【ブラックジャック】ドクター・キリコは実はいいやつ？過去や登場回まとめ

ドクター・キリコとは、「ブラックジャック」の登場キャラクターです。彼は、医者でありながら患者に安楽死を施すことで、ブラックジャックのライバルとして認知されていますが、「実はいいやつなのではないか？」と多くのファンの間で語られてきました。この記事では、ドクター・キリコがいいやつなのかについてプロフィールと過去、登場回、妹のユリなど家族、ブラックジャックとの関係などから多角的に考察紹介していきます。

ブラックジャックは、「漫画の神様」と称される手塚治虫の代表作品の一つといわれています。当初は、主人公のブラックジャックを狂言回しにした、ホラーテイスト溢れる作風でしたが、次第にブラックジャックの人情味のあるいいやつぶりや助手のピノコとの関係、そして患者の人間ドラマを中心にしたヒューマン作品へと移行していきました。この章では、ブラックジャックの概要と、第1話を含めた大まかなあらすじを取り上げます。

ブラックジャックは、1973年から1978年まで週刊少年チャンピオンに連載された後、不定期で1983年まで同誌に掲載された漫画です。少年誌で人気が低迷していた手塚治虫に引退の花道を飾る作品として企画されたことが、当時の同誌編集長だった壁村耐三などの証言で明らかにされました。長編作品が主流だった当時の少年漫画界において、読み切り形式を採用したことや、ブラックジャックのキャラクター性などで大ヒットを収めます。

ブラックジャックのコミックスは、少年チャンピオンコミックス全25巻（旧版）が最も収録エピソードが多く、電子書籍版もあります。その他には、手塚治虫漫画全集版全22巻や豪華版全17巻、秋田文庫版全17巻、そして新装版少年チャンピオンコミックス全17巻など、様々な形態で刊行されました。1990年代中盤には漫画の文庫化ブームが起きましたが、ブラックジャックの文庫版がけん引役になったことで知られているのです。

ブラックジャックは、連載中はもちろんのこと、終了後に評価が高まった作品です。そのため、メディアミックスは遅れて行われており、連載中は大林宣彦監督の実写映画「瞳の中の訪問者」のみでした。アニメ化は、1993年のOVAが本格的なものになります。その後は、テレビアニメ版、実写ドラマ版、インターネットアニメ版、宝塚歌劇団による舞台版など、多くのメディアミックスが展開され、新規ファンを増やし続けているのです。

ブラックジャックの記念すべき第1話となった「医者はどこだ!」のあらすじは、次の通りです。大富豪ニクラの息子アクドは、札付きの不良でした。彼は、交通事故を起こして危篤状態になります。何としてでも息子の命を救いたいニクラは、無免許ながら天才的な手術スキルを持つブラックジャックを呼び寄せました。彼は、「アクドのために別の肉体が必要だ」と語り、ニクラはテーラーの少年デビィに魔の手を伸ばしたのです。

ブラックジャックは、金のためならば何でもするモグリの医者という悪評が多い医者でした。実際に彼は、患者に法外な手術料を要求することが多かったのです。しかしながら、時にはタダ同然の金額で手術をすることもあり、本当はいいやつであることが、長い連載期間中に描かれていました。ブラックジャックは、助手のピノコとともに、今日もどこかで患者の命を救うべく、その唯一無二の神業的な手術テクニックを見せているのです。

ドクター・キリコは、ブラックジャックに登場するセミレギュラーキャラクターです。登場回は決して多くはないものの、ブラックジャックのアンチテーゼのような存在であり、ファンや読者に強烈にアピールしていました。ドクター・キリコの職業は医者ですが、理由のある患者に対して安楽死を勧めることから、「死神の化身」と呼ばれているのです。彼が安楽死を行うようになって理由は、後に詳しく触れますが彼の過去にあります。

ブラックジャックは、連載当初ホラー風味のある漫画だったことが明らかにされています。過去の少年チャンピオンコミックスの旧版では、「恐怖コミックス」と銘打たれていました（2024年3月現在全て『ヒューマンコミックス』）と明記。そのため、ドクター・キリコも不気味な存在として描かれていましたが、ファンの間でいいやつ説も多く見受けられるとのことです。この章では、ドクター・キリコいいやつ説を考察紹介します。

ドクター・キリコは、アッシュ系の髪をロングにしたヘアスタイル、左目の眼帯、そして全身黒づくめの衣服とかなり異彩を放つ風貌をしています。さらに長身瘦躯の体型のため、不気味な様子を漂わせていることが描かれていました。一方で、ブラックジャックもイケメンでありながら長身で黒髪と白髪が混じり、顔には手術痕があるという不気味な容姿の持ち主であり、外見からも二人はライバル関係にあることが示唆されたのです。

不気味さばかりがクローズアップされがちなドクター・キリコの外見ですが、実はよく見るとイケメンであることが窺えます。彼の家族については、後の章で詳しく触れますが、実妹のユリはとても美人であり、ユリがブラックジャックから「ドクター・キリコにそっくり」と言われていたことからも、本当のドクター・キリコは整った容姿をしており、そのような点が、彼のいいやつ説につながっていると分析するファンも多いとのことです。

ドクター・キリコの風貌の中で、特に異彩を放っているとされているのが、左目に着けている黒い眼帯とのことです。彼が本当に隻眼なのかその理由については、明かされていません。また、過去の回想シーンを見ると、軍医だった時代に既に眼帯を着けており、「戦争中に片目を失ったのではないか？」や「生まれつき左目が失明していたのでは？」などの推察も見受けられるとのことですが、この点に関する真偽のほどは不明なのです。

ドクター・キリコは、安楽死に特殊な機器を用いることが判明しています。しかしながら、使用するのは機器ばかりではなく、毒薬で安楽死を行うことも示唆されました。そのことが読める登場回が、「死への一時間」です。この回のドクター・キリコは、序盤でブラックジャックとバーにて出会い、ナチスが開発した「使用後の証拠が一切残らない毒薬」を入手したと語りました。しかも、この毒薬は飲むと穏やかな気分になるのです。

ドクター・キリコとブラックジャックの話を聞いていたジュリアーノという不良少年が、毒薬を特効薬と勘違いして、心臓病を患っている自分の母親に飲ませてしまいました。ドクター・キリコは、毒薬を作った博士から対処法を訊きます。すると、人工心肺を繋げた状態で手術するしか方法がないということを知りました。ブラックジャックとドクター・キリコは、母親を救うべく人工心肺のある病院を探しますが、難航したのです。

何とか人工心肺のある大病院を見つけたブラックジャックは、病院側の意向を無視して強引に手術を試みました。毒薬が溶けて母親が亡くなるタイムリミットまで、残り5分という窮地です。ドクター・キリコは諦めかけたものの、ブラックジャックが手術を成功させて母親の命が救われたのを見て、「命が助かるにこしたことはないさ…」と言いました。このエピソードあたりから、ドクター・キリコのいいやつ説が表面化したとのことです。

ドクター・キリコは、医者でありながら患者に安楽死を施すことで、当初は悪役キャラクターだと思われていました。しかしながら、彼は「生きものは死ぬ時には自然に死ぬもんだ。それが、人間だけが無理に生きさせようとする」という主旨のセリフを、常に口にし続けたのです。このことから、手術で患者を何としても生かそうとするブラックジャックと対をなすキャラクターとしての存在感が、徐々にクローズアップされました。

また、金次第で安楽死をすると語っているドクター・キリコですが、彼には確固たる信念があることも明らかにされていきました。まず、彼が安楽死を行う患者の条件としているのが、「患者に生きる意志がないこと」であり、さらに「どのような医術を施しても助かる見込みのない患者に行う最終手段」として安楽死を施している様子が描かれているのです。そのため、意外にもドクター・キリコは、患者のカウンセリングを熱心に行います。

つまり、自分でも「医者のはしくれ」と言っているように、ドクター・キリコは基本的に患者を治すスタンスを持っている医者なのです。最終的な手段がブラックジャックと違っていること、そして安楽死が国によっては法律に触れることなどから、殺人者や悪魔呼ばわりされることの多い彼ですが、実は命の尊厳について深く考えていることを鑑みますとブラックジャックと双璧ともいえる存在であり、いいやつ説の根拠になっています。

ブラックジャックは、ドクター・キリコの初登場回「恐怖菌（原題:死神の化身）」にて、彼に面と向かって「殺し屋」と言っていました。また、別の登場回「ふたりの黒い医者」では、「また人を殺すんだな？」と言い放っています。一見すると、ブラックジャックはドクター・キリコのことを、徹底的に拒絶しているようにも受け取れる描写ですが、両者の間には単純に好き嫌いで語ることができないほどの、関係性があるのです。

ブラックジャックは、子供時代に不発弾の爆発事故に遭い、母親を植物状態にされたまま亡くし、自身も半死半生の状態になった過去がありました。その絶望的な状況を、後に師となる本間丈太郎の手術と懸命なリハビリで回復したという過去もあることで、彼にとって患者を治す行為は「自分が生きること」と同義なのです。一方で、後に触れますが、ドクター・キリコにも壮絶な過去があることで、二人の対立は根深いのでした。

しかしながら、ドクター・キリコとブラックジャックは、互いに心の底から憎み合っているわけではありません。二人の対立は、あくまでもイデオロギーの違いから生じていることであり、患者や医学に対するスタンスについては、むしろ似通っている部分もあることが示唆されているのです。そして、ドクター・キリコの存在が、ブラックジャックを浮き彫りにしているともいえ、彼らの人気の大きな理由の一つとされてきました。

手塚治虫の代表作として名高い医療漫画ブラックジャックは、登場回数が少ないながらも存在感のあるセミレギュラーのドクター・キリコの活躍が、ストーリーに大きな幅を持たせていると評されています。また、彼の過去は、安楽死を行う理由となっており、多くのファンや読者を驚かせました。ドクター・キリコには、どのような過去があるのでしょうか？この章では、ドクター・キリコの過去と登場回を、ネタバレを交えて紹介します。

ドクター・キリコは、本名や年齢、詳細な過去などのプロフィールが明らかにされていません。唯一と言ってよい、ストーリー本編で描かれた過去は、彼が元軍医だったことです。ドクター・キリコは、戦争で負傷した軍人たちを治していたようですが、中には身体を半分吹っ飛ばされても死ねない軍人が多数いたとのことで、苦しんでももはや生きる術のない人たちに、独役を注射して安楽死させていたことを告白していました。

ドクター・キリコは、自分が安楽死させた軍人たちが、感謝の言葉を述べて逝った状況を目の当たりにして、人生観に変化が生じたのだといわれています。この経験をいわゆる免罪符にして、彼は戦後に治る可能性がなく死にたいと思っている患者に安楽死を施すようになりました。ちなみに、ドクター・キリコが、いつどこで、どのような戦争に参加したのかは不明ですが、ベトナム戦争の可能性があると考察するファンがいるとのことです。

ブラックジャックの原作者の手塚治虫が、医師免許を取得した医学博士であることは有名です。そのため、彼は医療漫画の先駆者としても、漫画界を牽引してきました。自分の先祖で医者の手塚良仙を描いた「陽だまりの樹」では、日本初の軍医となった良仙に「何のために直すんです？次に怪我をさせるためですか？」と語らせています。このセリフは、ドクター・キリコの過去や考え方と通じるものがあり、彼の重要度が窺えるのです。

ドクター・キリコの登場回は、意外に少なくトータルで9回でした。最後の登場回となった「人生という名のSL」については後述し、ここではその他の登場回を取り上げます。最初の登場回「恐怖菌」では、ブラックジャックとともに細菌兵器に汚染された船内で謎の皮膚病に罹った船員たちの治療と安楽死に臨みました。次の登場回「ふたりの黒い医者」では、頚椎損傷した女性から安楽死の依頼を受け、病室に安楽死機器を持ち込みます。

ふたりの黒い医者では、女性の息子と娘がブラックジャックに母親の手術を依頼しており、二人のイデオロギー対立が鮮明に描かれました。次の登場回「弁があった!」については詳細後述しますが、妹のユリと父親が初登場しています。次の登場回「浦島太郎」では、炭鉱の爆破事故で55年間意識不明の患者に対して安楽死を施そうとしました。「最後に残る者」では、胎児の姿で産まれた六つ子の最後の一人に安楽死しようとします。

ドクター・キリコの次の登場回「99.9パーセントの水」の詳細も後述しますが、妹のユリが再登場しています。次の登場回「死への1時間」は、ブラックジャックとの協力関係が見られる重要回でした。そして、「小うるさい自殺者」では、ブラックジャックから引き継いだ軽々しく死にたがる少年に向かって、一度は彼のことを追い返そうとするなど、ドクター・キリコという医者の信念の固さがわかる名シーンや名言が続出したのです。

ドクター・キリコの最後の登場回となったのは、連載時の最終回だった「人生という名のSL」です。このエピソードについてネタバレしますと、ブラックジャックが見た夢の中にドクター・キリコが登場しました。他にも、ブラックジャックの恩師本間丈太郎や、初めての想い人だった如月恵、そして大人の姿になったピノコが出てきており、ブラックジャックの集大成的なストーリーが、展開されて多くのファンや読者を驚かせています。

このエピソードでは、SLに乗るブラックジャックの前に現れたドクター・キリコが、彼に向かって「またどっかの怪我人をその奇跡の腕で切ったりつないだりするのかい。ご苦労千万なことだ」とあからさまに嫌味を言ってきます。そして、一旦引っ込んだかと思いきや、車いすに乗った老婆を連れてきました。老婆の年齢は182歳とのことで、何度も生きるための手術をしており、身体にメスの入っていない箇所はないとのことです。

老婆は、「どうか死なせてくれ」と懇願しているらしく、ドクター・キリコは「医学の力でどんなに長生きさせたって老衰には避けられない」と言って、彼女を安楽死させるためにどこかへ消えて行きました。ブラックジャックは、「お前のやろうとしていることは殺人だ」と言って彼を追いかけたのです。本編の最終回で、改めてドクター・キリコとブラックジャックの対立構造が浮き彫りとなり、ファンに強烈なアピールをしました。

手塚治虫が描いた傑作医療漫画ブラックジャックに登場するドクター・キリコには、妹のユリをはじめとする家族の存在が明かされており、実際にユリはストーリー内に出てきて話題と注目を集めたとのことです。また、ユリとともに父親が登場していて、彼の存在がドクター・キリコとブラックジャックの対立を鮮明にしました。この章では、ブラックジャックのドクター・キリコの妹のユリなどの家族について取り上げていきます。

ドクター・キリコの妹ユリは、ブラックジャックのストーリー内で、二度登場しました。ユリが最初に出たのは、先述の通り「弁があった!」です。このエピソードには、父親も登場しているため、詳しいあらすじネタバレは後述します。次にユリが登場したのは、「99.9パーセント」の水でした。このエピソードは、グマという謎の伝染病がストーリーの核になっており、その患者がドクター・キリコだったことで話題になったのです。

ストーリーの冒頭で、ユリはブラックジャックの家を訪れました。彼はユリのことを忘れてしまっていたようですが、ピノコがドクター・キリコの妹だと覚えていたのです。そして、ユリは、ブラックジャックをある小島へと連れて行きました。ドクター・キリコが安楽死しようとしている相手が彼自身で、彼はグマという奇怪な伝染病に侵されていることを知り、自分もろとも病気を根絶しようと考えたのです。

しかし、兄に生きてほしいユリが、ブラックジャックに救いの手を求めました。ドクター・キリコのカルテを見て、肝臓に原因があると判断した彼は、衣類や布類の一切を煮沸消毒すると、ユリを一旦外に出して手術に取り掛かったのです。肝臓に溜まっていた水こそがグマの正体であり、ブラックジャックは「アメーバやクラゲの一種ではないか」と分析しました。こうしてドクター・キリコは助かり、ユリは大いに安堵したのです。

ドクター・キリコの父親が登場したのは、「弁があった!」です。冒頭、ドクター・キリコがブラックジャックの家を訪れ、自分の患者が来なかったかと詰問しました。しかし、誰も来ておらず、彼は詫びの一つも言わずに出て行ったのです。彼と入れ違いに、妹のユリが父親を伴ってブラックジャックのもとを訪れました。ドクター・キリコの父親は縦隔気胸でしたが、本来あるはずの穴がどうしても見つからず、苦しみ続けているのです。

過去には、父親を何とか治そうと努力したドクター・キリコでしたが、穴が見つからないため、現在は安楽死させてやりたいと思っているのです。ブラックジャックは最後のチャンスをくれと頼み、彼を同席させて手術に臨みました。やはり、穴はなかなか見つからなかったのですが、ブラックジャックは、縦隔に空気を送り込む策を思いついて、空気を流すと穴が見つかったのです。穴は弁になっていたため、傍目ではわかりませんでした。

しかし、父親は容態が急変して、亡くなりました。悔しがるブラックジャックでしたが、これはドクター・キリコの仕業だったのです。彼は早まって、父親に毒薬を注射していました。怒ったブラックジャックは、ドクター・キリコを思い切り殴り飛ばすと、「命を何だと思ってやがるんだ!」と声を荒げたのです。

ブラックジャックは、過去に何度も実写化されてきた作品です。しかしながら、ブラックジャック役の俳優キャストが多かったにも拘らず、ドクター・キリコ役を演じた俳優はあまり多くないのです。それでは、いったい誰がドクター・キリコ役を演じたのでしょうか？この章では、手塚治虫原作のメガヒット医療漫画ブラックジャックの実写版について取り上げながら、ドクター・キリコ役の俳優キャストを紹介していきます。

• 瞳の中の訪問者：1977年公開の映画 ブラックジャック役は宍戸錠
• 加山雄三のブラック・ジャック：1981年放映の連続テレビドラマ ブラックジャック役は加山雄三
• ブラック・ジャック：1996年リリースのビデオ版 ブラックジャック役は隆大介
• ブラック・ジャック：2000年から2001年にかけて放映された単発テレビドラマ ブラック・ジャック役は本木雅弘
• ヤング ブラック・ジャック：2011年に放映された単発テレビドラマ ブラックジャック役は岡田将生
• ブラック・ジャック：2024年6月30日に放映予定の単発テレビドラマ ブラックジャック役は高橋一生

実写化されたブラックジャックのタイトルとメディア、主演俳優を上記しました。過去の実写版では隆大介主演のビデオ版が、最も原作漫画に忠実だと評されており、他の作品ではアレンジやオリジナルエピソードが顕著だったといわれています。その中で、2024年6月放映予定のテレビドラマ版は、高橋一生がブラックジャックを演じることで早くも話題沸騰となっているとのことですが、ストーリーも大いに注目されているのです。

これまでのブラックジャックの実写版で、ドクター・キリコが登場したのは、隆大介主演のビデオ版と本木雅弘主演のテレビドラマ版のみです。ビデオ版でドクター・キリコ役を演じたのは、俳優の草刈正雄でした。1952年9月5日生まれの草刈正雄は、1970年に資生堂専属モデルとして芸能界デビューしています。その後、俳優活動にシフトチェンジしており、近年に至るまで第一線で活躍し続けている名俳優の一人です。

本木雅弘主演のテレビドラマ版で、ドクター・キリコ役を演じた俳優は、森本レオです。1943年2月13日生まれの森本レオは、1967年に俳優デビューしました。1970年代に俳優活動を本格化させると、多くの大ヒット映画やテレビドラマに出演するようになり、人気俳優の仲間入りを果たしたのです。また、「きかんしゃトーマス」など、ナレーターとしても知られています。

2024年6月30日に、「テレビ朝日ドラマプレミアム」枠で放映予定の高橋一生主演のテレビドラマ版にて、ドクター・キリコが登場することがアナウンスされました。ドクター・キリコ役を演じるのは、女優の石橋静河です。歌手で俳優の石橋凌を父親に、女優の原田美枝子を母に持つ彼女は、「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」でブルーリボン賞新人賞を受賞するなど、演技派として注目されています。

ブラックジャックが、過去に何度かアニメ化されてきたことは、概要の章で触れました。実写版とは違い、多くの声優がドクター・キリコ役を演じているのですが、この章ではテレビアニメ版で彼の声優キャストとなった速水奨について特集していきます。

声優の速水奨は、1958年8月2日に、兵庫県高砂市で生まれました。血液型はA型で、自身が代表を務めるRush Styleに所属しています。速水奨の妻は同じく声優の五十嵐麗で、甥の速水秀之とは養子縁組をしていることを明かしました。速水奨は、高校卒業後に俳優になるべく上京し、1970年代に舞台俳優として活動した後、1980年代以降は声優活動をメインにするようになり、現在も第一線で活躍し続けています。

• BLEACHシリーズ：藍染惣右介役
• 超時空要塞マクロス：マクシミリアン・ジーナス役
• ロードス島戦記-英雄騎士伝-：アシュラム役
• 恋する天使アンジェリークシリーズ：光の守護聖ジュリアス役
• 戦国BASARA：明智光秀役
• ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020）：バラン役

速水奨の主な出演作品と演じたキャラクターを、上記しました。正義のキャラクターから悪役まで、幅広く演じることのできる演技スキルが高評価されており、多くの大ヒット作品に出演しているのです。

この章では、ブラックジャックに登場するドクター・キリコに関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。ドクター・キリコは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、ブラックジャックの大ファンだと思われる方のツイートです。ドクター・キリコについて、ブラックジャックとの関係性が良いと評価しており、ライバルとはかくあるべしという感想をつぶやいていました。

こちらは、アニメファンだと思われる方のツイートです。OVA版のブラックジャックを観たようで、ドクター・キリコのことを声優キャストも含めてかっこいいと高評価していました。

こちらは、ブラックジャックを熱心に読んでいると思われる方のツイートです。原作漫画を読んで、ドクター・キリコのことを美人の妹がいて、本人もかっこいいとつぶやいていました。

この記事では、ブラックジャックに登場するドクター・キリコについて、いいやつ説を中心に特集してきました。彼は、同作品の中でも人気の高いキャラクターとのことです。ドクター・キリコに注目しながら、ブラックジャックを見てください。