【とある魔術の禁書目録】アクセラレータ（一方通行）の本名は？能力や強さも考察

「とある魔術の禁書目録」に登場する人気キャラクター、アクセラレータ（一方通行）について、この記事ではご紹介します！アクセラレータとは、彼の能力名を表す異名ですが、本名はどのような名前なのでしょうか？また、アクセラレータを作中最強クラスたらしめる、能力や強さについても考察します。

まずは、とある魔術の禁書目録の作品情報から紹介していきます。外伝作品やアニメも含めると、もはや全てをチェックしていくことが大変なほど、とあるシリーズの世界は拡大を続けています。

とある魔術の禁書目録（インデックス）は、鎌池和馬によるライトノベルです。科学と魔術をテーマにした作品で、それぞれの分野のキャラクターが数多く登場します。主人公の上条当麻（かみじょう とうま）を中心とした物語ですが、どんどんキャラクターが増えていき、外伝作品も含めると数えきれないほどのキャラクターによる群像劇へと変わっていきました。

超能力と呼ばれるものが科学によって解明されてしまった世界、学生たちが能力開発に取り組む学園都市で物語は始まります。学園都市に住む高校生の上条当麻の元に、科学の街には似つかわしくないシスター禁書目録（インデックス）が現れます。彼女は魔術師と呼ばれる謎の存在に追われていました。

科学と魔術が交差し、上条当麻は魔術師との戦いに巻き込まれていきます。能力を持たないとされる上条当麻ですが、彼の右腕には幻想殺し（イマジンブレイカー）という科学とも魔術とも判断できない不思議な力が宿っていました。上条当麻は、その右腕と自身の強い意志を武器に、様々な事件に立ち向かっていくのでした。

とある魔術の禁書目録では「一方通行」と漢字で表記されており、読み方が「アクセラレータ」となります。見た目は白い髪に赤い瞳、中性的な体格です。とある魔術の禁書目録では主人公格の1人として数えられており、外伝作品である「とある科学の一方通行」では主人公として活躍しています。

続いて、アクセラレータの詳しい情報を紹介していきましょう。本名や性別・年齢といった、キャラクターの紹介であればごく普通の情報となりますが、アクセラレータにとっては少々事情が異なってきます。一体どういうことなのでしょうか？

実はとある魔術の禁書目録の作中において、アクセラレータの本名は明らかになっていません。記事執筆時点（2019年11月）になりますが、今後も明らかになるかどうかは分かりません。全く情報がないわけではないのですが、名字が2文字で名前が3文字、日本人としてよくある珍しくもない名前、といった程度の情報です。

それらに加えて、意外とかわいい名前だ、とも言われており、アクセラレータの本名はファンの間でも大きな謎になっています。なお、主人公の上条当麻からは、妄想の中で「鈴科百合子（すずしな ゆりこ）」と名付けられましたが、これも未だ有力な情報とは言い難い状況です。

そして、本名に続いてアクセラレータは性別も不明です。言動は男性的ですが、中性的な体格だという説明も相まって、結局のところ性別を断定するには至っていません。打ち止め（ラストオーダー）から性別を尋ねられたこともありましたが、アクセラレータは明確な返事をしていませんでした。

なお、性別が断定できない点には、アクセラレータの能力による部分もあります。彼の能力については後の項目で詳しく説明しますが、アクセラレータは能力で紫外線や外的刺激をシャットアウトしており、その影響でホルモンバランスが崩れています。こういった背景も、アクセラレータの性別議論に影響を与えています。

さらに、本名と性別だけではありません！なんと、年齢までもがアクセラレータは不明なのです。物語初期では学生寮に住んでおり、学校にも籍を置いていることから、高校生として問題のない年齢幅には収まっていると考えられます。ただ、これも性別と同じく推測ベースであるため、アクセラレータのプロフィールは、実は見た目以上のことはほとんど分からない、という謎多きキャラクターなのです。

本名や性別は分かりませんでしたが、アクセラレータの能力や強さについては、とある魔術の禁書目録シリーズでも多くの描写があります。作中最強クラスの能力や強さに迫っていきます。

とある魔術の禁書目録の主な舞台となる学園都市では、230万人ほどが暮らしています。その多くが学生で、日夜能力開発に励んでいるわけですが、象徴となるのが7人の超能力者（レベル5）です。そして、レベル5同士における序列で、アクセラレータは第一位の座に着いています。つまり、アクセラレータは学園都市230万人の頂点に君臨する存在と言えます。

なお、超能力者であるレベル5と、大能力者であるレベル4には大きな開きがありますが、レベル4の時点でも戦闘で戦術的価値があると評されるほどの能力です。それを大きく超えるレベル5は、軍隊にも匹敵する強力な力となります。その頂点であることで、どれだけの強大さかが分かります。

レベル5の頂点を手にする強さを持つアクセラレータですが、現在では制限がかかっています。打ち止め（ラストオーダー）と遭遇した事件において、天井亜雄（あまい あお）から銃弾を受けてしまい、重症は免れましたが脳に損傷を負ってしまいます。言語機能や演算能力を失ってしまい、そのままでは日常生活にも支障が出るほどです。

ミサカネットワークを利用したチョーカー型のデバイスで演算を補助することにより、アクセラレータは歩行を杖には頼っていますが、日常生活を送れるレベルまで回復をしました。しかし、そのデバイスは通常でも48時間、能力を使うと僅か15分（後に30分に改良）しかバッテリーがもちません。アクセラレータは、時間制限付きの最強へと変化していったのです。

先ほど能力者の最上位はレベル5だと説明しましたが、それはあくまで現時点での領域に過ぎません。絶対能力者（レベル6）、あるいは「神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの」を目指して、学園都市では日夜研究が続けられています。そして、この領域に安定して到達できると見込まれているのが、レベル5第一位であるアクセラレータのみなのです。

他のレベル5でも、無理やりという条件が付けば、レベル6の可能性は一応存在しています。「とある科学の超電磁砲」の主人公である、レベル5第三位の御坂美琴は、能力を外部から暴走させられることで一時的にその領域に迫ることができました。

レベル5第一位の座を確固たるものにしている最大の要因が、アクセラレータの能力であるベクトル操作です。ベクトル、つまり力の向きを自由に変換する能力ですが、物体だけでなく熱や光など、あらゆるものが操る対象となります。力の量を変えることはできずとも、向きを集中させたり周囲の力を利用することで、アクセラレータにかかれば、何でもかんでも高い攻撃力を有した武器になります。

普段はその能力を、アクセラレータは反射に用いています。これはオートで働く作用のため、アクセラレータへの攻撃は、全て自動的に跳ね返されてしまいます。なお、生活に必要なものは予め設定して反射を機能させていないので、呼吸は問題なく行えます。

反射は事前の設定で準備できますが、それ以外に関しては周囲の状況を把握して瞬時にベクトル操作をしていく必要があります。強力な能力ではありますが、アクセラレータ自身の圧倒的な演算処理能力がセットだからこそ真価を発揮します。

ベクトル操作だけでも充分強力な能力ですが、アクセラレータはとある魔術の禁書目録の劇中で、さらなる能力を発現していいます。能力を全く使えなくなった状態や、殺意を剥き出しにした際には、背中から黒い翼が現れました。この時は、それまで苦戦していた木原数多や、同じレベル5の第二位である垣根提督を圧倒的な力で蹂躙するほどの力を見せつけました。

そして第三次世界大戦においては、白い翼とともに頭上には輪っかも出現し、まるで天使の様相を呈していました。白い翼の状態では、黒い翼の時以上の戦闘力を発揮しましたが、黒い翼が出てくる時の我を失った様と比べると、アクセラレータの精神状態は落ち着ているという違いがあります。いずれも強力な能力ですが、ベクトル操作と違って謎に包まれている能力です。

アクセラレータの強さと能力がいかに規格外なものかお分かりいただけたところで、続いてはアクセラレータのかっこいい魅力に迫ります。初登場こそ悪役でしたが、その後は登場を重ねる毎に魅力がどんどん発見されています！

アクセラレータの強みである反射がオートで機能することは、既にご紹介しました。昔はその調整も上手くできず、幼い頃には子供にも意図せず反射を使ってしまいます。その結果、大人から武器を向けられるも、その攻撃も反射され、どんどん包囲網が過激になってしまいます。それ以降、アクセラレータは誰とも接しないように心を閉ざしてしまいます。

孤独を貫いていたアクセラレータにとって、転機となる出会いが訪れます。それが、御坂美琴の量産型クローンである「妹達（シスターズ）」の最終ロットとして作られた打ち止め（ラストオーダー）です。かつて打ち止めの姉にあたるクローンたちを虐殺したアクセラレータに対して、打ち止めは無邪気ながらも真剣にその罪とも向き合ってくれます。

そんな打ち止めを守ることに、アクセラレータは自分の能力をふるうようになります。守るものができたことで、アクセラレータは少しずつ変わっていきます。

アクセラレータはその後、とある魔術の禁書目録でも主人公ポジションの一角を成しますが、決して正義の味方というわけではありません。悪党を自称し、自分だからこそできるやり方で、学園都市の闇と対峙していきます。正統派主人公である上条当麻では決して選べない選択肢を、アクセラレータは自らの覚悟で選びとります。その姿はただの悪ではなく、ダークヒーローとして象徴的になっていきます。

そして、かつて敗北を喫した最弱の相手である上条当麻と、第三次世界大戦勃発時にロシアで再戦を果たします。この時のアクセラレータは、打ち止めが瀕死の状態で全く余裕がありませんでした。しかし、上条当麻との殴り合いを伴う会話の中で、善悪という垣根を取り除くような方向性を見出します。悪であることにコンプレックスを抱いていたアクセラレータにとって、ロシア編以降は戦闘能力というより精神面での成長が大きいです。

とある魔術の禁書目録において、登場回数に比例するようにアクセラレータは名言を残していますが、その中でも印象的なものをここでご紹介します。特に、アクセラレータは作中でどんどん成長していくキャラクターなので、「アクセラレータがこんなことを言うようになった！」という感動も味わえます。

「悪りぃがこっから先は一方通行だ」と続きます。紛らわしいですが、この時の一方通行は「いっぽうつうこう」と読みます。レベル4の座標移動（ムーブポイント）能力者である結標淡希（むすじめ あわき）と戦った際の名言で、実は多様しているセリフではありません。ですが、アクセラレータの象徴的な名言として記憶されています。

「楽しいね。目的があるっていうのは、本当に楽しい。」という、かつてのアクセラレータからは考えられない名言です。とは言うものの、目的とは学園都市の闇をぶち壊すため、一癖も二癖もある仲間との打算的な協力なので、中身は相変わらずアクセラレータらしいものになっています。

続いて、アクセラレータに関する感想や評価です。とある魔術の禁書目録でもファンの多いキャラクターであるアクセラレータ、どのような感想があるか気になります。

アクセラレータと言えば、セリフ中の母音に小さいカタカナが入ることがあるのが特徴的です。そのおかげで、文章の変化をしていると唐突にアクセラレータ口調が目に入ってきます。それくらい、アクセラレータの口調は特徴的で認知度が高いという一例です。

アクセラレータは迷いながら成長していきます。それは、常に自分を貫き通す上条当麻ではできない成長になります。とある魔術の禁書目録をずっと見続けているファンにとっては、アクセラレータの成長はそれだけ感慨深いものになっています。

ロシア編で大きく成長したとご紹介しましたが、彼の成長はそこで足を止めません。その後の展開でも成長を続け、魔術サイドにもどんどん干渉していきます。常に成長の余地がある、というのが能力そのものよりもアクセラレータの大きな強みなのかもしれません。

とある魔術の禁書目録の人気キャラクター、アクセラレータについてご紹介してきました。気になる彼の本名については、まさかの不明という結果に終わりました。更には、本名だけでなく年齢や性別まで不明となる、調べれば調べるほど謎多きキャラクターでした。

しかしながら、プロフィール的な要素が分からずとも、アクセラレータの背負っている過去や、打ち止めとの出会いから変わり始めた彼の活躍に、多くのファンがいることも事実です。もはやロングセラー作品となっているとある魔術の禁書目録シリーズですが、今後もアクセラレータの登場と成長から目が離せません！