ワンピースのユースタス・キッドはカイドウに敗北?現在と強さ・能力まとめ

国民的人気コミック『ワンピース』。1997年から連載が開始され、現在も週刊少年ジャンプで好評連載中となっています。ワンピースには実に様々なキャラクターが登場。敵ながらも実に魅力的なキャラクターも多数存在します。今回紹介するのは、そんな人気キャラクターの1人『ユースタス・キッド』。シャボンディ諸島で登場した『超新星』と呼ばれるキャラの1人です。物語の合間でよくキッドの動向が描かれますが、どうやら最近カイドウに敗北したとの噂も。今回はキッドの強さや能力、そして現在の様子についてまとめてみます。

ワンピースのユースタス・キッドはカイドウに敗北?現在と強さ・能力まとめのイメージ

目次

  1. 『ワンピース』に登場する人気のキャラクター『ユースタス・キッド』
  2. ワンピースの人気キャラクター「キッド」についての基本情報
  3. ワンピースファンの間では有名!キッドのモデルとなった海賊
  4. 見た目は悪役?ワンピースの中で垣間見えるキッドの性格
  5. ワンピースのシャボンディ諸島編で描かれたキッドの能力
  6. 初登場時はワンピースの主人公・ルフィよりも懸賞金額が上だった!キッドの強さとは?
  7. 今後ワンピースに登場する可能性大!キッド率いるキッド海賊団
  8. ワンピースの2年後では左腕を失ったキッドに一体何があったのか
  9. ワンピースの主要シーンで登場!キッドの活躍
  10. 船長の中では苦労人?ワンピースにおけるキッドの戦績
  11. ワンピースの中でも目立つ外見のキッド!キッドの魅力とは?
  12. ワンピースのターニングポイント?キッドが同盟を組んだパンクハザード編
  13. キッドの同盟相手ワンピースシャボンディ諸島編で登場したバジルホーキンスとは?
  14. ワンピースシャボンディ諸島編で登場!キッドと同盟を組んだアプーとはどんなキャラ?
  15. ワンピースの中でも相性最悪?キッド達の同盟とは?
  16. カイドウに敗北したという話も?ワンピースで描かれた現在のキッドの姿
  17. ワンピースの中でも最強生物と噂されるカイドウは一体どんな人物なのか
  18. ワンピースワノ国編でルフィ、ローとキッドが共闘?今後の展開は?
  19. 今後ワンピースでのキッドの活躍は
  20. ワンピースからもキッドからも目が離せない!

『ワンピース』に登場する人気のキャラクター『ユースタス・キッド』

国民的人気コミック『ワンピース』。1997年から2018年5月現在にかけて週刊少年ジャンプで連載されており、2017年10月時点で、日本の漫画では最高となる3億6000万部を突破しています。現在の最新刊は88巻。長期間の連載にもかわらず、深く練り込まれた壮大な世界観や巧緻な設定のストーリー展開を見せており、今なおファンが増え続けています。

ワンピースには実に様々なキャラクターが登場し、その中にはライバルの立ち位置でありながらもとても魅力的な人物も。今回はそんなキャラクターの内の1人『ユースタス・キッド』について紹介いたします。ユースタス・キッドはシャボンディ諸島編で登場した海賊の中の1人。超新星と呼ばれる懸賞金億越えのルーキー海賊として登場しました。

ワンピースの作者である尾田先生曰く、キッドは本来は活躍する予定ではなく、シャボンディ諸島編を描くにあたって、3時間程度でデザインしたキャラクターとのこと。しかしながらキッドはその後、物語の要所要所で登場しており、これから活躍が期待されるキャラクターとなりました。今回はユースタス・キッドの強さや能力、活躍に魅力、そして現在の様子について紹介していきます。

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ワンピースの人気キャラクター「キッド」についての基本情報

まずはキッドの基本情報について紹介していきます。キッドの誕生日は1月10日。初登場時は21歳で、2年経った現在は23歳となっています。身長は205cm。好きな食べ物はロールキャベツで、嫌いな食べ物はカレーうどん。趣味は音楽鑑賞、武器集めです。『キッド海賊団』の船長であり、悪魔の実の能力者なのですが、現在のところ、何の実の能力者なのかは分かっていません。

初登場はシャボンディ諸島編で、海軍に取り囲まれた際にはルフィ、ローと共闘し、包囲網を突破しています。その時点での懸賞金額は3億1500万ベリーで、2年経った現在は4億7000万ベリー。かなりの強さを秘めたキャラクターだと予想されています。ヴィジュアル系のような風貌をしており、その見た目からファンの間ではデーモン閣下と呼ばれることもあるようです。 

更にその他にも、真っ赤な髪の毛が逆立っている為、ファンからチューリップと呼ばれることも。しかしコミックスSBSでファンから「チューリップですか?菊ですか?」と問われた際、作者である尾田先生は「菊」と答えていました。 合間合間でファンからも作者からもいじられているキャラクターですが、それは人気の証拠なのでしょう。

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ワンピースファンの間では有名!キッドのモデルとなった海賊

ワンピースに登場するキャラクターの名前は、過去実在した海賊の名前をモデルに作られていることが有名です。ユースタス・キッドの名前にもモデルがおり、その由来となったのは『ウィリアム・キッド』と呼ばれる男性です。ウィリアム・キッドは、当時戦争の敵国船を攻撃しその船や積み荷を奪う許可(=私掠免許)を得た私掠船の船長であり、西インド諸島周辺で活動していました。

私掠船は海賊とは異なり、敵国船のみが対象。しかしながら自由な略奪行為を求めていた、元海賊の部下・ロバート・カリファド達に反乱を起こされ、島に置き去りにされてしまうという経験をします。その後キッドはなんとか島から脱出し、再び私掠船船長へ。ウィリアム・キッドは船員を補充しましたが、その頃イギリスが国家を挙げて海軍の増強を行っていたので、優秀な水夫は水兵強制徴募隊でほとんど軍に持って行かれていました。

その結果、集まった船員海賊出身者がほとんど。目の前に商船が現れればキッドの制止を無視して勝手に襲撃してしまうこともあったようです。そうした日々が続く中、ウィリアム・キッドはフランスの通行証を持つのクェダマーチャント号を襲撃に成功します。しかし、クェダマーチャント号は敵国フランスの通行許可証を使用しているものの持ち主はインドの商人、船長はイギリス人、士官はオランダ人という多国籍船。

そうした事実や政治的な思惑もあって、キッドはロンドンで賞金首となり、ボストンで逮捕されてしまいます。その後処刑されてしまいますが、その処刑の前に彼は「莫大な宝をある島に置いてきた」と言い残し作家達の創作意欲を大いに刺激しました。ウィリアム・キッドは一流の海賊とは言えないのかもしれませんが、最終的には伝説を残す海賊となった人物だったのです。

見た目は悪役?ワンピースの中で垣間見えるキッドの性格

ではここからキッドの性格についてみていきましょう。キッドについては、ワンピースのストーリーにおいて、要所要所で登場しますが、登場回数だけを見るならそれほど多くありません。しかしながら登場回数が少ないにも関わらず、強烈な印象を残しています。端的にキッドの性格を表すなら、凶暴で好戦的、そして悪辣であると言えます。

また、ルフィと同じく海賊王を目標に掲げているようで、シャボンディ諸島に到達するまでに、その夢を嗤ったものを皆殺しにしてきたようです。敵対者に対しては一切容赦はせず、戦意を失おうとも徹底的に叩き潰すといった性格をしている為、他海賊団や民間人にも多大な被害を与えているとの情報も。しかし粗暴なだけではなく、広い視野で物事を考えることもできるようで、パンクハザード編では他海賊団へ同盟を持ちかけていました。

また、シャボンディ諸島では人間屋と天竜人の関係を見て、「世の悪党の方がいくらか人道的」「クズが世界を支配するからクズが生まれる、こんなこともわからねェのか」と言い放っています。更に殺戮兵器の情報が耳に入った時には、興味があるとは言わなかったものの「知っといて損はねェだろ?」と返しています。興味があるものだけを見るような視野の狭い人物ではないのでしょう。

他にワンピースの中で描かれたキッドの姿から考えるに、キッドは同世代のルーキー、特に『麦わらのルフィ』に対しては興味を抱いているようです。ルフィの「ワンピースは俺がみつけるぞ」といった言動を目の当たりにした時や、二年ぶりに姿を見せたルフィに対して楽しそうな反応を示していました。 ひょっとすると、ルフィのように自分の目標を堂々と口に出せるような人物に対して好感を抱きやすいのかもしれません。

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ワンピースのシャボンディ諸島編で描かれたキッドの能力

ワンピースの中で登場回数が多いとは言えないキッド。戦闘シーンにおいても同様で、キッドが戦う姿が描かれているのはシャボンディ諸島編でのVS海軍戦のみとなっています。何らかの悪魔の実の能力者であることは確かなのですが、どんな悪魔の実を食べたのかは未だ不明。能力についても、磁力に関係するものだろうと予想されていますが、はっきりとはしていません。

ただ、シャボンディ諸島編で海軍と戦った際に見せた強さは異常でした。体に大量の武器などを周囲から集めて1つにまとめ、体の倍以上の大きさの腕型の金属塊を作り出して敵を押し潰そうとしていた場面が描かれています。また、技の1つに『反動(リペル)』という技があることだけは、はっきりとしています。この技を使用した際、キッドは飛んで来る砲弾に手をかざして、触れもせず押し返えしていました。

はっきと能力に対する説明がされていない為、あくまで憶測でしかありませんが、この反発(リペル)は対象物に磁気を与えて反発させる技だったのではないでしょうか。能力を使って武器を集めた事と、この反動(リペル)を合わせて考えると、キッドの能力は、やはり磁気に関係していることに、ほぼ間違いはないでしょう。

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初登場時はワンピースの主人公・ルフィよりも懸賞金額が上だった!キッドの強さとは?

能力については未だ不明な部分が多いキッド。では彼の強さとはいったいどれほどのものなのでしょうか。キッドの戦闘シーンが少ないため、これについてもまだ不明な部分がほとんどです。しかし、キッドが登場したシャボンディ諸島編では、懸賞金額がルフィよりも大きい3億1500万ベリーとなっていました。『懸賞金』=『政府への危険度』なので、懸賞金額の高さがそのまま強さだとは言えませんが、この金額は異様と言えます。

キッドの性格の説明部分でも触れましたが、キッドは敵対者に対しては戦意を失おうとも徹底的に叩き潰すといった性格。また、海賊王を目標としている事を嗤ったものを皆殺しにしているといった事実から考えて、その強さも並みのものではないのでしょう。ワンピースの2年前時点で、群を抜く強さを有していたのは間違いありません。

また、現在は懸賞金額が4億7000万ベリーと、2年前に比べ1億5500万ベリー増額されています。主人公・ルフィの懸賞金が15億となってしまったため、ピンとこないかもしれませんが、これほどの懸賞金がかかっているキャラクターはワンピースの中でも稀です。2年間で何があったのか詳細は描かれていませんが、きっとその強さを活かし、悪名を轟かせていたのでしょう。

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今後ワンピースに登場する可能性大!キッド率いるキッド海賊団

ここからはキッド率いる『キッド海賊団』の船員について触れていきます。登場回数が少ないため、詳細について不明な部分が多いのですが、少なくとも以下3名の名前ははっきりしています。まず1人目は『殺戮武人』の異名を持つ『キラー』。現在2億ベリーの懸賞金がかかっている、キッドの右腕にあたる人物です。初登場はキッドと同じくシャボンディ諸島編で、その時点で1億6200万ベリーの懸賞金がかかっていました。

SBSの情報によれば、キッドとは幼い頃からの知り合いのようで、他の船員がキッドの事を「お頭」等と呼ぶのに対し、キラーはキッドを呼び捨てにしており、キッドもキラーの事を呼び捨てています。上司と部下というより対等の関係にあるのかもしれません。登場シーンを見るに、キッドにとってはブレーキの役割となっているようで、アプーと揉めていたキッドに対し「いい加減にしろ」と発言していました。

キッド海賊団の中でもかなりの強さを持つキャラクターのようで、シャボンディ諸島ではウルージーと対等に渡り合い、海軍の包囲網を突破していました。回転する刃を取り付けたガントレットを身に着け、パンチと同時に相手を切り刻む戦法をとるようです。

2人目の名前はヒート。名前に相応しく、口から炎を吐いて戦うようです。強さは不明ですが、初登場はキッドと同じくシャボンディ諸島で、海軍やパシフィスタに対抗していました。2年後の現在はまだ登場シーンがなく、どのような姿になっているのかは不明です。

キラーに比べると登場回数も少なく、性格についても不明。ただし、ルフィの動向を聞いた時、ルフィがどのような心境で行動をとったのかを想像する様子が描かれているところから、人の内面を組み取ることが得意なように見えます。ただし、これはあくまで数少ない登場シーンの一部ですので、これからの活躍によって印象が変わるかもしれません。

3人目の名前はワイヤー。彼についても登場シーンが少なく、どのような人物なのか不明な部分がほとんどです。初登場は他のメンバーと同じくシャボンディ諸島編。ヒートと同じく強さについては不明ですが、海軍やパシフィスタを相手に戦っていました。どうやら三叉の矛を使って戦うようです。残念ながら、2年後の現在の姿はヒート同様まだ描かれていません。

ワンピースの2年後では左腕を失ったキッドに一体何があったのか

初登場時から強烈な印象を与えたユースタス・キッド。シャボンディ諸島編での登場してからは、その姿・性格からファンの間で話題となりました。しかし、その後描かれた2年後の姿は更にインパクト大。なんと左腕が義手となっており、顔から肩にかけて大きな傷跡がついていたのです。

どういう理由でキッドが左腕を失ったのか詳細はまだ描かれていません。しかしケーキホールアイランド編ではシャーロット・ブリュレの口から四皇の1人ビッグ・マム海賊団傘下の船を2隻鎮めたことが語られています。同時にビッグ・マムの戦力には敵わなかったことを仄めかす言葉も。それが直接左腕を失う理由になったかまでは不明ですが、新世界での厳しい戦いにより傷を受けた可能性は高いと思われます。

しかしその後の登場シーンでの様子を見る限り、左腕を失いながらも、相手にひるむことなく新世界で海賊活動を行っているようです。こうした精神面での強さもキッドの魅力の1つと言えるのかもしれません。 

ワンピースの主要シーンで登場!キッドの活躍

ここで1度、ワンピースにおけるキッドの活躍を振り返ってみましょう。キッドが初めて登場したのはシャボンディ諸島編。最悪の世代と呼ばれる海賊ルーキーの中でも、億を超える懸賞金をかけられた『超新星』の1人として登場しました。ヒューマンオークション会場ではオークションの様子を眺めていたようですが、トビウオに乗った『麦わらの一味』が上空から乱入したことにより、会場内は混乱状態に。

ルフィが天竜人を殴り飛ばしたことにより、会場は海軍に取り囲まれてしまいます。その際、キッドはルフィ、ローと共闘し、海軍の包囲網を難なく突破。更にその後「バーソロミュー・くま(パシフィスタ)」が現れましたが、ローをはじめとするハートの海賊団と共闘し、逃げ切ったようです。

その後登場したのはマリンフォード頂上決戦。海軍と白ひげが戦う様子を映した映像を眺めていました。その後はマリンフォードに現れ、その決着を見届け「黒ひげってのは相当なタマだぜ」「均衡が崩れた今 何が起こるかわからねェ」「始まるんだよォ!誰もみた事のねェ新しい時代が!」と歓喜した様子を見せています。

3度目の登場はパンクハザード編。ルフィ達がパンクハザードで大暴れしている頃、キッドは隠れ家に『ホーキンス海賊団』の船長『バジル・ホーキンス』と『オンエア海賊団』の船長『スクラッチメン・アプー』を招き入れていました。その目的とは『ホーキンス海賊団』『オンエア海賊団』と同盟を組むため。

どうやらキッドは四皇に対抗するため「海賊同盟」を組む道を選んだようです。 一時は同盟以前に、話し合いにすらならなさそうな雰囲気でしたが、その後パンクハザード編終盤でも登場。その時の様子を見ると、キッドはなんとか無事、『ホーキンス海賊団』『オンエア海賊団』と同盟を組むことができたようで、3人が行動を共にしている場面が描かれていました。

船長の中では苦労人?ワンピースにおけるキッドの戦績

ここまでで、キッドの能力や強さ、海賊団のメンバー、そしてその活躍について紹介してみました。ではここで、キッドのこれまでの戦績についてまとめたいと思います。ここまでで何度か触れていますが、キッドの戦闘場面が初めて描かれたのはシャボンディ諸島編。ここでは海軍の包囲網を突破し、ローとともにパシフィスタと戦っている様子が描かれています。

マリンフォード頂上決戦では戦闘に参加することはありませんでしたが、この場面では2年後についている傷は描かれていません。どこかに捕らわれたような描写もなかったので、VSパシフィスタ戦では無事逃げ切ったか、勝利したかのどちらかなのでしょう。しかしケーキホールアイランド編では、ブリュレによって、四皇の1人ビッグ・マム海賊団と衝突したことが明らかにされています。

更にその後の描写では、空島から投身自殺を試みた四皇の1人カイドウと接触した様子です。戦闘シーンがない為、この後キッドはカイドウと戦ったのかどうかは不明。しかし、これについては後述しますが、この後傷を負い、どこかに幽閉されているキッドの姿が描かれています。パシフィスタやビッグ・マム、カイドウの件から考えると、キッドは予期せぬ形で強敵に出会ってしまう不運の持ち主なのかもしれません。

ワンピースの中でも目立つ外見のキッド!キッドの魅力とは?

数あるワンピースキャラの中でも目立つ外見をしているキッド。そのインパクトの影響か、登場後、キッドファンが数多く生まれました。では、彼の魅力とは一体何なのでしょう。外見の特徴は、鋭い目つきと真っ赤な髪でしょう。これだけでも十分印象的ですが、更に大柄で力強い筋肉質な体格をしています。ワンピースの中でも得に男性的な特徴を押し出したキャラクターといえるのではないでしょうか。

また、内面については既にふれていますが、凶暴で好戦的、そして悪辣な性格をしていながらも、全体を見渡せる広い視野を持ったキャラクターとなっています。アプーの挑発に乗ったりと、少し短絡的な部分はありますが、『ただ物ではない』という迫力や、『器が大きいのでは』と思わせるところも魅力なのかもしれません。

また、「ワンピースは俺がみつけるぞ」と言い放ったルフィに対して笑みを見せるなど、好敵手の出現を喜ぶ一方、自分も海賊王になるのだと公言する『野心家』ともとれる性格が、ファンにとっては心地良く映っているのかもしれません。主人公にとってはライバルとなりえる立ち位置にいるのですが、是非今後活躍してほしいと思えるキャラクターとなっているのでしょう。

ワンピースのターニングポイント?キッドが同盟を組んだパンクハザード編

作者・尾田先生の話では、本来はここまで活躍するキャラクターではなかったはずのキッド。しかし現在までのキッドの描写を見る限り、今後確実にストーリーへ絡むと考えられます。マリンフォード頂上決戦でも登場しましたが、活躍する決め手となったのは、やはりパンクハザード編での同盟結成でしょう。パンクハザード編ではキッド達の同盟結成と並ぶ形で、ルフィとローが同盟を組んでいます。

実はこの同盟結成がワンピースという物語の上で、1つのターニングポイントになっている可能性があります。それまでワンピースという物語の主人公はあくまでルフィをはじめとする麦わらの海賊団でした。しかし、パンクハザード編でキッドやルフィが同盟を結成して以降、『傘下』という単語が現れ始めます。これは『1対1の戦い』から『集団対集団』へと戦い方が変わってくるということをファンへ示しているのではないでしょうか。

キッドは間違いなくワンピースの中でかなりの強さを持ったキャラクターですが、主人公・ルフィのようにキッドと並び立つような強力なキャラクターも度々登場します。キャラクター同士が手を組み、自分達よりも強い敵に立ち向かっていくというのは、少年漫画として鉄板ともいえる展開なのではないでしょうか。これから先、キッドが他のキャラクターと連携を取りながら戦う姿が見られるのかもしれません。

キッドの同盟相手ワンピースシャボンディ諸島編で登場したバジルホーキンスとは?

ここからはキッドの同盟相手となった、バジル・ホーキンスについてみてみましょう。バジル・ホーキンスは『ホーキンス海賊団』の船長であり、『魔術師』の異名を持つキャラクター。詳細については不明ですが、何らかの悪魔の実の能力者でもあるようです。占いが得意なようで、自分や他人の未来を言い当てる姿が何度か描かれています。

シャボンディ諸島編で確認できた戦闘シーンでは、全身が藁のように変化。通常の状態よりもかなり巨大化しています。武器としては大きな五寸釘を使用しているようですが、どんな効果があるのかまではえがかれていません。他には体内に仕込んだ小型の藁人形を媒体に、自分が受けたダメージを他者に移し替えている様子も描かれています。

この藁人形はどうやら使い捨て方式のようで、使用した後はダメージを受けてホーキンスの体内から排出されていました。藁人形の使用についてはどのような制限があるか現在の時点では不明ですが、シャボンディ諸島での戦いを見る限りでは、少なくとも10体は体内にストックしておく事ができるようです。

ワンピースシャボンディ諸島編で登場!キッドと同盟を組んだアプーとはどんなキャラ?

キッドが同盟相手に選んだ、もう1人の海賊は『オンエア海賊団』の船長『スクッチメン・アプー』。『海鳴り』の妙を持つ腕長族で、普通の人間よりも腕の関節が1つ多いキャラクターとして描かれています。キッド同様『超新星』のうちの1人としてシャボンディ諸島で登場しました。

キッドやバジル・ホーキンスと同じく、初めて戦闘シーンが描かれたのはシャボンディ諸島編でのVS海軍戦となっています。やはり悪魔の実の能力者のようで、詳細は不明ではありますが音に関する能力を有しているようです。頭をシンバル、歯はピアノの鍵盤といった風に全身のあらゆる箇所を楽器に変化させ、そこから生じた音で攻撃を行います。

文字にすると分かりにくい能力ですが、かなり強力な能力で「音から連想される事象をそのまま具現化する」という特性を持っています。例えば斬(シャーン)という音で斬撃の効果を持つ音波を飛ばし、爆(ドーン)という音では対象を爆破を爆破していました。攻撃の根源が「音」なので回避も難しく、超人系の悪魔の実の能力者としては、かなり上位の戦闘能力を有していることには間違いなさそうです。

ワンピースの中でも相性最悪?キッド達の同盟とは?

強力な能力者同士での結成となったキッド達の同盟。能力や戦力だけで考えるのであれば、かなりの脅威であることに間違いはありません。しかし、この同盟にも難点があります。それは船長達の個性が強く、性格的な相性が悪いという事です。

特にアプーは、遭遇した海賊や海兵にちょっかいを掛けるのが大好きで、勝てない相手にも自分から手を出し、わざわざ怒らせてから逃げるという悪癖の持ち主。挑発に乗りやすい性格のキッドとの相性は良くないらしく、シャボンディ諸島編で初めて顔を合わせた時にも衝突していました。

更に、同盟を組む時にもアプーとキッドは衝突しており、一時的とは言え話し合いすらできない状態へと陥っています。その後はキラーが仲裁に入った事により、無事同盟結成に成功していますが、この相性の悪さは同盟の致命的弱点となることも考えられます。しかしながら、その後はなんとか同盟を維持しているらしく、四皇の1人『赤髪のシャンクス』を倒すことを目標としていたようです。

ですがこの計画は上手くいきませんでした。ワンピースの中ではこの後3人は、シャンクスを倒すために行動を始めるより前に、キッド達はカイドウと邂逅してしまったのです。本来の計画と異なる状況に陥ったようですが、その後同盟がどうなったのかは現在の時点では描かれていません。

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カイドウに敗北したという話も?ワンピースで描かれた現在のキッドの姿

同盟を組み、強力な戦力を確保したキッド。しかしながら、最近ではカイドウに敗北したとの話も。どうしてそんなことになってしまったのでしょうか。最新のキッドの姿が描かれたのはゾウ編終盤でした。登場したのはほんの1コマですが、そこには重傷を負い、幽閉されてしまっているキッドの姿がしっかりと描かれています。このシーンでキッドに話しかけていた相手はカイドウ。

戦闘シーンは描かれていませんでしたが、どうやらこの様子を見る限りでは、キッドはカイドウに敗北し、幽閉されているようです。では、キッドはカイドウを相手に、どのように戦ったのでしょうか。四皇のカイドウが相手とはいえ、同盟を組んだキッド達の戦力なら、勝つことは難しくても、逃げられた可能性は十分にあります。にも拘わらず捕らえられたのには、何らかのトラブルがあったせいではないでしょうか。

そのトラブルとして1番可能性が高いのが、キッドと同盟を組んだはずのアプーの裏切りです。実は捕らえられたキッドの姿が描かれる数話前に、カイドウとアプーが通じているような描写があったのです。これもほんの数コマのやりとりでしたが、電伝虫の姿と口調から考えて、この時のカイドウの通話相手はアプーであることに間違いないでしょう。キッドは同盟相手に裏切られ、予期せぬ攻撃を受けた可能性があります。

ワンピースの中でも最強生物と噂されるカイドウは一体どんな人物なのか

おそらくアプーから裏切られ、カイドウに敗北してしまったキッド。しかし、キッドを捕らえたカイドウというキャラクターはどんな人物なのでしょうか。これについては、ほんの少しではありますが、ワンピース本編で紹介文がありました。紹介文に書かれていたカイドウの情報は「海賊として7度敗北」「海軍または敵船に18回捕まった」「1000度に渡る拷問を受けた」。

他には「死刑宣告されて首吊りギロチン串刺し等の執行40回をうけたものの、その全てがカイドウの肉体には通じなかった」「趣味は自殺」ということが書かれています。これだけの紹介でも、カイドウの強さが異様だという事がはっきりとしています。万が一カイドウと1対1で戦うとなれば、勝つことはおろか互角に渡り合うことも難しいでしょう。ルフィと同盟を組んだローもそれを理解して同盟をもちかけたのではないでしょうか。

更に、カイドウは現在人造動物系悪魔の実SMILEの能力者集団『ギフターズ』を組織しているということが分かっています。他の情報としては、どうやらカイドウにはワノ国の忍者・雷ぞうに関りがあるらしく、カイドウの手下であるジャックがゾウ編で登場しました。そこではジャックがゾウで雷ぞうの捜索を行っていた事が描かれています。この事から考えると、カイドウが現在滞在しているのはワノ国だという可能性が挙げられます。

もし、現在カイドウが滞在している国がワノ国であり、そこにキッドが幽閉されているのであれば、これから描かれると予想されるワノ国編で、キッドがルフィ、ローと接触する可能性も出てきます。

ワンピースワノ国編でルフィ、ローとキッドが共闘?今後の展開は?

ワノ国で幽閉されている可能性の高いキッド。現在の時点で『週刊少年ジャンプ』においてはバンコク編が終了しており、次にルフィ達が目指すのはワノ国と考えられています。きっとワノ国編に突入した後には、キッドが本格的に活躍する場面描かれるでしょう。

現在の情報から考えると、アプーに裏切られた可能性の高いキッド。もしここにルフィ、ローが現れたのなら、同盟を組む可能性も0ではありません。シャボンディ諸島編でルフィと対面した時、少なくともキッドはルフィに対して嫌悪感を持っているようには見えませんでした。また、ルフィの性格から考えると同盟相手を裏切るアプーを嫌悪し、対立する可能性もあります。

そうなると「敵の敵は味方」だとしてキッドとルフィが手を組むことも充分にありえるのではないでしょうか。過去シャボンディ諸島編ではキッド自身がルフィ、ローへ「『新世界』で会おうぜ」と語っています。もしこれからこの3人が手を組むのであれば、少年漫画としては王道でありながらも熱い展開となります。ワンピースファンにとっては心躍る展開となるでしょう。

今後ワンピースでのキッドの活躍は

今後のキッドの活躍については上記で紹介した通り、ワノ国編突入後になるのではないでしょうか。冒頭でも触れた通り、本来キッドは活躍するキャラクターとして生まれたわけではありません。しかしキッドと同じくシャボンディ諸島で登場し、活躍する予定のなかったトラファルガー・ローは尾田先生の期待を裏切り本編で大活躍しています。この事を踏まえると、今後キッドが活躍する可能性は非常に高いと考えられます。

少なくとも、カイドウに捕らわれている描写がされているのですから、この後登場しないままワノ国編が終わってしまうことはないでしょう。ワノ国編へと突入後、ルフィとどのような形で再会するのかは予想がつきませんが、できる事ならルフィに負けない勢いで大暴れしてほしいものです。

ワンピースからもキッドからも目が離せない!

ここまででキッドの強さや能力、そして現在の様子を紹介してみました。いかがだったでしょうか。キッドは戦力としてかなりの強さを持っている人物であることには間違いありません。カイドウと思わぬ邂逅を果たすなど、少し不運が目立つキャラクターではありますが、本格的な活躍までの布石である可能性あります。

現在キッドはカイドウに捕らわれているようですが、きっとワノ国編以降で大活躍してくれることでしょう。その際にはキッド率いる『キッド海賊団』の船員についても、キッドと並んで是非活躍してほしいものです。万国編も終わり、新たな章へと突入するワンピース。これから先、どんな展開がまっているのでしょうか。連載開始から20年以上経っていますが、ワンピースからもキッドからもまだまだ目を離せません。

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