【暗殺教室】浅野學峯の過去とは？冷酷キャラ・理事長の名言や声優を紹介

理事長・浅野學峯の登場する暗殺教室は独特の設定から人気を博しアニメや実写映画化までされる大人気漫画です。ここでは原作やアニメ、あらすじなどを紹介します。

暗殺教室は週刊少年ジャンプで2012年から2016年にかけて連載されていた松井優征さん原作の漫画です。2015年からは暗殺教室のスピンオフ作品となる「殺せんせーQ！」が最強ジャンプにて連載開始し、2019年2月の時点で4巻まで発売されています。

暗殺教室のアニメは第1期が2015年から全22話、第2期が2016年から全25話と2期に渡り放送され、主題歌をE組の主要な生徒である渚（CV：渕上舞）、茅野（CV：洲崎綾）、業（CV：岡本信彦）、磯貝（CV：逢坂良太）、前原（CV：浅沼晋太郎）たちが歌うことでも注目を集めました。

暗殺教室とは、学園の中でも落ちこぼれと言われる生徒が集められた3年E組の担任としてやってきた、月の7割を破壊し「3月までに暗殺しないと地球を滅ぼす」と発言した『タコのような姿の異形な生き物』を、E組の生徒が暗殺することになるというストーリーです。異形な生き物は生徒の1人から「殺せんせー」と名付けられ、生徒たちと交流を深めていきます。

浅野學峯（あさのがくほう）とは、暗殺教室の舞台となる進学校「椚ヶ丘学園」の理事長を務める徹底した合理主義の持ち主です。「5%の怠け者と95%の働き者を作る」という考えをもっており、E組の生徒を学校全体で差別し乏しめることで他の生徒たちのやる気を引き出す手法を取っており、表向きの柔和な態度からは想像つかないそのやり方に怯える者も少なくありません。

理事長・浅野學峯には椚ヶ丘中学の生徒会長を務める一人息子・浅野学秀（あさのがくしゅう）がいます。浅野學峯は自身の息子に対し「父であろうと蹴落とせる強者」を目指すよう教育しており、「浅野君」、「理事長」と呼び合うなど乾いた親子関係であることが伺えます。物語中盤で父である浅野學峯のやり方に疑問を持ち、殺せんせーたちE組の生徒に頭を下げて「父の教育方針を壊して欲しい」と依頼します。

アニメ暗殺教室で浅野学秀の声優を務めたのは人気声優の宮野真守さんです。宮野真守さん1983年6月8日生まれ、埼玉県出身で、デビュー当初は子役として活動しており、3年B組金八先生に出演したことや滝沢秀明さんと共演したこともありました。高校3年生の時に海外ドラマ『私はケイトリン』で声優デビューしています。

イケメン声優として名高い宮野真守さんの主な出演作には「真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク」のアキラ役、「アイシールド21」の桜庭春人役、「桜蘭高校ホスト部」の須王環役、「DEATH NOTE」の夜神月役、「D.Gray-man」のチャオジー・ハン役、「ヴァンパイア騎士シリーズ」の錐生零役、「君に届け 2ND SEASON」の三浦健人役、「ちはやふる」の真島太一役などが挙げられます。

暗殺教室におけるE組は、A組からD組の生徒の士気をあげるための存在です。殺せんせーが就任してからE組の生徒たちの成長は凄まじく、成績においてはA組の生徒たちより上になる生徒たちが多くなってきました。ですが、浅野學峯からしたらそれは困ることだったのです。E組を見せしめにすることで「あそこには行きたくない」と生徒たちに思わせ、士気を上げ、能力や成績を上げる方針をとっているからです。

そのため、前述した浅野學峯の息子である学秀が在籍し、学園成績上位者の集まるA組をけしかけてE組を陥れるように画策させます。浅野学秀を筆頭に行動させますが、度々失敗に終わります。そしてその浅野學峯の姿や考え方に学秀は疑問を抱くようになり、E組に理解を示すようになっていきます。

生徒会長であり学年トップの成績を誇る学秀へE組を陥れるよう画策させましたが、ことごとく失敗に終わったことで浅野學峯は学秀を見限ります。そして自身がA組の担任となり、E組への憎悪を煽る形で直接対決に挑みますが、E組の全面勝利。そして学秀だけではなくA組の他の生徒たちも浅野學峯のやり方に疑問を抱くようになります。

浅野學峯は今でこそE組を差別することで他のクラスの士気を上げるような非道なやり方を行う教師ですが、元々は殺せんせーのように生徒を大切に思い一緒に遊び学ぶ、優しい教師でした。画像のように生徒とバスケをして遊ぶシーンも描かれています。

椚ヶ丘学園の設立前、浅野學峯は現在のE組がある旧校舎で「椚ヶ丘学習塾」を開いていました。浅野學峯の経歴や実績で着々と生徒が増えていき、順調に過ごしていたかのように思っていたある日、1期生の1人である池田陸翔から電話がかかってきます。とりとめのない会話をし、電話は終わったのですが後日池田陸翔が自殺をしたという話が入ってきたのです。

あの時の電話はSOSだった、何故気付けなかったのかという後悔から自分の掲げた「生徒を伸び伸び育てる方針」が間違っていたと思い込み、現在の「例え弱者を踏みつけようと、より社会で強く生きていける生徒を育てる」という思考へと陥ってしまったのです。

思想は歪んでしまったものの、これも浅野學峯なりの生徒への思いだという評価もあります。しかし、だからと言ってE組を下に見て他の生徒の士気を上げさせる方法では、「結局E組からも自殺者を出してしまう可能性がある」という評価もあり、浅野學峯の過去編には様々な感想を持つファンがいます。

ここからは浅野學峯の名言を紹介します！1つ目の名言は「強く、ただ強く育てねば…」です。これは前述した浅野學峯の過去編で登場する名言で、浅野學峯が自分の教育方針のせいで大切な生徒を自殺に追い込んでしまったと後悔し発言された名言となります。

2つ目の名言は「社会に出たら…」です。学秀を見限り自分が教鞭をとり、洗脳することでA組の士気を上げさせE組との直接対決に挑んだものの惨敗に終わったことは前述したとおりですが、その後、浅野學峯はE組を壊しに重機と共に旧校舎へやってきました。そこで殺せんせーと直接対決するのですが、ここで理事長の権限をフル活用し圧倒的に自分へ優位な賭けを持ち込みます。

そこで出た名言が「社会に出たら…」です。どんなに卑劣な手を使い、人として間違っている教育方針を取っていても浅野學峯はこの学園の理事長なのです。殺せんせーは理事長に雇われているという立場上、権利をフル活用して持ち出された賭けを受けなくてはなりません。どの世代の読者も一度は経験することになる理不尽さを描いているシーンで出た名言です。

3つ目の名言は殺せんせーとの直接対決の時に出た「私の教育論では…」です。殺せんせーとは、月の7割を破壊し「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」と発言、自衛隊も動くほどの危険人物として扱われている謎の生物です。そのためE組の生徒たちは殺せんせーを暗殺する目的を持つのですが、浅野學峯はもし地球が破壊されるならそれでいいという持論を展開しています。

「私の教育論では…」の後に上記の心の中のセリフが続きます。極論ではありますが、生徒たち平等に死が訪れるならば…という浅野學峯の過去があるからこそのセリフで、浅野學峯は浅野學峯なりに生徒たちを思っている心理描写が現れています。

アニメ暗殺教室で理事長・浅野學峯の声優を担当したのは速水奨さんです。ベテラン声優として活躍する速水奨さんのプロフィールや出演作品を見ていきましょう。

速水奨さんは1958年8月2日生まれ、兵庫県出身です。劇団四季に所属していましたが1980年にアマチュア声優・ドラマ・コンテスト80に応募し声優デビューします。2013年には自身の会社を設立しフリーとして活動しています。同じく声優の五十嵐麗さんを妻に持ち、甥である速水秀之さんを養子に迎えています。速水奨さんは愛猫家としても知られ、「カイザー」という名前の雄猫が度々ブログに登場しているそうです。

速水奨さんの主な出演作として、「超時空要塞マクロス」のマクシミリアン・ジーナス役、「聖戦士ダンバイン」のバーン・バニングス/黒騎士役、「ドラゴンボールZ」のザーボン役、「勇者エクスカイザー」のエクスカイザー役、「南国少年パプワくん」のマジック総帥役、「BLEACH」の藍染惣右介役、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」のヴァニラ・アイス役などが挙げられます。

A組vsE組の最後の対決後、E組のある旧校舎を壊しにかかる浅野學峯でしたが、そこで殺せんせーと対決（賭け）をします。それは理事長の権限をフル活用し、殺せんせーを解雇することやE組破壊を止めるという理由だったために殺せんせーは断ることが出来ず、条件も不利な状態での対決（賭け）でしたが見事に殺せんせーは勝利します。

殺せんせーに敗れる、賭けに負けると浅野學峯は爆弾を爆発させてしまうことになるのですが、殺せんせーは脱皮した皮を浅野學峯に被せ守ります。なぜそんなことをしたのかと聞かれた殺せんせーは「似た者同士だから」と答え、浅野學峯が塾時代に掲げていた理念はまさに殺せんせーが掲げる理念だと告げるのです。

殺せんせーの話で過去、自殺してしまった生徒とのやり取りを思い出し、浅野學峯も過去は殺せんせーと同じようなセリフを言っていたことを思い出します。自殺してしまった生徒たち1期生から貰ったタイピンに対殺せんせー用のナイフを当て、「このＥ組を存続させることとします」、「それと、たまに私もやりにきてもいいですかね？」と話し、浅野學峯は過去を清算できたかのようにすっきりとした顔を見せていました。

殺せんせーを暗殺し、生徒たちが卒業を迎えた後、暗殺教室では7年後の様子が描かれています。E組の生徒たちがそれぞれの未来を迎えているのですが、浅野學峯の7年後も描かれています。物語終盤で、殺せんせーという生徒にとって脅威となる存在を学園に引き入れていたとして責任を問われ、理事長の座を退任しているのですが、7年後には再び私塾を開いている姿が見られます。

五英傑とはA組に在籍している学年TOP5の成績保持者です。浅野學峯のE組に対する態度は決して良いものではなく、当初は敵キャラとして描かれていましたが「浅野學峯が最推し」、「浅野學峯が一番好き」と言ったファンも多く見られました。

「食戟のソーマ」に登場する「薙切薊」も速水奨さんが声優を担当していることから、「ラスボスや悪役は速水奨さんなのか？」と冗談交じりの感想も多く見られました。

暗殺教室の原作漫画では理事長・浅野學峯の妻が登場することはありませんでしたが、「息子がいるということは浅野學峯には妻がいた」ということに驚く感想も見られました。

本記事でも紹介した通り浅野學峯には名言が多いのですが、「暗殺教室」15巻に掲載されていたという浅野學峯の座右の銘が忘れられないという感想もありました。暗殺教室自体に名言が多いので、原作をもう一度読んでみるとこの方のように意外なところに名言の発見があるかもしれません。

理事長・浅野學峯の悲しい過去や名言、アニメ暗殺教室で浅野學峯の声優を担当した速水奨さんについて掘り下げて紹介しましたがいかがでしたか？冷たい非人道的行為を行う理事長・浅野學峯がE組の生徒たちに行っていたことは決して褒められることではありませんが、そうなってしまった過去編では涙してしまったファンも多くいました。理事長・浅野學峯について気になった方はぜひ暗殺教室をご覧になってみてください。