アルカ＝ゾルディックの性別と能力・正体は？キルアと旅に出た理由とその後を考察

ハンターハンターの会長選挙・アルカ編にて、瀕死のゴンを回復に導いたアルカ＝ゾルディックは、ナニカと呼ばれるもう1人の人格と特異能力を持つキルアの妹です。以下では、アルカ＝ゾルディックのプロフィールに加え、男の子として扱われる性別の謎、暗黒大陸との関連を匂わせるアルカ・ナニカの能力や正体、性格、作中での活躍や今後、アルカ＝ゾルディックの名言などを紹介します。

漫画家・富樫義博先生の代表作「ハンターハンター」は、現在も休載を挟みながら連載が続けられている週刊少年ジャンプの看板作品です。連載期間は、ワンピースに次ぐ長さを記録する一方で、連載初期から富樫先生の持病を理由に、頻繁に休載されることでも知られる漫画作品です。そのため、ハンターハンターの連載再開は、読者だけでなく、ネットニュースに取り上げられるほどの大きな話題となっています。

また、2014年以降は、単行本1冊分に相当する10話ごとの連載を終えるごとに、休載に入るスタイルを取っています。ハンターハンターの単行本は2019年8月時点で36巻が刊行されており、少年ジャンプでの連載状況は、2018年11月26日号を最後に、現在も休載が継続されています。作品の連載再開日は、現在も未定となっています。

少年ジャンプの読者層だけでなく、女性ファンも多い「ハンターハンター」は、緻密に描かれた世界観と膨大な伏線で構成された複雑なストーリー展開で、幅広い世代に支持されている人気漫画です。また、メインからモブキャラまで詳細に描いたキャラ設定や、念を始めとする作中用語を説明する文字数の多さなど、少年漫画作品ではあまり見られない、作品の奥深さが高く評価されています。

一方で、少年漫画では珍しいグロテスクな描写が多いことも、ハンターハンターの特徴に挙げられ、読者層を広げるきっかけとなりました。特に、キメラアントと討伐隊の熾烈な戦いを描いたキメラアント編では、コマによって修正が施されるほどの過激さや残虐さで知られています。

「ハンターハンター」は、くじら島に住む主人公・ゴン＝フリークスが、まだ見ぬ父に会うべく、父親の職業であるハンターを目指して旅に出る場面から物語が始まります。ハンターハンターは、ゴンと仲間達との出会いと奮闘を描いたハンター試験編・ゾルディック家編・天空競技場編と、主人公・ゴンの目線で物語が進行されますが、ヨークシン編ではクラピカが主軸となって描かれました。

そして、物語はグリードアイランド（G.I）編、キメラアント編、会長選挙・アルカ編へと続き、現在は、緋の目の奪還を目指す、クラピカ主軸の暗黒大陸編が連載されています。現在は、暗黒大陸へ向かう輸送船・B.W号内の様子を描いており、暗黒大陸の探検を巡る政治的駆け引きや、カキン帝国の王位継承戦、カキンマフィアの抗争、幻影旅団とヒソカの対立のように、複雑な展開を見せています。

アルカ＝ゾルディックは、ゾルディック家の第四子で、「何処から来た闇か」の能力を危険視した父・シルバによって、家族から隔離されて育ちました。ハンターハンターでは名前のみの登場でしたが、会長選挙編にて、その姿と念を越えた特異能力の実態が明らかにされました。年の近い兄・キルアとは非常に仲が良く、彼の親友・ゴンの窮地を救うべく、シルバの条件付きで地下室から外の世界に出ることが叶いました。

一方で、アルカの特異能力を利用しようと企む長兄・イルミによる執拗な追走や攻撃により、戦闘能力を持たないアルカは、キルアと共に危機に瀕します。しかし、キルアの機転とナニカのお願いによって、無事にゴンの治療を行います。その後、キルアと共に旅を始め、現在連載中の暗黒大陸編では、主人公・ゴン、キルアと共に未登場となっています。

ゾルディック家では、珍しく素直で純真な性格のアルカ＝ゾルディックは、キルアにとって可愛い妹であり、ファンの間でも人気の高い女の子キャラクターです。しかし、キルア以外のゾルディック家やその執事たちからは、「弟」や「坊ちゃま」のように、外見に反して男の子として扱われており、アルカの性別に矛盾が生じています。以下では、アルカ＝ゾルディックの性別の謎を考察しました。

初登場シーンで描かれた、たくさんのぬいぐるみに囲まれた地下室での様子や、一人称を「私・あたし」と呼ぶ女の子らしい言動から、アルカ＝ゾルディックの性別は明らかに女の子だと断定できます。しかし、アルカを妹として可愛がるキルアを除くゾルディック家の人間とその執事たちの発言に注目すると、アルカを男の子として扱っており、容姿や言動が女の子であるアルカとは、反対の性別として認識しています。

また、作中の回想シーンでは、ドールハウスや人形遊びをするアルカの姿も、アルカが女の子であることを示す伏線にも考えられます。しかし、幼少期のアルカは男の子を彷彿させる描き方で、現在の可愛らしい容姿と全く似ていません。そして、幼少期のゾルディック兄弟を映した家族写真でも、アルカの姿は長髪の男の子にも見える服装をしており、現在の姿と大きく異なっている点が、アルカの性別の謎を深めています。

アルカの呼び方について、キルアは周囲に対して「妹」と呼び、時には、アルカが「女の子」であることを強調した発言を見せています。一方、長兄のイルミやミルキは、アルカのことを「弟」として周囲に紹介しています。また、ゾルディック家の執事たちもアルカを男の子として「アルカ坊ちゃま」と呼んでおり、アルカの性別の認識や呼び方は、キルアと彼を除いたゾルディック家の人間では、異なっています。

アルカの性別について、キルアは事あるごとにアルカが「女の子」であることを強調した発言をする中で、一瞬、アルカを弟と呼んだシーンが登場しました。イルミの追跡から逃れる途中、モラウに連絡を入れたキルアは「兄貴が弟…」と、「妹」と言い間違え、自己嫌悪に陥る素振りを見せていたシーンがあります。

しかし、アルカを女の子と信じて疑わないキルアの「弟」発言は、キルアのアルカに対する接し方から考えにくい言い間違いでしょう。そして、切羽詰まったキルアが、アルカを「弟」と呼んだことから、アルカの本当の性別は、男の子だった可能性も考えられます。

外見が女の子でありながら、何故かアルカを男の子として認識するゾルディック家の執事たちの動向は、不可解に思えるでしょう。一方で、執事たちだけでなく、イルミやミルキのように身内もアルカを男の子として扱っている点に注目すると、今度はキルアだけが、アルカを女の子として扱う点が不可解となります。

このように、キルアだけがアルカを女の子として扱う理由の1つに、ナニカの能力によって、アルカの容姿が可愛らしい女の子の姿に変えられてしまった、または、キルアにだけアルカが女の子に見えるように、洗脳していたとも考えられます。

ゾルディック家の末っ子・カルトも、アルカと同様に性別が謎のキャラクターで、ハンターハンターでは、「兄さんを取り戻す」べく、その手がかりをつかむために幻影旅団員として活動しています。カルトが指す兄さんについて、現在も家を空けているキルアや長兄・イルミ、クロロに念能力を奪われたと推測されるミルキに次いで、ナニカに体を乗っ取られた本当のアルカ説も浮上しています。

カルトの指す兄さんの正体がアルカだった場合、本当は男の子だったアルカが、体内に潜むアイの能力によって、キルアの気を引くような、かわいい女の子の外見に変えられたとも考えられます。しかし、現時点では、カルトの指す兄さんに関する伏線が全く張られていないことから、アルカの性別を示す根拠とは言い難いでしょう。

また、アルカの性別の謎について、代々暗殺業を生業としてきたゾルディック家では、子供たちは性別に関係なく、全員男の子として育てる慣わしが存在した場合、外見が女の子であるアルカやカルトが、男の子・弟として扱われても不思議ではないでしょう。しかし、ハンターハンターでは、ゾルディック家のそのような慣わしは一切説明されていないため、アルカの性別は、謎に包まれたままです。

アルカに潜むもう1人の人格・ナニカは、暗黒大陸から来た欲望の共依存・アイであることが判明しています。そして、ナニカの正体であるアイとは、その名前から特定の人物に依存して特別な関係を結べると考えられ、その相手がキルアだと推測されます。それは、キルアにだけが命令によってお願いを叶えられることや、キルアにだけ見返りのおねだりが生じないことは、キルアに対する優遇でしょう。

また、ナニカにとってキルアは、自分を一番に可愛がり、愛情を注いでくれる存在であり、外の世界に出るきっかけを作った人物です。そして、キルアのアルカに対する接し方から、キルアはナニカにとって都合の良い存在であり、キルアの心を掴んでいたい、彼の関心を引きたい思いが、アルカを女の子の姿に変貌させ、キルアにもそのように洗脳しているとも考察されます。

兄さんを取り戻すべく、その手がかりを模索するカルトにとって、アルカはキルアの関心や愛情を一心に受けているライバルのような存在で、アルカの嫉妬心を燃やしています。一家の期待を一身に背負うキルアは、カルトにとって兄弟として憧れの存在です。しかし、女の子の外見でありながら、男の子として扱われているカルトに対するキルアの関心は全くありません。

キルアのカルトに対する無関心の理由について、キルアにとって煙たい存在である母親・キキョウとカルトの親子仲の良さが考えられる一方で、キルアに依存しているナニカの能力も関係していると考察されます。そして、キルアを離したくないナニカの欲望が、キルアの関心がもう1人の妹（弟）であるカルトへ向かないようにと、キルアを洗脳しているでしょう。

念を越えた特異能力を持つアルカ=ゾルディックの正体は、暗黒大陸に存在する5大厄災・欲望の共依存・アイであることが判明したものの、どのような経緯でアルカの体内にナニカ（アイ）が憑りついたのかは謎に包まれています。以下では、暗黒大陸編にて謎の解明が期待されている、アルカ＝ゾルディックの能力や正体・性格について、考察を交えて紹介します。

アルカ＝ゾルディックは、どんなお願いも叶えることが出来る特異能力を持っており、それにはいくつかルールが存在します。まず、お願い1つに対してアルカからおねだりが3回要求されます。しかし、おねだりを要求される人物は、お願いをした者とは異なる人物に向けられること、おねだりを4回連続で断った場合、本人と最愛の者、例えば恋人などに死が訪れる危険が生じます。

また、ナニカの能力は、際限なくお願いを叶えることが出来る一方で、お願いの規模に応じておねだりの難易度も比例していきます。また、同じ人物が連続してお願いをすることができないことや、アルカが名前を知らない人物に対しておねだりはできないルールも存在し、ナニカの能力を聞きつけたシルバ・キキョウにおねだりが要求されなかったことから判明しました。

そして、アルカからおねだりをされる人物は、その者が死ぬまで、途中で変わることが出来ないこともルールも存在し、ハンターハンターでは、ゾルディック家執事の古参・ツボネが、おねだりされる人物が途中で変われないルールを利用して、アルカのおねだりを1つ叶えた後、姿を消します。この行動は、ナニカに新たなお願いをさせないことや、キルアに対するけん制の意味が込められていました。

アルカのおねだりが失敗と見なされた場合、おねだりをされた人物とその最愛の者に死が訪れ、おねだりの難易度も最も優しいレベルにリセットされます。一方、お願いの規模が大きいほど、おねだりに失敗した時の被害の規模も拡大し、本人と長い時間を過ごした順ごとに被害者が増加します。また、おねだりをされている人物が途中で死ぬことも、おねだりの失敗とみなされ、最低1人の死者が生じます。

一方で、規模の大きすぎるお願いでは、おねだりが要求されない代わりに、無差別に犠牲者が選ばれる危険なルールも確認されています。例えば、女性執事の億万長者になりたいお願いでは、偶然、頭上を飛んでいた飛行機が事故を引き起こし、空から大金がばら撒かれる事態が生じ、飛行機に搭乗していた無関係の人間も含んだ最低64人が犠牲となる被害が発生しています。

ナニカの能力は、お願いを叶えるだけでなく、キルアの命令によって対象者を治すこともできます。治すお願いをする場合には、ナニカが対象者に触れる必要があり、お願いを叶えた直後にアルカは眠ります。キルアがナニカに命じたゴンの回復には、大規模な見返りが要求されると予測されましたが、アルカは見返りの代わりにキルアからの「頭なでなで」を要求し、ゾルディック家を動揺させました。

また、キルアのナニカに対する発言に注目すると、「OOしろ」と命令形でお願いをしている点やキルアに対する見返りが発生しない点から、キルアだけ適用される特別ルールの存在が浮上します。ナニカにとってキルアは、アルカと同様に特別な感情を向けている存在だからこそ、お願いに対して見返りが発生しないと考察されます。

アルカ＝ゾルディックの正体であるナニカは、「あい」という口癖から、暗黒大陸に住むガス生命体・アイであることが判明しています。アイは、暗黒大陸からもたらされた5大厄災の1つ・欲望の共依存に当たり、霧状の体に手足が生えたような姿と、「あい」という口癖が特徴です。作中では、あらゆる液体の元となる「三原水」を守っており、人間側と接触した過去を持っています。

そして、単行本・33巻の扉絵にて、ナニカが「暗黒大陸の出身」であることを打ち明けるイラストが描かれ、アルカ＝ゾルディックことナニカの正体がアイであること示す伏線だと考えられています。また、アルカと暗黒大陸との繋がりについて、過去に暗黒大陸へ乗り込んだジグ＝ゾルディックの存在が、謎を解くヒントとなりうるでしょう。

ジグ＝ゾルディックは、若かりし頃のネテロ会長と共に暗黒大陸を目指したメンバーの1人で、キルアの実家・ゾルディック家の人間です。一部では、キルアの祖父・ゼノの父親とも考察され、現時点では、名前のみの登場となっています。しかし、今後明かされるであろうジグ＝ゾルディックの詳細を紐解くことで、ナニカの正体に関する伏線を回収できるでしょう。

長い幽閉生活を強いられてきたアルカの性格は、ゾルディック家の人間とは思えない素直で優しい心の持ち主です。ナニカが表面化した後も変わらず可愛がってくれた兄・キルアのことが大好きで、キルアのことを「お兄ちゃん」と呼び慕っています。一方、アルカに潜むナニカは「キルア」と呼んでおり、ナニカもキルアに対して特別な感情を持っている発言がなされています。

また、アルカとナニカの関係について、お互いの存在をもう1人の自分として大切に想っています。そして、ゴンの治療を終えた直後にキルアが、ナニカに対して二度と表に出ないことをお願いした時には、怒りを顕わにするなど、ナニカに対する考えがゾルディック家の人間と異なる考えを示しています。

ハンターハンター・暗黒大陸編では、現在もキルアと共に世界中を旅していると推測されるアルカですが、暗黒大陸やナニカの正体である欲望の共依存・アイの謎解明する重要な手がかりとして、本編への再登場が予想されています。以下では、アルカ＝ゾルディックのこれまでの活躍から、キルアと旅に出た理由とその後を紹介します。

ネフェルピトー戦での覚醒後、瀕死の重傷を負ったゴンの治療は、医師や除念師では手の施しようがなく、ゴンの回復も絶望的でした。その頃、ゾルディック家に戻ったキルアは、親友・ゴンを助ける最後の手段として、アルカの能力を思い出します。そして、親友を助けることを条件に、父・シルバにアルカの解放と外出を願い出ます。

しかし、幼少時代に引き起こした事件や、アルカの能力を危険視するシルバは、アルカの外出を認めようとしませんでしたが、キルアとアルカの面談は許可しました。そして、シルバ・キキョウ・ミルキの監視の下、アルカが閉じ込めれた地下室の扉が開かれ、キルアとアルカは、再開を果たします。

キルア・アルカ兄妹の様子に安堵する3人でしたが、アルカの能力が外部に及ぼす危険性から、やはりアルカの外出は許可されませんでした。しかし、アルカをゴンの下へ連れていきたいキルアは、ナニカに対して選択を迫るお願いをします。選択を誤れば母・キキョウを命の危険にさらすことを悟ったシルバは、兄妹を引き留めておくことができず、2人が下山していく様子を静かに見守ります。

一方、30分以内に下山することに成功したキルアは、ほっぺにキスするお願いを叶えます。その後、ゼノとシルバ達から兄妹の護衛・監視を命じられた執事たちと合流し、ゴンが入院する病院へ向かいます。しかし、アルカの能力を利用しようと企む長兄・イルミの妨害を受けるも、なんとかイルミの追跡を振り切ることに成功したキルアは、ナニカを呼び出し、ゴンの治療に当たらせます。

ゴンの治療に成功したナニカは、2度と他人のお願いを聞かないことをキルアと約束し、アルカ（ナニカ）に対するゾルディック家の警戒心が解かれはじめました。その後、シルバから警戒令を解かれたキルアは、ゴンに妹・アルカとナニカを紹介し、兄妹水入らずの旅に出ることを打ち明けます。そして、世界樹のある街でコンビを解消したゴンとキルアは、再開を約束し、それぞれの目的地へ旅立っていきます。

ゴンは、父ジン＝フリークスが待つ、世界樹の頂上へ登り始めます。一方、キルアは、長い幽閉生活を強いられてきたアルカ・ナニカの手を引いて、様々な世界を見せてあげることを決意します。

世界樹のある街でゴンと別れたキルア・アルカは、暗黒大陸編ではいまだ未登場のため、世界のどこかを旅していると推測されます。一方で、暗黒大陸から来たナニカの正体や、ゴンの念能力の復活にナニカの能力が利用されるという予測から、今後のハンターハンターにて重要なキーワードを持つ、キルアとアルカが再登場する可能性は高いでしょう。

ハンターハンターは、現在も連載が継続されている漫画版だけでなく、2011年に放送されたアニメ版も高い人気を誇っています。以下では、アニメ・ハンターハンター（2011年版）にて、アルカ＝ゾルディック役を演じた声優・内田真礼さんのプロフィールと主な出演作品を紹介します。

まややんの愛称で親しまれている声優・内田真礼さんは、日本ナレーション演技研究所・研修科在籍中の2009年に声優デビューを果たし、2012年にテレビアニメ「中二病でも恋がしたい!」の小鳥遊六花役でブレイクを果たします。ヒロイン役やメインキャストを担当するなど、演技力の高さに定評があり、2014年には、第8回声優アワード・新人女優賞を受賞しました。

可愛いルックスと多面性な才能を生かして、声優業以外の活動も積極的に行なっており、歌手や女優を始め、多方面での活躍が期待されている人気声優です。また、声優・内田雄馬さんは実弟であり、2018年放送の「かくりよの宿飯」にて、兄妹役として共演し話題となりました。

内田真礼さんの主な出演作品は、「アオハライド」の吉岡双葉役、「ビビッドレッド・オペレーション」の黒騎れい役、「山田くんと7人の魔女」の伊藤雅役、「約束のネバーランド」のノーマン役を始め、主にアニメやゲーム作品に多数出演しています。

暗殺業を生業とするゾルディック家の中では、異色の存在とも捉えられるアルカ＝ゾルディックは、作中で描かれたキルアとの仲睦まじいい姿に、カルトだけでなく、多くのキルアファンが嫉妬したであろうハンターハンター屈指のかわいいキャラクターです。以下では、アルカ＝ゾルディックのかわいい名言集を紹介します。

「別の何処からか来た闇（なにか）だ」には、ハンターハンタ―初登場となったアルカ＝ゾルディックを紹介する名言です。アルカの存在について、ハンターハンターでは名前のみの登場だった謎の人物でしたが、会長選挙・アルカ編で、その詳細が明かされました。作中では、素直で可愛らしい姿が印象的なアルカですが、ぬいぐるみに囲まれた初登場シーンと、シルバの意味深な説明は、得体の知れない恐怖を感じさせます。

「えへへへへへへへ　笑いが止まんないくらい嬉しい」には、アルカ＝ゾルディックのキルアに対する兄妹愛の大きさを感じさせる名言でしょう。ナニカの能力によって、ゾルディック家の人間から疎外されながら育ったアルカにとって、キルアの存在が大きかったことを感じさせます。同時に、人間以外の存在としてアルカを扱ってきたゾルディック家に対するアルカの無関心さも表現しているでしょう。

「しばらくの間ひとり占めしたらお兄ちゃん解放しますから また遊んであげて下さいね」は、ゴンと別れる直前に登場したアルカ＝ゾルディックの発言です。ナニカの能力によって復活したゴンとの初対面と、キルア・ゴンのコンビ解消、そして、再開を約束しそれぞれが旅立っていく、ハンターハンターの名シーンが詰まっています。

また、この名言にはアルカのおませな一面や、ゴンをお兄ちゃん・キルアの親友として大切に想う、心優しい性格がにじみ出ているでしょう。

「ナニカに謝って!謝るの!!」は、ゾルディック家が忌み嫌うナニカの存在を受け入れ、もう1人の自分として大切に想うアルカ＝ゾルディックの優しさや器の大きさがにじみ出た名言です。同時に、大好きなお兄ちゃん・キルアも、ゾルディック家の人間と同様にナニカを危険視し、アルカにとって邪魔者のように扱っていることを知った、アルカの絶望も彷彿させています。

「ナニカをいじめるお兄ちゃんなんかっ 大キライ!!」には、ナニカを邪魔者のように扱うキルアに対する、アルカ＝ゾルディックの怒りが感じられる名言です。後に、アルカからの以外な発言は、キルアのナニカに対する考えを改めさせるきっかけとなり、2人の絆をさらに深めました。

巫女装束と可愛らしい容姿が特徴のアルカ＝ゾルディックは、キルアが溺愛する理想の妹キャラとして人気を集める一方、女の子の外見でありながら男の子として扱われる性別の謎・ナニカの正体や暗黒大陸との関係にも注目されています。以下では、ハンターハンターのアルカ=ゾルディックに関する感想や評価を紹介します。

黒目に半開きの口姿のナニカと共に可愛いと評されるアルカ＝ゾルディックは、女の子らしい外見だけでなく、ナニカをもう1人の自分として大切に想う心優しい性格にも注目が集まっています。ゴンの治療後、ナニカを邪魔者のように扱うキルアに対して怒りを顕わするアルカの姿は、涙無しでは観られないハンターハンターの名シーンとして、ファンから高い評価を得ています。

アルカ＝ゾルディックの正体について、ナニカの持つ能力や、ハンターハンター・単行本33巻の扉絵から、暗黒大陸のガス生命体・アイではないかと、多くのファンが推測しています。一方で、「あい」という口癖だけでは、ナニカの正体が、欲望の共依存・アイであることを決定づける根拠にならないという意見も飛び交っており、ナニカの正体について、現在も、様々な憶測が飛び交っています。

外見だけでなく、女の子らしい振舞いで、男女問わず多くの人気を集めるアルカ＝ゾルディックは、キルアだけでなく、ハンターハンターファンも虜にしてしまう不思議な魅力の持ち主です。一方、特徴的な黒目で評価が分かれやすいナニカも、アルカに劣らない人気を見せており、やや過激な描写が多いハンターハンターの癒しキャラとしても、親しまれています。

素直で心優しい性格のアルカ=ゾルディックは、可愛いキャラクターとしてではなく、キルアファンにとって羨ましい存在でもあります。会長選挙・アルカ編で見せた、キルアがアルカを妹として大切に想う姿は、ハンターハンターファンをほっこりさせただけでなく、キルアみたいなお兄ちゃんに憧れを抱いた女性ファンも続出しました。

ハンターハンター・アルカ＝ゾルディックのプロフィールと性別の謎、ナニカの能力や正体、性格、作中での活躍や今後、アルカのかわいい名言集やアニメ版声優について紹介しました。単行本の扉絵で明かされた暗黒大陸との関係やナニカの正体など、現在も多くの謎を秘めているアルカ＝ゾルディックの正体について、多くのファンが関心を寄せながら、再登場を待ちわびています。