2019年02月15日公開
2019年02月15日更新
ドラゴンボールピラフ一味の3人組まとめ!意外な能力・活躍や悲惨な結末も紹介
「ドラゴンボール」に登場する愉快な悪党集団「ピラフ一味」について詳しくまとめていきます。ピラフ大王・マイ・シュウの3人組で構成され、シリアスな展開の多い「ドラゴンボール」の作中に置いて、貴重なギャグキャラとして物語を明るく盛り上げてくれている「ピラフ一味」ですが、意外な能力によって大活躍しているため、いなくてはならない重要キャラともなっています。また「ピラフ一味」は作中で子供となってしまい、悲惨な結末となってしまった事も解説していきます。
目次
ドラゴンボールピラフ一味とは?
「ドラゴンボール」に登場する「ピラフ一味」は、ストーリーにいつも愉快な展開を与えてくれる事でコアなファンのつく人気キャラクター達となっていますが、「ドラゴンボール」の作品情報を解説したうえでどんな集団なのかを詳しく紹介していきます。また、「ドラゴンボール」の初期から登場している「ピラフ一味」の記念すべき初登場回はどういった話だったのか、彼らの活躍や悟空との初対面シーンについてもまとめていきます。
ドラゴンボールの作品情報
「ドラゴンボール」は鳥山明が「週間少年ジャンプ」で連載していた漫画作品で、物語の中に登場する重要アイテムの名前でもあります。物語当初は尻尾のある少年・孫悟空が初めての仲間であるブルマに出会った事がきっかけで一緒にドラゴンボール探しの旅に向かう事になり、新たな仲間達に出会いながら悪者を倒していくという冒険活劇でしたが、悟空が大人になっていくにつれて戦いが主体のド派手なバトル漫画となっていきました。
1984年から1995年まで連載されましたが、2019年現在完全版も含む単行本の全世界での累計発行部数が2億5000万部を突破しているという異例の大ヒットとなっており、80か国以上で人気の日本を代表する漫画作品となっています。また、1986年から放送されたアニメ版も人気で、原作の連載終了後もタイトルを変えながら放送され続け、2015年からは鳥山明原案で最新作となる「ドラゴンボール超」が2018年まで放送されました。
アニメ版が終了してからも「ドラゴンボール」の人気はとどまる事を知らず、2018年には過去の映画作品での人気キャラ・ブロリーをメインとした最新映画「ドラゴンボール超 ブロリー」が公開され、初公開3日で興行収入が10億円を突破して初登場1位となり、現在では38億円を記録しています。2019年からは全世界で公開され、アメリカでも初登場1位を記録して現在では8600万ドルの興行収入となる大ヒット映画となっています。
また、ゲーム作品も人気で、1986年に初めてコンピューターゲーム化されてから2019年現在までで85本以上のタイトルが発売されており、そのうち10本以上がミリオンヒットとなっています。2018年1月に発売された最新作「ドラゴンボール ファイターズ」は「ドラゴンボール」のゲームの中でも史上最速で全世界の累計出荷本数が400万本を超え、2018年にアメリカで最も発売されたゲームソフト第2位という快挙となりました。
ピラフ一味は3人組の悪党
「ドラゴンボール」の「ピラフ一味」は、ピラフ大王をボスとして構成される3人組の悪党集団で、構成員にマイとシュウがおり、名前の元となっているのはそれぞれ料理の「ピラフ」と「シュウマイ」です。活動目的はドラゴンボールを集めて願いを叶えてもらい世界征服をする事で、悟空をはじめとする仲間達が所持しているドラゴンボールをいつも狙ってはいますが上手くいった事が無く、いわゆる「やられキャラ」となっています。
基本的にボスであるピラフ大王が命令を下し、マイとシュウが実行に移すという普通の会社のような上下関係にはなっていますが、「ピラフ一味」は寝る前に3人でトランプで遊んでから一緒に寝るという非常に仲の良い集団で、仕事以外の時間も一緒に過ごしています。また、全員大人ではありますが子供のようにウブで、「投げキッス」がエッチな事だと思い込んでおり、ピラフ大王が「投げキッス」をした時は全員顔を赤らめていました。
「ドラゴンボール」は連載当初、コメディも多く含んだ冒険活劇となっていますが、「ピラフ一味」は物語初期から登場している事もあって初期の作風を残している大事なキャラ達でもあり、ファンからはコアな人気を得ています。原作漫画では「ピッコロ大魔王編」以降は登場しなくなっていますが、原作者である鳥山明によると世界征服のために活動は続けていましたが、セルや魔人ブウなど強力な敵に怯んだ事で隠れていたという事です。
アニメ版では無印「ドラゴンボール」の第1話から登場しており、戦闘マシンを駆使しながら悟空のドラゴンボールを奪おうとしますがことごとくやられ、「ドラゴンボールZ」では登場しなくなってしまいました。しかし魔人ブウを倒してから5年後の物語を描いている「ドラゴンボールGT」や、テレビアニメの最新作である「ドラゴンボール超」には多く登場し、重大な役割からギャグ路線まで担当して欠かせない存在となっていました。
ピラフ一味の初登場回
「ピラフ一味」は原作漫画「ドラゴンボール」の其之十八「ドラゴンボール奪われる!!」で初登場を果たしました。ドラゴンボールの最後の1つを手に入れようとした悟空一行でしたが、汚い手によってすべてのドラゴンボールを「ピラフ一味」に奪われてしまいます。さっそく「ピラフ一味」は世界征服を叶えようと神龍を呼び出しますが、願い事を言う前にウーロンに「ギャルのパンティおくれー!」と先に願い事を言われてしまいます。
怒った「ピラフ一味」は仕返しとして自分達の城の一室であるガラス張りの監禁室に悟空達を閉じ込め、翌日に太陽の熱によって全員干からびさせようとします。絶体絶命のピンチとなった悟空達でしたが、夜に月を見た悟空が大猿に変身して大暴れしたため城が崩壊した事で「ピラフ一味」は飛行機によって逃亡を図ります。しかし大猿の悟空によって瓦礫を投げつけられて墜落し、そのまま大爆発というかわいそうな結果となりました。
ドラゴンボールピラフ一味の3人組の能力や性格
毎回面白い展開で「ドラゴンボール」を盛り上げてくれている「ピラフ一味」ですが、本来の目的は世界征服です。それだけの大きい夢があるだけあって、実は3人にはそれぞれ得意な分野があり、それによって世界征服に向かって一歩一歩進んで行っています。そこでここではピラフ大王・マイ・シュウのそれぞれの能力を解説し、性格についても紹介していきます。
ピラフ一味①ピラフ大王
ピラフ大王は「ピラフ一味」のボスで、エイジ715年生まれで体重は32キロです。青白い肌の外見からは想像もつきませんが地球人で、「モンスター型地球人」という分類に入りますが特に宇宙人のような特殊な能力が備わっているという訳でもなく、見た目だけが地球人離れしています。偉大な科学者を自称していますがその実力は本物で、戦闘用の合体マシンや、ドラゴンボールレーダーを乱す特殊ケースなど様々な発明をしています。
さらに資金力に関しても、大金持ちであるブルマや、世界中で恐れられている武装組織「レッドリボン軍」に匹敵するものを持っているためマシンを悟空に破壊されても何度も作りなおして再戦に臨む事が出来ます。性格は傲慢で常に偉そうな態度をとっており、部下であるマイとシュウには厳しく接しますが、アニメ「ドラゴンボール超」でマイが未来の世界のトランクスに恋をした時などは応援するなど優しい一面も持っています。
また天才的な頭脳を持っていながら非常に天然で、空気の読めない発言をする事が多いためマイとシュウにポカンとされる事も少なくありませんが、これがピラフ大王が悪役でありながらなぜか憎めない人気キャラとなっている理由の1つとなっています。常に被っている帽子には星のマークが付いていますが、これはドラゴンボールを狙っているという意味が込められており、ピラフ大王はドラゴンボールで世界征服を叶えようとしています。
初登場時からドラゴンボールを手に入れるために奮闘しているピラフ大王ですが、その度に悟空によって邪魔されてきているため相当恨みを持っており、悟空を倒すという事も1つの目的になってきました。しかし作中では悟空から1本とった事は1度も無く、毎回マシンを大破されるか逃げるかのどちらかとなっています。しかしピラフ大王のファン達は世界征服を諦めずに「ピラフ一味」のボスとして頑張り続けてくれる事を願っています。
ピラフ一味②マイ
マイは「ピラフ一味」の紅一点で、軍人のような服装をしており、整った顔立ちと抜群のプロポーションを持つ美女です。基本的にピラフ大王の命令には忠実で、彼を怒らせないように細心の注意を払いながら行動をしますが、一緒に遊ぶなどして時には友達のような関係にも見えます。ピラフ大王が天然であるためツッコミ役となっている事が多いですが、マイ自身も少し抜けているところがあり下ネタが大好きという一面も持っています。
ピラフ大王にはひどい扱われ方をされる事が多く、「ピラフ一味」の3人で雪山を登っていた時にその雪山は女性が上ると猛吹雪が起こるという情報を知ったピラフ大王によって崖から勢いよく蹴り落とされていました。マイは美女キャラの中では珍しく悲惨な役どころでピラフ大王やシュウと共に「やられキャラ」が確立していましたが、最新アニメ「ドラゴンボール超」の「未来トランクス編」でメインヒロインへと大躍進を遂げました。
本編での時系列と違うパラレルワールドである未来のトランクスの世界は、人造人間の脅威が去ってからは平和となり、人間達によって少しずつ街や森などを立て直しつつありましたが、ゴクウブラックの出現によってまたもや人類滅亡の危機となっていました。マイはレジスタンスの中心人物としてトランクスと共に戦い、悟空やベジータの活躍もあって危機が去ってからはトランクスと2人で新しい世界へと旅立っていきました。
一方で、現代では子供となっているマイは、同じく子供であるトランクスと交際をする事になります。マイがこのようにメインキャラとなった事について、多くのファン達は「美女なのに今までピラフ大王やシュウと共に頑張ったかいがあった」「大出世!」などといった感想をSNSに上げました。ヒロインとなった未来のマイは旅立ってしまいましたが、現代の子供となったマイが残っているので今後の活躍にも期待が集まります。
ピラフ一味③シュウ
「ピラフ一味」のシュウは「ドラゴンボール」の世界でよく見られる動物型地球人で、犬の見た目に忍者の服装という強烈な印象を与えるキャラです。マイと同じくピラフ大王には忠実ですが、特に特殊な能力や身体能力を持っているわけでも無いため、計画の度に悟空にことごとくやられてしまいます。しかし「ドラゴンボール」の「レッドリボン軍編」では、被り物で悟空に扮してドラゴンボールを手に入れるという活躍を見せました。
シュウは「ドラゴンボール」の登場人物の中では珍しく他にも名前が存在しており、「ソバ」と呼ばれているシーンがあります。これは「ドラゴンボール」がアニメ化する際に、鳥山明がアニメスタッフによってキャラの名前を求められ、当時名前の付いていなかったシュウに「ソバ」と命名しますが、鳥山明がこの件を忘れてしまっており、漫画でシュウという名前を新たに命名してしまった事で、結局は原作もアニメもシュウとなりました。
しかしシュウが正式な名前に決まってからも原作漫画で時たま「ソバ」と呼ばれているシーンがあり、さらに「ショウ」と全く関係ない名前になっている時もあるなど、名前に関しては不運続きとなりました。しかし単行本の完全版が発売されるにあたって名前がシュウでは無く「ソバ」で統一される事となり、シュウと書かれているセリフなどのシーンはすべて「ソバ」に書き換えられています。
ドラゴンボールピラフ一味の活躍
長らく「ドラゴンボール」の作中には登場していなかった「ピラフ一味」ですが、近年公開された映画作品で再登場を果たし、さらに重要な役割を担っています。そこでここでは「ピラフ一味」が「ドラゴンボール」の映画作品でどのような活躍をし、どのように悟空と再度関わっていったのかという事を解説していきます。
ピラフ一味の活躍①ドラゴンボールZ神と神での活躍
出典: https://eiga.com
2013年に公開された劇場版アニメ「ドラゴンボールZ 神と神」では子供の姿となった「ピラフ一味」が登場しました。「ピラフ一味」は長い間世界征服の為の活動をしてきた事で、以前のような膨大な軍資金はそこをついており、全員が腹ペコの状態でした。そんな中、ドラゴンボールを盗み出すためにブルマの誕生日パーティーへと忍び込んだ「ピラフ一味」は、トランクスを人質にして騒動を起こします。
しかし、子供の姿であったため子供同士の喧嘩くらいにしか思ってもらえず、結局は金もドラゴンボールを手に入れる事は出来ませんでした。当初映画制作スタッフは、名前も無いようなキャラにこの役どころをやらせようとしていましたが、どうせならという事で誰もが知っている「ピラフ一味」を登場させる事にしたという事です。
ピラフ一味の活躍②ドラゴンボール復活のFでの活躍
「ピラフ一味」は2015年に公開された劇場版アニメ「ドラゴンボールZ 復活のF」にも、前作と同様に子供姿で登場しています。物語開始時点ですでにドラゴンボールを6つ集めていた「ピラフ一味」でしたが、フリーザ軍の残党であるソルベ達にすべて奪われてしまい、フリーザ復活に一役買ってしまっていました。また、マイはトランクスに惚れられた事で交際にまで発展するという場面もありました。
ドラゴンボールピラフ一味のボスの過去や結末
ピラフ大王が子供になった理由
ピラフ大王が劇場版アニメで子供の姿になっていた事は前述しましたが、これは「ピラフ一味」が物語開始前にすでに念願であったドラゴンボール集めに成功した事が原因となっています。神龍を呼び出した「ピラフ一味」でしたが、もうすでにかなり歳をとっていたため、世界征服をしても若くなければ恰好悪いという事で、自分達を若くするように頼みました。しかし神龍はピラフ大王の予想よりも遥かに若い子供の姿にしてしまいました。
ピラフ大王は子供の姿に変えられた事で「どんなアルバイトも雇ってもらえなかった」と涙ながらに語っており、それにより「ピラフ一味」は貧困生活となってしまったのです。しかしシュウは「もうすでに犬の年齢を超えているから、長生き出来て嬉しい」と発言していました。またピラフ大王は悟天の姿を見て、自分達と同じくドラゴンボールで子供の姿に変えられた悟空だと勘違いしていました。
ピラフ大王の人生が狂った理由
大金持ちであったピラフ大王が極貧生活となるほどに人生が狂ってしまった原因はドラゴンボール集めに神経を注ぎ過ぎた事によります。元々天才科学者で、その頭脳を使えば「カプセルコーポレーション」にも引けを取る事の無いくらいの企業を立ち上げる事も出来たはずですが、ドラゴンボールの伝説を知ってからは自分のすべてをドラゴンボールに注いでしまったため、人生が狂ってしまう原因となりました。
ピラフ大王が物語に欠かせない理由
ピラフ大王は「ドラゴンボール」のファン達から物語に欠かせない貴重な存在と言われています。それはどこか憎めない愛されキャラだからという事だけではありません。ピラフ大王が悟空とヤムチャを一緒に閉じ込めたから2人は信頼関係で結ばれて仲間になる事になり、「ピッコロ大魔王編」ではドラゴンボールを集めてピッコロ大魔王を復活させるなど、物語の要所で重要な役割を果たしています。
またテレビアニメ「ドラゴンボールGT」では、スーパードラゴンボールを使用して悟空を子供の姿に変えた事で地球に危機が迫り、悟空を宇宙の冒険へと向かわせるきっかけを作っていました。「ピラフ一味」が居なければ、「ドラゴンボール」は全く違う物語となっていた事でしょう。
ピラフ大王の悲惨な結末を予想
「ドラゴンボール超」の「未来トランクス編」では、「ピラフ一味」のマイがヒロインとして扱われ、トランクスと恋仲になるなどの大躍進となりますが、なんと未来の世界ではピラフ大王とシュウは登場していません。現代の子供ピラフ大王が未来のマイに自分がどうなったのかを尋ねると、言いづらそうにしていました。しかし悲しんでいる様子も無かったので、最悪でも死んでいるという可能性は低いと考えられます。
ドラゴンボールピラフ一味の声優
ピラフ一味の声優①ピラフ大王
「ドラゴンボール」のピラフ大王の声を担当した声優キャストは千葉繁です。熊本県出身で1954年2月4日生まれの2019年現在65歳で、アニメ「北斗の拳」のナレーションや、アニメ「幽遊白書」の桑原和真役などで知られる大御所声優です。「ドラゴンボール」作品ではピラフ大王の他にラディッツ役や、劇場版キャラのガーリックJr役も担当しています。
ピラフ一味の声優②マイ
「ドラゴンボール」のマイ役を担当している声優キャストは山田栄子です。神奈川県出身で1954年6月13日生まれの2019年現在64歳で、代表作にアニメ「赤毛のアン」のアン・シャーリー役や、アニメ「家なき子レミ」のミリガン夫人などがあり、話題作のヒロインやメインキャラを多く演じてきています。
ピラフ一味の声優③シュウ
「ドラゴンボール」のシュウの声を担当した声優キャストは玄田哲章です。岡山県出身で1948年5月20日生まれの2019年現在70歳で、ハリウッド俳優であるアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替え担当声優として知られています。基本的に低い声が特徴的な声優なので、シュウを演じるときの高い声は珍しいものとなっています。
ドラゴンボールピラフ一味に関する感想や評価は?
ドラゴンボール超でのマイが可愛い!
ドラゴンボール超で度々登場していた、ピラフ一味の1人(マイちゃん)子供姿のマイちゃんも可愛いし未来の大人マイもとても可愛い~ #ドラゴンボール超 #ピラフ一味 #マイ pic.twitter.com/S5jcMjETxm
— クロム (@k752SPS) December 2, 2018
以前から「ドラゴンボール」ファンからコアな人気を誇っていたマイですが、「ドラゴンボール超」では子供姿となって登場し、さらに未来の世界ではヒロインとなっていたので、さらに人気を高める事となり、幅広い層にも知られるようになりました。これによりSNSでは「マイちゃん可愛い」や「トランクスと結婚してほしい」などといったマイに関する意見が急激に増える事となりました。
ドラゴンボールピラフ一味の3人組まとめ
「ドラゴンボール」の「ピラフ一味」について詳しくまとめてきましたがいかがだったでしょうか?悪役でありながらどこか憎めないキャラクター性である「ピラフ一味」がこれからも「ドラゴンボール」の物語を明るく盛り上げてくれる事をファンは期待しています。