ブラッククローバーのライアは何者？模倣魔法や強さ・モデルや声優まとめ

「ブラッククローバー」は田畠裕基先生のファンタジー少年漫画です。2017年10月にはアニメ化され、2019年6月現在も放送している人気漫画です。魔法バトルを描いた「ブラッククローバー」はそのアクション性から、PS4の「ブラッククローバーカルテットナイツ」やアプリでもゲーム化されています。

魔法が当たり前の世界で、捨て子として最果ての教会で育てられたアスタとユノ。2人は魔法帝になることを夢見て、日々鍛錬に明け暮れていましたが、魔力の扱いが上手なユノに対し、アスタは魔法を使うことができませんでした。15歳になり魔導書が授与される授与式でも。伝説の四つ葉の魔導書に選ばれたユノに対し、アスタには魔導書は現れませんでした。

失望するアスタですが、2人がピンチに陥った時、アスタの目の前に黒い五つ葉の魔導書が現れます。2人はそれぞれの魔導書の力を得て、王都に向かい魔法騎士団への入団を決意。ユノは金色の夜明けに入団が決まり、アスタはヤミに拾われ黒の暴牛に入団しました。様々な課題や困難に打ち勝ち、成長する2人の前には更なる敵が待ち構えていました。

「ブラッククローバー」では、アスタたちが守るクローバー王国と白夜の魔眼との戦いが繰り広げられます。ライアは白夜の魔眼の重要人物で敵側の人物ではありますが、「ブラッククローバー」で人気のキャラクターです。ここからはライアの人物像とその強さについて説明していきます。

クローバー王国の滅亡を掲げ組織された白夜の魔眼。その白夜の魔眼の幹部であり、三魔眼の１人が「不実」を冠するライアです。三魔眼には他に、「絶望」を冠するヴェットと「憎悪」を冠するファナがいます。軽薄で面倒くさがり屋な性格のため、怠惰に振る舞う素振りを見せますが、人を見る目があり優しい一面もあります。しかしかつてエルフ族を死に追いやった人間には、強い憎悪を持っています。

ライアの正体は数百年前に人間に滅ぼされたエルフ族で、白夜の魔眼の頭首が行った禁術により転生させられます。そしてエルフ族の復活と人間への復讐のために、頭首が一番最初に生き返らせた人物です。ライアはエルフ族の中でも戦闘能力が高く完全な転生が行われたことにより、エルフ族の力を発揮することが可能でした。

ライアの「模倣」魔法の使い手で、自身には使える魔法が無く、対象の魔法をコピーして使うことができる能力です。しかし魔法をコピーするためには条件があり、対象相手の魔導書に触れる必要があります。条件さえクリアできれば、ライア自身の魔力で攻撃できるため、対象者の魔法以上の威力で攻撃することができ、精霊魔法もコピー可能です。唯一、アスタの剣は形だけで反魔法の効果までは得ることができませんでした。

ライアは作中で多くの強力な魔法をコピーしています。リヒトの光回復魔法「癒しの光粒」、リヒトの攻撃魔法「断罪の光剣」、ヤミの闇魔法「闇纏/無明切り、黒刃」、ファナの精霊魔法「サラマンダーの吐息」、ゲルドルの透過魔法「不可視の探索者」などの呪文を唱え、敵味方の魔法問わず戦える強みがあります。

エルフ族は人間よりも魔力量が多く、魔法の扱い方も長けています。ライアはそのエルフ族の中でも戦闘能力が高いことは、白夜の魔眼の頭首も口にしています。転生が不完全の状態では、魔力は黒の暴牛団長のヤミより低く、紅蓮の獅子王団長代理のメレオレオナに歯が立ちませんでした。しかし転生後は、メレオレオナと同程度の強さになり、互角の戦闘を繰り広げます。

模倣魔法も、最初は1種類の魔法を使うだけでしたが、三つ目の開眼により同族性魔法の複数使用が可能となり、転生後は別属性の魔法を同時に使うことが出来るようになります。このことからも、ライアの強さは「ブラッククローバー」のキャラクターの中でも上位にくると言われています。

そんな強力な力を持ったライアの死亡が疑われる描写があり、ネット内で話題になりました。エルフ族対魔法騎士団との戦いで、ユノから魔法石を奪ったエルフ族側のロンネの言葉が嘘だと分かったライア。ライアはロンネに疑いの目を向けた途端、ロンネから攻撃を受け身体に大きな穴をあけられ、その場に倒れます。

ライアは白夜の魔眼の幹部ではありますが、人の良さそうな性格と魔法の強さから人気がありました。「ブラッククローバー」で人気があるにもかかわらず登場してすぐに死亡が疑われるシーンが描かれた理由に、ライアと関係がある新井浩文の逮捕が原因ではないかと噂になりました。

ここからはライアのモデルで声も担当し、さらにライア死亡を疑わせるシーンと関係があるのではと噂されている新井浩文について説明していきます。

ライアの声優を演じた新井浩文ですが、元々は「ブラッククローバー」の作者田畠裕基のインタビューを行った新井が自分を登場させてほしいと頼んだことでライアが生まれ、新井自身がその声を担当することになりました。そのためライアの顔や性格は、新井がモデルになっています。

映画「GO」でデビューし映画「青い春」で初主演を務め、「百円の恋」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、俳優として活躍していた新井浩文ですが、声優としては「ブラッククローバー」のライアが初めてでした。実写の「バクマン」や「銀魂」には出演経験があった新井が、アニメに初めて関わることに対し意気込みを感じるコメントの発表もありました。

2019年2月、俳優の新井浩文逮捕のニュースが世間を騒がせました。逮捕の理由は自宅マンションにマッサージのために呼んだ女性への暴行の疑いで、同月東京地検により起訴されています。所属事務所も新井との契約を解除しており、芸能界引退も囁かれています。

新井の逮捕報道とライアの死亡を疑うシーンが描かれた時期が同じだったため、ライアはモデルである新井が逮捕されたことにより強制的に退場されられたのかと噂になりました。しかし、漫画ではその後駆けつけたミモザによって治癒魔法を受け、ライアが死亡していないことも明らかになります。そのため、新井がモデルのライアの後任声優が誰になるのか、多くの人の関心を集めました。

調べてみると、ライアの声優は森田成一が演じることになったことが分かりました。アニメを見た人からは、少し声は高いが違和感がないと評判です。

ライアの模倣魔法のコピーは、魔法だけではなく対象の姿になることもできます。作中でも、ライアが模倣変身魔法を使って何者かに変身したと思われる描写がありました。しかも、変身した相手は魔法騎士団団長会議に出席した誰かです。ここからは作中では明かされていない、ライアが誰に変身したのかについて考察していきます。

団長会議には魔法帝と側近のマルクス、各騎士団団長が参加しました。魔法帝はクローバー王国の裏切者を探す目的でアスタを連れてきたので、魔法帝は本物。また、紫苑の鯱のゲルドルがその場で裏切者として捕らえられたので、黒の暴牛のヤミ、金色の夜明けのヴァンジャンス、銀翼の大鷲のノゼル、碧の野薔薇のシャーロット、翠緑の蟷螂のジャック、水色の幻鹿のリル、珊瑚の孔雀のドロシー、そしてマルクスが残ります。

ライアが誰に変身したのかを知る手掛かりとして与えられたヒントのひとつが、魔導書（グリモワール）です。ライアの模倣変身魔法は、対象者の魔導書まで変化させることはできません。それは、団長会議後ライアが変身を解いたとき、ライアが持っていた魔導書には変化が無かったからです。つまりその時の魔導書は、ライア自身の魔導書であることが分かります。

そして団長会議時、その場に居た裏切者の団長を捕らえるため魔導書を取り出して魔法を使った各団長の魔導書とライアの魔導書は、異なる形をしていました。一部魔導書がはっきりと見えない団長のものもありましたが、裏切者をあぶり出す会議で本当の団長の魔導書と異なる魔導書を見せるほど、ライアはまぬけではありません。そのため、ライアの持っていた魔導書と異なるデザインの魔導書を見せた団長は、本物だといえます。

そしてもうひとつのヒントが、ライアのセリフです。団長会議後変身を解きながら、ライアは「良い演技したわ」「これでしばらく疑いの目が掛かることは無いっしょ」と言います。このことから、魔法帝や他の団長たちから疑われないような立ち振る舞いが可能な人物だと分かります。

魔導書を見せず、立ち振る舞いにも違和感がない人物とは誰のことでしょうか。ゲルドルを捕らえるために魔導書を見せたのは、ヤミ、ノゼル、シャーロット、ジャック、リルの5名で、ライアの魔導書と異なることからこの5名は本物。さらにマルクスは魔法帝の指示で地下室に居ることから、地上で変身を解いたライアではないと推察されます。残るのは、ヴァンジャンスとドロシーしかいないので、この2人に焦点を絞り考察します。

もっとも怪しいのはヴァンジャンス団長です。魔導書を出しておらず、会議に遅れて登場したり、ヤミとの会話にも怪しさがあります。そして何より、ライアがヴァンジャンスに変身する大きな理由もあります。それは、ヴァンジャンスの中に存在する白夜の魔眼の頭首が、魔法騎士団との戦いで負傷してしまい、その怪我を隠すための変身、ということとライアが最も身近に居て立ち振る舞いまで真似できる人物でもあります。

もう1人、魔導書を出していなかった団長がドロシーです。小柄な女性のドロシーは会議中ずっと寝ていました。寝ているため挙動も分からず、ライアが変身したとしても気づかれないかもしれません。しかし寝ているドロシーに変身しただけでは、ライアは「良い演技した」とは言わないのではないでしょうか。そのため、ドロシー説は有力ではないと判断できます。

ライアが変身した人物はヴァンジャンスではないかと考察しましたが、団長会議参加者で変身されたら厄介な人物は誰でしょうか。団長クラスの魔法はどれも強力ですが、厄介な魔法と言えばマルクスの記憶魔法です。他人に強力な暗示をかけたり、その人の記憶を可視化することができる記憶交信魔法は強力です。さらに魔法帝の側近という立場も厄介で、多くの情報を集めたり、逆にそれを利用して優位に運ぶこともできます。

「ブラッククローバー」でライアは多くの情報を口にする人物として、描かれています。特にユノに関する意味深な発言も多く、ライアはユノのエルフ化やリヒトとの繋がりも口にしています。ここからは、ライアはユノの正体を知っているのかについて説明していきます。

ユノはアスタの幼馴染で、アスタと同じくハージ村の教会前に捨てられていた孤児でした。小さい頃から魔法の使い方には長けており、伝説の魔導書と言われる四つ葉のクローバーの魔導書にも選ばれ、エリート魔法騎士団である金色の夜明けに入団。アスタとともに魔法帝を目指す負けず嫌いな少年です。風魔法の使い手で、四大精霊のシルフにも選ばれています。

白夜の魔眼がエルフ族復活のための組織だと判明し、多くの魔法に長けている騎士団員が禁術の転生魔法によりエルフ化しました。禁術の仕組みは、転生させたい魂を現在生きている人間で波長の近い人物の中によみがえらせるもので、魂が定着すると人間の人格は失われてしまいます。魔力の扱いに長けたユノがエルフ化しても不思議ではありませんが、ユノはもっとエルフ族に近しいものであることがライアから語られます。

ライアはユノと戦った時に、「さすがリヒトくんの…」と心の中で思います。ライアはかつてエルフ族の長だったリヒトを尊敬しており、そのリヒトとユノに繋がりがあるような言葉を何度も口にします。それはユノ自身のことなのか、ユノの中の眠る転生したエルフ族の誰かのことなのかははっきりとは語りません。

ユノはエルフ化した魔法騎士団員と同じタイミングで、エルフ化しています。耳がとがり、顔にも他のエルフ族と同じような文様が現れています。アスタの呼びかけにより、人間のユノとしての自我は保っていますが、ライアはユノの中の人格が目覚めるのも時間の問題と言っていました。ユノの転生魔法が完全に発動された場合、ユノの人格がどうなるのは今後の楽しみのひとつです。

ライアは自分が嘘つきなので、他人の嘘を見破ることが出来ると言っています。そのため、クローバー王国の初代魔法帝とエルフ族の長のリヒトが仲良くなったときも、エルフ族が人間に攻撃を受けたときも、初代魔法帝が嘘を言っていないことは分かっていました。この感想も、ライアの「不実」について述べています。

新井逮捕のニュースを見たファンからのコメントです。逮捕により多くの映画やドラマ作品がお蔵入りとなりましたが、新井をモデルにしたキャラを登場させている「ブラッククローバー」への影響を心配しています。他にも、ライア好きだったのにやらかしてくれたな、ライアのモデルが逮捕されたけど「ブラッククローバー」どうなっちゃうの、と心配する声も多く挙がりました。

ライアの声優が森田成一に代ったことを喜ぶコメントです。ライアを好きなファンも多く、アニメでの再登場に喜ぶ感想が多く見られました。

主人公たちとは敵対関係にありながら、そのキャラクター性で人気があるエルフ族のライア。ライアのモデルで声優を演じた新井浩文の逮捕もありましたが、ライアが「ブラッククローバー」から姿を消すことを望む声は見られませんでした。新しい声優も決まりましたので、今後もライアの活躍を期待できそうです。