坂本慶一郎のモデルは坂本慶次郎？実在してる？蝮のお銀と逃避行の結末は？

大人気漫画ゴールデンカムイの作中で蝮のお銀と共に第七師団に殺害された稲妻強盗坂本慶一郎。坂本慶一郎は稲妻強盗とあだ名されるほどの健脚を持つ人物であり、非常に凶悪な強盗犯といわれていました。皆様はそんな坂本慶一郎が実在した坂本慶次郎をモデルにしているとのはご存知でしょうか。本記事では稲妻強盗坂本慶一郎のモデルといわれている実在の人物坂本慶次郎についてや作中の結末などをまとめてご紹介致します。

坂本慶一郎が登場するゴールデンカムイは2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されている野田サトルによる漫画作品です。漫画ゴールデンカムイは明治時代末期を舞台に金塊を巡る戦いを描いた漫画であり、累計発行部数1000万部を超える大ヒットを記録しています。そんな漫画ゴールデンカムイは2018年から合計2期構成でアニメ化されており、2019年6月現在も連載が「週刊ヤングジャンプ」で続いています。

主人公である元陸軍の杉元一佐は日露戦争で苛烈を極めた203高地を生き抜いた人物であり、戦死した仲間の願いを叶える大量のお金を求め、北海道の大地で砂金を集める生活を送っていました。そんな杉本はある日アイヌ人が溜め込んだ埋蔵金の場所を表す刺青を彫った24人の囚人が脱獄した報せを受けます。お金が必要な杉本はこの話に興味を示し、すぐに埋蔵金の在り処を描いた刺青を持つ囚人を探すことにします。

しかし杉本は刺青を持つ囚人を探すことに固執してしまい、人間を襲う恐るべき羆に襲撃されます。すると杉本はアシリパと名乗るアイヌ人の少女に救出されます。アシリパはある理由で埋蔵金に因縁があり、それを知った杉本はアイヌ人のアシリパと埋蔵金を探すことにします。しかしこの埋蔵金を探す杉本達は同じく埋蔵金を狙う者達の策略や陰謀に巻き込まれてしまい、立ちはだかる敵に刃を向けることになるのでした。

本記事の主役である坂本慶一郎は宝の在り処を記した刺青を持つ24人の脱獄囚の1人です。刺青を持つ坂本慶一郎は脱獄王という名を冠する白石由竹ですら脱獄を否定するほどの樺戸集治監から恐るべき速さで脱獄した人物であり、その恐ろしく速い健脚を持っていることから稲妻強盗というあだ名を冠しています。そんな稲妻強盗はゴールデンカムイの作中で蝮のお銀と強盗を繰り返し、第七師団に討ち取られることになりました。

坂本慶一郎は特に秀でた戦闘能力はないものの、誰よりも早く動ける脚力を持っています。なので銃撃戦でもその稲妻強盗とあだ名される脚力を活かし銃弾を避け、相手を攪乱することが出来ます。また坂本慶一郎は過去に幾度となく修羅場を潜り抜けており、どのような窮地でも冷静に対応することが可能です。そのため坂本慶一郎は脱出不可能とまでいわれた監獄で脱出し、蝮のお銀と愛し合う関係を築き上げました。

ゴールデンカムイに登場する稲妻強盗坂本慶一郎のモデルとなったのは実在の歴史人物である坂本慶次郎です。坂本慶次郎は1866年から1900年の間世間を暗躍した実在の強盗であり、毎晩のように一般人を無差別に殺害して強盗を繰り返していたそうです。さらに実在の坂本慶次郎は強姦などの罪を行っており、最終的に樺戸の監獄へ押送されました。そして罪の重さから坂本慶次郎は絞首刑に処され、希代の悪党として死亡しました。

明治時代に実在した極悪人坂本慶次郎は恐るべきほどの速さと200キロ以上走るという健脚の持ち主だったらしく、ゴールデンカムイの坂本慶一郎と同じく「稲妻強盗」とあだ名されていました。また他にも「稲妻小僧」というあだ名もつけられていたそうです。また坂本慶次郎が捕まって樺戸に押送されたところを見ると、実在した坂本慶次郎がモデルとなってゴールデンカムイの坂本慶一郎が生み出されたことが分かります。

稲妻強盗として名を馳せた実在の極悪人坂本慶次郎ですが、埼玉のとある材木屋に強盗した時とうとう逮捕されてしまいます。当初坂本慶次郎は偽名を使って無罪を主張したものの、拷問によって白状しました。その後坂本慶次郎は樺戸に押送され、絞首刑に処されます。その際坂本慶次郎は自身の悪名が歴史に名を残したという意味を込めた上記の辞世の句を述べ死亡しました。最後までこの人物は悪党を曲げないままこの世を去ったのです。

ゴールデンカムイに登場する稲妻強盗の坂本慶一郎は明治21年に強盗をした罪で逮捕され、樺戸集治監に収監されてしまいました。その際坂本慶一郎はモデルとなった実在の強盗犯坂本慶次郎と同じく無期従刑に処されており、おそらく坂本慶次郎と同じく恐ろしい罪で逮捕されたと考えられます。しかし坂本慶一郎は稲妻強盗とあだ名されるほどの脚力で脱走し、像のような皮膚に足がなりながらも強盗しながら逃げ続けました。

ある日脱走した稲妻強盗坂本慶一郎は蝮のお銀と名乗る1人の女性と出会います。坂本慶一郎と蝮のお銀はお互い惹かれ合い、恋愛関係に発展します。実はこの蝮のお銀という女性は坂本慶一郎と同じく強盗犯でした。お互いが強盗犯であることから二人は強盗を繰り返す日々を送ります。しかしこの2人は銀行などを狙ったことから反権力の象徴となり、10年後逮捕されて網走刑務所に収監されてしまうことになりました。

10年の歳月が流れて網走刑務所に逮捕された坂本慶一郎は檻の中でも恋する蝮のお銀のことばかり考えていました。するとある日そんな坂本慶一郎の前に囚人の「のっぺらぼう」が現れます。この「のっぺらぼう」とは坂本慶一郎と同じ網走刑務所に収監されている囚人であり、「のっぺらぼう」は坂本慶一郎達合計24人の囚人に金塊の在り処を記した地図の刺青を彫ります。

そして「のっぺらぼう」は刺青を彫った囚人たちに脱獄すれば金塊を半分渡すと話します。この話は看守にまで届くことになり、金塊を欲する看守たちは刺青の暗号を解こうと囚人たちを外に出してしまいます。そこで坂本慶一郎はチャンスと考え、看守を殺害して脱獄に成功します。そして坂本慶一郎は無事網走刑務所から脱走したことで愛する蝮のお銀の元へ帰ることが出来ました。

坂本慶一郎は網走刑務所から脱走したことで蝮のお銀と再び夫婦強盗チームを結成します。そこで坂本慶一郎は「のっぺらぼう」が刺青を彫った囚人たちを狙い、隠された金塊を手に入れようとします。そして坂本慶一郎達は町の賭場に刺青の囚人がいるという情報を聞き出し、賭場へ強盗を仕掛けます。しかしこれは坂本慶一郎と同じく宝の在り処を記した刺青を狙う鶴見中尉の第七師団の罠だったのです。

罠に嵌った坂本慶一郎は賭場で第七師団と戦闘になります。この戦いは完全に第七師団の有利となっていました。しかし坂本慶一郎は稲妻強盗とあだ名されるほどの健脚を活かして数が遥かに多い第七師団を翻弄し、戦況を有利にしていきます。そして坂本慶一郎は二階堂や鯉登達と互角に渡り合って脱出します。しかし最後に第七師団のリーダーである鶴見中尉に追いつかれてしまい、蝮のお銀と共に殺害されてしまいました。

漫画ゴールデンカムイに登場する稲妻強盗坂本慶一郎に関する感想では坂本慶一郎と蝮のお銀の関係が好きという感想が非常に多く寄せられていました。坂本慶一郎は樺戸から脱走し、強盗しながら生活を送ることになります。その中で坂本慶一郎は同じ強盗犯である蝮のお銀とカップルとなり、強盗を繰り返します。一見悪党に見えるのですが、2人の最後の場面を見ると、彼らなりの幸せを謳歌していた関係であることが分かります。

ゴールデンカムイに登場する稲妻強盗坂本慶一郎に関する感想ではモデルとなった実在の人物坂本慶次郎に注目する感想も多く寄せられていました。坂本慶一郎のモデルとなった坂本慶次郎は強盗の他に強姦などを繰り返した大悪党であり、その足の速さから稲妻強盗と恐れられていました。また坂本慶次郎は樺戸へ押送されており、坂本慶一郎と最後を除けば全く同じ人生を歩んだ人物となっています。

ゴールデンカムイに登場する稲妻強盗坂本慶一郎に関する感想では坂本慶一郎がアニメに登場しないことに不満を感じる感想も多く見受けられました。アニメゴールデンカムイは非常に人気の高いアニメ作品なのですが、尺の都合上坂本慶一郎が登場することがありません。それと同時に蝮のお銀も登場しませんでした。そのため坂本慶一郎ファンの方はアニメで坂本慶一郎が登場しないことにショックを受けることになりました。

本記事ではゴールデンカムイに登場する坂本慶一郎についてモデルとなった坂本慶次郎や作中での活躍などをまとめてご紹介しました。坂本慶一郎は稲妻強盗とあだ名される強盗であり、持ち前の脚力で網走から脱走しました。その後坂本慶一郎は蝮のお銀と出会い恋に落ちるのですが、第七師団に殺害されます。確かに坂本慶一郎は悪党なのですが、蝮のお銀との関係を見ると決して愛を捨てた悪党でないことが分かります。