【鬼滅の刃】岩柱・悲鳴嶼行冥の過去を考察！鬼殺隊最強と言われる理由は？

「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴（ごとうげ こよはる）による漫画で、2016年から週刊少年ジャンプにて連載されています。2019年の4月から9月にはアニメも公開されて話題になりました。今までにない「鬼」をテーマに描かれた和風なテイストで、現在莫大な人気を集めています。

「鬼滅の刃」は、大正時代の日本を舞台に、主人公・竈門炭治郎（かまど たんじろう）は、家族を「鬼」に殺されて、さらに逃げ延びた妹は鬼になってしまいます。妹たちを人間に戻す方法を探しながら、鬼と戦っていく姿を描くストーリーです。2014年の第70回JUMPトレジャー新人漫画賞にて佳作を受賞した読み切り漫画が基となっています。

登場人物の名前はどれもユニークですが、「奇抜に見えるけど実在する」名前が多く使われているそうです。また、ストーリーでは人食いなどのシリアスな描写も多々ありますが、その中でもコメディ要素も描かれており、それが「鬼滅の刃」の特徴だと言われているそうです。

週刊少年ジャンプではミニコーナーが掲載されていて、ツイッターで質問を受けつけ、それに原作者の吾峠呼世晴が回答する形になっています。登場人物の年齢や裏エピソードなどが公開され、それは公式設定となっています。アニメ版でも毎回似たようなミニコーナーがあり人気だったそうです。

主人公の竈門炭治郎は、亡くなったお父さんの跡を継ぎ、炭焼きをして7人という大家族を支えていました。決して豊かな暮らしをしているわけではありませんでしたが、家族の仲はとても良く、幸せな生活を送っていました。

炭治郎が炭を売りに街へ出ていたある日、家族は鬼に全員殺されてしまい、唯一助かった妹・禰豆子（ねずこ）は鬼の血が入ってしまい鬼になってしまいます。禰豆子に襲われていた炭治郎を間一髪で救ったのが冨岡義勇（とみおか ぎゆう）という剣士でした。

冨岡は鬼になった禰豆子を退治しようとしますが、炭治郎と禰豆子の間にまだ兄弟の絆が残っていることに気づき、鬼になった禰豆子を生かします。そして、冨岡は炭治郎に鱗滝左近次（うろこだき さこんじ）という人物を紹介しました。

鱗滝に会った炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探して、鬼を退治するために剣術の修行に励みます。そして2年の月日が過ぎ、炭治郎は厳しい最終試験に合格し「鬼滅隊」に入隊することとなります。

鬼滅隊に入隊した炭治郎は、初めての仕事である沼鬼を退治することに成功し、次の仕事をするために浅草へと向かいました。浅草に行った時、炭治郎は禰豆子が鬼になった時と同じ匂いを感じ取ります。その匂いをたどって、炭治郎は鬼の祖である鬼舞辻無惨（きぶつじ むざん）と対面します。

無惨は人間に化けていて、さらに家族まで持っており、炭治郎は手出しができませんでした。その後、自らは鬼でありながら、無惨を殺そうと計画を企てている人物に出会いますが、その人物はその計画を感じ取られ襲撃にあってしまいます。

その後、新たな仕事をするべく鬼が集まると言われた屋敷に向かった炭治郎は、鬼殺隊剣士の同期である我妻善逸（あがつま ぜんいつ）と再会します。仲間と共に、禰豆子たちを人間に戻すため、鬼と戦っていく、というのが、「鬼滅の刃」のおおまかなストーリーとなっています。

人気アニメ/漫画「鬼滅の刃」には、岩柱・悲鳴嶼行冥（ひめじま ぎょうめい）というキャラクターが登場しますが、彼の持つ最強の能力や彼の暗い過去などが話題になっているそうです。

悲鳴嶼は鬼滅隊の中でも最強の人たちのみに与えられる位・柱で、盲目のため目も白く描かれミステリアスな部分も多く能力も最強なので、登場した当初は悪役なのではないかと誤解する人も多くいたようですが、ストーリーが進んでいくにつれてその誤解も解けているようです。

盲目の悲鳴嶼は、最高位の「柱」になって8年経っていて、年齢は27歳です。趣味は尺八を演奏することで、同じ柱たちなど仲間からの信頼が厚く、リーダー的立ち位置の人物だと言えるそうです。

岩柱の悲鳴嶼行冥が初めて登場したシーンは合柱会議でした。そこで、竈門炭治郎と禰豆子を見て涙を流しながら「生まれてきたこと自体がかわいそうだ」と言ったり、炭治郎が鬼になった禰豆子を連れ回っていることにも「早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう」と言ったりして、怖い印象が大きい人物だったそうです。

悲鳴嶼行冥の目は白く描かれていますが、それは悲鳴嶼行冥が両目とも盲目であるからだそうです。盲目でありながらも、鬼滅隊最強の力を持ち合わせています。

また、岩柱である悲鳴嶼行冥の目は盲目ですが、悲鳴嶼行冥の目からは涙が流れていることが多いです。泣く要素のないような場面でも涙が流れていることから、悲鳴嶼行冥の感情とその強力な肉体に何か関係性があるのではないか、と言われているそうです。

岩の訓練を完了し、刀鍛冶にて勇気ある行動を取った主人公・炭治郎に対して、悲鳴嶼行冥は彼を認めると言うシーンがありました。漫画「鬼滅の刃」第135話では、主人公の炭治郎は「反復動作」を身につけるため必死に修業に励みます。この反復動作を習得することにより心拍と体温を上昇させ、より強い力を発揮することができます。

修行で岩を100メートルほど動かした炭治郎は、その場で力尽きて動けなくなってしまいます。そんな時炭治郎に水をかけてくれたのが悲鳴嶼行冥でした。助かったと思った炭治郎でしたが、悲鳴嶼は泣きながら「南無阿弥陀仏」と唱えて水をかけていました。

炭治郎が話し始めてもなお水をかけ続ける悲鳴嶼。岩の訓練も達成し、里で禰豆子よりも刀鍛冶の里の皆を優先して助けたことを褒められ、「私は君を認める…」を言われます。しかし炭治郎は、決断したのは禰豆子で、炭治郎は決断力がなく危うく里の人たちが死ぬところだったと話します。

悲鳴嶼行冥は、自分の頭の中で思い描いているネガティブな子供像を浮かべますが、炭治郎は違う、と子供である炭治郎を本当に認めます。そして、炭治郎に悲鳴嶼行冥の壮絶な過去を話し始めるのです。

そんな最強の力を持つ悲鳴嶼行冥ですが、壮絶な過去を持っていることでファンの間で話題になったそうです。鬼殺隊に入隊する前、悲鳴嶼行冥は身寄りのない子供を集めてお寺で育てていたそうです。血の繋がりこそありませんでしたが、みんなで家族同然仲良く暮らしていました。

しかしある夜のことでした。言いつけを守ることなく、日暮れが過ぎてもお寺に戻らなかった子供が鬼と遭遇してしまいます。その子供はなんと、自分の命と引き換えにお寺の8人の子供と悲鳴嶼を取引に持ちかけました。

悲鳴嶼行冥たちが住むお寺の周りには、鬼の伝承がその時も残っていたので、毎夜寝る前は鬼が嫌うと言われている花の香炉を焚いていました。しかし、その裏切り者の子供は香炉を消して鬼をお寺の中に招き入れてしまいます。

盲目の悲鳴嶼行冥と寺にいる8人の子供が鬼に襲われてしまいます。4人の子供は始めに無惨にも殺されてしまい、他の子供3人はパニック状態になったのか、悲鳴嶼の言葉を聞かずに寺の外に飛び出し、外にいる鬼に殺されてしまいました。

子どもたちの中でも唯一悲鳴嶼行冥の言いつけを守ったのは、8人の中で一番幼かった紗代という子供でした。どうしても紗代だけでも守らねば、と悲鳴嶼は懸命に鬼と死闘を繰り広げます。盲目であるにも関わらず、必死に鬼に立ち向かいます。

盲目の悲鳴嶼行冥は、武器を使うことなく素手で鬼を殴り倒します。その時、悲鳴嶼行冥は初めて自分自身に最強のパワーがあることを知ります。必死に唯一生き残った子供・紗代を守るために闘いますが、異変を察知して寺を訪れた人たちに「あの人は化物」「あの人がみんなを殺した」と嘘の証言をしてしまいます。

家族同様とても大切にしていた子供に裏切られ、なおかつ皆を失ってしまった悲鳴嶼行冥は、紗代を守ったにも関わらず人殺し扱いをされたことで子供に対する不信感を持ち、疑い深い性格になってしまった、と炭治郎に漏らしていました。

人殺しと思われて牢屋に投獄されてしまう悲鳴嶼行冥ですが、その時に産屋敷に拾われて鬼滅隊に入隊することとなります。その最強の力を発揮することになるのですが、人間不審なのは変わらないままだそうです。

悲鳴嶼行冥の過去には、日暮れを過ぎてもお寺に戻らず鬼に遭遇してしまい、自分の命を守るためにお寺にいる他の子供達と悲鳴嶼行冥を売った子供が現れますが、その子供が桃先輩によく似ているのではないかという考えがファンの中であるようです。

悲鳴嶼行冥の回想シーンよりも前に、善逸の過去を振り返る回想シーンにて、桃を粗末に扱っていた兄弟子が登場しました。勾玉の首飾りをつけていた黒髪の少年は、桃を粗末にするだけではなく他にも悪事を働いていて、その性格の悪さが印象に残った人も多いそうです。

壮絶な過去を持ちながらも、岩柱である盲目の悲鳴嶼行冥は鬼滅隊の中でも最強だと言われることが多いですが、それには恵まれた体格と鬼を倒す才能の高さが主な理由なのではないかと考えられています。盲目でありながらもその力を十二分に発揮する姿はとてもかっこいいです。

岩柱の悲鳴嶼は、盲目で体がとても大きい巨漢というイメージが大きいそうですが、彼の身体の大きさは他の柱たちと比べても一目瞭然で、鬼にもひるまない体格を持ち合わせています。筋力も高く、力強さで有名な甘露寺蜜璃よりも遥か高い圧倒的筋肉量の持ち主です。

また、悲鳴嶼は鬼を倒す才能が柱の中でも最強だと言われており、その理由に鬼を素手で倒すことができることだそうです。悲鳴嶼行冥も岩柱ですが、柱の中でも特に天才だと言われている人は皆、鬼滅隊に入る前の素人時代に鬼を倒しています。

他の柱の回想シーンでも、過去、悲鳴嶼行冥と同じく鬼を朝まで倒し続けていた、というものがいくつかあります。鬼滅隊に入隊してからは鬼を倒すための鍛錬を積んで、さらに練習を怠らないので、鬼を倒す才能に磨きがかかるのではないかと言われています。

「鬼滅の刃」169話では、岩柱である盲目の悲鳴嶼行冥が上弦の壱・黒死牟と壮絶な戦闘シーンが描かれていました。黒死牟は悲鳴嶼の強さに気づき、高揚した様子でこれほどの剣士に会えるのは三百年ぶりだと感じています。

岩柱・悲鳴嶼行冥は、手持ちの武器を相手に投げつけたりなど、パワーを使って力強く技を繰り出していきます。そして、岩柱である悲鳴嶼行冥の鎖は最強の敵をもってしても斬れない代物だそうです。鎖に使われた鉄は、沢山の太陽光を吸い込んで、戦国の世ですら発見されていなかったくらいの質の良い武器です。

しかし、岩柱である悲鳴嶼は顔に傷を負ってしまい、最後まで温存しておくはずだった痣を発現させ、自分の力を最大限に発揮することとなります。黒死牟は、痣を出した者は25歳を迎える前に死んでしまい、25歳を超えて痣を発現させると、その夜のうちに死んでしまうと言います。

悲鳴嶼は黒死牟の嘘をひとつ暴きます。それは、痣を持ちながらも、25歳を超えても生き続けた例外の者がいたということでした。鬼滅隊は黒死牟を退治することに成功しますが、悲鳴嶼含む複数の鬼滅隊メンバーが負傷する結果になりました。

痣が発現すると、身体には何らかの変化が起こることが分かっています。鬼を倒すことのできる強力な力を手に入れることができるのですが、人間がその強すぎるパワーに耐えられずに肉体が滅んでいく可能性も考えられています。

また、身体的な負担だけではなく、痣の発現によって得たパワーは精神的、感情にもいくらかの影響があるのではないか、と言われていて、岩柱である盲目の悲鳴嶼行冥がいつも涙している理由も、痣が何かしら関係しているのではないかというファンもいるそうです。

それだけではなく、悲鳴嶼行冥は痣の発現を自分自身で制御できるような描写もありました。なので、もしかしたら悲鳴嶼行冥はお寺で初めて鬼を殺した時に既に痣が発現していたのではないか、とも考察されています。お寺で鬼と戦ったときには、鬼の頭を夜通し殴り続けたということで、到底人間がなせる技ではなく、その理論は辻褄が合うのではないか、と言われているそうです。

人気アニメ「鬼滅の刃」にて、鬼滅隊の中でも最強の岩柱・盲目の悲鳴嶼行冥の声を演じたのは人気アニメ声優の杉田智和です。悲鳴嶼のシリアスでありながらもコミカルなセリフを落ち着いたトーンで話すことが、悲鳴嶼のキャラクターにマッチしていると高く評価されています。

杉田智和は1980年10月11日生まれ、埼玉県出身です。高校生の時は家庭科の先生やパティシエ、デザイナーなどに将来なりたいと思っていたそうです。学校の行事で脚本を含めた舞台を考え、自分の声を録音してそれに効果音をつけたところ、それを聞いた兄から、声を生かした仕事を勧められたのが声優の道を志すきっかけだったそうです。

一番最初に受けた声優養成所のオーディションでは不合格となってしまいましたが、その後同じオーディションを受ける時に、より印象を強く残すために漫才調で自己紹介をしたそうです。見事合格を果たし、養成所通いの生活を送ることとなります。

高校在学中に、日本ナレーション演技研究所主催のオーディションでミューラス&アニメージュ賞を受賞してミューラスアクターズスクール養成所に入所し、17歳の時、「仮面ライダー」のプレゼント告知ナレーションで声優デビューを果たします。

1999年に「魔装機神サイバスター」にてアニメ作品の初レギュラーを獲得し、大学を卒業するまでは声優活動と並行して学業も両立していました。2006年に放送された人気漫画がアニメ化された「銀魂」で坂田銀時役をしたり、社会現象を巻き起こした「涼宮ハルヒの憂鬱」でキョン役を熱演し、知名度を大幅にあげます。

2009年には、第3回声優アワードにて助演男優賞を受賞、2013年には「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2013」で男性声優賞も受賞していて、今も人気の声優として活動をしています。

杉田智和の声は重厚感のある低音ボイスと言われていて、青年の役を多く好演します。また、声優活動だけではなく、2008年から始まった声優・水樹奈々の座長公演「水樹奈々大いに唄う」や、映画作品などで俳優活動も行っていて、同じく声優の水樹奈々の公演では副座長も務めています。

「鬼滅の刃」の悲鳴嶼行冥、「銀魂」の坂田銀時、そして「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョンの他にも、「七つの大罪」シリーズのエスカノール役、「男子高校生の日常」よりヒデノリ役、「翠星のガルガンティア」ではチェインバー役など、多くの人気アニメの声優を担当していることで有名です。

人気作品である「鬼滅の刃」ですが、死闘を繰り広げるがあまり鬼滅隊の中でも既に複数の死者が出ています。敵である鬼たちが強すぎるのもあり、柱たちが描かれた絵では、手前に描かれた柱たちのうち既に2人が死んでおり、これからの闘いがどうなってしまうのか、手に汗握る展開が起こると予想されています。

悲鳴嶼を含む鬼滅隊の最高位・柱はそう簡単に死ぬようなキャラクターではなく、並外れた強さが持ち味の剣士たちなのですが、鬼も全力で鬼滅隊を襲ってきます。時には、他の仲間をかくまって死んでしまったり、最後に強敵を倒しながら死んでいったりと、涙なしには見られない展開が数多くあるそうです。

今までで最強だった黒死牟を倒すことはできましたが、鬼滅隊は思った以上の痛手を負うこととなりました。主人公・炭治郎や同期の善逸、伊之助たちは全員負傷しており、しのぶと無一郎は完全に再起不能な状態までボロボロになってしまいました。致命傷を負っていながら気合いで動いている不死川は時間の問題という声もあります。

悲鳴嶼も傷を負ってはいるもののまだ動けますが、痣を発現させてしまったため、寿命である25歳を超えての発現はその夜限りの命とも言われているため、これからどうなってしまうんだろうとハラハラさせる展開を迎えています。全ての鬼のボスである鬼舞辻無惨を討伐するために必要な戦力のほとんどが負傷しているため、これからどうなっていくのか謎は深まるばかりです。

鬼滅の刃で柱たちが登場した際は、アニメ版では声が聞けたり動く様子が見られるので楽しみにしていたファンも多かったそうです。中でも、悲鳴嶼は想像していた声と声優・杉田智和の声がバッチリとマッチしていたという感想が多く挙がり、鬼滅の刃はどのキャラクターも個性のある魅力的なキャラクターだということが分かりました。

いかがだったでしょうか？悲鳴嶼行冥は、盲目でありながら鬼滅隊最強の岩柱として鬼滅隊を引っ張っているリーダーです。家族同然の子どもたちに裏切られてしまうという壮絶な過去を持っていながらも、鬼を退治するべく日々鍛錬に力を入れている優しく正義感溢れるキャラクターです。「鬼滅の刃」が気になった方は、これを機にアニメや漫画を見てみてはいかがでしょうか？