2018年05月25日公開
2018年05月25日更新
デスノートのニアの本名は?Lの後継者の名言・魅力やメロとの関係まとめ
今もなお、絶大な人気と根強いファンを持つ漫画「デスノート」には、魅力的なキャラクターが数多く存在します。その緻密なストーリーを展開させていくために、散りばめられたキャラクターの一人が、Lの後継者となったニアです。ニアは、デスノートの第2部で登場します。その存在は当初謎が多く、そのミステリアスな風貌から一気にファンの心を掴みました。今回はそんなデスノート・ニアの魅力や名言、本名などのプロフィール、メロとの関係について探っていきます。
目次
デスノートのニアとは?
漫画「DEATHNOTE」に登場するニアは、真っ白の髪に白いパジャマを着た、大きな瞳の少年です。そしてその正体は、天才的な頭脳と話術を持った、Lの後継者でした。その容姿や挙動は謎めいていて、登場時から注目を集めました。今回はそんな「DEATHNOTE」ニアの本名や名言、魅力やメロとの関係について、詳しく迫っていきます。改めて「DEATHNOTE」の魅力を、再確認していきましょう。
ニアの登場する漫画デスノートとは?
「DEATHNOTE」とは?
「DEATHNOTE」は、週刊少年ジャンプにて2003年から2006年まで連載されていた少年漫画です。全108話の単行本は全12巻で、ガイドブックや文庫版にもなっています。累計発行部数は3000万部を超えており、連載が終わった後も、実写映画化や、アニメ化、小説化やドラマ化など、幅広くメディア展開されています。本編完結後には、映画「L change the worLd」の公開記念に、ニアの活躍が描かれた特別編が掲載されました。
原作の大場つぐみさんと作画の小畑健さん
「DEATHNOTE」は、原作の大場つぐみさんと、作画の小畑健さんによって描かれています。このお二人は、「DEATHNOTE」の他にも、「バクマン」や、現在連載中の「プラチナエンド」でタッグを組んでいます。「バクマン」はアニメ化や、実写映画化もされ、「プラチナエンド」も大人気連載中で、この二人のタッグは人気作品ばかりとなっています。
原作の大場つぐみさんは、漫画原作のみを担当されており、本名や性別が一切不明の覆面作家です。その正体にも注目が集まり、一説では「とっても!ラッキーマン」などで知られる、漫画家のガモウひろしさんだと言われています。きっかけは、岡田斗司夫さんや鶴岡法斎さんなどの発言によりますが、ネット界隈では、ガモウさんの作品の一部が大場さんの作品にも登場しているなどとして、有力な説となっているようです。
作画の小畑健さんは、「CYBORGじいちゃんG」でデビューされ、代表作には「人形草紙あやつり左近」や、「ヒカルの碁」などがあります。主に漫画原作者と組んでお仕事をされていて、代表作の二つも、原作は別の方がされています。その画力の評価は非常に高く、漫画だけにとどまらず、文庫の表紙を担当されたり、絵師としてのお仕事も確立されています。ちなみに、小畑健さんはそのまま本名で活動されています。
「DEATHNOTE」のあらすじ
「DEATHNOTE」は、主人公の夜神月(やがみらいと)が、死神の持ち物であったデスノートを、拾うことから始まります。デスノートとは、その名の通り死のノートで、本来は死神がノートに人間の名前を書き、寿命を終わらせる=死に至らせるというものです。ノートには様々なルールや制約があり、人間がノートに触れると、そのノートの所有者である死神が見えるようになります。
夜神月は警察庁刑事局長の息子で、頭脳明晰な天才高校生でした。月はすぐさまノートの性質を理解し、様々な検証を経て、デスノートで新世界の神となることを誓います。それは、自らの「正義」に従い、犯罪者を殺すことで、平和な世界を築き上げようとしたのです。法や秩序の下では裁ききれない犯罪者を葬ることで、犯罪そのものも減少し、月を「キラ」と呼んで崇める者まで現れました。
世界各国で「キラ」の存在が知られるようになりましたが、犯罪者相手とはいえ、月の行っていることは、れっきとした大量殺人という犯罪でした。FBIやICPOなど、世界各国の警察機構が動き出す中、「キラ事件」は謎の天才探偵Lの手に委ねられます。Lはすぐさま「キラ」の人物像を割り出し、少数精鋭のチームを作って、月にたどり着きます。月もLを注視して、上手く自分への嫌疑を晴らしていきます。
月の元へは、「第三のキラ」として登場した弥海砂のように、他の死神のデスノートを持つ者も現われました。弥は、両親を殺された過去があり、その犯人を法で裁くことができなかったところを、「キラ」が法の代わりに裁いてくれたことによって、「キラ」を崇拝するようになります。彼女はデスノートだけでなく、自身の寿命と引き換えに契約した、死神の目を持っていました。このことが、事態を月に引き寄せます。
お互いに自身が掲げる正義の下、月とLは頭脳戦を繰り広げます。しかし、その末Lは敗北し、月に殺されてしまうのでした。L亡き後、月はデスノートを使い、さらに二代目Lとして、世界の改革へと歩を進めます。そこへ、Lの訃報を知らされた、ニアとメロが加わってきます。Lの後継者として、天才的な頭脳を持つニアと、頭脳に次いで行動力を持ち合わせるメロが、月を追い詰めていきます。
以上が「DEATHNOTE」のあらすじです。今回注目していくニアの登場は、本編でいうところの第二部にあたります。Lの後継者として突如現れたニアとはどのようなキャラクターなのでしょうか?ニアの本名や名言、そしてメロとの関係などについて、少しずつ探っていきましょう。
デスノートのニアの出生
「DEATHNOTE」のニアはLの後継者として、「キラ事件」に立ち向かうべく突如現われました。ニアの本名や生い立ち、名言やメロとの関係などから、少しずつ探っていきましょう。その生い立ちはどのようなものなのでしょうか?Lに瓜二つのその外見からは、当初色々な憶測が飛び交いました。幼い容姿とは思えない、ミステリアスなニアの素性を解き明かしていきます。
「DEATHNOTE」のニアは、「ワイミーズハウス」という、孤児院で暮らしていました。「ワイミーズハウス」とは、Lの右腕であるワタリが設立した孤児院です。ワタリの本名は、「キルシュ・ワイミー」といい、発明家という側面も持っています。ワタリは発明家としての財産を元にして、世界中に「ワイミーズハウス」を設立していきました。その目的は、才能のある子どもたちに、さらなる有益な教育を施すことでした。
ニアはそこで、常にトップの成績を納めていました。そしてLの亡き後、ワイミーズハウスを後にして、Lの後継者としてキラ事件にあたることとなります。ニアは孤児院で育ちながらも、Lには尊敬の念を抱いていたので、Lの意思を継ぐことはそう難しくなかったようです。Lの後継者として、ニアはSPK(Secret Provision for KIRAーシークレット・プロヴィジョン・フォー・キラ)を立ち上げ、キラに立ち向かっていくのです。
デスノートのニアの本名
「DEATHNOTE」では、「名前」がキーワードとなっています。そのため、対キラとして動くキャラクター達は皆、自身の本名を隠しておく必要があります。ニアの本名はどのような名前なのでしょうか?
「DEATHNOTE」のニアの本名は、「Nate River」(ネイト・リバー)です。本編の終盤、魅上照が死神の目を手に入れたことにより、ニアの本名は明かされました。この本名には作者からの意味が込められており、「Nate」は天然(Natural)の才能、「River」は川のようにLの意思(流れ)を受け継ぐ、という意味があるそうです。キラの前では、Lのように頭文字を取って、Nと名乗っていました。
デスノートのニアの性別
「DEATHNOTE」のニアは、くりくりとした白髪にパジャマ、幼顔であることから中世的に見えますが、れっきとした男の子です。初登場時こそ「女の子ではないか?」とファンの間で噂されましたが、本編の3年後を描くスピンオフの中では、少し陰のある美少年へと成長を遂げています。ちなみに、ニアの生年月日は、1991年8月24日となっています。
デスノートのニアというキャラクター
「DEATHNOTE」のニアはどういった性格なのでしょうか?よく髪に触れている描写があったり、タロットタワーをとても高く作っている描写などから、かなり神経質で細かい性格であるということが分かります。自身の能力には自信があるようで、月を挑発しているような台詞や、時には毒舌を吐くこともあります。挑戦的な姿勢からは負けず嫌いの要素も見て取れ、そのあたりは年齢相応な印象のあるニアです。
しかし、時にはその容姿や年齢にそぐわない、辛辣な言葉を吐くこともあります。「捜査というのは決めつけてかかり、間違っていたら「ごめんなさい」でいいんです」や、「あなた方はもう蚊帳の外なんです。それを自覚し邪魔だけはしないでいただきたい」などのセリフからは、ニアの冷徹な部分が垣間見えています。冷静沈着といわれる裏には、あまり人間らしい情を抱いていない、という部分があるのやもしれません。
デスノートのニアの魅力
デスノートのニアの魅力のひとつは、まずLの後継者として颯爽と現れ、月に劣らない頭脳を見せつけた点でしょう。さらに、その幼い容姿からは考えられないような冷静さや、Lのように月を追い詰めていく話術、挑戦的な態度とのギャップも、魅力のひとつと言えるでしょう。また、三年後にはなりますが、すらりと成長した美少年のようなその姿も非常に魅力的です。
デスノートのニアとLとの共通点
デスノートではLの後継者として登場するニアですが、Lとの共通点がいくつかあります。まずは、「敬語で話す」ことです。二人とも常に誰に対しても、敬語を用いています。次に、「物を積み上げるクセ」です。Lはよく角砂糖を積み上げている描写が見られましたが、ニアもダイスやタロットなど、おもちゃを積み上げている描写が多く見られます。このような点も、Lの後継者として、意識的に設定されているようです。
デスノートのニアの名言
名言1「ゲームは勝たなければパズルは解かなければただの敗者」
ここで、デスノートのニアの名言をまとめていきましょう。敬語でありながら、手荒く命令を下したり、月を挑発するその話術には、数々の名言がありました。
これは、Lの死を伝えられた際に、ニアがこぼした言葉です。訃報を聞いて動揺を隠せないメロとは対照的に、ニアは冷静に言い放ちました。ニアの性格がよく表れている一言です。尊敬しているLの死とはいえど、彼には一つの事象に過ぎないのです。感情を表に出さないニアの、冷徹ともとれるセリフです。
名言2「確かに私1人ではLを越せませんしかし2人ならLと並べるLを追い越せる」
これは、Lの末路を目の当たりにしたことで、自身の能力を過信せず、メロの能力を認めているニアの発言です。冷静沈着で交渉や話術に長けているニアとは対照的に、目的のためには手段を選ばないほどの行動力を見せるメロを、ニアはしっかりと評価しています。メロは常にニアをライバル視していたため、ニアから歩調を合わせようとしているようです。
名言3「何が正しいか正しくないか何が正義か悪かなんて誰にもわかりませんもし神がいて神の教示があったとしても私は一考しそれが正しいか正しくないかは自分で決めます」
「自分で決めます」というところが、とてもニアらしい言葉です。冷静に物事を判断できるからこそ、「正義」や「神」といった絶対的とも思える言葉に惑わされず、自分で確かめたい、という強い信念が伺えます。Lの意思を継いでいる、という印象を受けます。
名言4「目の前に100%の確たる証拠を突きつけ負けを認めさせその惨めさを存分に味わわせてからですその前に殺すなんてとんでもありません」
こちらも非常にニアらしい言葉です。Lとの違いが垣間見られる部分でもあります。その容姿とは裏腹に、もっともらしく残酷な言葉を吐くところが、Lとは違う、ニアの人間らしい部分と言えるでしょう。悪には徹底的に罰を与えるのが彼の正義、というところでしょう。ニアは、容姿のようなかわいらしさを見せる場面がほとんどありません。
名言5「夜神月あなたの負けです」
これは、デスノートのストーリー終盤、ニアと月の頭脳戦の末、二転三転と互いの手の内を読み合った結果、ニアが有利に立った場面での言葉です。勝ち誇った表情でニアに勝利宣言をした月でしたが、それもニアの計算の内、さらなる逆転をされてしまい、月は追い詰められます。
名言6「あなたはただの人殺しです」
デスノートを手にし、「あなたがまともな人間だったのなら、一度は興味本意でノートを使ったとしても、ノートによって起こったことを悔やみ、二度とノートは使わない。極端な話、私利私欲のために何人か殺して使う人間のほうがまだ理解できますし、まともでさえあるとも思います。あなたは死神やノートの力に負け、神になろうなどと勘違いをしている、クレイジーな大量殺人犯。」と、ニアは月に吐き捨てます。
デスノートのニアと関係の深いメロとは?
デスノートのニアをライバル視するメロ
ここまで、デスノートのニア本人について迫ってきました。ですが、もう一人、ニアを語るうえで忘れてはならない人物がいます。メロは、ニアの最大のライバルで、最強の戦友でした。
デスノートのニアを知る上で欠かせないのが、メロの存在です。メロは本名「ミハエル・ケール」といい、ニアと同じワイミーズハウスの出身です。1989年12月13日生まれで、ニアよりも二つ年上です。ニアとは対照的に、黒を基調とした奇抜なファッションセンスで、よくチョコレートを齧っています。金髪のボブヘアも性格同様、攻撃的によく目立っています。
メロの強みはその行動力
メロも、ニア同様ワイミーズハウス出身とあって、天才的な頭脳の持ち主でした。それに合わせ、彼には目的のためには手段を選ばない、圧倒的な行動力があります。ニアは安楽椅子探偵と言われるほど、自分からは動かないので、メロのような行動力は持ち合わせていません。しかし、メロは攻撃的な性格から、冷静な思考という点では少しニアに劣っていました。
ニアとは違うメロの素顔
メロは、元々マフィアを率いて自分で行動していました。SPKという公的な組織を作っていたニアとは、このようなところも対照的です。また、闘争心や対抗心などを隠すことなく剥き出しにしていたり、感情がすぐ顔に出るところなども、ニアとは正反対です。「俺がこうしなければ」というセリフからも、ニアとは違い、メロは感情で動くことができるキャラクターだと分かります。しかしそこが、「冷静さに欠ける」ところでもあります。
デスノートのニアとメロはライバルであり最強のパートナー
デスノートのストーリー第二部の序盤では、メロはニアをライバル視していました。それは、ワイミーズハウスの頃から、ニアには成績で勝てたことがなかったからです。2歳年上なのにも関わらず、常に2番だったメロは、いつも胸に鬱憤をため込んでいました。Lの後継者としても、ニアに先手を取られてしまい、挽回するには、ニアにはない自身の行動力以外ないと考えていたようです。
ですが、ニアは違っていました。ニアはきちんとメロの能力を理解・評価して、自分とともに協力して「キラ事件」に立ち向かうよう、メロに要請したのです。ニアは、「2人ならLに並べる。2人ならLを超せる」とまで断言したのです。根底の部分では、Lの遺志を継ぐ者として分かり合えた二人は、ニアの頭脳とメロの行動力をもってして、月に挑むのでした。
デスノートのニアとメロがLを追い詰める
ニアとメロは、ともに結託して月を追い詰めていきます。メロは、夜神総一郎と対峙した際に、ビルの爆発に巻き込まれ顔や体に傷を負います。しかしその代償として、デスノートのルールや死神のこと、そして月が作った嘘のルールなどの情報を得ます。ニアの元を訪れたメロは、それをニアに伝え、月が「キラ」であることを確信します。
さらにメロは、月の支持の下デスノートを使い執行役となっていた高田清美を誘拐することで、月の計画を大幅に狂わせます。誘拐された高田は足手まといにしかならず、月は殺さざるを得ませんでした。そして高田を殺すために月の代行者である魅上の起こした行動が、ニアに大きなヒントを与え、結果的に月を追い詰めることとなります。しかしこのメロの行動は、命がけのものでもありました。
デスノートのニアとメロの結末
高田清美を誘拐したメロは、夜神総一郎と対峙した時点で名前を知られてしまっていたので、デスノートを持っている高田の前に現れることは、命がけの行動でもありました。メロはそれすらも分かっていながら、行動でニアに勝ることで、自身のプライドを守ったのです。その命がけの行動は、ニアにヒントを与え月を追い詰める大きな鍵となりました。しかしその後、メロは高田のデスノートにより、命を落としてしまいます。
ニアは、メロの行動により得たヒントで、月を追い詰め「キラ」であることを認めさせます。全てが露呈してしまい逃げ場を失った月は、死神のリュークに助けを求めますが、それも呆気なく無碍に返され、デスノートにより絶命することとなります。ここで、「キラ事件」は終わりを告げました。
デスノートのドラマ版はニアが女の子?
「デスノート」は、実写ドラマ化もされています。その中で、ニアは原作とは異なる、女性として登場します。さらに、その手にはメロのような人形を携えています。実際、メロという人物での出演はありません。そして、ニアがその人形を手に、腹話術のようにして、二人の人物を演じ分けます。このことから、ニアは多重人格者であるような設定をされていました。原作とは大幅に異なった、キャラクター設定となっていたようです。
デスノートのニアはミステリアスな救世主
デスノートに登場するニアは、Lの後継者として、ついにはキラを追い詰めました。今回は、そんなニアの本名や、魅力を紹介してきました。ミステリアスな風貌でファンを惹きつけ、メロとの関係ややり取り、名言で人気を確立してきました。彼を主軸にした続編も作られるほどですから、登場人物の中でも、高い人気を誇っているようです。改めて、「デスノート」を見直してみてはいかがでしょうか?新しい発見があるやもしれません。