イズナビ（クラピカの師匠）の念能力・強さは？モデルはB'zの稲葉？【ハンターハンター】

人気漫画作品HUNTER×HUNTER（以下：ハンターハンター）の主要人物・クラピカの師匠として登場したイズナビは、初登場した幻影旅団編以降、再登場した暗黒大陸編までの間長らく姿を見せなかったことから、活躍の場が少なく、謎の多いキャラクターとして様々な考察がなされています。そこで今回は、クラピカの師匠として登場したイズナビの念能力や強さ、モデルについて調査しました。

「ハンターハンター」は、漫画家・富樫義博の少年漫画作品で、週間少年ジャンプにて1998年から連載されています。財宝・賞金首のように希少な事物の追求を生業とするハンターの少年・ゴン=フリークスとその仲間たちの活躍を描いた冒険活劇です。本作品は、作者の持病により度々休載を余儀なくされていることでも知られ、連載再開時にはネットニュースに取り上げられ話題になりました。

ハンターハンターのストーリーは、ハンター試験編（単行本1~5巻）、天空闘技場編（5～7巻）、ヨークシン編（幻影旅団編：8~13巻）、グリードアイランド編（G.I編：13～18巻）、キメラ＝アント編（18～30巻）、会長選挙・アルカ編（30～32巻）、暗黒大陸編（32巻~）まで、連載・単行本が発行されています。

今回取り上げるハンターハンターの登場人物・イズナビは、主人公・ゴンと仲間の一人で、賞金首を追求するハンター・クラピカの師匠として登場しました。イズナビは、プロハンターのライセンス取得に関わる裏試験試験官の顔を持っており、後のクラピカに大きな影響力を与えたプロハンターです。

ハンターハンター「幻影旅団編」にて、クラピカVSウボォーギンの回想シーンにて初登場したイズナビは、柔道着を思わせる服装に、無精ひげをはやした黒髪の男性として描かれました。幻影旅団編や連載中の暗黒大陸編では、名前や念能力、強さなどを判明できるシーンが登場していませんが、後のクラピカの活躍により師匠であるイズナビも相当な力を持っているのではと推測されています。

クラピカの依頼でカキン帝国の王子の護衛を依頼されたイズミナとバショウでしたが、王家主催の音楽会にて歌声を披露したり、フリースタイルでディスられたりと今のところ、共に目立った活躍が見られません。しかし、王位継承戦の激化により、いずれ彼らが護衛する王子2人の身にも危険が及ぶことは避けられません。現在連載中の暗黒大陸編のストーリー展開によっては、イズナビやバショウの活躍が見られると期待が高まっています。

念の存在すら知らなかったクラピカに、念の基礎から「発の開発」、「制約と誓約」までを半年で教え込んだことから、相当な実力が予測されるイズナビですが、イズナビ自身の強さや念能力については、現在連載中のハンターハンター暗黒大陸編まで長らく不明とされていますが、今後のストーリー展開によっては、イズナビの活躍が期待されるでしょう。

ハンターハンターでは、イズナビの念の系統や能力について詳しく言及されておらず、イズナビの強さは作中では全く判明していません。しかし、ハンターハンターの世界では、かなり強いキャラクターとして描かれるクラピカの師匠であることから、イズナビ自身も相当な実力も持ったプロハンターではないかと推測されます。

ハンターハンター「暗黒大陸編」にて再登場を果たしたイズナビは、クラピカの依頼で王位継承戦に揺れる第6王子・タイソン王子の護衛を担当しています。しかし、警護兵に念の講習を始め、継承戦の場を停滞させるクラピカや王子脱出作戦を決行したセンリツをよそにイズナビには、目立った活躍がみられず、護衛を担当する王子も王位継承に興味のない素振りを見せています。

しかし、王位継承戦が激しさを増したことで、不思議ちゃんキャラのタイソン王子の身にも、危険が迫りつつあり、いずれ戦わざるを得ない状況が想定されます。今後のストーリー展開によっては、イズナビの知られざる実力や、これまで謎とされてきた念能力やイズナビの活躍も見られるでしょう。

イズナビの念能力はいまだ判明しておらず、作中でのクラピカに対するおおらかな接し方や、イズナビ自身の服装や言動などからマイペースな性格が伺えることから操作系の念能力ではないかと推測されます。イズナビの念能力と推測される操作系は、オーラ自体に動きを与えたり、他の何かにオーラを流し込みその動きを操るなど、物質や生物を操る能力を指します。

「ハンターハンター」で語られる念能力とは、自らの肉体からあふれ出る生命エネルギーを自在に操る能力を指します。また、生命エネルギーはオーラと呼ばれ、念能力は、オーラの使われ方によって、強化系、放出系、変化系、操作系、具現化系、特質系の6つの系統に分けられます。

クラピカの師匠として、ハンターハンター「幻影旅団編」「暗黒大陸編」に登場するイズナビは、顔や名前が似ている、作中に歌うシーンが描かれていたことから、B'sの稲葉浩志さんがモデルではないかと推測されています。以下では、B'sの稲葉モデル説がささやかれた理由を紹介します。

イズナビのモデルがB's稲葉さんではないかと推測される理由の二つ目は、顔がB'sの稲葉浩志さんに似ていることです。初登場では、クラピカの師匠として彼の回想シーンに現れ、名前は明らかにされませんでしたが、顔がB'sの稲葉さんを連想させるように描かれていました。

ハンターハンターの登場人物の中には実在の人物をモデルに描かれたと推測されるキャラクターがおり、クロロのモデルが「L'Arc~en~Ciel」のhydeさんではないかと言われたり、前述で紹介したバショウも、名前や俳句の念能力から松尾芭蕉をモデルにしたキャラクターではないかと推測されます。

イズナビのモデルがB's稲葉さんではないかと推測される理由の二つ目は、イズナビという名前にあります。まず、B's稲葉をカタカナに書き換えると「ビーズ　イナバ」となり、さらに名前を置き換えれば「イズナビ」になります。

また、イズナビの名前については、B'sの稲葉浩志さんと日本神話に登場する神様・イザナギとイザナミを掛け合わせたとの考察もなされています。

イズナビのモデルがB'sの稲葉浩志さんではないかと推測される理由3つめは、ハンターハンターでイズナビの歌うシーンが、稲葉さん本人を彷彿させるように描かれていることです。顔と名前だけでなく、歌うシーンまで描かれていれば、イズナビのモデルがB's稲葉さんだと確定したくなるでしょう。

尊大な態度が目立つクラピカと、大らかでマイペースな頼りないイメージがあるイズナビの師匠と弟子の関係は、どのようなものだったでしょう。そこで、クラピカに念の基本から「制約と誓約」までを約半年で教え込んだ有能な師匠として知られるプロハンター・イズナビと彼の弟子である・クラピカの関係を以下に紹介します。

念の修行には、念の基本となる四大行・纏（テン）・絶（ゼツ）・練（レン）・発（ハツ）があります。イズナビは、クラピカに対して、自分のオーラを自在に操る、念能力の集大成である「発」までを半年で教え込み、具現化した鎖に能力を付与する「発」の開発まで完了させます。クラピカ自身の努力は勿論、師匠・イズナビ自身がかなり有能であったことが伺えるエピソードです。

イズナビの元で修業を積んだクラピカは、念能力の取得だけでなく、戦闘技術も教わっていたのではと推測されています。ハンター試験前では、木刀の二刀流で戦いを挑んでいましたが、イズナビとの修行を経た半年後、ヨークシンシティでのウボォーギンとの戦いで鎖を用いた戦闘スタイルに変更され、さらにハイレベルな戦闘技術を身につけたことが判明しています。

しかし、クラピカが取得したハイレベルの戦闘技術について、作中ではそのような描写は見られないことから、イズナビとの念能力の修行で取得したのではと考察されています。

師匠として有能な面を見せ続けるイズナビは、クラピカに対して念の精度や威力を各段に向上させる制約と誓約についても教え込みます。念能力には、ある程度の制約がかけられており、遵守する制約が厳しくなるほど、技の威力が大きくなります。そこで、クラピカがかけた制約は「幻影旅団メンバー13人以外には使わず、万が一、使用した場合には自分自身の命を失う」という危険なものでした。

また、主人公・ゴンが念の開発を行うにあたり、ゴンの師匠は「クラピカの真似をしてはいけない」と伝える場面がありました。このセリフやクラピカの修業期間から、短期間で強力な念能力をマスターできる代わりに、命に危険が及ぶ厳しい修行をイズナビは、クラピカに課したことが伺えます。

プライドの高いクラピカの性格上、修行中に気に入らないことがあるとイズナビの話を無視することも見られました。このように師匠・イズナビに対して辛辣な態度を取るクラピカですが、本心ではイズナビを尊敬しており、修行があけた後もイズナビに協力を仰ぐことがありました。クラピカの自分勝手な行動にも、大らかに受け止められるイズナビの器の大きさが、２人の師弟関係を良好なものに成長させたのでしょう。

ダブルハンターとは、自身がシングルハンターであり、かつ自分が育成に関わった後進のハンターが星を獲得することを条件に昇格されるプロハンターの資格です。シングルハンターとは、ある1つの分野で大きな成功を残したプロハンターに贈られる称号です。半年でクラピカに念能力をマスターさせ、かつ戦闘技術まで身につけさせてしまうイズナビの行動力から、イズナビはダブルハンターを目指していた説が浮上しています。

しかし、イズナビ自身がシングルハンターの称号を獲得していないことが判明しています。よって、幻影旅団の壊滅を目論むクラピカを早く育てあげ、クラピカのシングルハンター昇進と共に、イズナビ自身のダブルハンター昇進は、読者の推測に過ぎないと考えられます。

ハンターハンターでは、主要キャラクター・クラピカの師匠でありながら、登場回数が少ないことに加え、目立った活躍がないことから謎が多いキャラクター・イズナビに関する感想や評価を調査しました。

クラピカの師匠であるイズナビは、初登場したハンターハンター・幻影旅団編では、本名が明かされておらず、アニメ版では「ミズケン」の名前で登場しました。漫画で使用されているイズナビは、現在連載中の「暗黒大陸編」で判明した名前です。念能力や強さだけでなく、名前すら近年まで明かされなかったクラピカの師匠・イズナビはいまだ謎の多いキャラクターでしょう。

長らくクラピカの師匠の名で知られていたイズナビの強さは、彼の弟子・クラピカの活躍で大まかに知ることができるでしょう。ハンターハンターでは、相当な実力を持つクラピカを育てあげた師匠であるから、今後のストーリー展開によって、隠れた実力者として自身の強さを発揮するのではと思われています。

漫画「ハンターハンター」では幻影旅団編から暗黒大陸編までに登場シーンがなかったことから、クラピカの師匠の名前は長らく未公開とされてきました。そのためアニメ化された「ハンターハンター」で、クラピカの師匠には、ミズケンというアニメオリジナルの名前が付けられました。新アニメ版ハンターハンターの公式サイトでは、ミズケンの名前でキャラクター紹介がなされています。

ハンターハンターの登場人物で、相当な力を持つクラピカを育てあげた師匠・イズナビの実力や今後の活躍が期待される中、物語序盤から活躍するイズナビの弟子・クラピカも根強い人気を誇っています。普段は、自身の出自であるクルタ族の民族衣装を着用していますが、暗黒大陸編からスーツ姿に変更され、その姿がかっこいいとSNS上で話題となりました。

人気漫画「ハンターハンター」の登場人物で、長らく不明とされてきたクラピカの師匠・イズナビの念能力や強さ、クラピカとの師弟関係、気になるイズナビの名前のモデルについて考察を交えながら紹介しました。イズナビの念能力や実力については、弟子のクラピカの活躍から推測されることが多いですが、今後のストーリー展開によって、イズナビの知られざる能力や作中での活躍が期待されるキャラクターとして目が離せません。