2018年10月01日公開
2018年10月01日更新
夏目友人帳の聖地巡礼!熊本県人吉市・七辻屋など作中に登場した場所は?
2003年より連載されている緑川ゆき作の『夏目友人帳』は、2008年よりアニメシリーズとなるなど大ヒット作品作品となりました。ここでは、夏目友人帳の舞台となった熊本県人吉市を中心に聖地を紹介していきたいと思います。更には、夏目友人帳に登場するニャンコ先生が大好きな老舗お饅頭屋である七辻屋の聖地も紹介していきます。2018年9月末公開の映画を見ると共に、聖地巡礼をして夏目友人帳の世界に浸ってみましょう。
目次
夏目友人帳の聖地巡礼をしよう!
2003年より連載されている緑川ゆき作の大ヒット漫画『夏目友人帳』は、2008年よりアニメシリーズとなり、現在までに6作の夏目友人帳がアニメ放送されました。夏目友人帳の聖地は、ファンと地元の人との交流が盛んで温泉街や駅などで夏目友人帳とのコラボレーションやオリジナル商品が多く販売されています。
今回は、夏目友人帳の舞台となった熊本県人吉市や八代市を中心に聖地を紹介いたします。また夏目友人帳でよく出てくる老舗お饅頭屋の七辻屋についても紹介いたします。聖地巡礼をして夏目友人帳の世界観に浸ってみてはいかがでしょう。
夏目友人帳とは?
夏目友人帳は、熊本県出身の漫画家・緑川ゆきにより2003年から白泉社の『LaLa DX』で読み切り連載されていましたが、2007年より同出版社の『LaLa』に移動し連載されています。2018年までに23巻の単行本が出版されており、累計発行部数は1000万部を超えています。2008年には夏目友人帳はアニメ化さて、現在までで6作品が放送されています。更に2018年9月29日には夏目友人帳の劇場場が公開されます。
夏目貴志は幼いころより人には見えない妖怪が見えてしまい、両親も幼いころに死別してしまうのでした。妖怪が見える事でトラブルに巻き込まれることも多くあり、親戚に疎まれたらい回しにされていました。その状況を見かねた遠縁の親戚である藤原夫妻は、子供もいなかったために貴志を引き取ることにするのでした。
妖怪のせいでトラブルに巻き込まれることもある貴志でしたが、藤原夫妻は貴志を本当の子供のように大切にし、貴志はやっと普通の生活を送ることが出来るのでした。しかし貴志は、祠に封じられていた妖怪・斑の封印を解いてしまうのでした。斑に言われて、祖母の遺品を漁っていると、貴志と同じように妖怪の見えた祖母・レイコが妖怪から奪った名前の友人帳と言う名の契約書を見つけるのでした。
友人帳は名前が載っている妖怪を従えることのできる契約書だと教えてもらった貴志は、斑に「死んだら友人帳を譲るから、それまで用心棒をする」という約束をするのでした。貴志はニャンコ先生と呼ばれるようになった斑と友人帳と共に、様々な妖怪に出会い、日々奮闘していくのでした。
夏目友人帳の聖地巡礼場所である熊本県人吉市とは?
熊本県人吉市はどこにある?
夏目友人帳の聖地となっている熊本県人吉市は、熊本市から南部に70㎞の場所に位置しおり、北部と南部を九州山地に囲まれた人吉盆地にあります。人吉市の人口は2015年には3万4千人ほどでした。人吉市の中心部は、人吉盆地の西側に位置しており、日本三大急流の一つである球麿川が東から西に流れています。更に町は昔ながらの城下町の街並みがそのまま残っており、小京都と呼ばれています。
人吉市の歴史とは?
熊本県人吉市の歴史は鎌倉時代にまで遡ります。1193年鎌倉時代の初期に、遠州から相良氏が地頭に命じられ人吉藩となりました。その後明治時代の廃藩置県まで約700年間統治されました。廃藩置県後には人吉県から八代県、そして白川県に属すなどと形を変えて今の形である熊本県の一都市になりました。
かつては人吉市は険しい九州山地に囲まれているため『陸の孤島』と呼ばれていました。しかし九州自動車道の全線開通で交通アクセスが飛躍的に高まり、観光業、産業、農林業の促進していきました。そして周りの宮崎県や鹿児島県などとの交流拠点都市との役割もますます高まっています。
人吉市の観光スポットには何があるの?
夏目友人帳の聖地である熊本県人吉市の観光スポットにまず上がるのは、『人吉温泉』です。温泉の泉質は炭酸水素塩泉で、もともと人吉温泉が開かれた場所は球麿川と万江川の合流地点の近くにありました。しかし1910年に現在の場所である人吉駅の近くに温泉街が開かれることになりました。1492年には相良氏の12代目の当主である相良為続が入浴したとの記憶があります。
更に人吉市の外せない観光スポットは、国宝に指定もされている『青井阿蘇神社』です。地元の人たちからは『青井さん』と呼ばれ愛されています。社殿と楼門を合わせた5棟は、初代藩主である相良氏とその重臣によって1610年から建てられました。この5棟は軒から下は黒漆塗ですが角材の面取りを赤漆を施す技法が用いられています。昭和8年には国宝に指定され、昭和25年には重要文化財にも指定されました。
夏目友人帳の聖地巡礼!熊本県人吉市の作中に登場した場所を紹介!
人吉駅
人吉駅は、JR九州とくま川鉄道との共同使用駅で『神城文化の森人吉温泉駅』という副名称で慕われており、人吉駅は夏目友人帳内で度々登場しています。続夏目友人帳の第八話『不死の思い』では、夏目や友人達が勉強合宿で泊まった民宿の千津さんが、幼少期より慕っていた人を探して人吉駅で待っていました。千津さんがずっと待っていた改札の格子などは、人吉駅の改札にある格子とそっくりです。
そして夏目が千津さんから人魚にまつわる過去について駅のベンチで聞き、その後ニャンコ先生との別れにつついて考えるプラットフォームのベンチの様子も人吉駅を全く一緒です。更に夏目友人帳第一期の第9話『あやかし祓い』で、夏目が祓い屋名取を見送った駅の切符売り場の様子が人吉駅の切符売り場と同じ作りです。更にくま川鉄道線の車両も、夏目友人帳に登場する電車とそっくりです。
くま川鉄道
『くま川鉄道』は夏目友人帳の聖地となっている『人吉駅』から分岐され25Kmの距離を球麿川沿いに結んでいます。夏目友人帳内の夏目が済む街を走る電車のモデルは、この『くま川鉄道』の車両がモデルと評判です。モデルとなっている車両は『KT-100』という型ですが、2014年末をもって廃車になってしまい、今現在は見ることが出来ません。しかし廃車になった今も、夏目友人帳内ではこの『KT-100』がモデルになっています。
天狗橋
夏目友人帳内で最も登場回数があるのが『天狗橋』で、ここも夏目友人帳の聖地巡礼の場所として多くのファンが訪れています。天狗橋は人吉市の西端にあり、朱色のアーチ型が特徴で球麿川を渡ることが出来ます。天狗橋は夏目や友達の西村達との高校への通学路で、夏目友人帳第二期の五話『約束の樹』で幼い妖怪との出会いのシーンでも天狗橋やその橋の周辺が忠実に再現されています。
紅取橋
夏目友人帳の聖地巡礼で外せない場所にもなっている『紅取橋』は、夏目友人帳第5期の3話で登場します。この『紅取橋』は人吉市内で球麿川にかかっている橋です。夏目友人帳のアニメ内では、堤防の形、堤防へと続く道に、更には遠くに見える山の形もそっくり再現されています。
毘沙門堂
『天狗橋』を川沿いに南へ行くと『毘沙門堂』がありますが、ここも夏目友人帳の聖地の1つです。この『毘沙門堂』の五輪塔から見た景色が、夏目友人帳第2期の10話で祖母レイコの回想シーンで登場します。アニメ内では五輪塔の奥に見える橋にはアーチ状のものが付いており天狗橋のように見えますが、実際には五輪塔からは紅取橋なのでアーチの橋ではありません。
田町菅原天満宮
『田町菅原天満宮』は、人吉市田町にある胸川の住宅地にあります。赤い鳥居に10段程の階段の上に小さな祠がある天満宮です。この田町菅原天満宮は、夏目友人帳第2期のオープニングで祓い屋名取が式としている妖と共にいるシーンで使われています。夏目友人帳のファンの聖地となっており、今では小さな神社に多くの絵馬がかけられています。
この田町菅原天満宮にも夏目友人帳の記念スタンプが置いてあり、更に2011年にニャンコ先生の声優を務めた井上和彦さんと田沼役を務めた堀江一眞さんが訪問されたようで、その際のメッセージも観ることが出来ます。
胸川
夏目友人帳の聖地巡礼スポットの1つである『田町菅原天満宮』のすぐ近くにある球麿川の支流である胸川の様子は、夏目友人帳第1期の第6話や第2期の第8話で夏目が乗っているバスが走る橋の風景とそっくりです。
第三橋梁
夏目友人帳の聖地巡礼となる『第三橋梁』は、球麿川にかかっている橋です。この『第三橋梁』は、夏目友人帳第2期での第9話『桜並木の彼』の回で登場しており、第三橋梁の河原では夏目が妖の巳弥が話をするシーンとそっくりです。更に夏目友人帳第一期の第7話『子狐のぼうし』で夏目と友達が勉強合宿中に川で魚を釣るシーンとそっくりです。
大畑駅
熊本県にある大畑駅は人吉市内にあるJR九州肥薩線の駅で、山の中の険しい区間にあります。日本で唯一スイッチバックが、ループ線の中にあわせ持っている駅として鉄道ファンの聖地としても有名です。更に『日本三大車窓』とも言われるほどの景色を見ることが出来ます。夏目友人帳では、第一期の第5話『心色の切符』の舞台となっています。
『心色の切符』はアニメオリジナルストーリーとなっており、祖母レイコの遺品から廃線となった駅に行く、レイコとやり残した事を成し遂げる夏目の話です。この廃線となった駅の構内、時刻表の形、線路や補助レール、信号機に至るなどすべてがそっくりです。更にこの『大畑駅』は夏目友人帳第1期の第7話で子ぎつねが夏目に会いに来るシーンでも登場します。
瀬戸石駅
夏目友人帳の聖地巡礼で外せない場所は『瀬戸石駅』です。夏目友人帳では『大畑駅』と共に、アニメオリジナルストーリーである第一期の第5話『心色の切符』の舞台となっています。夏目友人帳内では、『森口駅』となっていますが、駅のプラットフォームや待合室や線路の感じがアニメのままそっくりです。『心色の切符』で妖サントが座って待っているベンチは実際にはありませんが、駅からその背景まではそっくりです。
宮地嶽神社
大畑駅のすぐ裏にある『宮地嶽神社』も夏目友人帳の聖地巡礼スポットの1つと言われています。夏目友人帳第3期の最終回で夏目が妖たちと影踏みをしたり飲んだり食べたりして遊ぶシーンがありますが、その遊んでいたお寺のモデルになったのが『宮地嶽神社』と話題です。実際の神社には狛犬は存在してませんでしたが、風景や雰囲気はそっくりで多くの夏目ファンが聖地巡礼をして絵馬を奉納していってます。
西瀬橋
夏目友人帳の橋の聖地として外せない場所は、『紅取橋』から上流に3Km程行ったところに『西瀬橋』です。『西瀬橋』は夏目友人帳第5期の2話『悪戯な雨』のモデルとして登場します。妖の少女が昔雨の日にタオルをくれた男性に再び会えるよう夏目がお手伝いるシーンの背景になっているのが『西瀬橋』です。妖の子供を一緒に歩いている背景や、橋のふもとにある記念碑やカーブミラーなど細かく再現されています。
肥薩線車内
夏目友人帳第6期の10話で、夏目が名取さんに塔子さんお手製のジャムを届けに行くシーンがあります。その時に夏目が乗っている電車の車内のモデルになっていると話題なのが、肥薩線の車内です。座席の作りやシートの色にまで肥薩線とそっくりです。
夏目友人帳の聖地巡礼!七辻屋は実在する?
夏目友人帳の聖地巡礼で絶対に外せないのが、ニャンコ先生が大好きな老舗お饅頭屋『七辻屋』についてです。夏目友人帳の七辻屋が建っている場所は、『三日原観音堂』の付近になります。この『三日原観音堂』の前の道路は聖地となっており、多くのファンが再現しに向かっているます。実在には夏目友人帳の七辻屋は、モデルとなっている場所には実在しませんが、前の道路の用水路、擁壁や道のカーブなどはそのまま再現されています。
夏目友人帳内では、写真の車がある場所に七辻屋が建っていますが、実際には七辻屋は存在していません。しかし『三日原観音堂』へ上がる階段や手すりの形状がそのままモデルとなって出て来ます。なお『三日原観音堂』の前の階段は、夏目友人帳第4期や第5期のDVDカバーでもモデルになっています。
七辻屋の建物は実際にはモデルとなった場所には実在していませんでしたが、七辻屋のお饅頭のモデルとなったと話題なのが、人吉市にある老舗和菓子屋『いわみ商店』のお饅頭です。『いわみ商店』のお饅頭は大変人気なようで、朝の9時に買いに行っても完売している日がある程です。
更に七辻屋のお饅頭のモデルとなっていると話題のお饅頭屋さんはもう一軒あります。それは七辻から連想される九日町の『札の辻』の横にある人吉温泉饅頭屋である『秋山製菓舗』です。昔から人吉のお饅頭と言えばと言われる老舗お饅頭屋で、大変人気のお饅頭屋さんです。しかし夏目友人帳の七辻屋と壁の色は同じなのですが、七辻屋とは屋根の向きが違っていたりとまだ七辻屋のモデルと断言されていません。
夏目友人帳の聖地巡礼!熊本県八代市などその他の場所を紹介!
笠松橋
夏目友人帳第二期オープニングで、夏目と妖の姿に戻ったニャンコ先生が佇んでいる印象的な石積みの橋は、熊本県八代市東陽町にある『笠松橋』が使われています。この『笠松橋』は140年以上も歴史のある橋で、万世橋、浅草橋、京橋などを手掛けた橋本勘五郎氏が明治2年に建設しました。
八代駅
夏目友人帳の聖地巡礼スポットの1つである『八代駅』は、夏目友人帳の主役夏目がお世話になっている藤原夫妻の家の最寄り駅『何樫駅』の駅舎のモデルになっています。そして夏目友人帳第1期の第9話『あやかし祓い』で夏目が名取を見送る際に出て来ます。『何樫駅』の切符売り場は、『人吉駅』がモデルになっていますが、駅構内のモデルは『八代駅』とそっくりです。
晴山バス停
熊本県熊本市から人吉市までを走る国道445号線を、五木村方面に向かって走っていくと青山公民館分館付近にある『晴山バス停』があります。夏目友人帳第2期のオープニングで友人田沼が白い息を吐きながら歩いていくシーンのバス停は『古門口』となっていましたが、『晴山バス停』がモデルとなっており、バス停と時刻表の位置とがそっくりです。夏目友人帳の聖地となっており、バス待合場所には記念スタンプがありました。
雨宮神社
夏目友人帳第一期の第2話『露神の祠』は、信仰する人が少なくなり力と共に体も小さくなっていった露神様と女性のお話です。その中の露神が済んでいる祠のモデルになった場所が、熊本県相良村にある『雨宮神社』です。山々に囲まれた平地にある田んぼのあぜ道を進むとある小山にあります。この田んぼのあぜ道が、夏目とニャンコ先生が歩いていくあぜ道とそっくりで多くの人が同じポーズで写真を撮る聖地となっています。
この『雨宮神社』の鳥居から階段への道は、夏目友人帳第4期のオープニングで夏目が神社の階段から降りてくるシーンとそっくりです。更に階段を上って境内に上がると、また夏目友人帳第4期の夏目が秘密基地としていた神社で、オープニングでは夏目が神社の社殿に座っているシーンが神社の社殿とそっくりです。
大槻キャンプ場
『大槻キャンプ場』は熊本県球麿郡球麿村にあり、夏目友人帳の聖地巡礼で外せない場所となっています。夏目友人帳第1期の7話『子狐のぼうし』で、夏目が子ぎつねと出会う合宿所にモデルとなっています。『大槻キャンプ場』は村役場に申し込みすれば1日100円で利用でき、廃校になった学校校舎をそのままキャンプ場としています。廃校舎の外観や渡り廊下などそのまま再現されています。
錦町の田園
熊本県球麿郡錦町は、剣豪とフルーツの里と有名な町です。この錦町の国道219号線南側に広がる田園風景が、夏目友人帳内にも多く登場します。夏目友人帳第3期の4話『幼き日々に』に登場する妖が、ずっといた木があるのもこの場所がモデルです。妖が見ていた景色や周りの田園風景など、夏目友人帳に反映されています。
吉松駅
JR九州の肥後線で大畑駅から矢岳越えの峠を超えた先にある『吉松駅』は鹿児島県にあります。この『吉松駅』は夏目友人帳第5期の第10話『塔子と滋』の回で登場します。塔子さんが幼馴染のサナちゃんと一緒に旅を出発させる駅が『吉松駅』がモデルです。アニメ内では駅名は『美茉駅』となっていますが、本当は『吉松駅』という名前です。アニメ内では、駅の外観や、階段、プラットフォームや売店までうり二つです。
夏目友人帳の聖地巡礼場所まとめ!
単行本は累計発行1000万部を超え、アニメ化も6シーズンも放送された大ヒット作品夏目友人帳は、作者である緑川ゆきの出身地熊本県の人吉市が舞台となっています。熊本県人吉市と隣の市である八代市は、夏目友人帳の聖地として温泉街や駅が夏目友人帳がコラボレーションしたり、PRキャラクターに起用されたり、オリジナル商品を販売したりとファンと地元の方との交流が盛んでもあります。
今回は、夏目友人帳の舞台となった熊本県人吉市や八代市を中心に聖地を紹介していきました。更に夏目友人帳のニャンコ先生が大好きな老舗お饅頭屋の七辻屋についても紹介しました。九州新幹線が開通している今、次のお休みは熊本県で夏目友人帳の聖地巡礼をして限定商品やコラボ商品を購入し夏目友人帳の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?聖地巡礼場所には住宅地などもありますので、ルールや周りに気を付けてください。