【ハンターハンター】ビノールトの強さは？念能力・切り裂き美容師を考察

ビノールトが登場したのは、原作でもアニメでも大人気でゲームなども出ているグリードアイランド編です。グリードアイランド編とは念能力者にしかプレイ出来ない伝説のゲームであるグリードアイランドの製作にジンが関わっていると知ったゴンが、キルアと共に大富豪のバッテラに雇われる事でプレイヤーとなりゲームに挑みました。

グリードアイランド編と言えばグリードアイランドのゲームマスターであり、ジンと同じくゲームの製作者の一人であるレイザーが有名です。しかしビノールトはレイザーのように重要キャラクターとして描かれていませんでしたが、未だに人気です。そんなビノールトは、どんな人物なのでしょうか。

ビノールトはひょろりとしていて目が細く、人相の悪い如何にも怪しい風貌の男性です。ビノールトが他のキャラクターと違うところは、髪の毛の色が旧版のアニメでは黄土色でしたが新版のアニメでは赤紫色で描かれていました。髪の毛が赤紫色になった事で旧版のアニメと比べて、ビノールトの怪しさはより一層増しました。

ビノールトはスラム街の出身です。ビノールトの本来の性格は大人しかったのですが、あるトラブルが原因で性格が歪んでしまいます。ビノールトが幼い頃、落し物を渡そうとしたものの勘違いされてトラブルとなってしまいました。そしてビノールトは理不尽な暴力を受け、精神的に歪みが出て生きる道を踏み外してしまいました。

プロハンターのビノールトは、賞金首ハンターとして活躍しています。しかしビノールトは変わった趣味嗜好を持っており、ビノールト自身の首にも賞金が懸かっています。なぜビノールトがグリードアイランドに参加していたかは明かされていませんが、もしかすると逃走先としてゲームの世界に逃げ込んでいたのかもしれません。もしくはビノートルにも、グリードアイランドで入手したいカードがあったのかもしれません。

ビノールト自身の首に賞金が懸かっているのは、ビノールトが連続殺人犯だからです。ビノールトは食人鬼の変態で、これまでに何度も殺人を犯していました。ビノールトは若い女性を好んでいて、特に22歳が好ましいようです。殺人に対して抵抗のないビノートルはグリードアイランドでプレイ開始間もないゴンとキルアを殺そうとしますが、ビスケによって返り討ちに遭いました。

プロの賞金首ハンターでありながら自身も連続殺人犯で賞金が懸かっているという異色の経歴を持つビノールトですが、念能力やその強さとはどれ程のものなのでしょうか。ハンター専用のハンティングゲームであるグリードアイランドをプレイしているので最低限の強さを持ってはいますが、具体的にはビノールトはどのような念能力を駆使してグリードアイランドで生き残っているのかを説明します。

ハンターハンターの世界には、念能力と呼ばれる体から溢れ出す生命エネルギーを自由自在に使いこなす能力が存在します。この念能力には操作系・放出系・強化系・変化系・具現化系・特質系の6種類が存在していますが、中でも珍しく異質の系統は特質系です。登場回数も少なくグリードアイランドの脇役キャラクターであるビノートルですが、実はなんと特質系の念能力者です。

念能力は使用者の性格や能力に反映した個別の技が存在します。ビノートルの念能力は切り裂き美容師（シザーハンズ）と呼ばれる能力で、美容師用のハサミであるシザーを武器として使います。ビノートルの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は、愛用のハサミで切った髪の毛を食べる事で相手の肉質・病気・遺伝的資質・強さなどの肉体情報を入手出来ます。

ビノートルの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は、日本で1991年7月13日に公開されたティム・バートン監督の映画シザーハンズが名前の由来だと考えられています。映画シザーハンズは両手がハサミの人造人間と少女の交流を描いたファンタジー映画で、主人公の人造人間とビノートルはハサミを使用する点が共通しています。

続いてはビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）について、強さだけでなく使用条件や今後の能力の可能性などを考察し説明します。ハンターハンターも物語が進むにつれ強者ばかりとなってきましたが、ビノートルの能力は今のハンターハンターで通用するレベルなのでしょうか。グリードアイランド編以降登場していないビノールトですが、能力の可能性次第では今後登場する機会があるかもしれません。

ビノートルの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は、戦闘向きの能力とは言えません。あくまで切り裂き美容師（シザーハンズ）は髪の毛を食べる事で情報を得る能力に過ぎず、相手に攻撃を加えたり相手を拘束したり出来るわけではありません。ビノートルは特質系なので、ハサミの強化に不向きだからか念能力は攻撃的なものになりませんでした。もしかすると元々の大人しい性格が反映しているのかもしれません。

ビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は戦闘向きではありませんが、分析能力としては非常に優れています。切り裂き美容師（シザーハンズ）は相手の髪の毛さえあれば病気の有無や遺伝的資質を知る事が出来るので、言い換えれば相手の肉体的な弱点が分かるという事です。また戦闘に限らず日常生活において病気の診断や治療に役立つ能力なので、分析官としての需要は高いでしょう。

念能力は本人が得意分野を活かしたり創意工夫する事で編み出されるので、個人の性格や能力が反映して形成されます。ビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は髪を食べる事を発動条件にしたものですが、この発動条件を考え採用したのはビノールト本人です。ビノールトは食人鬼なので体の一部を食べるという発想に至ったと考えられ、髪の毛を選んだのは相手から入手しやすい部位だからなのかもしれません。

しかし入手がしやすいと理由ではなく、ひょっとすると食人鬼のビノールトが人体の中でも髪の毛が一番好みだったからという可能性もあります。切り裂き美容師（シザーハンズ）は、ビノールトの趣味嗜好と念の力を融合した能力なのかもしません。

ビノールトは、ハサミで相手を八つ裂きにする事は出来るのでしょうか。切り裂き美容師（シザーハンズ）は攻撃技ではないので、切り裂き美容師（シザーハンズ）で八つ裂きには出来ないでしょう。しかし念の応用技の周を使いハサミにオーラを纏わせるという方法なら、武闘家でもあるビノールトは念能力の初心者であれば八つ裂きにする事も出来るかもしれません。しかし相手が念能力者の上級者であれば、難しいと考えられます。

切り裂き美容師（シザーハンズ）が髪の毛以外でも能力を発動させる事が出来るのか考察してみましたが、恐らく出来ないのではないかと考えられます。根拠の1つ目としては、ビノールトが能力の切り裂き美容師（シザーハンズ）の説明をする時に髪の毛と限定して発言しているからです。そして2つ目は能力の名前にもなっているシザーは美容師用のハサミなので、髪の毛だけを目的にした能力だと考えられます。

最後に3つ目ですが、念能力には制約を設けて遵守する事を誓約し負うリスクの大きさに比例して念能力の能力を高める事が出来ます。ビノールトの切り裂き美容師（シザーハンズ）の分析能力は非常に優秀なので、ビノールトが髪の毛だけと特定する制約を設けている可能性が考えられます。

ビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は、相手の髪の毛を食べる事で発動します。上記で考察している通り髪の毛以外では発動しないとすると、スキンヘッド相手では切り裂き美容師（シザーハンズ）は使えないと考えられます。実際にハンターハンターにはスキンヘッドのキャラクターが登場しています。

ハンターハンターのスキンヘッドのキャラクターの例としては、第287期ハンター試験や暗黒大陸編で登場しているハンゾーがいます。ハンゾーがスキンヘッドなのは体質なのか剃っているのかは分かっていませんが、ハンゾーのようなツルツル頭の相手にはビノールトは最大の技を活かせず不利な戦いを強いられる事でしょう。

切り裂き美容師（シザーハンズ）の発動条件は髪の毛を食べる事だとビノールトは言っていましたが、相手の条件は口にしていませんでした。切り裂き美容師（シザーハンズ）の強さから考察すると、ビノールトが念能力を考えた時に厳しい条件にしているとは考えにくいので恐らく性別には条件は無いでしょう。しかしビノールトは食人鬼であり好みがあるので、出来れば男性よりは女性の髪の毛が食べたいという欲求はあるかもしれません。

ビノールトが登場したのは、今のところグリードアイランド編のみです。しかし唯一登場したグリードアイランド編では非常に重要な役割を果たしました。ビノールトのアシストがあって、今のゴンやキルアの強さがあると言っても過言ではありません。ではビノールトがどのようにゴンやキルアに貢献したのか、その経緯とビノールトとの出会いでゴンやキルアがどれ程成長したのか説明していきます。

ビノールトは登場当時、グリードアイランドでプレイ間もないゴンとキルアを殺そうとしました。しかしビスケが登場し邪魔をされてしまいます。可憐な姿をしたビスケは謎に満ちていましたが、ビノールトの切り裂き美容師（シザーハンズ）によって、ビスケが鍛え抜かれた肉体を有し並々ならぬ強さを秘めている事が明らかになりました。

実はビスケはストーンハンターの二ツ星ハンターで、ハンター協会の会長総選挙でも上位にランク入りする人物です。ビスケはゴンとキルアに念の基礎を教えたウイングの師匠でもあり、念能力者として相当な実力を持っています。そんなビスケの髪の毛を切るとは、ビノールトも相当の強さと言えるでしょう。

ビスケの強さを前に武闘家として、ビノールトはタイマンを申し出ましたがビスケに完敗します。そしてビノールトが賞金首ハンターであり第1級殺人犯でもある事を知っていたビスケに、ゴンとキルアの修行の相手をする代わりに見逃してもらうとチャンスを得ます。まだまだ念能力だけでなく純粋な戦闘能力も低いゴンとキルアでしたが、ビノールトのお陰で成長しビノールト相手に圧勝出来る程の強さを得ました。

ゴンとキルアとの勝負に負けたビノールトはビスケに殺される予定で本人も死を覚悟していましたが、ゴンにその気はなくグリードアイランドを出たら自首するという約束で見逃してもらえる事になりました。ハンターハンターは無慈悲なところもある作品ですが、相手にゴンが居た事もありビノールトは難を逃れました。

ビノールトはハンターハンターのアニメでも登場しています。今のビノールトの性格を構成した幼少期の描写もある為、大人の時と子供の時で声優が2人います。ビノールトの声優とは、一体誰なのでしょうか。ビノールトの全てを上手に表現してくれた2人の声優について、プロフィールを説明します。これをきっかけにハンターハンターだけでなく他の作品を観ると、ビノールトと他のキャラクターとの演じ分けが分かるかもしれません。

大人のビノールトを担当した声優は、陶山章央さんです。1968年7月8日生まれの現在50歳で、大阪府の出身です。陶山章央さんは高校時代アニメの販促イベントに通っており、イベントで知り合った友人に誘われ勝田声優学院の忘年会に参加します。忘年会で声優を目指すように勧められた陶山章央さんは、勝田声優学院と江崎プロダクション（現マウスプロモーション）の養成所を経てシグマ・セブンに所属します。

陶山章央さん曰くハスキーボイスの為ガキ大将や黒人などの役に起用される事が多く、大阪府出身という事もあり関西弁を喋るキャラクターを担当する事もあります。関西弁を活かして『超者ライディーン』の鷹城電光役に起用されたり、個性的な声の方というオファーを受けて『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー特別幕』で初の特撮作品に出演しました。

子供の頃のビノールトの声優を担当したのは、宮川美保さんです。1977年2月22日生まれの現在41歳で、静岡県の出身です。宮川美保さんは代々木アニメーション学院に通っていて、エルスタッフ→笹川演歌振興会→エルスタッフ→アイムエンタープライズと移籍を繰り返し現在は青二プロダクションに所属しています。芸名も宮川美保→宮川苑→南乃苑→里見はるか→宮川美保と変えています。

1996年からアイドル声優ユニット『Pastel&Vivid』を長田梢さんと松浦有希子さんと3人で結成し、シングル1枚発売するもその後解散に至りました。声優としては『ぺとぺとさん』の沙原くぐる役やBLOOD-Cの筒鳥香奈子役などをしてきました。また多方面に才能を発揮しており、エンタの味方（TBS）やおじゃマップ（フジテレビ）などのナレーションとしても活躍しています。

ビノールトについてプロフィールや念能力の切り裂き美容師（シザーハンズ）など様々な事を説明してきましたが、ハンターハンターの原作の読者やアニメの視聴者はどのような感想を持ち評価しているのでしょうか。ビノートルに対する実際の感想や評価をまとめてみました。登場の少ないビノールトですが人気がある事が分かります。

直球でビノールトについて書かれているツイートです。一言だけなのでビノールトの人柄なのか念能力者としての実力なのか真意は分かりませんが、ビノールトが好きだという事は伝わってきます。ハンターハンターにはこれまで数多くのキャラクターが登場してきましたが、メインキャラクターにも勝るとも劣らない魅力がビノールトにはあります。

ビノールトの名言の1つがツイートされていました。ビノールトの過去が描かれていたシーンで登場した名言です。ハンターハンターには数多くの名言がありますが、その多くは主要キャラクターのセリフがほとんどです。しかし登場回数の少ないビノールトですがこういった名言をいくつか残しており、原作の読者やアニメの視聴者の心を揺さぶり人気を得ています。

こちらもビノールトの名言を紹介しているツイートです。この名言はビノールトが切り裂き美容師（シザーハンズ）で、ビスケの強さを知った後に発したセリフです。幼少期の事件がきっかけで性格が歪んでいるビノールトですが、根は真面目で真っ直ぐなところが垣間見えます。

ビスケの強さを知ったのなら真っ向勝負を挑む必要もなく、ひょっとすると隙を突けば逃げ切る事も出来たかもしれません。しかし名言にもあるようにビノールトは武闘家として、ビスケに真っ向勝負を挑みました。結果としてはビノールトの惨敗でしたが、ビノールトの魅力が伝わるシーンでした。

ビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）を有効活用したいというツイートです。ビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は有能な念能力で、多方面で活躍出来る力です。戦闘方面に使用せずに医療方面で使用する事も出来るので、少し気持ち悪いですが一家に一台欲しいぐらいの能力でしょう。

このツイートに登場しているフィンクス・シャルナーク・クロロは幻影旅団であり、イルミも暗殺一家ゾルディック家の一員です。ハンターハンターの中でも強いキャラクターばかりが登場する中で、ビノールトも名を連ねているというのはビノールトの人気と念能力の有能さを表しているツイートです。

ビノールトについて様々な事を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。ビノールトはグリードアイランド編だけの登場で回数やシーンも少なく、ハンターハンターでの立ち位置も重要なキャラクターではなく完全に脇役です。変質者の印象の強いビノールトですが、壮絶な過去を背負っていたり本質は真面目な人柄です。またビノールトは切り裂き美容師（シザーハンズ）という念能力を持っていて、今でも人気を博しています。

ビノールトは特質系の念能力者です。ビノールトの念能力である切り裂き美容師（シザーハンズ）は、髪の毛を食べる事で相手の身体の細かい情報を得られるという分析能力の非常に高い能力です。考察では戦闘に不向きという結果となりましたが、その能力自体は非常に有能なので分析能力を活かしてビノールトが再登場する日も来るかもしれません。