アナと雪の女王 家族の思い出はなぜ低評価？アニメのあらすじや日本語声優を紹介

アナと雪の女王 家族の思い出は、大ヒット映画アナと雪の女王に比べると低評価が目立ちます。この記事ではなぜアナと雪の女王 家族の思い出が低評価なのか、あらすじとあわせて解説します。そこでまずは、アナと雪の女王 家族の思い出について基本的な作品情報を紹介します。

アナと雪の女王 家族の思い出とは、2017年にアメリカで上映されたアニメーション映画です。大ヒット映画であるアナと雪の女王のスピンオフ作品でもあります。元々映画作品ではなく、テレビスペシャルとして放送される予定でしたが、出来がよかったために映画としてリメンバー・ミーと同時公開されました。2019年1月3日には日本で地上波放送されました。

前作のアナと雪の女王 エルサのサプライズの上映時間は8分でしたが、アナと雪の女王 家族の思い出は22分もあります。ディズニー作品が併映する時、およそ6分〜8分が普通でしたがこの上映時間は異例の長さでした。

大ヒット作品のアナと雪の女王のスピンオフ作品となっているので、アナと雪の女王でもメインキャラクターだったアナ、エルサ、オラフ、クリストフが登場します。時系列は、アナと雪の女王の本編が終わった後の初めてのクリスマスの話なので、エルサは魔法を使いこなす事ができるようになっています。

こちらはアナと雪の女王 家族の思い出の予告動画です。クリスマスパーティーを楽しみにするアナやエルサ、オラフが描かれています。しかし、エルサは家族のクリスマスの思い出がないと言います。そこでオラフはトナカイのスヴェンを誘い、住人達の家を回ってその家のクリスマスの伝統を教えてもらっています。

また、アナと雪の女王 家族の思い出では、これまでのディズニー映画のオマージュやネタも隠されています。ストーリーだけでなく、ディズニーファンとしても楽しめる作品となっていることが予告動画では分かります。

スピンオフのアナと雪の女王 家族の思い出はその出来の良さに、テレビ放送からリメンバー・ミーの映画と同時公開となりました。しかし、実際には低評価であるという噂もあります。アメリカでは11月22日からリメンバー・ミーとアナと雪の女王 家族の思い出が放映されましたが、12月8日からは併映されなくなりました。

このことから、アナと雪の女王 家族の思い出の上映時間が長く、不評だったために併映されなくなったのではないかと報道されました。しかしこのことについてディズニー側は、元々期間限定上映だったと発表しています。ここでは本当に低評価なのか、その理由を調査しました。

アナと雪の女王 家族の思い出はスピンオフ作品であるため、元の作品であるアナと雪の女王のような壮大さを求めていると、物足りなさを感じてしまうようです。元々、アナと雪の女王には女であることに縛られず、解放されようというメッセージが込められているといわれています。

アナと雪の女王 家族の思い出にも、伝統に縛られないというメッセージがあります。とはいえ、やはりアナと雪の女王のメッセージや演出のインパクトには負けてしまうのです。

アナと雪の女王には、エルサやアナの気持ちをそのまま歌うメッセージ性の強い曲がたくさん歌われていました。そのため、公開当初から映画のストーリーだけでなく劇中歌も話題となりました。しかしスピンオフのアナと雪の女王 家族の思い出では自分の気持ちを歌うというよりも、相手に語りかけているような歌詞や、その場面に合わせた曲となっています。

つまり、アナと雪の女王のように感情移入できるような歌詞にはなっていないのです。また、アナと雪の女王の音楽はストーリーの一部として受け入れやすいものでしたが、アナと雪の女王 家族の思い出の曲はストーリーに付属しているだけで、その歌詞の内容にストーリー性はありません。だから全体的に印象に残りにくく、低評価の感想が多くなってしまったのです。

アナと雪の女王では、アナとエルサ二人が主人公です。一方でスピンオフのアナと雪の女王 家族の思い出ではオラフが主人公となっています。しかし日本語版の題名はアナの名前がついていることから、誰が主人公であるのか分かりにくいのです。実はアナと雪の女王 家族の思い出の原題は「Olaf's Frozen Adventure」です。

これを直訳すると「オラフの冷たい冒険」となります。つまり原題では主人公がオラフである事がわかります。このように、日本語版では全く違うタイトルにしてしまったので、誰が主人公なのか分からないという感想や評価が寄せられているのです。またアナとエルサの活躍が観れると思った方にとっては、思っていたストーリーと違ったと感想を持つ方もいました。

低評価や期待はずれの感想もあるスピンオフ作品のアナと雪の女王 家族の思い出です。では、実際にはどのようなストーリーになっているのか、ここではあらすじやメインテーマ曲を紹介します。

アナと雪の女王 家族の思い出のあらすじは、アレンデールのお城でのクリスマスパーティーを楽しみにしているアナとエルサ、オラフのシーンから始まります。たくさんのごちそうを準備し、アレンデールの人々を呼んでクリスマスパーティーをするつもりでした。しかし、住民たちを呼んでクリスマスの鐘を鳴らすと、皆はパーティーに参加せずに帰っていってしまったのです。

クリスマスは家族と過ごすのが当たり前で、アナとエルサはそのことを知りませんでした。住民たちはそれぞれの家のクリスマスの伝統に従って過ごしていました。しかしエルサとアナにはクリスマスの伝統はなく、落ち込んでしまいます。それを見たオラフは二人のために、アレンデールの人々の家の伝統を分けてもらうことにしました。オラフはトナカイのスヴェンを誘って各家を回ります。

オラフはスヴェンに引かせたソリで、その家の伝統アイテムを運びます。街の皆の伝統をプレゼントすればアナとエルサが喜ぶと、オラフは上機嫌になります。オラフは最後にサウナが大好きなオーケンの家に行きます。オラフはオーケンの家で一緒にサウナに入りました。そんなオラフに、オーケンはサウナをプレゼントしました。

オラフはサウナをソリに乗せて城へ戻ります。しかし、山道を進んでいるとサウナの中にあった炭がソリに燃え移ってしまいます。それに加え、ソリの中に置いていた斧がスヴェンとソリを繋いでいたロープを切ってしまったのです。スヴェンと燃えるソリ、そしてそのソリに乗っていたオラフはそのまま傾斜となっている山道を滑り落ちてしまいます。

スヴェンはなんとか崖に落ちずに済み、オラフもまた崖の向こう側に運良く着地することができました。しかし、ソリで運んでいた伝統のアイテムは崖の下に落ちてしまいました。その中で、フルーツケーキだけが無事でした。オラフはフルーツケーキを持って城に戻ろうと暗い森の中を歩き進めます。

しかし、森の中には危険な動物がたくさんいます。しかもオラフは美味しそうなフルーツケーキを持っているのです。オラフはフルーツケーキを狙ったオオカミに追いかけられてしまいます。森の中を必死で駆け巡り、オラフはなんとかフルーツケーキを守り抜きます。やっとのことで森を抜けて一安心しているオラフでしたが、なんとその隙を狙ってフルーツケーキをワシに取られてしまいます。

フルーツケーキを守れず、集めた伝統のアイテムを失くしてしまったことに、いつも陽気なオラフもこの時ばかりは落ち込んでしまいました。オラフはその場で立ち止まってしまいます。オラフが森の中で冒険をしている頃、アレンデール城にいたアナは屋根裏部屋にいました。屋根裏部屋は物置になっており、子供時代の思い出もそこに仕舞い込んであったのです。

アナは思い出がつまった箱をエルサに見せます。それを見たエルサは、家族でのクリスマスの伝統を思い出します。そんな中スヴェンが城にたどり着き、オラフがオオカミに襲われて危ないと伝えました。アナとエルサ、クリストフはアレンデールの住民と協力してオラフを探し始めます。そうして無事にオラフを見つけ出し、アナとエルサはオラフに大切なことを教えます。

アナと雪の女王 家族の思い出のテーマ曲「あなたといるだけで」は最高のプレゼントは物ではなく、家族であるということを歌った曲です。あらすじにもあったように、失敗して落ち込んでしまったオラフを優しく励ますアナとエルサの素敵な歌となっています。一緒にいるだけで安らぐというシンプルな歌詞ですが、ゆっくりと落ち着いた曲調でとても癒やされると評判です。

アナと雪の女王 家族の思い出の日本語吹き替え声優は、元の映画であるアナと雪の女王と同じ声優がそれぞれのキャラクターを担当しています。どんな声優が担当しているのかをここでは紹介します。

アナ役の声優を担当しているのは神田沙也加です。神田沙也加は歌手や女優、声優、ナレーターとして活躍されています。主にミュージカルや舞台で活躍しており、歌唱力に定評があります。出演作品には「ダンガンロンパ」の江ノ島盾子役、「赤毛のアン」のアン役、「1789-バスティーユの恋人たち-」のオランプ・デュ・ピュジェ役などがあります。

アナの姉でアレンデールの女王であるエルサの声優を担当したのは、女優の松たか子です。松たか子はシンガーソングライターとしても活躍しています。また女優としては、舞台・映画・テレビドラマと幅広く活動されています。出演作品には、「HERO」の雨宮舞子役、「坂の上の雲」の佐久間多美役、「カルテット」の巻真紀役などがあります。

山奥で氷を運ぶクリストフの声優を担当したのは原慎一郎でした。原慎一郎は主に舞台俳優として活動しており、かつては劇団四季にも所属していました。舞台俳優としては「レ・ミゼラブル」、「ピーターパン」、「三銃士」、「キャバレー」などに出演されています。

また、吹き替え声優としも何作品か出演しており、「ジェイクとネバーランドのかいぞくたち」のボーンズ役、「メリー・ポピンズ リターンズ」のアンガス役などをされています。

エルサの魔法で作り上げた雪だるまのオラフの声優を担当したのは、ピエール瀧でした。ピエール瀧はミュージシャンや俳優、声優、ナレーターと幅広く活躍されています。映画では名助演としても知られており、過去には日本アカデミー賞優秀助演男優賞や毎日映画コンクール男優助演賞などを受賞されています。出演作品には、「凶悪」の須藤純次役、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の黒坂辛作役などがあります。

オラフの声優を担当していたピエール瀧は、2019年3月12日に麻薬取締法違反の容疑で逮捕されました。幅広く活躍していただけに、この逮捕による被害総額は30億円にもなるといわれています。アナと雪の女王 家族の思い出ではオラフ役として続投していますが、アナと雪の女王2に関しては声優が交代されることが発表されました。

アナと雪の女王 家族の思い出は本当に低評価ばかりなのか、実際にSNSでの感想や評価を調査しました。ここではSNSでのアナと雪の女王 家族の思い出の感想を紹介します。

アナと雪の女王 家族の思い出を視聴された方の中には、22分でよくまとまったストーリーになっているという感想を寄せている方もいました。確かに、あらすじでもあったようにとても分かりやすく、まとまっている内容となっていました。併映されるスピンオフ作品としては長いと感じる方もいたようですが、単発作品で観ると高評価の感想も多いようです。

こちらはリメンバー・ミーの同時上映ではなく、単発のスピンオフとして視聴された方です。ストーリーのあらすじでもありましたが、オラフの頑張りやそのオラフを優しく受け止めるアナやエルサの家族愛が描かれています。その描写に思わず泣いてしまったという感想もありました。純粋な家族愛は胸に響くものとなっています。

大人達による評価では、低評価の感想もありました。しかし、子どもたちにはとても人気なようです。起きてから10回もリピートしているお子さんもいました。ストーリーのあらすじを見ても分かるように、オラフの冒険ストーリーは子どもたちの心を鷲掴みにするものとなっています。

アナと雪の女王 家族の思い出の低評価は、ストーリーの物足りなさや主人公の分かりにくさが原因でした。しかし、感想や評価を実際に調査してみると、そこまで低評価はありませんでした。ストーリーのあらすじはとても分かりやすいもので、特に子どもたちからは大人気です。まだアナと雪の女王 家族の思い出を観たことがないという方はぜひ観てみてください。