【ワンピース】ノックス海賊団のメンバーは？「夜明け前」と「夜」の意味を考察

ノックス海賊団はワンピースという作品に登場します。ノックス海賊団が出てくるワンピースとはどんな作品なのか、ここではワンピースについて紹介します。

ワンピースは週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。ワンピースは集英社からコミックスが発売されており、巻数は2019年時点で90巻を越えています。1997年から原作者の尾田栄一郎によって連載が開始され、アニメは1999年から始まりました。

2000年からは東映アニメフェアの作品として映画が上映され、2003年からは単独映画として放映されるようになりました。

ワンピースは海賊の冒険を描いたストーリーとなっています。大きく分けて超新星編と新世界編があります。超新星編では、主人公のルフィが海賊を集めながらグランドラインの前半までの冒険が描かれています。新世界編からは七武海や四皇との戦い、また天竜人についても詳しく触れています。

ワンピースのアニメは東映アニメーションが制作しており、原作ストーリーとオリジナルストーリーの2つで構成されています。ワンピースのオリジナルアニメの他にも、TVスペシャルなどが放送されています。また、ワンピースのアニメ声優が歌うキャラクターソングも発売されています。

ワンピースに登場するノックス海賊団は、主にミンク族で構成されています。ノックス海賊団のメンバーにはどのようなキャラクターがいるのか、ここではノックス海賊団のメンバーについて紹介します。

ノックス海賊団のメンバーであり、ノックス海賊団の元となる「ノックス探検隊」を発足したのが船長のペドロでした。ペドロは幼少のころからロジャーやおでん達と一緒に航海することに憧れていましたが、まだ幼かったこともあり修行をしながらゾウでその日を待っていました。

そして17歳になった頃、すでにロジャーは亡くなっていましたが、「旦那」と呼んで慕っていたネコマムシのために、ポーネグリフを集めるのを目的とした「ノックス探検隊」を発足します。こうしてペドロは船長として旅に出ました。しかしポーネグリフを集めることは世界政府から禁止されています。

実際にロビンの故郷も、ポーネグリフの研究によって世界政府から滅ぼされました。ただ、ペドロはポーネグリフを集めてはいけないということを知りませんでした。ポーネグリフを集めるペドロ達を見つけた世界政府は、捕まえるために懸賞金をかけました。そのため海賊と認識され、探検隊からノックス海賊団になってしまったのです。

ノックス海賊団のにはゼポというメンバーがいました。ゼポはシロクマのミンク族で、トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団に所属しているベポの兄です。ベポは元々ノックス探検隊として旅に出たゼポを探してゾウを旅立っていました。そんなベポの兄であるゼポは、ノックス海賊団の船長であるペドロの親友で相棒でした。

ポーネグリフを探すためにノックス海賊団は厳しい航海をしていました。その航海の中では何人も脱落者が出てしまい、ついにノックス海賊団は二手に別れてしまいます。ゼポは脱落者が何人も出た中で、最後までペドロと一緒にポーネグリフの冒険をした人物です。

ワンピース82巻では、万国にたどり着いたルフィとチョッパーがトラブルを起こしたのをペドロが遠巻きに見ていると、狼のミンク族が声をかけます。狼のミンク族が「キャプテン・ペドロ!!お懐かしいっ!!」と声をかけているところを見ると、かつてのノックス海賊団のメンバーであることが推測できます。

狼のミンク族は懐かしんで大声を出そうとしていましたが、万国に潜入していたペドロがビッグ・マム海賊団にバレるわけにはいきません。ペドロはとっさに狼の口を掴み「観光だ他言するな」というと、狼は「は…はい、お会いできて光栄ですっ!!」と言いました。会うのは久々のようですが、ペドロを慕っている様子が伝わります。

ペコムズがワンピースに初登場した時は、ビッグ・マム海賊団の戦闘員として登場しました。ペコムズはサングラスにピンクのスーツをしているライオンのミンク族です。ペコムズもまたノックス海賊団の一員でした。ペコムズは満月の夜になると「月の獅子(スローン)」と化すことができますが、その力を制御することができません。

唯一その暴走を止めることができるのが、ノックス海賊団船長のペドロでした。現在はビッグ・マム海賊団に所属していますが、故郷のゾウが襲われてそれを麦わらの一味が救ってくれたことを知るとサンジ誘拐の任務を放棄するなど、情に厚い面もあります。

ペコムズが麦わらの一味を万国に案内する時は「昔からゆガラをよく知る者としてついてゆく!!」と、ペドロも動向しました。ペコムズは今でもペドロのことを慕っており、ペドロもまたペコムズのことを弟分として面倒をみています。ペドロはノックス海賊団を率いていた頃、旅の脱落者達をペコムズに任せていました。

ノックス海賊団のノックスには「夜」という意味があります。この「夜」という意味を知ったペロスペローは、「ずいぶん消極的な名だ!」と評価しました。しかし、この「夜」にはロジャーと関わる意味があるといわれています。ここでは、ノックス海賊団の「夜」とはどのような意味があるのかを解説します。

ロジャーはかつてレイリーに出会った時に「一緒に世界をひっくり返さねェか!!?」と言っています。これは「世界を夜明けに導く」という意味なのではないかという考察があります。ペドロもまた、ネコマムシを夜明けに導くと言っているため、「夜明け前」というのはとても重要なキーワードといわれています。

そしてペドロはまだ幼少の頃、自分も冒険に動向したいとロジャーに言ったことがありました。しかし、ロジャーは「おれの時間には限りがある!! いいか、人には必ず『出番』ってものがあるんだ!!」と言って待機しろと命じました。この言葉から、ロジャーはこの時点で自分が「夜明け前」に導くことができないということを悟っていたのではないかと考えられます。

つまり、ロジャーは夜明け前を導くために後継者としてペドロを選んだのです。そしてペドロもまたルフィ達を「世界を夜明けに導く者たち」と信じて自爆しました。

「木の上のペドロ」とは、ペドロの異名です。高い所に登って偵察をするのを得意とするためにつけられた名前です。ペドロはジャガーのミンク族なので、木登りも難なくできます。またジャガーといえば、夜行性で夕暮れや夜明けに活発に活動する動物でもあります。

ノックス海賊団のノックスとは「夜」という意味を持ちます。これは英語ではなくラテン語の「nox」です。ワンピースには方言はあるものの、島や国ごとに言語の違いなどはないようですが、ペロスペローはノックスが夜という意味を持つことをすぐに理解しました。あえてラテン語にしているのにはまた理由があるのかもしれません。

北欧神話には夜を表す女神が存在します。その北欧神話と絡めた意味があるのではないかという考察もありました。その女神の名前は「ノート」で、少し名前が似ています。ただ、北欧の起源はゲルマン民族です。ラテン民族の地域を元にした神話であればまだ可能性は高いかもしれませんが、北欧神話に意味があるとは考えにくいと思われます。

実はワンピースのエニエス・ロビー編では気になる名前が出てきていました。「エニエス・ロビー」の通称が「不夜島」と呼ばれており、夜の来ない島として有名だといわれていたのです。「夜明け前」を意味するノックス海賊団とは何か繋がりがあるのではないかと考察されています。

ペドロはポーネグリフを探しに冒険している途中で、一度ビッグ・マム海賊団に捕まったことがありました。ペドロは50年の寿命をシャーロット・リンリンから奪われてしまいます。それを見ていたペロスペローはペドロに「うまくやったな」と言います。そしてノックス海賊団の名前について、ずいぶん消極的だと言いました。

ペドロはペロスペローに、「明けない夜はないというだろう」と言います。つまり、ノックス海賊団の本当の意味は「夜明け前」だったということが分かります。ペドロは寿命を奪われて短命になってしまいましたが、ネコマムシ達が待っている「世界の夜明け」の礎になる時間くらいはあるだろうと、そのために生きることを決心しました。

ペドロはペロスペローの能力を解除するために、ペロスペローもろとも自爆してしまいます。それに伴い、キャロットによるペドロとの回想シーンが挟まれます。この回想はする必要があるのか、話を引き伸ばしているのではないかという読者もいました。

ペドロの自爆によってペロスペローのアメが溶けてサニー号が動き出します。アメに捕らわれていたブルックやチョッパー達も開放され、麦わらの一味はサニー号で脱出を試みます。ルフィはペドロがもたらしたこの一瞬をムダにするなと、ナミ達に出航を促しました。ジンベエの舵でサニー号は空へと脱出します。

ルフィは出航するように言いましたが、サニー号にはカタクリが乗り込んでいました。カタクリはキャロットを倒し、ルフィが相手を代わります。ルフィは仲間達を逃がすために、「象銃(エレファントガン)」でカタクリを捕縛し、鏡世界(ミロワールド)へと入り込みました。

ノックス海賊団のメンバーであるゼポとベポは兄弟です。最後までペドロと共に航海を続け、ホールケーキアイランドへポーネグリフを奪いに行ったところをシャーロット・リンリンに捕まってしまいます。ルーレットで100年分の寿命を奪われることになり、ゼポは30年の寿命を奪われて亡くなってしまいました。

ベポは音沙汰のない兄のゼポを探しに、14年前にゾウを出発します。しかし他の島ではミンク族は「人間嫌い」と誤解されており、ベポはたどり着いた北の海のスワロー島ではシャチやペンギンからいじめられていました。

また、同時期にローもコラソンの言いつけを守ってスワロー島にやってきていました。そんなローを見つけたシャチやペンギンはローにも因縁をつけます。しかし、ドンキホーテ海賊団で鍛えていたローはシャチやペンギンを一蹴し、ベポを助けました。それからベポやシャチ、ペンギンはローを慕い、ハートの海賊団を結成します。

ベポはゾウへと帰るために航海術を学びました。ベポはいじめられていた過去もありメンタルが弱く、すぐに凹む性格をしています。しかしローからは絶大な信頼を寄せられているようで、ローの愛刀である鬼哭を預けられることもあります。

ノックス海賊団の名前の由来は、夜の王であるネコマムシに仕えているからだと考察されている方がたくさんいました。しかし厳密には、ネコマムシが目指す「世界の夜明け」が名前の由来でした。

ゼポはベポよりもワイルドな見た目をしていますが、名前が似ていて同じシロクマなところから兄弟なのではないかと初登場時から囁かれていました。ベポやゼポの過去は回想やワンピースマガジン、SBSでしか語られていないため、もっと互いが喋っているところが見たいという方もいました。

ペドロはおでんやロジャーと面識のある重要な人物でした。そのため過去が語られた時は、ノックス海賊団についても詳しく描かれるのではないかと期待されている方もいました。

ノックス海賊団のペドロは、ネコマムシの待つ「世界の夜明け」から自らの海賊団に「ノックス」という名前をつけました。また、ペドロはかつてロジャーの思いを引き継いでいた人物であり、ペドロもまたルフィにその後を託しました。そのため、これからもワンピースでは「世界の夜明け」という言葉はキーワードになってくると思われます。