まどマギの百江なぎさの魅力と正体は？契約内容や声優・プロフィールを紹介

百江なぎさは、まどマギの劇場版3作目にあたる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』から参戦してきたキャラクターです。声を演じるのは声優の阿澄佳奈(あすみ・かな)さんです。『新キャラ登場⁉』『6人目の魔法少女』と予告であおられていた百江なぎさ。正体が隠されていたキャラクターでしたが、なんとTV版にも登場していた人気キャラクターでした。

まどマギこと『魔法少女まどか☆マギカ』は、可愛いらしいキャラクターとダークな世界観、そして根本を支えるSF設定が、人気を呼んだ作品です。2011年1月～4月、全国でTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』が放送され、予想がつかないストーリー展開が高く評価されました。主人公・まどかは声優の悠木碧(ゆうき・あおい)さん、副主人公・ほむらは声優の斎藤千和(さいとう・ちわ)さんが、声を担当されています。

TVアニメ版でのクライマックス直前の2011年3月、あの東日本大震災が起こりました。これによってまどマギが一時放送休止となったこと、その1か月後に3話分をまとめて『完結編』を放送するとき、新聞広告となったことなども、大きく話題になりました。そして2013年には完全新作の劇場版『［新編］叛逆の物語』が、公開される運びとなったのです。

TVアニメ版『魔法少女まどか☆マギカ』および劇場版『[前編] 始まりの物語』『[後編] 永遠の物語』の、あらすじを紹介します。主人公・鹿目まどか(かなめ・まどか)はある日、不思議な生き物キュウべえと出会います。そして世を影で脅かす『魔女』と、その魔女と戦う『魔法少女』の存在を知ります。キュウべえはただの少女を魔法少女にさせる力を持っており、その代償として、どんな願いもひとつだけ叶えてくれます。

まどかは平和を守る『魔法少女』に憧れますが、やがて魔女と魔法少女の正体を知り、深く絶望します。キュウべえと契約した『魔法少女』は、いずれ『魔女』となってしまうからです。しかしまどかは新たに生まれた己の願いを叶えるため、魔法少女になる道を選びます。そしてまどかの願いによって、世界から魔女はいなくなりました。まどかを救おうと必死になった少女、ほむらだけが、この真実を知っています。

まどマギこと『魔法少女まどか☆マギカ』の人気は、TVアニメ終了後も続きました。2012年にはTVアニメの総集編にあたる劇場版『[前編] 始まりの物語』と『[後編] 永遠の物語』が公開され、2013年には完全新作の劇場版『[新編] 叛逆の物語』が公開されました。百江なぎさは、まどマギの劇場版3作目にあたる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』で、初登場したキャラクターです。

百江なぎさは、外見から察すると小学生くらいの、幼い少女です。一人称は「私」か「なぎさ」で、語尾に「なのです」をつける喋りかたが、可愛いといわれています。百江なぎさは劇場版の予告時には、謎の新キャラクターとして扱われましたが、その正体は、TVアニメ版から注目を集めたキャラクターでした。百江なぎさの正体は、TVアニメ版まどマギ第3話から登場した『魔女』だったのです。

百江なぎさは『お菓子の魔女（Charlotte/シャルロッテ）』の姿を持っています。魔女シャルロッテは、TVアニメ版まどマギ第3話、および劇場版まどマギ『[前編] 始まりの物語』において、巴マミの命を奪った強敵キャラクターです。視聴者に衝撃を与えるシーンもあって、人気者となりました。

どうして百江なぎさが魔女でもあるかというと、それにはキュウべえが関係しています。まどマギの世界では、魔法少女になるには、キュゥべえと契約しなければなりません。キュゥべえはどんな願いでもひとつだけ叶えますが、その代償として魔法少女の力を授けます。魔法少女となった少女は、命がけで魔女と戦い、そしていずれは魔女となる運命を背負います。百江なぎさはキュウべえと契約して、魔女になった魔法少女だったのです。

百江なぎさは、劇場版まどマギ『叛逆の物語』の冒頭では、円環の理によって『べべ』というマスコットキャラクターとして、登場しています。ベベはカラフルで愛らしい色合いです。このベベのときの姿も、魔女シャルロッテのときの姿と、よく似ています。視聴者にトラウマを与えた敵役の姿を持っていることも、百江なぎさの魅力といえます。

べべのときの百江なぎさは、巴マミと一緒に暮らしています。ふたりは長い付き合いのようです。チーズが大好きなベベ(なぎさ)は、「マスカルポーネ！」「カマンベール！」など、チーズの名前を連呼したような言葉を話します。しかしこの言葉にもしっかり意味があるようで、巴マミにいたっては、ベベの言葉を完全に理解している節があります。

劇場版まどマギ『叛逆の物語』では、鹿目まどかは、世界そのものに影響を与える『円環の理』となっています。百江なぎさは、この『円環の理』によって魔女シャルロッテとしてではなく、かわいらしい『ベベ』や魔法少女の『百江なぎさ』の姿で、復活しています。魔女のときの能力も、ふんだんに使って戦います。

なお百江なぎさは劇場版まどマギ『叛逆の物語』では、誰からも「なぎさ」と名前で呼ばれていません。なぎさ自身が1回、己を「なぎさ」と呼んだだけです。百江なぎさは『叛逆の物語』では他のキャラクターから、マスコットキャラクター時の「ベベ」という名称で、呼ばれていました。スマホ向けRPG『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』では「ベベ」ではなく「なぎさ」として、周りから認められています。

『マギレコ』の略称で知られているスマホ向けRPG『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』での百江なぎさの変身シーンも、可愛いと評判です。まず円環の理となった鹿目まどかが、クレーンゲームのクレーンで、百江なぎさを掴みあげます。クレーンから出てきた百江なぎさの顔は、魔女シャルロッテの第二形態です。

そこで、まどかが化粧パフのようなもので顔をポンポンとすると、シャルロッテからなぎさの顔へと、変化します。全身が可愛くなった百江なぎさが、魔法少女らしいポーズをとって、変身は完了です。

上の画像のとおり、百江なぎさの衣装は、可愛らしい魅力がいっぱいです。猫耳とボンボンがついた帽子、ボリュームがあるバルーンスカート、もこもこした白いボアがついた上着、水玉柄のタイツ…暖かそうな衣装なのに、ヘソ出しルックというギャップも魅力的だといえます。このように可愛い衣装の百江なぎさですが、魔女のときのように、大口を開けて敵を食らうシーンもあります。

百江なぎさは、スマホ向けRPG『マギレコ』では、大好きなチーズの名前を連呼して戦います。「モッツァレラ！」「マスカルポーネ！」「ゴルゴンゾーラ！」などと叫んで、技を展開します。「勝ちました！はぁ、やれやれなのです」といった、可愛い決め台詞もあります。『叛逆の物語』では変身のときに「パルメジャーノ！」と叫んでいましたし、百江なぎさは、チーズなしでは語れないキャラクターともいえます。

百江なぎさはチーズが大好きなキャラクターですが、キュウべえとの契約内容も、チーズが絡んでいます。『美味しいチーズケーキが欲しい』とキュウべえに願い、百江なぎさは魔法少女になりました。なお『劇場版魔法少女まどか☆マギカ「新編」叛逆の物語』では、契約内容については詳しく語られませんでした。劇場版の公式ガイドブックでは「ひとつきりのチーズケーキを願って魔法少女になった」と、書かれているのみです。

そして百江なぎさの初期構想時のメモには「百江なぎさの願ったチーズケーキは、病気で死にかけている母親のため」とあるそうです。まどマギ劇場版では、やや正体不明だった百江なぎさの契約内容ですが、まどマギのスマホＲＰＧ『マギアレコード』のイベントにて、なぎさの詳細が語られました。

まどマギのスマホＲＰＧ『マギレコ』において、百江なぎさの過去シナリオを担当したのは『劇団イヌカレー』です。劇団イヌカレーとは、２白犬（白石亜由美）さんと泥犬（穴井洋輔）さんの、クリエイターふたりによる、アニメーション作家ユニットです。まどマギでは、魔女のデザインと設定を担当されています。さて正体不明だったなぎさの過去ですが、そこにはなぎさの母親が、深く関わっていました。

百江なぎさの母親は、過去で人気が高かった芸能人でした。しかし結婚後に病にかかり、夫にも捨てられてしまいます。百江なぎさは懸命に母親の面倒を見ます。だけどなぎさの母親は、心身ともに追いつめられたこともあってか、なぎさを虐待します。食事も満足に与えず、ひどい言葉をなぎさに浴びせます。なぎさはそれでも入院中の母のために、母の好物であるチーズを持って、お見舞いに向かいます。

そんな日々の中で、百江なぎさはキュウべえと出会います。はじめは魔法少女になろうとしないなぎさですが、別の魔法少女に出会ったことで、迷いを振り切ります。百江なぎさは『世界一美味しいチーズケーキが欲しい』とキュウべえに願い、魔法少女になります。しかし百江なぎさは、母親を救うことができませんでした。母の死をまのあたりにした百江なぎさは、ほどなくして、お菓子の魔女に変貌します。

百江なぎさは、まずキュウべえに『お母さんの病気を治してほしい』と願おうとしました。しかしキュウべえと契約する前に、母親と話したことにより、願いを『世界一美味しいチーズケーキが欲しい』に変えてしまいます。なぎさは契約前、「願いを叶えてくれる動物に出会った」「どんな願いでもひとつだけ叶う」と、すべてを母親に話します。母親はなぎさの話を受け入れますが「それならみんなを殺してほしい」と、願います。

なぎさの母親は「あなたのことを産んで良かったと言わなきゃならないの？」と、なぎさを責め立てたのです。なぎさは母親の病気の完治を、心から願えなくなります。キュウべえに美味しいチーズケーキを頼んで、魔法少女になります。しかしここで願ったチーズケーキも「母が世界一美味しいと思うもの」でした。

百江なぎさは母親からひどい言葉を浴びせられても、彼女を愛していたようです。まず母親の病気の完治を願い、それが拒否されても「母に恩を着せるためならなんだってやる」と言って、魔法少女として戦っています。お見舞いの品も契約の品も、母親の好物を選んだことは、百江なぎさの心情をよく表しているといえます。

さてマギレコで百江なぎさの過去と契約の正体が明かされるまで、ファンの間では「なぎさは小児ガンだったのではないか」という考察がされていました。というのも、魔女シャルロッテの展開する空間が、ガン患者の病棟に酷似していたからです。魔女シャルロッテの空間には、抗ガン剤の発明者の名前や、薬品名も記されていました。

魔女が展開する空間には、その魔法少女が魔女になってしまった場所が深く関わっていています。このことから「百江なぎさは小児ガンだったのでは」「病気のために禁止されていたお菓子やチーズを、キュウべえに頼んでしまったのでは」と考察されるようになったようです。マギレコでなぎさの過去が明かされてからは「ガンだったのは母親だったのでは」と、新たな考察がされています。

百江なぎさの声を担当しているのは、声優の阿澄佳奈（あすみ・かな）さんです。声優の阿澄佳奈さんは1983年8月12日生まれ。血液型はA型で、福岡県出身の声優さんです。阿澄佳奈さんは声優活動を始める前、音楽活動もしていました。更に保育士と幼稚園教諭二種免許を持っていて、約1年間の実務経験もあります。阿澄佳奈さんは、様々な職業を経験をされている声優さんです。

声優の阿澄佳奈さんは、あすみん、アスミス、などの愛称で親しまれています。阿澄佳奈さんの声優主演デビューは『ひだまりスケッチ』の『ゆの』です。阿澄佳奈さんは、可愛らしくておとなしい少女の役柄のイメージが強い声優さんですが、ラジオなどでは演じる役柄とギャップがある、素の部分を見せてくれます。

声優の阿澄佳奈さんの、主な出演作に次のようなものがあります。『ひだまりスケッチ』のゆの役、『とある魔術の禁書目録』の風斬氷華役、『這いよれ！ニャル子さん』のニャル子役、『WORKING!!』種島ぽぷら役、『のんのんびより』の越谷小鞠役、『花物語』の沼地蠟花役など、数多くのキャラクターを担当されています。

余談ですが、劇場版まどマギ『叛逆の物語』から阿澄佳奈さんが出演されたことによって、『ひだまりスケッチ』の主演声優さんは全員『まどマギ』でも、声の出演を果たしました。『ひだまりスケッチ』の原作者は、まどマギでキャラクター原案をされている蒼樹うめ(あおき・うめ)さんなので、この2作品はキャラクターのデザインに声優さんと、共通項が多くなりました。ファンの間ではコラボ作などが描かれています。

百江なぎさはまどか達より前に、魔女になった魔法少女です。その年齢ははっきりされていないものの、劇場版の最後にランドセルのようなものを背負っていたことから、小学生ではないかと推測されています。百江なぎさの正体は『お菓子の魔女シャルロッテ』です。円環の理となった鹿目まどかの力で、不思議な生き物『ベベ』となって、魔法少女たちと共にいます。

チーズが大好物で、劇場版でベベから魔法少女に変身するときには「パルメジャーノ！」と叫んでいます。マギレコでも「モッツァレラ！」「マスカルポーネ！」「ゴルゴンゾーラ！」とチーズの名前を連呼しています。戦闘時の武器はラッパです。ラッパから爆発性のあるシャボン玉を吹き出して戦います。顔だけを魔女シャルロッテに変えて、敵を食べることにできます。魔女のときに従えていた「使い魔」たちも召喚できます。

百江なぎさは劇場版まどマギ『叛逆の物語』では『円環の理』の力で復活して、そして、円環の理の補佐をするために行動しています。巴マミとは親密な仲であり、劇場版の最後でも、一緒にいる姿が見受けられます。

百江なぎさは母親に虐待されていました。しかしなぎさは、母親を愛していました。いつかまた母親が自分を愛してくれることを願い、魔法少女になります。キュウべえには「母が世界一美味しいと思うチーズケーキが欲しい」と頼みます。そして母親が救えなかったことから、魔女に変わってしまいます。魔法少女から魔女になるまでが早かったようで、キュウべえからは「もうすこし魔法少女として活躍してほしかった」と言われています。

劇場版まどマギ『「新編」叛逆の物語』から登場したキャラクター、百江なぎさは、そのフィギュアも可愛らしいと好評です。そんな百江なぎさのフィギュアを、たくさんの画像をまじえてご紹介します。上の画像は、攻撃武器のラッパを吹いている百江なぎさのフィギュアです。その足元にはマスコットキャラクター時の形態『ベベ』もいます。ベベはフィギュアの付属品として付いてきます。

こちらの画像は、魔法少女衣装の細部の表現がよくわかる画像です。百江なぎさのかわいらしい魅力が、よく表現されたフィギュアといえます。

こちらのフィギュアの画像は、躍動感のあるポーズをとった可愛らしい百江なぎさです。この画像から、可動式フィギュアとしての優秀さがわかります。

こちらの画像は、デフォルメフィギュアです。ねんどろいどの百江なぎさも、手元に置いておきたくなる愛くるしさです。

こちらの画像のフィギュアは、顔だけマスコットキャラクター時のベベになっている百江なぎさです。このぶきみ可愛い百江なぎさは、フィギュアの付属品によって再現できます。

さて百江なぎさの正体は、TVアニメ版では第3話に登場している魔女シャルロッテですが、これについては、劇場版が公開される前から考察されていました。スタッフが『新キャラクターは、みんなが知っているキャラクター』と公言したことや、外見のデザインに共通点が多かったことなどにより「百江なぎさの正体はお菓子の魔女シャルロッテでは？」とファンの間でささやかれていました。

色合いや水玉模様など、上の画像のとおり、共通点は多いです。百江なぎさは『TV版での人気キャラの再登場』『追加戦士』など、ファンに喜ばれる要素を多く持ったキャラクターだと、捉えることもできます。

こちらはマギレコでの百江なぎさについて触れている感想です。百江なぎさの変身シーンや生い立ちが良い、というものです。

こちらもマギレコでの百江なぎさのイベントに触れた感想です。アニメ本編にも踏み込んだシナリオなので、ぜひゲームイベントを復刻してほしい、というものです。

百江なぎさは『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』から参戦してきた少女です。劇場版の予告では正体不明のキャラクターでした。まどマギのスマホアプリ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』において、正体不明だった過去や契約内容が明かされました。百江なぎさの過去が明らかにされたアプリゲーム『マギアレコード』は、2019年にTVアニメ化が決定しました。

百江なぎさは可愛らしい外見はもちろんのこと、正体はTV版から登場していた魔女シャルロッテだったこと、辛い過去を背負っていることなども、魅力的だといわれているキャラクターです。その活躍は『叛逆の物語』やスマホ向けRPG『マギアレコード』などで、見ることができます。マギレコのTVアニメ放映前に、前作の予習復習として、TVアニメ版や劇場版を見返してはいかがでしょうか？