亜人のあらすじ・ネタバレまとめ！死なない主人公ケイなど登場人物も紹介

実写映画化もされて話題になっている漫画「亜人」。講談社の「good!アフタヌーン」で連載中の漫画で現在11巻まで発売されています。物語はクライマックスに向かっており、主人公を取り巻く登場人物たちの駆け引きや戦闘シーンについ見入ってしまいます。ここでは亜人のあらすじを紹介していきます。ネタバレも入るので、閲覧注意でお願いします。

亜人の言葉の意味は人間とは似て非なる生き物。姿は人間に近いが人間とは違った特徴を持つとされており、学術的には「異人」と表現されることが多いです。漫画の中では「死ぬことがない人間」のことを亜人と呼んでいます。亜人は死ぬことがないことと、もう一つ「IBM」、「黒い幽霊」と作中で呼ばれている物質を操ることができます。これだけではイメージできないと思いますので、ネタバレを含むあらすじにて詳しく説明します。

17年前、「亜人」と呼ばれる死なない生物が戦争中のアフリカで発見されました。当時は大騒ぎになりましたが、死なないこと以外は人間と同じということが知れると世間は興味を失ってしまいます。場面は変わり現在の日本。亜人への興味は薄れていますが、亜人発見に懸賞金がかけられている、亜人は一生研究所で実験三昧などのうわさが広まり、亜人への差別も横行していました。

物語の主人公は永井圭（ケイ）。妹の病気を治すために医者を目指す高校生です。ある日ケイは交通事故で死にますが、亜人であったケイは生き返り、多くの人にそれを目撃されてしまったため、懸賞金目当ての世間やマスコミに追われる身となってしまいます。つかまりそうになるケイですが、旧友、海斗の助けもありなんとか追ってから逃げることに成功します。

亜人であるケイを探すべく政府機関や賞金目当ての一般人皆に追われる日々が続きます。そんな中政府機関から帽子と呼ばれ、さらに亜人でもある「佐藤」と、同じく亜人の「田中」がケイを仲間にしようと近づきます。

ケイと接触するために田中がケイの妹、慧理子を誘拐します。佐藤は慧理子を人質にしてケイを呼び出します。佐藤の亜人として「静かに穏やかに暮らしたい」との考えに共感し仲間になりますが、佐藤はなんとケイを人間側の政府機関に渡します。

穏やかに見せかけた佐藤の言動ですが、実は佐藤は人間を大量虐殺することを計画しており、その計画の仲間にするためにケイに近づいたのです。ケイを人間側に渡したのもケイが人体実験され人間側に憎しみを持つように仕向けた作戦だったのです。頃合いを見て人体実験されているケイを助けに行く佐藤ですが、ケイはそれほど人間に憎しみを持っていませんでした。ケイは自分が助かるために佐藤について実験所からの脱出を試みます。

しかしその脱出時に佐藤の残忍さに気づき、決別するために佐藤と戦い命からがらなんとか逃げることに成功します。誰も知らない田舎に逃げるケイですが、佐藤の亜人の代表者として人間を虐殺していくやり方を目の当たりにして、亜人として静かに田舎で暮らすことをあきらめ、佐藤と戦うことを決意します。主人公系は佐藤を倒すために様々な登場人物たちと協力して挑んでいく物語となっています。

多少ネタバレを含んでいますが、おおまかなあらすじを紹介しました。設定としては死なない人間が主人公というのはありがちなのですが、主人公が主人公らしくない性格をしていること、ラスボス佐藤の適役としての魅力、その他登場人物たちのそれぞれの立場からの視点や戦いも魅力的です。次はそんな魅力的な登場人物を紹介していきます。

様々な登場人物たちが亜人の世界観を強く引き立たせてくれています。ここではネタバレも含みながら亜人の個性豊かな登場人物たちを紹介します。

本作の主人公であり、国内で3番目に確認された亜人。妹の病気を治すために医者を目指す高校生で、全国模試1位を取るほどの頭脳の持ち主です。頭の良さは戦闘シーンでも活かされ、亜人の特性をすぐ理解し、少しの異変も見逃さない観察眼を持ち、拳銃をすぐに扱え、とても活躍します。しかし性格は利己的、合理主義で冷徹なであり、自分の利益になるかで行動するような人物でとても漫画の主人公とは思えない性格です。

主人公の幼馴染。ケイから一方的に友人関係を切られ、別の高校に進学し疎遠になりますが、今でもケイを友人と思っており、ケイが亜人と発覚した時も今までと変わらず、ケイを助けて逃亡生活を共にします。しかし逃亡生活で命の危険に何度も会い、海斗の身を案じてケイは単身で逃亡します。その後亜人ほう助の罪で現在は刑務所にて服役中です。正義感が強く熱血漢であり海斗の方が主人公のような性格です。

佐藤が集めた7人の亜人の1人です。佐藤の大量虐殺に反対しており、その凶行を止めるよう反対派から託されます。その際に戸崎に亜人であると知られ追われる身になります。その後ケイと出会いますが、静かに暮らしたいとのことで監禁されますが、結果的にともに行動します。性格は直情型で先を考えず行動しますが、自分の亜人としての特性は理解しており、戦闘にも活かしています。熱血漢で明るくムードメーカー的な性格です。

厚生労働省から派遣された亜人担当の職員であり、亜人への残虐な虐待を見ても顔色を変えない冷酷な性格です。亜人を見下しており、ケイに協力を求められた時も疑問に思い、常に疑っていました。意識不明で入院中の婚約者がおり、婚約者のことだけを大切に思っており、莫大な治療費、医療費を支払うためにどんな汚い仕事でも行っています。ケイたちと協力し、佐藤を倒すために戦います。

厚生労働省で戸崎の部下として働いており、正体は亜人であるが協力することを条件として世間に公表することなく日常を過ごしています。IBM、黒い幽霊を操ることができ、本人は「クロちゃん」と呼んでいます。母親の再婚相手に襲われ亜人と発覚し、その後逃げ回っているところ戸崎に保護され、以降戸崎のために命を懸けて働くようになります。壮絶な過去があり、現在は「下村　泉」と名乗っています。

生物学者であり、アメリカで亜人の研究をしている亜人の第一人者です。ヘビースモーカーで廃止銘柄のマイルドセブンFKを愛用します。初登場は捕獲されたケイの視察のため来日します。来日後、混乱に乗じて戸崎たちに拉致され、情報を得るために拷問されます。指を三本失っても何も話しませんでしたが、要求していた煙草を吸った後から戸崎に協力し、情報提供を行うようになります。

戸崎に雇われている黒服の一人で、右耳の上半分が欠損しています。ケイの心情を読み取り、アドバイスをして精神的に支えてくれるケイの良き理解者です。佐藤との対戦の時に銃弾を受けながらケイと中野を護衛、誘導して佐藤から逃がします。最後、佐藤との素手での戦いのあと死亡してしまいますが、佐藤からタフだと称賛されます。

亜人テロリストのリーダであり、佐藤と名乗っており、戸崎たちからは「帽子」とも呼ばれる。亜人であることを最大限に活かした戦闘を行い、亜人の死を意味する「断頭」を恐れず、黒い幽霊を使わずとも非常に高い戦闘能力を持っています。永井の言動や作戦をとても気に入っており、殺し合いを楽しんでいます。猟奇的殺人者であり、その戦闘能力の高さ、発想の豊かさ、猟奇性がカリスマ性を発揮して魅力的なキャラです。

元々は普通の若者であり、国内2例目の亜人で、発覚した際にマスコミに大々的に報道され、懸賞金まで懸けられて追われる身となり捕獲されます。その後10年も虐待実験を受けたため人間に対して強い憎しみを抱いております。佐藤により研究所から救われたのち行動を共にしています。

魅力的な登場人物たちがストーリーな中で絡み合い思わず見入ってしまう亜人。おおまかなあらすじと登場人物を紹介しましたが、ここからはその見どころを紹介していきます。これまでもネタバレがありましたが、ここからもネタバレを含みますので、閲覧の際は注意してください。

亜人の魅力は迫力のある戦闘シーンです。特にテロリスト側の亜人の特性を利用した戦闘シーンは見どころです。亜人はケガをするとそのケガで一時的に動きに支障が出ますが、死んで復活すると無傷の状態に戻ります。それを巧みに利用して戦闘に活かしており純粋にその発想に驚かされる場面が多々あり、引き込まれていきます。

また佐藤に対抗する佐藤対策班側の作戦や永井の作戦で佐藤の発想の上を行く場面もあります。しかしそこから機転を利かせて佐藤がさらに上回る作戦を練り、永井含む佐藤対策班を追い詰める場面も見どころで、手に汗握る展開でハラハラして続きが気になり、どんどん世界観に引き込まれていきます。

引き込まれる戦闘シーンのほとんどに関わるのが最強の敵、佐藤です。猟奇的に人間を殺し、ゲームのように楽しんでいます。亜人の地位向上のために目的をもってテロを企てているように思いますが、実は何の目的もなくただ純粋の戦闘を、殺し合いを楽しんでおり、それが敵として底知れない戦闘力を感じさせられます。

佐藤の魅力はもう一つ、そのスケールの大きさです。ジャンボジェット機をハイジャックして都心の真ん中に墜落させたり、たくさんのSATに対して一人で殺し合いを挑んだりなどとにかくやることが作中でも飛びぬけています。亜人としての戦闘シーンの機転やスケールの大きさ、亜人としてのプライドが佐藤を人気にしている要素です。

亜人の面白さは何といっても戦闘シーンの迫力とラスボス佐藤の猟奇性、残虐性がどんどん漫画の世界観に引き込んでいきます。それに抗う永井や戸崎たち佐藤対策班が勝つ可能性が低い中で対抗策を練り戦う様子も巨大で圧倒的な敵相手にどうするのかと一緒に考えてしまいます。今まさにクライマックスに向けて進んでおり、是非今からでも読み始めることをオススメします。