2019年09月18日公開
2019年09月18日更新
【ワンピース】ゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力は?ルフィとの関係・何者か考察
ワンピースの1話からその存在が描かれながらも既に故人であり、分かっていない事が多いのがゴール・D・ロジャーです。海賊王となる程の海賊でありながら2019年9月現在まで悪魔の実を始めとしたその能力などは不明なままでファンによって様々な考察がなされています。今回はそんなゴール・D・ロジャーの考察の中でも特に気になるという人が多いゴムゴムの実を食べたルフィとの関係性やその強さについて紹介していきます。
目次
ゴール・D・ロジャーは海賊王
ワンピースの作品情報
ゴール・D・ロジャーについて紹介する前にゴール・D・ロジャーが登場するワンピースについても簡単に紹介しておきます。
ワンピースの概要
ワンピースは1997年から2019年9月現在まで長きに渡り集英社の週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載されている海賊冒険漫画です。2019年現在93巻まで発売しており、その高い人気からこの20年のジャンプの顔と言える看板タイトルの1つで、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」を始めとした数々の記録を持っているビックタイトルでもあります。
その人気の高さは日本国内だけに留まらず、海外でも高い人気を誇り、単行本が発売される度に発行部数を増刷するなど今でも国内外の記録を更新し続けている作品でもあります。その人気は原作漫画だけに限らず、アニメは東映アニメの中で最長の放送期間を誇り、単独のゲームも展開され続けているなどメディアミックス展開も盛んに行われている作品です。
ワンピースのあらすじ
ワンピースは主人公ルフィが、少年期に出会った海賊、シャンクスに憧れて海賊になる事から物語が始まります。青年に成長したルフィが冒険に飛び出し行く先々で仲間を増やし敵を倒しながら冒険を繰り広げていきます。2019年現在は作中で2年の時が流れ、よりパワーアップした麦わらの一味が新世界を支配する四皇に挑む展開が行われています。
そんな海賊が蔓延る時代、「大海賊時代」を作り上げたのがかつて海賊王と呼ばれたゴール・D・ロジャーです。作中では当初ゴールド・ロジャーと呼ばれていましたが後にゴール・D・ロジャーが正式名称だという事が明らかになっています。
ゴール・D・ロジャーのプロフィール
ゴール・D・ロジャーはワンピースの世界の中で大海賊時代の始まりを作った存在として語られる伝説的な海賊です。伝説的と言っても同時代を争った現役の海賊も登場しているので何百年も前の海賊というわけではありません。作中での呼び方は様々ありますが「この世の全てを手に入れた男」とまで言われています。自らが船長を務めるロジャー海賊団を率い世界で初めてグランドラインの一周に成功しました。
グランドラインの最終到達地点である海の果て、ラフテルにて一繋ぎの大秘宝(ワンピース)を手に入れた事、その1年後にロジャー海賊団を解散し、ラフテル到達から2年後、53歳にして自ら海軍に出頭し東の海のローグタウンにて処刑されました。この処刑されたのがワンピースの物語開始時点の24年前で、シャンクス、バギー、ドラゴンなどなどこの処刑を見た多くの海賊が現在でもその影響を受けています。
ここまで紹介したようにワンピース物語開始時点で既に故人であり、判明しているプロフィールは多くありませんが、身長は274cm、出身地は処刑地にもなった東の海のローグタウン、誕生日は12月31日で血液型はS型、好物が酒とヒガシザメのステーキだった事が明らかになっています。また酒の席である宴会が好きだったような描写も見られます。
またゴール・D・ロジャーは故人である為、ワンピースの本編中では明確な戦闘描写はありませんが、仲間を失う事を何より嫌い、自ら先頭に立って戦うその姿はまさに鬼のようだったと好敵手だったガープの回想という形で表現されており、同時期には全盛期の白ひげ、金獅子のシキなどともやりあっている事から相当の強さを持っていた事は明らかです。
ゴール・D・ロジャーの悪魔の実はゴムゴムの実?
シャンクスが持っていたゴムゴムの実
ワンピースの主人公であるルフィが海賊に憧れるきっかけになったのがルフィが少年期、ルフィが住むフーシャ村を拠点にしていたシャンクスら赤髪海賊団との出会いです。そんなシャンクス達赤髪海賊団が探していたお宝が時価1億はくだらないと言われる悪魔の実、ゴムゴムの実でした。ルフィはそれを誤って食べてしまった事からゴム人間になってしまうのです。
これは後に判明する事ですがフーシャ村に滞在していたシャンクス達は既にグランドラインに進出しており、わざわざ東の海にきていた状態です。しかしながらシャンクス率いる赤髪海賊団にはこれまで悪魔の実の能力者が登場しておらず、シャンクスが禁止しているのではないかとも考えられています。現にシャンクスら赤髪海賊団のメンバーはゴムゴムの実を保管しただけで誰も食べていませんでした。
ゴムゴムの実はゴール・D・ロジャーの形見?
悪魔の実能力者がいない赤髪海賊団がわざわざゴムゴムの実を求めるのには、悪魔の実の強さを手に入れる以外の理由が必要です。悪魔の実は高価なものなのでお金の為と言われても納得は出来ますが赤髪海賊団のイメージとは大きくハズレてしまいます。そこで考えられているのがゴール・D・ロジャーがゴムゴムの実の能力者であり形見として探していたのではないかという説です。
元々シャンクスはロジャー海賊団で海賊見習いをしていた経験があり、ゴール・D・ロジャーから麦わら帽子を託された存在でもあります。そんなシャンクスだからこそロジャー海賊団解散後、自らの海賊団を立ち上げた後、ある程度勢力を広げた後にわざわざグランドラインから東の海に戻ってまでゴール・D・ロジャーのもう1つの形見と言えるゴムゴムの実を探していたのではないでしょうか?
シャンクスの行動からくるゴール・D・ロジャーの能力ゴムゴムの実説には他にもいくつか裏付けがあります。1つにルフィがゴムゴムの実を食べてしまった際、シャンクスはゴムゴムの実の力を説明している事です。シャンクスはゴール・D・ロジャーがゴムゴムの実の能力者であったからこそ能力について知っており、食べても居ない悪魔の実の能力を説明出来たのではないかと考える事が出来るのです。
ルフィに麦わら帽子を託した理由
シャンクスはフーシャ村からの出航の際、ゴール・D・ロジャーから託された麦わら帽子をルフィに託しています。この麦わら帽子はルフィにとっても大切な物になると同時に彼の異名である「麦わらのルフィ」の代名詞的存在になりました。ですがシャンクスからすればゴール・D・ロジャーから託された大切な麦わら帽子をただルフィと仲良くなり、ルフィが海賊に憧れていたからという理由だけで託すのは考えられません。
グランドラインに戻った後にシャンクスはロジャー海賊団の副船長、レイリーと再会した際にルフィに麦わら帽子を託した理由を語っています。それはゴール・D・ロジャーの「ある言葉」をまだ少年であるルフィも言ったからというものでしたが、その裏にはゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力であったゴムゴムの実を引き継いだからというのもあったのかもしれないと考察されているのです。
シャンクスはルフィに麦わら帽子を託す際、「預ける」という表現をし、「立派な海賊になって返しに来い」と言っています。これにはもちろんルフィに対しての激励の意味合いもあると思いますが子供ルフィに託すには重すぎる事を考えるとルフィの食べたゴムゴムの実の強さをゴール・D・ロジャーが目の前で実践していたからこそ知っていたからではないかとも考えられるのです。
ゴール・D・ロジャーの能力はドラゴンの能力?
ロジャーは天候を操る悪魔の実を食べた?
出典: https://9tube.tv
ゴムゴムの実がゴール・D・ロジャーの能力という考察には「そうだったら面白い」というある種のファン願望も含まれています。またもしゴール・D・ロジャーがゴムゴムの実を食べているならゴール・D・ロジャーと出会った事がある者達がなんらかの反応を示しても良いはずですがそういった描写もなく、ゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力はゴムゴムの実には否定的な意見も目立ちます。
実は悪魔の実を食べていないのではないか説などもありますが、その他の事象や明かされている出来事から考察してゴール・D・ロジャーが食べた悪魔の実は天候を操る悪魔の実ではないかという考察もあります。擬似的にとはいえ天候を操るビッグマムの強さを考えると仮に天候を操れる悪魔の実の能力者だとすれば海賊王になりえる強さを持っていた事も頷けます。
ロジャーの能力はドラゴンが引継いだ?
ゴール・D・ロジャーが天候を操る悪魔の実の能力を保有していた場合、その能力を引き継いだのではないかと考えられているのが、ルフィの父親であり革命軍のトップであるドラゴンです。ドラゴンの能力自体まだ確定しているわけではないですが、ルフィがローグタウンでバギーに捕まって処刑されそうになった時、突然の大嵐で救われた時にその場にドラゴンも居たという事が明らかになっています。
またゴール・D・ロジャーの処刑にはシャンクスやバギーなどのロジャー海賊団の部下達と共にドラゴンも立ち会っていた事が明らかになっています。悪魔の実は能力者が死んだ時に近くにある果実に宿る説もあって、ドラゴンは処刑に立ち会う事でゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力を手に入れたのではないかと考えられているのです。
ロジャー海賊団の海賊旗の意味
他にもゴール・D・ロジャーが天候を操る能力だったのではないかと言われる理由になっているのがロジャー海賊団の海賊旗です。ワンピースに登場する海賊旗は時にその能力を示している場合もあり、ロジャー海賊団の海賊旗はドクロに長いひげが特徴的な海賊旗になっています。ひげ自体はゴール・D・ロジャーの特徴でもあるので身体的特徴を反映しているとも言えますが海賊旗のひげはかなりうねった不思議な形をしているのです。
ゴール・D・ロジャーと同時期にはその覇権を争い同じくひげを特徴としている白ひげなどの海賊もいます。にも関わらずゴール・D・ロジャーはひげを推した海賊旗を掲げています。しかしその海賊旗が風も示してるのであれば差別化としては十分です。これが天候の中でも風を表しているのではないかと考察しゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力が天候を操る能力ではないかと考察されているのです。
シキとの戦いで荒天に救われる
またワンピースの過去を描いた0巻「STRONG WORLD」にて金獅子のシキとの戦いが描かれており、その時、窮地に追い込まれながらも荒天によって救われたというエピソードが描かれています。この時の描き方も上記のルフィの処刑エピソードと同じように突然の荒天という表現がされており、これが作為的なものではないかという事もゴール・D・ロジャーが天候を操る能力者だったのではないかという考察を後押ししています。
これらのエピソード、何よりゴール・D・ロジャーが海賊王と呼ばれるまでの強さを発揮した事を考えると天候を操れるくらいの能力的な強さを持っているのが妥当だとする考察がある一方で、登場しているシーンがいずれも生死がかかるピンチである事から天候を操るのではなく能力の副次結果として天候が荒れたのではと別の能力説を考察する人もいます。
ゴール・D・ロジャーとルフィの関係は?
ルフィはロジャーの生まれ変わり?
これもまた「だったら面白い」考察ですが、ルフィがロジャーの生まれ変わりなのではないかという考察もあります。ロジャーが処刑されたのがワンピースの物語開始時点の24年前、ルフィは物語開始時点で17歳なので年齢的な整合性は取れています。それ以外にも様々な描写がルフィがロジャーの生まれ変わりなのではないかと考察にさせる理由になっています。
ルフィーはガープの孫
ルフィは父親が革命軍のリーダーであるドラゴン、祖父が海軍中将のガープである事が明らかになっています。さらには義兄とはいえ、ゴール・D・ロジャーの実子であるエース、そして後に革命軍No2となる参謀総長のサボというとんでもない家族構成をしています。ルフィがある意味で自由にやれているのはガープによる所が大きいです。
余談ですがガープの功績は主にロジャーのもう1つ前の世代、ロックスが活躍した時代からの事であり、ロジャーが活躍する以前には既に「海軍の英雄」と呼ばれ既に海軍本部中将にまでになっていました。ロジャーが活躍した当時大将だったセンゴク、海軍元帥だったコング両名からの昇進の打診をひたすら断り続けていた為に現在でも中将の地位に落ち着いています。
ガープとロジャーの友情
ガープの階級は海軍本部中将ですがその功績だけ見ればすぐにでも大将になれるだけの実力を持っています。海軍本部中将でいるのは「今が一番自由にやれるから」本人がそれを望んでいるからであり、そんなガープの功績と言えるのがロジャーとのやり取りにあります。追うガープと逃げるロジャーという関係性ではありましたが、かつてはロジャーの拿捕に熱意を燃やした事も明らかになっています。
そんな両者の関係はゴール・D・ロジャーが自ら自首するまで続きそこには腐れ縁のような友情関係、信頼関係が生まれています。実力は折り紙付きであり周囲からの信頼もあるガープだからこそゴール・D・ロジャーも敵でありながら信用出来たのだと思われます。
ガープにエースを託したロジャー
その証拠の1つと言えるのがゴール・D・ロジャーの実子であり、海軍からはその血縁者は末端に至るまで殺すべしとされながらもエースを引き取り育て上げた事にあります。ガープにしてしまえばそれもまた手柄の1つにする事も出来るのにそれをせず、エースの素性を隠し育てていました。ゴール・D・ロジャーもガープならやってくれると信頼したからこそエースを託したと言えます。
結果として、エースはルフィと共に育ち、義兄弟の誓いをたてる事にも繋がっている事を考えれば、仮にルフィがゴール・D・ロジャーの生まれ変わりではないにしてもその関係性にはどこか運命的なものがあり、重要な伏線になるのではないかと考察される要因と言えます。
ゴール・D・ロジャーが何者かを考察
麦わら帽子はロジャーの帽子
上記でも紹介したように今やルフィの代名詞となっている麦わら帽子は元々はゴール・D・ロジャーの帽子でした。ゴール・D・ロジャーからシャンクスに託され、現在ルフィの元にある形です。こうして脈々と受け継がれている事を考えるとゴール・D・ロジャーもまた誰かから託されたのかもしれませんがゴール・D・ロジャーより前の人物についてはこれまで言及されていません。
またレイリーの回想に出てきた若い頃のロジャーは麦わら帽子という特徴もあってか、かなりルフィの容姿に近い形で描かれています。これもまた上記で紹介したルフィがゴール・D・ロジャーの生まれ変わりではないかと言われる要因になっており、レイリーらゴール・D・ロジャーを知る者達がルフィに手を貸した理由なのではないかとも考察されています。
古代文字を読めたゴール・D・ロジャー
ルフィの場合、自身で古代文字を読む事は出来ず、考古学者である仲間のロビンが読み取る形になっていますが、ゴール・D・ロジャーは自身が古代文字を読む事が出来ました。しかも読み取るだけではなく書く事も出来たようで空島にはゴール・D・ロジャーの残したポーネグリフがあり、それをルフィ達と共に空島を訪れたロビンが読み取るというシーンが登場しています。
ラフテルを知っていたゴール・D・ロジャー
ゴール・D・ロジャーは世界で唯一ラフテルへと辿り着いた事で海賊王となって呼ばれるようになっています。しかしこれまでロジャー海賊団の船員だったキャラクターは登場していますが、最終的にラフテルには至っていないように描かれているなどその描写にはまだ疑問が残されている状態です。なんらかの理由でロジャー海賊団の中でも一部のメンバー、或いはゴール・D・ロジャーだけがラフテルに至った可能性があります。
ゴール・D・ロジャーは万物の声を聞けた
レイリーの回想によるとゴール・D・ロジャーは万物の声を聞く事が出来たそうで、作中では海王類とも話した事が言及されています。声が聞けたというのはおそらくは見聞色の覇気だと思われますが万物の声となると見聞色の覇気使いとしてもかなりの強さを発揮していたと思われます。若い頃の事ではありますが、ルフィに覇気の稽古をつけたレイリーにすら聞き取れなかった声を聴いていたりします。
似たような描写はルフィにもあります。魚人島編では同じく海王類の声を聴いて反応した事で海王類達に驚かれゴール・D・ロジャーを彷彿とさせ、またゾウ編ではズニーシャの声をモモの助と共に聞き取っています。ルフィはまだ明確に万物の声を聞けるわけではありませんがその片鱗は見せており、これもまたゴール・D・ロジャーの生まれ変わり説を後押ししています。
ゴール・D・ロジャーの海賊船
海賊船はオーロ・ジャクソン号
ゴール・D・ロジャーの乗った海賊船はオーロ・ジャクソン号と呼ばれる船だった事が明らかになっています。オーロ・ジャクソン号について分かっている事はあまり多くはありませんが、ルフィ達のサウザンドサニー号よりも人数が多いロジャー海賊団に合わせてその大きさはより大きな物になっていた事が分かっています。
このオーロ・ジャクソン号に関しては明かされている事が少なく、ロジャー海賊団解散以降船がどうなったかについては本編でもそれ以外の場所でも言及されていません。ただ副船長のレイリーを始め多くのメンバーが存命である事を考えると船もまたどこかに残されている可能性が高いです。幹部の誰かが管理している、或いはゴール・D・ロジャーが自身の宝を置いてきたというラフテルに置いてある説などが考えられています。
宝樹アダムで作られた船
このオーロ・ジャクソン号もまたルフィ率いる麦わらの一味と関係性を持っています。オーロ・ジャクソン号はサウザンドサニー号と同じく宝樹アダムで作られているのです。宝樹アダムは世界に数本しかない戦争の中でも立ち続ける程丈夫な木であり、植わっている場所は不明ながら裏ルートで極稀に流れる事があるようです。船としても最上級の強さを誇る船だったと言えます。
伝説の船大工トムの作品
このオーロ・ジャクソン号を作ったのはルフィの仲間になったフランキーの師匠にして伝説の船大工であるトムさんです。本来船大工が海賊に船を提供しても罪に問われる事はないにも関わらず船を提供したゴール・D・ロジャーが海賊王と呼ばれるようになってしまった事で例外的に罪に裁かれる事になってしまいました。ここにもまた麦わらの一味とロジャー海賊団をつなぐ要素が含まれているのです。
トムの弟子であるフランキーはオーロ・ジャクソン号が宝樹アダムを使って作られている事を知っており、ルフィ達から奪った形になっていた2億を使って宝樹アダムを買い取り、世界一の船を作るとして作られたのがサウザンドサニー号なのです。余談ですが、旅に同行する事になったフランキーと違い、トムは船大工としてロジャー海賊団に同行したというわけではないようです。
ロジャーの船に乗った仲間達
ロジャー海賊団は25年前に解散していますがその構成員は今でも世界各地で登場しています。先に説明しておきますが、解散理由は明かされていません。上記で名前が登場している副船長でロジャーにとっては最初の仲間であり「相棒」と呼んでいたレイリー、新米乗組員として船に同乗していたシャンクスなどルフィにとって大きな影響を与えた人物もロジャー海賊団の船員だった過去があります。
その他に判明している船員としてはシャンクスと同じく新米乗組員で、2019年現在王下七武海に名を連ねているバギー、双子岬の灯台守をしている船医のクロッカスなどがルフィと直接関わりを持ったキャラクターである他、ロジャー海賊団No3だったと考察されるスコッパー・ギャバン、金獅子のシキと戦ったエッド・ウォーの海戦を共にしたシーガルなどの名前が明らかになっています。
またロジャー海賊団の仲間と言って差し支えないメンバーとしてはゴール・D・ロジャーとは別の理由で既に故人であるワノ国の光月おでん、おでんに同行する形で船に乗り込んだイヌアラシとネコマムシなども船員だったと言う事が出来ます。ただしおでんはラフテルまで行ったのに対し、イヌアラシ、ネコマムシに関してはラフテルまでは同行していないようです。
いずれにしても登場しているキャラクターは20年が経過した今の時間軸で大物と言える存在になっており、シャンクスは四皇、バギーは王下七武海と錚々たるメンバーが集まっていた事が伺えます。同時にかつて仲間だった事が示唆されながら現在の時間軸で登場していないスコッパー・ギャバンやシーガルの再登場を期待する声も多く、再登場すればゴール・D・ロジャーの強さを計る指標になるはずです。
ゴール・D・ロジャーに関する感想や評価は?
ここからは既にワンピースを読破、視聴している人の感想を紹介していきます。ワンピースの物語の中では開始時点で既に亡くなっているキャラクターですが、その伝説や関連する人物が多く登場している事もあってその存在が気になる人も多くなっています。
この前からゲームやりながらONE PIECEの2年後篇をずっと観てるけど、これだけ強くなったルフィをも凌ぐであろうゴールDロジャーの戦いはどんな物だったんだろう。副船長レイリーが悪魔の実なしであの強さだし。そもそも本当にローグタウンで処刑されたのか。
— 橘 智志@みぃやん (@st_st_scherzo) October 12, 2016
ゴール・D・ロジャーは作中では既に故人である事から戦闘描写はほぼないと言っていい状態です。唯一過去を描いた0巻、STRONGWORLDにてシキと戦っている程度でその戦いも本領を発揮したとは言えません。ただ副船長であるレイリーの強さや、覇権を争った白ひげの強さ、さらには自ら先陣を切って戦った時は鬼のような強さを発揮したというガープの語りもある事から相当な強さを持っていたと考える人が多いです。
一方で覇気が使えた事を示唆する描写はあっても悪魔の実の能力についてはこれまで言及がなく様々な考察が行われています。レイリーが悪魔の実の能力者ではないからゴール・D・ロジャーも能力者ではないのではないか説や、争った相手を考えた時に相当強い悪魔の実の能力だったのではないかと考察する人など実に様々な考察が行われています。
死んだら悪魔の実は復活するってことはシャンクスがグランドライン逆走してわざわざイーストブルーに長期滞在した理由ってゴムゴムの実なのでは?と思いゴール・D・ロジャーがゴムゴムの実の能力者でそれを間違って食べたルフィに帽子託したのもわかるしもしそうだったらアツいなと思った
— ぬわー (@nuwaa1226) April 5, 2019
悪魔の実の能力者説を唱える人は同時に何の実を食べていたのかと考察する人が多く、その1つの候補になっているのが主人公ルフィの食べたゴムゴムの実です。ゴール・D・ロジャーとルフィを繋ぐ役割を担っている形のシャンクスの行動など裏付けは薄いものの「そうだったら面白い」という半分考察、半分妄想・願望のような説ですがファンからも選択肢の1つとして受け入れられています。
逆に言えば、多くの伏線が用意されているワンピースにおいて、それだけゴール・D・ロジャーの能力・強さについての言及がされておらず、考察を決定づける要素がない状態とも言えます。ワンピースの作者尾田栄一郎さんが敢えてボカしていると考える人もいるようで、今後ゴール・D・ロジャーとルフィのさらなる繋がりが分かる事を期待するファンも多いです。
もし、ゴール・D・ロジャーがゴムゴムの実の能力者だったらとっくに誰かがゆってるはずやろ。あんなにロジャーをおってたガープでさえ孫の能力見てもなんともひるんでないから、ゴムゴムの実ではないだろ。
— シュミシュミの実 (@onedhiro) October 1, 2013
上記のようにゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力に関してはまだ確定させられる程に情報がない事からどの説に対しても納得出来る反論がされている状態です。ゴムゴムの実説に対しての反論はゴール・D・ロジャー関係者であるレイリーやクロッカス、ゴール・D・ロジャーの好敵手でありルフィの祖父であるガープなどゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力を知っていてもおかしくない人物が言及しないのがおかしいというものです。
ガープに関しては未だに明かされていない過去、本編では描かれていないだけでルフィがゴム人間になった直後などに言及したなどの例は考えられますが初めて出会ったクロッカスやレイリーが言及しない事には違和感を覚えるという声も多いのです。
ゴール・D・ロジャーの悪魔の実の能力まとめ
ゴール・D・ロジャーは原作1話の1コマ目に描かれるワンピースを代表する海賊であり時代を作り上げた存在です。既に故人である事から登場の多くは回想であり、その姿が明確に描かれたシーンも決して多くはありません。しかしワンピースの世界観を考えると何かしらの悪魔の実の能力者だったと考えるのは自然な流れであり、その筆頭候補となっているのがゴムゴムの実です。
他にも天候を操れる悪魔の実など複数の候補がありますが、いずれにしても決定打と言える裏付けは今2019年現在まで描かれていない状態です。ただ間違いなく言えるのはゴール・D・ロジャーは海賊王になり、先頭に立って戦ったとあるのでレイリーと同等、或いはレイリー以上の強さを発揮出来たと考える事が出来ます。その強さは未知数ですが相当の実力者であったのは間違いありません。
いずれにしてもワンピース世界の重要人物であり、シャンクスやエース、レイリーなど関係者も多く登場しているので今後の物語の中でその能力、強さについて言及される機会はまだまだあるはずです。ゴール・D・ロジャーの強さについての言及にも注目しながらワンピースを楽しんでみてはいかがでしょうか?