【ハンターハンター】ビゼフは女好きだが有能な長官?パームとの関係や担当声優は?

今回の記事では、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編に登場する小悪党・ビゼフ長官について紹介します。人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編に登場するビゼフ長官は、有能なスポークスマンであり、無類の女好きでもあるキャラクターです。また、東ゴルトー共和国がキメラ=アントの侵攻を受けて以降も生き残っている、数少ない人間の一人でもあります。今回の記事では、そんなビゼフの有能ぶりと女好きな面を中心に、パームとの関係や声優情報までをまとめて紹介します。

【ハンターハンター】ビゼフは女好きだが有能な長官?パームとの関係や担当声優は?のイメージ

目次

  1. ビゼフはハンターハンターの小悪党
  2. ビゼフは女好きだが有能な長官
  3. ビゼフとパームの関係
  4. ビゼフの担当声優
  5. ビゼフは東ゴルトー共和国の長官
  6. ビゼフとメルエムの関係
  7. ビゼフのモデルを考察
  8. ビゼフに関する感想や評価は?
  9. ビゼフは女好きだが有能な長官まとめ

ビゼフはハンターハンターの小悪党

ハンターハンターの作品情報

今回の記事で取り上げる人気作品「ハンターハンター」は、1998年から週刊少年ジャンプで連載が続くSFファンタジーバトル漫画の傑作であり、度重なる休載を経ても尚高い人気を保ち続けている稀有な作品です。尚、人気作品「ハンターハンター」は、「幽遊白書」などで知られる漫画家・富樫義博氏の手がける作品であり、2019年3月現在までに36巻の単行本が発売されています。

ハンターハンターの概要

人気作品「ハンターハンター」は、先述の通り度重なる休載を挟みながらも連載が続く漫画作品であり、その高い人気からアニメ化や映画化が行なわれています。アニメ版「ハンターハンター」は、1999年から2001年にかけて3クール全62話が放送されているほか、2011年から2014年にかけてアニメ化第2段として全148話が放送されています。

今回の記事で紹介するキメラ=アント編は、このアニメ化第2段の中心ストーリーとなり、キメラ=アント編のラストに描かれる主人公ゴンの覚醒が大きな話題となっています。人気作品「ハンターハンター」の中でも特に人気の高いキメラ=アント編では、ハンター協会会長・ネテロが死亡するなど様々な出来事が数多く描かれていきます。

そんな激動のストーリーの中を小賢しく生き延びていくのが、今回の記事で紹介するビゼフというキャラクターです。ビゼフというキャラクターは、一見すると下衆で女好きで、権力主義者で…と、嫌悪感を抱いてもおかしくないキャラクターなのですが、東ゴルトー共和国という独裁国家の影の総帥とまで称される有能さを持っており、したたかさと計算高さは賞賛に値するキャラクターでもあります。

今回の記事では、このビゼフというキャラクターについて、女好きな一面や有能な一面、パームとの関係やメルエムとの関係、そして声優情報からモデルとなった存在についての考察までを徹底紹介していきます。また、ビゼフに関する感想や評価についても簡単に紹介していきます。果たして女好きでありながらも有能と称されるビゼフとは一体どの様なキャラクターなのでしょうか?

ハンターハンターのあらすじ

ハンターという職業、念能力という不思議な能力が存在する世界。主人公ゴンは、幼い頃に姿を消した父親ジンを探す旅に出ます。その旅の中で出会ったクラピカ、レオリオ、キルアと親交を深めていくゴンは、ジンの職業でもあるハンター試験を受ける事になります。このハンター試験の中で殺人狂であり類まれな戦闘能力を持つヒソカと出会ったゴンは、様々な試練を乗り越えハンターライセンスを手に入れます。

かけだしのハンターとなったゴンは、年齢が近い事などから特に親しくなったキルアと共に行動するようになり、更なる冒険へと歩き出していきます。一方、親交を深めながらも歩む道を違えたクラピカやレオリオらにもそれぞれの目的と宿命があり、ヒソカにもまた4人とは異なるある特別な目的があります。この5人の目的と宿命が、時に重なり、時に相反しながらもゴンはジンを探す旅を続けていきます…。

ビゼフのプロフィール

人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編に登場するビゼフは、東ゴルトー共和国の長官という高位の役職についている人物です。東ゴルトー共和国は、マサドルデイーゴが最高位である総帥の地位にありますが、このマサドルデイーゴは政治力もカリスマ性もない、まさに無能な国主である為、ビゼフ長官が東ゴルトー共和国を実質的に動かしているという面があります。

また、総帥であるマサドルデイーゴがビゼフ長官に自身の財産管理まで委ねている点から、ビゼフ長官は東ゴルトー共和国の国家予算ですらある程度自由に動かせていたと考えられており、ビゼフ長官こそが東ゴルトー共和国の陰の総帥であるとまで言われています。これらの事から、ビゼフ長官は政治家(官僚)としてかなり有能なキャラクターであることが伺えます。

政治家(官僚)として有能な一面を持つビゼフ長官ですが、その一方で女好きという一面を持っており、キメラ=アントの侵攻を受けた後もこの女好きという一面は失われておらず、この好色家としての一面が後にビゼフ長官を窮地に陥れることになります。次章からは、このビゼフ長官の有能さや好色家としての一面について掘り下げて紹介していきます。

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ビゼフは女好きだが有能な長官

実質的に国を治めていた

この章では、ビゼフ長官の有能さについて紹介していきます。前章でも触れていますが、ビゼフは東ゴルトー共和国の長官と言う高位の役職にある人物であり、国主であるマサドルデイーゴが無能であった為、実質的に東ゴルトー共和国を動かしていた人物になります。この点だけを考えてもビゼフ長官が政治家(官僚)としていかに有能であるかが伺えます。

加えてビゼフ長官は内政面だけではなく、外交面でもその有能さを発揮しており、周辺諸国と足並みの揃わない孤立化した東ゴルトー共和国にありながらも他国とそれなりの外交を行っています。このビゼフ長官の外交能力がなければ、鎖国状態に近い東ゴルトー共和国はもっと悲惨な状態に陥っていたと言われています。

国の財政管理をしていた

東ゴルトー共和国の長官として実質的に国を動かしているビゼフは、東ゴルトー共和国の最高位である総帥・マサドルデイーゴからの信頼も篤く、マサドルデイーゴの資産管理までも任されています。東ゴルトー共和国は、共和国とは名ばかりの独裁国家であり、そのトップにあるマサドルデイーゴの資産管理を任されるという事は、国家予算を自由に動かせるという事につながります。

つまり、ビゼル長官は表向きはマサドルデイーゴの部下でありながら、実質的にはマサドルデイーゴと同等の権限を有しており、東ゴルトー共和国の陰の総帥とも呼べる存在となっています。そして、東ゴルトー共和国はキメラ=アントの侵攻を受ける以前においては、それなりに国家として運営されている事を考慮するならば、やはりビゼフ長官が有能だったと考える他ありません。

有能さを買われ殺戮を免れた

こうして、影の総帥として東ゴルトー共和国を牛耳っていたビゼフ長官ですが、キメラ=アントの侵攻にはさすがに抗う事が出来ず、キメラ=アントらの手によって捕らえられてしまいます。この時、総帥の地位にあったマサドルデイーゴは早々に殺害されてしまいますが、ビゼフ長官は自身の持つ有能なスキルである巧みな弁舌を武器にキメラ=アントと話をつけ、生き長らえる事に成功します。

この時、ビゼフ長官は外交や国内統制において自身の能力は使えるものである事を言葉巧みに語っており、キメラ=アントらを説き伏せています。こうしてキメラ=アントによる侵攻と殺戮が行なわれる中を生き抜いたビゼフ長官は、数少ない人間の生存者としてキメラ=アントの配下に取り入ります。

拘束されてもハーレムを築く

自身の有能さを武器にキメラ=アントの配下として生き長らえる事に成功したビゼフは、これまでとは比較にならない多忙を極めていきますが、そんな中でも女好きという一面は失われておらず、キメラ=アントらの食料として運び込まれてくる人間達の中に自分好みの女性を紛れ込ませ、隔離されたエリアに密かに作られた家屋でハーレムを築こうと画策します。

いつ殺されてもおかしくない状況下でも女好きな一面を失わないビゼフは、なかなかに肝の座ったキャラクターだと言えそうですが、この女好きという一面が後にキメラ=アント討伐隊の一人であるパーム=シベリアを王宮内へと導き入れる事につながり、その結果ビゼフは窮地に立たされる事になります。

アニメ「HUNTER×HUNTER」 (@hunter_anime) | Twitter

ビゼフとパームの関係

パーム=シベリアとは

この章では、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編で登場するパーム=シベリア(以下、パーム)を紹介すると共に、ビゼフとパームの関係についても紹介していきます。人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編に登場するパームは、強化系の念能力を持ったプロハンターであり、キメラ=アント討伐隊の一員です。また、キメラ=アント編のラスボスであるメルエムの最後を見届けた人物でもあります。

パーム=シベリアのプロフィール

  • 名前:パーム=シベリア
  • 性別:女性
  • 年齢:22歳
  • 念系統:強化系
  • 念能力:寂しい深海魚(ウィンクブルー)
  • 担当声優:声優・井上喜久子

キメラアント討伐隊に所属

キメラ=アント討伐隊の一員として登場したパームは、念能力によるキメラ=アントの監視を行なう為に「シンカー・ベル」という偽名を使い王宮内へと潜入します。しかし、王宮内へ潜入したパームは、王直属護衛軍の一人であるピトーによって捕らえられてしまい、キメラ=アント化を施す手術を受けさせられてしまいます。

この結果、記憶と感情を司る回路を破壊されてしまったパームは、キメラ=アント討伐隊の行く手を阻む行動を取りますが、キルアとの邂逅を経て正気を取り戻したパームは、キメラ=アント化によって手に入れた新たな念応力を武器に討伐隊へと復帰し更なる活躍を見せていきます。

パーム=シベリアの容姿

人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編で活躍を見せるパームですが、普段のパームはというとボサボサに伸びた手入れのされていない長髪に血走った目、そして不健康さが滲み出た蒼白な表情といった容姿であり、近寄り難い女性として描かれています。しかし、ゴンから美人だと言われた際や好意を寄せるノブを想像している時のパームは乙女チックな表情へと変わり、中々に可愛いキャラクターへと変貌します。

また、キメラ=アント化を施されて以降のパームは、凛々しく芯の強そうな女性の表情を見せる事が非常に多くなり、それまでの虚弱体質な印象を払拭しています。ちなみに、パームは人気作品「ハンターハンター」の作中で唯一主人公ゴンとデートした女性キャラクターであり、その際のパームは可愛いと評判になっています。

ビゼフとパームは男女の関係?

念能力によるキメラ=アントの監視を行なう為に「シンカー・ベル」という偽名を使い王宮内へと潜入したパームは、この時の潜入方法にビゼフのハーレムに加わる女性を演じるという方法をとっています。尚、アニメ版「ハンターハンター」では、ビゼフが用意した女性を囲う為の家屋に入室したパームは、その後ビゼフと男女の関係になる事は無く、直ちにキメラ=アント討伐隊としての行動を起こしています。

しかし、週刊少年ジャンプに連載された一コマにはビゼフとパームが男女の関係になった事を想起させるシーンが描かれており、ビゼフとパームの間に何らかの行為があった可能性も否定は出来ません。ちなみに、多くの読者はノブを一途に思うパームの様子などから、たとえ任務であってもパームがビゼフと男女の関係になったとは思えない、といった考えを持っているようです。

パームはビゼフを利用した

ビゼフとパームにどの様な事が起こっていたかはともかくとして、王宮内への潜入方法としてビゼフの女好きを見事に利用したパームは、その後キメラ=アント討伐隊としての任務に移り、活躍していく事になります。尚、ビゼフはパームの正体に一切気づいておらず、自身がキメラ=アントらに仇なす存在を王宮内に招き入れたということを全く知りません。

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ビゼフの担当声優

ビゼフを演じているのは後藤哲夫

この章では、アニメ化第2段として放送された「ハンターハンター」の中でビゼフのキャラクターボイスを担当した声優について紹介します。アニメ「ハンターハンター」でビゼフのキャラクターボイスを担当した声優は、人気作品「ONE PIESE」でのハンニャバル役や、人気作品「DEATH NOTE」での死神デリダブリー役で知られる後藤哲夫さんです。

声優・後藤哲夫さんは、ドラゴンボールヒーローズをはじめとするゲーム作品などでも声優として活躍しているほか、海外ドラマや洋画の吹き替え版などでも声優として活躍されています。しかし、声優・後藤哲夫さんは、2018年11月に食道癌の為おしまれながらも死去されており、2019年に発売されたゲームソフト「デビルメイクライ5」が声優としての遺作と言われています。

後藤哲夫のプロフィール

  • 名前:後藤哲夫(ごとう てつお)
  • 生年月日:1950年8月10日
  • 没年月日:2018年11月6日(享年68歳)
  • 出身地:岐阜県
  • 身長:166cm
  • 所属:演劇集団 円/円企画

後藤哲夫の主な出演作

  • 1996-2018年「名探偵コナン」:角谷弘樹役など多数
  • 2006-2012年「ゼロの使い魔」:デルフリンガー役
  • 2015-2017年「ドラゴンボール超」:ゴワス役
  • 2015年「血界戦線」:シボロバ役
  • 2018年「レイトン ミステリー探偵社」:ヘンリー・エイザーランド役

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ビゼフは東ゴルトー共和国の長官

東ゴルトー共和国とは

この章では、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編で描かれた東ゴルトー共和国や総帥マサドルデイーゴについて紹介していきます。まずはじめに紹介するのは東ゴルトー共和国という国についてです。東ゴルトー共和国は、ミテネ連邦と呼ばれる連邦国家が存在する島にある国家であり、唯一ミテネ連邦に加盟していない国になります。

また、共和国とは名ばかりで総帥マサドルデイーゴが支配する独裁国家となっています。そして、独裁国家に起こりがちな高級官僚以外の人間が貧困に苦しめられるという状況にある国でもあります。尚、東ゴルトー共和国には「指組」と呼ばれる密告システムがある為、貧困に苦しむ国民は国外へ逃亡することも叶わず、苦しい生活を余儀なくされています。

総帥はマサドルデイーゴ

そんな東ゴルトー共和国を支配しているのが、最高権力者である総帥マサドルデイーゴです。マサドルデイーゴについては、今回の記事でも既に触れていますが、国主としての能力やカリスマ性といった独裁者に必要と思われる要素すらも持ち合わせていない、ただただ権力を振りかざすだけの人物です。

マサドルデイーゴのプロフィール

東ゴルトー共和国の総帥であるマサドルデイーゴは、「全人民の偉大なる父」や「王の中の王」などと自称している人物でありながら、ビゼフをはじめとする有能な高級官僚達にほぼ全ての国政を任せきりにしている人物です。しかし、人気作品「ハンターハンター」に描かれたキメラ=アント編の最終盤にはマサドルデイーゴは影武者であり、本人は30年以上も前から他国の片田舎で隠居生活を送っていた事が明らかになっています。

但し、いつ、どのような理由でマサドルデイーゴが影武者と入れ替わったのか?という点については言及されておらず、東ゴルトー共和国・長官ビゼフの謀略によってマサドルデイーゴの与り知らない所で影武者が立てられたのではないか?とも言われています。

マサドルデイーゴは無能?

人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編の最終盤でマサドルデイーゴの入れ代わりが発覚するのですが、そこに至るまでのマサドルデイーゴ、つまり影武者のマサドルデイーゴに関しては、先述の通り国政を全く行なわない無能な総帥であり、キメラ=アントを率いるメルエムから「クズ」「ゴミ」と侮蔑された挙句に惨殺されています。

マサドルデイーゴも女好き

マサドルデイーゴの初登場シーンでは、女性の集団キャラクターが登場しています。ビゼフほど具体的な女性絡みのエピソードは描かれていないものの、女好きであることは間違いないと言われています。

ビゼフは裏の総帥

女好きで無能、そして権力ばかりを振りかざす総帥・マサドルデイーゴは、既に紹介している通り長官・ビゼフに財産管理から国家運営に至るまで、ほぼ全てを任せきりにしています。つまり、ビゼフは表立って権力を振りかざす事はしていないものの、実質的には総帥と同様の権限を持っており、裏の総帥などと呼ばれています。

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ビゼフとメルエムの関係

キメラ=アントとは

この章では、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編に登場するキメラ=アントやキメラ=アントの王であるメルエムについて紹介していきます。人気作品「ハンターハンター」に登場するキメラ=アントは、当初東ゴルトー共和国のある島のNGL自治国に流れ着いた女王のみでしたが、人間を捕食したキメラ=アントの女王が「人間を栄養価の高い餌」と認識した事から、事態は大きく動き出していきます。

危険極まりない生物

人気作品「ハンターハンター」に登場するキメラ=アントは、「ハンターハンター」の世界の中でも特に危険な生物として認識されており、第一級隔離指定種にも指定されています。キメラ=アントの危険度は、キメラ=アント編に登場するハンターたちの顔ぶれからも容易に想像出来るもので、ハンター協会会長であるネテロをはじめ、ネテロの側近や伝説的なハンターであるジンの愛弟子などが調査・討伐にあたっています。

繁殖が特殊

では、何がキメラ=アントをそこまでの脅威としているのでしょうか?これは、単に人間を捕食するから危険という事ではなく、捕食した対象の特徴的な能力を次世代に継承させる事が出来ると言う特殊な繁殖能力に起因します。例えば、キメラ=アントの女王が鳥を捕食し、人間を捕食して産み落とされた次世代のキメラ=アントは、羽の生えた二足歩行の生物が誕生するといった具合です。

この繁殖は、様々な可能性を有しており、ついには念能力者を捕食したことでキメラ=アントの中にも念能力が使える固体が現れ始めます。こうして、加速度的に脅威度を跳ね上げていくキメラ=アントは、その多くが念能力や何らかの突出した能力を身につけた固体ばかりとなり、最終的にその総決算とも言うべき「新たな王」を産み落とします。

王直属護衛軍と呼ばれる比類なき強さのキメラ=アントと共に生み出された「新たな王」は、メルエムと名づけられ、マサドルデイーゴやビゼフがいる東ゴルトー共和国へと侵攻を開始します。そして、瞬く間に東ゴルトー共和国を支配していく事になります。

暗黒大陸の生物

ここで一つ疑問となるのが、第一級隔離指定種であるキメラ=アントは何処から来たのか?という点です。今章でも触れていますが、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編で最初に登場したキメラ=アントは、NGL自治国の海岸沿いに打ち上げられた女王のみです。そして、この時の女王は、左前足や左触角の一部を失うほどの重傷を負っています。

つまり、第一級隔離指定種であるキメラ=アントの女王が何処かで何者かに重傷を負わされた上で人間の統治する島に流れ着いたという事になります。人気作品「ハンターハンター」の作中では、後にキメラ=アントの女王は「暗黒大陸」と呼ばれる未開の地から漂流してきたという描写が描かれており、この「暗黒大陸」という場所はハンター協会会長ネテロをもってしても数日も居られない場所と語られています。

ちなみに、最新の「ハンターハンター」では、この暗黒大陸が舞台の一つとなっており、暗黒大陸編と呼称される最新エピソードでは、暗黒大陸におけるキメラ=アントの危険度は「B」と格付けされています。つまり、暗黒大陸においてはキメラ=アントですら中堅レベルの生物であり、暗黒大陸には更なる脅威が待ち受けている事になります。

メルエムはキメラ=アントの王

暗黒大陸から流れ着いたキメラ=アントの女王によって生み出された次代の王・メルエムは、生まれた瞬間から王として君臨しており、母であるキメラ=アントの女王に対しても一瞥をくれるのみで早々と巣立っていきます。生まれた瞬間からキメラ=アントの王であるメルエムには、最初から念能力が備わっており、捕食した念能力者の念能力を吸収・昇華させる事が出来ます。

この念能力をもってキメラ=アントによる地球統一を志すメルエムは、更なる念能力者の捕食を行なう為に東ゴルトー共和国へと侵攻し、瞬く間にマサドルデイーゴ総帥を惨殺すると、王宮を占拠して念能力者の選別を開始します。このメルエムによる東ゴルトー共和国への侵攻は、体外的には知られていない事柄であり、国内外に向けては念能力によって作り出したマサドルデイーゴの影武者を使って事態の隠蔽を行なっています。

東ゴルトー共和国を支配したメルエム

瞬く間に東ゴルトー共和国を支配したメルエムは、東ゴルトー共和国の国民を選別し、念能力者或いはそれに順ずる有能な人間を捕食することで更なる強さを手に入れていきます。一方、キメラ=アント討伐隊を結成したハンター協会は、ハンター協会会長ネテロの指揮の下、東ゴルトー共和国の解放とキメラ=アントの王メルエム討伐へ向けて行動を加速させていきます。

念能力の持ち主

キメラ=アントの次代の王として生まれたメルエムは、先述の通り誕生直後から王であり、誕生直後から強力な念能力が使える存在として描かれています。メルエムの能力は、他の念能力者から念能力を吸収し昇華させる事が出来るほか、他者のオーラ(念能力の発動に必要なエネルギー)を吸収することで自身のオーラを増やし、蓄える事が出来るという能力まで持っています。

メルエムはこの念能力で、ハンター協会会長ネテロと互角以上の戦闘を行なっており、ネテロからの決死の一撃を受けた際には、王直属護衛軍のオーラを吸収し負傷した体を癒しています。ここまでに紹介している通り、メルエムの念能力は汎用性と強さを兼ね備えた念能力となっており、キメラ=アントとしての高い身体能力と合わせて大きな脅威として描かれています。

ビゼフは王直属護衛軍によって拉致

ある少女と出会う以前のメルエムは、人間を餌程度としか考えておらず、東ゴルトー共和国侵攻の際も総帥マサドルデイーゴを瞬時に惨殺しています。しかし、この時王直属護衛軍から国内外の調整役としてビゼフは生かすべきとする進言があり、メルエムはビゼフを管理下におき生かす事を決めています。

王直属護衛軍は戦力が高い

ビゼフを生かすべきとする進言を行なった王直属護衛軍の面々ですが、王直属護衛軍に名を連ねる3人は王の命令を絶対とする存在である事から、こうした進言などを行なう際には常に「王の意志にそぐわなければ死」という覚悟をしています。そんな、王にのみ忠実な王直属護衛軍の面々は、ハンター協会会長ネテロよりも強い、或いはオーラの量がプロハンターの10倍以上などと評されており、想像を絶する強さを秘めています。

王直属護衛軍は3人

強力無比な戦闘能力と王メルエムへの絶対的忠誠心を持つ王直属護衛軍は以下の3名で構成されています。今回の記事では、ビゼフの紹介を中心においている為王直属護衛軍については簡潔に紹介するのみですが、この3人は強いだけではなく夫々に異なる魅力がありますので、興味が沸いた方は一度調べてみましょう!

  • 名前:ネフェルピトー
  • 通称:ピトー
  • タイプ:猫型
  • 念系統:特質系
  • 念能力:ドクターブライス、テレブシコーラなど。
  • 担当声優:声優・藤村歩

  • 名前:シャウアプフ
  • 通称:プフ
  • タイプ:蝶型
  • 念系統:操作系
  • 念能力:スピリチュアルメッセージ、ベルゼブブなど。
  • 担当声優:声優・羽多野渉

  • 名前:モントゥトゥユピー
  • 通称:ユピー
  • タイプ:魔獣型
  • 念系統:強化系
  • 念能力:自身の形態を変化させる能力、怒りによって自身を爆発させる能力など。
  • 担当声優:声優・立木文彦

メルエムの管理下にあったビゼフ

キメラ=アントの王メルエムの東ゴルトー共和国侵攻によって立場が激変したビゼフは、王直属護衛軍の面々による進言から命を救われ、メルエムらキメラ=アントの管理下で人間に仇なす行為を手伝う事になります。それは、国民の選別であり、近隣国に東ゴルトー共和国で何が起きているかを知らせない為の行為だったりと多岐にわたります。

しかし、自身の保身しか考えないビゼフは、何の罪悪感も感じていない様子でメルエムらの望む外交や内政を行なっていきます。挙句には、好色家としてハーレムの建造にまで手を出しています。ですが、このハーレム建造が行なわれなければパームが王宮に侵入する事は出来ておらず、キメラ=アント討伐隊の作戦は頓挫していたはずです。こうした事から、ビゼフという有能な小悪党は必要不可欠な存在だったとも言えそうです。

メルエムとネテロの戦い

人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編は、主人公ゴンと王直属護衛軍の1人であるピトーの衝撃的な決闘と、ゴンの大好きなプロハンター・カイトの転生復活を経て幕を閉じますが、キメラ=アントの王メルエムに関してはなんとも物悲しい終幕を迎えています。

ハンター協会会長ネテロと対決する事となったメルエムは、コムギという少女との関わりをキッカケに残虐非道な独裁者的な王から少しづつ変わり始めており、戦闘開始直後から一貫してネテロとの対決を望まないという姿勢を見せ続けます。一方のネテロは、メルエムのそんな変化を感じながらも「キメラ=アントは人類の敵である」という考えを覆すには至っていないと判断し、必殺技を繰り出していきます。

老体に鞭を打ち続け一気呵成に攻め立てたネテロでしたが、メルエムの戦闘能力はネテロの先を行くものであり、全ての技を受けきられてしまいます。その後、メルエムは「もう勝負はついた」とネテロへ向けて発言し戦いの構えを解きます。そんな僅かなメルエムの間隙を突いたネテロは、最後の奥の手である自爆技「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を放ち、メルエムに大ダメージを与えます。

このネテロの命を賭した奥の手ですら即死には至らなかったメルエムでしたが、このネテロが放った自爆技には生物が抗えない毒物が含まれており、高い身体能力を持つキメラ=アントの肉体ですら蝕んでいきます。この結果、ネテロの死からは幾分かのズレは生じるもののメルエムは毒物に蝕まれて命を落とす事になります。こうして、キメラ=アント編はハンター側の勝利という形で幕を下ろします。

しかし、このメルエムの死は、コムギとの最後のひと時が描かれるなど読者や視聴者をなんとも言えない物悲しさへと誘っており、不思議な後味を残しています。尚、ビゼフはというと、キメラ=アントとハンター達の戦いに紛れて国外へ脱出しており、流星街と呼ばれるならず者達が肩を寄せ合う貧民街へと向かっています。この事から、小悪党ながらも有能であるビゼフには再登場の可能性が僅かながら残されています。

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ビゼフのモデルを考察

日本の官僚がモデル?

この章では、今回の記事で取り上げているビゼフのモデルとなった存在について考察などを交えながら簡単に紹介していきます。ビゼフのモデルとしてまことしやかに囁かれているのは日本の官僚です。これは、ビゼフというキャラクターが有能であり勤勉である点に由来する考察なのですが、日本の官僚といわれて想起されるイメージは女というよりはお金であるとされ、この考察は下火となっているようです。

別の国の官僚の可能性もある

ビゼフのモデルとなった存在として、もう一つ可能性が考察されているのが日本以外の官僚という説です。この説は、東ゴルトー共和国の総帥マサドルデイーゴは金正日をモデルとしているとする考察の上に成り立った説なのですが、ビゼフという名前に何のアナグラムも含まれていない為、あまり支持を得られてはいないようです。

現在モデルは不明

ビゼフのモデルとなった存在については、日本の官僚という説や他国の官僚という説がありますが、どちらの説にも決め手は無く、人気作品「ハンターハンター」の作中にもこの点に言及した描写は描かれていません。この事から、ビゼフのキャラクターモデルとなった存在は不明なままとなっています。

ちなみに、ビゼフという名前をアルファベットに置き換え「BIZEFU」とし、該当するキーに刻印された平仮名をつなげると「こについはな」となり、これを組み替えると「こいつはなに」或いは「なにこいつは」となる為、ビゼフには元々モデルなど存在しなかったとする説もあるようです。

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ビゼフに関する感想や評価は?

この章では、今回の記事で紹介してきたビゼフ長官についての感想や評価を簡単にまとめて紹介します。ビゼフ長官について多く見受けられる評価は、良くも悪くも有能だという評価です。今回の記事でも紹介してきたとおり、ビゼフは国政を一手に操れるだけのバイタリティがあり、キメラ=アントの侵攻を受けても生き延びるという悪運も持っています。こうした様々な事柄を総じて有能と評価している方が多いようです。

しかし、ビゼフ長官はキメラ=アントによる国民選別に手を貸している悪党であり、好色家としての変態性も持ち合わせています。こうした点から、ビゼフを嫌いだとする感想も多く見受けられます。一方で、嫌われキャラが好きな方というのも確かに居るようで、そんな悪党な感じが好きだとする感想もちらほらと見受けられます。ちなみに、キメラ=アント編のラストでビゼフが流星街へ落ち延びるシーンを好きな方が多いようです。

賛否両方の感想や評価があるビゼフですが、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編においては様々な局面でポイントになるキャラクターですので、キメラ=アント編を視聴する際には注目してみると良いかもしれません。尚、キメラ=アント編を生き抜いたビゼフについて、再登場を望む声というのは皆無のようです。

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ビゼフは女好きだが有能な長官まとめ

今回の記事では、人気作品「ハンターハンター」のキメラ=アント編に登場する小悪党・ビゼフ長官について紹介してきましたが如何でしたか?人気作品「ハンターハンター」は、現在「暗黒大陸編」が休載などを挟みながらではありますが進展しています。キメラ=アント編を経て流星街へ落ち延びたビゼフの再登場があるかは不明ですが、人気作品「ハンターハンター」の今後には是非注目していきましょう!

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