ターザン・ディズニー映画のあらすじと登場人物を紹介!エルサとアナの弟?

ディズニー映画『ターザン』は、これまで数々の映画を生んだ名作小説を原作としたディズニー製作のアニメーション映画。幼い頃に両親を失って動物たちに育てられたターザンが活躍するアクションとロマンスを描いたディズニー不朽の名作の1つです。この記事では『ターザン』のあらすじと登場人物を紹介するほか、一大旋風を巻き起こしたあの人気作品との意外な関係について掲載しています。

ターザン・ディズニー映画のあらすじと登場人物を紹介!エルサとアナの弟?のイメージ

目次

  1. ディズニー映画ターザンのあらすじと登場人物を紹介!
  2. ディズニー映画ターザンとは?
  3. ディズニー映画ターザンのあらすじをネタバレ!
  4. ディズニー映画ターザンの登場人物一覧!
  5. ディズニー映画のターザンはエルサとアナの弟なのか?
  6. ディズニー映画ターザンのあらすじと登場人物まとめ!

ディズニー映画ターザンのあらすじと登場人物を紹介!

数々の実写映画が製作されてきた名作小説をアニメ映画化したディズニー版『ターザン』は、物語の展開や登場人物の設定などディズニー作品ならではのアレンジが加えられてます。原作や他作品で物語を知ってる方にもおすすめのディズニー映画『ターザン』のあらすじ、登場人物を紹介するほか、大ヒット映画『アナと雪の女王』とのかねがね噂になっていったあの関係についても掲載しています。

ターザン|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー

ディズニー映画ターザンとは?

1999年に公開されたウォルト・ディズニー・カンパニー製作のアニメーション映画。原作のエドガー・ライス・バローズの小説『Tarzan of the Apes』をベースに小さなお子さんにも楽しめるようアレンジが加えられてます。また、トップシンガーのフィル・コリンズが歌う主題歌「You'll Be in My Heart」が大ヒット、日本吹き替え版ではV6の坂本昌行さんが主題歌をカヴァーしたことで話題を集めました(劇中歌はコリンズが担当)。

『ターザン』は大ヒットして興行収入は約28億円を突破したものの、この作品を最後にディズニールネッサンス(有名な物語を原作とした作品)の黄金期は低迷の一途を辿ります。

その後『ターザン』はOVAとして続編が制作されており、『ターザン&スーザン』(2002年)『ターザン2』(2005年)がDVDで販売されましたが、ディズニー黄金期の続編シリーズは大失敗。業績悪化により2005年にディズニーCEOが辞任しています。

ディズニー映画ターザンのあらすじをネタバレ!

ディズニー映画ターザンのあらすじ「ジャングルへと漂流した親子」

海上事故により炎上する船から命からがら小舟で逃げ出した貴族の夫婦。小舟はアフリカのジャングルへと漂流しました。夫婦は生き抜くため、まだ赤ん坊だった息子と一緒にジャングルで生活を始めるのですが、息子を残して夫婦は獰猛な豹のサボーに襲われて殺されてしまいます。

その頃、大切な我が子をサボーに殺されて悲しみに暮れていたメスゴリラのカーラ。すると突然赤ん坊の声が聞こえてきたため声が聞こえた方角へと駆け寄ってみると、サボーに見つからないように隠されていた人間の赤ん坊を見つけます。

赤ん坊を連れ帰ることにしたカーラは、赤ん坊を狙って近寄ってきたサボーに襲われつつも無事に赤ん坊を連れ帰りました。

ディズニー映画ターザンのあらすじ「孤独と母親の愛情」

赤ん坊を助けて仲間の元へと連れて帰ったカーラは、夫カーチャックの反対を押し切って赤ん坊を我が子として育てる決意をします。赤ん坊は「ターザン」と名付けられ、カーラの元でゴリラとして育てられるのですが、ほかのゴリラたちと容姿が違うことや群れのボスでもあるカーチャックに認められてなかったことから、仲間たちとは馴染めずにいました。

母親カーラから励まされながらも頑張って仲間になろうと奮闘するターザン。やがてゾウのタントーとメスゴリラのタークが友達になり、ターザンは母親と友達に支えられながらジャングルでたくましく成長をしていきます。

そして、自分の両親(本人は知らない)やカーラたちの子供など様々な動物を襲い食い殺してきたサボーとの死闘の末、ターザンはサボーを倒してゴリラたちから歓喜の雄叫びが巻き起こるのでした。

ディズニー映画ターザンのあらすじ「ジェーンとの出会い」

ある日、ポーター教授と娘のジェーン、ガイド兼ボディガードのクレイトンがゴリラの生態調査が目的でジャングルを訪れますが、娘のジェーンが子供のヒヒに気を取られている間に父親たちとはぐれてしまいます。怒ったヒヒの群れに襲われて危機的状況に陥ってしまったところをさっそうと現れたターザンに助けられて難を逃れます。

ターザンは初めて見る自分と同じ種類の生物に驚き、またジェーンも野生化した人間を見て驚きます。ターザンの協力を得てベースキャンプへと戻ることができたジェーンは、ポーター教授にターザンのことを話しました。

案内役のクレイトンは、ターザンを教育してゴリラの群れに案内させる計画を企てます。自分と同じ生物のジェーンのことが気になってベースキャンプにちょくちょく訪れていたターザン。

ジェーンとポーター教授はターザンに言葉や人間の常識などを教えて、ターザンは短期間で言葉などの知識を覚えます。そしてターザンは、優しくて美しいジェーンに少しづつ惹かれてくのでした。

ディズニー映画ターザンのあらすじ「本性を表した密猟者」

ターザンにゴリラの群れのところまで案内を頼みますが、ターザンはそれを一度断ります。しかしクレイトンは、ジェーンたちが帰国間近だったことを利用して群れまで案内すればジェーンは帰らないと嘘を言ってターザンに強引に案内させました。

ターザンは教授たちを仲間のいる群れへと連れて行きますが、ボスのカーチャックに見つかり逆鱗に触れて追い出されてしまいます。ジェーンたちはイギリスへと帰国することになり、一緒に来ないか誘われてターザンは悩みます。そんな息子の姿を見てカーラは、ターザンに本当の両親が暮らしていた家を見せました。

そこで本当の両親が写った写真と自分が人間だったことを知り、カーラに今まで育ててくれた感謝と別れの言葉を告げてイギリスに行くことを決意します。ターザンたちはジェーンたちと一緒に乗船しますが、クレイトンの策によってターザンとジェーンたちは船内にある牢屋に閉じ込められてしまいます。

何とクレイトンと船員たちは、ゴリラたちを密漁して高値で売却するのが目的で同行していた密猟者だったのです。

ディズニー映画ターザンのあらすじ「父との別れ」

ターザンが連れて行ってくれた道順を把握していたため難なくゴリラの群れへと辿り着いたクレイトンと仲間たちは、容赦なくゴリラたちを襲い始めます。

その頃、一刻も早く助けに行きたいのに頑丈な牢屋から抜け出せずにいたターザンたちでしたが、親友の叫び声を聞いてただならぬ異変を感じたタークとタントーが駆けつけて、船の甲板を破壊してターザンたちは無事脱出します。

ターザンが急いで群れへと駆けつけると、クレイトンたちに襲われて仲間たちが次々と捕縛されています。タントー&タークたちと協力してターザンは密猟者たちを次々と退治していき、檻に入れられたカーラを無事救出するのですが、ターザンを狙って撃ったクレイトンの銃弾をカーチャックが庇って直撃してしまいます。

怒ったターザンはクレイトンを戦って倒すのですが、銃弾を打ち込まれて致命傷を負ったカーチャックはもう長くありません。カーチャックは最後にターザンを自分の息子と認め、新たなボスとして群れの仲間たちを守ることを頼んで息を引き取ります。

ディズニー映画ターザンのあらすじ「二人の新たな門出」

ターザンは、ジェーンたちとは一緒に行かずにジャングルに残ることにしました。ターザンと離れて初めて彼のことを愛していると気づいたジェーンは、ポーター教授を説得してターザンの元へと引き返します。

しかも何とポーター教授までもが、ゴリラの研究が行えるを理由に一緒にジャングルへと残ります。カーラはそんなジェーンたちのことを快く迎い入れ、ターザンとジェーンはジャングルで幸せに暮らすのでした。

ディズニー映画ターザンの登場人物一覧!

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 ターザン(トニー・ゴールドウィン/金城武)

『ターザン』の主人公。赤ん坊の頃に両親と共にジャングルへと漂流してジャングルで生活するも、豹のサボーに両親を殺されてしまいます。助けてくれた母ゴリラのカーラの元で愛情を持って育てられたことで心優しい勇敢な青年へと成長を遂げ、やがて自分の人生を変えることになる運命の女性ジェーンと出会います。

ゴリラたちとジャングルでの生活をしていたため人間離れした身体能力を有しており、苦戦したとはいえカーチャックも倒せなかった豹のサボーを倒すほどです。また知能も高く、最初はゴリラ語しか話せなかったのが、みるみると知識を吸収して言語などを短期間で習得するなど秀才ぶりを発揮しました。

ちなみに幼少期のターザンの声は、アレックス・D・リンツ、ブライアン・シッダール(一部のみ)/北尾亘が担当されています。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 ジェーン・ポーター(ミニー・ドライヴァー/すずきまゆみ)

ポーター教授の娘。父親の調査の手伝いでジャングルに訪れるも、不注意により父親たちとはぐれてヒヒに襲われたところをターザンに助けられます。

最初はターザンのことを警戒してましたが、すぐに打ち解けて仲良くなれる、父親のポーター教授に似て陽気で明るい優しい性格。最後は母国には帰らずジャングルに残ってターザンと添い遂げました。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 カーラ(グレン・クローズ /藤田淑子)

母親としてターザンを立派に育て上げたメスゴリラ。大切な子供をサボーに殺されて悲しんでいたときに赤ん坊だったターザンと出会い自分の息子として大切に育てました。穏やかで優しい性格で、ターザンの一番の良き理解者として悩むターザンをいつも支えて道を示して上げました。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 カーチャック(ランス・ヘンリクセン/内海賢二)

カーラの夫でゴリラたちのボス。最初は人間であるターザンを子供として認めてませんでしたが、クレイトンに撃たれたとき、息子の仇であるサボーを倒して仲間たちからも信頼されている今のターザンになら託せられると、ターザンを息子として認めて息を引き取りました。ちなみに原作ではターザンの父親を殺したのはサボーではなくカーチャックで、物語序盤の悪役です(母親は殺されたのではなく病死)。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 ポーター教授(ナイジェル・ホーソーン/大木民夫)

ジェーンの父親、本名はアルキメデス・Q・ポーター。誰とでも打ち解けられる陽気で明るい性格で、娘の幸せを第一に考える優しいお父さん。ディズニー版ではジャングルに来た目的はゴリラの生態調査でしたが、原作では財宝目的で訪れたことになってます。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 クレイトン(ブライアン・ブレスド/銀河万丈)

ポーター教授親子に同行していたボディガード、しかしその実態はゴリラたちを狙う密猟者。密猟仲間たちと協力して次々とゴリラたちを襲い、カーチャックを撃ち殺しました。性格はずる賢く、ディズニー・ヴィランズ(ディズニー作品の敵キャラの総称)らしい卑怯な憎きキャラ。

実は原作とは一番異なるキャラクター。原作ではターザンの従兄弟にあたる貴族で、ターザンとはジェーンを取り合う恋敵役。またターザン親子が行方不明になったことで、本来ターザンが受け継ぐはずだった家の財産や名誉など全てを受け継ぎました。ちなみに原作ではクレイトンは名字で、ターザン親子も同じクレイトンの姓を名乗ります。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 ターク(ロージー・オドネル/土居裕子)

ターザンの親友のメスゴリラ。幼い頃は自分たちとは違うターザンのことをからかっていましたが、ターザンの純真でひたむきな姿に心打たれてタントーと共にターザンの親友になります。普段は若いゴリラたちのリーダーとして活躍しており、気が強い姉御肌のような性格ですが、ジェーンと仲良くするターザンを見て嫉妬する可愛らしい一面も見せていたことが話題となりました。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 タントー(ウェイン・ナイト/玄田哲章/テイラー・テンプシー/山下夏生)

ターザンの親友の像。子供の頃は気弱で臆病な性格だったのが、ターザンと出会って一緒に行動するうちに勇敢な像へと成長します。ターザンが船の牢屋で閉じ込められていたとき、ジェーンを選んでふてくされていたタークを叱咤したり、甲板を破壊してターザンを救出するなど大活躍を見せました。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 サボー

ジャングルを縄張りに様々な動物たちを襲い、ターザンの両親やカーラ&カーチャック夫婦の息子も殺した獰猛な豹。ちなみに豹のサボーは原作に登場しないオリジナルの敵で、原作のサポーはターザンに倒されたモブキャラのライオンに付けられた名前です。

ディズニー映画ターザン登場人物一覧 ターザンの両親

海難事故によりジャングルへと漂流し、まだ赤ん坊だった息子(ターザン)を残して豹のサボーに殺されてしまいます。カーラに見つけてもらうまで赤ん坊以外の登場人物の台詞は一切なく、劇中歌が流れる中で物語が進行するので両親の声優はいません。

ディズニー映画のターザンはエルサとアナの弟なのか?

ディズニー映画は隠しキャラやメッセージなどの隠れネタが多い作品として有名です。本作『ターザン』では、ディズニー屈指の名作『美女と野獣』のポット婦人(上記画像のポット)、中国の花木蘭(伝承文芸の主人公)を題材にしたディズニー映画『ムーラン』の飼い犬が登場しています。ディズニーファンの間では、ディズニー作品の物語や隠れネタを考察して様々な説が飛び交っており、この『ターザン』にも驚くような説があります。

それは「ターザンとアナ&エルサが姉弟」という説です。このアナとエルサとは、社会現象を巻き起こしたディズニーが誇る超大ヒット作『アナと雪の女王』の主人公。そもそもこの説は、アナ雪の共同監督の一人ジェニファー・リー監督がReddit(米国版2ちゃんねる)のファンからの質問に対しての回答からでした。

ファンからの質問内容は「アナとエルサの両親は船でどこに向かったの?」。アナとエルサの両親(下記画像)は海難事故で亡くなるのですが、この時にアナとエルサの両親は、グリム童話が原作のディズニー映画『塔の上のラプンツェル』で、主人公ラプンツェルが王国に戻ってきた記念パーティーに向かう途中だったのでは?という説の確証を得るための質問でした。

ところが監督の回答は「アナとエルサの両親は海で亡くなったわけではないわ。両親はジャングルに流れ着いて木の上に家を建てて暮らすんだけど、豹に食べられてしまうのよ」と『ターザン』を思わせるような内容。このエピソードは、『ターザン』と『アナと雪の女王』に監督として関わったクリス・バック監督から聞いた空想話なんだとか。

後日このエピソードについてクリス・バック監督がMTV(米国の人気TV局)で、このように語っています。「もちろんアナとエルサの両親は海では死んではいない。乗っていた船は難破はしたけど、スカンジナビアから遠くへと流されてジャングルへと行き着いたんだ。母親は妊娠していて船上で男の子を出産したんだよ。

彼らは木の上に家を建てたけど豹に殺されてしまって、生まれたばかりの赤ん坊はゴリラに育てられる。だから私の頭の中ではアナとエルサの弟はターザンなんだ。そして、その島の反対側ではペンギンたちがサーフィンをしている。それが『サーフズ・アップ』全て僕の小さな空想の世界さ」

この『サーフズ・アップ』とは、クリス・バック監督が脚本・監督を務めたディズニー作品ではない長編アニメ映画。つまり監督にとって自身が関わった全ての作品は、彼の空想の中で一つの世界として繋がっているということです。童話『雪の女王』が原作のディズニー版『アナと雪の女王』と『ターザン』全く異なる2つの作品は繋がっており、ターザンとアナたちは姉弟だったと証明されたのでした。

ただし、あくまで両作品に携わったクリス・バック監督が思い描いた空想の中での設定です。ディズニー公式設定ではないので注意してください。ちなみに『塔の上のラプンツェル』はクリス・バック監督が関わった作品ではないので、両親が記念パーティーに出席するため王国に向かった説は可能性が低そうです。ただし『アナと雪の女王』にラプンツェルが隠れキャラとしてなら出演しています。

ディズニー映画ターザンのあらすじと登場人物まとめ!

監督の空想とはいえターザンとアナとエルサが姉弟だったのは多くの人に驚きを与えましたが、こうやって異なる作品が垣根を越えて繋がりができるのは、夢あふれる幻想的なディズニーの世界ならではなのかもしれません。

それとディズニー版『ターザン』は、3D技術を取り入れた臨場感ある美しいアニメーションと物語を引き立てるサウンドも魅力の1つです。物語を知ってる方にも十分楽しめる作品なので興味ある方はぜひ視聴してみてください。

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