2018年04月28日公開
2018年04月28日更新
黒執事のスネークの正体は仲間じゃない?人気の理由・魅力や蛇画像も紹介
19世紀のイギリスを舞台に、華麗で多彩なキャラクターたちが活躍し、ファンを魅了する黒執事の世界。その黒執事のキャラクターの中でも蛇をまとい神秘的なオーラを放つスネークですが、クールな外見とギャップを感じさせる内面の、その魅力に画像付きでせまります。さらには気になるその正体についてご紹介します。スネークの過去にはどんな秘密がかくされているのでしょうか。スネークがいつも連れている蛇についても実物の画像つきで紹介します。
目次
黒執事とはそもそもどのような物語?
黒執事とは、棺やなさんによる漫画で、2006年10月から「月刊Gファンタジー」誌に連載されています。19世紀末のイギリスが舞台としています。名門貴族の当主にして「女王の番犬」という裏の顔を持つ少年、シエル・ファントムハイヴと、彼の執事であるセバスチャンとの活躍が魅力的なストーリーです。
「女王の番犬」とは?ファントムハイヴ家の裏の顔
黒執事の主な舞台であるファントムハイヴ家は伯爵家でありながら、実は代々英国の裏社会を管理し、王室を守るための内偵やマフィアの暗殺などの表沙汰にできない仕事を請け負っています。現当主であるシエルも小柄な少年でありながら女王の命で難事件の調査に乗り出し、危険に身を晒しながら解決に導いています。
黒執事の人気は衰え知らず!実写映画化やミュージカルも展開
出典: http://eiga.com
黒執事は、漫画連載開始の2年後、2008年にはアニメ化され、2014年に実写映画、2009年からはミュージカル版も制作されるほどの人気です。その他、OVA、ドラマCD、ゲームと様々に展開されています。実写版は水嶋ヒロさん、剛力彩芽さんの主演でした。シエルの役柄を女性である剛力彩芽さんが演じるなど、原作の黒執事との相違点が目立つ作品となっています。
黒執事の多彩なキャラクターたちとスネーク
黒執事の人気キャラクターは皆強烈な個性があります。シエル、セバスチャンの他、赤毛のオカマ「グレル・サトクリフ」、銀髪の「アンダーテイカー(葬儀屋)」シエルの許嫁であり優秀な剣士である「エリザベス」と、目にも鮮やかな魅力あるキャラの中で異彩を放つのは、蛇をまとったファントムハイヴ家の従僕(フットマン)の「スネーク」です。
従僕とは召使い、下男というような意味で、スネークはファントムハイヴ家の雑用を担当しています。手先が器用で、有能な働き手といった印象です。ファントムハイヴ家の使用人は皆特別な技能を持ってシエルやセバスチャンの「女王の番犬」としての仕事をサポートしているのですが、スネーク自身も優れた嗅覚を持ち、蛇を使った諜報活動や情報集め、奇襲という技能を使ってシエルたちを援護しています。
黒執事におけるスネークの魅力
そんな黒執事のスネークの魅力はどこにあるのでしょうか。銀髪、金色の瞳という見た目ももちろん魅力ですが、寡黙な性格で話すときは「~と〇〇(蛇の名前)が言っています」と、蛇の代弁という形を取るところや、蛇にしか心を開かないという影のある様子などが「かわいい」と人気です。
蛇との絆が深くて魅力的
黒執事いいねぇ……
— 韓国人になりたいちゃん宮 (@miya_67_rock) April 17, 2016
イベントもおもしろかった
何より色んな蛇を演じるスネークがかわいいw
蛇という動物を苦手に感じる人は少なくないですが、スネークにとっては大切な仲間であり、実際に彼は蛇たちに「オスカー」「ワイルド」「ワーズワス」「キーツ」など文学者の名前をつけています。スネークと蛇たちは本当に意思の疎通が図れていて、スネークの諜報活動を蛇たちが手助けしています。人に懐く印象のない蛇ですが、スネークにはとてもなついているのが驚きを感じさせます。
アニメならでは?黒執事のスネークの声が魅力的
寡黙、無表情といったクールな印象と蛇の言葉を代弁するという行為のギャップの魅力に加え、黒執事アニメ版ではスネークが「蛇ごとに声を変えるのが可愛い」と評判です。演じる声優・寺島拓篤さんの演技力もあって、このおちゃめさもスネークの魅力、人気につながっていくようです。
実は仲間じゃなかった?黒執事のスネークの正体
そんな魅力あふれる黒執事のスネークですが、実は初めからシエルやセバスチャンの仲間だったわけではありません。彼の正体はもともと、「女王の番犬」であるシエルたちが潜入捜査を行ったサーカス団の一員でした。
黒執事のスネークがいた「ノアの方舟サーカス団」とは?
女王からの依頼で、イギリス国内で起こった子供の行方不明事件を操作することになったシエルとセバスチャンが、情報集めのために潜入したのが「ノアの箱舟サーカス団」でした。ここに団員としてスネークがいたのです。「蛇とのハーフ」と言われていますが、それが彼の正体なのか、実際のところは不明です。
黒執事のスネークが知らなかったサーカスの裏稼業
シエルたちは偽名を使い、サーカスに入団しますが、そこで出会った団員たちには様々な事情がありました。四肢の一部が義肢である団長のジョーカー、猛獣使いのビースト、ナイフ投げのダガー。顔面に火傷をおっているドール、何かの疾患で身体の成長が止まっていると思われるブランコ乗り、ビーターとウエンディなどです。
スネークには皮膚のところどころに鱗状の模様があり、そのためサーカス団に入る前は見世物として酷い扱いをされていました。蛇と人間のハーフという触れ込みながら、蛇使いとしての役割を与え、中摩として接してくれるサーカス団の仲間たちは、スネークにとってはかけがえのないものでした。しかしサーカス団の正体はとても恐ろしいものでした。
黒執事の「ノアの方舟サーカス団」の団員たちから「お父様」と呼バレ、慕われているケルヴィン男爵は、表向きは品吸引を経営する慈善家でしたが、裏ではおぞましい行為に没頭していたのです。
黒執事のスネークがファントムハイブ家に近づいた経緯は?
行方不明の子供たちを誘拐していたのは、他ならぬ「ノアの方舟サーカス団」の団員たちだったのですが、スネークは唯一そのことを知りませんでした。そのためジョーカーたちが姿を消した後ひとりとりのこされました。その失踪にシエルたちが関わっていると、持ち前の優れた嗅覚から推測してファントムハイヴを訪れます。黒執事におけるスネークの正体は、むしろファントムハイヴ家の敵となりかねない存在だったと言えます。
ファントムハイヴ家にシエルとセバスチャンを訪ねたスネークは、シエルから「ノアの方舟サーカス団」が子供たちの誘拐に関わっていたことを知らされますが信じようとはしませんでした。スネークにとってはサーカス団の仲間たちは家族も同然の大切な存在だったからです。
シエルに「証拠を掴む前に団員たちは行方不明になった」「一緒に彼らの行方を探そう」と告げます。これはシエルがスネークのためについた「優しい嘘」だったのですが、スネークはこの嘘を信じ、ファントムハイヴ家の従僕となりました。スネークがシエルをスマイル、セバスチャンをブラックと読んでいるのは、二人がサーカス団で使っていた芸名のままで呼んでいるからです。
こうしてファントムハイヴ家の一員となったスネークですが、その経緯はあまりにつらいものだっただけに、現在の姿に魅力を感じるファンも多いようです。これからの黒執事の展開で、スネークとシエルたちの関係は変わらずにいられるのか、変わってしまうのかと心配する声もあります。
黒執事のスネークの華麗な画像
そんな魅力あふれる黒執事のスネークの画像を集めてみました。シリアスなものはもちろん、コメディタッチの画像からもその魅力が感じられます。
黒執事の蛇のオスカーに対してもエミリーのセリフの代弁の形で喋っています。蛇どうしの喧嘩の場面のようですだと言われています。
「黒執事」コミックスの11巻表紙のスネークです。白い衣装と立ち姿のしなやかさから美しさが溢れています。
黒執事のスネークがいつも連れている蛇の名前は?
エミリーと似た蛇の画像
黒執事のスネークは多数の蛇を飼っていて、体に蛇を巻き付けていますが、それぞれに名前がついています。主に登場する蛇たちをモデルとなったと思われる蛇の画像でご紹介します。
エミリーの名前は、小説「嵐が丘」の作者で、19世紀の女流作家であるエミリー・ブロンテが由来のようです。エミリーという名からして、メスと推測されます。
縁起がよい?白蛇のキーツの画像
白い蛇の名前はキーツ。19世紀イギリスのロマン主義の詩人ジョン・キーツが由来と推測されています。白い蛇の夢を見ると縁起がよいとされています。
名前の由来は2匹で一人?オスカー
鮮やかな緑色が特徴的な蛇はオスカーと呼ばれています。ワイルドと呼ばれる大きな蛇と合わせて、19世紀末に詩人、劇作家、小説家として多彩な活躍をしたオスカー・ワイルドから来ていると推測されています。
漫画やアニメで見ている文には可愛らしく感じてくるスネークの蛇たちですが、モデルとなったと思われる蛇の実際の画像にははやはり強烈な迫力があります。
黒執事のスネークの魅力は伝えきれないほど多い!
ここまで、黒執事のスネークの魅力と謎に包まれたその正体をご紹介してきました。退廃的・耽美的な黒執事の世界観において、苦しい過去を持ちそれらを乗り越えてきたスネークの姿は、スネークならではの独特の輝きを放っています。
表の顔と裏の顔を持つ人物の多い黒執事の世界ですが、スネークにもそういった複雑さ、ギャップがあります。一見とっつきにくい印象のスネークですが、そういったギャップを可愛いと感じる人が多く、現在の人気につながっているようです。