【ワンピース】ジェイガルシア・サターン聖のフォルムは牛鬼？強さ・能力や過去は？

この記事では、『ワンピース』に登場する世界政府の最高権力者、五老星の一人であるジェイガルシア・サターン聖を特集します。これから変身フォルムが妖怪の牛鬼と言われるジェイガルシア・サターン聖の強さ・能力、そして過去などを解説していきますが、まずはその前に『ワンピース』の作品情報をお届けしましょう。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『ワンピース』は、尾田栄一郎作の日本の少年漫画で、1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始されました。海賊王を目指す少年、モンキー・D・ルフィを主人公に、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を巡る壮大な海洋冒険物語となっています。

『ワンピース』は「週刊少年ジャンプ」の歴代作品中で『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に次ぐ長期連載となっています。2022年時点での国内累計発行部数は日本の漫画作品として最高の4億1000万部超を達成し、全世界累計発行部数は5億1000万部を突破しています。また、1999年からはテレビアニメがフジテレビ系列で放送され、東映アニメーション製作のアニメ作品としては最長のロングラン作品となっています。

東の海（イーストブルー）のフーシャ村に住む少年ルフィは、村に滞在していた海賊「赤髪のシャンクス」と親しくなり、海賊への憧れを募らせます。

ある日、ルフィは「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べてゴム人間になり、全身が伸び縮みする能力を獲得します。やがてルフィは、かつてこの世のすべてを手に入れたと言われる“海賊王”ゴール・D・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を目指し、仲間とともに冒険の旅に出発しました。

ジェイガルシア・サターン聖は、世界政府の最高指導部である五老星のメンバーの一人です。黒い帽子を深く被らずに、左目の側面に目立つ傷を持つ年配の男性です。豊かな白い髭と太くて白いドレッドヘアが特徴的です。歩行に困難があるようで、杖を使用しています。黒いスーツを身にまとい、ネクタイは少し緩めに結んでいます。

『ワンピース』のキャラクター、牛鬼ことジェイガルシア・サターン聖のモデルは、ドイツの思想家であり革命家のカール・マルクスとされています。彼は経済学の専門家でもあり、後の「社会主義」に大きな影響を与えたとされています。サターン聖の白い巻き髪と豊かなヒゲは、マルクスの特徴的な外見と一致しています。

また、ジェイガルシア・サターン聖の名前は、1960年から1995年にかけてアメリカで活動したギタリスト、ジェローム・ジョン”ジェリー”ガルシアから取られたと言われています。ジェリー・ガルシアは、アメリカのロックバンド「グレイトフル・デッド」のリードギタリストであり、バンドの設立メンバーの一人でした。彼は1960年代のカウンターカルチャーの象徴として広く認識されています。

ここからは、ジェイガルシア・サターン聖の正体を探っていきます。『ワンピース』1110話において、ジェイガルシア・サターン聖が妖怪の「牛鬼」というフォルムに変身したことが明らかになりました。サターン聖の正体である妖怪の「牛鬼」は、西日本の伝説に登場する怪物で、牛の頭部、鬼の顔、昆虫の体を持つと言われています。さらに、毒を吹き出す能力を持ち、ほとんどが非常に凶暴で獰猛な性格を持つとされています。

五老星は、いずれも得体のしれない生物に変身する能力を持っているとされています。これが悪魔の実の能力なのかは確定していません。ジェイガルシア・サターン聖もまた、黒い何かに変身する様子が描写されています。1094話では遂にその正体をさらけ出しています。2つの腕と6つの足を持つ、蜘蛛に似た異形の姿を現しました。前項で触れた妖怪の牛鬼です。

これにより、ジェイガルシア・サターン聖の正体が動物系の悪魔の実の能力者である可能性が出てきました。さらに、動物系の悪魔の実の能力者が覚醒した際に身に纏う黒い羽衣のようなものを身につけていることがわかりました。仮にサターン聖の正体が動物系の悪魔の実の能力者であった場合、その力は覚醒の段階に達していると推測されます。

五老星の正体が妖怪や怪物であることが明らかになりましたが、彼らが悪魔の実の能力を持っているかどうかは判明していません。たとえば、ルッチのケースでは、「ネコネコの実モデル：レオパルド（豹）」と明記されていますが、五老星についてはそのような記述はなく、正体である妖怪や怪物の名前だけが記載されています。

もし彼らが悪魔の実の能力者であるとしたら、その正体は、動物系（ゾオン系）のウシウシの実のモデルである妖怪の牛鬼（幻獣種）あるいはクモクモの実の妖怪の牛鬼（幻獣種）が考えられます。

五老星については、その正体が月の民や他の青い星から来た宇宙人である可能性も指摘されています。『ワンピース』の扉絵「エネルの宇宙大冒険」では、月の民や宇宙海賊が描かれています。『ワンピース』本編では触れられていませんが、『ワンピース』の世界には宇宙人が存在するという事実があります。

天竜人が宇宙服に似た衣装を着ていることから、彼らの正体が月の民であるという説もあります。もし天竜人が月の民であるなら、天竜人の最高位である五老星の一人、サターン聖も月の民である可能性があります。サターン聖が38年前から見た目が変わっていないのは、不老だからではなく、彼が青い星から来た宇宙人で、地球の人間よりも長寿だからかもしれません。

新世界編の38年前に、西の海（ウエストブルー）に位置する世界政府非加盟国ゴッド・バレーで、天竜人による先住民排除の集会が行われました。この集会では人間狩りを楽しむ天竜人の様子が描かれており、ジェイガルシア・サターン聖も参加していたことが判明しています。また、幼少期のバーソロミュー・くまが彼と対立していたことも確認されました。

くまは革命軍の一員として活動し、南の海（サウスブルー）のソルベ王国の君主になりました。そして、後に海賊となったくまの娘・ボニーは、「青玉鱗」という難病を抱えていました。その治療法を探すため、くまは世界最高の知識を持つ天才科学者Dr.ベガパンクを訪ねました。ベガパンクはボニーの治療費を無償にする代わりに、くまを基にしたクローン兵を作成するよう提案しました。

その事実はサターン聖の耳にも届いていたのです。海賊であるくまを基にしたクローン兵を持つなど、世界政府にとってもってのほかです。そこでサターン聖は、くまに王下七武海に加入するよう要請しました。

くまも改造を受け入れ、人間兵器になると明言したのです。すると、サターン聖は、思考や自我をなくすようにと言いました。これは事実上、命を絶つと言っているのも同然で、ベガパンクは強く反対します。しかし、くまは愛する娘ボニーを救うことができるならと、喜んでその条件を受け入れました。

ここからは、『ワンピース』に登場する妖怪の牛鬼、ジェイガルシア・サターン聖の活躍をネタバレで解説していきます。

4年ごとに、世界政府の加盟国から選ばれた50人の国王たちが、天竜人の居住する聖地マリージョアに集結し、大きな会議が開催されます。しかし、五老星はこの世界会議（レヴェリー）には参加しません。ジェイガルシア・サターン聖は、他の五老星たちとともにマリージョアに立つパンゲア城の玉座に向かいました。パンゲア城の玉座には、誰も座ることのない玉座が存在するのです。

これは、「この玉座には誰も座らない」、すなわち「一人の者が世界を統治することはない」という世界の平和と平等を象徴するもので、「虚（から）の玉座」と名付けられています。しかし、ただ1人だけ、この「虚の玉座」に座ることが許されている人物がいます。その人物の名前は「イム」といいました。

イムの正体は不明ですが、世界政府の最高権力者である五老星をも上回る存在であることが確認されています。ジェイガルシア・サターン聖はこの正体不明のイムの前でひざまずき、歴史から抹消すべき人物の名前をイムに問いただしました。

『ワンピース』の主人公モルフィが摂取した悪魔の実「ゴムゴムの実」は、実際には「ヒトヒトの実モデル”ニカ”」という悪魔の実だったことが判明します。世界政府はこの実を危険なアイテムと見なし、800年以上もの間、世界政府の管理下に置こうと試みてきました。しかし、一度もこの悪魔の実を管理下に置くことはできませんでした。

サターン聖たちは、天竜人の直属の情報機関の特級エージェントを活用し、四皇カイドウが確実にルフィを倒せるよう仕組みました。五老星の一人は、カイドウが邪魔されて怒ることに不安を示しましたが、サターン聖は「より良い未来が存在するとしたら不安要素は排除するのが最善」と助言を与えました。それほど、「ヒトヒトの実モデル”ニカ”」の能力者であるルフィは五老星にとって脅威となっていたのです。

しかし、五老星の計画は全て失敗に終わり、カイドウはルフィに敗れてしまいました。五老星は少なくとも”ニカ”の能力についてだけでも隠蔽しようと試みましたが、ルフィが覚醒した”ニカ”の姿は、世界経済新聞のモルガンズによって全世界に広められてしまいました。

世界会議（レヴェリー）の際、アラバスタ王国の君主ネフェルタリ・コブラが命を奪われました。その事件は新聞で大々的に報じられ、犯人として反世界政府組織・革命軍のNo.2であり、ルフィの義理の兄でもあるサボの名前が挙がりました。この報道は革命軍にも大きな衝撃を与えました。そして事件の真相を探るため、サボの捜索が始まりました。

その後しばらくして、行方不明となっていたサボから、カマバッカ王国に滞在している革命軍の総司令官モンキー・D・ドラゴンたちへ連絡が入りました。サボは、偉大なる航路（グランドライン）に位置するルルシア王国に潜伏していると伝えてきました。しかし、この通信は海軍にも傍受されていたのです。

その情報を耳にしたジェイガルシア・サターン聖は「ルルシアか」と小声でつぶやきました。他の五老星も同様に息を呑み、通信を傍受した海兵たちに対して「通信部、よく聞きなさい。お前たちは何も知らない、何も傍受していない。『ルルシア王国』？そんな国はもともと存在しないではないか」と語りました。その直後、ルルシア王国は空から降り注ぐ巨大な光の柱に覆われ、姿を消しました。

未来島エッグヘッドには、世界最高水準の知識を持つ天才科学者Dr.ベガパンクの研究施設があります。ルフィとその仲間たち、麦わら海賊団は、ワノ国を後にしてエッグヘッドに到達しました。そこで彼らはDr.ベガパンクと出会い、ベガパンクから自分を世界政府の刺客から保護してほしいという依頼を受けました。ルフィはそれが面白そうだと感じ、その依頼を受け入れました。

その時点で、エッグヘッドに向かっていた船にはジェイガルシア・サターン聖や海軍本部大将の黄猿／ボルサリーノが乗っていました。エッグヘッドに向かっていた船はサターン聖が乗っていた船だけではありませんでした。国家レベルの戦力を集める「バスターコール」を上回る戦力、つまり巨大軍艦20隻を含む大小100隻の船団が集結していました。

大将・黄猿と9人の海軍中将が指揮する合計3万人以上の海兵がエッグヘッドを包囲しました。ジェイガルシア・サターン聖は、新聞や盗聴用の黒電伝虫を利用して、船内からの状況把握に集中していました。

『ワンピース』のジェイガルシア・サターン聖の今後の運命について、いくつかの可能性を考察してみました。まず、上陸したサターン聖がセラフィムの回収行動に出る可能性が考えられます。現在、セラフィムの動きは封じられていますが、もし解放されれば、戦局は世界政府にとってより有利に進展するでしょう。

サターン聖がセラフィムに指示を出せば、サターン聖を倒さない限り、セラフィムの指示を改変することはできません。サターン聖がセラフィムの回収に乗り出す可能性は十分にあります。ただし、Sスネークがルフィの言葉に従ったように、セラフィムが指示に従わない可能性もあります。セラフィムの今後の行動にも注目が集まります。

ワンピースの1094話の終盤で、サターン聖を刺したボニーが死亡するという可能性も考えられます。サターン聖が妖怪の牛鬼である場合、サターン聖を攻撃した者が病気に罹ることが起こりうるからです。ただし、妖怪の牛鬼を攻撃した者が必ずしも死ぬわけではないため、ボニーが即座に死亡する可能性は低いでしょう。そうだとしても、妖怪の牛鬼に倒されるのであれば、かなりの苦痛を伴うことでしょう。

かねてより、エッグヘッドでジェイガルシア・サターン聖の死亡事件が起こるのではないかと言われてきました。1094話は、サターン聖がボニーに刺される場面で幕となりましたが、そもそも妖怪の牛鬼であるサターン聖がボニーに簡単に殺されるほど弱いとは考えにくいです。危険を伴う上陸に当たって、彼には護衛一人付かなかったからです。

サターン聖は刺されても平然としているので、ダメージはほとんどないか、完治する程度の傷であった可能性が高いです。サターン聖にはまだ謎が多く、この段階で死亡する可能性は低いと考えられます。ただし、ワンピースは最終章に入っています。謎が全て明らかになり、サターン聖が死亡する展開も十分に考えられます。

五老星は、世界政府の最上位に位置する5人の男性老人によって構成されている組織です。この5人は、世界政府を創設した20人の子孫である天竜人（世界貴族）の中でも最も高い地位にいます。五老星の面々はジェイガルシア・サターン聖の仲間であり、そのメンバーは20年以上も前から変わっていません。

「空白の100年」や「Dの一族」など、世界についての重要な秘密を知り、それを守り続けています。国家機密を保護するため、五老星は危険因子たちを選定し、この世から消し去る決定を次々に下してきました。

イムは、世界政府の最高指導部である五老星に対して指示を出すことが可能な、さらに高位に位置する世界政府の最高権力者です。そして、ジェイガルシア・サターン聖が仕えている存在でもあります。その存在は最重要機密扱いで、五老星以外にイムの存在を知っている者はいません。

ここで、アニメ『ワンピース』のジェイガルシア・サターン聖役の声優、野田圭一（のだ・けいいち）を紹介します。野田圭一は、1943年9月16日山口県生まれの男性声優で、青二プロダクションに所属し、ナレーターとしても活動しています。

野田は、商業高校時代に芸能界に興味を持ち、劇団「現代喜劇」に入団しました。劇団在籍中に洋画の吹き替えを担当したことをきっかけに声優としての活動を始めました。1960年代中期から1980年代にかけては、主に東映動画制作のアニメーション作品に出演していました。

現在は、主にテレビ番組のナレーションの仕事をしており、『世界まる見え!テレビ特捜部』などで長年活躍しています。また、映画『ONEPIECEFILM RED』（2022年公開）、『マイマイ新子と千年の魔法』（2009年公開）などでも声の出演をしています。

次に、アニメ『ワンピース』でジェイガルシア・サターン聖の声を演じた声優・野田圭一の主な出演作品や担当キャラを一覧で紹介します。

• グレートマジンガー（剣鉄也）
• マジンガーZ（剣鉄也）
• スーパーロボット大戦F完結編（剣鉄也、悪霊型戦闘獣ダンテほか）
• がんばれ!!ロボコン（ガンツ先生）
• サイボーグ009（ジェット・リンク）
• バビル2世（ロデム）
• アパッチ野球軍（堂島剛）
• 一休さん（蜷川新右衛門）
• スーパーロボット大戦X（ホープス）
• ゲゲゲの鬼太郎（第6作）（カルラ、本郷）

ここまで『ワンピース』に登場する、妖怪の牛鬼の変身フォルムを持ったジェイガルシア・サターン聖特集をお届けしてきましたが、最後にジェイガルシア・サターン聖に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、サターン聖に殺虫剤は効くのだろうか？という素朴な疑問です。変身フォルムが2つの腕と6つの足を持つ、蜘蛛に似た姿をしているサターン聖を見て、ふと思った感想なのでしょう。

バーソロミュー・くまは、世界政府によって人間兵器（パシフィスタ）に改造され、自我や思考を奪われてしまいます。そして、その改造を命じたのが、ジェイガルシア・サターン聖だったのです。ツイートの投稿者は、思わず「人間じゃない」と呟いていました。

最後に紹介するのは、「覚醒したロブ・ルッチはいいけど、ジェイガルシア・サターン聖だけは来るな！」というツイート投稿です。覚醒したルッチは、豹らしさがさらに増しスピードや耐久性の向上が見られました。それに対して、サターン聖は相変わらずの嫌われキャラということでしょうか？

この記事では、『ワンピース』に登場する変身フォルムが妖怪の牛鬼、ジェイガルシア・サターン聖を特集し、その正体や強さ・能力、そして他の五老星との関係などについて考察してきました。

サターン聖は、世界政府の最高権力者である五老星の一員で、天竜人の中でも最も高い地位にいます。彼は、妖怪の牛鬼のような形態に変身する能力を持っており、その正体は動物系の悪魔の実の能力者である可能性が高いです。さらに、彼の能力は覚醒の段階に達していると推測されます。サターン聖は他の五老星メンバーとともに、国家機密の保持を目的に危険因子たちを選定・抹殺する決定を下してきました。