【文スト】ギルド（組合）メンバー一覧まとめ！各キャラクターの異能や設定は？

『文豪ストレイドッグス(文スト)』に登場したギルド(組合)は、ヨコハマに眠る「本」を目的に北欧から日本にやってきた異能力集団です。ここでは、『文豪ストレイドッグス(文スト)』の概要とあらすじを交えた簡単な作品情報をはじめ、ギルド(組合)の主なメンバーを一覧形式で紹介していきます。

『文豪ストレイドッグス(文スト)』は朝霧カフカによるアクション漫画です。福沢諭吉や太宰治、中島敦、芥川龍之介などの文豪がキャラクター化され、それぞれの文豪の作品にちなんだ異能力を用いて戦います。また、人物設定も作品やエピソードにちなんだものが多く使われており、作品のきっかけについて、原作者である朝霧カフカは「文豪がイケメン化して能力バトルを繰り広げたら絵になる」と述べています。

『文豪ストレイドッグス(文スト)』の簡単なあらすじを紹介します。舞台はヨコハマ。孤児院を追放された少年中島敦は途方に暮れヨコハマで放浪生活をしていました。そんなおり、鶴見川で入水自殺を図っていた太宰治を助けますが、その人物が異能力集団である「武装探偵社」の一員だったのです。太宰と関わるうちに敦本人が虎に変身する異能「月下獣」であることが判明し、仕事も住むところもない敦は武装探偵社で働くことになりました。

しかし、探偵社に入社して間もなく敦に懸賞金70億が知らず知らずのうちにかけられており、懸賞金狙いでヨコハマの港を占領するポートマフィアに狙われることとなりました。探偵社の面々は敦を守るため、ポートマフィアと戦います。

ポートマフィアとの戦いが続く中、次第に懸賞金を掲げたギルド(組合)と、さらにギルドを裏で操る組織・死の家の鼠の存在が明らかになりました。ついに戦いはヨコハマを守るため、ポートマフィアと探偵社がタッグを組みギルドと死の家の鼠へ挑むことになりました…。

『文スト』に登場する「ギルド(組合)」とは、北欧を拠点として日本にやってきた異能力集団です。構成員が財政界などの重鎮揃いで、敦が懸賞金狙いのポートマフィアに狙われていましたが、その賞金を懸けたのがギルド(組合)でした。

膨大な資金力を駆使し策略を巡らす秘密結社のような存在であり、敦を狙ったのは、何かが書き込まれた瞬間にその内容に応じた世界が呼び出されるという「本」を目的としていたからであり、この本を手に入れるために日本にやってきました。

ギルド(組合)の団長であり、多数の企業を経営する富豪でもあるメンバーがフランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド。徹底した能力主義で、「用済み」として失敗した部下を排除すると公言しているのですが、敦に敗北したモンゴメリを掃除係にして組合に残したり、「本」を手に入れる目的が精神不安定な妻を元に戻すためなど、冷酷な一面を見せつつも実はやさしい人物です。

ギルド(組合)の中で19歳という最年少のメンバーであり、孤児院出身の少女がルーシー・モード・モンゴメリ。敦との戦闘では、一度も失敗が許されないという状況下で敗北するわけにはいかないと必死の攻防を繰り広げ、同じ孤児院出身である敦のほうが多くの仲間に恵まれたことに対して怒りをぶつけていました。結果的には敦に敗北してしまうのですが、組合に残ることが許されたため、メイドとして組織に残っています。

ハッチング帽子に農作業着のような服装をしたのがジョン・スタインベック。ラグクラフトと共に行動しており、谷崎潤一郎と国木田との戦闘で活躍していました。性格は温厚であり、家族思いで話しが通じる相手かと思われましたが、家族を守るがゆえにギルド(組合)への忠誠心は強く、ヨコハマ焼却作戦も躊躇することなく実行に移していきました。

黒髪長髪であり普段から「めんどくさい」などとけだるそうな言動が目立つハワード・フィリップス・ラヴクラフト。太宰と中也との戦闘では、クトゥルフ(大きなタコ)のような姿で闘いを繰り広げていましたが、異能力を無効化できる太宰が触れても姿が元に戻らなかったため、異能力者ではないと判断されていました。好きなものに供え物のようなものを挙げているので、人間ではないと考えられます。ギルドが崩壊してからは海に帰っていきました。

神父の服装をしたカトリック信者がナサニエル・ホーソーン。ミッチェルと共にギルド(組合)の拠点を守る任務を務めていましたが、ポートマフィアの梶井基次郎による襲撃を阻止できず、さらにその後芥川龍之介にも急襲され重傷を負っていました。

何とか命を取り留めることができたのですが、それはミッシェルが自らを犠牲にして庇ってくれたおかげでした。そのミッシェルが重傷であることを知り、その状態を金で解決しようとするフィッシュジェラルドを批判しています。

日傘を常に所持して豪華なドレスを着た女性がマーガレット・ミッチェル。探偵社とポートマフィアとの戦闘に必要なギルド(組合)拠点を守る役目をホーソーンと共に請け負っていました。しかし、ホーソーンと同じく梶井基次郎と芥川の襲撃を受け、芥川の戦闘で命を落としかけたホーソーンを庇ったことで重傷を持ってしまいました。現在は入院中ですが、一族の莫大な負債を返済するためにギルドの作戦に参加しています。

豪快に胸元を開けたシャツを着ているのがマーク・トウェイン。狙撃や銃撃を得意としており、メルヴィルの「白鯨」から脱走した敦を捕らえるために空中から狙撃をしていました。地上に降り立った敦を燃料タンクを狙撃することで爆死させようとしますが、太宰の作戦によって阻止され敗北を認めています。戦闘終了後もそうですが、ドライブに行こうなどと軽い発言をすることが多く、無邪気で軽い性格だと思われます。

白いあごひげをたくわえた壮年の老人がハーマン・メルヴィル。ギルト(組合)が引き起こす戦争には積極的に参加することがなく、ヨコハマ焼却作戦では罪悪感を抱いていたため、落下する白鯨と共に生涯を終わらせるのがせめてもの報いだと考えていました。

結局、鏡花が乗る護送機を白鯨にぶつけて被害が出ない海の上に墜落させることを知り、敦と芥川と共に脱走しています。その後、異能特務課の坂口安吾によってかつて彼がギルド(組合)の団長だったということが明らかになりました。

かつて頭脳勝負で乱歩をヒヤリとさせた唯一のキャラがエドガー・アラン・ポオ。2000万円を払ったことを翌日には忘れる、というほどなので多額の財産を所有していると考えられます。ギルドの設計者長として乱歩との頭脳勝負が繰り広げられましたが、結局乱歩には敗北しています。以来、新作の推理小説を乱歩の元へ持っていくため、武装探偵社には度々出入りするようになりました。

ギルドの作戦参謀を務めるのがルイーザ・メイ・オルコット。団長であるフィッシュジェラルドのことを慕っており、彼の命令がなければ自分で判断することができないといった特徴があります。戦争終結後、唯一彼女だけが行方不明となったフィッシュジェラルドを捜索しており、ヨコハマの貧民街で彼を見つけ出しました。それからは自信を無くしたフィッシュジェラルドを説得し、彼と共に「新生組合」を設立しています。

フィッツジェラルドが使う異能力は「華麗なるフィッツジェラルド」です。自分自身の身体能力が消費した財産に比例して強化できるというものでした。50セント程度だと1人を蹴り飛ばして時間切れになるので、燃費はあまり良くないようです。ただ、フィッシュジェラルドのように莫大な財産があれば、一級の戦闘系異能力者2人分に相当するほどの強化能力があるようです。

モンゴメリが使う異能力は「深淵の赤毛のアン」です。ターゲットに近づくことで、自分の異能空間に転送させることができ、その異能空間でアンと名付けた人形と鬼ごっこをすることでターゲットを永久的に閉じ込めるというものでした。異能力空間におけるアンは群を抜いて素早く、さらに何本も手があるので、圧倒的なスピードを誇る敦であってもやっとのことで逃げることができます。

スタインベックが使う異能力は「怒りの葡萄」です。葡萄の種を地面に植え付けることによって、宿主と樹木の感覚を共有することができます。さらに、葡萄の樹木だけでなく周りの樹木すらも共有できるので、たとえ上手く隠れたとしてもそこら中に生えた樹木の感覚を利用することによって相手の居所を突き止めることができるのです。また自分自身に種を植え付けて根や枝の操作ができるため、接近戦でも十分な力を発揮します。

ラヴクラフトが使う異能力は「旧支配者(グレートオールド)」です。腕から足、身体までタコの触手に変化させ自在に操ることができます。『文スト』の設定では異能力とされているのですが、先に触れたように太宰が異能力ではないと判断しているので、異能ではないと考えられます。再生能力が桁違いで、重力を操る中也の攻撃であっても倒れませんでした。

ホーソーンが使う異能力は「緋文字」です。自身の血液を文字に変換させて操る異能力となっており、芥川龍之介が使う異能力「羅生門」とほぼ変わらない使い方でした。弾丸のように飛ばしたり、敵を縛ったり、障壁を作ったりと芥川との戦闘では途中まで互角の勝負をするほどの実力があります。

ミッシェルが使う異能力は「風と共に去りぬ」です。風を利用して物質を風化させることが出来る異能力となっています。ホーソーンを庇って重傷を負って以来、登場シーンは無く、さらに重傷を負う前も戦闘シーンは見られなったため、どれほどの強さかは不明です。ちなみに、異能力の名称は同名のアメリカ文豪「マーガレット・ミッシェル」の長編小説が由来です。

トウェインが使う異能力は「ハック・フィン&トム・ソーヤ」です。トウェインが得意とする狙撃では、ハックとトムといった2人の小人が軌道を合わせたり、ターゲットを追跡するなどの役割を果たし、彼らの働きにより狙撃の命中精度を上昇させることが出来ていました。なお、ハックとトムは個性と自我を持っているため、トウェインとは普通に会話をしています。

メルヴィルが使う異能力は「白鯨」です。白いクジラである「白鯨」を召喚して操作することができる異能力となっています。しかし、ギルド(組合)での登場シーンでは、白鯨の構造が改造されていたため、巨大飛行要塞とヨコハマ焼却作戦に役立つ道具として利用されていました。また、メルヴィルの意思では操作が出来なくなっており、団長であるフィッシュジェラルドが操作機器を所持するという状態でした。

ポオが使う異能力は「モルグ街の黒猫」です。推理小説を執筆することで、相手を物語の世界に引き入れる(本の中に入る)異能力となっています。推理小説で設定された事件を解決することで物語から脱出することができるのですが、解決できなければ脱出できません。また、物語の中で異能力の使用が不可となっています。

オルコットが使う異能力は「若草物語」です。個室で考え事をするときのみ、時間の流れが8分の1になるというものでした。当初はギルドメンバーから「手持ちの情報を整理して未来を予言する」と言われていましたが、ギルド(組合)の崩壊後、フィッシュジェラルドとの立て直し計画の際に能力設定が明らかになりました。

フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド役を担当したのが「櫻井孝宏」です。代々木アニメーション学院の81演技研究所を卒業したのち、1996年に公開されたテレビアニメ『爆走兄弟レッツ＆ゴー‼』で声優デビューを果たしました。2012年には第6回声優アワード「海岸ファン賞」を受賞したり、2016年に『虐殺器官』のジョン・ポール役を演じ第27回東京国際映画祭でレッドカーペットを踏んだりと大活躍の声優です。

ルーシー・モード・モンゴメリ役を担当したのが「花澤香菜」です。高校三年生のころ(2016年)に放送されたテレビアニメ『ゼーガペイン』のカミナギ・リョーコ役でレギュラー出演を果たしたことをきっかけに声優業をこころざしています。

それから大学への進学が決定したときにマネージャーに電話で交渉し所内審査を経て本格的に声優として活動を始めています。2018年には『ニュータイプアニメアワード2017-2018』で声優賞1位を受賞するなど大活躍の声優です。

ジョン・スタインベック役を担当したのが「河西健吾」です。2005年にアミューズメントメディア総合学院の声優学科を卒業し、それから翌年の2006年に声優デビューを果たしました。2015年に公開された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のオーガス役でアニメ初主演を果たしており、『3月のライオン』を手掛けた羽海野チカから「輝く闇のような声」と評されています。

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト役を担当したのが「武内駿輔」です。10歳のころに映画『ダークナイト』にて敵役であるジョーカーを演じたヒース・レジャーに感動したことがきっかけで俳優になる夢を抱いたようです。それから俳優業を研究するうちに吹き替え声優を意識するようになり、次第に声優として活動するようになりました。2016年には、第10回声優アワードにて新人男優賞を受賞しています。

ナサニエル・ホーソーン役を担当したのが「新垣樽助」です。マウスプロモーションに所属しており、アニメ『テニスの王子様』の比嘉中キャストやミュージカル方面で沖縄方言の指導をしていたようです。また『テニスの王子様』の木手永四郎が出すキャラクターソングでは、一部作詞作曲を手掛けるなどをして活躍しています。

マーガレット・ミッチェル役を担当したのが「名塚佳織」です。小学生の頃からミュージカルに子役として出演しており、1998年に公開されたアルゴミュージカル『フラワー』の出演時に、アニメ監督・大地丙太郎の目に留まったことがきっかけで声優デビューを果たしました。現在はフリーランスでの活動をおこなっており、主な出演作品に『.hack//Roots』の志乃役や『銀色のオリンシス』のテア役などがあります。

マーク・トウェイン役を担当したのが「吉野裕行」です。幼少期から自分の声が変わっていると自覚し、既に声優の存在を意識していたようです。アニメに関わる仕事に携わりたかったようなのですが、理数系が苦手だったために軽い気持ちで声優にしようと考えたようです。

それから代々木アニメーション学院声優科を卒業したのち、養成所「The・声優塾2期」に入所していました。2002年に声優ユニット「謎の新ユニットSTA☆MEN」を結成しています。

ハーマン・メルヴィル役を担当したのが「菅生隆之」です。1979年に劇団の座員となり、それから現在に至るまでテレビドラマや舞台、洋画の吹き替えやテレビアニメの声優としても活躍をしています。2017年には文学座を退座し、フクダ&Co.に所属しています。

エドガー・アラン・ポオ役を担当したのが「森川智之」です。2011年に長年所属していたアーツビジョンを退所し、アクセルワンを設立しています。それから2015年に声優アワードで助演男優賞を受賞、2019年の第13回では外国映画・ドラマ賞を受賞しています。また、2017年にテレビ朝日から放送された「人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙3時間SP」では第12位に選ばれるなど大活躍の人気声優です。

ルイーザ・メイ・オルコット役を担当したのが「植田ひかる」です。代々木アニメーション学院在学中に「代々木アニメーション学院に言ったことで悩み事が解決した」と思ったことがきっかけで声優を目指し始めたようです。デビュー作は『七つの大罪』の少女役となっています。

武装探偵社にフィッシュジェラルドが交渉しに来ましたが、交渉を断られたことでギルド(組合)がヨコハマを襲撃すると宣言していました。その襲撃を実行したモンゴメリに同行していた構成員がジェームズ・Lです。それからポートマフィアを襲撃していますが、返り討ちにあってしまい殺されています。

エクルバーグ博士は、警備会社のアナセット・セキュリティにて社員として働いていましたが、上司(会長)に友人殺害の罪を着せられてしまい、会社を追い出されていました。そのショックで自殺をしようとしていましたが、そのときにフィッシュジェラルドに救われています。

こちらの感想はギルドがかなり強いと言われています。武装探偵社の宿敵がポートマフィア化と思いきや、ポートマフィアの実力をも凌ぐギルドが登場し、今後の探偵社に不安が残りました。しかし、芥川と敦とのタッグによってギルドを倒すことができています。今後の探偵社とポートマフィアの協力関係が気になる展開となりました。

いがみ合っていた探偵社とポートマフィアが、ギルドの登場によって協力関係になりました。こちらの感想は、その関係が今後の展開にどのように影響するのか気になっているのがうかがえます。

ギルドの登場回で全キャラがしっかりと活かされて満足したと言われています。圧倒的な強さを誇るギルドメンバーで、ボスであるフィッシュジェラルドはどれほどの実力なのかが気になりましたが、感想のとおりお金の力でスーパーサイヤ人並みの身体能力を有していました。最後の最後で続きをにおわせており、3期に期待していると言われています。

『文スト』に登場したギルド(組合)メンバーのプロフィールとそれぞれの異能力を一覧形式で紹介してきましたが、いかがでしたか？ギルド(組合)の目的が「本」であり、その本を使って妻を元に戻すといっていたギルドの団長・フィッシュジェラルドでしたが、武装探偵社に敗れ夢が途絶えていました。

しかし、その後オルコットと「新生組合」を結成し、再度夢を果たそうと2人で奔走しています。ギルドメンバーは解散してしまいましたが、今後「新生組合」として再登場することはあるのでしょうか？手段は冷酷非道でしたが、目的は純粋な愛のため。武装探偵社との関わりを通してどのような変化があるのか期待しておきましょう。