キノの旅のアニメ1期のあらすじは？声優や全話のネタバレ感想まとめ

アニメ『キノの旅』とはどのような作品なのでしょうか？まず始めに『キノの旅』について原作小説やアニメ情報、さらには劇場版アニメの情報についても詳しくご紹介していきます。

『キノの旅』の原作情報です。『キノの旅』は時雨沢恵一（しぐさわけいいち）先生によるライトノベル作品です。本編の挿絵は黒星紅白（くろぼしこうはく）先生が担当され、「電撃文庫（KADOKAWA）」から2000年3月に刊行されました。『キノの旅』は2019年11月現在までに22巻まで発売され、シリーズ累計発行部数は820万部を超える大ヒット作品となっています。

『キノの旅』は第6回電撃小説大賞に応募され、最終選考まで残りました。『キノの旅』は受賞こそ果たせなかったものの、2000年3月に「電撃hp Vol.6」にて全編が掲載され、好評の為文庫本化されました。2001年12月にはラジオドラマを果たし、2003年4月にはアニメ化されました。さらに2005年には映画化され、原作小説にはないストーリーを描いた絵本も発売されました。

『キノの旅』のアニメ情報です。『キノの旅』は2003年4月にテレビアニメ化され、「WOWOW」にて3ヶ月間に渡って全話で13話の構成で放送されました。監督は中村隆太郎（なかむらりゅうたろう）さんが務め、脚本は村井さだゆき（むらいさだゆき）さんが担当されています。この2003年4月から7月に渡って放送された全話13話の『キノの旅』を「アニメ1期」と表現されています。

その後、『キノの旅』のアニメ2作目として『キノの旅-the Beautiful World-the Animated Series』が製作され、2017年10月から12月に渡って全話12話で「AT-X」などで放送されました。アニメ2作目は監督を田口智久（たぐちともひさ）さんが務め、シリーズ構成を菅原雪絵（すがわらゆきえ）さんが務めており、製作チームはアニメ1期から一新されて構成されています。

『キノの旅』の劇場版についての情報です。『キノの旅』の劇場版は2作公開されています。2005年に映画『キノの旅 何かをするために-life goes on.』がユナイテッド・シネマ・としまえんで単独で上映されました。その後、DVDが発売されています。『キノの旅』の劇場版2作目は2007年に公開された映画『キノの旅 病気の国-For You-』です。こちらは「灼眼のシャナ」や「いぬかみっ！」と同時に上映されました。

劇場版1作目『キノの旅 何かをするために-life goes on.』はキノが師匠出会った時の話になっています。キノがまだ「キノ」ではなかった時の話で、師匠との関係性やキノがなぜ銃の達人になったかなどの「過去」を知る事ができる作品となっています。劇場版2作目『キノの旅 病気の国-For You-』はキノが訪れたとある国に住む少女・イナーシャとの出会いが描かれた悲しい結末の作品になっています。

2003年にアニメ化された『キノの旅』のアニメ1期ですが、全話13話で構成されており、原作でも人気の高いエピソードがアニメ化されました。次はそんな『キノの旅』のアニメ1期で放送された全話13話のあらすじを詳しくご紹介していきます。

『キノの旅』アニメ1期プロローグ「砂漠の真中にて・a」のあらすじです。キノはモトラドのエルメスに乗って砂漠を走っていました。喉の渇きを覚えたキノは見つけた井戸を覗き込みますが、水はありませんでした。砂漠の真中で日除けを自作し、少し休憩を挟む事にしたキノにエルメスは「戻った方がいい」と提案しますが、キノはそれを拒みました。

すると一面真っ白な風景だった砂漠が急に曇り出しました。そして砂漠に雨が降り注ぎます。キノは「旅人に重要なのは運だ」とエルメスに語りました。このプロローグはアニメのオープニングが終わって始まったものですが、砂漠の変化する表情がまるでキノの生きる活力そのものを表しているようだと感想が寄せられたエピソードになっています。

『キノの旅』アニメ1期第1話「人の痛みが分かる国」のあらすじです。キノは崖によって道を阻まれながらも、何とか迂回をしてとある国へ辿り着きます。入国審査を行う為に建物に入るとそこには機械が設置してあり、国中も全ての仕事を機械がこなしていました。キノがスコープを使って人影を探すとそれぞれが1人ずつで生活している様子が伺えました。キノは人の住む区域を訪れる事にしました。

そこには確かに人が住んでいましたが、キノの姿を見ると怯えています。その男が言うには「この国の人達は皆人間同士の思いを伝えられる液体機械を飲んでいる」という事でした。それによって、伝わらなくてもいい事まで伝わってしまう為、人々は離れて暮らす事になったそうです。そしてキノは男の家に植えてあった花と同じものが植わっている別の家を通り過ぎ、思いを馳せました。

『キノの旅』アニメ1期第2話「人を喰った話」のあらすじです。キノは雪原で飢えた男3人と出会います。男達の為にキノはウサギを銃で仕留め、鍋にして振る舞いました。そんなキノの行いに男達は涙を流して喜び、お礼に指輪をくれました。衰弱していた男達の為にキノは何度かウサギを仕留め、食べさせます。そしてやがて男達は回復し、自身が乗ってきた雪に埋まったトラックを掘り起こす事に成功しました。

しかしトラックが掘り起こされた瞬間、男達はキノに銃を向け、自分たちは奴隷商人だと明かします。キノに銃を手放すように命じ、キノは手放すフリをしてナイフに仕込んでいた仕込み銃で男達を次々と殺害しました。そしてキノがトラックの荷台を覗くと幼い少女の遺骨がありました。キノはそっと指輪を戻し、その場をエルメスと共に去りました。

『キノの旅』アニメ1期第3話プロローグ「満天の星の下で・b」のあらすじです。溢れそうな満天の星の下で休息をとっているキノは突然「鯨のため息。夢見る流れ星」と口にします。エルメスは意味の分からない言葉に「なにそれ」と思わずこぼします。キノは「そう歌っている気がした」と答えました。そしてキノはその後もポエムのような言葉を続けます。そして最後に「旅人は時々詩人になる」と締めくくりました。

『キノの旅』アニメ1期第3話その1「予言の国」のあらすじです。キノは訪れた国で突然「世界が終わる」と告げられます。呆気に取られていると南の塔にいる司祭が予言の書を解読し、世界が明日終わる事を読み解いたそうです。その為、国の人々はとても暗い表情で、宿代や店の品物代金も全てタダにしてくれました。そして何ら変わりのない朝がやって来ます。

世界が終わらなかった事で南の塔の司祭の元へ国民が詰め寄ります。すると北の塔の司祭が現れて「世界が終わるのは30年後」と言い出しました。キノは何も言う事なくこの国を後にしました。このエピソードはアニメ作品ならではの演出が施され、小説にないキノのセリフがとても深くていいと感想が寄せられていました。

『キノの旅』アニメ1期第3話その2「伝統」のあらすじです。キノが訪れた国は国民が猫耳をつけている国でした。久しぶりの旅人の来訪に国民は歓喜し、キノに猫耳やダンスを進めて来ました。何でも過去に猫耳党と言うものが悪い王様を追放した事から敬意を表してこのような伝統が生まれたそうです。しかしキノは国民の勧めに乗らず、やがて国を出国しました。

出国するとすぐに女性と出会い、女性はキノとエルメスを家へと招き入れました。そこには男性がおり、男性は先程の国の移り変わる伝統について研究をしているとの事でした。猫耳の国はかつて古い伝統を否定し、王を森へ追放した事で伝統を失ってしまったのだと語ります。そして新たに伝統を作っては旅人を巻き込んでいる事で有名な国でした。キノはそんな彼らの事をすでに立派な伝統を持っていると指摘しました。

『キノの旅』アニメ1期第3話その3「悲しい国」のあらすじです。キノが訪れた国は悲しげな曲調の詩が聞こえてくる国でした。その悲しい詩はとある詩人が王の命令で作ったものでした。悲しみを知らなかった詩人は王の命令に頭を抱えていましたが、詩人の妻が悲しみを教える為に自殺してしまった事で悲しみの詩が生まれました。

出来上がった詩はあまりに悲しく、それを聞いた王は病んで亡くなってしまいます。やがて詩人が亡くなるまで詩人の悲しみの詩は国を覆っていました。詩人が亡くなると悲しみの詩は止んだのですが、再び詩人の娘が全く同じ悲しみの詩を歌い始めます。それ以後、この国では10年毎に14歳の少女に悲しみの詩を歌わせる事で、悲しみを忘れないようにする風習が生まれました。

『キノの旅』アニメ1期第3話エピローグ「予言の国・そして満天の星の下にて・a」のあらすじです。「予言の国」を後にしたキノの横を戦車が通り過ぎ、キノに1人の兵士が近付きました。その兵士の話によると、「予言の国」を滅ぼしに行くのだと言います。この兵士達も予言の書に基づいて行動を起こしていました。皮肉にも「予言の国」の予言は的中する事になりました。

『キノの旅』アニメ1期第4話プロローグ「紅い海の真ん中で」のあらすじです。キノは紅い海に寝転んで歌を歌っています。過去を振り返り、「あの時もこんな感じだった」と懐かしんでいました。そして「これからどうする」と問うエルメスに「いつもと同じさ」とキノは答えました。

『キノの旅』アニメ1期第4話「大人の国」のあらすじです。12歳になると大人になる手術をする「大人の国」にキノという男の旅人が訪れました。そこで出会った宿屋の娘とキノは仲良くなります。少女はキノと話す内に、大人になる手術に疑問を抱きます。そして両親に大人になる手術を受けない事を告げてしまいました。

途端に両親は激怒し、少女を殺そうと襲いかかって来ました。旅人のキノは少女を身を挺して庇った事で亡くなります。そんな少女の耳にモトラドの声が響き、少女はモトラドを跨いで「大人の国」から逃げ出しました。国を出ると一面に紅い花畑が広がっており、少女とモトラドは思わずその花畑に倒れ込みました。少女は自分を「キノだ」と言いました。

『キノの旅』アニメ1期第5話その1「レールの上の3人の男」のあらすじです。レールの上を走っていたキノは50年間レールを敷き続けている男に出会います。鉄道会社からの依頼でレールを敷いているという男はキノの話を聞きたがり、キノは「仕事をしなくてもいい国」の話をしました。無意味な仕事をするなんて頭がおかしいと男は言いました。

男と別れるとキノは再びレールを走り始めました。そして2人目の男と出会います。その男は50年間鉄道会社の依頼でレールを撤去していました。その男にもキノは「仕事をしなくてもいい国」の話をし、男はその国いれば自分は仕事をしないと言いました。再び道を進み始めたキノは3人目の男と出会い、男は50年間レールを敷いていました。キノは話をする事を止めました。

『キノの旅』アニメ1期第5話その2「仕事をしなくてもいい国」のあらすじです。キノはとある国を訪れました。その国では全ての事柄を機械が行なっていて人間は何もしなくていいようでした。しかし朝になると人々はストレスを貰う為だけに必要のない仕事をしていました。

「仕事をしなくていい国」では何でもない仕事をしてストレスを貰う事でポイントをもらえる事になっており、人間は楽をしてはダメになると考えから必要のない仕事を人々に与えていました。

『キノの旅』アニメ1期第5話その3「多数決の国」のあらすじです。キノが訪れた国には人気が全くありませんでした。立ち尽くすキノに声をかけて来た男は、この国が過去に王政を封じる為に多数決で物事を取り決めるようになった事を話します。しかしやがて危険因子が現れ、多数決によって少数派を処刑していった事で男1人になってしまったそうです。

男は国民になるようキノに提案しますがキノは拒否します。そんなキノに男は銃を向けましたが、「多数決を取るか？」と聞くキノに男は諦め「出て行け」と言いました。やがてキノの後ろで銃声が聞こえました。

『キノの旅』アニメ1期第6話「コロシアム（前編）」のあらすじです。キノはとある国を訪れ、強制的にコロシアムに参加させられる事になりました。当初棄権して国外追放を狙っていたキノですが、考えを改め勝ち進む事に決めました。現在の王に政権が変わったところ、このようなコロシアムが開催されるようになったとキノは犬を連れた青年から聞きました。

『キノの旅』アニメ1期第7話「コロシアム（後編）」のあらすじです。キノは順調に勝ち進み、キノと青年を含め4人が勝ち残りました。キノが準決勝で当たったのは死んだ母の為に記念日を設け、国民で花を手向ける日を作りたいという女性でした。キノは女性に勝利しましたがトドメを刺しませんでした。

そしてキノと決勝で当たったのは犬をつれた青年・シズでした。互角の戦いが繰り広げられ、キノはついにシズの隙を突く事に成功します。しかしキノはシズにトドメを刺さず、シズの背後にいた王を撃ち抜きました。王を殺したキノは出国します。そして国の外でシズと再会し、旅を共にしないかと誘われますが、キノは断りました。

『キノの旅』アニメ1期第8話「魔法使いの国」のあらすじです。ニーニャという少女が長年の夢であった空を飛ぶ為に飛行機を作っていました。しかし飛行機を飛ばすには広場にある銅像が障害になっています。国長に撤去を頼み込みますが、聞き入れてもらえませんでした。そんな様子をキノが見ていました。

キノはニーニャの作った飛行機を見てある作戦を思い付きます。そして飛行機の解体令が下った日の日の出前に、銅像を乗り越える為の土台を築き、見事ニーニャは空へ飛び立ちます。それを見て驚く国民達に、銅像を退けないと着陸ができないとキノは言います。慌てて国民は銅像を退け、無事着陸したニーニャを「魔法使い」と賞賛しました。

『キノの旅』アニメ1期第9話「本の国」のあらすじです。キノは砂漠で行き倒れた男を助け、お礼に本をもらいました。キノがこれから向かう「本の国」では持ち込んだ本の数だけ持ち出す事ができる決まりだと男は言いました。そしてキノは入国し、本を差し出して図書館で本を借りようとします。しかし批評家達によって厳選された「無害な本」は退屈でキノは「面白くない」と図書館を後にします。

するとキノに司書が話しかけ、自分はキノの持っていた本の持ち主の恋人だと言いました。司書は「本の国」では違法な本を作る「出版の会」メンバーだと言います。その後キノは自身を「作家」と名乗る男に出会い、鍵を受け取りました。鍵を司書に届けるように言われますが、司書が翌朝病気を理由に逮捕されてしまいます。

連行されそうな司書の前に作家が現れ、役人との大規模な争いが起こりました。その騒動に紛れてキノは司書に鍵を渡す事に成功します。そして図書館で「世界の全てを書き記した本」を見つけたキノはそれを持ち帰る事に決めました。本を開くと、そこは白紙の原稿用紙がありました。自分の物語は自分で描くのだと言う作家の言葉がキノの頭を過りました。

『キノの旅』アニメ1期第10話「機械人形の話」のあらすじです。キノは国に向かう途中で迷ってしまい1人の老婆と出会います。老婆の誘いもあり、老婆の仕えている家へ向かうとキノは地下の部屋にある機械人形が並べられた部屋へ辿り着きます。老婆の話では自分を作ってくれた主人の部屋で、自分は機械人形だと老婆は言いました。

家の住人と食事の席を囲んだキノでしたが、会話は全てオウム返しで食事も食べませんでした。次の日キノが老婆に案内され訪れたのはキノの探していた国が沈んでいる湖でした。次の日、老婆は突然倒れそのまま息を引き取ってしまいます。すると住人達は、その老婆は機械工学博士で自分達は機械人形だと明かしました。老婆は家族を亡くしたショックで記憶を失くし、自分を機械人形だと思い込んでいました。

『キノの旅』アニメ1期第11話その1「彼女の旅」のあらすじです。キノはとある男と出会います。男は1人の女性の護衛の為に旅に出ると言いました。その女性の婚約者を泥酔した後の事故で殺してしまった罪滅ぼしなのだと男は言います。次の日、国外の森で銃声が聞こえ、キノが駆けつけるとその女性が男を撃っていました。女性は殺人で捕まらない為に国外へ旅に出て、男へ復讐を果たしていました。

『キノの旅』アニメ1期第11話その2「賢者の話」のあらすじです。キノは燃料切れになりそうになったところで賢者が住むと言う場所に辿り着きます。そこには老人と少女が住んでいました。老人は賢者と呼ばれていますが、自分はとある国で罪を犯し刑務所に入った結果、人体実験で自意識を失くしたのだと話します。そして催眠術師に元通りになる言葉を言われましたが、それを忘れてしまったと話します。

キノは過去に聞いた事のある「本当の空の色を知っているか」と言う話を思い出しました。老人はキノに「知っているか」と聞くと、キノは「そんなものはない」と言います。その言葉こそ、老人が元へ戻る言葉でした。老人は自意識を取り戻しました。

『キノの旅』アニメ1期第12話プロローグ「森の中で」のあらすじです。キノは焚き火を囲みながら自分はとてつもなく矮小な存在ではないかと感じると話します。そしてそう思うと周囲の世界が美しく愛おしく感じると続けます。エルメスはそれに対し、「よくわからない」と答えます。キノは「自分もよく分かっていない」と言い、分かる為に旅をしているのかもしれないと言いました。

『キノの旅』1期第12話「平和な国」のあらすじです。キノが訪れた国は「平和な国」で15年前に戦争が終結したと歴史博物館の館長が案内をしてくれました。そして戦争を見学させてくれると言います。翌日キノは戦争に同行しました。軍が到着したのはタタタ人の集落で、2国が合図を皮切りにタタタ人を大量に虐殺していきます。そして時間が来ると、戦争の勝敗が決まりました。

歴史博物館の館長にタタタ人は死んでも良いのかとキノは聞きます。すると館長は自分達の家族や子供達が死なないようにするにはこの方法しかないと言います。そして他に代替案があれば教えてくれと続けます。キノは「正しいのか分からない」と言い国を後にしました。

『キノの旅』アニメ1期の最終回は「優しい国」と言うエピソードでした。「優しい国」は『キノの旅』の中でも人気の高いエピソードとなっています。次はそんな『キノの旅』の最終回についてご紹介していきます。

『キノの旅』アニメ1期第13話「優しい国」のあらすじです。キノは旅人達から評判の悪い国を訪れましたが、その国は評判とは正反対でとても親切な国でした。その国でキノはサクラという少女に出会い、少女の両親が営む宿で泊まる事にしました。滞在中も国中の人々がキノに親切にしてくれ、キノは胸騒ぎを覚えます。

そして約束だった滞在期間を終え、出国するキノに対し国の人々は野宿先を助言し、お弁当まで渡して見送ってくれました。その夜、胸騒ぎで目が覚めたキノは出国したばかりの国が火砕流に巻き込まれているのを目撃します。そしてお弁当の包み紙の中には、自分達を覚えていてくれる人に良い印象を与えたかったという内容の手紙が包まれていました。

『キノの旅』アニメ1期エピローグ「砂漠の真中にて・b」のあらすじです。キノは雨が降り注いでいる砂漠で立ち尽くしていました。「これからどうする」と問うエルメスに「どうしようか悩み続けよう」とキノは雨に打たれながら満たされた表情をして言いました。

小説『キノの旅』がアニメ化された際に、俳優を声優として起用した事で話題を集めました。次はそんなアニメ『キノの旅』で登場人物を演じた声優についてそれぞれ詳しくご紹介していきます。

『キノの旅』アニメ1期で主人公のキノを演じた声優は女優の前田愛（まえだあい）さんです。前田愛さんは1983年10月4日生まれの2019年11月現在で36歳の女優です。1999年公開の『ガメラ3 邪神覚醒』で主人公の比良坂綾奈を演じて話題となりました。その後、アニメ『キノの旅』で初めて声優を担当し、キノの中性的なキャラクターを見事に演じて高評価を得ています。

『キノの旅』のアニメ1期で主人公キノの相棒で言葉を話すモトラドのエルメスを演じている声優は俳優の相ヶ瀬龍史（あいがせりゅうじ）さんです。相ヶ瀬龍史さんは1987年7月2日生まれの2019年11月現在で32歳の俳優です。東京児童劇団で子役として活躍し、1995年から3年に渡ってNHK教育テレビ『天才てれびくん』でてれび戦士を務めています。

その後2002年放送のテレビドラマ『人にやさしく』や2006年公開の映画『輪廻』などに出演し活躍されていましたが、2019年現在では舞台を中心に活躍されており、数多くの舞台やミュージカルに出演されています。さらに声優としては劇場版アニメ『ベルセルク 黄金時代篇Ⅱ ドルドレイ攻略』や劇場版アニメ『SHORT PEACE「火要鎮」』などで出演されています。

『キノの旅』のアニメ1期で旅する青年としてキノと出会うシズを演じている声優は俳優の入江崇史（いりえたかし）さんです。入江崇史さんは1959年4月21日生まれの2019年11月現在で60歳の俳優です。入江崇史さんはヒューロン大学やテンプル大学で比較文化学心理学を学んだ後、円演劇研究所に所属し1978年に渡米しました。そしてニューヨークでファイニス・ジュング氏やベッツィ・ハーブ氏に師事しました。

声優の入江崇史さんは2012年放送のドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』や2013年放送のドラマ『八重の桜』、2016年放送のドラマ『そして、誰もいなくなった』、2018年放送のドラマ『崖っぷちホテル！』などに俳優として出演されています。さらに声優としては2004年放送の『ふたりはプリキュア』や、2009年公開の劇場版アニメ『エヴァンゲリヲン新劇場版：破』などに出演されています。

『キノの旅』のアニメ1期で旅する青年シズの相棒の白い犬・陸を演じているのは声優の大塚芳忠（おおつかよしただ）さんです。大塚芳忠さんは1954年5月19日生まれの2019年11月現在で65歳の声優です。大塚芳忠さんは声優としてはもちろんの事、洋画の吹き替えとしても活躍されており、担当俳優はジャン＝クロード、ヴァン・ダム、ジェフ・ゴールドブラム、ドニー・イェン、レイ・リオッタなどがいます。

大塚芳忠さんは声優としては1983年放送のアニメ『うる星やつら』や、1995年放送のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』、大人気アニメ『ONE PIECE』、2005年放送のアニメ『BLEACH』、2007年放送のアニメ『のだめカンタービレ』、2009年放送のアニメ『銀魂』、2016年放送のアニメ『亜人』、『ベルセルク』など数多くの人気作品に出演しています。

『キノの旅』アニメ1期で「船の国」でシズと出会い共に旅をする少女ティー（ティファナ）を演じている声優は声優の能登麻美子（のとまみこ）さんです。能登麻美子さんは1980年2月6日生まれの2019年11月現在で39歳の声優です。

能登麻美子さんは2000年放送のアニメ『おジャ魔女どれみ』や、2001年放送のアニメ『犬夜叉』、『フルーツバスケット』、2002年放送のアニメ『ギャラクシーエンジェル』や『十二国記』、2004年放送のアニメ『NARUTO-ナルト-』、2005年放送のアニメ『うえきの法則』、『トリニティ・ブラッド』、2006年放送のアニメ『ウィッチブレイド』や『史上最強の弟子ケンイチ』など多くの作品に声優として出演されています。

小説が原作の『キノの旅』はアニメ化した事で大人気となりました。次はそんなアニメ『キノの旅』がなぜ面白いと評価されているのかアニメ1期の魅力を詳しくご紹介していきます。

『キノの旅』のアニメ1期の魅力1つ目は絵本のような作画にありました。小説で大人気だった『キノの旅』はその挿絵の可愛らしさからも人気がありました。しかしアニメ化した際にあまりにもキャラクターデザインが変わっていた為に「がっかりした」という感想が寄せられる程、酷評されました。実はこの大幅に変更されたキャラクターデザインこそがアニメ『キノの旅』の魅力を引き出した重要な要素になっていました。

まるで絵本のような作画にされた事で、『キノの旅』の最大の魅力である「国」を際立たせる事に成功しました。キャラクターや背景なども素朴な作風にされた事でより一層キノの訪れた国の魅力が強調され、原作者の時雨沢恵一先生の公言されていた『キノの旅』のモデルである『銀河鉄道999』のような雰囲気を演出していました。

『キノの旅』のアニメ1期の魅力2つ目は原作をうまく改変しているところです。アニメ化された作品の多くは原作から手を加えて演出される為、原作ファンから酷評の感想が寄せられる事が多いです。『キノの旅』も例外でなく、原作から手を加えられて改変されていました。しかしアニメ『キノの旅』の改変はとても良い方向に働いたと感想が多く寄せられていました。

アニメの全話に渡って、原作のテイストを汚す事なくより深く物語のテーマに切り込んだ演出となっており、その作画や絵コンテの力もあってアニメ全話が原作を超えているという感想が寄せられる程高い評価を得ています。特に「コロシアム」は大幅に改変され、原作の「キノが無双する回」からアニメでは「国」に焦点を置き、「国が主人公」というスタンスに変更されています。この改変はとても高く評価されていました。

『キノの旅』のアニメ1期の魅力3つ目はアニメ全話に渡って全体の構成やBGMが魅力的な事です。この魅力の最大の立役者はアニメの監督を務めた中村隆太郎さんだと評価されています。ほとんど流れる事のないBGMと、BGMの演出により生まれる独特の間、さらに光を用いた演出などその全てで『キノの旅』の静的な雰囲気を上手く作り上げていました。

そしてアニメ全話に渡って最終回に向けた構成が練られており、その最終回への落とし方が素晴らしいと感想が多く寄せられています。キノの訪れた様々な国の様子から、世界に蔓延る様々な理不尽や哲学的な要素を見せた後に「優しい国」で落とした事から、キノの言う名セリフである「世界は美しくない。でもそれ故に美しい」という『キノの旅』のテーマでもある言葉へ見事に繋げた構成となっていました。

『キノの旅』は2003年に放送された第1期の全話から再アニメ化として2017年に2作目が放送されました。しかしこの待望の第2作目に対する評価が酷評ばかりが寄せられています。次はなぜアニメ『キノの旅』の2作目がひどいと言われてしまうのかを詳しくご紹介していきます。

アニメ『キノの旅』の2作目がひどいと言われる理由1つ目はキノのキャラが分かりづらいという事です。2作目のキノを指して「やれやれ系チート主人公」と評価する感想が上がっていました。これはアニメの話の構成に問題があったと言われています。第1話でキノが”傍観者”である話を描いたのにも関わらず、第2話「コロシアム」、第3話「迷惑な国」と構成した事で瞬く間にキノの”傍観者”としてのスタンスは覆されました。

原作を知っているファンの方々は内容を知っているからこそ受け入れられるものでしたが、アニメしか見ていない視聴者にとってはキノというキャラクターが訳の分からないものへと位置付けられてしまいました。そしてキノのキャラクターがよく分からないまま他のキャラクターの話へと移ってしまった事で視聴者は置いてけぼりにされてしまったと感想が寄せられていました。

アニメ『キノの旅』の2作目がひどいと言われる理由2つ目は他のキャラクターの話が多いという事です。『キノの旅』という作品は物語を通じてキノが”傍観者”であるという軸がある物語となっています。このキノが”傍観者”である事によって、他のキャラクターの多面性や世界を見せる事に上手く作用している重要な軸になりますが、2作目ではその軸が提示されないまま物語が進んでいきます。

キノが”傍観者”となり、まるで「星の王子様」のようにキノが訪れたそれぞれの国を傍観していく事が一番の魅力となっていますが、2作目では他のキャラクターの話が次々と繰り広げられていきました。これによって『キノの旅』の重要な軸はブレてしまったと言われています。そしてキノの登場回数の割にキノにスポットライトが当たらず各キャラクターの話も繋がらないままアニメが終わってしまうという事態になってしまいました。

アニメ『キノの旅』の2作目がひどいと言われる理由3つ目は作画が安定していない事です。アニメ『キノの旅』の2作目は素晴らしいと評価されている回も多いようですが、作画が安定せず、ひどい作画の時はかなり酷評を得ていました。しかし、いくつかの話で素晴らしい作画がされた事も話題となっており、特に「大人の国」は評価が高いようです。

こちらは『キノの旅』のアニメは1期も2作目も面白いから好きという方の感想です。『キノの旅』は原作ファンもアニメ全話を楽しめたという感想が多く寄せられており、アニメの評価が高い作品になっています。

こちらは『キノの旅』のアニメを見てエルメスが話す事に驚いたという方の感想です。『キノの旅』はキノという少女と言葉を話すモトラドと呼ばれる二輪車のエルメスの旅を描いた作品です。アニメでも全話を通してエルメスは活躍しており、原作を知らない方からは言葉を話す二輪車に驚いたという感想も寄せられていました。

こちらは『キノの旅』は小説で読んだ方が面白いという感想です。『キノの旅』は物語全話で、数々の伏線が貼られている事でも有名な作品です。アニメだと見落としてしまうような伏線も小説であればじっくりと読む事ができ、原作の方が好きだという方も多いようです。

『キノの旅』のアニメ1期全話に関するネタバレのまとめいかがだったでしょうか？『キノの旅』はアニメ全話を通して原作の人気が高いエピソードを抜粋してアニメ化されています。その為アニメ全話の中でどのエピソードを見ても、『キノの旅』の世界観を十分に感じる事ができると言われています。まだ『キノの旅』のアニメを視聴した事がない方は、ぜひ『キノの旅』の原作も合わせてご覧になってみてはいかがでしょうか？