【ワンピース】ピタゴラスはベガパンクの「知」のサテライト！能力や名前の由来は？

ベガパンクのサテライト（猫）の1体であり、頭部のぜんまいがチャームポイントのピタゴラス。ロボット型のサテライトであり、あらゆるデータを収集・分析しています。以下では、「ワンピース」からベガパンクのピタゴラスの活躍を紹介します。その他、ピタゴラスの能力や名前の由来などもまとめました。

尾田栄一郎先生による海洋冒険ロマン作品であり、老若男女問わず幅広い世代から絶大な支持を得ている「ワンピース」の漫画。1997年から26年にわたって連載されている「週刊少年ジャンプ」の長編作品です。単行本は2023年11月時点で計107巻が刊行され、2022年には国内累計発行部数が4億部を突破しました。

2022年8月には全世界累計発行部数が5億部を突破し、大きな話題を呼んだ「ワンピース」。近年では、実写ドラマ化などのメディア展開が行われ、ファンを魅了しています。また、物語全体に散りばめられた謎解き要素も人気に火をつけ、ワンピース世界の真実に迫るストーリー展開も見どころです。

時は大海賊時代、海賊王が遺したひとつなぎの大秘宝を探し当てるべく、海賊たちは偉大なる航路（グランドライン）に入ります。ある海賊との出会いから、海賊王になる夢を抱いたルフィ。麦わらの一味を立ち上げ、仲間と共にグランドラインの制覇を目指します。海を覇権を巡って屈強な海賊や海軍との戦いを繰り広げながら、一味の旅は航路の終盤・エッグヘッド島に到達します。

海軍特殊科学班（SSG）の班長を務める科学者であり、世界最大の頭脳を持つと言われるノミノミの実の能力者です。作中では初期から名前が言及されたものの、長らく正体が伏せられていたため謎キャラとされてきました。現在は、未来島・エッグヘッド島を拠点とし、研究活動を行っています。

天才的な頭脳を持つゆえに、全てのアイデアを実現するには時間が足りないと感じていたベガパンク。そこで生み出されたのが、自身の分身であるサテライト（猫）です。分身ごとに異なる役割を与えることで、研究・開発の効率を上げることに成功しました。一方、名前の由来は「猫の手も借りたい」であり、本体は「ステラ」と称しています。

ベガパンクの出身地は、偉大なる航路にあるからくり島・未来国バルジモアです。故郷は雪がふりしきる極寒の冬島であり、島を出入りするには砕氷船が必要です。

幼い頃から天才的な頭脳を発揮していたベガパンクは、極寒の島に暮らす人々の生活を豊かにしようと島ごと温める土暖房システムを思いつきます。しかし、現代の技術ではシステムを作り上げることは難しいとの理由から、実現には至りませんでした。一方、島を温暖にはできなかったものの、ベガパンクの優しさが島民の心を温めました。

以下では、ベガパンクの「知」のサテライト・ピタゴラスの人物や気になる能力、作中での活躍や名前の由来を紹介します。

ロボット型のサテライトであり、ベガパンクの「知性」を司るピタゴラス。見た目は巨大なロボットであるものの、本体はぜんまいが刺さった頭部です。頭部は球体に手足をつけた姿であり、普段は胴体を操縦して活動しています。また、胴体が破損しても、頭部だけで動くことが可能です。性格はサテライト6体の中でもっとも穏やかで物静かです。一方、興味深い研究データを目にすると饒舌となり、独り言も増えます。

ベガパンクの「知」を司るピタゴラスは、研究データに関する能力に特化しています。データの収集や記録はもちろん、分析・解析まで幅広く行い、ベガパンクのインプットの役目を担っているでしょう。

エッグヘッド島に上陸し、ベガパンクと名乗る少女・リリスと遭遇した麦わらの一味。その後、リリスによってセラフィムとの戦いに発展します。その時、一味とセラフィムとの戦いを知ったピタゴラスは、さっそくデータ収集を開始しました。最強の海賊とセラフィムの戦いのデータは非常に興味深く、好奇心をそそられます。

その後、ベガパンクと一味が対面を果たし、一緒にエッグヘッド島を脱出することになりました。しかし、ベガパンクは研究所内で姿を消し、捜索を開始します。サテライトたちも捜索に乗り出し、ピタゴラスも単身で研究所内を探し回ります。その時、背後から何者かに襲われ、ピタゴラスの胴体が破壊されました。幸い、本体である頭部が無事だったため、胴体と分離して一味の元へ向かいます。

リリス・ヨークとも合流を果たし、自身に起きた出来事を話そうとするピタゴラス。突如、ハンコックをモデルにしたセラフィム・S-スネークに襲われます。リリスの命令を無視し、暴走するS-スネークに翻弄される一味。リリスと一味は石化させられ、ピタゴラスもS-スネークの攻撃を受けて破壊されました。

ベガパンクのサテライトには、それぞれの能力をイメージした名前がつけられています。「知」の能力であるピタゴラスは、古代ギリシア時代に活躍した同名の哲学者が由来となっています。哲学者の代名詞であり、数学者でもあったピタゴラス。宇宙のすべては数字と計算によって解明できると考えました。

ベガパンクのサテライトは、ピタゴラスの他に5体存在し、それぞれ個性や能力が異なります。以下では、ベガパンクのサテライト（猫）を一覧にて紹介します。

識別番号PUNK-01「正」のサテライトで、猫のリーダー的存在です。外見はフルフェイスのマスクを被った人型が特徴です。麦わら一味に攻撃な態度を取るリリスをたしなめ、彼らを研究所に案内しました。本体であるベガパンクの発見後、背後からヨークに撃たれて死亡しました。名前の由来は仏教の開祖「釈迦」です。

識別番号PUNK-02「悪」のサテライトで、ベガパンクの悪の感情を司る分身です。見た目はボディスーツをまとったボーイッシュな少女であるも、一人称は「ワシ」です。麦わら一味と最初に接触した人物で、自らを「ベガパンク」と名乗り彼らを驚かせています。一味から略奪を試みるも、シャカに制止されたことで彼らを研究所に案内しました。名前の由来は、ユダヤ伝承に登場する悪霊「リリス」です。

識別番号PUNK-03「想」のサテライトで、ラグビーボールのような小型ロボットです。ベガパンクの発明や実験を担っており、助手ネコを伴っています。最後は、他のサテライトと同様、S-シャークの裏切りに遭って半壊されました。名前の由来は、アメリカの発明王「エジソン」です。

識別番号PUNK-05「暴」のサテライトで、獣耳と尻尾がついたツートンのヘアカラーが特徴の少女ですが、大きさはカイドウ並みと言われています。「暴」のごとく怒りっぽい性格であり、暴れることが仕事と評しています。また、サテライトの中で戦闘力が一番高いです。作中では、CP-0と対峙するも、ルッチに返り討ちにされました。名前の由来は、ギリシャ神話の「巨神アトラス」です。

識別番号PUNK-06「欲」で、その名の通り、サテライトの生理的欲求である食欲・排泄・睡眠を代わりに行う役目を担っています。これら一連の行動は「KDN」と評されています。また、欲を司ることから天竜人になる野望を持ち、ひそかに世界政府と内通していました。願望をかなえるべく仲間を裏切り、本体の抹殺を目論見ます。ヨークの名前の由来は現時点では不明です。

以下では、ピタゴラスの本体であるベガパンクから、彼と関わりのある研究組織や研究内容について紹介します。

ベガパンクと関わりのある研究組織は2つあり、1つは海軍のSSGと判明しています。また、マッドサイエンティスト集団であるMADSとの関わりも示唆されています。

かつてベガパンクが所属していた科学集団であり、リーダーのベガパンクの逮捕を受けて解散しました。圧倒的な科学力を有するも、人体実験やウイルス兵器の開発など、研究内容は危険なものでした。一方で、血統因子の発見という功績を残しており、これらが原因でMADSは解散を余儀なくされます。メンバーには、シーザー・クラウンやクイーン、ヴィンスモークです。

SSGは、海軍の特殊科学班であり、ベガパンクがリーダーを務めていた組織です。海軍の兵器の開発を担う部署であるものの、王下七武海に代わる戦力とも評されています。作中ではSSGによってパシフィスタやセラフィムが開発されました。

海軍お抱えの科学者となってからも、数多くの発明品を生み出してきたベガパンク。彼の才能は装備面で発揮され、海楼石を用いることでカームベルトの航行を可能にしました。また、悪魔の実をモノに食べさせる技術にも成功しています。一方、ベガパンクの研究は科学だけでなく、人体の分野でも見られます。生命の設計図と呼ばれる血統因子の発見は、後のサイボーグ技術や人工生物の研究につながりました。

ベガパンクによって生み出されたサイボーグであり、科学の最高峰と称されるパシフィスタ。いわゆる人間兵器であり、海軍では王下七武海に代わる戦力として重宝されています。外見は、実験台となったバーソロミュー・くまと瓜二つであり、掌と口からレーザーの照射が可能です。

悪魔の実の能力により、人類を超越する頭脳を手に入れたベガパンク。彼の正体は何者でしょうか。以下では、ワンピースのベガパンクの正体について考察しました。

ルフィの父親・ドラゴンと面識があったことが判明したベガパンク。2人の交流は革命軍が結成される前からありました。さらに、過去シーンでのベガパンクは脳が肥大化し、ハート型のようになっています。一方、ドラゴンのタトゥーはダイヤに見え、トランプのマークを彷彿させます。これら共通点から、ベガパンクの正体は革命軍の可能性が浮上しました。

また、ベガパンクはオハラ島のクローバー博士とも面識があり、彼の死後、空白の100年の研究を引き継いでいます。ちなみに、博士は名前と髪型がクローバーであり、ドラゴンとも交流がありました。3人は革命軍の前身となる組織のメンバーだったとも考えられるでしょう。

ベガパンクの頭脳は、人類がこれから500年かけて到達する域と言われています。これらセリフから、ベガパンクは500年先の未来からやってきた未来人説が浮上しました。トキトキの実の例から、過去にタイムリープできる悪魔の実の存在もあり得るでしょう。一方、ベガパンクの正体が未来人の場合、過去にやってきた目的も気になります。

おそらく500年後の未来でも現代と社会構造が変わらないと推測され、世界政府を倒すことが現実的ではないとの風潮もあるでしょう。そこで、今の世界を変えるには過去を変えるしかないと思いつき、海賊が存在する500年前にタイムリープしました。その際、悪魔の実の能力ではなく、タイムマシンを使っている可能性も考えられます。ベガパンクの頭脳と技術力ならば、タイムマシンの実用化もあり得るでしょう。

ベガパンクの正体が月の民と言われる理由は、同じ故郷の出身であるツキミ博士の月の民説から浮上しました。扉絵シリーズで登場し、スペーシー中尉を開発したツキミ博士。一方、月の地下遺跡には、中尉と瓜二つのからくり人形がエネルによって発見されました。ここから、ツキミ博士の技術は月の文明に由来すると推測され、月の民説が上がりました。

また、ベガパンクとツキミ博士は故郷が未来国バルジモアであり、2人の突出した科学技術の高さから、同じ一族など何かしらの関係があると考えられるでしょう。しかし、ベガパンクは極寒の冬島のからくり島、ツキミ博士は温暖な冬島・カラクリ島の出身です。故郷の表記の違いは、2人の関係性を示唆しているでしょう。

以下では、「ワンピース」に登場したベガパンクの「知」のサテライト・ピタゴラスに関する感想や評価を紹介します。

他のサテライトや麦わらの一味とは別行動を取っていたピタゴラス。単独行動から研究所内の裏切りの1人に数えられるも、後に何者かに襲撃されたことで裏切り説は否定されています。一方、SNSではピタゴラスを襲った犯人は誰なのかと、疑問の声が多く寄せられました。ストーリーの流れから欲（ヨーク）が有力視され、さらに本体（ステラ）の失踪とも関係しているとの意見もみられます。

ベガパンクのサテライトの中で、ロボット型として生み出されたピタゴラス。丸みを帯びたフォルムやぜんまいがチャームポイントの近未来的なデザインが目を引くでしょう。SNSでは、想（エジソン）と共にかわいいと評される一方、アニメ声優が気になるとの声も見られます。

かわいらしいデザインでワンピースファンを魅了したピタゴラス。一部では、「ドラゴンボール」に登場したメカのボディラインを彷彿させるとの感想も寄せられています。また、ピタゴラスのキャラデザから、鳥山明先生に対する尾田先生のリスペクトを感じるとの意見も見られ、コアなファンから注目されています。

ベガパンクの「知」のサテライト・ピタゴラスの能力や名前の由来、作中での活躍シーンなどを紹介しました。サテライトにて物静かな印象の強いピタゴラス。しかし、興味深いデータに夢中になるなど賑やかな一面も見せています。作中ではヨークの裏切りに遭い、本体が破壊されたピタゴラス。ベガパンクによって復活するのか、再登場が気になるでしょう。