りゅうおうのおしごとの元ネタ・エピソード集!登場人物のモデルとなった棋士は?

『りゅうおうのおしごと』は白鳥士郎原作・しらびイラストの将棋を題材にしたコメディ作品です。『りゅうおうのおしごと』の小説を元にアニメ化や漫画化もされました。『りゅうおうのおしごと』の物語には多くの元ネタが存在しているようです。この度は『りゅうおうのおしごと』の元ネタとなったエピソードや作中に登場する人物のモデル棋士についてまとめて紹介していきます。「りゅうおうのおしごと」の元ネタについて詳しく知りたいという方は必見です!

りゅうおうのおしごとの元ネタ・エピソード集!登場人物のモデルとなった棋士は?のイメージ

目次

  1. りゅうおうのおしごととは?
  2. りゅうおうのおしごとの元ネタ・エピソード集~対局編~
  3. りゅうおうのおしごとの元ネタ・エピソード集~その他編~
  4. りゅうおうのおしごとの主要な登場人物のモデル棋士
  5. りゅうおうのおしごとのその他登場人物のモデル棋士
  6. りゅうおうのおしごとに関する感想や評価は?
  7. りゅうおうのおしごとの元ネタやモデルまとめ

りゅうおうのおしごととは?

アニメ「りゅうおうのおしごと」とは、GA文庫の10周年記念プロジェクト第6弾で将棋を題材にして描かれたコメディ小説です。この度は、アニメ「りゅうおうのおしごと」の元ネタやエピソードを集め、作中に登場する人物のモデルとなった棋士などについて紹介していきます。

りゅうおうのおしごとの作品情報

りゅうおうのおしごとの原作情報

≪原作『りゅうおうのおしごと』作品詳細情報≫

  • ジャンル:将棋/コメディ/小説
  • 著者:白鳥士郎
  • イラスト:しらび
  • 出版社:SBクリエイティブ
  • レーベル:GA文庫
  • 刊行期間:2015年9月12日-
  • 巻数:既刊10巻(2019年6月現在)

りゅうおうのおしごとのアニメ情報

≪アニメ『りゅうおうのおしごと』作品詳細情報≫

  • 監督:柳伸亮
  • シリーズ構成:志茂文彦
  • キャラクターデザイン:矢野茜
  • 音楽:川井憲次
  • アニメーション制作:project No.9
  • 製作:「りゅうおうのおしごと!」製作委員会
  • 放送局:AT-X/TOKYO MX/BSフジ他
  • 放送期間:2018年1月-3月
  • 話数:全12話

りゅうおうのおしごとのあらすじ

若干16歳で棋界の2大タイトルの1つ「竜王」を奪取した主人公の九頭竜八一は、公式戦で11回連続敗北という大スランプに陥っていました。時は3月、ある日帰宅した八一は、八一の内弟子希望の小学生・雛鶴あいに出迎えられます。あいは竜王戦で八一と約束を交わしていたのです。弟子を取ることを考えていなかった八一でしたが、あいの持つ非常に高い将棋の才能に気付き、弟子としてあいを育てることにします。

そんな中、師弟が同じ家で暮らす内弟子制度は時代遅れで、未成年のあいの両親はあいの将棋界入りに反対しており、連れ戻しに来るなどのごたごたに巻き込まれます。しかし、あいの将棋にたいする思いは計り知れないものがあり、八一はあいに感化されてあいの育成に奮起します。そんなある日、八一は将棋連盟会長に呼び出されると、女子児童の夜叉神天衣(やしゃじんあい)を新弟子に迎え入れるよう依頼されます。

八一はあいの実力を伸ばすためにはライバルが必要と考え、天衣の持つ将棋の才能もあいに劣っていないことが分かると承諾します。八一は天衣にも将棋指導をしますが、その現場をあいに偶然目撃されてしまい、あいを傷つけてしまいます。八一は悩みアドバイスを受けようとかつての清滝鋼介(きよたきこうすけ)師匠宅を訪れ、師匠もまた弟子の育成に悩みながら指導していたことを知るのです。

プロ棋士初の公式戦で負けて以降、連敗中の山刀伐尽(なたぎりじん)八段に勝利するために八一は「振り飛車」を学ぼうとあいと一緒に捌きの巨匠・生石充玉将の下で修行を始めます。一方、研修会生の清滝桂香は会の年齢制限を目前に迫り、譲れない追い込まれた状況にありました。桂香は、同門の姉弟子・空銀子に研究会を依頼します。その頃あいは、自分が勝つことで傷つく相手がいるということを知り、自分の才能に苦悩し始めます。

夏休みになるとあい達は最大の女流棋戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』に出場のため東京を目指します。女流棋士やアマチュア強豪が顔を揃える中で、あいと天衣は才能を遺憾なく発揮して順調にトーナメントを勝ち進んでいきます。そこ頃の八一は弟子に隠れてテレビ番組で美人女流棋士と仲睦まじそうにしていたり、翌日には女子と原宿で手繋ぎデートを楽しんでいました。

そして、第30期竜王戦挑戦者決定戦で永世七冠を巡り、八一はライバルである神鍋歩夢(かんなべあゆむ)や名人たちとの対局の幕が切って落とされるのです。竜王として初の防衛戦で八一は挑戦者の最強の名人との対局の為にハワイを訪れます。しかし、そこには何故か弟子や師匠も同行しており、まるで家族旅行の様になっていました。

八一の対局1局目、自分が優勢であると思われていた盤面が劣勢であると悟った八一はこれまでに積み上げてきた将棋感を根底から覆されるような絶望感を味わうことになります。あいと天衣、桂香のマイナビ本戦も始まり、戦いの連続で傷つき疲弊していったメンバーの心は次第にバラバラになりそうになります。あいの実家「ひな鶴」で開催された3連敗中の八一の第4局が始まり、この対局が思いも寄らない方向に展開していくのです。

竜王防衛に成功した八一は史上最年少で九段へと昇段します。あいと天衣も女流棋士となりました。順調に新年を迎えたと思っていた八一達に新たな問題が降りかかります。その頃、銀子は女性初の奨励会三段になるために絶対に負けられない局面を迎えていました。清滝一門の祝賀会で昇級のチャンスを迎えた八一はちょっとした発言で降級の危機に晒されている師匠の清滝鋼介九段から激怒されてしまいます。

八一は師匠の苦悩を理解しながらも己の研究を信じて躍進していく一方、清滝鋼介九段はC級1組への降級が決まる、勝つか負けるかの場面に立たされていました。そして、自身の棋力だけでなく、将棋に掛ける情熱も失いかけていたことに気付くのです。順位戦が終わった春休み、八一とあいは、女流六大タイトルの一つである『山城桜花戦』を巡って挑戦者の月夜見坂燎とタイトル保持者の供御飯万智の対局を見守るために京都を訪れます。

夜叉神天衣は、時間と共に失われる両親との思いでを繋ぎ止めようと両親の墓の前で女流棋士女王の空銀子からタイトルを奪うことを誓います。空銀子との対局で天衣は、通常では決してしないミスをして一局目を逃し、棋力が掛け離れていることを思い知らされて自暴自棄になりかけます。

八一と特例で観戦記者になったあいは、それぞれのやり方で天衣に激励を贈ります。天衣は父親が自分に残したものや一門の真の想いを理解すると、天衣の胸中に湧いた初めての感情に気付くのです。

TVアニメ「りゅうおうのおしごと!」公式サイト

りゅうおうのおしごとの元ネタ・エピソード集~対局編~

元ネタ・エピソード①611手の詰将棋

アニメ「りゅうおうのおしごと」の作中であいが頭の中だけで解いた詰将棋についてのエピソードです。611手の詰将棋はプロでさえ解くのに一苦労する手だと言われ、それを解いた愛は異常だと八一が語る場面があります。実際にそんな手は存在するのかと疑問が上がっているようですが、実際に江戸時代に考案された詰将棋で存在しています。

611手の詰将棋「寿」は江戸時代の将棋士で贈名人の伊藤看寿が創作した詰将棋の一つです。手数が611手という驚くべき手数の多さで1955年(昭和30年)に記録更新されるまでの200年間、詰将棋の最長手数を記録していました。

元ネタ・エピソード②3連続限定合駒

八一は、一度も勝利したことのない相手・山刀伐に桂馬を使わない3連続限定合駒(△7三銀合、△5三銀合、△8五角合)で相手の詰みを巧妙に回避して勝利します。女流棋士・銀子によると八一は30手先の勝ちまで読み切っていたようです。そうでなければ3連続限定合駒が偶然に生まれるわけがないと語っています。

何万通りもある手数の中からたったの25分間で勝利への手を導き出す奇跡的な芸当は、アニメだから出来ることだと思う方もいるかもしれませんが、実際に起こっています。それは羽生王将と久保棋王の第59期王将戦第6局でのことです。当時はフィギュアスケートに大きな注目が集まり、行方八段が3連続限定合駒を高難度の3回転ジャンプに真似て、トリプル・ルッツと表現して話題となっていたようです。

元ネタ・エピソード③釈迦堂と銀子の対局

アニメ作中で釈迦堂は、自玉周辺に金銀を密集させて穴熊よりも堅い陣形を築き、ノーマル四間飛車で銀子の穴熊に対抗して圧倒します。このエピソードの元ネタは森内九段と深浦王位の第22期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局です。居飛車党の森内九段が晴れ舞台で戦法を変え、ノーマル四間飛車を取り入れたことでも既に騒がれていましたが、さらにその勝ち方があまりにも圧倒的だったため当時は大騒ぎだったようす。

元ネタ・エピソード④釈迦堂と銀子の対局の駒

銀子の対局で用いられた駒は、独自のファッションブランドを展開している釈迦堂が所有している奇抜な書体の駒です。この駒の書体は明治期の書家の銘「三田玉枝(ぎょくし)」です。漢字の書体の中でも独特なてん書体で将棋駒造りで有名な豊島家の豊島字母帳でも見られる古い書体となっています。

元ネタ・エピソード⑤入玉を押し戻す

アニメ「りゅうおうのおしごと」の作中でた八一とライバル関係にある歩夢は名人との竜王戦挑戦者決定戦の対局で地下鉄飛車で1筋を突破して入玉に成功すると歩夢の勝利は決まったものと思われていました。しかし、名人に玉を押し戻されて逆転されてしまい敗北します。押し戻しが凄く作り物の棋譜と思われている場面ですが、実際にあった羽生善治王座と中村太地六段の第61期王座戦第2局がネタ元になっているようです。

元ネタ・エピソード⑥リップクリーム

竜王戦挑戦者決定戦の対局で負けを悟った歩夢はリップクリームを取り出すと唇に塗って投了します。これは実際に佐藤天彦名人がやっていた行動が元ネタとなっています。投了前に水やお茶を飲む棋士の姿はよく見られますが、リップクリームを塗る棋士は今までにいなかったため大変話題となりました。その後のインタビューに備えて、身嗜みを整えたのではないかと言われているようです。

元ネタ・エピソード⑦ハート型の詰将棋

日本将棋協会の月光会長は、あいの誕生日プレゼントにハート型の詰将棋が描かれたケーキを用意します。27手目の詰め上がりも小さなハート型になるとかなり凝ったものでした。元ネタは、2003年に山田康平氏が発表した結婚祝賀用の『ハート』という作品のようです。

元ネタ・エピソード⑧竜王の感覚を全否定

竜王戦第1局での名人との対局は八一にとって龍と金と桂を手にし想定通りの局面に進んでいましたが、何故がいい手が浮かばないと八一はショックを受けます。このエピソードのネタ元は第21期竜王戦七番勝負第1局の羽生名人と渡辺竜王の対局でのことです。渡辺竜王にも八一と同じような状況に陥っており、あまりに手がなくて唖然とし、徹底的に受け手に回られて自身が負けるとは想像もしていなかったと語っています。

元ネタ・エピソード⑨最後の審判

同じ局面が繰り返し現れてしまうことを千日手といい、その中で連続で王手をかけるのを「連続王手の千日手」といい反則となります。また、持ち駒の歩を使用して相手の王様を詰めることを「打ち歩詰め」といいこれも反則となります。

アニメ「りゅうおうのおしごと」の作中での八一と名人の竜王戦4局は、これが同時に起こってしまい、判定の結果引き分けとなります。この局面は詰将棋作品の「最後の審判」と全く同じ状況で描かれています。12話のサブタイトルも同じであることから「最後の審判」がネタ元見て間違いないようです。

元ネタ・エピソード⑩3連敗からの4連勝

不調続きの八一でしたが、竜王戦4局での勝利がきっかけで調子を取り戻すとそのままの勢いで4連勝し、逆転防衛に成功します。このエピソードは21期竜王戦の羽生名人と渡辺竜王の対局で、将棋界初の3連敗からの4連勝を決めた渡辺竜王が元ネタとなっています。渡辺竜王は「負けを覚悟した将棋なのに何故か自分が勝っており、将棋の深さを改めて実感した」と投了直後の心境をブログで語っています。

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りゅうおうのおしごとの元ネタ・エピソード集~その他編~

元ネタ・エピソード①俺の全盛期は明日

「俺の全盛期は明日」についての元ネタ・エピソードについて紹介していきます。上画像の八一の背後に「俺の全盛期は明日」という掛け軸の言葉がありますが、実は、プロ棋士の畠山鎮七段が筆を振るって書いたことのある言葉というエピソードがあります。『将棋世界』2011年11月号によると、チャリティーで販売する団扇にサインした際に畠山棋士が選んで書いた言葉が「俺の全盛期は明日」だったそうです。

元ネタ・エピソード②空気清浄機

アニメ「りゅうおうのおしごと」の作中で棋士の久留野七段があいとの駒落ち対局中に空気清浄機を設置する場面が描かれています。極限まで集中するための小道具として使用されるそうです。空気清浄機なんて持ち歩く棋士がいるはずはないと思われているようですが、実際に窪田義行七段は空気清浄機を持ち歩いているようです。

窪田義行七段といえば、空気清浄機以外にも対局中に栄養ドリンクなどの七つ道具を用意し、自宅の風呂では竹酢液入りの湯船に浸かるなど、コンディション作りに余念がない棋士として有名なようです。

元ネタ・エピソード③魂が抜ける棋士

マイナビ女子オープンの五番勝負第一局で銀子に短時間で敗北した月夜見坂燎(つきよみざかりょう)は口を半開き、魂が抜けた表情を見せます。この場面の元ネタになったのが、羽生善治王位との56期王位戦7番勝負の第2局で見せた、光の反射で目が白目を向いているように見え、口を半開きにして魂が抜けたような広瀬章人八段の表情です。

当時は羽生棋士が若手棋士の精神を崩壊させたと話題となっていたようですが、広瀬棋士曰く、勝負終盤で諦めていたわけではなく、考え事をする際の表情の癖なのだそうです。

元ネタ・エピソード④左馬の将棋の駒

「左馬」についての元ネタ・エピソードです。八一の家の玄関に「馬」を左右反転させた大きい将棋の駒が置かれています。これはアニメの世界だけのものではなく実際に存在するものです。大きい将棋の駒は飾り駒といい、普通に販売されています。馬を反転させた文字は「左馬」といい縁起が良いされる代表的な駒です。

その由来には諸説あるようですが一説には、「舞い」が関係しているというものです。「舞い」は古来よりお目出度い席で催されてきました。そんな舞う(まう)は馬(うま)の逆で、馬の字を逆に書いた左馬は、縁起のよい招福駒とされてきたそうです。

元ネタ・エピソード⑤詰みに気づき号泣

アニメ「りゅうおうのおしごと」第5話で研修会の入会試験であいと天衣が対局します。そこであいは天衣に負けてしまいます。その対局をみた久留野七段は天衣の玉に詰みがあったことを指摘するとあいは自分の勝機を見落としていたことに悔しさで号泣します。この話にも元ネタがあります。それが第38回子供将棋名人戦準決勝での対局後に大盤で森内棋士が解説している時のことです。

森内棋士が負けたが側の先手の少年が勝っていた可能性を示唆すると悔しさでその少年は泣き出してしまいます。森内棋士が子供を泣かせたとして有名なエピソードとなっています。

元ネタ・エピソード⑥将棋星人

アニメ「りゅうおうのおしごと」の作中で銀子が八一を将棋星人という場面があります。八一をはじめとした若い男性プロや奨励会有段者は見ただけで駒の動きで掴める別な感覚器官を持っており、そういう将棋星人と手を読んで考えなければ出来ない地球人とは元々生まれ持ったものが違うと語ります。

このエピソードの元ネタとなっているのが、羽生善治将棋星人説です。2008年頃の当時、羽生棋士は羽生キラーと呼ばれた深浦康市に王位を奪われ、奪還も失敗していました。しかし、調子を取り戻して復活した後は羽生棋士は圧倒的な強さを見せます。そこから羽生善治将棋星人説が浮上したようです。

元ネタ・エピソード⑦自分の駒を相手の駒台に

自分の駒を相手の駒台に置いてしまうことは反則負けとなります。「りゅうおうのおしごと」の作中でもその場面が描かれていました。糸谷哲郎八段の当時12歳の奨励会時代のエピソードのが元ネタとなっています。佐藤天彦との対局中に棋譜並べの癖で取った駒を相手の駒台に置いてしまいます。糸谷哲郎は当時の奨励会幹事の井上慶太に自ら申告し、反則負けとなりました。

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りゅうおうのおしごとの主要な登場人物のモデル棋士

九頭竜八一のモデル

アニメ「りゅうおうのおしごと」の主人公で16歳で竜王を獲得した九頭竜八一のモデルとなった棋士を紹介していきます。原作者の白鳥士郎によると八一については特定のモデルがいるというわけではなく、複数の棋士を参考にしてライトノベルっぽく作り上げたと語っています。

モデル①渡辺明

主人公の八一の「考え方」については、中学生棋士で初タイトルで竜王を獲得しているところも八一と共通する渡辺明を参考にしているそうです。渡辺明は自分の思考をオープンにしていることもあって描きやすかったと原作者は語っています。論理的に思考を巡らしテキパキとした受け答えで、竜王にふさわしい将棋を心がけている部分も八一と共通しています。

モデル②糸谷哲郎

八一の「プロフィール」については糸谷哲郎がモデルとなっているようです。糸谷哲郎は初タイトルで竜王を獲得しています。また、糸谷哲郎のライバル関係も八一のライバル関係と酷似しています。八一のモデルは藤井聡太なのではないかと思う人もいるようですが、本作が描かれたのが2015年です。その頃は藤井聡太はまだプロデビューもしていないのでモデルではないと言われています。

モデル③山崎隆之

八一の棋風のモデルとなっているのは山崎隆之です。力戦調の将棋が得意なところや一手損角換わりの先方が得意なところが採用されているようです。また外見もどことなく似ているようです。

雛鶴あいのモデル

本作のヒロインの小学3年生の雛鶴あいは九頭竜八一の内弟子です。優れた将棋の才能の持ち主で、八一と同居して修行を積んでいます。好きな戦法は相掛かりです。両親は石川県七尾市の和倉温泉の旅館『ひな鶴』を経営しています。

モデル①林葉直子

雛鶴あいのモデルとなっているのは元女流棋士の林葉直子のようです。あいと林葉直子のプロフィールが酷似しています。小学校在学中に米長邦雄の内弟子となり同居して将棋の修行を積み、14歳で初タイトル・女流王将を獲得しています。幼少の頃の姿の雰囲気もあいに似ているものがあるようです。

空銀子のモデル

14歳で奨励会二段の空銀子は、2週間違いの八一の姉弟子です。女性初のプロ棋士を目指しながら女流棋戦にも出場し、女王・女流玉座二冠を保持しています。その後15歳で女性史上初の三段への昇段します。『浪速の白雪姫』のキャッチフレーズで親しまれています。

モデル①加藤桃子

原作者が語る空銀子のモデルとなっているのは、これまで奨励会一筋で来ていて女流棋戦にも出場して二冠になり、棋風も居飛車が多いなどと共通点が多い加藤桃子棋士と言われています。

モデル②里見香奈

原作者は加藤桃子の方が空銀子のモデルに近いと言っているようですが、里見香奈も銀子のモデルと1人と言われているようです。里見香奈が初の女性プロ棋士を目指して奨励会に入会後、三段まで昇段したという経歴や「出雲のイナズマ」というキャッチフレーズを持っていること、セーラー服姿での対局が話題になったことなど銀子との共通点が幾つか上げられます。

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りゅうおうのおしごとのその他登場人物のモデル棋士

神鍋歩夢のモデル

18歳の神鍋歩夢(かんなべあゆむ)は六段の棋士で、八一のライバル兼親友です。師匠は女流六段の釈迦堂里奈(しゃかんどりな)です。白いマントを着て公式戦に登場し、言動には厨二病ぽさが感じられます。

モデル①佐藤天彦

マントを着た棋士・神鍋歩夢のモデルは「貴族」という異名を持つ現在名人の佐藤天彦です。佐藤天彦は私服でもマントを羽織っているそうです。登場人物のほとんどがプロ棋士という将棋アクション漫画の実写化『ハチワンダイバー』でもマントを着用したそうです。

清滝桂香のモデル

銀子と八一の師匠である清滝鋼介の娘の清滝桂香(きよたきけいか)は、25歳で研修会C2クラスに在籍しています。年齢制限があるため毎日焦り追い詰められた状況にいましたが、マイナビ女子オープンでベスト8入りし、女流棋士の仲間入りをします。

モデル①飯野愛

清滝桂香のモデルとなったのは、父親がプロ棋士であり、高校生の頃から女流棋士を目指していた飯野愛です。年齢制限に追われて焦りながら女流棋士を目指し、奮闘した人物と言えば高浜愛子が有名で、清滝桂香のモデルに当初名前が上がっていたようですが違うようです。

モデル②亀岡奈保美

また、清滝桂香のモデルには、亀岡奈保美の当時10歳で女流育成会員だった子供の頃に24歳の自分に宛てた手紙を書いたエピソードが採用されているようです。アニメ「りゅうおうのおしごと」の第7話に登場します。

久留野義経のモデル

久留野義経(くるのよしつね)は研修会幹事のプロ棋士で、対局の際は空気清浄機をはじめとした7つ道具を所持しており、必ず、落ち歩いていています。自身のベストコンディションを作ることに余念がない人物です。

モデル①窪田義行

久留野義経のモデルは、様々な道具を対局室に持ち込むことで有名な窪田義行と言われています。道具の中には小型のプラズマクラスターもあり、アニメの作中でも空気清浄機が描かれています。顔や髪型などの容姿もモデルとなっているようです。

月光聖市のモデル

日本将棋連盟会長である月光聖市(つきみつせいいち)は、将棋士史上2人目と謳われた中学生棋士の過去を持ち、タイトル獲得累計数は27期になります。そんな月光聖市は、20代の頃に失明しています。

モデル①谷川浩司

月光聖市のモデルの1人は、月光聖市と全く同じ経歴を持つ谷川浩司と言われています。谷川浩司は、「光速流」というキャッチフレーズ持っており、月光聖市の苗字である「月光」はそのキャッチフレーズに由来しているのではなかと見られているようです。

モデル②西本馨

月光聖市のもう1人のモデルとなっているのが、西本馨です。失明してもプロの将棋士を続けているというところが共通しています。西本馨はプロ入り後に徐々に視力が低下し始めて失明してしまったようです。しかし、それでも将棋を指し続けていたようです。

生石充のモデル

銭湯を営んでいる九段の棋士・生石充(おいしみつる)は玉将のタイトルを獲得した人物です。タイトル獲得数は計6期です。棋風は振り飛車党です。生石充は「捌きの巨匠(マエストロ)」という異名を持っています。

モデル①久保利明

生石充のモデルとなっているのは、振り飛車党で異名に「捌きのアーティスト」を持ち、2019年6月時点でタイトルを計7期獲得している久保利明です。本作が製作された頃はタイトル獲得数が6期だったようです。久保利明の経歴が生石充と酷似しています。

名人のモデル

アニメ「りゅうおうのおしごと」の作中で名人の名前はまだ明かされていません。7タイトルの内6つの永世位を持ち、タイトル通算99期を保持していること以外は多くの謎に包まれた人物です。

モデル①羽生善治

名人のモデルとなっているのは、その眼鏡を掛けた容姿や髪型などの風貌や2018年2月現在で7つの永世位を保持し、タイトル通算99期という実績がほぼ一致する羽生善治と言われています。

山刀伐尽のモデル

八段の棋士である山刀伐尽(なたぎりじん)は、研究家で様々な棋風を併せ持つオールラウンダーで、名人の研究パートナーを担っています。『両刀使い』という異名で呼ばれ、将棋だけに限らず恋愛でも両刀使いなのではないかとの疑惑があるようです。

モデル①深浦康市

研究家のオールラウンダーで羽生善治の研究パートナーではありませんが、羽生信者として有名である深浦康市が山刀伐尽のモデルと言われています。

清滝鋼介のモデル

八一と銀子の将棋の師匠で九段の棋士・清滝鋼介(きよたきこうすけ)は、タイトル獲得経験はありません。坂井十三九段を師に持ち日本将棋連盟会長の月光聖市(つきみつせいいち)とは兄弟子になります。

モデル①米長邦雄

アニメ作中の鋼介・銀子・八一との師弟関係が米長邦雄の内弟子関係と一致していることから清滝鋼介のモデルは米長邦雄だと言われています。米長邦雄は先崎学と林葉直子を弟子に持ち、米長宅で住み込みの修行を行っていました。先崎学はよく林葉直子に泣かされていたそうです。米長邦雄はタイトル獲得19期と棋士としてトップの実績を持ち、実績の面では清滝鋼介と大きく異なります。

釈迦堂里奈のモデル

女流棋界の第一人者でタイトル獲得51期を誇る女流六段の釈迦堂里奈(しゃかんどりな)は、女流4タイトルの永世位を獲得し、全冠独占も達成したことで「永遠の女王“エターナルクイーン”」と呼ばれています。釈迦堂里奈独自のファッションブランドも展開し、ブティックを構えています。性格はお茶目なところがあるようです。

モデル①清水市代

釈迦堂里奈のモデルは、タイトル獲得43期の女流棋界の第一人者で数少ない女流六段の1人であり、2000年当時、4つのみの全女流タイトルのクィーン称号(永世位)を獲得した清水市代と言われています。メールでは顔文字を多用するなど、意外とお茶目な一面があるというところも釈迦堂里奈と共通しているようです。

鹿路庭珠代のモデル

20歳の女子大生棋士二段の鹿路庭珠代(ろくろばたまよ)は、物腰が柔らかい受け答えが特徴で愛嬌がある可愛らしいルックスでスタイルも抜群であり、ニコ生でも大人気の聞き手です。

モデル①藤田綾

鹿路庭珠代のモデルとなっているのが、亜細亜大学経営学部卒業でスタイルが良く、ニコ生放送では臨機応変な聞き手ぶりが良いと評価されている、珠代と共通点の多い藤田綾と言われています。

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りゅうおうのおしごとに関する感想や評価は?

登場キャラクターが可愛いことでも評判の「りゅうおうのおしごと」の物語についての感想には、臨場感があって自身も将棋を指しているみたいで面白かったという感想が上がっています。

臨場感を感じさせる「りゅうおうのおしごと」の物語の魅力には、他のキャラクター背景や心情がはっきりと描かれていて熱くなれる対局シーンが多いことも上げられるようです。物語の世界観が好きだという感想も見られました。

また、「りゅうおうのおしごと」の物語は、将棋のことが良くわからなくても作中で解説していたりするので楽しんで見られるという感想も上がっています。将棋好きにはたまらない作風なようです。

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りゅうおうのおしごとの元ネタやモデルまとめ

「りゅうおうのおしごと」の元ネタとなるエピソードを集めて、登場人物のモデルとなった棋士などについてもまとめて紹介してきました。本作の一番の魅力は熱を帯びた臨場感のある対局場面で心が揺さぶられるというところにあるようです。

そして、事実に基づいたエピソードや設定もみられることも魅力となっています。「りゅうおうのおしごと」を鑑賞する際は、本記事を参考に本編をご覧になると更に物語を楽しめるかも知れません。まだ、本編を見ていないという方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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