【寄生獣】広川剛志の正体が人間だとわかる伏線は？死亡前の最後の演説を解説

「寄生獣」の広川こと広川剛志のプロフィールや、広川の正体がわかる伏線、最後の演説や息子などについて詳しく深堀りする前に、漫画「寄生獣」の作品情報を紹介します。

• 作品名：寄生獣（きせいじゅう）
• 原作：岩明均（いわあきひとし）
• ジャンル：SFスリラー漫画
• 掲載誌：モーニングオープン増刊、月刊アフタヌーン、コミックDAYS
• 発表期間：1988年〜1995年

漫画「寄生獣」は、モーニングオープン増刊で全3話の中編作品として連載されました。そこで、漫画「寄生獣」は、「世界観が面白い」と人気を獲得。その後、月刊アフタヌーンで、4話以降が連載され、全64話で完結した岩明均の青年漫画です。2018年3月からは、コミックDAYSでフルカラー版が再掲されています。漫画「寄生獣」は、2013年にアニメ化・実写化が発表され、完結後に再び注目を集めました。

漫画「寄生獣」は、2014年にアニメ化・実写化されたことでも話題を集め、2020年には累計発行部数が2400万部を突破しています。2018年には、漫画「寄生獣」のスピンオフ作品である「寄生獣リバーシ」が、コミックDAYSで連載され、話題を集めました。また、寄生獣の関連作品として、アンソロジーの「ネオ寄生獣」や「ネオ寄生獣f」が刊行されています。

漫画「寄生獣」は、寄生生物（パラサイト）が宇宙から飛来してきた日本を舞台にした物語です。男子高校生の主人公・泉新一は、ある日パラサイトのミギーの襲撃に遭いました。新一は、ミギーの脳への侵入は阻止したものの、右腕に寄生されてしまいます。新一が、ミギーとの共同生活をしていく中、世界ではパラサイトによるミンチ殺人が頻発し、同時多発殺人事件として話題を集めているのでした。

広川剛志の正体が人間であることがわかる伏線や、最後の演説などについて詳しく深堀りする前に、広川剛志のプロフィールをネタバレします。広川剛志（ひろかわたけし）は、パラサイトの存在を肯定し、パラサイトに協力している東福山市の市長です。漫画「寄生獣」の作中で、唯一「寄生獣」という言葉を使った人物でもあります。

広川剛志は、「人間が、地球環境を汚しており、他の生物を圧迫している・人間は傲慢だ」と考え、人間に怒りを感じていました。この考えがパラサイトたちに支持され、パラサイト集団である広川集団のリーダーを務めています。パラサイトたちの主食は、寄生した生物と同じ種類の生物です。

広川は、人間に寄生したパラサイトたちに食事を提供するために、食堂を作りました。そして、パラサイトが寄生した田村と計画を立てて、市長選に立候補し、当選したキャラクターです。パラサイト達から親しまれており、ボスと呼ばれています。

漫画「寄生獣」の広川剛志は、パラサイトという存在を肯定しているキャラクターです。そのため、「広川剛志は、パラサイトに寄生されているのか？それとも人間なのか？」といった疑問が多くあがっています。そこで、「広川剛志の正体が、人間なのか？それともパラサイトなのか？」について、作中に描かれた伏線を交えながら、考察していきましょう。

広川剛志は、自衛隊員から「パラサイトだ」と認識されたことが原因で、演説中に銃撃され、死亡してしまったキャラクターです。しかし、広川剛志の正体は人間であり、パラサイトに寄生された人間ではありません。広川剛志の正体が、「人間だ」と正式に明らかになったのは、寄生獣の終盤で描かれた「広川剛志が死亡したシーン」です。

人間に寄生したパラサイトは、一見すると人間にしか見えません。パラサイトに寄生されているかどうかを判別する方法は、相手が死亡することです。パラサイトが寄生した人間が死亡すると、パラサイトは本来の姿をさらけ出します。しかし、広川剛志が死亡した時、パラサイトが出現することはありませんでした。そのため、広川剛志の正体が人間であることが、明らかになりました。

広川剛志の正体が人間だと明らかになったのは、漫画「寄生獣」の終盤です。しかし、あらすじが終盤を迎える前から「広川剛志の正体は、人間だ」と考えるファンは多く、「広川剛志が人間だとわかるような伏線が、終盤前にあった気がする」といった感想も多く上がっています。そこで、広川剛志の正体が人間だとわかる伏線についても、深堀りしていきましょう。

広川剛志の正体が人間だとわかる伏線が、「広川剛志とパラサイトたちの会議のシーン」です。このシーンでは、広川集団が、地図を使った会議を行っていました。広川剛志は、きちんと椅子に着席し、地図の方に身体を向けています。一方で、会議に参加した広川剛志以外のメンバーは、地図の方に身体を向けることはありませんでした。この描写が、「広川剛志の正体が人間だという伏線だ」といわれています。

パラサイトは、自分たちの身体を自由に変形させることが可能です。人間のように目の位置は決まっておらず、状況に応じて、様々な場所に目を生やすことができます。そのため、パラサイトは、人間のように地図の正面に身体を向ける必要はありません。

広川集団のメンバーが、様々な姿で地図を見ながら会議をしている中、広川剛志だけは地図の正面に身体を向けていました。そのため「広川集団の会議シーンが、広川剛志がパラサイトではないという伏線だ」と考えるファンが多く、「広川の死亡シーンで、会議シーンの伏線が回収されてすっきりした」といった声も上がっています。

広川剛志が、寄生生物（パラサイト）側になった理由についても深堀りしていきましょう。広川剛志は、「人間は、地球環境を汚し、他の生物を圧迫させている」と考えていました。地球環境の問題に深く取り組む中で、人間の傲慢さに怒りを感じるようになったことも明かされています。

また、広川剛志がパラサイトを肯定的に思っていることがよく分かる発言が、「地球にとって人間が毒となった。だから中和剤が必要となった」です。それに加えて、最後の演説では、「人間の数をすぐにでも減らさねば」とも発言しています。こういった発言から、「広川剛志は、地球環境を守るために、パラサイト側になった」と考察されています。

寄生獣の広川剛志の正体が人間だということや、伏線についてネタバレしたところで、最後の演説についても深堀りしていきましょう。広川剛志は、死亡する前に市役所にある市議会議場で演説を行っています。広川剛志が、最後の演説を行うまでの過程についてネタバレしていきましょう。広川剛志は、東福山市の市長になった後、パラサイトのための食堂を組織的に管理し、パラサイトに人間たちを捕食させていました。

このことに気付いた人々は、パラサイトを駆除することを決意します。そして、自衛隊が中心になって東福山市役所を襲撃し、人間の犠牲を厭わないという作戦を実行し、パラサイトを次々に駆除していきました。広川剛志は、市役所に残っていたため、自衛隊に囲まれてしまいます。しかし、広川剛志はこの状況に動じること無く、自衛隊を相手に最後の演説を行いました。

広川剛志は、最後の演説で「人間の数をすぐにでも減らさねばならない」・「殺人よりも、ゴミの垂れ流しの方が重大だ」・「パラサイトを大事にしなければならない」・「パラサイトが自然界のピラミッドの頂点に立つことで、自然のバランスが回復する」などと発言しています。

それに加え、「人間だけの繁栄だけでなく、生物全体のことを考えている」・「パラサイトよりも、人間が寄生獣だ」とも発言しています。この演説の直後、自衛隊は広川剛志を銃撃しています。この銃撃で、広川剛志は死亡したため、自衛隊への言葉が、広川剛志の最後の演説になりました。

広川剛志の死亡の理由についても、深堀りしていきましょう。広川剛志は、自衛隊の銃撃によって死亡しました。自衛隊が広川剛志を銃撃した理由は、「広川剛志はパラサイトであり、パラサイトの親玉であると考えたため」です。広川剛志は、自衛隊の判断ミスによって殺害されています。しかし、最後の演説では、完全にパラサイト側に立っていたため、「パラサイトだという考えは妥当だ」いった声が多いです。

寄生獣の広川剛志の最後の演説や、正体の伏線などについて深堀りしたところで、広川剛志の家族についてもネタバレしていきましょう。広川剛志は、妻を亡くしており、タツキという息子と二人で暮らしています。息子のタツキは、男子高校生であり、東福山市にある高校に通っています。

タツキは、父親の影響で、パラサイトの存在を否定的に考えてはおらず、「パラサイトによる殺人は、自然の摂理だ」と考えている少年です。クールに振る舞うことが多いですが、周囲からは暗い性格だと思われています。ルービックキューブが趣味であり、素行が悪い生徒とつるんでいるキャラクターです。

広川剛志の息子であるタツキが主人公になった作品が、寄生獣のスピンオフ漫画「寄生獣リバーシ」です。漫画「寄生獣リバーシ」は、「寄生獣」の裏側で起きていた出来事を、タツキの目線で描いているミステリー・サスペンス漫画。タツキは、パラサイトが寄生した人間の殺人鬼・海老沢に、何人もの友人を殺害されてしまいます。

タツキは、このことがきっかけで、犯人の海老沢への復讐を決意します。海老沢を追跡し、復讐を果たそうと行動していく姿を描いたミステリー・サスペンス漫画です。漫画「寄生獣リバーシ」は、漫画「寄生獣」と時間軸が同じに設定されています。そのため、広川剛志はもちろんのこと、田村や草野などといった寄生獣のキャラクターが多数登場します。

漫画「寄生獣リバーシ」作品情報

• 作品名：寄生獣リバーシ
• 原作：岩明均
• 作画：太田モアレ
• 掲載誌：コミックDAYS
• 発表期間：2018年3月〜2021年5月

漫画「寄生獣」は、「世界観が面白い」・「どうなるか予想できない展開が、面白い」といった声が多く人気を獲得し、2014年にアニメ化されました。そこで、アニメ「寄生獣」で広川剛志を演じた声優についても深堀りしていきましょう。

アニメ詳細情報

• 作品名：寄生獣 セイの格率
• 原作：岩明均
• 監督：清水健一
• アニメーション制作：マッドハウス
• 放送局：日本テレビ系列
• 放送期間：2014年10月〜2015年3月

アニメ「寄生獣 セイの格率」で広川剛志を演じた声優が水島裕（みずしまゆう）です。水島裕は、1956年1月18日生まれの声優兼俳優、タレント、ナレーター、司会者で、81プロデュースに所属しています。水島裕は、妹が劇団の活動をしていたことがきっかけで、役者を目指すようになりました。そして、中学在学中に劇団若草に入団し、役者としての活動をスタートさせています。

水島裕は、中学2年生の頃に劇場版「くまのプーさん」で声優デビューを果たしています。その後、タレントとしての活動もスタートさせ、NHK教育の「やっぱりヤンチャー」などに出演し、人気を獲得しました。現在は、俳優やタレント、歌手など幅広く活動している人気声優です。

• アニメ「超人戦隊バラタック」：マック（橘マキト）役
• アニメ「一球さん」：真田一球役
• アニメ「科学冒険隊タンサー5」：海波流（リュウ）役
• アニメ「花の子ルンルン」：セルジュ・フローラ役
• アニメ「タイムパトロール隊オタスケマン」：星野ヒカル/オタスケマン1号役
• アニメ「六神合体ゴッドマーズ」：明神タケル/マーズ役
• アニメ「ときめきトゥナイト」：真壁俊役
• アニメ「魔法の天使クリィミーマミ」：大伴俊夫役
• アニメ「オヨネコぶーにゃん」：雪山モンブラン役
• アニメ「魔法の妖精ペルシャ」：室井力役

• アニメ「オバケのQ太郎」：大原伸一役
• アニメ「魔法のスターマジカルエミ」：結城将役
• アニメ「がんばれ！キッカーズ」：水島雄役
• アニメ「聖闘士星矢」：蜥蜴星座のミスティ役他
• アニメ「Bugってハニー」：高橋原人役
• アニメ「魔法のアイドルパステルユーミ」：三沢恭平役
• アニメ「真・女神転生Dチルドレンライト＆ダーク」：ランド役
• アニメ「ふぉうちゅんドッグす」：ドッチ役
• アニメ「SUBMARINE SUPER 99」：沖五郎役
• アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」：長老役

漫画「寄生獣」は、アニメ化された2014年と翌年の2015年に、2部構成で実写映画化されたことでも話題を集めました。そこで、実写映画「寄生獣」で、広川剛志を演じた俳優キャストも紹介していきましょう。

映画「寄生獣」詳細情報

• 作品名：寄生獣/寄生獣完結編
• 監督：山崎貴（やまざきたかし）
• 脚本：古沢良太、山崎貴
• 制作会社：ROBOT
• 公開日：2014年11月29日（寄生獣）、2015年4月25日（寄生獣完結編）
• 興行収入：20.2億円（寄生獣）、15.0億円（寄生獣完結編）

実写映画「寄生獣」で広川剛志を演じた俳優が、北村一輝（きたむらかずき）です。北村一輝は、1969年7月17日生まれの俳優で、株式会社PANDAに所属しています。北村一輝は、「海賊になりたい」といった思いが役者を志すきっかけになり、19歳の頃に上京。役者を目指して、多くのオーディションを受けています。

北村一輝は、エキストラとして作品に出演するものの、知名度が上がらず、一度役者を辞めています。役者を辞めてから、4年程度海外で放浪生活をしていました。しかし、「このままではいけない」と思い立ち、帰国後に、再び俳優として活動をスタートさせています。北村一輝は、1999年の映画「皆月」や、「野本黒社会LEYLINES」などでの演技力が高評価を獲得。今では、多くの作品に出演している人気俳優です。

• 映画「日本黒社会LEY LINES」：呂龍一役
• 映画「皆月」：アキラ役
• 映画「弱虫（チンピラ）」：北爪修役
• 映画「龍が如く劇場版」：桐生一馬役
• 映画「ガリレオシリーズ」：草薙俊平役
• 映画「KILLERSキラーズ」：野村役
• 映画「猫侍」：斑目久太郎役
• 映画「無限の住人」：黒衣鯖人役
• 映画「億男」：百瀬栄一役
• 映画「妖怪大戦争ガーディアンズ」：渡辺綱役

• ドラマ「天地人」：上杉景勝役
• ドラマ「大奥」：徳川家定、柳丈役
• ドラマ「医龍-TeamMedicalDragon-」：霧島軍司役
• ドラマ「ATARU」：澤俊一役
• ドラマ「ホワイト・ラボ〜警視庁特別科学捜査班〜」：一ノ瀬聡士役
• ドラマ「蛭川〜平日午後3時の恋人たち〜」：加藤修役
• ドラマ「破門」：桑原保彦役
• ドラマ「スカーレット」：川原常治役
• ドラマ「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」：南武修介役
• ドラマ「波よ聞いてくれ」：麻藤兼嗣役

漫画「寄生獣」の広川剛志は、人間でありながらパラサイトの存在を肯定し、パラサイトに協力していた人物です。そのため、「広川剛志は人間の敵だ」と考える人もいますが、「広川剛志の最後の演説が好き」といった声も多く上がっています。「寄生獣のキャラの中で、広川剛志が一番好き」といった声も多い人気キャラクターです。

「寄生獣」の広川剛志は、漫画連載当初から人気を獲得しており、映画化が発表されると、「広川のキャストは誰になるのか」と話題を集めていました。その後、映画「寄生獣」を見たファンからは、「北村一輝の演技が、広川のイメージ通りだった」・「原作よりも、映画のほうが広川が魅力的」といった感想が多くあがっています。

映画「寄生獣」の広川の演技力が評価されていますが、アニメ「寄生獣」の広川も「イメージ通り」と高評価を獲得しています。「アニメの広川の声が好き」といった声や、「アニメの広川がリアルすぎる」・「アニメの広川が原作のイメージ通りで好き」といった声が多く、アニメ声優を評価するファンが多いです。

漫画「寄生獣」の広川剛志は、物語の終盤まで人間であることは明かされませんでした。そのため、「広川剛志は、人間？パラサイト？」と疑問の声が多くあがっていました。そのため、広川の正体がわかる伏線を探すファンも多く、会議シーンでの伏線は一躍話題を集めました。その上で、「見事な伏線だった」といった声が多く、評価されています。

「寄生獣」の広川剛志は、パラサイトたちに協力している男性で、東福山市の市長を務めています。広川剛志のプロフィールや、正体がわかる伏線、実写映画のキャストや、アニメ声優などを見て気になった方は、一度「寄生獣」を見てみてはいかがでしょうか？