【攻殻機動隊】荒巻大輔のかっこいい名言・名シーン集！公安9課課長の声優は？

攻殻機動隊は1980年代に「ヤングマガジン海賊版」で連載していた漫画家の士郎正宗が手掛けるSF漫画作品です。攻殻機動隊は原作漫画を題材にし、1991年から10作品に渡るほどのアニメシリーズが制作されており、2017年には実写映画も公開されることになりました。多数の派生作品が制作されている攻殻機動隊はマトリックスの監督など世界中で影響を与えた作品となっており、今なお世界中で人気の絶えない作品となっています。

そんな大人気作品攻殻機動隊は第4次世界大戦が終結した未来を舞台にしており、攻殻機動隊の世界では人間が電脳と介することでインターネットに接続することが可能となっており、サイボーグなどの技術が発展していました。しかしそんな世界でもテロや汚職などの犯罪が行われており、主人公が属する組織弘安9課が犯罪を防ぎ、市民をテロや汚職、暗殺などから守っていく物語となっています。

攻殻機動隊の主人公である草薙素子が所属している市民をテロなどから守る公安9課という組織は、凄まじい猛者の集団である一方で少し変わった曲者ばかり集まっていました。そんな曲者集団である公安9課の課長を務めているのが荒巻大輔であり、荒巻大輔は公安9課のメンバー一人一人の実力を理解しており、曲者集団である公安9課を見事にまとめてあげており、司令塔である荒巻大輔は公安9課において必要不可欠な存在です。

そんな荒巻大輔は昔自衛隊に所属しており、情報部で活躍していました。自衛隊の情報部に所属していたころは「赤鬼一等陸佐」とあだ名されている殿田大佐の弟子である殿田塾三羽烏のメンバーであり、非常に優秀な人物でした。公安9課の課長になってからも、その時のコネなどを存分に使い、優れた手腕を振るいます。また公安9課はサイボーグである義体化をしている人物が多数いる中で、荒巻大輔は生身の体一つで戦います。

荒巻大輔は常に冷静に物事を判断するクールな性格をしており、攻殻機動隊のファンからは渋かっこいいといわれ、人気を集めています。冷静沈着な性格をしている荒巻大輔はかつて自衛隊の情報部で活動していた経験を存分に活かし、作中で優れた戦術や作戦指揮を執る姿が描かれています。普段指揮官である荒巻大輔は前線に出ることはありませんが、重要な場面では前線に立って公安9課の指揮を執って戦います。

攻殻機動隊の作中で荒巻大輔は同じ公安9課で部下である主人公の草薙素子とたびたび共に描かれるシーンが登場します。荒巻大輔は公安9課の課長として草薙素子に指示を出し、草薙素子は荒巻大輔の指示を遂行するいわば二人は上司と部下の関係にあります。荒巻大輔は草薙素子に「エスパーよりも貴重な存在」と高く評価しており、二人は公安9課のメンバーで最も信頼関係が厚いパートナーといわれています。

また攻殻機動隊の作中で主人公である草薙素子が失踪する出来事が起きた際、荒巻大輔は今まで発していた覇気が無くなってしまい、深く落胆します。この様子から荒巻大輔にとって草薙素子は公安9課に必要不可欠な存在なのではないでしょうか。

攻殻機動隊の数多くあるシリーズの中の一つである「攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG」の作中で荒巻大輔の兄である荒巻洋輔というキャラクターが登場します。実は荒巻大輔は双子がいるという設定であり、兄である荒巻洋輔は行方不明となっていました。「攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG」で登場した荒巻大輔の兄である荒巻洋輔は弟である荒巻大輔と髪型は違うものの、性格などは非常に似た特徴をしています。

しかし荒巻大輔は公安9課でサイボーグである義体化をしていないのですが、兄の荒巻洋輔は左腕だけサイボーグにする義体化をしています。兄である荒巻洋輔は作中でミサイルが撃ち込まれた島の住民を避難させる姿が描かれており、荒巻大輔と同じく正義感が強いことがうかがえます。

攻殻機動隊の作中でゴーストの囁きで個人的な推論で調査を行おうとした草薙素子に対して荒巻大輔は「我々の間には、チームワークなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ」という名言を伝えます。荒巻大輔は勝手な行動をしようとする草薙素子にこの名言を投げかけ、草薙素子にチームの一員としての責任の重さを伝えました。

チームという多数のメンバーで構成された組織において一人一人が責任を持てば、チームとして成り立つという意味が込められており、荒巻大輔が公安9課の課長として指揮を執るにふさわしい人材であることが分かる名言となっています。

アニメ攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXの第26話において荒巻大輔は「ワシはワシの信ずる正義を全うできた。それで十分だ」という名言を話します。荒巻大輔は正義感の強い性格をしており、公安9課の課長として市民を守るために曲者揃いの公安9課の指揮を執ります。この名言は正義感の強い荒巻大輔の性格を表したかっこいいセリフとなっています。

上記の名言と同じアニメ攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXの第24話において荒巻大輔は作中で日本国総理に向かって「いついかなる時でも、私を信じて疑わない部下への信頼。それこそ私が、今まで築き上げてきた財産の全てです」というかっこいい名言を叫びます。荒巻大輔は市民を守るために重要な局面では前線に出て率いる公安9課のメンバーたちの指揮を執り、厚い信頼を集めています。

この名言はこれまで荒巻大輔が公安9課のメンバーと共に戦って築いてきた信頼を表したセリフであり、部下を常に信頼していることが分かります。このように部下へ強い信頼を寄せている荒巻大輔のかっこいい姿から多くの攻殻機動隊ファンからは上司になってほしいという感想を寄せられることになりました。

攻殻機動隊の作中において政治家が汚職を暴かれることを恐れ、政府内に存在する過激派組織に公安9課を抹殺させようと企みました。荒巻大輔は相手が手ごわいことを知っているため、公安9課抹殺に同意します。しかし荒巻大輔は公安9課のメンバーを守りたいと強く思っており、法務大臣に公安9課抹殺について説得を試みます。しかし法務大臣は優秀な荒巻大輔が公安9課と共に消える必要がないと反論します。

さらに法務大臣は頭を下げて頼まない荒巻大輔に本気で助けたいなら頭を下げろと諭します。すると荒巻大輔は「頭は立場が上の時に下げてこそ効果がある。違うか？」というかっこいい名言を発言します。このかっこいい名言は荒巻大輔の意思の強さが感じられる台詞となっており、本来立場が上の法務大臣へ怒りを表したスカッとする言葉となっています。

アニメ攻殻機動隊は数々の派生作品が制作されており、渋かっこいい荒巻大輔を様々な有名声優が演じています。その中で荒巻大輔の声優として代表されるのがベテラン声優である大木民夫です。大木民夫は1966年に放送されていたアニメ「鉄腕アトム」や「鉄人28号」からアニメの声優として活動を始め、「るろうに剣心」や「ジョジョの奇妙な冒険」など数々の有名アニメ作品に出演しているベテラン声優です。

威厳がある喋り方が特徴的であり、大木民夫は権力者などシリアスな役柄を多く演じました。アニメ攻殻機動隊においても威厳のあるかっこいい頼れるリーダーである荒巻大輔を見事に演じてます。しかし2017年の12月14日に89歳で死去したことが発表され、井上和彦や中村悠一など多数の有名声優から追悼のコメントが寄せられました。また多くのファンからも多数のコメントが寄せられることになり、多くの人が涙しました。

攻殻機動隊シリーズの中の一つであるアニメ攻殻機動隊ARISEで荒巻大輔の声優を務めたのは俳優や声優で活動している塾一久です。塾一久はNHK大河ドラマ「毛利元就」や「太陽にほえろ！」などのドラマ作品に出演している俳優であり、舞台でも数多くの作品に出演するなどの活動をしています。そんな俳優業で活躍している塾一久は1998年のアニメ「AWOL-Absent Without Leave-」で声優としてデビューを飾ります。

声優としてデビューした塾一久はアニメ「バキ」のソコロフ役やアニメ「CANAAN」の頭山照雄役など数多くのアニメ作品に出演しており、現在もアニメ「からくりサーカス」や「荒野のコトブキ飛行隊」に声優として出演しています。そんな俳優や声優など数多くの方面で活躍している塾一久は持ち前の演技力を活かし、渋かっこいい荒巻大輔を演じた声優の代表の一人として挙げられています。

2017年の3月31日に攻殻機動隊は全米において「ゴースト・イン・ザ・シェル」というタイトルで実写化されることになり、日本では2017年の4月17日に公開されました。実写版攻殻機動隊は全米で制作したこともあって海外の俳優・女優が数多く出演しており、非常に面白い映画となっています。そんな実写映画版の攻殻機動隊で公安9課課長荒巻大輔を演じたキャストは北野武です。

北野武は実写映画版攻殻機動隊において髪型や威厳などを全て取り入れ、荒巻大輔にそっくりな仕上がりとなりました。またアニメでは裏で指揮を執っていた荒巻大輔ですが、実写映画だと銃で戦う姿が描かれており、原作とは少し違った雰囲気の荒巻大輔を見ることができます。

実写映画版攻殻機動隊で荒巻大輔を演じた北野武はビートたけしという芸身で活動している大御所芸人です。元々北野武は1980年に起こった漫才ブームで知名度を上げ、「THE MANZAI」や「オレたちひょうきん族」などの番組で一躍デビューしました。今現在では芸能界の大御所として多数の芸人に尊敬されており、「世界まるみえ」などの番組に出演するなど誰もが知る大御所芸人として活躍しています。

そんなビートたけしは1989年の映画「その男、凶暴につき」で監督を務めることになり、その後北野武という芸名で「HANA-BI」や「アウトレイジビヨンド」などの映画作品を監督として制作しています。また北野武が監督を務める作品はどれも世界中で高い評価を獲得しており、実写映画版攻殻機動隊においてもその高い人気から北野武名義で荒巻大輔役として起用されることになりました。

ビートたけしは北野武という芸名で「武蔵」などの大河ドラマや、「点と線」や「黒い福音」などの松本清張のテレビドラマにたびたび出演し、主役を演じています。映画作品では「バトルロワイヤル」が一番の代表作品として挙げられ、キタノ役という芸名と同じ名前をしたサイコパスな特徴の人物を見事に演じきっています。

またテレビアニメにおいても北野武は本人役としてアニメ「グラザニ」に出演しており、ゲーム「龍が如く6命の詩」では広瀬徹という名前で登場するなど実写作品以外でも多数の作品に出演しています。そんな多数の作品に出演している北野武は日本を代表する著名人として名前が挙げられることになり、2018年に北野武は日本の勲章である旭日小綬章が贈呈されることになりました。

攻殻機動隊に登場する荒巻大輔に寄せられた感想で多く集めたのが上司になってほしいという感想でした。荒巻大輔は公安9課の課長とし、部下を信頼し、部下のためなら命すらも投げ出す覚悟を持つ人物です。不正を働く悪人には権力者でも立ち向かい、部下の責任は自分が背負うという姿勢はまさに理想の上司といっても過言ではない人物です。

実写映画版の攻殻機動隊で荒巻大輔を演じる北野武には様々な感想が飛び交いました。なかにはあまり良くない評価もされることになっており、あまりいい結果を残すことができませんでした。しかし感想にもある通り、原作ではない新たな荒巻大輔を真剣に表現しており、実写映画版の攻殻機動隊で北野武が出演したことにより、新しい荒巻大輔を作り上げることになりました。

本記事では攻殻機動隊に登場する荒巻大輔についてかっこいい魅力や名言、声優などをまとめてご紹介しました。荒巻大輔は公安9課の課長として優れた指揮能力を発揮し、部下から信頼を集める正義感に溢れた人物です。また荒巻大輔は攻殻機動隊シリーズに多数登場するキャラクターであり、もしこれから攻殻機動隊を観ようと考えている方は是非一度荒巻大輔の渋かっこいい姿にご注目してください。