2018年06月23日公開
2018年06月23日更新
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)叛逆の物語を考察!あらすじもネタバレ
それまでの愛と夢と希望を歌う人々を元気づける魔法少女達の物語とは全く違う、希望の裏にある絶望と愛を描いたアニメ魔法少女まどか☆マギカは、いまでに多くの人々のなかで根強い人気となって残っています。その魔法少女まどか☆マギカにはアニメのほかに劇場版の三作品があります。そのなかでアニメの続きを描いた魔法少女まどか☆マギカ『「新編」 叛逆の物語』をネタバレを込みで解説、そこから叛逆の物語に込められた謎の考察などを紹介します。
目次
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)叛逆の物語をネタバレ紹介!
アニメ魔法少女まどか☆マギカでは、夢と愛と希望に満ちた魔法少女を夢見た主人公巴まどかともに、アニメ魔法少女まどか☆マギカを見る視聴者を、いい意味でも悪い意味でも驚愕させました。そんないままでの魔法少女とは一線を画す魔法少女達の物語を描いたアニメ、まどマギが終了して数年が経過します。
鹿目まどかを中心に、事故で指が動かなくなったヴァイオリン奏者の好きな人をもつ美樹さやか、魔法少女の先輩で実力もある巴マミ、そしてかつて巴マミと共に戦ったが決裂した過去がある佐倉杏子たち5人が遭遇する魔女との苦しくて辛い戦いを描いた物語と、鹿目まどかが戦いの運命を受け入れて願った希望と彼女が至った結末は、多くの人々の記憶にいまだに輝いています。
そんな魔法少女まどか☆マギカが2011年の4月22日に放送終了してから2018年までに、魔法少女まどか☆マギカのアニメ総集編を2012年10月6日に「[前編]始まりの物語」、10月13日に「[後編] 永遠の物語」として公開しました。そしてアニメまどマギでのおさらいをしたと同時に、新たな視聴者を増やして満を持して完全新作ストーリーの魔法少女まどか☆マギカ「[新編] 叛逆の物語」が2013年10月26日に公開されました。
ネタバレをしますが、アニメ魔法少女まどか☆マギカでは、鹿目まどかの願いによって、魔法少女が最後まで希望を信じて戦い続けられる仕組みと、同時にインキュベーターが言うように宇宙のエネルギーを枯渇しないようにするシステムが組み込まれた新しく再編された世界です。
そこでは、本編の魔法少女まどか☆マギカで失った愛と夢と希望にあふれた、魔法少女たちが本編の魔女とは違う敵と戦う様子が魔法少女まどか☆マギカ「[新編] 叛逆の物語」で描かれています。アニメ魔法少女まどか☆マギカと同じように、怒涛の展開が続くまどマギ[新編] 叛逆の物語の序盤のネタバレと、そこから提示される多くの謎に関する様々な考察を紹介します。
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)叛逆の物語のあらすじをネタバレ解説!
キュゥべえがいる生活
魔法少女まどか☆マギカのアニメの最初のように、日常生活をはじめる鹿目まどかのシーンから始まります。しかしそのなかに、キュゥべえがいます。かつては全員集合することがなかった魔法少女たちが5人、鹿目まどか、美樹さやか、暁美ほむら、巴マミ、佐倉杏子がそろってナイトメアを退治するのです。
暁美ほむらの姿は、魔法少女まどか☆マギカで慣れ親しんだ長髪ではなく、最初に鹿目まどかと出会った時の眼鏡に二本の三つ編みをゆるくあんだ髪形になっています。性格も、唐突に振られると慌ててしまうような、少し自信のなさがあります。
日々ナイトメアと戦う魔法少女たち
アニメ魔法少女まどか☆マギカでは、魔法少女の絶望から魔女が産まれ、そして別の魔法少女が魔女と戦い、やがて魔女となっていきました。しかし、鹿目まどかの願いにより、魔女は誕生せず、魔法少女たちは戦い続けることによりやがて力尽きて消滅する世界となりました。そこで戦う敵は魔女ではなく、ナイトメアと呼ばれる存在です。
ナイトメアは人間の悪夢を媒介として具現化した存在で、フェルトのぬいぐるみのような姿をしています。ナイトメアが出現すると、周辺の建物や道路がファンシーなパッチワークのような風景に変化します。
魔法少女まどか☆マギカでは魔女は人々を集団自殺や、原因不明の殺人などを引き起こしていました。ナイトメアが現れると、建物が破壊されるなどしますが、劇中では速やかに魔法少女たちに退治されていたので、そのほかにどのような悪影響を及ぼしているのかはわかりません。
夢と愛にあふれたナイトメアとの戦い
魔法少女まどか☆マギカでは魔女を魔法で倒していました。しかし魔法少女まどか☆マギカ「[新編] 叛逆の物語」で登場するナイトメアを倒す方法は違います。ナイトメアが現れると、魔法少女たちはナイトメアを「魔法少女たちのお茶会」に招待して、美味しいものを沢山食べさせることで満足させるのです。満足するとナイトメアの元になった人は浄化されて元の姿に戻り、ナイトメアの悪夢が終わって元のように眠り続けるのです。
違和感を持ち始めるほむら
暁美ほむらは自分の中のイメージと、沢山の矛盾があることに気づきます。そこで、暁美ほむらは佐倉杏子に相談して、二人で佐倉杏子が過去に住んでいた風見野へ向かうことになります。しかし風見野駅へ向かうバスは途中で風見野へ向かう方向とは違う方向へと心理を変えてしまいます。二人は慌ててバスを降りて、バスを間違えないように乗りなおします。バスの表示も確かに「風見野駅」と書いてあります。しかし結果は同じでした。
次は自分たちの足で風見野へ向かうこととなります。しかしいくら歩いたとしても目的の場所へ至ることはありません。そこで佐倉杏子は警戒して「幻覚かなにかか」と魔法を発動させようとします。そんな彼女の暁美ほむらは「気づかないフリをして、私達だけでもう少し調べましょう。ここは気づかなかったフリをしたほうがいい」と警告をします。そして暁美ほむらのみの単独でこの件は調べることとなります。
覚えているのは自分だけ?
一人で行動を始めたはメガネを外して、ゆっていた三つ編みをほどきます。「私はこの手口を知っている。閉ざされた幻の空間に、獲物を誘い込んで惑わすための出口のない迷路。間違いない、ここは、魔女の結界」そう言う彼女は、まどマギで慣れ親しんだ暁美ほむらの姿です。暁美ほむらは「何者かが偽りの見滝原で、私達の記憶を欺き陥れようとしている」と予想して、調べ始めます。
魔女が友達になっている?
暁美ほむらがまずいちばんに怪しんだのは、巴マミの友達べべの存在です。べべの容姿は、まどマギ本編で巴マミを食べた魔女の姿と同じです。そしてまどマギの記憶を持っている暁美ほむらは、べべに探りをいれます。しかしそれを巴マミに知られ、暁美ほむらと対立することになります。その熾烈を極めた戦いは、巴マミの勝利で収まります。
拘束された暁美ほむらは魔女が敵だと言い、思い出すことを訴えます。巴マミは無意識に「魔女なんて知らないわ。私達の敵は魔獣でしょ。…じゃあ、ナイトメアっていったい?」と発言して、矛盾に気づきます。
三つのありえないもの
美樹さやかの乱入で暁美ほむらは救出されます。そして二人の対話で、暁美ほむらはこの世界にある三つのありえないものを言います。一つは「この世界をつくった魔女」、二つは「魔女の姿のままのべべ」、三つは「魔女のことを知っている美樹さやか」です。暁美ほむらの疑問はなおさら深まります。
このように魔法少女まどか☆マギカ『「新編」 叛逆の物語』の序盤では、まどマギを知っている人々なら首をかしげる謎や違和感が多くあります。その後、多くの矛盾点の謎が集約され、答えがでます。気になる方は魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語を見てください。
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)叛逆の物語をネタバレ考察!
優しい茶番劇
魔法少女まどか☆マギカでは、魔女は人々を自殺や殺人、事故に見せかけて人々を殺していました。しかし、魔法少女まどか☆マギカ『「新編」 叛逆の物語』で描かれたナイトメアは周囲の景色を変えて暴れるなどをする程度です。ナイトメアが浄化されると、その被害はなかったこととなります。
ナイトメアが大した脅威となっていない理由についてファンの考察の中には、暁美ほむらがみんなと一緒に戦う魔法少女を願っていたからだといったものがあります。魔法少女が戦うためには理由が必要です。それがナイトメアです。しかしそのために誰かが傷つくのは辛いことだと無意識が働いた結果が、そこまで脅威ではないナイトメアであるといった考察です。
そしてナイトメアがいるのなら、魔法少女たちは活躍します。魔法少女まどか☆マギカであった身を削るような苛烈な戦闘ではなく、「魔女のお茶会」にナイトメアを招待して、ナイトメアに満足してもらう退治の方法です。ファンの間には、この退治方法も、暁美ほむらの願いが無意識に影響した結果だという考察があります。
キュゥべえがいた理由
魔法少女まどか☆マギカの重要なマスコット、インキュベーターは魔法少女たちから採取できるエネルギーを回収するために来ていました。そしてこの映画でも、登場します。しかし暁美ほむらはキュゥべえの存在を嫌悪していました。それなのに、暁美ほむらの理想の世界の中に、キュゥべえの存在があります。
ファンの人々はキュゥべえが何故この世界にいるのか考察した結果、キュゥべえが内部にいるのは暁美ほむらの無意識を含む意図ではなく、キュゥべえ自身がこの世界を観測するために侵入しているといった考察があります。
ほむらが悪魔化した真意とは?
本編のネタバレですが、暁美ほむらが最初に魔法少女になった理由は、「鹿目まどかを救いたい」という強い思いでした。しかし魔法少女まどか☆マギカで迎えた、鹿目まどかの最後は彼女自身の願いにより鹿目まどかはこの世界から消えて、全ての人類に忘れられてしまいました。もちろん「鹿目まどかを救いたい」暁美ほむらはこの結末に納得していませんでした。
台詞のネタバレになりますが、「鹿目まどかを救うためならばどんな姿になってもいい」「もう躊躇ったりしない」と不穏なことを、悪魔化する直前に回想部分や呟きで語っています。だからこそ「鹿目まどかを円環の理から外す」のです。そのために、聖なる円環の理を貶めた存在として、暁美ほむらは「悪魔」を自称します。
さやかはなぜ記憶が残っているのか?
美樹さやかは本編の魔法少女まどか☆マギカにて、「魔女になるまえに円環の理に回収された」美樹さやかです。魔法少女まどか☆マギカでは、この世の因果を外れた鹿目まどかは、平衡世界の全ての出来事を思い出すことができていました。同じように、円環の理に回収されて因果を外れた美樹さやかには、魔女が跋扈していた世界を知っているといった予想があります。
もう一つ、ファンのなかで囁かれている節は、捕らわれた暁美ほむらを迎えに行くために、美樹さやかは送り込まれた存在です。そのため、鹿目まどかから記憶を持ってもらっているのです。劇中では「鹿目まどかのカバン持ち」と表現していました。そのカバンが「魔女だった時の記憶」なのです。ネタバレになりますが、魔女の姿をしたべべも美樹さやかと同じように魔法少女まどか☆マギカの記憶を持っています。
消えるはずの暁美ほむらソウルジェムが消えなかった
考察のなかに、暁美ほむらのソウルジェムが濁った理由が、他の魔法少女が魔女になったように絶望がたまったためではないからといったものがあります。希望が絶望に相転移して魔女になりますが、暁美ほむらのソウルジェムが濁ることは鹿目まどかと会える日が近くなるということです。よって、暁美ほむらのソウルジェムは濁りきっても、消えなかったのです。
他の考察には、円環の理が暁美ほむらのソウルジェムを回収しようとした時に、暁美ほむらは円環の理を貶めます。しかし暁美ほむらの濁りきったソウルジェムはどうなるのか?魔女にすらならない世界で、彼女のソウルジェムは別の感情(ネタバレになりますが暁美ほむらが言う「愛」)にあふれ、取り込み別種の物にします。円環の理が完全に機能しなくなるうえの混乱から、消えなかったというものです。
ラストシーンの半分だけの月と地面の描写
シーンネタバレですが、魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語の最後に、満足げに踊る暁美ほむらのすがたがうつります。そのシーンの背景には、右側が光り輝き、左側は闇に沈む月が写ります。この意味深な月の描写について、ファン達は様々な考察を重ねています。
そのうちの一つに、円環の理の力が半分になったことを表すといった考察があります。円環の理が迎えに来た時、暁美ほむらは彼女を絶対に放さないと手を掴んでいました。そのとき円環の理は「私が割けちゃう」と言っていました。そして、円環の理と鹿目まどかと二つに分かれたシーンがありました。「元の円環の理」と暁美ほむらが手に入れた「鹿目まどか」、この二つの状態がいまの世界であるといった考察です。
ボロボロになったキュゥべえ
魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語のエンディングの直前に、まるで攻撃を受けたようにボロボロになって草原で横たわるキュゥべえが移るカットがありました。ネタバレになりますが、その目はいままでのような感情のない目ではなく、瞳が揺れている描写がありました。これに関しての考察では、まだキュゥべえは宇宙のエネルギー回収を諦めていないといった考察があります。
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)叛逆の物語を思いを巡らしながら楽しもう!
ここまで魔法少女まどか☆マギカ『「新編」 叛逆の物語』をネタバレを交えた、ファンの考察を紹介してきました。ここに書いてある本編の謎や、考察はほんの一部です。
魔法少女まどか☆マギカはアニメから飛び出して、アニメ総集編の前編後編の劇場版魔法少女まどか☆マギカから始まり、そして魔法少女まどか☆マギカ『「新編」 叛逆の物語』まで発売されています。この記事を見て、アニメ魔法少女まどか☆マギカや魔法少女まどか☆マギカ『「新編」 叛逆の物語』が気になった方は、これを機会に楽しんでください。