ヒロアカの切島鋭児郎の強さ・個性を徹底解説！過去や内通者疑惑の真相は？

切島鋭児郎とは、堀越耕平原作漫画、僕のヒーローアカデミア、通称「ヒロアカ」に登場する生徒の1人。本記事ではヒーローという職業が存在する世界でプロのヒーローを目指し奮闘する切島鋭児郎についてお届けします！

「ヒロアカ」とは堀越耕平による少年漫画で、正式なタイトルは「僕のヒーローアカデミア」、通称「ヒロアカ」と呼ばれています。2014年より週刊少年ジャンプで連載が始まり、2019年現在コミックで23巻までが発売されています。

人類に「個性」という特殊能力が発動し始めた世界が舞台となっており、「ヒロアカ」の世界にはヒーローという職業が存在しています。主人公は緑谷出久という少年で、「ヒロアカ」では彼がトップヒーローになるまでの成長を描いています。

ヒロアカは、個性が発動しない無個性の主人公が努力を積み重ね歩んでいくという王道ストーリーに加え、個性豊かなキャラクターや心に響く物語に魅了されたファンは多いです。2016年からは「ヒロアカ」のアニメがスタート。2019年現在まで3期までが終了し、2019年4月からは第4期を予定。2018年にはヒロアカが映画化されるなど人気を博しています。

人類に超能力のような「個性」というものが発動して以来、世界総人口の8割が個性を使えるようになった超人社会。「ヒロアカ」の世界ではその個性を悪用する者が現れ始め、彼らは敵と書いてヴィランと呼ばれるようになりました。一方、それを取り締まるため個性を生かしたヒーロ―が登場し、ヒーローが職業として認められる世の中となったのが「ヒロアカ」の世界です。

世の中の8割に個性が発動する世の中、主人公の緑谷出久もヒーローに憧れ、いつかヒーローになるのだと個性の発動を楽しみにしていました。しかし、彼に告げられた結果は「無個性」という残酷な現実。ヒロアカの世界で平和の象徴であるトップヒーロー、オールマイトのようになりたい、そう思っていた出久にとってそれはショックな出来事でした。

出久には優秀な個性を持つ爆豪勝己という少年がおり、彼はいつも出久の前を歩く憧れの存在。無個性の出久は爆豪や友人たちにバカにされていましたが、それでもヒーローへの夢を捨てきれません。いつか自分もヒーローになるのだ、とヒーロー育成のためのトップ高「雄英高校」のヒーロー科への進学を目指し日夜努力を重ねていました。

そんなある日、ヴィランに襲われてしまった出久は憧れのオールマイトに助け出されます。憧れのヒーローとの出会いに喜ぶ出久でしたが、オールマイトは過去の戦いで負った傷が原因で前のようには戦えず、ヒーローという職業の過酷な現実を知ることになりました。オールマイトにヒーローを諦めるように諭された出久は、オールマイトと別れた後、爆豪がヴィランに襲われているところに遭遇します。

出久は「助けなきゃ」という思いが先行し、勝てる見込みもない敵に一心に向かっていきます。そこにオールマイトが駆け付け、出久の姿にヒーローの資質を見たオールマイトは、彼に自分の力を継承させることを決意。代々受け継がれてきた「ワン・フォー・オール」という個性を継がせるため、出久に過酷な訓練をさせることとなりました。

こうしてオールマイトから力を受け取ったことで後天的に個性を手に入れた出久。猛特訓を重ね、見事雄英高校への入学を果たしました。雄英高校には幼馴染の爆豪を始め個性も性格も豊かな同級生ばかり。ここからトップヒーローとなるための出久の物語が始まっていきます。

「ヒロアカ」に登場する切島鋭児郎は出久のクラスメイトの1人。高校デビューを飾った赤いツンツンヘアと髪と同じく尖った歯が特徴的な少年。瞳の色は赤。クラスの出席番号は8番、10月16日生で血液型はO型、身長は170センチです。好きなものは硬派なもの、好きな食べ物は肉。個性については後程詳しくご紹介しますが、体を固くする「硬化」という個性を持っています。

入学試験の際の入試実技では2位と優秀な成績を収めていますが、学力テストでは15位と勉強の方面は苦手な様子です。そのほか、個性把握テストや障害物競争などでは8位～9位と「ヒロアカ」に登場する生徒たちの中では中堅どころの強さを見せています。

好きなもの「硬派」を象徴するように熱く真直ぐな性格をしています。また、誰とでも分け隔てなく明るく接するタイプでクラスのムードメーカー的存在にもなっています。日頃から悪態をついてばかりで生徒と衝突しがちな爆豪ともうまくやっており、出久からは「爆豪と対等な関係」と思われています。

しかし、実は高校デビューの切島。過去から熱い気持ちは秘めていたものの今とは対極的に内気で地味な性格をしていました。彼の過去の強さについてと高校デビューの話は後の「中学時代の切島鋭児郎」と「切島鋭児郎は高校デビュー」の記事で触れていきますので、そちらで詳しくご紹介します。

ヒロアカに登場する切島鋭児郎の個性は「硬化」、体を固くするというシンプルな個性です。シンプル故に使い方や磨き方によって攻防に優れる汎用性のある個性で、出久からも高い評価を得ています。しかし、切島自身は過去に自信を失うような出来事があったことで地味な個性だと思っており、自分の強さを卑下することもしばしあります。

硬化の持続時間は全身硬化で持続時間は10分程度、強度は刃物で斬りつけられても刃物の方がボロボロになるほどの強さを持ちます。効果が切れても解除の後一呼吸置くことで再硬化が可能。硬化は皮膚の部分だけではなく、目や歯なども硬化可能。打てば打つほど硬くなるのも彼の強さの1つです。

また、硬くなるだけではなく表面が鋭利な刃物のような形状になり、指先も鍵爪のような尖った形状になります。そのため、単純な硬化による打撃以外に引っ掻いたりナイフとして斬りつけるなど多様な攻撃も可能。足の指も尖るため地面で踏ん張るといった使い方もできるなど、作中では汎用性の高い能力として紹介されています。

名前の通りのカウンター技です。自分の体を硬化させ、敵の攻撃を受け止めた上で攻撃のために出来た隙をつく技です。硬化によって相手の攻撃をきっちり受け止める、敵の攻撃の隙をつくといったポイントがあります。

通常の硬化をさらに強化した技です。硬化の持続時間が10分程度なのに対し、こちらの持続時間は30秒から40秒とかなり短いのですが、その分極限まで己の力を高めて強さをアップしています。見た目も通常の硬化よりも刺々しいものへと変化。通常の硬化では受け止め切れない攻撃を粉々にするほどの威力を誇っています。

作中では薬物によって個性を暴走させたヴィランとの戦いで披露。自分の守りたいものを守るため「絶対に倒れない」という切島自身の強い意志も反映しており、この技の強さの秘訣は彼の心意気も反映しています。この技を編み出して以降は更に強化するため磨きをかけています。

硬化した体を武器として扱う技で、単純に言うと硬化したパンチを繰り出すというものです。単純な技ではありますが「烈怒頼雄斗 安無嶺過武瑠」の状態での打撃の威力は凄まじく、単純だからこその強さを秘めています。今後、強化が進めば更に大きな武器になるのではないでしょうか。

赤く尖った髪がトレードマークの切島ですが、最初からこの見た目だったわけではありません。普段も髪を降ろしていると別人のような雰囲気になるのですが、中学時代は髪の色も黒く今よりも地味な見た目をしていました。高校デビューについては後の記事でご紹介しますが、彼の赤いツンツンヘアは高校デビューの時からのスタイルとなっています。

ヒロアカに登場する切島のヒーロ名は「烈怒頼雄斗」と言います。この名は古参のヒーローの1人「紅頼雄斗」の名から取られています。紅頼雄斗は男気溢れるヒーローで、作中では「漢気ヒーロー」として知られています。切島の世代からすると古い世代のヒーローのため作中で登場することはありませんが、切島がリスペクトするヒーローとして姿のみ登場しています。

「ヒーローだから人々を守る」「一度心に決めたなら それに殉じる!!」などの男気溢れる名言をいくつも残しており、紅頼雄斗は切島が理想とするヒーローの姿そのものとなっています。ヒーローの世界では有名人でもあり、「ヒーロー列伝 偉大なヒーロー50選」という本にその名が掲載されています。

高校デビューを果たした切島ですが、過去の彼は高校時代よりももっと地味で個性も弱いものでした。当時から熱い気持ちだけは持ち合わせていましたが、周囲からはその強さについても「ちょっと硬くなるだけだから」くらいにしか思われておらず、地味なものでした。

また、中学時代に芦戸と同級生だったのですが彼女の方は見た目も派手で明るいクラスのムードメーカー的存在で注目度も高く、ヒーローに向いていると言われていました。心意気だけはヒーローのつもりだった切島ですが、実力が伴わない自分と自分の理想とするヒーローの才能を持った芦戸を比較しては密かにコンプレックスを感じていたのでした。

そんなある日、切島は学校の生徒が不気味な大男に道を尋ねられて怯えている現場に遭遇。助けに行かなくてはと判断するも恐怖で体が動きません。そこへ芦戸が現れ勇気を振り絞って同級生を救出。しかし芦戸も怖かったのでしょう。切島は「怖かった」と同級生と泣き崩れる彼女を見て、勇気ある行動を示したその姿に自分の不甲斐なさを覚えます。

すっかり自信喪失してしまった切島でしたが、部屋で荒れている内に憧れの紅頼雄斗の過去の映像を目にします。そこには紅頼雄斗の熱い気持ち、ヒーローとしての信念が語られており、最後の「後悔のない生き方、それが俺にとっての漢気」という言葉を聞き、思わず涙します。切島はこの言葉で一念発起、猛勉強と特訓を繰り返し、見事雄英高校への入学を果たしたのでした。

入学式当日、赤いツンツンヘアの切島を見た芦戸は「高校デビュー！？」と驚きの声を上げます。作中ではオラオラ系のキャラを出久に指導する姿もあり、悦に入っているように見えた切島でしたが実は彼も高校デビューだったのです。入学式のその日、芦戸は切島に「ちゃんと切島の中で乗り越えられたら、そん時は教えてね」「高校デビューマンって皆に言い振らすからさ」と告げています。

雄英高校は度々ヴィランの襲撃に遭い生徒が危険な目にあっています。そして、ヴィラン連合の幹部である黒霧の「先日頂いた教師側のカリキュラムには…」という発言や、極秘であった林間学校の場所がヴィラン側に漏れているなど、内通者がいるのではないかと思われる事件が起きています。

学校側もあまりにもヴィラン側に動向を知られているため、内通者がいることを疑っています。では、その内通者は誰なのか？作中ではまだ明かされていませんが、読者の間で推測が飛び交っており、今回ご紹介の切島鋭児郎も内通者として名が挙げられています。その理由は一体何なのでしょうか？

切島鋭児郎が内通者として疑われている理由の其の1。それは林間学校で爆豪がヴィランに拉致された後のことです。切島が爆豪を助けようと強引に生徒たちを誘っているというものです。友人思いの熱い行動としても捕えられていますが、この行動、実は内通者だからなのでは？という憶測が登場しました。

内通者疑惑の理由その2。オールマイトも認める彼の性格の良さが挙げられています。性格の良さが内通者の理由になるというのも不自然ですが、いい奴過ぎるからこそ疑わしいというのが理由のようです。確かに相手の懐に潜り込むのならば、学校に自然と溶け込める器量があることは非常に優位なことのように思われます。

以上、不自然に見える強引な誘い、性格の良さが内通者として疑われる理由として挙げられましたが、読者の間で切島を内通者だと考える意見は少数派の様子。否定側の理由としては、性格の良さについては疑われるべきものではない、という意見もあります。そのほか、論理的な理由としてヴィラン連合が学校を襲いに来た際、ヴィラン側は生徒の個性を把握していませんでした。

もし、切島自身、又は彼が所属するA組に内通者がいるのなら生徒の個性がバレていても不思議はありません。にも拘わらず一切個性を把握していなかったことから、A組に内通者がいるのは不自然だと考えられています。そのほかにも、葉隠やプレゼント・マイク、塚内なども内通者として疑われている様子。内通者は一体誰なのでしょうか？

切島の名がヒーローとして広く市民に知られることとなった戦いです。インターンとしてファットガムの元でパトロールをしていた際、違法薬物の売人に出くわした切島たち。ファットガムとサンイーターの活躍によって数名は捉えられましたが、野次馬の中に売人の部下がおり、サンイーターが動きを封じられてしまいます。

切島は1人逃げる部下を追いかけ追い詰めるのですが、そのヴィランが自身に薬を撃ち突如暴走を始めます。切島も硬化で対抗しますがブーストした相手は刃物人間。強力な刃物の前に怪我を負わされた切島は、爆轟の「倒れねーってのはクソ強えだろ」の言葉を思い出し硬化の強度を更に上げ、必殺技「烈怒頼雄斗 安無嶺過武瑠」を編み出して見事敵を撃破しました。

強さを見せつけた彼の活躍はファットガムにも褒められ、インターン終了後はネットニュースに名前が載るなど一躍有名人となりました。

少女救出のため八斎會捜査に加わった切島。戦力が分断されファットガムと2人になったところへ、ヴィラン連合の乱波と甘蓋の2人が現れました。乱波はパワー型の敵、一方の甘蓋はシールドによる防御を得意とする敵。片や切島とファットガムは防御型です。

乱波の打撃の威力は防御に長けたファットガムも驚くほどで、切島の防御も打ち破られ2人はピンチに陥ります。切島はブーストしたヴィランとの戦いで強くなったつもりでいましたが、強化した防御を打ち破るほどの乱波の攻撃の威力に心を折られそうになります。目の前で自分を庇い戦うファットガムを見て苦しむ切島は、過去の自分に戻りたくない一心で捨て身の覚悟で乱波の前にでました。

切島は弱かった過去を思い出し、守れるヒーローになろうと決意しました。見事ファットガムの攻撃の隙を作ることに成功し、その心意気をファットガムも称えました。こうして2人はボロボロになりながら乱波を倒しました。しかし、ファットガムの必殺技の前に再び立ち上がる乱波。ピンチかと思われたのですが、乱波が突然「その男手当しろ」と言い出します。

あからさまな罠を疑うファットガムでしたが乱波は本気でした。乱波は全力をぶつけて戦える相手をずっと求めていたのです。ファットガムは勿論、切島の命を懸けた戦いに心打たれた乱波はもう一度戦いたい、と2人を治療することにしたのです。自分を弱い弱いと嘆き続けて来た切島でしたが、この時彼はヴィランさえも認める強さを持ったヒーローとなったのでした。

切島鋭児郎には似通った個性を持つ「鉄哲」という少年がいます。鉄哲は切島の隣のクラスの生徒で個性はスティール。切島と同じく体を硬くするという性質ですが、彼の場合はそれに金属が加わります。そのため、金属疲労を起こすと硬化を保っていられない、塩水で錆びる、鉄分の補給が必要などの一面があります。

最初は体を硬くして身を守るという意味で個性が被っていたこと、漢気溢れる信念など個性もキャラも被っていたこともあり最初はライバル視し合っていた2人でしたが、体育祭での戦いの後、互いの健闘を称え認め合う仲になります。最近では固さに限界のある鉄哲と打てば打つほど硬くなる切島ということで、個性にも性能の違いが出るようになりました。

林間学校で爆豪が誘拐され、その時何もできなかったと感じていた切島はクラスメイトと共に爆豪の救出へと向かいます。学校からは禁止されていたため少数精鋭での救出でしたが、爆豪がいたのはヴィラン連合の本部。オールマイトを始めとする名だたるヒーローが戦っており、切島たちは爆豪救出のプランを練ります。

そこで考え出されたのが、敵とは一切接触せずに爆豪だけを救出するというプラン。皆が役割分担をする中で切島に課せられたのは「爆豪に助けを求めさせる」という役割でした。出久曰く、切島だけが爆豪と対等な関係を築けており、切島の声なら爆豪は助けを求める、と考えたからでした。出久の目論見通り爆豪が切島の手を掴んだため、見事救出に成功しています。

「ヒロアカ」序盤では目立った活躍も少なく人気投票の順位も振るわなかった切島ですが、爆豪の救出やインターンでの活躍、何より自分の弱さを知ってるからこそ強くなる、という姿勢から近年人気も上昇しつつあります。八斎會捜査での大きな活躍により株急上昇となった今、ファンからは更なる活躍を期待されています。

切島が活躍した爆豪救出の際の感想です。林間学校で多くの生徒が重傷を負い、学校にとっても痛手となったことから救出に対しては賛否両論別れていました。切島は救出に行こうと声を掛け、発起人となった人物だったのですが、迷いのない姿勢に心打たれたファンは多かったようです。

「ヒロアカ」コミック15巻、16巻辺りで切島の活躍が目立ち「かっこいい！」と感じたファンが多かった模様。特に16巻は強敵との戦いで彼の見せ場となったことから彼の株急上昇となったようです。

切島の男らしいキャラクターは男性女性共に多くのファンを魅了しています。特に男らしいキャラが好きという女性ファンは魅了されている人が多いようです。

切島の「高校デビュー」の回ではグっときファンも多かった様子。高校デビューというと一般的にチャラついた印象を持つ人も多いようですが、切島の過去を知しり、単純なものではないと気が付いた人もいたようです。

「ヒロアカ」に登場する切島鋭児郎の強さ、過去、高校デビューなどの記事をお届けしました。今でこそ明るく快活なキャラとして認識されている切島鋭児郎ですが、意外にも地味な過去があることが判明しました。その過去は彼の人間性を寄り深め、「ヒロアカ」の中でキャラクターとしての人気上昇のポイントとなったようです。

特にファットガムの台詞にもありましたが、自分の弱さを知っているということはそれが強さに繋がるものであり、切島は努力によって強さを手に入れました。弱さを知っているという強さを持っている。これこそが切島鋭児郎の魅力と言えるのではないでしょうか。

過去に震えていた自分、情けなさへの葛藤、そして仲間からの言葉。それらを乗り越えた切島。高校デビューの一件も含め、彼の過去については「ヒロアカ」コミックの15，16巻にありますのでまだ見ていない方は是非チェックしてみてください。