トントンの実の能力はキロキロの実の上位互換？悪魔の実の上位種を一覧で紹介

ワンピースは1997年から2019年5月現在も週刊少年ジャンプで連載されている冒険バトル漫画です。高い人気を獲得すると共に「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録に認定されるなど高い評価を受けています。日本はもちろん海外でも高い人気を獲得し1999年から現在までアニメも放送され続けています。

東の海（イーストブルー）に住む少年モンキー・Ｄ・ルフィは村に滞在した海賊赤髪のシャンクスらの影響で海賊に憧れを強く持つようになります。シャンクスの船に同乗する事を望むルフィでしたがシャンクスはそれを許さず将来立派な海賊になって再会する事を約束するのでした。そしてルフィは10年の修行を経て1人出港。海賊王を目指して冒険することになります。

ワンピースの序盤から登場し代表する能力として登場したのが悪魔の実です。ここからは悪魔の実について紹介していきます。

悪魔の実は「海の悪魔の化身」であると言われ食べた実によって様々な特殊能力を身につけることが出来る代わりに海に嫌われて泳げなくなってしまいます。悪魔の実の能力は弱点を突いたり海の成分を持つ「海桜石」を使用するなどして対策するしかなく同じ悪魔の実は同時に2つ存在しないなどその生態系も一部が明らかになっています。

悪魔の実は大きく分けて3種類に分類され身体を自然物そのものに変化させることが出来る「自然系」、動物の変身能力とその特性を得ることが出来る「動物系」、2種に分類できないバラエティに富んだ「超人系」に分類されます。また能力によっては相性の良し悪しがあったり今回紹介するような能力自体が上位互換と言える能力のものも存在しています。

ワンピースでは多数の悪魔の実の能力者が登場しているので忘れがちですが悪魔の実は非常に希少価値の高い者で希少性の高さから取引をすれば最低でも1億の価値がつくと言われています。また地域や文化によっては悪魔の実の存在自体が伝説的であったり知られていなかったりもしています。

悪魔の実の能力の中には同系統の能力でより強い力を持った上位種と言える悪魔の実も登場しています。尚動物系悪魔の実は同系統でも別種とする「モデル」という概念がある事から上下関係については示唆されていません。

悪魔の実の上下関係が一番分かりやすい例が今回メインで紹介するトントンの実とキロキロの実です。どちらも自身の体重を変化させる能力で、軽くすれば空を飛ぶことができ、重くすればその重さ自体が強力な攻撃になります。

頂上戦争の決め手になったとも言える上位種が自然系のマグマグの実とメラメラの実です。両者ともに炎を操る能力ですが、マグマグの実はマグマになる能力の為炎さえも燃やし尽くしてしまえる完全なる上位互換をしています。作中唯一明確に上下関係が示唆され直接対決が描かれた関係でもあります。

同じく自然系の能力で上位互換と言われるのがヒエヒエの実とユキユキの実です。雪を発生させることが出来るユキユキの実ですがヒエヒエの実は冷気を操る事が出来る為、使い方次第では同様の事が可能です。実際にヒエヒエの実の能力者であるクザンは空気中の水分を凝固させて武器にするような使い方も披露しています。

超人系で完全に上下関係にあるのがブキブキの実とスパスパの実です。身体を刃物に変える事が出来るスパスパの実と刃物に加えてミサイルや銃など幅広い武器に変化出来るブキブキの実なので完全に上下関係が成立していると言えます。

上記の4つは単行本の人気コーナー読者からの質問に作者の尾田さんが答えるSBSのコーナーにおいて第79巻SBSで回答された内容なので明確に上位種だと確定した悪魔の実です。同時に尾田さんはその他にも「同種ではないかと疑わしい実がある事」「似ているようで能力のルールが別の方向にあるものが存在する事」そして「能力の強さがそのままキャラクターの強さではない」事を明言しています。

ワンピースの戦いにおいては悪魔の実だけでなく覇気などを使う事も出来る為、それらの能力を駆使して戦えば下位種の悪魔の実の能力者が上位種の悪魔の実の能力者を破る事も可能だという事です。

トントンの実はドレスローザ編にて登場したドフラミンゴファミリーの1人、マッハバイスが持っている能力です。

マッハバイス登場時は自身の事を「超体重人間」と呼びます。船長であるドフラミンゴが王下七武海である為取り下げられていますが元々の懸賞金は1100万ベリーで原作ではオモチャの家を襲うフランキー、その後ハイルディンと戦いました。

マッハバイスの能力者は作中では明確な事が書かれていませんが体重をトン単位で増減させる事が出来る能力で軽くすれば空中浮遊ができ重くすれば圧殺する事が出来る能力です。作中では明確にどれくらいの増減が出来るのかは不明ですが空中浮遊が出来る事から下限は0kgに限りなく近いと考えられます。上限に関しては不明ですがファンの間ではトントンの実とキロキロの実との関係性から1万トンではないかと考えられています。

マッハバイスの判明しているその他のプロフィールとしては年齢は52歳、身長は440cm、出身は北の海で誕生日は8月13日で好物はピザだという事です。またアニメ登場時には楠見尚己さんがそのCVを務めています。ちなみにトントンの実という悪魔の実の名前は作中では判明しておらず単行本79巻のSBSにて紹介されています。

マッハバイスに限らずドフラミンゴファミリーはその所属が分かりにくいと言われますがマッハバイスの場合はドフラミンゴファミリーに現在3人いる最高幹部のうちティアマンテの軍に属しティアマンテ軍の中の幹部という扱いです。完全に同じ立場にいるのはラオGとセニョール・ピンクで彼らはティアマンテ軍は特に肉弾戦に秀でている軍だと言われています。

一方でキロキロの実はウィスキーピーク編で初登場したバロックワークスの一員ミス・バレンタインの能力です。

ミス・バレンタインはバロックワークスのオフィサーエージェントMr.5のパートーナーとして登場しました。初登場時にはバロックワークスから見れば裏切り者であるミス・ウェンズデー（ビビ）の抹殺命令を受けて登場しています。金髪碧眼の美女でバロックワークス社内にもファンクラブがある程に高い人気を誇っていました。

ミス・バレンタインのキロキロの実の場合、操れる体重の幅は明確に作中で描かれており、1kgから1万kgまで操るという能力です。操る体重の幅は1kg単位である為一気に重くして攻撃に加えて、徐々に重くする事で相手の苦しみを誘う拷問や尋問のような使い方も作中では行われています。

ミス・バレンタインのプロフィールとして判明しているのが本名はミキータであり、ミス・バレンタインというコードネーム以外に運び屋ミキーターという異名を持っていたという事、年齢は22歳（新世界編で24歳）で身長は177cm、出身は西の海で誕生日は2月14日、血液型はXF型でアニメでの登場の際には折笠富美子さんがその声を担当しました。

ミス・バレンタインは初登場時はバロックワークスのエージェントでしたが、バロックワークスの崩壊後にはバロックワークスのメンバーの脱獄をサポートした上でメンバーの1人、ミス・ダブルフィンガーことポーラのお店「NEWスパイダーズカフェ」で従業員として働いている事が判明しています。元々チョコ屋になりたいという願望があった為かお菓子作りを担当しているそうです。

ちなみにマッハバイスが登場しその能力名がトントンの実だと判明する前は、ミス・バレンタインは死亡説が流れていました。現在こそ上位種に分類されるトントンの実とキロキロの実ですが当時は体重を操作するような能力という事があり、またドレスローザ編ではエースが死亡した事によりメラメラの実が登場していた事からこれは暗にミス・バレンタインの死亡を示しているのではないかと考えられたのです。

マッハバイスのトントンの実の上限だと考えられる1万トンですが、その数字だけ聞いてもピンと来ないという人が多いのではないでしょうか？もしトントンの実を使わずに人間が標準的な体型を維持したまま1万トンの体重を得ようとすれば身長は94m、マンションの25階から30階程の高さが必要だと言われています。これはウルトラマンやゴジラなどの特撮作品の巨大化の倍近い大きさになる事を示しています。

単純な重さでいうと東京タワーがおよそ4000トンなので2個と半分程、船なら国内運行向けの400人前後が搭乗出来るクラスの船程の大きさになり、いずれにしても途方もない大きさです。ちなみにキロキロの実でもその重さに対しての自身のリスクが示唆されていましたがトントンの実の場合自身の身体にかかる負担については明記されていません。

トントンの実を筆頭に上位互換の関係が示唆されたのは上記の4つだけですがさらに物語が進んでいる事もあって新たに上位互換なのではないかと言われる実も登場しています。ここからは上位互換なのではないかと言われる実を紹介していきます。

バロックワークスのMr.3のドルドルの実とビック・マムの長男ペロスペローが持つペロペロの実は蝋と飴という違いはありますが上位互換なのでは無いかと言われる能力です。自在に色々な物を作り出す事ができ、硬質化が出来る点。どちらも熱に弱い点など非常に共通点の多い能力です。

これは少しイレギュラーな例ですがドフラミンゴファミリーのピーカのイシイシの実と劇場版「ねじまき島の冒険」で登場したベアキングのカチカチの実も上位互換なのではないかと考えられています。イシイシの実は岩石に同化する能力でカチカチの実は身体を鋼鉄のように硬くするという能力で本質は近い能力ではないかと言われています。

最悪の世代の1人ジュエリー・ボニーの持つ能力と劇場版Zで登場したモドモドの実も上位互換があるのではないかと噂される関係です。ただしジュエリー・ボニーの能力はまだ正式に悪魔の実の名称が出ておらず「トシトシの実」というのはファンの間で予想される名前になっています。モドモドの実は対象を12年若返らせるという能力であるのに太子ジュエリー・ボニーの能力は対象の年齢を自在に変更する能力です。

ジュエリー・ボニーの能力が確定ではない事、またモドモドの実は物に対しても作用する効果を持っていた場合には完全に上位互換の能力になると言えます。

こちらも同じくまだ詳細が分からないながらも上下関係にあるのではないかと言われているのがカポネ・ギャング・ベッジのシロシロの実と、白ひげ海賊団6番隊隊長ブラメンコの能力です。ブラメンコの能力はまたファンによる予想名称です。シロシロの実は自分の身体が城となり兵器や武器、さらには人なども持ち運ぶ事が出来る能力です。

一方でブラメンコは身体のポケットから明らかにサイズのおかしい大鎚を取り出した描写があります。ブラメンコの能力はまだ悪魔の実の能力かどうかも判明しておらず、或いは物の方が大きさが変わっている可能性など全く違う能力である場合もありえますが、もしポケットの中に入れた物のサイズを自由に変更出来る能力である場合にはシロシロの実の下位互換と言える可能性があります。

こちらも劇場版からになりますが新世界編以降の海軍大将藤虎のズシズシの能力と劇場版に登場した金獅子のシキのフワフワの実も上下関係があるのではないかと示唆されています。金獅子のシキは初登場こそ劇場版でしたが後に本編でも名前が登場しています。藤虎は重力を操り、隕石を落としてみせたり、逆にガレキを浮かしたりする事が出来ます。

一方のシキは自身と触れた物を浮遊させる事が出来る能力で、浮かせるという点で共通しています。まだ藤虎に自身を浮かせた描写はないですがこれが出来た場合は完全にフワフワの実と同じことを再現でき、ズシズシの実はフワフワの実の上位種という事が出来ます。

作中で直接対決している例から上位種を噂されているのがルフィのゴムゴムの実とカタクリのモチモチの実です。これらは実際に作中にてカタクリが「能力的にも・・・お前にできておれにできない事はない」と明言していたりと作者の尾田先生が明確に上位種である事を示したのではないかと言われています。実際カタクリはルフィの技をモチモチの実を使って再現するなど互換性があるのはまず間違いありません。

ただ完全な上位互換かと言われると疑問符が残ります。ルフィはゴムが絶縁体であるという特性からゴロゴロの実の能力者エネルに勝った事がありますが、単純な強さは別にしてモチモチの実でエネルのゴロゴロの実を無効化する事は出来ないはずです。非常に近い関係である事は間違いありませんが能力的に完全に上位互換かと言われると難しい能力です。

ファンからの願望が強いという意味で互換性を謳われるのがドフラミンゴファミリーのヴィオラの持つギロギロの実と、アブロサムが持っていたスケスケの実です。千里眼を持つギロギロの実と透明になれるというスケスケの実は本質が全く異なりますが「サンジの夢を叶える能力」として上位互換だと言われる一種のネタです。

対象は爆発或いは炸裂させる能力であるバロックワークスのMr.5のボムボムの実とドフラミンゴファミリーのグラディウスのパムパムの実。名称が似ている事やその効果など似ている部分もありますがその根幹にあるのが爆発と炸裂で異なり、出来る事も似ているようで似ていないので今後上位種認定される事はないだろうと言われています。

身体の一部をバラバラに出来ると共通点から互換性を謳われるのがバギーのバラバラの実と海軍大佐ベリーグッドが持つベリベリの実です。ベリーグッド大佐の能力の全貌が掴めない為、その本質は不明ですが、身体が球体になってバラバラになった描写があり、それがバギーのバラバラの実に似ていると言われている能力です。

他者の物を奪い別の物に与えるという意味でよく比較されるのがビック・マムのソルソルの実とゲッコー・モリアのカゲカゲの実です。ただこの両者の能力は悪魔の実の能力には珍しく似ているのに一切互換性がない能力でもあります。ソルソルの身が動物や植物、無機物に対して力を与えるのに対し、カゲカゲの実は死体や他人に対して力を与えます。そして双方に出来る事はもう一方では出来ないです。

同じく粘着性のあるという意味合いでもしかして上位互換なのではと言われるのがベタベタの実とシャーロット・オペラの持つ生クリームの能力です。オペラの悪魔の実は名称不明の為、ファンの間ではクリームから取ってクリクリの実と仮称されています。双方に粘着性を生かして相手に浴びせる事で相手を拘束したりと似た使い方をしていますが詳細は不明です。

似ている能力と思われがちで違う能力だと言える例と言えるのが革命軍のイワンコフが持つホルホルの実とトンタッタのマンシェリーが持つチユチユの実の能力です。ホルホルの実でルフィが毒から復活した事からチユチユの実と似ていますが本質が全然異なる能力です。チユチユの実が直接的な治癒能力であるのに対しホルホルの実はホルモンを自在に操る能力で、ルフィに行ったのもルフィ自身の治癒能力を高めるという間接的な治療です。

ここからはトントンの実とキロキロの実に代表される悪魔の実の互換性や上位種に関係した感想を紹介していきます。

悪魔の実の上位種に関しては直接あたった例は長いワンピースの中でも赤犬のマグマグとエースのメラメラしかなくその使い方によって戦いの結果が変わるのかという声は非常に多いです。現在までに完全な上位種とされる悪魔の実同士も少なく今後上位種とされる悪魔の実との戦いを描くシーンがあるのかと注目されています。

ただその中でも可哀想と言われるのがキロキロの実の能力者ミス・バレンタインです。単純で分かりやすい数字の桁が違うトントンの実の能力者マッハバイスが登場してしまった事で、マッハバイスの能力がトントンの実だと判明するまでは死亡説を流された挙げ句、トントンの実と別の実だと判明した後も唯一上位種に勝ち目がない悪魔の実だと言われてしまっています。

そもそもトントンの実のマッハバイスとキロキロの実のミス・バレンタインでは登場した時期に大きく差がある事、既にミス・バレンタインが殺し屋から足を洗っている事から直接戦う機会はないと思われますが、むしろマッハバイスとミス・バレンタインの戦いがどうなるのかを見てみたいという声も生まれる結果となっています。

ただトントンの実とキロキロの実の例もそうであるように現在のワンピースは覇気の登場など悪魔の実以外にも戦闘法を持つ者も増えている事、何より尾田先生が「能力が上位種だから必ず勝てるわけではない」というコメントもある事から色々な能力を比較して互換性を考える声がある一方でそれ以外の部分を見ているという声も見られます。

ワンピースの世界では数多く登場し、その戦闘にバラエティを富ませる要素として高い人気を集めるのが悪魔の実です。しかし数多く登場するが故に似ている能力からキロキロの実に対してのトントンの実のように能力だけ見たら完全に上位互換になっている例も見られます。

悪魔の実の能力者はワンピースの面白さの重要なファクターである事から今後も数多く登場し、キロキロの実に対してのトントンの実のように完全に上位種と言える能力が今後も登場する可能性もあります。これらの悪魔の実の能力にも注目しながらワンピースを楽しんでみてはいかがでしょうか？