【終物語】老倉育は阿良々木暦のことが嫌い?幼馴染としての過去や手紙を考察

長いツインテールが特徴のキャラクター・老倉育は、西尾維新さん原作の人気アニメ物語シリーズ「終物語」に登場するキャラクターです。登場時から主人公・阿良々木暦のことを非常に嫌っており、暦自身も当初はなぜ嫌われているのか分かっていませんでした。この記事では、老倉育と暦の過去にいったい何があったのか、最後に暦に宛てた手紙の内容はなんだったのか、老倉育の担当声優の情報などを解説していきます。

【終物語】老倉育は阿良々木暦のことが嫌い?幼馴染としての過去や手紙を考察のイメージ

目次

  1. 老倉育は阿良々木暦のことが嫌い?
  2. 老倉育の過去と母親の秘密
  3. 老倉育の手紙を考察
  4. 老倉育のアニメ声優
  5. 老倉育は続・終物語にも登場
  6. 老倉育に関する感想や評価は?
  7. 老倉育・終物語まとめ

老倉育は阿良々木暦のことが嫌い?

老倉育のプロフィール

老倉育は、白いヘアゴムでツインテールにしたライトグレーの髪が特徴的なキャラクターです。他のキャラクターたちと比べ、背はあまり高い方ではないようです。見ていて自分も幸せな気持ちになれるという理由から、幸せな人は好きとのことです。1人暮らしで、国から支援を受けながら生活しています。高校1年の時に不登校となり、3年生になってようやく登校し、阿良々木暦と再会を果たします。

壮絶な生い立ちを持ちますが、嫌いな人間に同情されたくない、自分は幸せと言い聞かせることから、プライドは高いようです。基本的に気が強い性格ですが、戦場ヶ原ひたぎとの会話から、自分より弱い立場の者には優しく面倒見もよかったと推測できます。

老倉育は阿良々木暦のことが嫌い

老倉育は高校1年の時、数学教師に濡れ衣を着せられ、学校へ登校することができなくなってしまいました。その教師が産休に入ってから、老倉育は高校へ再び通い暦と再会します。老倉育は、暦のことが嫌いとハッキリと本人にも告げていますが、暦はなぜ彼女に嫌われているのかわかっていませんでした。そして、本人も不思議に思っていたようですが、暦自身は老倉育のことを何故か嫌いではなかったのです。

暦は高校1年の時に老倉育とはじめて会ったと思い込んでいました。しかし、暦と老倉育は幼い頃から接点があり、老倉育が暦を嫌う理由もきちんと存在していました。暦は彼女の存在を記憶の片隅に追いやり、いつしか忘れてしまったのでした。彼は、扇に過去を話して聞かせます。そして、彼女の謎解きによってことの真相を知ることになります。

老倉育のセリフが可愛い

物語シリーズは、文学的、哲学的なセリフが多く登場するアニメです。それに加え、時にキャラクターからはかわいいセリフを聞くこともできます。暦と羽川は、学校を欠席した老倉育の家を訪ねます。「阿良々木が来たことで着替えるような労をとりたくない」と言い、パジャマのまま2人を家に迎え入れます。

嫌いな人間相手とはいえ、ツンデレのようなこうしたセリフに、かわいいという感想を持つ視聴者も多くいました。また、実は暦のことが好きなのではないかと考察する人もいます。

TVアニメ「終物語」公式サイト

老倉育の過去と母親の秘密

老倉育の過去①虐待

ここからは、老倉育の過去について解説していきます。老倉育は、父母、主に父親から虐待を受けて育ちました。中学生の暦が廃墟と勘違いしてしまうほど。老倉育の家は荒れていたのです。床や窓ガラスが割れていたことから、家庭内暴力も相当ひどいものであったことが予想できます。父親は老倉育と彼女の母親にも暴力を振っていたようです。

母親の方も、夫から殴られた憂さ晴らしで老倉育に手をあげたり、言葉で責めることもありました。しかし老倉育は、父親へは罵倒の言葉を吐きますが、母親へは庇う発言もしています。このことから、家庭を崩壊させた主な元凶は、父親にあるようです。老倉育の不安定な精神面は、過去のこうした家庭環境にありました。

老倉育の過去②阿良々木家に保護

暦はすっかり忘れていましたが、老倉育と小学生の時に会っていたのです。老倉育は、阿良々木家に一時的に保護されます。老倉育は暦たちとは遊ぼうとせず、部屋の片隅でじっと座っているだけでした。老倉育は暦の幸せな家庭と自身の家庭を比べてショックを受けてしまい、自ら阿良々木家を出て帰っていくのでした。

老倉育の過去③中学1年時に暦と再会

老倉育は、中学1年生のころに暦と再会を果たします。そして、手紙で暦を自宅に招き入れ、彼が苦手としていた数学を教えてあげます。老倉育は、勉強会をする場所に自身の家を指定し、勉強会をしていることを2人だけの秘密にすること、自分関する情報を聞かないことを要求しました。

彼女には、ある目論みがありました。彼女は、自身の悲惨な家庭環境を暦に見せ、暦から警察官である両親に報告してほしかったのでした。自ら家庭環境を警察に報告し家庭を壊してしまうのは、中学生の彼女には荷が重すぎたのです。過去のこの時の老倉育は、非常に人懐っこいかわいい人柄を見せています。彼女は中学の時の自分を「媚を売っていた」と表現し、暦に助けを求めたことを後悔していました。

老倉育の過去④離婚と母の失踪

暦は老倉育からのSOSに気がつかず、その後老倉育の両親は離婚します。老倉育は母親と2人で暮らすこととなり、父親は現在どこで何をしているのかわからないとのことです。老倉育と母親は、2人暮らしになってから間もなく引きこもるようになったといいます。母親は離婚したショックから、カーテンをしめ窓を板で覆い、住宅の鍵のついた一室から出てこなくなります。

そのうち食事すら食べなくなったといいます。精神状態が不安定になった母親は、ひとりごとを言うようになり、いつしか老倉育への返答をしなくなったといいます。そして、娘の老倉育に何も告げずいなくなったのです。

母親の世話をしなくてよくなった老倉育は、再び勉学に力を入れることができるようになります。まだ未成年の老倉育は、保護者が必要でした。そのため、親戚から名義だけを借り、国からの手当を受けながら生活することとなります。親戚にも、彼女に親切にしてくれるような人はいなかったのです。

母親は失踪ではなく餓死していた

老倉育の母親は、離婚によって心労がたまり引きこもってしまいます。家はゴミがたまり、精神的な苦しみから生きる気力も失います。食事にも手をつけなくなり、時間をかけて餓死してしまったのです。老倉育はおよそ2年もの間、餓死してしまった母親を生きていると思い込み、世話をしてきたのでした。腐敗が進み、人間としての元型を留めなくなってから、母親は失踪したのだと思い込んだのです。

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老倉育の手紙を考察

老倉育は手紙を残して去った

老倉育は中学の頃、暦に手紙を残して去っていきます。暦に宛てた手紙は、何も入っていない便箋でした。暦は扇の謎解きによって、その手紙の真相を知ります。「中身がないアテにならない奴だ」という意味が込められたものだったのです。そして、高校で別れを告げる時も暦に手紙を書いていなくなりました。

老倉育の手紙を読んだ阿良々木暦の反応

老倉育からの手紙は、中学の時のようにからっぽの便箋のみではなく、中身がきちんと入っていました。老倉育からの手紙を開けた暦は、優しい微笑を浮かべます。表情から考察するに、内容は後ろ向きなものではなかったようです。

老倉育の手紙の内容を考察

「終物語」本編の中で、老倉育からの手紙の内容は公開されていません。いつも暦に対して敵意むき出しの彼女は、いったい暦にどんな手紙を書いたのでしょうか。手紙の内容をいくつか考察していきます。一つ目は、いつものように暦に対して罵詈雑言の数々を並び立てたというものです。暦は、「相変わらず老倉育は、元気にやっているようだ」と変わらない彼女に対して微笑んだのかもしれません。

2つ目は、暦への感謝の気持ちを綴ったというものです。老倉育は、虐待や引きこもりの母親など壮絶な経験をしてきたためか、どうすれば幸せになれるのかわからないと悩み、さらには幸せになろうとすることを拒んでいました。

羽川と暦が、学校を休んでいる老倉育のもとを訪れた時、暦はそんな彼女に対して「幸せは誰もが持っていて当たり前のものだ」と激励の言葉を送ります。暦の言葉を聞き、老倉育が前向きに生きようと考えられるようになった可能性も否定できません。さんざん嫌ってきた暦に対して、感謝の言葉を並べ立てた手紙を送ったのかもしれません。

3つ目は、引っ越し先でやろうと思っていることや、将来の夢について書かれていたというものです。このような内容は、老倉育の性格から考えて、とくに暦に対しては口頭では言いづらいものでしょう。自身についてのレポートのような報告をして、自分は元気にやっていくと遠回しに伝えたのかもしれません。暦は、そんな彼女の報告を読み、嬉しくて微笑んだのかもしれません。

4つ目は、「またどこかで会おう」という再会を約束する内容のものです。暦は、老倉育に激励の言葉を送り、羽川と扇とともに母親の失踪の謎を解いて彼女にことの真相を伝えました。別れ際の老倉育の表情は、どこかふっきれたような優しい顔をしています。暦への敵意はなくなり、友人として認めたとも考えられます。またどこかでゆっくり会って話そうという文章だったのかもしれません。

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老倉育のアニメ声優

老倉育の声優は井上麻里奈

老倉育の声を担当した声優は、井上麻里奈さんでした。不安定な精神状態かつ狂気的な雰囲気の老倉育の役を、演じこなしていたと原作ファンの間でも好評価でした。ここでは、声優の井上麻里奈さんについて解説していきます。

井上麻里奈のプロフィール

井上麻里奈さんは、大学時代に声優のオーディションに合格したことをきっかけに、本格的に声優として活動を開始されます。少年役から、少女、大人の女性まで幅広く演じられています。また、特技に絵を描くことをあげており、ファンや同業者からの評価も高く受けています。

井上麻里奈の他の出演作

  • 「焼きたて!!ジャぱん」(冠茂役)
  • 「進撃の巨人」(アルミン・アルレルト役)
  • 「スキップ・ビート!」(最上キョーコ役)
  • 「裏切りは僕の名前を知っている」(叢雨十瑚役)
  • 「デート・ア・ライブ」(夜刀神十香役)
  • 「僕は友達が少ない」(三日月夜空役)など

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老倉育は続・終物語にも登場

続・終物語とは?

「続・終物語」は、鏡の世界に迷い込んだ暦が元の世界に戻るために奮闘する姿を描いた作品です。登場キャラクターは、それぞれ様子が異なります。この世界は暦が求める理想の世界でもあったのです。

続・終物語での老倉育

「続・終物語」は暦が考える理想的な世界線が描かれた作品のため、老倉育を虐待から救った世界が描かれています。この物語では、暦と老倉育は仲良く同じ屋根の下で暮らしています。冗談を言い合ったり、笑い合ったりと、今の2人の関係からは想像もつかないやりとりをしています。

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老倉育に関する感想や評価は?

老倉育は久々に登校した当日、戦場ヶ原ひたぎとのケンカで殴られ、頬が腫れてしまいます。休んでいた日に訪問してきた暦の名前を上手く発音できませんでした。それでもいつもの様子でしっかりと悪態をつく様子がかわいいとの感想も多くあります。

老倉育への感想で意外と多いものは、最初は苦手なキャラクターだったが好きになったというものです。主人公の暦のことを「嫌い」と猟奇的なまでに言う彼女に対しての理解が追いつかなかったようです。しかし、老倉育の過去が明らかになってから、ファンは以前より格段に増えました。そして、彼女に対して同情する声も多く見られます。暦が老倉育に激励の言葉を送るシーンに感動したとの感想もありました」。

「終物語」の作中では、老倉育が暦に残した手紙の内容は明らかにならずに終わりました。それが気になってモヤモヤするという意見がある一方で、まとめ方がキレイで好きという感想も見られました。内容を考察せず、わからないまま終わらせるのが美しいという視聴者もいます。

虐待や家庭崩壊の苦しみは大きく、老倉育は親を憎むだけでは精神を落ちつかせるには不十分ではありませんでした。そのため、老倉育は中学の時に自信が発したSOSに気がつかなかった暦を敵として恨むようになります。こうしたことから、老倉育は暦のことが嫌いなままでいた方が幸せだろうと考える視聴者も多くいました。

老倉育は、担当声優・井上麻里奈さんの演技を高く評価する視聴者が多くいました。中学生時代のかわいい人柄や、猟奇的な様子、不安定な精神面を上手く演じ切っていたとの声が見られます。声優の演技にも是非ご注目ください。

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老倉育・終物語まとめ

ここまで「終物語」に登場する老倉育について解説してきました。本来の性格は、面倒見がよく親切な性格ですが、機能不全家庭が彼女の人格や精神をゆがめてしまったようです。老倉育は、出演回数は少ないものの非常にファンから人気のあります。「続・終物語」の他にも登場する機会があるかもしれません。今後、物語シリーズでの活躍を期待しましょう。

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