【がっこうぐらし！】くるみのゾンビ化は止まらない？ゆきの想いは届くのか？

アニメ化もされて話題となったがっこうぐらし！ですが、登場人物の中でゾンビに噛まれてしまった後でも唯一生存しているキャラクターでもあるのが、恵飛須沢 胡桃(えびすざわ くるみ)という人物です。今回はそんなくるみというキャラクターについて、気になる後遺症やゾンビ化は止められないのか、主人公であるゆきの想いは届くのか、更にはがっこうぐらし！最新話のネタバレなどについてもまとめてご紹介します。

がっこうぐらし！はまんがタイムきららフォワードにて2012年7月から2019年現在まで連載が続けられている漫画作品で、単行本は11巻までが発売されている状態です。1～5巻までは高校編となっており、6～9巻までは大学編と登場人物達が成長している事がわかります。ゾンビ作品でありながら可愛らしい絵柄が印象的な作品で、登場人物となる女の子達がタイトルの通り学校で生活をしながらゾンビと戦う漫画です。

がっこうぐらし！ではある日突然ゾンビの出現により、次々と生きた人間が殺されてゾンビだらけの世界となってしまいました。数名の女子学生達は学校に立てこもる事で難を逃れ、外の状況もわからないまま学校の中で生活をしていく事となります。漫画の序盤は殺伐としたゾンビ漫画というよりも、日常系のほのぼのとした作風に近い事もあって、ゾンビ作品が苦手な人でも楽しむ事のできる漫画でもあるかもしれません。

突然ゾンビが現れた世界で街中がパニックに陥る中、巡ヶ丘学院高等学校に通う主人公の丈槍 由紀(たけや ゆき)達は校舎の中に立てこもる事でどうにか生き延びる事ができました。生存者の中には教師である佐倉 慈(さくら めぐみ)も含まれており、通称めぐねえと呼ばれる彼女によって生徒達は「学園生活部」を作り、外の状況を知る事もできないまま避難生活を続ける事となりました。

くるみは巡ヶ丘学院高等学校に通う3年生で、主人公であるゆきの親友でもある人物です。活発で男勝りな性格をしており、ゾンビが発生する以前の世界では陸上部に所属していました。その運動能力を活かしてゾンビを倒す場面もあり、武器としてシャベルを持っているのが特徴的なキャラクターです。片想いをしていた先輩がゾンビ化してしまった為に、シャベルを使った正当防衛で相手を殺してしまった事もあります。

切ない過去を持ちながらも生存者達の中でムードメーカーの様な存在のくるみですが、作中では18話でゾンビ化しためぐねえに噛み付かれてしまった事により、感染してしまう事となりました。しかし仲間の活躍によって入手したワクチンの接種のお陰で、一命を取り留める事に成功します。そんなくるみですがゾンビ化を免れたわけではなく、生存後も後遺症が残り最新話でもゾンビ化は進行しているのではないかと言われています。

ワクチンを接種したにも関わらず、くるみの身体には後遺症と共に少しずつ変化が見られていきました。それは次第に精神面にも影響を与え始めており、このまま放置していてはゾンビになってしまうのも時間の問題であると考えられています。ワクチンを接種する事で致死率が低くなるウイルスであるとすれば、一度の接種で済むものではなくワクチンの継続的な使用が必要である可能性も浮上してきています。

くるみの感染後には適切な施設で検査を行ったわけではない為に、感染した型がはっきり判明していません。職員用の緊急避難マニュアルによれば、ウイルスの型はα系列、β系列、Ω系列という3種類に分かれている事がわかります。それぞれに症状が異なっている事から、くるみの症状を当てはめるとα系列の可能性が高く、α系列は治療が可能な種類のウイルスであるという事も記されていました。

しかしマニュアルに書かれたウイルスの種類の中で、Ω系列のみは黒塗りされてしまっており、症状の大半が詳細不明の状態となっています。α系列は感染率も高くくるみの症状も当てはまりますが、はっきりと検査をしたわけでもなければα系列のウイルスに感染したわけではなかった可能性も捨てきれません。読む事のできなかったΩ系列の部分に、鍵となる秘密が隠されているのではないかとも考察されています。

くるみのゾンビ化の後遺症として見られたのは、噛み痕の周辺が火傷の痕の様になって残っていた点が挙げられます。更にワクチン接種後に復帰したくるみですが、後遺症の一つなのか体温の異常な低さが見られました。その他にもゾンビに襲われない事も後遺症の可能性があり、攻撃を受けても怪我を負わない様な身体の硬化も後遺症であると考えられています。

この他にも身体能力の向上が見られていますが、ゾンビ化した人間を見る限り身体能力は衰えていると考えられる為に、これはゾンビ化の後遺症というよりもワクチンによる効果なのではないかとも考察されています。これらの後遺症が最新話までにどの様な影響を与える事となるのかにも注目です。

ゾンビ化の後遺症なども気になるがっこうぐらし！のくるみですが、漫画本編では主人公であるゆきの声はくるみには届かないのかと思われる場面もあります。続いては最新話も気になるがっこうぐらし！の9巻について、ネタバレを含めた内容をご紹介します。アニメでは放送されていない大学編の完結部分のネタバレを多大に含む内容となっている為、未読の方やネタバレをされたくないという方はくれぐれもご注意ください。

武闘派とサークル派に分かれて、初期よりも殺伐とした空気を見せるがっこうぐらし！の9巻ですが、武闘派メンバーの一人である高上を殺害したとして容疑をかけられ、学園生活部は捕まる事となってしまいます。どうにか部屋を脱出しようと試みますが、りーさんは既に衰弱しきっており病んでしまっている様な表情を見せます。そんなりーさんに驚きつつも、みーくんが言葉をかける事によって落ち着きを取り戻させる事に成功します。

そこへ巨乳アイスピックと呼ばれる武闘派側の人間である右原篠生(みぎはら しのう)が姿を現し、犯行を否定するメンバーに対して部屋を出るよう促します。脱出に成功した一行は行方不明となっているくるみを探して自分達の車へ戻りますが、くるみの姿は見当たりませんでした。他のメンバーを置いて大学を出るか、くるみやサークルのメンバーを探すかという選択に、ゆきはくるみを探すという決断を下します。

一方で囚われの身となっているサークル一派は、逃げ出せないよう椅子に拘束された状態となっていました。仲間の死や行方不明は全てサークル一派の仕業であるとする武闘派のリーダーに対し、サークル一派のリーダーであるトーコは自分達の犯行ではない事を冷静に訴え続けます。しかし武闘派のリーダーは額から大量の汗を流しながら激昂しトーコを怒鳴りつけ、聞く耳を持たない話し合いが進む事はありませんでした。

車で待つ事となったりーさんはすっかり疲弊した様子で、眠りに落ちていきます。窓の外に何かの影を見つけたゆきは、すぐに戻る事を約束してその影を追いかけます。そんなりーさんとゆきを残して、みーくんは単独で校舎へと戻りました。理学部棟にいる謎の人物、青襲(あおそい)を訪ねたみーくんはくるみの居場所についてを問いますが、青襲でもくるみの居場所はわかりません。

みーくんはゾンビ化の症状を見せた高上について青襲に話します。すると青襲は、ゾンビ化の症状が接触感染であるとすれば遅すぎると口にします。青襲によれば初期のゾンビ化においては接触ではなく空気感染の可能性や、広範囲に渡る感染ルートがあったのではないかと考察されていました。みーくん達が感染を免れているのは、偶然であるか免疫を持っていた可能性もあり、しかし突然変異での発症の可能性も無いとは言い切れません。

そんな中で様子がおかしいままトーコに怒号を浴びせて感染を疑われる事となった武闘派のリーダーは、逃げ出してきていました。そんなリーダーに対してみーくんが空気感染説を話すものの、それを信用できないリーダーは大学の門を開けてゾンビ達を大学の中へ招き入れてしまったのです。ゾンビ達を引き寄せる大きなサイレンの音を鳴らしたのは、武闘派メンバーの一人であるアヤカでした。

ゾンビの群れを避けながらくるみを探し続けていたゆきは、塀の上からゾンビの群れに交じり歩いているくるみの姿を見つけました。後遺症の一つでくるみはゾンビに襲われる事がありません。ゆきはくるみに向けて必死に声を上げて呼び続けますが、その声が聞こえていないのか、くるみはひたすらに前へ進んで歩き続けていました。懸命にくるみを呼び止めようとするゆきですが、バランスを崩して塀の上から落ちてしまったのです。

そんなゆきの元へ迫るゾンビ達でしたが、意識を取り戻したくるみがゆきを庇う様に覆い被さった事でゾンビの意識を逸らす事に成功します。ゾンビ化が進んでいるくるみは、もう殆ど意識が無いのだと訴えます。しかし離れる事を許さないとするゆきの必死さに観念し、くるみは再びゆき達と行動を共にする事を決意しました。冷たいくるみの手を取ったゆきは二人で歩きだしていきます。

目を覚ましたりーさんは探していたるーちゃんを見つける事ができましたが、るーちゃんが動く事はありません。るーちゃんを抱き締めていたりーさんでしたが、やがて動き出したるーちゃんは外を指差して逃げるよう訴えます。りーさんが2階から飛び降りた音に気付いてゾンビ達が集まってきますが、そこに駆け付けてくれたのは篠生でした。一方サークル一派と合流したみーくんの元へ、武闘派リーダーの乗った車が突っ込んできます。

ボウガンを持ちみーくん達を脅す武闘派リーダーですが、背後から現れた篠生からの攻撃を受けて失敗に終わります。リーダーに向かい「この子の為に生きると決めた」と決意を口にする篠生の下腹部がカメラに映りました。やがて学園生活部やサークル一派が集結すると、リーダーはその場から逃走し、騒動は収束を迎えます。翌日篠生の元を訪れたりーさんは、るーちゃんを預かって欲しいとぬいぐるみを手渡したのでした。

様々な問題はありながらも9巻では大学編が完結となり、その後の展開が気になるがっこうぐらし！ですが、最新話では後遺症と共にゾンビ化が進んでいるくるみに関する謎も更に深まり目が離せないお話となっています。続いてはそんながっこうぐらし！の最新話についても、ネタバレ満載でご紹介します。まだ最新話のネタバレは知りたくないという人は、閲覧にはくれぐれもご注意ください。

学園生活部のメンバー達は、周辺のゾンビを倒して車に乗り込む事に成功します。新たなゾンビが追いかけてきている様子が見られますが、キーを差し込んだ車はすぐにはエンジンをかける事ができません。そんな中でみーくんは、食糧などを確保しつつ準備が整った所で何か忘れ物をしている様な感覚に襲われます。それが何なのかはわからないまま、ようやくエンジンがかかると車を動かしゾンビを振り切る事ができました。

車内の臭いが気になる為に掃除する事を決めながら、移動していく車の中でりーさんはみーくんに対して心配事があるのかと尋ねます。みーくんは理由もわからない胸騒ぎがすると打ち明け、りーさんもまた不安を感じている事を口にしました。完璧であるとは言えない装備の中でランダルに追われる可能性もあり、不安を感じるのは当然の事でありながらも、体力が残されている間に移動をする事を選んだのです。

りーさんに不安を打ち明けた事で多少気持ちが楽になったみーくんは、大事な事であればきっと思い出すと話します。車に戻る際にゆきはヘリの音を耳にしました。隠れるべきかと問われるものの、くるみの症状が進行している事もあって危険は承知で急ぎたいというゆきの意見を尊重し、一行は車に乗り込んで先を急ぐ事にしました。みーくんの胸騒ぎは収まらないまま、車は街の中を移動し、学校ではゾンビが溢れ返っていました。

がっこうぐらし！に登場するキャラクターの中で、唯一ゾンビに噛まれても完全なゾンビにはなりきっていないくるみですが、最新話を経てもなお様々な後遺症など謎は残されたままの状態となっています。続いてはそんなくるみの気になる謎についても考察していきます。

くるみは既に自我を失いさ迷っている場面などもあり、ふとした瞬間にゾンビになってしまっても決して不思議ではない状態を保っています。そんなくるみは、大学編でゆき達に迷惑をかける事がないよう傍を離れる決意をしました。しかし9巻では離れようとした筈のゆき達がいる大学へ、くるみが戻ってきている姿が見られました。いざ決意をしたものの、離れ難さを感じてくるみが戻ってきた可能性も否定できません。

しかしその一方で、ゾンビ化した人間達は思い入れの強い場所へ足を運ぶという習性も持っています。その為にくるみもまた意識を飛ばしてしまった状態で、ゆき達のいる場所へ向かおうとしていた可能性も考えられます。ゆきと再会した際の反応を見ていても、戻ってきた理由としてはゾンビ化の習性によるものである可能性の方が高いと言えるのかもしれません。

あのまま完全にゾンビ化してしまってもおかしくない状態であったくるみですが、ゆきの言葉によって正気を取り戻し、再び人間として行動を共にする事となりました。がっこうぐらし！の作中で明言されている部分ではありませんが、可能性の一つとしてくるみにとってゆきという存在は、ゾンビ化の進行を食い止めてくれる人物でもあるのかもしれません。がっこうぐらし！の謎の一つに、ゆきという人物が挙げられています。

ゆきは以前からがっこうぐらし！の世界を何度もループして体験しているのではないかとの説も浮上しており、ゆき自身の記憶には残っていないとしても、体験した事として身体が覚えている可能性も考えられます。以前にも地図の理解が早かったり、遠足の際にはみーくんと出会う事ができるといった偶然もあり、くるみがゾンビになるかどうかも含め、その先の未来を知っている人物であるのかもしれません。

謎が深まり最新話の先の展開が気になるがっこうぐらし！ですが、実際にがっこうぐらし！を読んだ人のくるみに対する感想や評価も気になるのではないでしょうか？続いてはゾンビ化が進行しているくるみという人物について、ファンはどの様な感想を抱いているのかも少しだけご紹介します。

外見だけでなく中身にも魅力のあるキャラクターのくるみですが、くるみが可愛すぎるあまりにゾンビ化してしまいそうだというファンもいる様です。そんな可愛さを持つくるみだからこそ、ゾンビ化との狭間で葛藤する様子が胸にくるというファンもいるのかもしれません。

アニメでは描かれていなかった部分も多いがっこうぐらし！ですが、くるみが実家に帰った際のエピソードについて評価する声も多かった様です。くるみファンでなくとも、改めてがっこうぐらし！の原作を読んでみる事で新しい発見が見つかる作品でもあるのかもしれません。

がっこうぐらし！は実写映画化もされている作品ですが、映画版ではくるみが主人公としてストーリーが進んでいく構成となっています。評価も上々である様なので、くるみファンであれば一度鑑賞してみる価値はあるのではないでしょうか？

本命はくるみではないという読者であっても、くるみのかっこよさや魅力は認められる部分である様です。物語の序盤から先陣を切ってゾンビと対峙する勇敢なくるみですが、そんな彼女だからこそ物語の進行につれての葛藤などは胸を締め付けるものがあるのかもしれません。

がっこうぐらし！に登場するくるみという人物について、その後遺症や最新話のネタバレなどもご紹介してきましたが、これまであまりくるみという人物に注目していなかったという人も、興味を持つ事ができたのではないでしょうか？魅力的な登場人物が多いがっこうぐらし！の中でも、人気が高いキャラクターである事も納得できる筈です。

12巻でいよいよ最終回を迎えるというがっこうぐらし！ですが、果たしてどの様な最終回となるのか、ゾンビ化が進行しているくるみの運命はどうなってしまうのか、気になるポイントが満載となっています。最終回に向けて改めてがっこうぐらし！という作品の復習をしつつ、どの様な最終回となるのか予想を立ててみるのも面白いのではないでしょうか？