ブラックジャックの最終回をネタバレ！ピノコとの関係や結末はどうなる？

最終回や結末をネタバレする前にブラックジャックを知らない方の為に、まずはブラックジャックという作品について説明します。すでに知っている方も復習がてら読んで頂ければ、最終回や結末のネタバレが理解しやすくなるかもしれません。それでは早速、ブラックジャックの作品について説明していきます。

ブラックジャックという作品は、医師免許を持っていないモグリの医者であるブラックジャックという男性が主人公です。医師免許は持っていなくとも腕は一流で、ブラックジャックの名は全世界に知れ渡っています。ブラックジャックは基本的にお金持ちを相手にし、大金を要求して手術を行っています。しかし状況によって無償で手術を行う人情味溢れる人柄で、人や命と向き合いながら治療を続ける姿を描いた医療漫画です。

ブラックジャックが患者に大金を要求するのには理由があり、一部は自然保護や老人ホームの援助に使われています。またブラックジャックは幼少期に不発弾の処理が不十分な土地で爆発事故に遭っていて、自身が大怪我を負っただけではなく最愛の母親を失くしています。その為ブラックジャックは、爆発事故の土地の関係者達への復讐資金も貯めています。そんな経緯もありブラックジャックは、ヒューマニズムの側面もある漫画です。

ブラックジャックの作者である手塚治虫は、いくつかのヒット作品を出していたものの一時期スランプに陥っていました。そんな手塚治虫の元に週刊少年チャンピオンから短期連載の話が舞い込みます。そこで30周年を記念し、手塚治虫の描くキャラクターを総出演させた作品が完成します。その作品に登場したブラックジャックが注目を集め、ブラックジャックという作品が出来上がりました。

秋田書店の週刊少年チャンピオンに1973年11月から1978年9月まで連載され、その後も1983年まで不定期で掲載していました。ブラックジャックの連載前には、手塚治虫が設立した虫プロダクションが倒産してしまった過去もありました。しかしこのブラックジャックと4日後に連載を開始した三つ目がとおるの大ヒットのお陰で、手塚治虫は復活を果たしました。

失意のどん底だった手塚治虫を救ったブラックジャックの人気はその後も衰えず、1993年にはOVA化されました。さらに2003年12月には、スペシャル版がテレビで放送されました。そして2004年10月には読売テレビの月曜19時～19時半のアニメ枠で放送を開始して、2006年3月で一旦終了したものの翌月にはブラックジャック21というタイトルで続編の放送が開始しました。

ブラックジャックのアニメは原作漫画との違いがあり、キャラクターの病名や生死がアニメ監督の手塚眞の意向で変更されています。また写楽と和登というアニメのオリジナルキャラクターが存在し、設定変更のあったキャラクター達は写楽・和登兄弟の友人という形で登場している事が多々あります。ブラックジャック21では、ブラックジャックが医療組織の謎を解き明かすという要素も加わりました。

ブラックジャックという作品について理解を深めたところで、今回の記事の肝となる最終回や結末をネタバレしていきます。不発弾の土地の関係者達への復讐の結末やピノコとの結婚についても気になるところですが、そもそもブラックジャックの最終回とは一体どんな話だったのでしょうか?

ブラックジャックの最終回は「人生という名のSL」という話です。この話の冒頭では、ブラックジャックは何故かSLに1人で乗っています。そしてブラックジャックの元にSLの車掌が近付いてきて、ブラックジャックの切符を確認しようとします。ブラックジャックが切符を探していると、足元に自身の名前入りの切符が落ちていました。そしてブラックジャックが拾った切符は、片道の切符でした。

このブラックジャックが乗っていたSLは、人生そのものを表しています。人生は後戻り出来ず常に一方通行ですから、当然SLの切符も行きしか存在しないので片道切符だったという事です。人生を表しているSLに乗っているブラックジャックは、この先どんな人達と遭遇するのでしょうか?

ブラックジャックにSLの切符を確認してきた車掌ですが、その姿はヒゲオヤジでした。そしてブラックジャックは、ヒゲオヤジの容姿に見覚えがあるという話をします。ヒゲオヤジはブラックジャックの質問に対して、仙台と新宿で出会ったと返答します。またブラックジャックはヒゲオヤジから、ブラックジャック専用の切符だという事や汽車が片道だという事を知らされます。

ヒゲオヤジとは複数の手塚治虫の作品に登場するキャラクターで、手塚治虫の友人が描いた祖父の似顔絵がモチーフになっています。ヒゲオヤジがブラックジャックに登場したのは、実際には20回以上にもなります。つまりヒゲオヤジは脇役ながら、手塚治虫に非常に愛されているキャラクターです。その為手塚治虫は最終回にも、思い入れのあるヒゲオヤジを登場させました。

車掌が去っていった後、次にブラックジャックの前に現れたのは如月恵でした。驚いたブラックジャックは普段苗字で呼んでいたものの、思わず名前で呼んでしまいます。如月恵は船医を選んで幸せだったと、ブラックジャックに語ります。そしてブラックジャックへの気持ちを改めて伝え、その場を去っていきます。

如月恵とは、ブラックジャックが想いを寄せた女性の1人です。ブラックジャックの後輩だった如月恵は学生時代ブラックジャックと相思相愛でしたが、子宮癌になってしまいました。その後ブラックジャックの手術で命は助かりますが、女性としての人生を捨てて男性の船医としての道を選びました。最終回以前にも、男性の姿でブラックジャックとは再会しています。

如月恵の次にブラックジャックの前に現れたのは、キリコでした。キリコは正義ぶって奇跡的な手術をしたところで大金をとるから感謝されないと、いつものようにブラックジャックに悪態をつきます。そしてキリコは会わせたい人物が居ると言い、車椅子に乗った老人を連れてきます。老人は手術を繰り返して182歳まで生きながらえてきましたが、老化していく苦痛から逃れたいと安楽死を望んでいました。

ブラックジャックは安楽死をさせないように止めますが、キリコは若返らせる事なんて出来ないだろうと言って去っていきます。キリコは死に神の化身と呼ばれているキャラクターで、助けられる見込みのない患者を安楽死を請け負っている医者です。キリコはブラックジャックという作品がテーマとしている医療と生命の中でも、医療の限界という部分を体現している人物であり最終回にも登場しました。

キリコを追いかけてブラックジャックが移動した先には、手術室で1人で手術をしている本間先生の姿がありました。亡くなったはずの本間先生の姿にブラックジャックが戸惑っていると、本間先生は手術を手伝うように指示します。手術を受けていた患者が幼き頃のブラックジャックだったので更に混乱してしまいますが、本間先生は手術を続けます。そして手術中、ブラックジャックは50%を人工器官にするように進言します。

ブラックジャックの言葉を聞いた本間先生は、思い上がるなとブラックジャックを𠮟責します。機械に頼る方法では手術後に患者が落胆してしまう事を懸念しており、飽くまでも患者自身の気力が大切なのだと本間先生は説明します。こちらも医療と生命をテーマにした会話であり、医療がどれ程進歩しても心が大切だという事が表現されています。ブラックジャックが心の師と仰ぐ本間先生らしい言葉です。

落胆したブラックジャックが顔を上げると、本間先生の姿はありませんでした。次にブラックジャックの前に現れたのは、21歳の八頭身の美人看護師でした。その看護師は、畸形嚢腫になっていなかったら成長していたはずのピノコの姿でした。ピノコはブラックジャックに助けてもらった感謝を述べて、本当の気持ちを聞かせてほしいと言います。ピノコに対して、ブラックジャックは八頭身にも美人にも興味はないと答えます。

ピノコがショックを受けていると、ブラックジャックは整形も出来るのだから外見に興味はないと説明します。そしてブラックジャックはピノコに、最高の妻だと声をかけます。喜ぶピノコと共にブラックジャックは、患者の待つ手術室へ向かいます。これまでブラックジャックがピノコへの気持ちを明言する事がなかったので、最終回に相応しい感動的な場面となったのではないでしょうか?

メインキャラクター達の登場で、医療・生命・人生を考えさせられる会話がなされました。そしてブラックジャックが何故SLに乗っているのかという事が、ようやく明らかとなります。ブラックジャックとピノコの姿が消えたところで、ブラックジャックは目を覚まします。つまり最終回で登場したSLは幻であり、ブラックジャックの夢だったいう事です。最終回がまさかの夢オチという結末で、驚かれた方も多いのではないでしょうか?

最終回のネタバレをしましたが、この最終回は飽くまで原作漫画の最終回でありアニメとは異なります。また一般的にはブラックジャックの最終回は「人生という名のSL」だと言われていますが、正確にはこの後続編が描かれています。原作漫画の一番最後の話は「オペの順番」で、2人と1匹の手術の順番について描かれた話でした。作品が完結していない為、爆発事故の復讐の結末は描かれていません。

ブラックジャックの最終回や結末をネタバレをしましたが、いかがでしたでしょうか?夢の中ではありますが最終回で遂に、ブラックジャックはピノコへの気持ちを認めました。夢から覚めたブラックジャックは続編で、ピノコと結婚したのでしょうか?ここからはピノコの人物紹介、またブラックジャックとピノコの関係の結末をネタバレします。

まずはピノコの人物紹介をしていきます。ブラックジャックを愛するピノコという少女は、天才医師で変わり者のブラックジャックと結婚するに相応しい人物なのでしょうか?それでは早速、ピノコの過去や性格を説明します。

ピノコは畸形嚢腫の姉の体から取り出されて、ブラックジャックの手によって組み立てられた少女です。見た目は少女ですが姉の体で生きてきた事から、実年齢は18歳～20歳だと言っています。ブラックジャックを心から愛しており結婚願望も強く、ブラックジャックの奥さんだと自称しています。ピノコは上手く発声出来ないので幼児語を使っており、奥さんという意味合いで「奥たん」と言っています。

ブラックジャックと一緒に暮らし始めたピノコですが、養女に出されてしまう話が存在します。「ピノコ再び」という話で、ブラックジャックから養女の話を持ち掛けられます。ピノコは拒否しますがブラックジャックに邪魔だと言われてしまい、ブラックジャックの意向を受け入れます。その後ピノコは家出をして、ブラックジャックの元へと戻ります。

その頃ブラックジャックは自分自身で腹膜炎の手術をしており、準備した器具が足らずに困っていました。手術中に戻ってきたピノコの手助けにより、ブラックジャックの手術は無事に終わります。元々ピノコを一人にさせない為に養女の話を持ち掛けたブラックジャックは、手術が成功したタイミングでピノコを呼び止めて再び一緒に暮らし始めます。

姉の体の一部だったピノコは教育を受けていなかった為、登場当初は突飛な行動を取っていました。様々な薬を混ぜたものを患者に飲ませようとしたり、青酸カリを間違えて飲んでしまった事もあります。またバットでブラックジャックを叩き起こしたり、洗濯機に落ちた事や料理も黒焦げにした事もあります。しかし話が進むにつれて、徐々に家事をこなせるようになってきました。

ピノコの身長や体重については明らかとなっていませんが、ブラックジャックで描かれた様々なエピソードを元に推測は出来ます。家事をする時には脚立や椅子を使用しており、ブラックジャックと比較をしても身長に大きな差があります。更にピノコが養女に出されていた際に幼稚園に通っていた事から、恐らく3歳～4歳だと考えられるます。

ピノコのブラックジャックへの愛情や結婚願望は強く、ブラックジャックから愛される為に八頭身の美女になりたいと常日頃から憧れています。しかしブラックジャックの用意した合成樹脂製の体では成長する事はなく、だからこそ強い憧れを抱いでいるのかもしれません。ピノコの姉が八頭身の美人なので、本来ならピノコも同じように成長していた可能性はあります。

ピノコはブラックジャックを心の底から愛していますが、動物にも愛情を持って接しています。子猫の体が冷えないようにベッドで温めたり、車に轢かれてしまった野良犬を救おうしたりとピノコには母性の強い一面があります。この時の野良犬は原作漫画ではブラックジャックとピノコの身代わりに命を落としてしまいますが、アニメではペットとして飼われておりピノコに可愛がられています。

ピノコはブラックジャックに対して、おねだりした事が複数回あります。野良犬を飼いたいとお願いしたり、高校受験をしたいと言い出した事もありました。また泥棒に同情したピノコはお金を貸す為に、ブラックジャックに小遣いをおねだりしました。結婚生活さながらブラックジャックの帰宅時間に合わせて、ピノコは夕食を用意します。そして帰ってきたブラックジャックの服をかけながら、ピノコは巧みにおねだりします。

ブラックジャックもピノコに甘いところがあるので、基本的にピノコのおねだりを受け入れます。その甘さの根源は結婚相手としての愛情なのか子供としての愛情なのかは分かりませんが、ブラックジャックもピノコを愛している事には変わりありません。結局小遣いの時は1日千円ずつという事で、ピノコのおねだりをブラックジャックは了承しました。

ブラックジャックへのピノコの愛情について色々と説明してきて、ピノコがどれ程ブラックジャックとの結婚を意識しているのかお分かり頂けた事でしょう。それでは今度はブラックジャックのピノコへの想いを、エピソードのネタバレと共に説明します。果たしてブラックジャックも、ピノコとの結婚を考えてくれているのでしょうか?

ブラックジャックは幼少期に父親が浮気をして家を出ていき、その後母も事故で亡くなってしまい孤児となりました。また大学時代の初恋の相手である如月恵は子宮癌となり、手術後は男性として生きていく事を選択します。様々な過去の経験からブラックジャックは感情の一部を失っていましたが、ピノコとの生活の中で徐々に心を取り戻していきます。

ピノコとの結婚生活のような日々はブラックジャックにとって癒しであり、ピノコに振り回されながらもどこか嬉しそうにしています。何かあればピノコの事を気にかけており、ピノコへ表立って示さないものの深い愛情を持っている事は確かです。

泥棒にお金を貸す為にピノコが長時間家を空けた時には必死に探し回り、ピノコが怪我をすれば全力で治療します。ピノコが重い病を患った時には、ピノコを救う方法を探す為に出たくもない医学者の集まりにも参加していました。それ程までにピノコとの結婚生活のような日々はブラックジャックにとって大切な時間であり、ピノコへの愛情が伝わってきます。

ピノコが白血病になる話は、「ピノコ生きてる」です。ピノコが突然倒れてしまったので、ブラックジャックが詳しく調べてみると白血病だという事が判明します。血液を入れ替えて治そうとブラックジャックはピノコの姉を探しますが、すでに亡くなっているという情報を入手します。ピノコを治せないと分かった場面は、非常に辛いものでした。

ブラックジャックがピノコに治せない事を伝えると、ピノコは死ぬ前に結婚式を挙げたいと言います。八頭身の美人にしてもらってブラックジャックがもし綺麗だと思ったら結婚して欲しいと、ピノコはブラックジャックに告白します。するとブラックジャックはピノコの提案を了承し、ピノコに生きていて欲しかったと呟きます。その後本当は生きていたピノコの姉が登場し、ピノコは無事に助かります。

ブラックジャックも心の奥底ではピノコに強く惹かれているので、最終回の「人生という名のSL」でブラックジャックはピノコに最高の妻だと言っていました。現実世界では結婚してはいませんが、ブラックジャックがピノコを結婚相手として考えている事が分かりました。あの夢の続きが見れるのなら、ピノコの希望通り結婚式を挙げていたのかもしれません。

ブラックジャックの最終回や結末のネタバレ、ブラックジャックとピノコの関係について説明してきました。ブラックジャックという作品に興味が湧いてきたところで、ブラックジャックの原作漫画のトリビアもいくつか紹介していきます。

ブラックジャックという作品は医療漫画のジャンルを確立した名作ですが、グロテスクな描写も多く存在します。また内容は医学的根拠のあるものと架空の話が混在しています。実際に異星人や幽霊が登場する話も存在しており、医療漫画というよりもホラーという扱いも受けていました。またブラックジャックには表現に問題があるという事で、世間から指摘を受けていたり単行本に出来ない話も存在します。

ブラックジャックはどんな季節でも、黒尽くめの恰好をしています。また医者らしくないところは服装だけではなく、ブラックジャックの周りに起こる不可解な出来事があります。不可解な出来事とは、ブラックジャックの大切な人達が高確率で亡くなってしまう事です。亡くなった人達とは両親や恩師、そして友人と好意を寄せる女性達です。この事からブラックジャック死神説が囁かれています。

感情をあまり出さないブラックジャックですが、実は数々の女性に想いを寄せてきました。大学時代の後輩の如月恵が有名ですが、桑田このみにも恋をしていました。桑田このみとは常に冷静に手術を行うので、ブラッククイーンと呼ばれている女性です。そんな女性に恋をしてラブレターも用意したブラックジャックですが、結局ブラッククイーンに渡せないままラブレターを破り捨ててしまいます。

ブラックジャックは短期連載の予定だった事や元々手塚治虫の歴代キャラクターがメインの作品だったので、後付け設定が非常に多いです。「不発弾」という話では車椅子に乗っていたのは爆発事故が原因のように描かれていますが、それより以前の話で爆発事故前に車椅子に乗っている場面が存在します。ただ元々車椅子に乗ってた原因は、一切説明されていません。

ブラックジャックの「白いライオン」という話に、アルビノのライオンが登場します。その姿はまるでジャングル大帝のレオのようですが、名前はルナルナと言います。ルナルナが動物園に連れて来られて衰弱していたので、ブラックジャックはメラニン色素を注入して普通のライオンにしてしまいます。ブラックジャックのお陰でルナルナは、希少価値が無くなりアフリカに帰る事が出来ました。

ブラックジャックの爆発事故の手術を担当したのは、本間先生でした。その後ブラックジャックは本間先生を恩師と慕っており、本間先生の存在がブラックジャックにとって医者を目指すきっかけとなりました。そんな本間先生ですが、ブラックジャックに長年隠していた事がありました。なんとブラックジャックの爆発事故の手術の際に、メスを体内に置き忘れていたのでした。

メスを置き忘れた事に気付いた本間先生は経過確認という理由を付けて再度手術を行い、ブラックジャックの体内からメスを取り出しました。20年以上経過したある日本間先生はブラックジャックにメスを送り、訪ねてきたブラックジャックに真実を告げて謝罪します。そして本間先生は意識を失い、ブラックジャックの処置も空しくこの世を去りました。

何故ブラックジャックの髪は半分だけ白いのだろうと、気になっている方も多いのではないでしょうか?元々ブラックジャックの髪がこのように描かれたのは、髪のツヤを表現していただけでした。しかし長期連載するようになって後付けで設定が加わり、幼少期の爆発事故でショックを受けた事が原因で半分だけ白い髪になってしまったと説明されています。

ブラックジャックについて最終回や結末のネタバレ、そしてトリビアも紹介しました。続いてはブラックジャックの名言を紹介します。医療と生命をテーマにした不朽の名作であるブラックジャックには、どんな名言があるのでしょうか?

「医者はひとのからだはなおせても、ゆがんだ心の底まではなおせん」という名言は、「灰色の館」という話でブラックジャックが発した言葉です。外科手術で様々な病気や怪我を治せるブラックジャックが、復讐の為に家族を殺害するような人の心は正せないと痛感して呟いた言葉です。

「正義か、そんなもんはこの世の中にありはしない」という名言は、「約束」という話でブラックジャックが発した言葉です。ブラックジャックの元に、貧しい人々にお金を配る為に強盗をしていたルペペの手術の依頼が来ます。手術後逮捕されたルペペは死刑となった際に、ブラックジャックが気持ちを吐露した言葉です。

「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」という名言は、「ときには真珠のように」という話で亡き本間先生がブラックジャックに語り掛けた言葉です。本間先生の元をブラックジャックが訪ねると、本間先生は過去の真実を語り意識を失います。助けられなかったと悔やんでいるブラックジャックに、本間先生の魂が医療の限界を説いています。

主人公のブラックジャックは変わり者ですが、他にも個性的な医者が登場します。ブラックジャックにとってライバル的存在のキリコとは、一体どんな医者なのでしょうか?続いてはキリコという人物について、掘り下げていきます。

ドクター・キリコは、銀髪で左目に眼帯を付けている人物です。「死に神の化身」という異名で、ブラックジャック同様に世界的に有名な医者です。ブラックジャックとは遭遇する度に、方針の違いから口論を繰り返しています。キリコは元軍医という経歴を持っており、その経験から現在の方針が確立されました。

キリコは戦場で苦しむ兵士を安楽死させた事をきっかけに、助かる見込みがない患者には安楽死をさせる方が幸せだと考えます。法律に触れないように安楽死を請け負っており、複数の方法を用意しています。キリコが行う安楽死の方法は注射や飲み薬だけでなく、超音波を使って呼吸を止める方法などがあります。

安楽死させる医者というと聞こえが悪いですが、飽くまで助かる見込みのない患者だけです。後付け設定にはなりますがキリコは安易な自殺志願者を拒絶しており、誤って安楽死の薬を摂取してしまった患者を全力で助けようとしている描写もありました。またキリコ本人が、治せる患者は治すと発言しています。

ブラックジャックについて最終回や結末のネタバレ、登場人物や名言を紹介してきました。それでは最後にブラックジャックという作品が、連載から30年以上経過し年号も変わってしまった現在どのように評価されているのか紹介します。

ブラックジャックは様々なコンテンツがありますが、アニメよりもOVAの方が好きだという感想のツイートです。医療と生命をテーマにしていて重い話も多いので、ブラックジャックはどこか暗いところのある作品です。そこがブラックジャックの良さでもあるのですが、初見の方はアニメの方が見やすいかもしれません。

ブラックジャックには考えさせられる話が沢山ありますが、その中でも連載最後の話である「オペの順番」について書かれているツイートです。同じ命であるはずなのに人間と動物の命が同等に扱われていないのが現状で、「オペの順番」では本来命に優先順位があるのかと考えさせられました。

ブラックジャックという作品に対する気持ちの分かるツイートです。特にブラックジャックとピノコの関係が好きなようで、勧めています。グロテスクな場面があったり考えさせられる話が多い中で、ブラックジャックとピノコのやり取りは非常に癒されます。

ブラックジャックの最終回や結末のネタバレをしましたが、いかがでしたでしょうか?最終回だけでなくブラックジャックには、素晴らしい話が沢山あります。今回の記事で興味を持った方はこの機会に、原作漫画でもアニメでも興味のあるコンテンツでブラックジャックという作品に触れてみてはいかがでしょうか?