君の名は。の写真のような背景画像が美しい!美術画集も発売?【新海誠監督】

社会現象を巻き起こした映画『君の名は。』は2016年8月26日に公開され興行収入250億円越え、観客動員数累計1500万人を突破し、日本映画の記録を次々にぬり替えた新海誠監督の6作目のアニメーション映画です。『君の名は。』を魅了した要因は物語の面白さだけでなく、背景画像の美しさにもあります。今回は映画『君の名は。』のあらすじネタバレをしていくとともに、作中の背景画について、また背景美術画集の発売について紹介していきます。

君の名は。の写真のような背景画像が美しい!美術画集も発売?【新海誠監督】のイメージ

目次

  1. 君の名は。とは?
  2. 君の名は。の写真のような背景美術画像が美しい
  3. 君の名は。の背景美術画集も発売?
  4. 君の名は。の主要な登場人物
  5. 君の名は。のあらすじネタバレ
  6. 君の名は。のアニメ映画や背景に関する感想や評価は?
  7. 君の名は。写真のような背景画像まとめ

君の名は。とは?

君の名は。の作品情報

『君の名は。』とは、2016年8月26日に公開された原作・脚本・新海誠監督による日本の長編アニメーション映画です。『君の名は。』は小説・公式ビジュアルガイドを含む発行累計部数は250万部(うち原作小説は120万部以上)、映画興行収入250億円、日本映画・歴代2位、日本国内で公開された映画・歴代4位の記録を樹立した大人気作品です。

そして映画『君の名は。』は東宝が配給を担当し、全国で約300館の大規模上映作品となりました。2016年8月26日に公開され、2017年8月25日の上映終了までに得た国内動員数は1928万人でした。また、映画『君の名は。』は世界125カ国で公開され、日本のアニメの興行収入記録を塗り替えていく偉業を成しています。

君の名は。の概要

『君の名は。』は新海誠監督による小説であり、それを原作とした長編アニメーション映画で、新海誠監督にとって6作目の作品となります。『君の名は。』は東京に暮らす男子高校生「立花瀧」と岐阜県は飛騨地方で暮らす女子高校生「宮水三葉」が「入れ替わり」という不可解な現象と、「ティアマト彗星」(架空)が1200年ぶりに地球に接近するという物語です。

映画『君の名は。』は2016年8月26日公開、声優にキャストされたのは「立花瀧」に俳優・神木隆之介、「宮水三葉」に女優・上白石萌音が起用されました。また、映画の主題歌、挿入歌と音楽のすべてをロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が担当し制作しています。映画『君の名は。』同様、主題歌の「前前前世」は社会現象を引き起こす爆破的ヒットとなりました。

映画『君の名は。』は「古今和歌集」の小野小町の和歌「思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」や平安時代の物語で”男子を姫君、女子を若君”として育てる「とりかへばや物語」を参考にし、また3.11の被災地宮城県に訪れたことで得た心境も『君の名は。』に取り入れていると語っています。

映画『君の名は。』を作成するにあたって新海誠監督は、誰もが楽しめる、そして観客を励ますような、鑑賞後気持ちよく劇場を出てもらえる作品を制作したかったと語っています。アニメ制作はコミックス・ウェーブ・フィルム。キャラクターデザイン・田中将賀、作画監督・安藤雅司(スタジオジブリ出身)と、新海誠監督にとって最高なスタッフで制作されました。

君の名は。の予告編動画

映画『君の名は。』のキャッチコピー「まだ会ったことのない君を、探している」の通り、東京で暮らしている男子高校生「立花瀧」と岐阜県は飛騨地方で暮らす女子高校生「宮水三葉」が夢の中でまさかの「入れ替わり」が起こってしまうのです。入れ替わってしまった2人の暮らしはどうなるのか?予告編でも垣間見れる美しい背景や背景画をネタバレととも本編でも是非味わってください。

君の名は。の新海誠監督

映画『君の名は。』の原作者でもあり、映画監督でもある「新海誠(しんかいまこと)」・本名「新津誠」は1973年2月9日・長野県南佐久間郡の生まれです。新海誠監督は子どものころから、SFや宇宙に属するものが好きで、学研のまんがひみつシリーズや月世界旅行、さらにはアーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフなどが愛読書だったそうです。

新海誠監督は文学を好む一方で、スピードスケート(小学生時代)・男子バレーボール部部長(中学時代)・弓道部(高校時代)などスポーツ系の部活に入部するなど文武両道を熟しています。また大学では児童文学の研究に辺り、絵本の制作活動をしていました。実は、新海誠監督の実母も絵を描かれていて、県の美術展に入選する実力の持ち主だそうです。

新海誠監督は大学卒業後、大学時代からアルバイトをしていたゲーム会社「日本ファルコム」に正社員として正式入社します。そこではゲームのパッケージ制作を担当し、キャッチコピーやパッケージビジュアルの作成・画像選定を任されていました。

新海誠監督は、会社に勤めながら、自主制作アニメーション『遠い世界で』を1998年に制作し、eAT`98にて特別賞受賞。2000年「彼女と彼女の猫』ではプロジェクトチームDoGA主催第12回CGアニメコンテストでグランプリを受賞しました。その後、自分の追い求めている映像制作のため、2001年に5年間勤めた会社を退社しました。

新海誠監督の主な作品

新海誠監督の主な作品を紹介します。まず紹介するのは『ほしのこえ』(劇場処女作)です。2002年25分のフルデジタルアニメーションです。第1回新世紀東京国際アニメフェア21公募部門・優秀賞。第6回文化庁メディア芸術祭特別賞など他、多数受賞しています。

次に紹介するのは『雲のむこう、約束の場所』(初長編作品)です。2004年に発表。ハイクオリティーな演出と音楽の兼ね合いが高評価され、第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞しました。そして『秒速5センチメートル』2007年・連続短編アニメーション発表。この作品ではイタリアフューチャーフィルム映画祭でグランプリを受賞しています。

『星を追う子ども』は2011年発表された作品です。これまでの新海誠監督の作風路線とは異なり、ファンからは賛否両論に分かれ、新海誠監督自身が熱を出して寝込んでしまいました。そして、この作品が大きな転換となり、アニメーション監督としてやっていくことを決意したそうです。

最後に紹介する代表作は2013年に発表された『言の葉の庭』です。全国23館で料金は1000円の値段設定にも関わらず、公開3日間で興行収入3000万円という記録を作りました。第18回アニメーション神戸賞作品賞・劇場部門受賞した他、海外でも高評価を受け、カナダやドイツにおいても賞を受賞しています。

映画『君の名は。』公式サイト

君の名は。の写真のような背景美術画像が美しい

映画『君の名は。』で描かれている背景や背景画の画像が、美術絵のように美しいと話題になりました。ここでは新海誠監督が追い求め、駆使した背景画について調べていきました。

背景画像が美しい理由①写真を起用

映画『君の名は。』で描かれている「写真のような背景画像」、ファンの間では「その画像・映像の美しさや作画の綿密さに感動しました。」という感想が寄せられています。では、どのようにして背景画が描かれているのでしょうか。新海誠監督によりますと、基本は画の元になる「写真」を起用して「photoshop」で不要な部分を消し、全体の影色を描き込みます。

そして、空は「グランデ―ションツール」を使用して描き込み、ハイライトなど細かい部分を描き込んでいきます。しかし、映画『君の名は。』の全ての背景がこの技法で描かれているわけではなく、写真撮影が困難な場所・アングルはこれまで通りの技法で作成しています。映画『君の名は。』の背景画像が写真のように美しいのは、アナログの良さと最新技術のデジタルの良さが足されている結果だったのです。

背景画像が美しい理由②優秀な背景担当

映画『君の名は。』で話題となった美しい背景画像。その背景画を担当したスタッフは、1986年6月にポーランドはシレジアで生まれ育ったマテウシュ・ウルバノヴィチ(Mateusz Urbanowicz)さんです。マテウシュさんはポーランド日本情報工科大学・情報科学部・デジタルアートコースで学士号を習得しています。

その後、大学時代に来日した時、東京や京都の町並みに惹かれ、日本政府の奨学金で神戸芸術工科大学でアニメを学びます。2012年の短編アニメ「Right Places」を制作し、大学院を卒業しました。卒業後、東京のアニメ制作会社に入社します。そこで、背景美術の担当を受け持ち、映画『君の名は。』の背景画を制作しました。

背景画像が美しい理由③背景が上手い監督

映画『君の名は。』に描かれている都会の街並みや、田舎の町が「現実の風景より美しい」と話題になり評判になりました。映画『君の名は。』の人気に拍車を掛けた美しい背景を描かれたのは、新海誠監督からの信頼も厚い美術監督でもある丹治匠さんです。丹治匠さんは1974年に福島で生まれ、東京芸術大学美術部絵画科を卒業しています。

映画『君の名は。』では、新海誠監督が描いた絵コンテから「場所」「時間」を想定し、キャラクターの演技に相応しい場面を美術ボード(イメージをつかむための画)に描き込んでいきます。その美術ボードに描かれているイメージと、新海誠監督が求めているビジョンが合っているか否かを察知しながら近づけていきます(例・空のコントラストや朝焼けの色合い)。

美術監督は映画監督の意向を聞き入れ、美術スタッフの想像性も取り入れ、吟味する力も必要なのです。「みなが指示とおりにやったら、豊かな映画にはなりません」と語ってみえます。美術監督にはスタッフの発想を認め、拾い上げる対応力は勿論のこと、作品全体の仕上がりを見通す力が必要なのです。

丹治匠さんも最初から美術監督として成功していたわけではなく、やりたいことが何もなかった自分に愕然としたときもあったようです。「人は誰でも表現すべきものを持っていると思っていました。」と語る丹治匠美術監督。色々な人や才能に出会い、自分の中の潜在意識が目を覚まし現在に辿り着いたのです。

背景画像が美しい理由④3DCG

映画『君の名は。』で新海誠監督が拘ったビジョン表現の一つに「3DCG」がありました。新海誠監督は「普通、アニメは難しいものを簡素化して描くけれど、新海監督は複雑なものを複雑なまま描く。それによって実在感が増している」と、学生時代から新海誠監督の作品に携わり、監督からの信頼がとても厚いスタッフの竹内良貴さんが語っています。

映画『君の名は。』は基本2Dで作成していますが、180にも及ぶシーンで「3DCG」が使用されています。「3DCG」を使用する理由は、緻密な映像化が出来ることです。アニメの制作の流れですが、脚本→絵コンテ(演出の指示で人物の配置、動き方、演出プラン・セリフ・効果音)→レイアウト(正しい画を作る設計図)をもとに背景美術担当が手描きで「美術設定」をデザインします。

それらを専門のソフトウェアを使用し、3DCGに起こしてからカメラアングルで設定していく作業をしていきます。アニメーション作成において「レイアウト」は舞台ガイドになるのでとても重要な作業になります。そして、「3DCG」を使用する最大の魅力は「2D」より正確な遠近感が作れること。手描きの「パース技法」を使わなくても正確な下絵が作成出来ることだといわれています。

前にも記しましたが、新海誠監督の持つ「複雑なものは複雑なまま描く」。新海誠監督の映像が「写真のような背景画像が美しい」といわれる所以には「2D」のメリットと「3DCG」のメリットを最大限に活かした新海誠監督の拘りの作風があるからだったのです。

背景が美しすぎて起こった

映画『君の名は。」では物語の面白さや深さに加えて、これまでのアニメの概念を超える美しい背景の描写画像が世代の領域、ジャンルの領域を超えて映画『君の名は。』を観る人を魅了していきました。余りにも綿密でリアルな描写に舞台となった場所への「聖地巡礼」をする人も後を絶ちませんでした。

映画作成当初、新海誠監督は「10代・20代に観てもらいたい」と語っていたのですが、映画『君の名は。』は、30代以上の中高年の方からの支持が増え、それがメガヒットへと繋がっていったのです。この世代の方からの話によりますと、共通していえるのは、背景のリアルさに、それぞれの方が過去に経験した「出会い」「別れ」を思い出されていたようです。

そして、その経験が映画の作中に出てくる祖母の台詞に含まれる「結び」という言葉の中で大きく膨れ、蓄積された思いが、三葉と瀧に重なり合って懐かしい気持ちになっていったのです。これまでにない圧倒的な技術で描かれた映画『君の名は。』は、今後の映画界に大きな影響を与えていくことは間違いないです。

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君の名は。の背景美術画集も発売?

背景美術画集が2017年に発売

大ヒット上映されました映画『君の名は。』の美術背景がを収めた「新海誠監督作品『君の名は。』美術画集」が2017年8月に「一迅社」より発売されています。この中に収められているのは、物語の舞台約220点がB5判、オールカラーで掲載しています(税抜き2800円)。映画『君の名は。』で出ていました数々の場面と、新海誠監督ならではの美しい色彩に、時間を忘れて見惚れてしまいます。

背景美術画集の魅力①スタッフのコメント

美術画集には新海誠監督のコメント以外にも、美術スタッフのコメント・インタビューも掲載しています。映画『君の名は。』を観た方は「作中の雰囲気を思い返せる」と評判を頂き、美術を勉強されている方からは「とても参考になります」との感想が寄せられています。映画『君の名は。』をまだご覧になっていない方も、この画集から物語に入られるのもお薦めの一つです。

背景美術画集の魅力②特典つき

映画『君の名は。』の美術画集をお店で購入すると「特製クリア扇」が特典として付いてきます。もらえるお店は「アニメイト」「紀伊国屋」「丸善ジュンク堂書店」「タワーレコード」と他店舗です。扇のイラストは店舗により異なり、上の画像は「丸善ジュンク堂書店」の特典です。特典は無くなり次第終了なので、特典が欲しい人は早めにお店に足を運びましょう。

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君の名は。の主要な登場人物

主要な登場人物①立花瀧

映画『君の名は。』の主人公「立花瀧」。2016年時点で高校2年生。誕生日は12月1日です。東京タワーが見えるマンションで父親と2人暮らしをしてます。同級生の藤井司・高木真太と仲が良く、お昼をともにしたり、カフェ巡りをしたり楽しい高校生活を過ごしています。

イタリアンレストランでバイトしていて、バイト先の「奥寺ミキ」に好意を寄せています。また、建築や美術にも興味を持っているので、将来はその道に進もうかと考えています。

主要な登場人物②宮水三葉

映画『君の名は。』のヒロイン「宮水三葉」。岐阜県ののどかな山間の糸守町で暮らしています。2013年時点で高校2年生。誕生日は12月1日です。「宮水神社」の神主の家に生まれ、巫女をしながら祖母と妹たちとの3人で暮らしています。父親の俊樹は町長となり、家を出て暮らしています。

三葉は田舎の風習が嫌で、都会暮らしに憧れを抱いています。三葉の母は自己免疫疾患で病死しているので、祖母が母の代わりを担ってくれています。手先が器用なことに加えて、家事も裁縫もこなす、女子の高い女の子です。

主要な登場人物③宮水四葉

宮水三葉の妹で「宮水四葉」しっかり者で、祖母や姉の三葉とともに宮水神社での家業を手伝う。2013年時点で小学4年生の9歳です。三葉と入れ替わった瀧の行動を目の当りにすることになります。

主要な登場人物④名取早耶香

宮水三葉の同級生で親友の「名取早耶香」、通称「サヤちん」は穏やかな性格の持ち主です。高校では放送部に所属しています。そして、同級生の勅使河原克彦に想いを寄せているのですが、勅使河原は三葉を気に掛けてばかりで、心中は複雑な乙女心を抱いています。

主要な登場人物⑤奥寺ミキ

「奥寺ミキ」は瀧のバイト先の先輩で、お洒落な女子大生です。バイト先では滝を含む男性陣からの人気者です。瀧とバイトをしていくうちに好意を抱き始めますが、それは瀧本人ではなく、入れ替わりをしていた「宮水三葉」に対しての好意だったのです。奥寺ミキが好きな滝と、三葉と入れ替わった瀧が好きなミキの関係も見どころです。

主要な登場人物⑥藤井司

立花瀧の同級生で友人の「藤井司」はクールな性格の持ち主です。しかし、見た目のクールさと違い、根は優しい友だち想いの人物です。そして瀧と同じく建築に興味をもっています。司も瀧と同じイタリアンレストランでバイトをしています。

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君の名は。のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①入れ替わり

ある日、三葉が目を覚まし、身支度をしようとしたとき、自分の身体に異変が起きていることに気が付きました。身体を触り確認をすると「胸がない!」、そして、女子に在るはずのないものがなんと付いていたのです。慌てて鏡を見ると「イケメン男子」になっていた三葉。ふだんから「東京で暮らすイケメン男子に生まれ変わりたい」と思っていたことから、これは「夢」だと自分にいい聞かせました。

一方、東京で暮らす瀧の方でも同じ現象が起こっていたのです。瀧が目を覚ますと「胸があり」男子には絶対にあるべきものがなかったのです。そして、自分の身体であって身体でない、女性の身体をした自分のあちらこちら触っているところを、部屋に入って来た妹の「四葉」に見られてしまうのです。これを機に、岐阜の三葉と、東京の瀧との入れ替わり現象が起こるようになりました。

お互いがこの入れ替わりを「夢」だと思い込ませながらも、週に2回、3回と入れ替わり現象が起こります。そしてやはり入れ替わりの事実を受け入れながら、生活に順応していく2人。お互いが戻った時に戸惑わないように、スマホに日記をつけて記録しておくということで乗り切っていきます。

入れ替わりの生活にも慣れたころ、滝の身体と入れ替わっている三葉が奥寺ミキとのデートの約束を交わしていました。そしてデートの最中に奥寺ミキから「瀧くんは昔は私のこと、好きだったと思うんだけど、今は別の人が好きだよね?」といわれます。事実、入れ替わりを起こすうちに三葉に関心を持ちはじめていたのです。

そのデートの内容を三葉に教えようとするのですが、電話が繋がりませんでした。三葉はこの時彗星が接近してくる日なので、田舎の街でそれを見ていました。そして、この日を境に2人の入れ替わりが起こらなくなってしまうのです。

あらすじネタバレ②衝撃の真実

三葉と連絡が取れなくなった瀧は、入れ替わっていた時の記憶を頼りに、岐阜の糸守町まで行くことにします。同行してきた藤井司と奥寺ミキ、瀧が描いた風景画を見ながら糸守町の場所をどうにか突き詰めました。しかし、その糸守町はなんと2013年のティアマト彗星の落下災害によって壊滅していたという衝撃の真実が明らかになったのです。

そして、この事実が判明したことによって、もう一つの真実が明らかになったのです。それは、瀧が生活している世界は2016年。一方、三葉の生活している世界は2013年。そうです、2人の入れ替わりには3年の時空があったのでした。ですから前に記した「電話が繋がらない」のもそのためだったのです。

あらすじネタバレ③黄昏時

瀧は三葉がティアマト彗星の犠牲者だったことを知り、奥寺ミキと藤井司には東京に帰ってもらい、単身で「宮水神社」のご神体がある祠に行きました。その場所は三葉と入れ替わりがあった頃に、祖母に連れられ、妹の四葉と「口噛み酒」を奉納した場所だったのです。そしてその「口噛み酒」を飲めばもう一度入れ替われるのではないかと推測したのです。

瀧は見つけ出した「口噛み酒」を躊躇なく口に含み飲みました。瀧の推測が当たり、ティアマト彗星の被害前の三葉の身体と入れ替わりることができました。そして同級生の名取早耶香と勅使河原克彦の協力の元、糸守町の人たちを守るのことに成功しました。その頃2016年の瀧の身体で目覚めた三葉は、自分の住む町の信じがたい光景に目を奪われるのです。そのとき、どこからともなく聞こえる瀧の声がありました。

声はすれど姿は見えず、いつしか昼と夜の境を示す「黄昏時(カタワレ時)」になってしまい、2人の暮らす世界との時空が重なり、瀧と三葉は初めて出会うことが出来たのでした。しかし、この「黄昏時」が終わってしまうと、これまでの記憶も失ってしまうのです。

2人はお互いの手に名前を書きあい、瀧は三葉にメッセージを残します。瀧と三葉の最期の入れ替わり後、既に三葉は瀧の記憶がありませんでした。三葉はふっと手に目をやり何かが書かれていることに気が付きます。それは瀧から三葉に向けてのメッセージ「スキだ」の言葉でした。

あらすじネタバレ④君の名は。

岐阜の山間の町でふと目覚めた瀧。自分がここにいることも、一緒に来たはずの藤井司と奥寺ミキの姿がないことも理解不能な状態でした。瀧も三葉同様、記憶が失われていたのです。瀧と三葉、お互いがお互いの世界で過ごし、5年の歳月が既に過ぎようとしていました。瀧はこの5年間記憶がないものの、ずっと胸につっかえている事件があったのです。

それは2013年10月に起こった「ティアマト彗星」の隕石落下のことでした。瀧はなぜその事件について気になるのか分からず、日々の忙しさに追及もせず、ただ漠然と思いながら過ごしていました。そんなある日、駅のホームで向かい合う瀧と三葉。お互い、記憶がないのに懐かしい空気が漂っています。

2人は駅を飛び出し探し始めます。名前は思い出せないが、とても大切な人だと確信してお互いが言葉を掛け合うのです「君の名前は…?」そしてここで物語は幕を閉じました。

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君の名は。のアニメ映画や背景に関する感想や評価は?

映画『君の名は。』で最も感動した場面だという声が多く寄せられている「黄昏時(カタワレ時)」。瀧と三葉がようやく自分たちの姿で出会えるのですが、この次はいつ会えるか、お互いがちゃんと分かり合えるか何の保証もない。それでも2人はお互いの手に名前を書き込み、瀧に至っては三葉に「スキだ」の言葉も残します。この場面に涙が止まらなかった人がたくさんいたのです。

映画『君の名は。』の映像が美しすぎて巻き起こした社会現象の一つに「聖地巡礼」がありました。映画の公開から数年経った今でも、聖地巡礼をしている方が居て下さる。映画『君の名は。』はそんな根強いファンに支えられている素晴らしい作品です。

映画『君の名は。』では美しい背景や背景画に目が留まってしまうのですが、稀に「カメラワークのテクニック」と、マニアックな映画の観方をされる人もいるのです。新海誠監督のカメラワークのセンスに引き込まれて、映画を楽しむのも最高です。

映画『君の名は。』を観賞した人の中でも、高校生の人たちは物語の深みを味わうと同時に、「三葉のお弁当」の可愛らしさに惹かれている方もいました。映画の中の細かいディティールへの楽しみ方も素敵です。

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君の名は。写真のような背景画像まとめ

今回紹介して来ました、「映画『君の名は。』写真のように背景画像が美しい!」はいかかでしたか?新海誠監督をはじめとする高度な技術を持ち合わせたスタッフが一丸となって制作した映画『君の名は。』。映画鑑賞した多くの人が映像の美しさ、色彩の美しさに驚き、アニメーションを逸脱した作品と感銘の声をあげている方も多く見えました。

また、ファンからの要望も多く寄せられ、出来上がった「美術画集」に対して「宝物になる」「感動が再び」「『君の名は。』がより深く知れる」と喜びの声をあげている方がたくさん見えました。これからも新海誠監督の作品には期待が高まりますが、アニメーションの世界を変えた映画『君の名は。』をぜひご覧になってください!懐かしい気持ちに胸が熱くなります。

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