2019年10月15日公開
2019年10月15日更新
【キングダム】成蟜は政の異母弟!反乱を起こした理由は?瑠衣との愛や最期を紹介
中国の戦国時代を描いた人気漫画「キングダム」に登場し、兄の嬴政(えいせい)を王都から追い出し命を狙った弟の成蟜(せいきょう)。なぜ成蟜は反乱を起こし玉座を狙ったのでしょうか?政と成蟜の生い立ちの違いや性格など、反乱を起こした理由やその結末を紹介します。また、成蟜は再度表舞台に登場しますが、その成長した姿や妻の瑠衣との掛け合いや、最期の姿が話題になりました。史実との違いに触れながら、成蟜の人物像に迫ります。
成蟜とは?
成蟜(せいきょう)とは、漫画「キングダム」に登場する人物で、主人公の信と政の出会いに大きな関わりがある人物です。また「キングダム」は史実を反映させていることから、成蟜も中国の歴史上の人物であり、歴史書にもその名前が遺されています。成蟜がどのような人物だったのかを紹介するまえに、「キングダム」の作品内容について紹介していきます。
キングダムの作品情報
キングダムの概要
「キングダム」は週刊ヤングジャンプで2006年から連載している、原泰久による中国の戦国時代を描いた歴史漫画で、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞受賞をした人気作品です。2011年にはテレビアニメ化され、2019年にはコミックス50巻達成を記念して、山﨑賢人主役の実写映画も公開されました。2019年8月現在、コミックスは55巻が発売されています。
佐藤信介監督が手がけた実写映画では、信と政の出会いから王弟反乱制圧までの内容でしたが、アニメは2012年から第1シリーズが、2013年から第2シリーズが放送され、単行本の24巻までの内容が描かれています。このアニメは、2013年の第3回衛星放送協会オリジナル番組アワードで、アニメ番組部門最優秀賞を受賞しています。
物語の舞台は、中国の紀元前770年から紀元前221年までの春秋戦国時代の中でも末期に当たる、始皇帝誕生を背景に描かれています。後の始皇帝となる政と、政に仕え大将軍となる信の成長と活躍を中心に物語は進みますが、細かな作画や息詰まる戦闘シーンに加え魅力的な登場人物が多いことも人気のひとつです。
キングダムのあらすじ
多くの国家が争乱により統合され、大国7国と弱小国として存在していた春秋時代の中国。その中の大国秦の片田舎に、信(しん)と漂(ひょう)という名の戦災孤児が身分が低いながらも、天下の大将軍を夢見て日々鍛錬を行っていました。その様子を見た秦の大臣から声を掛けられた漂は、王宮で仕えるようにと言われ、信を残し旅立ちます。漂に負けじと鍛錬を続ける信ですが、ある日血だらけの漂と再会し地図を託されます。
そのまま漂は息を引き取り、漂を追って来た兵たちによって住んでいた村が壊滅。信は漂から託された地図の場所へと着くと、そこには漂と同じ顔をした1人の少年が居ました。少年は若くして秦の王を継いだ嬴政(えいせい)であり、王位を狙う弟の反乱によって追われる立場にいました。そして信は、政とそっくりな漂が政の替え玉として王宮に呼ばれ、命を狙われ殺されたことを知りました。
そのことを知った信は政に敵意を向けますが、漂が自ら身代わりになったと聞き、政と共に行動することを決めます。しかし政の味方は、筆頭家臣である昌文君(しょうぶんくん)、信、逃走を助ける手伝いをしに仲間に加わった河了貂(かりょうてん)しかいません。そのため、味方を増やすため楊端和(ようたんわ)率いる山民族に助けを求め会談の末同盟を締結。山民族の力を借り、玉座奪還のため王都咸陽へと向かいます。
激しい戦闘を制し、信たちは反乱を鎮圧。信はその武功が認められ、平民の身分とともに家と土地を授かり兵となります。多くの戦乱の中に身を投じ、功績を挙げ、様々な困難とぶつかりながら中華統一を目指す政を支えつつ漂と交わした約束のため、信は大将軍への道へと進んでいきます。
成蟜はわがままな王族
ここからは「キングダム」に登場する重要人物、成蟜(せいきょう)について紹介していきます。成蟜は秦の第30代目国王荘襄王(そうじょうおう)の子どもであり、キングダムの主要人物で後の始皇帝になる嬴政の弟です。生粋の王族として生まれ育ったことから、幼少時代から権力を振りかざし平民を侮蔑し、非常に我侭で残忍な性格をしていました。
あまりのひどさに周囲から人が離れ、兄の政から王位を奪おうと争いを起こした際、強い味方をつけた政と異なり劣勢となった成蟜に味方する人は無く敗北し、幽閉されてしまいます。この戦いで成蟜は表舞台から姿を消すことになりました。
成蟜の成長
しかし、成蟜は表舞台に再び現れます。王位継承争いから7年後、秦国内で続く相国の呂不韋との勢力争いの中、軟禁状態を解く見返りに、出陣し不在となる政の代わりに玉座を守るよう頼まれます。その後も、王族出である成蟜が王族と公族をまとめあげ、政側に協力します。再登場した成蟜は傍若無人だった幼少時代とは異なり、政の描く未来や志を受け止め、秦のために力を尽くそうとする漢へと成長していました。
成蟜は政の異母弟
成蟜と政の幼少期
政と成蟜は荘襄王の子どもですが、母親が異なる異母兄弟です。政は、父親が人質として隣国の趙国に居たときに平民出の母親との間に産まれた子どもで、秦が趙に攻め入ったことにより殺される寸前まで追い込まれます。その後父親だけが秦国へと戻り、政と母親は生きるのもやっとという酷い環境の中で育ちました。一方成蟜は、秦へと戻った父親と王族出身の母親の間に産まれ、最高の環境の中で甘やかされて育ちました。
政を敵対視する成蟜
周囲から持てはやされ我侭放題に育った成蟜は、王族以外を見下していました。そのため、荘襄王亡き後、趙国に居た母親が平民である政に王位継承権があると知り、激しく憎悪します。さらに成蟜の傍若無人な態度に嫌気を差していた周囲の取り巻きが、政側についたことにも腹を立て一方的に敵対視します。
成蟜が反乱を起こした理由は?
王族以外を卑下した成蟜
成蟜は王族が最も尊く絶対的な立場であり、自らが王族のエリートだというプライドが高い人物です。そのため王族以外の人間を下等な輩と呼び、平民出身の家臣を理由も無く惨殺するなど平民への差別がひどく、平民を道具や虫けらのような扱いをしていました。
政への敵対心から反乱を起こす
成蟜は異母兄の政の存在を知りませんでした。そのため、父親が秦国の王になったことで次期王位継承者として周囲から持ち上げられ、保身のために成蟜に近づく人も少なくありませんでした。しかし、秦へと戻った母親が正妃となり平民の血を持つ政の方に王位継承権があることを知った成蟜は納得がいきません。純粋な王族としての血統を持つ自分が王になることがふさわしいと考え、丞相の竭氏(けつし)と結託し反乱を起こします。
反乱は成蟜が敗北
政から玉座を奪い、刺客を送り命を狙っていた成蟜一派ですが、宰相の呂不韋の動向も警戒していました。呂不韋もまた玉座を狙う人間の1人で、勢力も大きく対抗するには力が足りません。そのため、山民族から同盟の話が出たことは成蟜側にも都合が良く、王宮へと招いたことはやむ終えないことでもありました。しかしその山民族は既に政側についており、山民族に紛れ王宮内部へと侵入してきた政や信たちとともに戦いが起こります。
激しい戦いの中、本殿にいた成蟜の下に信たちがたどり着きますが、成蟜は余裕な態度を見せながら信たちをゴミ虫扱いし、凄まじい戦闘能力を持つ配下のランカイをぶつけます。しかしランカイも山民族と信により倒されると、成蟜は慌てて本殿から外へとでますが、誰も成蟜を守ろうとしません。反乱を共謀していた竭氏も死亡します。
成蟜側は敗北を悟り、成蟜を守ることなく戦闘をやめます。味方がいなくなった成蟜は自分と対峙する政へと切りかかりますが逆に押さえられ、人の痛みを知れと言われ力いっぱい殴り倒されてしまいました。呂不韋との勢力争いもあり、反乱は竭氏の企てによるものとされ成蟜は死罪を免れましたが、家臣ともども軟禁されることになりました。
成蟜と瑠衣との愛
第一夫人・瑠衣とは?
反乱後、表舞台に再び登場した成蟜の隣には、成蟜を支え人間的な成長にも影響を与えた美しい女性の姿がありました。その女性は秦国の北東の都市屯留出身の王族の娘で、成蟜の第一夫人の瑠衣でした。作中では、合従軍との戦いの終結後、王宮内を歩く政と鉢合わせする形で登場します。
幼い頃から許婚
成蟜と瑠衣は幼い頃からの許嫁で、反乱後軟禁生活を送る最中に結婚していたようです。幼い頃から物おじせず、許嫁として成蟜と顔を合わせた時にも思っていることをはっきりと口に出せる少女でした。成蟜の周囲の人間は顔色を伺いながら接していた中、瑠衣のようにまっすぐ自分を見てくれる相手は成蟜にとっても特別だったようです。
お互いを大事に想う2人
成蟜と瑠衣の夫婦関係が気になるのではないでしょうか。幼少時には王族以外を見下し暴虐非道な行いをしていた成蟜です。王族出身の妻といえども、不遇な扱いを受けているのではないかと思われがちですが、夫婦仲はとても良いものでした。瑠衣が故郷である屯留に10年振りに里帰りをすることになり、出発の挨拶をしたときにも、瑠衣は成蟜に風邪をひかないようになど、心配事を口にしながら曲がっている襟を直してあげています。
成蟜が見せた瑠衣への愛
瑠衣の細かな心配ごとに対し成蟜も、相変わらずうるさいなと言いながらも、10年ぶりの帰郷なのだからゆっくりしてこいと声をかけます。形としての夫婦ではなく、お互いに相手を思い遣る様子から相思相愛の夫婦関係であることが分かります。また、瑠衣が屯留に到着した時趙に攻め込まれるという事態が起こり、成蟜は自ら出陣し趙軍を退け、瑠衣の故郷を救います。この事からも成蟜の瑠衣への愛は深いことが分かります。
成蟜の最期を紹介
王族としてのプライドが高く、非常に我侭で残忍な性格から人気がなかった成蟜ですが、成蟜の最期の様子を見たファンからは、その死を惜しむ声が多く挙がりました。成蟜と瑠衣、そして政への思いが明らかになった成蟜の最期はどのようなものだったのでしょうか。ここからは成蟜がどのような最期を迎えたのかを紹介していきます。
呂不韋に嵌められた成蟜
兄弟ともに力を合わせ秦を強くする、という志を持ち再登場した成蟜ですが、その思いは途中で途切れることとなりました。成蟜が最期を迎えたのは、瑠衣が居る屯留でした。趙軍に攻め込まれた屯留を救うため自ら出陣し勝利した成蟜は、屯留の城内へと入場し大歓声の中迎えられます。しかし屯留の城主代行を仕切っていた蒲鶮(ほかく)は、成蟜にこのまま王都を攻め王になるようにと言い出しました。
しかし成長した成蟜はそのような甘言に乗るはずもなく、蒲鶮に処罰を与えようとしますが、逆に囚われてしまい謀反を起こすという陰謀に巻き込まれてしまいます。この陰謀を執り行ったのが政から玉座を奪おうと勢力争いを続けている呂不韋でした。呂不韋は成蟜が政から玉座を奪った後、非道な行いをしたという理由で成蟜から玉座を奪おうと考えていたのです。
瑠衣に成蟜一派を託す
成蟜謀反のシナリオが進む中、混乱する城内では囚われていた成蟜が同じく囚われていた瑠衣を救うため牢から脱出します。しかし物事が計画通りに進まず、焦った蒲鶮は成蟜の首を狙うため刺客を送ります。成蟜は囚われている瑠衣の牢に向かう中、刺客と遭遇し戦闘となり深手を負ってしまいます。瑠衣を助け必死で逃げようとしますが追手の蒲鶮が迫っていることが分かり、瑠衣を先に逃がし傷を負ったまま応戦し撃退します。
瑠衣は呂不韋の陰謀を察知し成蟜を助けるため屯留に来ていた信たちに助けを求め、成蟜の元へと戻りますが、そこには瀕死の成蟜が横たわっていました。瑠衣の呼びかけに答えながらも自らの死を察した成蟜は、瑠衣に自分の一派をまとめ上げ、政の下で一本化するように伝えます。瑠衣の才能を認めているからこそ、最期に自分の役割を瑠衣へと託すのでした。
瑠衣に想いを打ち明けた最期
瑠衣に一派をまとめるよう伝えた成蟜ですが、最期の時を迎えます。自分の真の思いを側に居た信に伝え、政の剣と盾になるようにと語ります。そして瑠衣に最期の思いを伝えました。瑠衣と初めて出会い、あまりいい顔ではありませんね、と言われ、無礼者と平手打ちで返したあの時から、ずっとお前に惚れているという瑠衣への想いを、泣きながら寄り添う瑠衣に伝える成蟜。
その想いに対し、瑠衣から知っていますと言われ、安堵したように力尽きました。最期の言葉が瑠衣への想いだったことからも、瑠衣を大事に想っていたことが分かります。そして成蟜についてきた家臣たちが集って成蟜のために涙を流し悲しんでいたことから、慕われる人間へと成長したことが分かる最期でした。
成蟜の史実上の人物像
成蟜の乱失敗の原因
漫画「キングダム」の成蟜は屯留を趙軍の侵攻から救いながらも、呂不韋の画策により謀反を仕立て上げられ最期を迎えてしまいました。それでは史実には成蟜の謀反はあったのでしょうか。調べてみると、史書には成蟜が謀反を起こしたとという記録と、反乱が失敗に終わり屯留で死亡したという記載があり、反乱を起こしたという史実は明らかになっています。
成蟜の乱がなぜ失敗したのかは明確にされていませんが、超国後ろ盾を得ながら反乱したはずが趙の助けが無かったことや、秦国内に成蟜の味方につく人や取りまとめる人が居なかったことが大きな原因ではないかと言われています。
史実上も成蟜は政の弟
成蟜が史実上存在していることは分かりましたが、本当に政の弟だったのでしょうか。史記や中国の戦国時代の書物などからも、成蟜が政の異母弟であることは史実なようです。そして「キングダム」の内容と同じく、政は趙国で生まれ育ち、父から王位継承の指名を受けたことが史記にも記載されています。しかし、成蟜がそれを不服とし、幼少期に反乱を起こしたという史実は見つかっていません。
性格は、始皇帝は冷酷で残忍な性格だったとする史書はありますが、成蟜の性格に関するものはありません。また、命を狙われていたのは秦王となった政ではなく、政の失脚を目論む一派が成蟜側につくことを恐れ、成蟜の方が政から命を狙われていたのでないかとも言われています。
韓の宰相となったのは成蟜?
戦国時代の書物である戦国策や史記には、漢字が異なる盛橋という人物が韓の宰相となり、韓の土地を秦に譲り渡したという史実があり、この人物が成蟜ではないかという説もあります。しかし曾祖父の昭襄王が盛橋を韓に派遣したと記されているため、成蟜が盛橋であれば5歳前後で宰相に任命され国に貢献したことになります。
また別の話では、成蟜が15歳の時に韓国へと遣わされ、土地を秦に収めた功労により長安君という官爵を授けられたという記載があります。そのため、成蟜が盛橋と同一人物で韓の宰相となったのは本当かどうかは不明です。
歴史から姿を消した成蟜
成蟜が盛橋と同一人物なのか分からないと説明しましたが、詳細が分からない理由は成蟜の名前が史実を記載した書物などから姿を消してしまったことが原因です。大きな出来事や功労があれば史実として名が遺ります。成蟜の名が遺されていない10年以上の間、成蟜がどのような生活を送っていたのかは不明なままです。15歳で長安君を授かったという史実以外、目立つような振る舞いをしていなかったようです。
謀反を起こした記録とは?
そして歴史に再び姿を現した時、成蟜は秦に対し謀反を起こしたという史実があります。紀元前239年、趙を攻めるため軍を率いていたはずの成蟜が秦に対し反旗を翻しますが、秦軍によって制圧され、成蟜は屯留で最期を迎え、成蟜に味方した軍吏も処罰されたと言われています。しかし反乱までの流れについては明らかになっておらず、趙と手を組んでいたとか屯留の兵を従え謀反を企てたとか様々な説があります。
また、屯留の地といえば気になるのは成蟜の第一夫人の瑠衣の存在ですが、瑠衣は史実上の人物ではないようです。成蟜が結婚していたのか、子供がいたのかなども明らかにはなっていないようです。
成蟜に関する感想や評価は?
やっばいなあ
— れいちぇる。 (@4reicheru8) February 27, 2019
キングダム読み返す度に泣くところ増えてる、、、
成嬌にも生きてて欲しかった、、、
「キングダム」は激しい戦乱の時代を描いているため、生死を賭けた戦いが多く繰り広げられます。そのため魅力的な登場人物たちが、自分の信念に従い戦い抜き最期を迎えるシーンも多く。読者の涙を誘うシーンも数多く存在しています。登場時は憎まれキャラだった成嬌が成長し、かっこいい生き様を見せ、愛する瑠衣を救い亡くなるシーンには多くの人が感動し、その死を惜しむコメントが多くありました。
キングダムのカプで一番好きなの成蟜と瑠衣ちゃんかもしれん
— 椎茸 (@brtc_mou10) October 6, 2019
「キングダム」に登場する女性も魅力的な人が多く、主人公の信とともに戦う河了貂(かりょうてん)や羌瘣(きょう かい)、山民族の死王楊端和(ようたんわ)は特に人気の女性キャラです。瑠衣も登場シーンは少ないですが、美しく聡明なだけでなく成蟜を慕う一途さに惹かれているファンも多くいます。
キングダムが思いの外良かった!
— よざっち (@zatty_zatty) April 20, 2019
原作読んでると、実写化ってどうなのかなぁと思ってたけど、1番最初の山である成嬌との内乱編を分かりやすくまとめて、かつ今後を感じさせる演出が素敵。
あと王騎の大沢たかおも思った以上にハマってた!これキッカケに漫画読んでくれる人がさらに増えるといいなぁ。 pic.twitter.com/zTLleC1h63
「キングダム」の実写映画を観た人の感想です。脚本が原作に沿った内容で、さらにキャストの選考もとても良かったという感想が多く挙がっていました。この作品で成蟜を演じたのは本郷奏多でしたが、鋭い目つきや嫌味な雰囲気が見事に演じられており、全く違和感がない、漫画の成蟜そっくり、という声が多く、次回作を希望する人からは漢に成長した成蟜を見たいという声もありました。
成蟜は政の異母弟まとめ
成蟜は一番最初に政と信に立ちふさがる悪役の立場で登場し、強烈な性格や言動から典型的な嫌われ役でした。そんな王族であることに誇りを持ち平民を侮蔑していた成蟜が、姿だけではなく心までも成長した姿を見せ、愛する人を守り想いを伝えるという感動の最期を迎えたことに驚いた人も多かったのではないでしょうか。
また史実と照らし合わせると、玉座を狙った最初の反乱が無かったことや屯留で命を落としたことまでは分かりましたが、それ以外は謎に包まれた人物だと分かり、「キングダム」オリジナルの個性であることは間違いありません。映画やアニメの続編で成蟜や瑠衣の登場を心待ちにしつつ、まだ観たことがない人はこれを機会にぜひ「キングダム」に触れてみて下さい!