ボルト（BORUTO）の殻の正体を考察！器とは？謎の秘密組織のメンバー一覧

ボルト(BORUTO)とはNARUTOの続編にあたる作品で、第四次忍界大戦後から木ノ葉隠れの里におけるナルトの息子・ボルトを主人公にした作品です。作中のプロローグでは、謎のカワキとの対決シーンが印象深いのですが、そのカワキの正体が明らかになってきました。カワキはボルトの敵組織・殻と深い関係があるのです。それでは、謎の組織の正体を考察する前に、ボルトの作品情報を簡単に振り返りましょう！

ボルトの(BORUTO)はNARUTOの原作者・岸本斉史が「NARUTOをリブートして別の人が書いたら面白いのではないか」と考えたことがボルトの発端です。その後は集英社からNARUTOの続編の執筆を頼まれますが、アシスタントの池本幹雄が執筆するならいいと答えます。

それから池本幹雄が作画を担当することになり、岸本斉史はボルトの作品に原作監修という状態で携わっています。そして、漫画のストーリーは「BORUTO-NARUTO THE MOVIE」に修正・変更を加えたものになります。

ボルト(BORUTO)のアニメはジャンプフェスタ2017でテレビアニメ化が発表。2016年12月17日の発表から2017年4月5日によりテレビ東京系列で放送中です。テレビアニメの制作においては、「NARUTO-ナルト-疾風伝」から制作会社やキャラクターデザイン、声優まで引き継がれているので、実質的には原作の続編にあたります。放送開始から第55話に至るまでは水曜17:55～18:25に放送、56話以降は19:25～19:53に移動しました。

ナルトの息子・ボルトが青年へと成長し、火影岩でカワキと対決するシーンから始まります。ボルト(BORUTO)では木ノ葉隠れの里はすでに壊滅状態。前作のナルトをはじめとした登場人物は、ボルト(BORUTO)の25話で第四次忍界対戦のころから15年が経っていることが明らかになっていることから、第四次忍界対戦のころから15歳加算した年齢です。

そのため、BORUTOの世界では第四次忍界対戦で様々な軍事技術が使われたことにより、近代化が進んでパソコンやテレビなどの電子機器、鉄道などの存在が当たりまえになっています。しかし、第四次忍界大戦は終わりを迎えて平和になったものの、若い世代が忍への意識を持たないことや国境を越える治安悪化、情勢不安など深刻な問題を抱えているのです。

ボルトの新たな敵として登場した「殻」。まだ登場したばかりの組織ですが、額にローマ数字や何かしら企んでいることから、今後ボルトの展開で重要な存在となる可能性が高いです。そんな組織とはどのような組織なのか、現段階で明らかにされている情報を紹介します！

殻とは「ボルト(BORUTO)」15～16話に入ってから登場した敵組織。ボルトの拳にある印「カーマ」と関連した組織で、まだ殻の詳細は明らかになっていませんが、器を使って目的を果たそうと目論んでいます。メンバーが現段階で7人と言われており、メンバーそれぞれが顔にローマ数字の「I～VII」を刻印、そして黒のローブを羽織っているのが特徴です。

殻の組織は外陣(アクター)と内陣(インナー)で構成され、外陣は協力者、内陣は主要メンバーとなっています。殻とは器を使って目的を果たすと触れていましたが、殻組織メンバーのリーダーと言われるシゲキは養子を迎い入れ、養子で実験を行って器にふさわしい人材を探していました。そして、器として選ばれた場合は「禊(カーマ)」と呼ばれる紋章を刻みます。

ボルトの殻が「器」を使って何かしらの目的を果たそうとしているようです。殻のメンバーのリーダーと言われるシゲキが養子を迎い入れているとのことですが、そのことと器とは関係が深いようです。それでは、殻の器とはどんな役割があるのかを紹介していきます。

器にふさわしい人材を探しだすためには生死を分ける実験が行われます。それほど器としての役割は重要で、器に選ばれたからには殻の重要な道具として扱われる不遇な運命を辿ることになります。そして、現段階で判明している器を回収するということ…。器を使って何か計画しているのは間違いありません。

ボルト(BORUTO)の24話で器が明らかになりました。その器に選ばれたのが「カワキ」です。ボルト(BORUTO)の連載開始から登場しているカワキですが、カワキとは「お前も七代目と同じ所へ送ってやるよ」とボルトに向かって発したことから、ボルトの父親・ナルトの関係まで憶測が飛び交う人物です。

不遇な運命を辿るカワキと、対照的に伝説の火影ナルトを持ち、友達や仲間にも恵まれたボルト。今後ボルト(BORUTO)のキーパーソンと言えるのかもしれません。

ボルトの殻も目的は定かではありませんが、メンバーが外陣(アクター)と内陣(インナー)で構成され、それぞれが目的への役割を担っているということが分かりました。そして、ボルトの殻の秘密組織には現段階で7人、ローマ数字が刻印されているとのことなので、殻のメンバー一覧を通して推測してみましょう。

殻の内陣メンバーを仕切るリーダー的存在シゲン。殻の特徴であるローマ数字は「VI(4)」で器であるカワキの父親です。カワキの他にも多くの子供たちを実験台にして、自身のカーマを袋に入った子供たちにカーマを与え、器となる人材を探している場面が見られます。

まだシゲンの能力は不明ですが、殻のメンバー・デルタに吹き飛ばされたテーブルの食事を瞬時に元通りに戻した場面があったため、時間に関係する能力、あるいは再現する能力かと推測できます。

殻のリーダー・シゲンの息子で器のカワキ。カワキもシゲン同様に「VI(4)」の数字が刻印されており、発動時にはとてつもない力を発揮します。戦闘シーンでは科学忍具のような状態にした身体を用いますが、それはカワキの身体の血管から神経まで全て改造されたからです。また、殻のメンバー・ガロウが科学忍具を用いてカワキを攻撃したシーンでは、カワキがカーマを発動してガロウの腹に大きな穴をあけるほどの力を見せました。

唯一の女性キャラで殻の内陣(インナー)側に属するデルタ。ローマ数字は「I(1)」の数字が刻印されており、身体の至る所を科学忍具で改造しています。そのため、シゲンとの食事シーンでは「何を食べても味がしなくなった」と言っています。戦闘シーンでは、目に仕込んだ科学忍具のようなもので相手の術を吸収し発動したり、足を変形させるなどの戦い方をしています。ちなみに、デルタはボルトの父親・ナルトが戦いで苦戦するほどの実力者です。

殻のメンバーの中で最高齢の老人。ローマ数字は「V(5)」が刻印されており、隻腕、隻眼、隻脚だということから、これまでいかに激戦をしてきたのかが分かります。年配だからなのか少し上から目線の話し方が特徴で、殻の中で権威のあるように見えますが、実は果心居士からあっけなく負けてしまう人物です。その戦闘シーンでは「お得意の再生でも復活はできないだろう」と果心居士が言っていることから、再生を得意としているのが分かります。

殻のメンバーが集合した会議において登場した大柄の男。ローマ数字は「Ⅲ(3)」が刻印されており、武骨な雰囲気のキャラが特徴ですが、「手間暇かけさせやがって…最高だ」といったように発言にムラがある人物です。しかし、雰囲気的にはかなり上位の人間だと推測されています。また、現時点では殻のメンバーが集まった会議にしか登場していないので、詳細は不明ですが、大柄な体格から土遁系の技が得意な印象があります。

殻の会議に招集されたことから内陣メンバーの一人と思われる謎の男。現段階では、顔がフードに覆われており、顔、ローマ数字、性格、能力全てが謎の男です。セリフすらもほとんどないため、これからの展開では強敵になること間違いなしの人物だといえるでしょう。これからの展開では、裏で殻を操っている人物として登場していくのでしょうか。

殻の会議には出席しないのですが、殻の内陣の一人と言われるアマド。ローマ数字や能力の詳細は不明ですが、殻の会議に出席せず「彼は忙しい」とジゲンから評されるほどの人物なので、おそらく強敵になるほどの強さを持っていると考えられます。アマドの見た目はおじさん、そして眼鏡をしていることから冷静な人物だといえるでしょう。

フードかつ仮面の組み合わせで隠している果心居士。殻の内陣メンバーという事が分かっているのですが、ローマ数字は分かっていません。推測によると「Ⅱ(2)」だと言われています。果心居士の性格は冷静沈着、そして「腕が立ち頭もきれる、任務に忠実で優秀な男」とジゲンから評されているので、今後は強敵になること間違いなしの人物です。しかし、「木ノ葉隠れの里はつくづく緑深い」ともらしている点が気になります。

元霧隠れの里の上忍であり外陣の青。五代目水影の懐刀と呼ばれており、殻の組織の任務ではカタスケに洗脳をかけていました。過去の第四次忍界対戦で重傷を負ってしまい左足と左腕がありません。そのため科学忍具を身体に装着しており、自前の戦闘力に加えて様々な戦闘方法を繰り広げます。しかし、ボルトの戦闘では螺旋丸を受けて倒れます。そして殻のメンバー果心居士に始末されてしまいました。

殻の外陣として活動するガロウ。デルタがカワキを回収する果心居士の様子を見に行った際に連れて行った人物です。態度がデカく、デルタが果心居士に「あの単細胞か…」と言っていたことから、ガロウの知能は他の殻メンバーよりも低いようです。そのせいか、木ノ葉丸たちに対して殻のキーワード「器」を教えてしまいます。そして、カワキを捕らえるシーンでは、カワキが発動したカーマによってあっけなく倒されてしまう噛ませ犬的な存在です。

ボルトの殻の組織の中でも特に注目されている果心居士です。その正体は驚くべき存在だということから、後述する感想では賛否両論が飛び交っているキャラクターです。果心居士は伏線を匂わせる場面が多いことから、様々な証拠と共に推測されていますが、どれも有力な説だといえるでしょう。それでは、果心居士の正体と思われる正体とともに証拠を取り上げていきます。

果心居士の正体が、先程触れた「木ノ葉隠れの里はつくづく緑深い」ともらしていることから、ネット上では「自来也」という説があります。自来也と言えば、NARUTOシリーズにおいてペイン達から海に沈められて死亡したはずです。

しかし、その点が伏線ともとることができ、「実は自来也がまだ生きており、果心居士なのではないか」という噂が有力、また、あるいは自来也と関係のある人物なのか、ストーリーに大きなうねりを起こすこと間違いなしと言えるでしょう。

果心居士とは司馬遼太郎の歴史小説にもある通り、「七宝行者」と呼ばれるほどの幻術使いで、室町時代に実在していた人物が元ネタとなっています。記録では豊臣秀吉や織田信長など名高い人物の前で幻術を披露していたほどの人物だと言われていますが、そもそもの実在を疑問視している声があります。しかし、やはりこれほど興味深い人物を元ネタとしたところが、自来也との関係性を匂わせます。

蝦蟇の口寄せは自来也が得意とする技です。NARUTOではガマブン太など自来也に関係するキャラクターが蝦蟇の口寄せをしていましたが、そんな技を果心居士が用いているシーンが描写されています。同じ蝦蟇の口寄せをするということは、果心居士が自来也だと推測するに十分な理由だと言えるでしょう。ちなみに果心居士は蝦蟇と契約しており、「ボイラー蝦蟇」を口寄せしています。

果心居士の本格的な戦闘シーンはまだ描かれていませんが、殻の内陣メンバー・老人を始末する場面や木ノ葉丸の戦闘シーンで火遁系の技である「三味の真火炎」を用いていたことが果心居士が自来也だと推測する理由です。なぜなら、この技を含めた火遁系の技というのは自来也も得意としていたからです。ここでも自来也と共通しているといえるでしょう。

木ノ葉隠れの里とは登録されたチャクラでしか入ることが出来ず、登録されていない場合は山中家が率いている感知部隊によって簡単に侵入がばれてしまいます。しかし、果心居士は感知に引っかからず侵入することが出来たのです。つまり、果心居士のチャクラが登録されているということになります。木ノ葉隠れの里出身の自来也であれば登録されているのは当然です。このような理由も果心居士が自来也だといえる証拠です。

果心居士が大蛇丸を知っているのも自来也と推測される理由です。というのも、大蛇丸の息子・ミツキの会話では「賢明だな…さすが大蛇丸の子」と果心居士が発言しており、大蛇丸を知っている様子が描かれていたのです。

大蛇丸が有名な人物だということから、果心居士も当然知っているはずだと考えられますが、しかし会話中の果心居士は詳しく大蛇丸のことを知っているような描き方でした。大蛇丸と長い付き合いのある自来也であればミツキに対する発言に納得がいきます。

果心居士が科学忍具でもない螺旋丸の使い手である事が有力な根拠です。NARUTOで螺旋丸が使われていましたが、螺旋丸とは4代目ミナトが開発し、自来也と6代目火影のはたけカカシ、7代目火影のうずまきナルト、猿飛木ノ葉丸、最後にうずまきボルトといったように技を受け継いでいます。このことから分かる通り、火影か火影の関係者しか使う事ができない技であるはず…。しかし、木ノ葉隠れの里と関係の無い果心居士が使えているのです。

果心居士にとっての殻の意味とは…。そもそも殻のメンバーの中でも特に気まぐれな性格の果心居士ですが、器に選ばれたカワキの回収では殻の仕事よりも好奇心に従うようなところが見受けられます。殻の目的に重要なカワキですが、そのカワキが重要視されている理由は「禊(カーマ)」の力を得ているからです。

そして果心居士はカワキとボルトの禊が共鳴しているのを見ました。そこで、「もっと情報が必要だな」と考えていることから、殻の目的よりもあくまでカーマへの興味が勝っているという事がうかがえます。

果心居士＝自来也説の感想です。前作のNARUTOでは自来也が死亡してしまいましたが、やはり人気があったキャラクターが再登場かと思われたことから、続編のBORUTO(ボルト)を読みたいようです。それほど人気のあるキャラクターですので、本作でも登場する可能性があるのかもしれません。

こちらも果心居士＝自来也であってほしいとの感想です。やはり、自来也はかなりの人気があり、NARUTOで死亡してかなりショックだったようです。BORUTOで自来也説が浮かび上がるほどうれしいとの感想でした。

こちらの感想は果心居士＝自来也であってほしくないようです。これまでに果心居士が蝦蟇の口寄せや、火遁の技、そして螺旋丸を使えるなど有力な説を挙げてきましたが、この説に対してBORUTOではNARUTOとは違って科学忍具やクローン技術に焦点を当てたようです。これらの技術によって本人そっくりのクローンの可能性を信じるのも有りでしょう。

ナルトと殻メンバー・デルタとの戦闘シーンにおける感想です。殻の幹部クラスであるデルタがナルトと互角に戦えるほどの実力を見せたということから、他に対抗できそうなのはサスケ、大蛇丸、カブト、ゲジ眉と予想を立てています。殻の組織が今後の展開で強敵になる存在だと思わせるシーンでした。

ボルトの殻はまだ登場したばかりで謎に包まれた組織でした。しかし、殻の組織が器を使って何か計画を立てているということから、今後のボルトの展開に重要な組織となるのは間違いないでしょう。そして、殻のメンバー一覧としてメンバーの様々な役割や性格などを紹介しましたが、誰もが重要な役割を担っているように思えます。

特に殻のメンバー・果心居士の正体が自来也だということ。様々な証拠と共に紹介してきましたが、どれも有力な説だと考えられます。読者の中での自来也説に対しては賛否両論がありますが、その正体を誰もが気になっていることは確かです。また、謎の男がかなりの実力を持っている雰囲気があることも気になります。今後のボルトでは次第に明らかになる殻の目的や正体は必見です！