【フェアリーテイル】グレイは闇落ちした？裏切りの理由や死亡についてネタバレ解説

この記事では、フィオーレ王国の魔導士ギルド「妖精の尻尾」に所属する魔導士グレイを特集します。これから、グレイの闇落ち・裏切りの理由や死亡についてネタバレ解説していきますが、まずはその前に『フェアリーテイル』の作品情報をお届けしましょう。最初に『フェアリーテイル』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『フェアリーテイル』（FAIRY TAIL）は、真島ヒロによる日本の漫画作品で、講談社の「週刊少年マガジン」にて2006年から2017年まで連載されました。2020年2月までの単行本の発行部数は、累計7200万部に達しています。

メディア展開としては、テレビアニメが第1期から第3期ファイナルシリーズまで制作され、2009年から2018年にかけてテレビ東京系列にて放送されました。また、2009年7月からは原作の続編『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』が上田敦夫の作画により「マガジンポケット」で連載されています。

立派な魔導士を目指す少女ルーシィは、ある日、この物語の主人公で滅竜魔導士のナツと人語を話す青い猫ハッピーに出会います。彼らは魔導士たちに仕事を斡旋するギルドの一つ、「妖精の尻尾（フェアリーテイル）」に所属しており、ルーシィもその仲間に加わることになりました。王国最強と言われながらも問題児たちの多い「妖精の尻尾」で、ルーシィはナツやハッピーと共に様々な依頼に挑んでいくことになりました。

ここからは、この記事のメインテーマである『フェアリーテイル』のグレイの話題に移ります。グレイは、フルネームを「グレイ・フルバスター」といい、右胸の紺色の紋章が印象的な黒髪の美青年です。X766年生まれで、年齢は初登場時18歳、物語後半では19歳になっています。

グレイの正体は、フィオーレ王国を代表する魔導士ギルドの一つ、「妖精の尻尾」に所属する魔導士であり、妖精の尻尾の中でも上位の実力者として知られています。言葉は乱暴でぶっきらぼうであり、ライバル視しているナツとは幼い頃から頻繁に衝突してきました。こうした正体からグレイにクールな印象を持つかもしれませんが、実はとても仲間思いの性格をしています。

また、好きなものは面白いことで、逆に嫌いなものはナツだと公言してはばかりません。それでも、戦闘中や緊急時などではナツと協力し合い、言葉に表さなくてもお互いを認め合っているという微妙な関係を保っています。

グレイの正体は、氷の造形魔導士です。しかし、経験を積んでいくに従い氷の滅悪魔法を使えるようになり、今では氷の滅悪魔導士としても知られるようになりました。氷の造形魔法とは、最初に氷で武器を作り、それを自由自在に操る魔法です。彼は15種類もの氷の造形魔法を習得しています。

これには氷の槍で攻撃する「槍騎兵（ランス）」や自己防衛に使う「盾（シールド）」、相手を切り裂く「氷刃・七連舞（ひょうじん・ななれんぶ）」などが含まれます。さらに、グレイは悪魔に対抗するための氷の滅悪魔法も使えます。これは父シルバー・フルバスターから受け継いだ魔法になります。

グレイは氷の造形魔法と滅悪魔法を巧みに使い、高度な魔法を組み合わせて戦います。このことから、彼の力はフェアリーテイルのキャラクターの中でも上位に位置する強さを持っていると考えられています。

続いて、『フェアリーテイル』のグレイの正体や過去を探っていきます。前述のように、グレイの正体は氷の造形魔導士ですが、幼少期にゼレフ書の悪魔「デリオラ」によって故郷が破壊されたという過去を持っています。激しい襲撃にもかかわらず何とか生き残り、後に師匠となるウルに保護されました。グレイはデリオラ打倒を心に誓い、ウルの元で修行し、兄弟子のリオン・バスティアと共に成長しました。

氷の魔法を身につけたグレイとリオンはデリオラに立ち向かいます。しかし、まだ未熟だった二人は命を落としかけます。そのため、ウルが二人の代わりに、デリオラを封印したのです。しかし、この出来事が後にグレイとリオンの間に溝を生んでしまいました。

氷の造形魔導士という正体を持つグレイには、仲間を裏切り、闇落ちしたという噂があります。それは本当なのでしょうか？また本当だったとしても裏切りにはどのような理由が隠されているのでしょうか？この裏切りとその理由を探るには、『フェアリーテイル』の「冥府の門」編を読む必要があります。彼は、そのころギルド「冥府の門」との事件を経てゼレフに敬愛の念を抱くようになり、黒魔術教団に身を置いていました。

彼が闇落ちし裏切り行為をした理由ですが、それは敵の裏をかくための作戦でした。妖精の尻尾が解散した後、グレイはゼレフを信奉する黒魔術教団を壊滅させるためにスパイとして潜入していたのです。裏切りの理由ですが、氷の造形魔導士という正体を持つグレイの見せかけの行為でした。

また、グレイは、裏切りをしただけでなく、一度死亡したとも伝えられています。はたして「一度死亡した」とはどのようなことなのでしょうか？この事件は、エクリプスから現れた竜との戦いにおいて起こりました。

具体的には、グレイは女性魔導士のジュビア・ロクサーを庇いながら戦っていた際、その行動が元で死亡してしまったのです。しかし、グレイの師匠であるウルの娘ウルティアが時間を操る魔法を使い、死亡したグレイは生き返ることができました。

ここからは、グレイと関わりの深い二人の女性との関係をネタバレ解説していきます。グレイは『フェアリーテイル』のヒロイン、ルーシィに好意があるとの噂があり、また他方では、女性魔導士のジュビアに思いを寄せられていました。

まず、グレイとルーシィとの関係ですが、ネタバレしますと『フェアリーテイル』作中には、「ルックスはかなり好み」「少し気がある」というグレイの思いを匂わせる描写があります。このことから、少なくとも作品の序盤ではグレイがルーシィに好意を持っていたことは確かなようです。

しかし、その後はルーシィに対するグレイの好意を示す素振りや言動は描かれておらず、またルーシィもグレイのことを気にしている様子はありません。したがって、グレイとルーシィとの関係は現在も友人関係のままであり、それ以上の進展はないと考えられます。

次に、グレイに思いを寄せるジュビア・ロクサーとの関係について見ていきましょう。ジュビアは、初登場時17歳の女性魔導士で、当初は「幽鬼の支配者」に所属し、「エレメント4」の一員として活動していました。ジュビアは、水を操る魔法「ウォーター」を使い、自分の身体を水に変えることもできます。物理攻撃を無効化できるのが強みですが、電撃や水蒸気などの熱による攻撃が弱点です。

グレイとジュビアは最初、所属するギルド同士が対立していたため、敵対関係にありました。しかし、ネタバレになりますが、ギルド同士の争いの中でグレイと対峙したジュビアが彼に一目惚れしてしまいます。その結果、手を抜いたジュビアにグレイは勝利します。その後、ギルド同士の抗争が収まり「幽鬼の支配者」が解散すると、ジュビアは「妖精の尻尾」に移籍することになりました。

ジュビアはグレイに猛アタックをかけますが、グレイは鈍感なのかジュビアの好意に全く気づいておらず、二人の恋の行方は不透明なままでした。ところが、ネタバレしますと、変化は「大魔闘演武編」で訪れます。ジュビアの想いにグレイが気付き、妖精の尻尾が解散すると、二人は一緒に生活を始めたのです。

やがて、グレイとジュビアは、ある大きな争いに巻き込まれます。そして、最終的に二人は自ら命を絶つことを選択する羽目に陥ります。ところが、ネタバレしますと、最後にジュビアは自身の体を魔法で血液に変えてグレイに輸血し彼を救うのです。グレイを助けたことでジュビアは死亡したかに見えましたが、実は彼女も死亡せず生き抜いていました。

グレイはやむを得ない理由から、闇落ちや裏切り行為を行っていました。また、本作主人公ナツとの間では、しばしば対立しケンカすることもありました。しかし、グレイは実は仲間想いな一面も持っています。特に女性メンバーに優しい態度で接する場面が描かれています。

幼い頃から同じギルドで暮らしていたエルザにも、最初は心を開かない様子でした。しかし、グレイは孤独なエルザのことを気にかけていました。細やかな気配りで周りを気遣う、仲間思いな一面が見え隠れしていました。

グレイは、師匠のウルから氷の造形魔法を学びました。師匠の教えを忠実に守って依頼を遂行します。おそらく、ウルがデリオラを封印するために命を賭けたことが、彼の師匠に対する姿勢を決定づけたと考えられます。グレイは師匠のウルを誇りに思っており、師匠に対する誠実さが彼のかっこいい魅力となっています。

グレイには無自覚に服を脱いでしまう癖があり、周囲からの指摘で初めて気づく様子が描かれています。この服を脱ぐ癖は、師匠のウルが修行の際にグレイの服を脱がせたことに由来しています。彼の鍛え上げた裸体は見事の一言で、その癖も彼のかっこいい魅力の一つとなっています。

ここで、アニメ『フェアリーテイル』のグレイ役の声優、中村悠一（なかむら・ ゆういち）を紹介します。中村悠一は、1980年2月20日生まれ・香川県木田郡庵治町（現在の高松市）出身の男性声優で、インテンションに所属し、ナレーターとしても活動しています。

中村悠一は、高校卒業後の1998年、声優の道を志し上京し代々木アニメーション学院に入学しました。2000年に同学院を卒業し、東京ドラマハウスに所属しました。2001年のOVA『D+VINE［LUV］』で声優デビューを果たし、同年にテレビアニメ『電脳冒険記ウェブダイバー』でグリフィオンやライガオン役を獲得し、テレビアニメ初のレギュラーを務めました。

2007年には『おおきく振りかぶって』の阿部隆也役や『CLANNAD』の岡崎朋也役で主演を務め、その後も多くの作品で主要キャラクターを演じ、名声を築いていきました。

2008年に『ノン子とのび太のアニメスクランブル』で第18回最優秀男性声優賞を受賞します。２020年2月には、アメリカのアニメ賞「Crunchyrollアニメアワード2020」で最優秀声優賞日本語部門を受賞し、また、2022年には第16回声優アワードで助演男優賞に輝きました。

次に、アニメ『フェアリーテイル』でグレイを演じた声優・中村悠一の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 呪術廻戦（五条悟）
• おそ松さん（松野カラ松）
• ハイキュー!!（黒尾鉄朗）
• マクロスF（早乙女アルト）
• 魔法科高校の劣等生（司波達也）
• ウルトラマンX（ウルトラマンエックス）
• 機動戦士ガンダム00（グラハム・エーカー）
• ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風（ブローノ・ブチャラティ）
• フルーツバスケット（草摩紫呉）
• ワールドトリガー（迅悠一）

ここまで『フェアリーテイル』のグレイの闇落ち特集をお届けしてきましたが、最後にグレイに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、グレイの熱烈なファンのツイートからです。闇落ちして辛いという感想が多い中、闇落ちしても変わらずに好きだとのことでした。最終的には闇落ちは演技だと判明するので、ホッとしたのではないでしょうか？

続いて紹介するのも、グレイの闇落ちに関するツイートです。闇落ち自体は好きなシチュエーションなのだそうですが、好きなキャラが闇落ちすると心苦しくなるそうです。この方も、最後に闇落ちではなかったと知り、胸を撫でおろしたのかもしれません。

最後に紹介するのは、グレイの死亡に関するツイートです。好きなキャラの死に大変なショックを受けたようですが、最後のウルティアによる打開パターンの予想は的中させていました。

この記事では、「『フェアリーテイル』のグレイは闇落ちした？」と題して、グレイの正体や裏切りの理由、そして死亡についてネタバレ解説してきました。

グレイの正体は、「妖精の尻尾」に所属する氷の造形魔導士であり、氷で武器を作り自由自在に操ることができます。そして、闇落ち・裏切りの理由ですが、ネタバレしますと、それは敵を欺く演技でした。ゼレフを信奉する黒魔術教団にスパイとして潜入し、同団体を壊滅させようとしていたのです。また、竜との戦いでジュビアを庇って一度は死亡しますが、師匠であるウルの娘ウルティアの魔法で生き返ることができました。