メジャーセカンドの佐藤光の事故・その後を考察！初登場から茂野大吾との別れまで

佐藤光について紹介する前にまずは佐藤光が登場するメジャーセカンドについても簡単に紹介していきます。

メジャーセカンドは1994年～2010年に連載されたメジャーの続編で前作の主人公・茂野吾郎の息子で前作でも最後に僅かに登場した茂野大吾に視点を移した物語です。幼少期から才能に恵まれ怪物として描かれていた茂野吾郎と違い、凡人の才能でしかも2世であるが故の苦悩など五郎とは違った形の物語が展開されます。

メジャーはスポーツ漫画にありがちな群像劇形式のようにはせずあくまでも主人公にスポットを当て続けて主人公の立場が上がる事にシリーズを展開しているシリーズでメジャーセカンドでもその路線を継承、メジャーセカンド自体は主人公茂野大吾が6年生の時の小学編から始まり、2019年6月現在は時が経過して茂野大吾が風鈴中学に進学した後の中学編が展開されています。

幼少期は父茂野吾郎のようにプロ野球選手になることを夢見た事もありましたが才能には恵まれず、野球を辞め、サッカーや勉強も長続きせずに物事に逃げ腰になっていました。そんな茂野大吾がアメリカからの帰国子女で転校してきた佐藤光の影響で再び野球を再開。佐藤光に引っ張られる形で三船リトルに再入団し野球を再開します。

佐藤光はニューヨーク生まれの帰国子女で父の佐藤寿也の「小さいうちは好きなことをなんでもやりなさい」という教育方針によってバスケやサッカーなどをやっており、野球はキャッチボールをした事がある程度でルールもままならない程でした。しかしセンスは抜群で、少し教わっただけで高い打撃や守備のコツを掴む事が出来ます。また父親の佐藤寿也譲りの強い肩を持っています。

容姿に関しても佐藤寿也譲りのイケメンで女子からの人気も高く、また前向きで落ち着いた性格ながら自信家である事を感じさせる言動から当初は茂野吾郎が「激しくウザイ」と思われていました。また行動力もあり後ろ向きな言動の多い茂野吾郎を引っ張り回すような一面も見られます。

佐藤光が事故に合ったのはドルフィンズの一員として出場した全国少年軟式野球大会神奈川予選の4回戦「東斗ボーイズ」の試合中の事です。一次は出場も出来ないのでは無いかと思われた佐藤光でしたが父親佐藤寿也の配慮もあって無事に試合に出場。試合は拮抗し、後1つのアウトで延長戦に入れるという状況でした。事故は最後の東斗ボーイズのバッターがフライを打ち上げてしまった事で起こります。

佐藤光はフライを取ろうとした大吾に走って衝突してしまうという事故で怪我を負ってしまいます。お互いに不慮の事故でしたがお互いがフライに向かって走っていた事、キャチャーの大吾は怪我を防止する堅いプロテクターをしている事、佐藤光が首から突撃してしまった事もあって意識不明で救急車で運ばれる自体になってしまいます。

事故で責任はないとはいえ、無傷の自分に対して怪我をさせてしまった事に責任を感じて茂野大吾は睦子と共に群馬の佐藤光の家まで謝罪に来ます。しかしそこには佐藤光は姿を見せず、代わりに現れたのは佐藤寿也でした。佐藤寿也によると佐藤光は首に強い衝撃を受けて家族以外面会謝絶の状況が続いている事、治るかどうかも分からない状況だという事を教えられます。

茂野大吾は佐藤寿也からの話にショックを受け、佐藤光が怪我をした試合の2ヶ月後に行われた6年生の最後の試合までドルフィンズに顔をだす事はありませんでした。監督の田代は佐藤光の怪我は茂野大吾の責任ではないと説得しますが茂野大吾のふさぎ込みは「もう2度と野球はやらない」という程深刻なものでした。

肝心の佐藤光の容態もお見舞いに行った際に佐藤寿也は「しばらくそっとしておいてほしい」と言われている事もあり聞くに聞けずにいました。

ふさぎ込んだままの茂野大吾をシーズンを終えて帰ってきた茂野吾郎が部屋から連れ出します。直接は描かれていませんが薫や佐藤寿也から連絡を受けていたのでしょう。茂野大吾が連れて行かれたのは佐藤光のいるリハビリ施設でした。そこに居たのはまだ走ったりは出来ないものの、軽く歩いたりボールを投げたりして懸命にリハビリする佐藤光の姿でした。

佐藤光も事故の責任は茂野大吾にはない、自分が前を見なかったのが悪いと茂野大吾を一切責めず、自分も必ず復活するから野球を辞めないでほしいと言うのでした。茂野大吾はこの約束を受けて中学に入って再び野球を再開するのです。このエピソードが小学編最後のエピソードで、以降メジャーセカンドは中学編に進んでいきますが、2019年6月現在、まだ佐藤光は登場しておらず触れられてもいないので約束通り復活したかは不明です。

実際に中学編以降、復活した姿こそ描かれていませんが、ファンによる考察では怪我から2ヶ月で多少なりとも動けるようになっている事を考えると怪我の直後の重症具合とは裏腹に実際そこまで重度な怪我ではなかったのではないかと考える声が多く、中学編以降怪我を直して復活し野球をやる姿がみたいという声が多くなっています。

佐藤光が初登場したのはメジャーセカンドの1話の事です。1話ではチラ見せだけで本格的に登場したのは2話からです。この時の佐藤光は帰国したばかりで野球をしようと茂野大吾から良い野球チームを教えてもらおうと探していたのです。しかし既に茂野大吾は野球を辞めていた為、チームを紹介してもらう事は出来ませんでした。

ちなみにそれまでやっていなかった野球をやってみたいと思ったのはそれまで経験してきたバスケ、サッカー、テニスなどと違い未経験故に経験してみたいと思ったからで登場時点では野球に対してとびきりの熱意があるわけでもありませんでした。

良いチームが分からない佐藤光は結局、地元のチームである三船ドルフィンズに入団します。三船ドルフィンズはもちろんメジャーで茂野吾郎が小学生時代に所属したチームです。しかも現在の三船ドルフィンズは監督とコーチをそれぞれ茂野吾郎の高校時代のチームメイトの田代と藤井が務めていました。

しかし佐藤光は上記でも示した通り野球に関してはズブの素人です。ドルフィンズでもスタメンに選ばれる事はありませんでしたが、練習試合ではインフルエンザで休んだチームメイトがいた上に、試合中に怪我人も出てしまった為に、佐藤光はセンターとして出場する事になります。しかし当然素人なのでフライも取る事が出来ずしかもノーコンで思った所にボールを投げられずバッドもろくに触れない状態でした。

しかし簡単なアドバイスでそれらをこなせるようになる天賦の才能を見せると最終回には父親譲りの強肩でランナーを刺し、攻撃ではフェンス激突の長打を打つなど試合の中でありえない程の成長を見せます。

結果的に練習試合で大活躍した佐藤光でしたが野球の面白さを感じる事はありませんでした。守備では全然ボールが飛んでこない、バッティングも待ち時間の方が長いというのが理由でした。その話を耳にした茂野大吾はあれだけのプレイが出来るのにもったいないと話します。それに対し佐藤光は茂野大吾がドルフィンズに復活するなら自分も野球の楽しさを探ってみると提案、茂野大吾を野球に引き戻します。

結果的に大吾もドルフィンズに復帰しますが相変わらずその才能の片鱗は見えず、一方で佐藤光は自分が感じた野球への「退屈さ」の打開策として他より退屈しなさそうという理由からピッチャーをやる事を宣言し、ピッチャーの練習を開始するのでした。

佐藤光はピッチャーとしての適正を監督に見せようとテストをしてもらいます。1球目こそど真ん中に投げ込みその球威にドルフィンズのバッテリーである卜部とアンディも驚きますが2球目以降はまったくストライクゾーンに入る事はなく、大会までにピッチャーになれないだろうと判断されてしまいます。しかし佐藤光は諦めず大会前にもう1度テストしてほしいと約束を取り付けます。

佐藤光はドルフィンズの練習以外でもピッチャーの練習をしたいと茂野大吾にキャッチャーになるようにお願いします。実際に佐藤光は本やインターネットを上手く使い、短期間でノーコンを克服するなど自身の努力も見せます。一方で茂野大吾は今からキャッチャーなんて現実的ではないと断ってしまうのでした。

佐藤光は茂野大吾の代わりに睦子をキャッチャーに練習を開始。しかも睦子は佐藤光の剛速球を捕球出来る高い運動神経を持っていました。茂野大吾は姉にキャッチャーの適正があるのでは？と言われた事、睦子がやるならと考えを改めてキャッチャーを申し出ますが本人のやる気を引き出そうとこの申し出を断り茂野大吾を挑発します。

その間には佐藤光の才能を示すさらなるエピソードも展開されます。佐藤光がメジャーリーガー2世であると知ったドルフィンズのバッテリー、卜部とアンディが佐藤に勝負を挑んできたのです。この勝負は1球目見逃し、二級目空振りから三球目はピッチャー返しで結果として卜部とアンディの勝利になりますが、たった一打席でジャストミートした佐藤光のセンスに2人は大きな衝撃を受ける事になります。

キャッチャーの練習を開始した茂野大吾の前に現れた佐藤寿也。茂野大吾は佐藤寿也からキャッチャーの指導を受ける事になります。バッティングセンターを使って練習をしていた茂野大吾と佐藤寿也でしたがそこに佐藤光と睦子がバッティングの練習にきて偶然にも佐藤光と佐藤寿也が再会する事になります。2人は佐藤寿也が5年前に離婚した故に今は一緒に住んではいないのでした。

偶然の再会から数日後、ドルフィンズの練習日にて監督から佐藤光が引っ越しした事を告げられます。突然の引っ越しに動揺する茂野大吾でしたがその動揺は佐藤光自身も同様だった事が送られてきた手紙で判明します。母親の実家である群馬に引っ越す事になった佐藤光でしたが母親が引っ越しの事実をギリギリまで佐藤光にも伏せていたのでした。

大吾はこの手紙を受けて佐藤光との約束を果たす為、中学で再び野球をやる事を決意、以降の中学編へと繋がっていきます。大吾が進学した風鈴中学校ではメンバー不足で試合もままならない状況ながらもキャプテンとしてチームをまとめて熱心に野球に取り組んでいるのもこの佐藤光との約束があるからではないかと言われています。

佐藤光の父親が佐藤寿也である事は既に判明しており、前作で主人公で茂野大吾の父親である茂野吾郎よりも本編に登場して物語に関わっています。物語の中で大吾のコーチをする事になる佐藤寿也ですがその中で妻、つまり佐藤光の母親と5年前に離婚している事、現在佐藤寿也と佐藤光は一緒には生活していない事が発覚しています。

ちなみに佐藤光が幼少期から色々な事をしていると言いながらも野球をやっていなかったのは離婚後親権は母親が持ち、母親に引き取られていた為、母親に気を使っていた為であるような事が示唆されています。一方で佐藤寿也が茂野大吾や佐藤光が6年生時点での1年前までメジャーで現役だった事、佐藤寿也の引退に合わせて佐藤光と母親も帰国している事から経済的には依存している部分もあったのではないかと言われています。

また離婚こそしていますが佐藤光の為であれば佐藤寿也と連絡を取り相談する事もあるなど、完全に関係を断ち切ったというわけではない状態である事、必要とあれば佐藤寿也が佐藤光と会う事にも寛容的である事も判明しています。ただ佐藤光自身はアメリカにいた頃からあまり父親の佐藤寿也とは会えておらずさらに日本に帰ってきてからもほとんど会えていない事が親子の会話から分かるなど複雑な状態であるのは間違いありません。

佐藤光の母親に関しては横顔や後ろ姿などで2019年6月現在、はっきりとは登場しておらず、色々な考察がなされています。その候補の筆頭と言われるのが前作メジャーの中学編に登場した鈴木あやねです。佐藤寿也がキャプテンをしていた友ノ浦中学校の1年生（佐藤寿也の2つ年下）で明確に恋愛対象として見ており、その恋愛対象故に野球部のマネージャーになるなどしたキャラクターです。

ただ鈴木あやねを筆頭とした他の候補もメジャーセカンドで判明した事実で否定されています。それは佐藤光の母親の実家が群馬である事、そして母親の旧姓が「坂口」である事が判明している為です。メジャーシリーズを通して坂口という名字のキャラクターは女性に限らず登場していない為、これまでのメジャーシリーズのキャラクターではないという事です。

メジャーシリーズは他の漫画と比較しても主人公の茂野吾郎、茂野大吾にスポットを当てているので佐藤寿也側の目線はあまり描かれていない事もあり、佐藤寿也に関しては佐藤光の母親と結婚した時期やその経緯など一切が分からないままです。佐藤光の母親は原作でもそのような扱いである為、アニメでも後ろ姿や横顔などその容姿が分からない状態でのみ登場する形になっています。

佐藤光はアニメでもしっかり登場している為しっかり声優が付いています。佐藤光の声優を努めたのは西山宏太朗さんです。

西山宏太朗さんは2011年に声優としてデビューした声優さんです。小学生の頃から声優になりたいと考え、2009年に養成所に入り、2011年に81プロデュース所属でデビューしました。2018年には「第十二回声優アワード」で新人男優賞を受賞するなどこれからの活躍が期待される声優さんです。

西山宏太朗さんは2012年に「アクセル・ワールド」の端役でアニメ声優としてデビューした後、端役で経験を積むと徐々に名前のあるキャラクターを演じるようになり2014年に「もっふりモフモフ」のブラモフ役でメインキャラクターを演じて以降、徐々に主要キャラクターを演じるようになっていきました。

西山宏太朗さんのこれまでの主な出演作としては「あんさんぶるスターズ」の深海奏汰役、「ジモトがジャパン」の安孫子時生役、「B-PROJECT〜絶頂*エモーション〜」の寺光唯月役、「ガイコツ書店員本田さん」のケンドウ役、「ゾイドワールド」のガーリック役、「学園ベビーシッターズ」の鹿島竜一役、「コンビニガレシ」の美樹圭一役、「TSUKIPRO THE ANIMATION」の堀宮英知役などがあります。

ここからはすでにメジャーセカンドを視聴した人の佐藤光に関しての感想を紹介していきます。特に小学編では主人公の茂野大吾よりも佐藤光の感想の方が多いのではないかと言われる程の人気を集めています。

佐藤光の能力に関しては強すぎるという声が多いです。特に比較対象になるのがメジャーの小学編の茂野吾郎で、その球威、さらには打ち返す打力共に高すぎるという声が多いです。特に球威は小学生の茂野吾郎が100kmだったのに対してノーコン気味ではあるにしても120kmを投げているなど単純な数字で比較してもその化物振りが分かる数字になっておりメジャーファンを驚かせています。

メジャーで散々怪物振りを発揮した主人公だった茂野吾郎から才能に恵まれない主人公である茂野大吾を描くにあたりその才能を見せつける佐藤光の存在はかなり大きな存在はメジャーセカンドの面白さの重要な要素になっているという声も多いです。

大吾が目立った活躍出来ない設定である以上、試合での大活躍が目立つ佐藤光でしたが、それだけに事故による怪我のインパクトは強く、中学編以降の復活を仄めかす発言をしていただけに中学編での復活を期待する声はかなり大きいです。またこれまでもメジャーでは茂野吾郎の怪我を題材とする場面は多く、その度に復活してきた経緯もある事からより大きくなって復活してくれるのではないかという期待の声も多くなっています。

佐藤光はメジャーセカンドにおいて初心者ながらも抜群の活躍をした人気キャラクターです。それ故に事故による怪我のインパクトは強く、中学編以降の復活を望む声がかなり多いキャラクターでもあります。メジャーでも屈指の能力を持つキャラクターですが母親を筆頭にまだまだ不明点も多く復活以降に描かれるだろう事実を楽しみにしている声も多くなっています。

小学編最後に佐藤光自身、怪我を直して復活し中学でも野球を続ける事を誓っている事から今後何かしらの形で復活してくれるものだと期待する声も多いです。メジャーの親の代から続くライバル関係なので間違いなく今後何かしらの形で復活してくれるキャラクターだと思われるので佐藤光の復活に期待しながらメジャーセカンドを楽しんでみてはいかがでしょうか？