【ハンターハンター】ヒソカがイルミに変装している?二人の関係と36巻の伏線を考察

ハンターハンターで現在多く考察されているのがヒソカとイルミの関係性、そして36巻にて幻影旅団に加わったイルミがヒソカの変装なのではないかという説です。ヒソカとイルミ両者の関係性やこれまでの経緯、それぞれの能力を組み合わせての可能性、これまでの伏線など多岐にわたる考察が行われています。今回はヒソカがイルミに変装している説について、ネット上の考察をまとめて紹介していきます。

【ハンターハンター】ヒソカがイルミに変装している?二人の関係と36巻の伏線を考察のイメージ

目次

  1. ヒソカとイルミとは?
  2. ヒソカがイルミに変装している?
  3. ヒソカとイルミの二人の関係
  4. ヒソカとイルミの36巻の伏線考察
  5. ヒソカとイルミはどっちが強いか考察
  6. ヒソカとイルミに関する感想や評価
  7. ヒソカとイルミまとめ

ヒソカとイルミとは?

ハンターハンターの作品情報

ヒソカとイルミについて紹介する前にまずは2人が登場するハンターハンターという作品について簡単に紹介しておきます。

ハンターハンターの概要

ハンターハンターは1998年より集英社の週刊少年ジャンプにて冨樫義博先生により連載されている冒険活劇漫画です。少年漫画と考えると非常にグロい描写も多い漫画であるにも関わらず、その作り込まれた世界観とキャラクターが高い人気を集め、休載の多い漫画ながら人気を集め続けている漫画です。現在、週刊少年ジャンプで連載されている漫画ではワンピースに続いて2番目に長い連載期間の漫画でもあります。

本作はバトル漫画としての側面が強い漫画でもありますがその根幹にあるのが、体内の生命エネルギーをオーラとして操る念能力という特殊能力です。作中でも細かく基本から応用まで紹介されている他、各々が自分の適正にあった固有の念能力を持っているので読者の想像を超える念能力の使い方をして不利なバトルを覆すような描写が高い人気を集める要因になっています。

ハンターハンターのあらすじ

ハンターハンターは主人公のゴンが、ハンターをしているカイトと出会った事で死んだと思っていた父親ジンが世界的に有名なハンターだと知る事から始まります。やがてゴンは父親を探しだす為、自らもハンターへの道を歩み始めます。プロのハンターになる為の試験を受けに行くゴンはそこで出会った仲間と共に時に協力しながらジンを探す旅を続ける事になります。

ヒソカのプロフィール

ヒソカはハンター試験で登場した殺人狂の奇術師です。独特な髪型に顔には複数のペイントを施したピエロを彷彿とさせる見た目をしています。ゴン達が受けた第287期ハンター試験の1つ前の試験で気に入らない試験官を半殺しにした事で失格となり、再び受験する形でゴンと出会いました。殺人狂であると強者と戦う事に喜びを覚える戦闘狂でもあり、強くなりそうな者を敢えて育つように促すような一面も持っています。

念能力者としては変化系の能力者で念をガムとゴムの両方の性質を持つ「バンジーガム」に変化させる能力と、オーラを様々な質感の物に変化させて偽造する「ドッキリテクスチャー」という2つの能力を持っています。作中の能力の中では取り分け珍しい能力というわけではありませんがヒソカの天才的な格闘センスと頭の回転の速さで常人には思いつかないような使い方をするのでその性格も合って周囲からは怖がられています。

基本的には唯我独尊なタイプであり、自分の欲望を満たす為に行動していますが、その欲望と目的が合致するなら時に協力関係を築く事もあり、実際、グリードアイランド編ではゴン達のチームメイトとして共に戦いゴンを守った事もあります。まさに掴みどころのないキャラクターを地で行くキャラクターです。

イルミのプロフィール

イルミはハンターハンター第2の主人公であるキルアの実兄であり、キルアを一流の暗殺者に育て上げた存在でもあります。キルアに対して歪んだ愛情を持ち、その能力で絶対にキルアが死なないようにという教育方針の元に育て上げていました。仕事でプロハンター資格が必要になった事から「ギタラクル」という偽名を使ってゴン達と同じ第287期のハンター試験を受験し合格しています。

念能力者としては操作系の能力者であり、針を指す事で相手を操作する事が出来ます。操作の範囲は幅が広く、相手に自白を強要させる力やキルアにも使っていた暗示を与える力などを持っています。またこの針は自身に使う事も可能で、ハンター試験時などギタラクルとして活動する時は針で顔を変化させて活動しています。顔の変化自体は針を刺さなくても可能ですがその場合は4,5時間で元に戻ってしまう欠点があります。

またより強い支配をする「針人間」も可能で、イルミが用意したオーラを込めた特別な針を使用する事で身体能力を高めた上で従属させるという強力な能力になっています。この針人間は複数人を同時に操作する事も可能です。余談ですがプロハンターとしての登録はあくまでもギタラクルですが、ハンター協会もその正体がイルミである事は把握しつつも報復を恐れて黙認されています。

『HUNTER×HUNTER』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

ヒソカがイルミに変装している?

変装している説①一人称

ヒソカがイルミに変装している説で1つ目の理由となっているのが一人称です。ヒソカもイルミも共にハンターハンター1巻から登場しているキャラクターですが、ヒソカは「ボク」、イルミは「オレ」というのが基本的な一人称です。しかし36巻で幻影旅団のメンバーに自己紹介をするイルミの一人称は「ボク」でした。

元々兄弟であり先に幻影旅団に加入していたカルトやビジネスライクで交流はあったクロロを除けば基本的に幻影旅団のメンバーとは初対面のはずなので一人称が違っても問題はないと思われますが、読者からしてみれば違和感しかなく、ヒソカの変装ではと疑われる事になったのです。

変装している説②念能力の組み合わせ

ヒソカがイルミに変装している説の2つ目に当たるのがヒソカとイルミそれぞれの能力が共に変装するのに最適な能力をしている為です。ヒソカのドッキリテクスチャーは顔を覆い隠せば変装に使いやすいですし、ヒソカの時点で欠損していた腕や足もオーラで補完する描写が描かれています。ヒソカだけでは変えられない声帯などもイルミが協力しているとすれば問題なく解決が可能です。

元々この変装している説はヒソカとイルミは幻影旅団を潰す為の協力関係にあるという前提があります。そしてイルミは作中でも屈指の変装能力を持っています。針を使えば骨格からして顔を変えられますし過去には針を使わずにヒソカに変装し、旅団メンバーにバレなかった実績もあります。

変装している説③マチの勘

36巻でヒソカ殺害の決起を行った幻影旅団。この決起には新参者としてイルミも参加していますが問題になったのはその解散時のシーンです。それぞれが自分が向かう方向を見ているかっこいいシーンなのですが、マチだけは唯一進行方向ではなく画面前方に視線を向けています。そしてその視線の先にいるのはイルミなのです。

マチの勘はよく当たるという事は幻影旅団登場シーンで度々言及されており、団長であり行動指針を決めるクロロもマチの勘を一つの判断材料として採用する程に信用しています。そのマチだけが何か気づいている描写があると考えるとやはりヒソカがイルミに変装している事に勘で気づいている可能性があるのです。

変装している説④身長がほぼ同じ

ヒソカやイルミの能力を持ってしても身長は変えられませんが、元々ヒソカは187cm、イルミは185cmと近い身長をしているのでお互いがお互いの変装をするのは能力を使わなくても難しくありません。戦闘狂であるヒソカは筋肉質で体重が重いのに対しイルミはモデル体型で軽いという違いはありますが身長に比べれば遥かにごまかしやすい違いです。

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ヒソカとイルミの二人の関係

二人の関係①謎が多い

共に1巻から登場し、ハンター試験を受験しているヒソカとイルミ。イルミサイドからはビジネスライクの付き合いがある相手という描写がこれまでにある一方でヒソカは協力関係であると同時にいつか倒す相手の1人にも定めています。複雑な感情が入り乱れるヒソカとイルミの関係ですが、出会いのエピソードなどは描かれおらず現在の関係になった経緯などハンターハンターの中でも特に謎が多い関係でもあります。

二人の関係②イルミの発言

36巻のイルミの発言を信じるのであればイルミはヒソカから依頼を受け幻影旅団に加入、ヒソカの依頼はヒソカ自身を殺す事という契約になっているそうです。もちろんこれはヒソカがイルミに変装している場合には全くの嘘である可能性もありますが変装しているにしても、本物のイルミが加入したのだとしても現在進行系でヒソカとイルミはビジネスライクな関係を継続している事が伺えます。

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ヒソカとイルミの36巻の伏線考察

伏線考察①12巻と36巻の幻影旅団の表紙

36巻の表紙はデフォルメされた幻影旅団メンバーの集合イラストになっていますが、実はこれまでにもハンターハンターの表紙が同じ構図だった事があります。それがヨークシン編が収録されている12巻です。12巻と36巻の表紙の違いは本編中で入れ替わったメンバーが変更されている点と欠番となってしまっているシャルナーク、コルトピ、パクノダが描かれていた位置に花が描かれているという事です。

この表紙の注目点は主にウヴォーキンが描かれていた位置に描かれているイルミです。確かにイルミはウヴォーキンの番号を引き継ぎNo11になってるので位置関係は成立するのですが、その位置はちょうど団長クロロの後ろになっており、その手には花を持っているのです。

伏線考察②冨樫先生のコメント

さらにこの表紙裏に書かれた冨樫先生のコメントがこの表紙が伏線なのではないかという考察を助長させる事になりました。それが「ネタバレ。あえてね。」というコメントです。この36巻収録のエピソード的にもこのコメントにあるネタバレになる要素は表紙の構図しかないのです。

伏線考察③花を運ぶ死神

この表紙を見るに花は死んだ旅団メンバーを象徴している事が分かります。つまりイルミ(に変装したヒソカ)がそれぞれのメンバーを殺しそこに花を植える死神である事を示唆した伏線なのではないかと考察されているのです。この考察は上記のヒソカがイルミに変装しているのではないか説に繋がっています。

その説を後押しするわけではありませんが、36巻の背表紙は表紙と同じ絵柄でクロロの後ろに花を持つイルミが立つという構図になっており、これがますます幻影旅団に花を届けるイルミという構図の伏線に見えるとも言われています。

伏線考察④死ぬ暗示

上記のようにイルミが旅団メンバーに花(=死)を届ける死神説がある一方で全く違う解釈をした考察もあります。それがイルミが旅団メンバーの中で最初に死ぬ暗示になっているのではないかという説です。これまでの関係性や船の中でコンビを組む兄弟のカルトの能力を考えても旅団メンバーの中で一番にヒソカを見つける可能性が高く、そこで戦闘になりイルミが死ぬのではないかという考察が行われているのです。

ただこの死ぬ暗示説にはさらに派生した考察があり、死んでメンバーを抜けた内唯一番号が引き継がれる事になったウヴォーキンの花なのではないか?という説などの軽い説から重いものになると、ヒソカは既にイルミを殺しており、イルミになりすます形で登場しているからではないかという説もあるのです。

伏線考察⑤あと10人

ヒソカは既に幻影旅団全員を相手に宣戦布告をし、シャルナークとコルトピを殺害しています。その際、ヒソカは「あと10人」だと発言しています。しかしこの時点での幻影旅団のメンバーはクロロ、ノブナガ、フィンクス、マチ、シズク、フェイタン、フランクリン、ポノレノフ、カルトの9人だけです。しかしヒソカがこの時点でイルミに依頼を終えてイルミが幻影旅団に加入する事を把握しているのであれば10人という事になります。

36巻にてイルミはヒソカから依頼を受けたと話してこそいますが、いつ依頼を受けたのか、全員と顔を合わせるのは36巻で描かれたシーンだとしてもどのタイミングで旅団に接触し加入したのかは不明になっています。ただヒソカの発言を伏線として考えるなら、ヒソカがシャルナークとコルトピを殺した時点では加入が決定していたという事になります。

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ヒソカとイルミはどっちが強いか考察

どっちが強いか考察①集団戦

ヒソカとイルミが戦う場合、集団戦に持ち込んで強いのは間違いなくイルミです。針人間を使えばかなりの精度で多勢に無勢の状況を作り出せます。針人間は同じく集団戦でヒソカを下したクロロの取った戦法よりもより細かな操作も可能な点を考慮すると少なくともクロロはヒソカに勝つなら集団戦が楽と判断したともいえ、イルミに軍配が上がると言えます。

ヒソカの能力バンジーガムは集団相手に戦うのに不向きな能力というわけでは決してありません。ただイルミやクロロがコルトピのギャラリーフェイクを利用したように、相手が次々に増え続ける状況では押されてしまうのは間違いありません。

どっちが強いか考察②一撃必殺

これはイルミとヒソカの戦いに限った話ではありませんが一撃必殺という意味での強さは変化系能力者よりも操作系能力者に軍配が上がります。操作の条件を満たしてしまえば相手は何も抵抗する事が出来ない為です。イルミの場合、相手に針を指すだけと操作系能力者の中でも条件を満たす事は容易であり、ヒソカは常にイルミの針に注意を払う必要がある事からも一撃必殺の能力という意味でもイルミに軍配が上がります。

どっちが強いか考察③接近戦

体格的な意味合いでも念能力の系統的にも単純な接近戦であればヒソカに分があります。変化系能力は強化系もある程度は習得できるのに対し、操作系は強化系の能力は苦手であり能力で補完する意味合いでもヒソカの方が有利です。イルミは接近戦を行うような追い込まれたシーンがないのでまだ未知数な部分はありますが、逆に言えばそうならないように立ち回っているという事でもあり、ヒソカの得意分野では勝てないはずです。

一方のヒソカはゼノ・シルバと体術でやり合えるクロロが接近戦を選択しない程の強さを持っている事が証明されています。クロロも系統は違えど同じ操作系のシャルナークのブラックボイスを使用すればヒソカを操作できたわけですが、戦闘中試みる事さえありませんでした。その事からも接近戦に関してはヒソカはハンターハンターの世界でも屈指の強さを持っていると思われます。

どっちが強いか考察④隙をつく

隙をつく勝負になった場合やはりイルミがヒソカの油断を誘って針を刺そうという展開になります。イルミの能力なら偽装などを駆使すれば隙きをつく事に関しては秀でていると言えます。しかし相手は相手を騙す事に長けたヒソカです。ヒソカの場合、ドッキリテクスチャーなど相手の隙を作り出す力に長けていると言えるのでこの勝負は状況次第になるのではないかと思われます。

どっちが強いか考察⑤隠れた能力

ヒソカとイルミは共にまだ強さの底が見えないキャラクターでもあります。確かにそれぞれの得意な分野で強さを発揮しているキャラクターですがまだ能力を隠していても不思議ではないのです。イルミ側としてはシャルナークの「自動操作モード」のような自己強化が可能な可能性もありますし、ヒソカが本気で殺しにかかるのか戦う事を楽しむ目的なのかでも変わってくると言えます。

そもそもヒソカもドッキリテクスチャーの存在はマチ以外に伝えていなかったりしますしマチにもその本質までは教えていません。加えて念能力者はアイデア次第でさらなる能力を生み出す事もできるので両者がこれまでに隠してきた能力、さらに生み出した能力次第で状況は一変する可能性が十分にあります。

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ヒソカとイルミに関する感想や評価

ここからは既にハンターハンターを36巻まで読破している人の感想や評価を紹介していきます。ヒソカとイルミの関係性は謎も多い事から上記で紹介した以外にも実に様々な考察が行われています。例えば上記のツイートのようにイルミがヒソカとの契約を「婚前契約」と表現した事について、イルミ自身の表現なのか、ヒソカから言い出した言葉なのかという考察なども行われていたりします。

両者のキャラクター性を考慮するとどちらが言い出したとも取る事ができる表現なので気になるという人が多い考察になっています。またこの言葉選び1つをとっても何かの伏線なのではないかと考察する人も多いです。

またハンターハンターはそれぞれの立場上の動きも多く実際の強さが見えにくい漫画でもあり、特に実力が見えないと言われるキャラクターの筆頭に名前が上がるのはヒソカとイルミの共通点でもあります。ヒソカはイルミに比べれば戦うシーンは多いですが本気かどうかが分からないという意味でよく名前が上がるキャラクターになっています。

ヒソカのイルミ変装説については、既にイルミを殺している説もある一方、仮にその場合旅団メンバーでもありイルミの兄弟であるカルトも気づかない程にヒソカ単独で変装できるのかという疑問が残るという声も多いです。またカルトも含めてヒソカとイルミがグルなのではないか説など色々なパターンが考察される条件が整っており、何が伏線になるのかはこの先の展開が分からないと不明な状態です。

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ヒソカとイルミまとめ

ヒソカとイルミは共にハンターハンター1巻から登場し、蜜月ではないまでも協力関係を築いている謎の多い関係性を構築している2人です。2人の共通点の1つとなった幻影旅団も巻き込み、特に36巻の演出は何がどんな伏線になるのか分からず、ファンの間で様々な考察が行われている状態です。

ただイルミ(もしくは変装したヒソカ)は最後には殺し合う事になると思っていたとも発言しており、36巻までの展開やこれまでの伏線を考えてもいずれかの形でヒソカとイルミが衝突するシーンが描かれる事になるのは必至と言えます。ヒソカとイルミの関係性に注目しながらハンターハンターを読んでみてはいかがでしょうか?

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