2018年04月20日公開
2018年08月29日更新
亜人・実写版の感想とネタバレ!原作との違いや評価は?【佐藤健】
絶対に死ぬことがないといわれている超生命体、亜人を実写で演じているのは俳優の佐藤健さん。佐藤健さんといえば、週刊少年ジャンプの大人気連載マンガ、「るろうに剣心」の主人公・緋村剣心の実写を務めたことでも有名です。アクションシーンが多かった前作「るろうに剣心」に引き続き期待が持てそうです。亜人とは一体何なのでしょう?死んでしまっても何度も蘇る超生命体、亜人。大人気漫画の実写化映画です。大部分がアクションとして展開されている迫力満載な映画亜人のネタバレ、実写と漫画の違いなどについてご紹介します。
目次
死亡したとしても必ず何度でも蘇る謎の生命体亜人
亜人と気づいたきっかけは思わぬ事故からだった
自分自身が亜人だと気づくきっかけは、主人公・永井圭が道を歩いていたときのこと。彼は、自動車と接触事故をおこし、意識不明の重体に陥ります。通常ならば、まず命は助からないのでしょうが、永井の場合は違いました。永井の意識は戻り、傷も元通り、無事な身体を取り戻したのです。今の今まで、普通の人間として過ごしてきた張本人の永井がきっと一番驚いたことでしょう。こうして、永井は自分自身が亜人だと気づくのです。
ふとしたきっかけで自分自身が亜人だと知った主人公の日常
佐藤健演じる主人公・実写永井圭のネタバレ
原作の中ではまだ高校生の永井。一方、実写の方はというと、研修医ということになっています。永井の年齢層がまず違っていました。高校生と研修生では、勉強してきている量がかなり違うのではないかと予測できますので、きっと、原作より実写の永井のほうが知力が上回るのではないかという感想です。研修医を目指すきっかけが、妹の病気を治すためということで、妹思いのお兄さんです。佐藤健さんにふさわしい役柄です。
保護されたうえに人体実験に利用された
助からない事故で助かったまでは良かったのですが、そのために永井は今までの日常から一転して、非日常な毎日を送ることになるのです。亜人というのは、何をしても死なない超生命体なので、病気や怪我の心配はいりません。人知れず生きていければ問題なかったのですが、こんな目立つ人を国が放っておくはずがありません。保護という名目で永井は政府からモルモット扱いを受けることになります。保護された宇宙人さながらです。
実写亜人の登場しない人物たちのネタバレ
原作では高評価だったものの実写化では登場しなかった
実写化ならではの、原作とは一部違う設定があったりします。そのうちのひとつ、原作で大活躍しているはずの登場人物が省略されているという点です。そのメンバーが海斗、中野攻、オグラ・イクヤなどです。漫画と違って実写の難しいところは、キャラクターに合う配役だったり、時間配分だったりするのでしょう。物語を丁度きりよくまとめ上げるための工夫であったに違いありません。もし登場していれば感想もまた違ったでしょう。
綾野剛さん演じる実写化佐藤のネタバレ
永井の宿命の敵・亜人佐藤の危険すぎる実写人物像
原作に登場する、佐藤もまた、永井同様、亜人の能力を持つひとりです。最初であった時、佐藤は永井を自分の仲間に引き入れようと試みます。けれど、思い通りにいかないと悟ったやいなや、永井に敵対心をむけるようになります。佐藤は、元アメリカ海兵隊所属の戦闘のエキスパートです。共感能力が欠如しているなど精神的に問題があるうえ、過激な行動をためらいなく実行する佐藤のような人物と対等に渡り合うのは至難の業です。
原作に登場する亜人・佐藤を綾野剛さんが実写で再現
実写化佐藤を演じるため、綾野剛さんはまず髪を銀色に染めました。原作の佐藤はイギリスと中国のハーフでアメリカ人という設定です。綾野剛さんは佐藤役にもっとなりきるために、4ヶ月ものあいだ、筋力トレーニングを行っています。綾野剛さんの引き締まった身体を見た現場スタッフさんたちの感想は、かなり原作の佐藤に近づいていると高評価だったようです。俳優さんたちの役になりきるストイックさは高評価を受けています。
亜人佐藤の原作とは違う意外な一面
亜人佐藤を演じる、綾野剛さんは現在はまだ30代くらいの年齢です。原作亜人の設定では、佐藤の本来の年齢は、初老という設定で登場しています。30代と初老では年齢差にあまりにも幅があるので原作に慣れている人は不自然な感想を多少ながら抱いたのではないでしょうか。実写化で若返ってしまった佐藤の活躍シーンも捨てたものではありません。綾野剛さんの演技力に圧倒されてしまい思わず高評価になった佐藤の若返りでした。
実写化亜人のその他配役のネタバレ
佐藤の相棒になった二番目の亜人・田中功次
二番目の亜人田中功次を演じているのは、俳優城田優さん。田中は、元は普通の一般市民でした。ところが、亜人であることで国に捕虜にされてしまいます。その後は様々な実験の対象とされて、非人間的扱いを受けてきたのでした。田中は自分に苦痛を与えてきた人間が許せません。その後、佐藤によって研究機関から助け出されています。ある意味では佐藤は命の恩人でもあるわけです。佐藤に感謝の念を抱いても何ら不思議はありません。
佐藤のサポート役奥山真澄は機械が得意
身体能力を武器にしている亜人が多い中、知能を武器にしている唯一の亜人、奥山真澄を演じるのは、俳優の千葉雄大さん。奥山は、生まれつき右足が不自由な状態でした。それなので、蘇り後の右足は元の不自由なままです。そんなこといわずに、右足も元に戻してやってほしいという感想を抱いてしまうのですが、いくら超生命体とはいえそこまで都合がいいわけではなさそうです。奥山はハッキングなどで佐藤のサポートに徹しています。
佐藤のメンバーには欠かせない危険人物がいっぱい
こちら奥山と同じ、佐藤のメンバーの一員、亜人の高橋です。俳優集団D-BOYSの山田裕貴さんが演じています。高橋は原作ではゲンという名前で登場しています。戦闘時には覚せい剤を使用する姿が描かれているなど、佐藤のメンバーの中では、暴れん坊の役どころです。俳優の山田裕貴さんは「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビューをしていらい、今作の実写化に出演するなど、俳優として、確実にキャリアを積んで行っています。
IBM(インビジブル・ブラック・マター)のネタバレ
亜人永井の分身IBMの声優を宮野真守さんが担当
実写化亜人ですが、アニメ版でもかなりの高評価を集めていたようです。アニメ版で、IBMの声を吹き込んだのは人気声優の宮野真守さんです。その後、素晴らしいことに実写版のIBMでも、吹き替えを担当することに決まりました。アニメとはまた違った緊張感で楽しく仕事をしたと言っています。亜人の作品を通して、主人公永井の経験を自身も体験していくことで自分自身の成長にもつながったと、宮野真守さんは言っています。
実写化亜人では一緒に敵を倒しに行ってくれるIBM
原作亜人にはなかったIBMの意外な一面
佐藤健さん演じる主人公永井は、亜人の超能力を身につけたその日から、政府や敵側の亜人たちから自分の身を守ってきました。不死身の超生命体でも、死なないということ以外は一般の人たちとなんら変わりはありません。自分ひとりではどうしようもない場面もあったはずです。そんな時心強い味方がIBMです。実写化人の亜人では、IBMが敵を倒すために亜人に協力してくれます。原作にない設定で戦闘シーンがかっこいいと高評価です。
実写化亜人の手に汗握る戦闘シーンのネタバレ
アクションが最も高評価だったシーン
映画「るろうに剣心」でも活躍された俳優の佐藤健さん演じる、実写化亜人なだけにアクションシーンにはかなり期待してしまいます。見どころとしては銃撃シーンが一番アクションシーンとしては評価が高いようです。一人分がやっと乗れるくらいの細い手すりの上を、銃撃を避けながら走り去る凄技は、やはり運動神経抜群の佐藤健さんならではです。普通の人は真似しないほうが良いでしょう。けがをするかもしれません。
実写化亜人の見どころはアクションシーン?
実写化でも原作でも亜人で言いたかったこととは
実写化亜人でのテーマは、大部分がアクションに偏っているのではないでしょうか?実写化でも原作と同じように楽しめることは楽しめるのですが、なんだか、アクションシーンばかりに関心が向いてしまっているような感想を抱いてしまいます。一体、亜人とはなんなのか、亜人が根底にありながらも伝えたかったことはなんなのか、亜人は、超人類だから、強いし、かっこいい、という事がテーマだったのでしょうか?
亜人の物語は人間味あふれるテーマだった
原作で永井が研究所脱出の際、命を助けるために研究員を屋上から突き落とすというシーンがあります。今まで自分を苦しめてきた人間の命を助ける。そんな永井の亜人として扱われてきた自分が、困っている人をやっぱり見捨てられない本来持っている人間らしさがまだ残っていた。そんな自分自身に改めて気が付く。亜人という能力を手にしてもなお人間としての心の葛藤のようなものが実写化の描写にも盛り込んでほしかったところです。
実写化亜人は原作どおりではなくても楽しめる!
実写化亜人をさらにかっこよくする楽曲
実写化亜人の主題歌を、THE ORAL CIGARETTESが担当しています。2010年に結成されたバンドで、実写化された映画の楽曲を担当するのは初めての事だったそうです。リーダーの山中裕也さんは、ボーカル・ギターを担当しています。
バンド名のORALの部分をとり「オーラル」という通称で有名なバンドです。本広監督は初めて楽曲を聞いたときに、亜人という映画のイメージにまさにピッタリだと感想を述べています。同時期に大阪でのライブ決定もしています。
やはり魅力的な物語には経験豊富な監督がいる
アクションシーン満載で大成功をおさめた、実写化亜人。原作とは違っている部分もありはしましたが、楽しめる作品に仕上がっていて完成度の高い作品でした。今回の作品を監督をされたのは、本広克行監督です。本広監督と言えば、「踊る大捜査線」シリーズが有名です。テレビ版の出演担当をしているほか、劇場版四作品全てでも監督を務めていらっしゃいます。映画のほか、アニメの総監督もこなしているなど経験豊富です。