【オーバーロード】ルプスレギナ・ベータはなぜ失望される？性格や声優情報まとめ

本記事では、オーバーロードに登場するルプスレギナ・ベータというキャラクターが何者かについて解説いたします。オーバーロードそのものの作品情報や、ルプスレギナ・ベータの性格や声優、作品中で彼女が失望され怒られる理由についてもご紹介いたします。

オーバーロードは丸山くがね原作の小説で、小説投稿サイトであるArcadiaに連載していたウェブ小説を元に、ストーリーの方向性を修正したものが書籍版として刊行されました。また、書籍版をベースとしてアニメ版と漫画版が制作されています。オーバーロードのアニメ版は2019年2月時点で3期まで制作され、劇場版総集編も公開されるほどの大ヒットとなっております。

仮想実体感型オンラインゲーム（VRMMORPG）の人気タイトルだった「ユグドラシル」。遂にサービス終了の時を迎えたが、ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のギルド長であるモモンガ（本名・鈴木悟）はログアウトして現実に戻る事なく、ゲーム中の存在であったユグドラシルから別の世界に転移をしてしまいました。

モモンガは転移後の世界について、同じように転移してしまったギルドの仲間がいないか探すため、自分たちの拠点であったナザリック地下大墳墓のしもべたちを従えて行動を開始します。ギルド名であるアインズ・ウール・ゴウンに名を変えたモモンガによる、まだ見ぬ異世界の攻略が幕を開けるのでした。これがオーバーロード冒頭の簡単なあらすじとなります。

ルプスレギナ・ベータはギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のメンバーによって創造されたNPC（ノンプレイヤーキャラクター）であり、ナザリック地下大墳墓に属するメイドになります。褐色の肌に赤髪の三つ編みが特徴的な外見をしております。ナザリック地下大墳墓の所属メンバーは異業種で構成されているという特徴があり、ルプスレギナ・ベータは人狼（ワーウルフ）という種族になります。

プレアデスは戦闘能力を有したメイドで構成された、執事のセバス・チャンをリーダーとした6人姉妹のチームになります。メイド業はあくまで副次的なものである、どちらかと言うとメインは戦闘が主な役割です。それぞれ別のメンバーに創造され、種族もバラバラなのですが姉妹同士は仲の良い良好な関係となっています。また、メイド服を身に纏ってはいますが、和風だったり洋風だったり趣向がメンバー毎に異なっている事も特徴です。

プレアデスの次女であるルプスレギナ・ベータ、姓のベータ（β）がギリシャ文字の2番目という事で、他メンバーも同じような関連性があります。例えば、長女はユリ・アルファ（α）、三女はナーベラル・ガンマ（γ）…といった具合になります。周りからは「ルプスレギナ」と呼ばれる事が多い彼女ですが、プレアデスの姉妹から「ルプー」と愛称で呼ばれる事もあります。

ルプスレギナ・ベータはナザリック地下大墳墓の中ではあまり強い方ではありません。アインズを始めとしてレベル100のカンストクラスがゴロゴロいる中で、ルプスレギナ・ベータのレベルは59。それほど目立った数値ではありませんが、それはユグドラシルにおける位置づけとなり、オーバーロードの主な舞台となる転移してきた世界では話が変わります。

こちらの世界では、レベル30もあれば充分世界有数の戦力としてカウントされる規模のため、ルプスレギナ・ベータのレベル59は常識外の戦闘力と言えるでしょう。事実、現地の人間にとっては強敵であるトロールと相対しても、事もなげに瞬殺してしまう場面もあります。肉弾戦もさる事ながら、炎属性の魔法を使うとともに、信仰系魔法詠唱者である事から回復魔法も使いこなす事ができます。

それでは、オーバーロードにおいてルプスレギナ・ベータは何故失望され怒られるようなキャラクターになっているのでしょうか？失望されてしまい、怒られる理由について解説いたします。

怒られる理由として失敗が多いと言ってしまうとあまりに単純なのですが、思慮深く物事を進めるキャラクターが多いオーバーロードにおいて、ルプスレギナ・ベータは深く物事を考える事がありません。それゆえ、細かい事、自分にとってあまり興味がない事に関しては気にかける事が少ないです。

結果的に、報告対象かつ上司であるアインズが重要だと感じている事に対しても、ルプスレギナ・ベータは大事ではないと報告をせずに、それが失敗と判断されて失望につながり、怒られる結果を招いてしまうケースもあります。

ユグドラシルにはカルマ値というパラメータが設定されており、キャラクターや種族によってプラスからマイナスまで変動します。マイナスであればあるほど残虐性が高く、プラスなら慈愛が強かったりします。オーバーロードにはカルマ値がマイナス500…つまり「極悪」に該当するキャラクターがたくさんいる中で、ルプスレギナ・ベータはマイナス200なので相対的にはまだマシな部類です。

しかし、オーバーロードに登場する人間たちにとっては充分に厄介な存在となります。ルプスレギナ・ベータは嗜虐的な傾向である事から、守るべき対象を理解している反面、滅びるのも期待してしまいます。また、カルマ値が低いため、ユグドラシルの仲間以外の危険にも意識が低く、「守れ、という事はとりあえず生きていればOK」くらいに思っている事から認識に違いが出てきてしまうケースもあります。

オーバーロードの物語の中で、ルプスレギナ・ベータは、アインズから護衛するようにと任されたカルネ村について、何かあったら報告するようにと言われます。そして、カルネ村の近くに魔獣の勢力が存在している、という情報がルプスレギナ・ベータの耳に入ります。その魔獣は、ルプスレギナ・ベータたちナザリック勢力にとっては取るに足らない強さ。そのため、必要ない情報としてアインズに報告をしませんでした。

結果、アインズは他のルートから魔獣の情報を知る事になり、ルプスレギナ・ベータが報告を怠っていた事は明るみに出ます。「お前には失望したぞ！」とルプスレギナ・ベータはアインズに怒られる事になります。その後、アインズはルプスレギナ・ベータに対して、カルネ村を監視する事の重要性、報告・連絡・相談の大切さを説くのでした。

ここまではルプスレギナ・ベータが失望されて怒られる理由に触れてまいりました。ここからは、ルプスレギナ・ベータがどのような性格をしているのか、幾つかのポイントを元に解説いたします。

ルプスレギナ・ベータは天真爛漫であり無邪気な性格をしております。喋る時の語尾に「～っす」と付けたり、人懐っこい笑顔を見せたりと、「人間死すべし」が当たり前のナザリック陣営だけでなく、オーバーロード全体を通しても貴重な明るいキャラクターとなっています。

ルプスレギナ・ベータが天真爛漫である事に間違いはありませんが、オーバーロードのウェブ小説から書籍版に変わるにあたり、裏の顔も明るみに出るようになります。オーバーロード内で善悪を表すカルマ値について、ルプスレギナ・ベータが-200だという事は既にご説明いたしました。それ故に、あえて普段は明るく接する事により、裏切られた時の絶望の落差、それをルプスレギナ・ベータは楽しむ性格でもあります。

計算ずくな天真爛漫な性格と考えると、彼女の人懐っこさが途端に恐ろしく見えてしまいます。相手によっては、ただ残虐なキャラクターよりも恐怖を抱く対象となる性格なのかもしれません。だからこそ、そんなルプスレギナ・ベータが失望され、怒られる際のしょんぼりした顔がギャップの魅力にもなります。

オーバーロードの物語においてアインズが序盤から接点をもつカルネ村。人間にとって異業種は畏怖の対象のため、カルネ村の人間と接するためには人間に近い容姿のメンバーが好まれます。ルプスレギナ・ベータは見た目はほぼ人間であり、性格も天真爛漫（表向きは）で人懐っこいため、カルネ村の村人にも好意的に受け入れられます。

適職のように見えますが、ルプスレギナ・ベータも結局はナザリックの一員。仲間意識は持ち合わせておらず、おもちゃのような認識でカルネ村やその村人を見ています。だからこそ、危機管理の意識も薄いため、既にご説明したような失敗に繋がり、アインズに失望され怒られる結果となります。

オーバーロードのアニメ版におけるルプスレギナ・ベータの声優はどういった声優なのでしょう。プロフィールやオーバーロード以外の出演作品についても解説いたします。

ルプスレギナ・ベータの声優は小松未可子です。オーバーロードの1期ではルプスレギナ・ベータが台詞を発するシーンはあまりありませんでしたが、オーバーロード2期から本格的に出番が増え、小松未可子としても役柄の本領発揮と言えます。

2010年に放送された「HEROMAN」の主人公であるジョセフ・カーター・ジョーンズ役で声優としての活動を本格的に開始いたします。また、声優以外に歌手としての活動も行っており、2012年には「モーレツ宇宙海賊」のイメージソングである「Black Holy」にて歌手デビューもしており、多方面で活躍をされている声優です。

声優の小松未可子は、「ニセコイ」の鶫誠士郎や、「ゆらぎ荘の幽奈さん」の神刀朧、「封神演義」の黄氏など、少年ジャンプのアニメ化作品の女性キャラを声優として担当する事が多くなっております。その他、「ガンダムビルドファイターズ」のイオリ・セイといったような少年役の声優を務める事もあります。

ルプスレギナ・ベータはオーバーロードのファンからどのような感想や評価を得ているのでしょうか。Twitterの投稿からその傾向を見てまいります。

多く見受けられるのは、好き、かわいいという好意的な感想です。かっこいい、かわいいキャラクターが数多く登場するオーバーロードにおいて、彼女の容姿や、良くも悪くも性格が影響を与えているのかもしれません。

特に戦闘メイドであるプレアデスの姉妹たちは、ファンによってお気に入りがわかれるほどの人気があります。それぞれ違った魅力があるため、人気キャラ議論にも熱が入ります。

アインズから失望され怒られるエピソードが相まってか、一部からは「駄犬」と呼ばれてしまっているルプスレギナ・ベータ。本人にとってこれが不名誉な事かは分かりませんが、彼女の性格からするとそれも面白がって受け入れてしまうかもしれません。

オーバーロードの劇中においてアインズが激昂する事は珍しいため、オーバーロードファンにとっても印象的なシーンとなります。上記の激おこランクの1・2位はナザリック外の人間に対しての場面。3位に身内であるルプスレギナ・ベータの出来事が入っているあたり、彼女が失望され怒られる、という事実がどれだけのインパクトを与えているかが分かります。

ここまでオーバーロードのルプスレギナ・ベータについて、彼女の性格や強さ、なんでアインズに失望され怒られてしまうのかをご紹介してまいりました。可愛らしい容姿と、天真爛漫な性格なだけのキャラクターかと思いきや、与えられた任務に対する意識の低さから、報告・連絡・相談を怠りアインズに怒られるというポンコツキャラの一面も見せております。

オーバーロードの世界に存在する人間に対して、ルプスレギナ・ベータは圧倒的な強さを持っている事も事実であるため、ポンコツキャラがたまに見せる戦闘での活躍が一層引き立つのかもしれません。彼女がオーバーロードの物語で引き続き駄犬としてあり続けるのか、それとも名誉挽回の機会が訪れるのか。是非オーバーロード本編をご確認頂けたらと思います。

また、ルプスレギナ・ベータが属するプレアデスはナーベラル・ガンバやユリ・アルファなど、魅力的なキャラクターばかりなので、他のキャラクターもチェックしてみては如何でしょうか。