ハンターハンターのシュートの強さ・念能力「暗い宿」を考察！アニメ声優は？

富樫義博先生の代表作「ハンターハンター」のシュートは、キメラ＝アント編に登場するUMAハンターであり、作中での活躍や成長ぶりから、ファンの間で再登場や今後の活躍が期待されている人気キャラクターの1人です。以下では、ハンターハンター・シュートのプロフィールから、彼が有する念能力の性質、キメラアント編での活躍や強さ、名言、アニメ声優、シュートに関する感想や評価を紹介します。

漫画「ハンターハンター」は、富樫義博先生の人気作品で、1998年から週刊少年ジャンプにて連載中です。連載期間は、人気漫画「ワンピース」に次ぐ長さと言われる一方、休載も度々余儀なくされており、単行本は、2019年3月時点で計36巻が刊行されており、累計発行部数は7200万部を突破しています。また、ハンターハンターは、1999年と2011年にアニメ化も放送されており、現在も根強い人気を誇る漫画作品です。

「ハンターハンター」は、作者・富樫先生の収集癖から着想を得て執筆されたと言われ、プロハンターという作品オリジナルの職業や、念能力と呼ばれる個人のオーラを基に発動される攻撃能力のように、緻密な世界観と設定が特徴の漫画作品です。本作品は、主人公・ゴン＝フリークスの旅をメインに、物語の舞台によって彼の仲間・クラピカが主人公を担う回も描かれています。

「ハンターハンター」は、少年漫画の作品ではグロテクスな描写が多い漫画として知られ、主人公・ゴンに対しても、所々で容赦のない展開を描いた場面が登場しています。そして、今回紹介しているシュートが登場するハンターハンター・キメラ＝アント編では、特殊な生態を持つ蟻・キメラ＝アントによるグロテスクな描写が最も多く描かれており、少年漫画とは思えないストーリー展開も人気に拍車をかけています。

一方で、「ハンターハンター」は、作中で書かれた文字数の多さも特徴の1つに挙げられ、ゴンとその仲間などの主要キャラクターから、主人公と直接関わりを持たないモブキャラに至るまで、緻密なハンターハンターの世界観とキャラ設定、念能力など、文字による説明の多さも、作品に深みを与えているでしょう。

「ハンターハンター」は、くじら島に住む11歳の少年・ゴン＝フリークスが、まだ見ぬ父親に会うために、父の職業であるプロハンターを目指して旅に出るところから始まります。ハンター試験会場に向かう船に乗り込んだゴンは、船内でクラピカとレオリオ、一次試験会場にてキルアと出会い、紆余曲折を経てハンター試験に合格します。その後、クラピカとレオリオは、1年後の再開を約束しそれぞれ旅立って行きます。

ゴンとキルアは、その後も行動を共にし、裏ハンター試験による念能力の開眼、くじら島への里帰り、グリードアイランドを経由して、キメラ＝アント編の舞台へたどり着きます。その頃、閉鎖国家・NGLでは、キメラ＝アントと呼ばれる謎の生物による捕食を目的とした人間狩りが行なわれており、ハンターによって蟻の駆逐が行なわれていました。

しかし、キメラ＝アントたちも念能力に目覚め始め、キメラ＝アントの王とその直属護衛軍の誕生により、近隣の国々では、キメラ＝アントによる被害が増大し、ハンター協会会長・ネテロ自ら赴くなど事態は悪化の一途を辿ります。そして、ゴン達NGL討伐隊の尽力や、ネテロとキメラ＝アントの王の死によって、一連の騒動は終息、ハンターハンターは、会長選挙を経て、未知の世界にあたる暗黒大陸への進出へと展開しています。

ハンターハンター・キメラアント編に登場したシュート＝マクマホンは、操作系念能力を持つUMAハンターです。一つ星の称号を持つシーハンター・モラウ＝マッカーナーシーの弟子です。シュートの性格について冷静沈着かつ慎重派と称される一方で、ナックルとの決闘でボロボロになったゴン・キルアが近づいてきても、自ら動くことが出来ないことから、気弱な性格とも言われています。

ハンターハンター・キメラ＝アント編にて、行動をともにすることが多い、ビーストハンター・ナックル＝バインとは兄弟弟子の関係で、2人の性格・言動は対照的に描かれています。それ故に、ナックルとは度々口論を繰り広げるも、決して仲が悪いわけでなく、NGL討伐後は、親友のような関係を見せていました。

キメラ＝アント編にて登場したビーストハンター・ナックル＝バインは、シュートとは対照的な風貌に、荒い言動とは裏腹に、動物に好かれるなど、師匠譲りの優しさが目立つキャラクターです。作中では、貸付破産によって相手のオーラを封じ込める「ハコワレ」という放出系念能力を使い、チーターを凌駕すると言われる高速度の持久力を披露しており、モントゥトゥユピー戦では、シュートに劣らぬ活躍を見せています。

気弱な性格から、敵に対して尻込みしてしまうことが多く、せっかく巡ってきたチャンスを逃すこともしばしば見られたシュートでしたが、NGL討伐を懸けた決闘や、モントゥトゥユピーとの対決で驚くほどの活躍を見せていました。以下では、ハンターハンターのシュートの強さについて紹介します。

師匠・モラウの弟子として、NGL討伐隊に加わったシュートは、ナックルと共にキメラ＝アントの巣に侵入し、操られたカイトに対して相応の深手を負わせて、念能力「暗い宿」にて保護します。カイトの実力について、念能力を使わなくても手ごわい、と称していたことから、ハンターハンターの登場人物の中で、恐らくカイトと同等の実力を持つプロハンターだと推測されます。

また、元来の弱気な性格から、相手を傷つけることをためらい、それ故に好機を逃してばかりのシュートでしたが、逆境時に立たされるほど、シュートの独特の思考展開は冴えわたり、本領発揮することが出来ます。しかし、シュート本人はそれらに気付いていないことが難点でしょう。一方、覚醒したことで左手の新技を編み出すなど、今後の活躍も期待されている人気キャラクターの1人です。

ハンターハンター・キメラ＝アント編最強のキャラクターの1人・モントゥトゥユピーを討伐するべく、ナックル・メレオロンと共闘するも苦戦を強いられてます。そして、時間稼ぎのために攻撃を仕掛けようとした矢先、外部からの思わぬ攻撃を受け、一時は気弱でチャンスに弱い性格が表に出てしまうも、ゴンのとっさの判断と行動力を間の当たりにして、自分自身を大きく変えるきっかけを作ります。

その後は、右足に深手を負いつつも、逆境を糧にモントゥトゥユピーへ戦いを挑み、新技を編み出すなど活躍を見せるも、重傷を負ったことを機に、ノヴの念能力で離脱、ハンターハンター・キメラ＝アント編終盤では病院へ搬送され、入院生活を送っています。

個人が持つ特性に応じて多様な技が繰り出される念能力も、「ハンターハンター」の魅力です。作中に登場する念能力は、戦闘向けに編み出された技が目立つ中、シュートの念能力・暗い宿（ホテル・ラフレシア）は、UMAハンターらしさを感じさせるでしょう。以下では、ハンターハンター・シュートの念能力・暗い宿の性質や強さについて紹介します。

シュートの念能力・暗い宿（ホテル・ラフレシア）は、シュートがダメージを与えた標本の一部または全身を、普段持ち歩いている鳥籠の中に閉じ込めて、保護・持ち運びできる捕獲に特化した能力です。念能力の発動条件は、相当のダメージを対象者に与えることであり、全身だけでなく、相当の負荷を与えた体の一部だけを籠に閉じ込めることも可能です。

しかし、体全体を籠の中に閉じ込めるには、相手に深手を負わせる必要があり、人をむやみに傷つけることを嫌うシュートは、カイトを捕獲する際にも、やむを得ず彼に相当の傷を負わせた経緯を話していたことから、精神的な強さも求められる念能力でしょう。また、籠に閉じ込められた対象者は、籠の外に出すことで元の大きさに戻る一方、籠の中にいる間は、外部の人間と対話が出来ない難点もあります。

ハンターハンターに登場する念能力・暗い宿（ホテル・ラフレシア）は、他者を傷つけたり、争うことを苦手とするシュートの性格に適した念能力であり、使い方によっては攻守のバランスが取れた最強の念能力にもなります。また、暗い宿に体の一部を閉じ込められた対象者は、シュートによって奪われたことに気付かないだけでなく、相当のダメージを感じません。

シュートの念能力・暗い宿の発動条件は、対象者を傷つけることであるため、シュートの性格を鑑みると、相当の覚悟と精神的な強さが求められることが示唆されます。また、キルアとの一騎打ちの際には、宙に浮く3本の左手を囮にして、キルアに攻撃を仕掛け、念能力で彼の左目を奪い取るなど、シュートの暗い宿（ホテル・ラフレシア）は、使い方によって、最強の技の1つに数えられるでしょう。

ハンターハンター・シュートの念能力には、ネフェルピトーによって操られているカイトの人形を捕獲した「暗い宿（ホテル・ラフレシア）」の他に、キルアやモントゥトゥユピーとの決闘時に繰り出された3本の左手・断片的に登場した右手の念能力も登場しました。以下では、ハンターハンター・シュートの他の念能力について紹介します。

浮上する三つの左手は、シュートが繰り出す念能力の仮称の1つで、打撃攻撃などの基本戦術を繰り出す能力です。シュートは、初登場時から左腕がなく、袖の長い衣服で左部分を隠す傍ら、左腕から籠や左手を収納・引き出しています。左手は、シュートの意思によって、遠隔攻撃することが可能であり、暗い宿と組み合わせることで、驚異的な強さを発揮するでしょう。

宙に浮く左手は、主に敵の目をあざむく囮として操作されることが多いです。また、ハンターハンター・キメラアント編のモントゥトゥユピーとの闘いにて、ナックルと苦戦を強いられる中、自身の能力を覚醒させ、負傷した右足を補うかのように、左手に乗り浮遊する技を編み出すなど、大きな成長を見せていました。

シュートの「物体を出し入れする右手」は、右手に書いた物体の絵を基にそれらを現実に取り出す能力で、左手の名称とともに、仮称として名付けられた念能力です。一見、暗い宿（ホテル・ラフレシア）と、似ており、作中では、携帯電話などの小型の物を取り出す描写など、断片的に登場した念能力です。

また、ハンターハンターでは、ゴン・キルアが狙う割符を右手に乗せて吸収し、割符の絵に変化させるなど、物を取り出すだけでなく、吸収する能力も有しています。物体を出し入れする右手の念能力は、割符・携帯電話のように、手の平に収まるサイズの物に対して使えるとも推測され、暗い宿（ホテル・ラフレシア）と異なり、制限が設けられていると考察されます。

富樫義博先生が執筆する「ハンターハンター」は、個性豊かなキャラクターの登場や予測不能のストーリー展開だけでなく、アニメ版も男女問わず高い人気を誇っており、キャラクターを演じる声優陣に注目が集まっています。以下では、ハンターハンター・シュートのアニメ声優と、プロフィール、主な出演作を紹介します。

ハンターハンター・シュートのアニメ声優は、NHKの長寿アニメ番組・「おじゃる丸」のレギュラー声優で、キスケやオコリン坊の声でお馴染みの声優・うえだゆうじさんが担当しました。うえだゆうじさんは、おじゃる丸だけでなく、アニメ版「ポケットモンスター」のタケシやポケモンたちを始め、多くのアニメ作品で活躍する人気声優の1人です。

声優・うえだりゅうじさんは、1967年生まれ、福岡県出身で、舞台俳優を経た1992年にアニメ「カリメロ」のジュリア―ノ役で、声優デビューします。アニメキャラクターの吹き替えだけでなく、エンディングテーマも歌うなど、多彩な面を持ち合わせてている声優として、高い評価を得ています。当初は、「上田祐司」の芸名で活動していましたが、2004年以降は「うえだゆうじ」とひらがな表記を使用しています。

以下は、声優・うえだゆうじさんの主な出演作です。

• 機動戦士ナデシコ（1996年）：天河明夫
• るろうに剣心（1997年）：相楽左之助
• ポケットモンスターシリーズ（1997年～）：タケシ他
• おじゃる丸シリーズ（1998年～）：キスケ・オコリン坊他
• ワンパンマン（2015年～）：番犬マン
• 3月のライオン（2017年）：野口栄作

ハンターハンター・キメラ＝アント編と、短い登場期間ながらファンの間で人気の高い人気キャラクター・シュートは、NGL討伐隊のメンバーとしての活躍に加え、ゴンとの出会いを通じて自身を大きく成長させました。以下では、ハンターハンター・シュートの成長を感じさせる名言を、エピソードと共に紹介します。

NGL討伐隊のメンバー入りを巡って、ナックルと対決後のゴン・キルアペアの隙を伺い、物陰に隠れて彼らに攻撃をしかけようと構えた瞬間に表れたシュートの名言です。ナックルと同時に初登場を果たすも、強気で感情的な言動が目立つナックルに比べて、シュートの実態は明らかにされず、作中では謎の人物として影を潜めていました。

ハンターハンターにて行動を共にするナックルとは対照的に、冷静沈着かつ理知的な見せていたシュートでしたが、ナックルとの対決後で、体をふらつかせながら帰路に着くゴン・キルアから割符を奪おうと、チャンスをうかがっていました。しかし、シュートの弱気な性格が災いとなり、割符を奪うどころか2人に近づくこともできず、作戦はあっけなく失敗に終わりました。

シュートの気弱な性格について、師匠・モラフや兄弟弟子・ナックルからは、危険や好機から逃げることで自身が傷つくことを恐れていると指摘されていました。また、シュートも、自身の心の弱さを自覚し、そんな自分の性格を変えようと思っても踏ん切りがつかず、人知れず自暴自棄に陥っていた時期もありました。しかし、ゴンとの出会いが、シュートの性格を大きく変えていきました。

シュート達NGL討伐軍は、宮殿に侵入した先で、モントゥトゥユピーと対峙します。そこでシュートは、ナックルの時間稼ぎのために、モントゥトゥユピーの目の前に表れ、念能力を発動させようと構えた瞬間、外から降り注ぐ龍星群（ドラゴンダイブ）の攻撃により、宮殿の天井が所々崩れ始めます。その場にいた人間も含めて、外部の異変に動揺したシュートは、弱気が先行し攻撃を仕掛けることが出来ずにいました。

そんな時、とっさの判断でモントゥトゥユピーに闘いを挑んだゴンの機転を目撃したシュートは、怖気づいて動くことができなかった自分を責めると同時に、ゴンの勇気ある行動に感動を覚えます。そして、1回りも年下のゴンの行動から、考えを改めたシュートは、自分のコンプレックスだった心の弱さを克服し、見違えるほどの活躍を見せ始めます。

ハンターハンター・シュートの名言「できるならば世界の人々に…」には、人生で初めて味わった感動とゴンに対する感謝の心・尊敬の念も込められています。同時に、追い詰められるほど、力がみなぎってくることに気付いたシュートは、自分のためではなく仲間を生かすために、闘い続けました。

ハンターハンター主人公・ゴンとの出会いを経て、底知れぬ強さを覚醒させたシュートは、キメラ＝アント編のみの登場でしたが、ハンターハンターファンの間では、根強い人気を誇っている人気キャラクターです。以下では、声優・うえだゆうじさんが担当したハンターハンター・シュートに関する感想や評価について紹介します。

ハンターハンター初登場時から、底知れぬ強さを感じさせていた姿や、回を追うごとに活躍をみせていくシュートの姿は、ハンターハンターファンの間では、カッコイイキャラクターとして人気を集めています。当初は、見た目に反して臆病な素振りが多く描かれていましたが、モントゥトゥユピーとの対決では、目まぐるしい強さを発揮するなど、今後の活躍が期待されているキャラクターの1人です。

ハンターハンターのシュートと言えば、正反対の性格のナックルも思い浮かべるでしょう。沈着冷静で思慮深いシュートと、感情的で根は優しいナックルのやり取りは、滑稽にも見える一方で、モントゥトゥユピーとの対決では、調和のとれた連携プレイで高い評価を得ているキャラクターです。評価の高いハンターハンター・キメラ＝アント編を、シュート・ナックルの動向にも注目して楽しんでみませんか。

ファンの間で評価が高いハンターハンター・キメラ＝アント編は、グロテスクな描写が最も多く描かれたストーリーでありながら、シュートたちハンターの活躍や名言も最も多く登場しました。その中でも、シュート・ナックルの師匠にあたるモラウは、回を追うごとに多彩な活躍や名言を残しており、ハンターハンター・キメラ＝アント編終盤にて、次期会長選挙への推薦を辞退するなど、謙虚な人柄にも高い評価や人気を得ています。

ハンターハンターの中で、最もグロテスクな描写が多いと称されるキメラ＝アント編は、単行本18～30巻に及ぶ長編でありながら、主人公・ゴンたちNGL討伐隊の活躍や、彼らが駆除を試みる蟻の王の心境の変化・衝撃的な結末は、多くのファンの感動を呼びました。「ハンターハンター」は、自分より強い敵に勝つことだけでは得られない、人を想う心の強さを改めて考えさせられる名作です。

ハンターハンター・シュートの念能力や性質、強さ、キメラ＝アント編での活躍、名言、アニメ声優、シュートに関する感想や評価を紹介しました。ハンターハンター・キメラ＝アント編にて、短い登場期間でありながら、少年漫画の王道ストーリーのような成長と活躍を見せたシュートは、ファンの間で再登場が期待されている注目のキャラクターです。