【ブルーロック】絵心甚八の過去はノエル・ノアのライバル？正体は元プロ選手？

ブルーロックの総責任者でありながら、その正体が謎に包まれている絵心甚八。作中の断片的な情報から、元プロ選手と考察されています。さらに、世界一のストライカー・ノエル・ノアとは過去にチームメイトであり、彼にライバルと言わしめています。絵心甚八の正体は何者でしょうか。以下では、絵心甚八の過去や正体、元プロ選手の可能性、ライバルだったノエル・ノアとの関係などを考察しました。

青の監獄プロジェクトも最終選考に突入し、選手たちの戦いも苛烈さを増す「ブルーロック」の漫画。原作者は、「神様の言うとおり」等で知られる金城宗幸先生、作画はノ村優介先生です。2018年から「週刊少年マガジン」で連載され、単行本は2023年9月時点で計26巻が刊行されています。

2022年7月からは、「別冊少年マガジン」にてスピンオフ作品が連載されている「ブルーロック」。同年10月からはアニメシリーズが開始され、2024年1月には劇場版が上映予定です。

日本サッカー界のW杯優勝の兆しが見えず、危機感を募らせる日本フットボール連合。そこで、ユース世代のFW選手の育成を目的とする、青の監獄プロジェクトが立ち上げられます。全国から高校生FW選手・300名が招集され、世界一のストライカーの育成を目的とする選抜試験が行われました。そして、プロジェクトはU-20代表の選手登録をかけた選抜試験に変わり、選手たちは日本代表の座をかけて最後の戦いに挑みます。

青の監獄プロジェクトの総責任者であり、帝襟アンリによって招集されたコーチです。身長は189cm、年齢は30歳です。日本サッカーのW杯優勝に対して並みならぬ情熱を持ち、世界一のストライカーを育成する青の監獄を立ち上げた絵心甚八。一方で、サッカー選手としての経歴や過去は一切伏せられており、正体不明の人物として描かれています。

初登場のセリフから強烈なインパクトを放った絵心甚八。同時に、実在の日本サッカーへの痛烈な批判は、現実世界でも大きな波紋を呼びました。作中では、ブルーロックの選手に衝撃を与えると共に、一部の選手から非難されています。しかし、自分の考えに絶対的な自信を持つ絵心は、どのような批判にも動じません。それは、日本フットボール連合の上層部に対しても同じであり、怖い者知らずと呼べるでしょう。

相手が誰であろうと容赦なく、時には辛辣な言葉を投げかけて周囲の反感を買うことも多い絵心の言動は、自己中心的とも評されます。しかし、彼の辛辣な言動は、日本サッカーを変えたいという情熱が秘められていました。また、サッカーの本質や選手を見抜く目にも優れ、的確な指導方針で選手を育成し、サッカー界を変えることにつなげようとします。

日本サッカーが世界一になることに執念を燃やし、作中きってのエゴイストとも呼べる絵心甚八。性格には問題があるものの、指導者としては高い能力を秘めているでしょう。サッカーの本質を理解し、それらを論理的に言葉で説明し、選手たちの成長を促しました。また、選手たちにアドバイスをおくったり、彼らの本気を引き出すプログラムを考えるなど、指導者としてかなりのやり手です。

「ブルーロック」では、SNSにてキャラのプロフィールを公表しています。どのキャラも興味深い回答をする一方、絵心甚八の好きな食べ物には驚いた方も多いでしょう。ちなみに、絵心の好物はカップ焼きそばであり、作中でもよく食べる描写が見られます。現役時代は、体形維持のためにジャンクフードを禁止していた絵心。その反動もあり、引退後はカップ焼きそばを食べるのが「至福の時間」となっています。

ちなみに嫌いな食べ物は、プロテインです。スポーツ経験者ならば、一度は摂取したことのあるプロテイン。現在は飲みやすいタイプもありますが、ひと昔前はかなり飲みにくいものだったと言われています。絵心も、おいしいものは存在しないと断言するほど、プロテインに苦手意識を持っています。

「ブルーロック」が史上最もイカれたサッカー漫画と評される理由の一つになった絵心甚八。作中きってのエゴイストと呼べる絵心のモデルは、ジェラール・ピケ選手と推測されています。スペイン出身で、マンチェスター・ユナイテッドとバルセロナで活躍したジェラール・ピケ選手。過去には、ライバルチームへの挑発的な発言で問題となり、絵心甚八の性格のモデルになったでしょう。

以下では、断片的な情報から推測される絵心の過去や正体、現役時代のライバルと判明したノエル・ノアとの関係を考察しました。

日本フットボール連合の新人職員・帝襟アンリに指名されてコーチに就任した絵心甚八。作中の何気ないセリフから、元プロサッカー選手であった可能性が高まっています。今でこそ不摂生な食生活を送る絵心ですが、現役時代には食事制限にも気を付けていました。体形維持のために、カップ焼きそばなど太るものは食べない生活を送り、かなりストイックな生活だったでしょう。

また、日本フットボール連合からコーチとして招集された理由も、選手時代の実績を見込まれたとも考えられます。しかし、ブルーロックの選手たちは、絵心甚八の名を知りません。この事実から、絵心はプロ選手として活躍できなかった可能性も浮上しました。一方で、プロ入り後に日本サッカーの現実に絶望し、壁にぶち当たったとも考えられます。

まだまだ現役の選手として活躍できる年齢でありながら、早い段階で選手を引退をしたと思われる絵心甚八。もしかしたら、プロ生活での出来事が絵心甚八をエゴイストに形成したでしょう。

食事のシーンからプロ選手だった過去が示唆された絵心甚八。原作漫画の204話では、ノエル・ノアとの知られざる関係が明かされました。世界一のストライカーであり、潔世一の憧れの選手であるノエル・ノア。絵心甚八は元チームメイトであり、「人生最初のライバル」と認めています。同時に、「最悪のサッカー狂い」「今は世界一に憑りつかれた亡霊」とも評しています。

ノエルのセリフは、絵心が欧州サッカー界で活躍していたことを示す伏線と考えられ、日本サッカー界で無名だったことに納得がいくでしょう。また、ノエルからライバル視されている点からも、絵心はトッププレイヤーとして活躍していたとも推測されます。しかし、絵心とノエルがチームメイトだったのは10年以上前、2人が10代後半の頃です。

絵心とノエルの関係も断片的な情報しかないものの、2人には他人には理解できない因縁があったとも考えられるでしょう。その根拠に絵心甚八のサッカーへの考え方や選手の指導方針があげられます。ワイルドカードで、ノエル・ノアと同じ肉体を持つ器を作る実験を試みた絵心。そこで誕生したのが、敗者復活戦を勝ち抜いた國神錬介でした。

二次選考で脱落したものの、ブルーロックへの復帰を目指して鍛錬に打ち込んだ國神。同時に、絵心の実験体として厳しいトレーニングを課されたと推測されます。ノエル・ノアのコピーとも呼べる存在を生み出した、絵心の意図も気になるでしょう。

以下では、ノエル・ノアのセリフからその正体が明かされつつある、ブルーロックの絵心甚八の活躍シーンをネタバレ紹介します。

全国から将来有望な高校生FW選手300名に招集をかけた絵心甚八。登場まもなく過激な発言を繰り返し、かつ理不尽ともいえる入寮テストで多くの選手の反感を買いました。しかし、周囲の反応を気にすることなく、自身のサッカー理論を熱く語りました。そして、ブルーロック・一次選考では、ゼロからサッカーを作ることを目的にリーグ戦を展開します。

その内容は、11人1チームで試合を行い、最終結果で上位2位に入ったチームが二次選考に進めるというものでした。全員がFW選手のため、チームとしてまとまるだけで精一杯です。しかし、これは絵心の想定内であり、選手たちに固定概念を破壊させるためのプログラムでした。これまではFWとしての役目を全うしてきたものの、この選考では個人としての攻めを重視します。

一次選考で0を1に変えることが出来た選手たち。二次選考では、1を100に変える戦いが繰り広げられました。二次選考に通過し、ブルーロックの参加者全員が顔を合わせる中、絵心はここで衝撃的な事実を発します。これまで自分が底辺だと思い込み、もがいてきた選手たちは反発します。一方の絵心は、選手たちの根拠のない自信を壊し、ハングリー精神を育てるために仕組んだと説明しました。

そして、二次選考では、選手同士でチームを作り、最終的に5人1チームでクリアとなる「奪敵決戦（ライバルリー・バトル）」を展開します。この選考は、試合に勝ったチームが負けたチームから1人を引き抜くことができる内容です。己の実力だけでなく、相手に選ばれることも勝敗の鍵を握り、「運」も重要な要素となりました。

三次選考では、世界選抜との強化合宿が実施され、選手たちは世界レベルの高さを自身の実力不足を痛感させられます。その頃、絵心は日本フットボール連合の会議に出席し、ブルーロックの中止を言い渡されます。そこで、危機的状況を打開するため、U-20代表との試合を持ち出しました。同時に、U-20の乗っ取りを目論み、三次選考の内容を変更しました。

まず、U-20戦に出場する選手11人とベンチ入りメンバーを選出するべく、トライアウト（適性試験）を実施します。選手の選出や各自のポジションは絵心自身が選定しており、後に選手たちの才能を開花させる引き金となりました。

U-20戦は、ブルーロックの存続をかけた戦いだけでなく、絵心のもとで鍛えられた選手たちの実力が発揮された一戦でした。相手はユース世代の日本代表であり、ブルーロックの敗北は試合前から濃厚でした。しかし、絵心にとって敗北は想定内です。この一戦で潔たちが活躍し、やがて日本サッカー界を変えることが目的だからです。

試合前半こそブルーロックが優勢であったものの、後半では窮地に陥るブルーロックイレブン。アンリにも焦りが見え始める中、絵心は選手たちを信じます。絵心の策が功を奏したことや、エゴに目覚めた選手たちの活躍により、ブルーロックは逆転勝利を果たしました。日本サッカー界に、新たな可能性を見いだしたブルーロックイレブン。彼らの活躍を受け、絵心甚八も静かにガッツポーズをしました。

U-20日本代表の乗っ取りに成功した絵心は、若手選手たちのさらなる向上を目指し、世界を巻き込んだ新英雄大戦（ネオ・エゴイスト・リーグ）を展開します。欧州5ヵ国の強豪チームの下部組織と世界的ストライカーを招集した新英雄大戦。最終選考では、U-20の元メンバーも参戦し、事実上、次期U-20の代表選手を決める選考会となりました。

新英雄大戦では、イングランド・フランス・スペイン・ドイツ・イタリアから好きなチームを選び、試合後に提示される年棒をランキングに反映させる内容です。全ての試合を終えた時点でのランキングが最終結果となり、上位23位内に入った選手をU-20に登録します。表向きは、U-20の選抜試験にも見えるも、絵心は選手のエゴの覚醒と潜在能力の開花も目指しています。

以下では、「ブルーロック」の絵心甚八と関係の深い2人、帝襟アンリと潔世一との関係についてネタバレ紹介します。

絵心甚八と帝襟アンリの関係はビジネスパートナーであり、共にW杯優勝を目指す共通の目的を持っています。作中では絵心のサポート役を担う他、彼の身の回りの世話も行っています。絵心の無茶苦茶ぶりに戸惑いを見せつつ、日本のサッカー界を本気で考えていることを理解し、信頼を置いているでしょう。また、アンリは絵心をコーチとして指名した人物でもあります。

ノエル・ノアとのライバル関係から、欧州を拠点に活動していたと推測される絵心甚八。しかし、日本ではその名前を知られておらず、無名の選手となっています。一方、帝襟アンリのように知る人ぞ知る名選手だった可能性も否定できません。

絵心甚八にとって、潔世一は他選手と同じように見ており、特別視することはありませんでした。しかし、U-20戦で潔が絵心にアドバイスを求めてきた時、潔への見方が変わったと思われます。ブルーロックでの厳しいトレーニングにより、エゴが目覚めつつあった潔世一。試合でも、次々と科学反応を見せてチームの勝利に貢献しました。

さらに、新英雄大戦では絵心のライバル・ノエルのいるドイツチームに加入し、絵心とノエルの知られざる関係を聞かされています。その後の展開によっては、潔が絵心甚八の知られざる過去を紐解くキーマンになるでしょう。

以下では、辛辣であるもののサッカーの本質を見抜いた内容が目を引く、絵心甚八の名言や名セリフを紹介します。

日本サッカー界を根底から変えるべく、青の監獄プロジェクト（ブルーロック）を計画した絵心甚八。才能とは、「己の能力を証明する力」であり、それら才能を持つ人間こそ天才だと考えていました。同時に、一般的に考えられている才能は、原石だと捉えています。才能とは生まれ持ったものではなく、原石を磨き上げた先にあると解釈できるでしょう。

そして、サッカー選手という原石を磨く手段として、ブルーロックを立ち上げたと考えられます。絵心の選抜試験はどれも無茶無茶な内容でした。しかし、過酷なトレーニングに耐え抜いた選手たちは、己の才能を発揮し始めています。まだまだ、成長段階であるものの、彼らは絵心の考える才能を証明しているでしょう。

「才能」について、一般的な考えとは異なる解釈を披露した絵心甚八。「覚醒」とは、「個人が己を学習する瞬間」と考え、自分で考えて行動した先に生じるものと考えています。この教えは、潔や千切に影響を与え、自らの頭で考え、自分にとって最適な行動に移しています。ミスをしても、そこから何かを学び、次に活かせることが覚醒だと言えるでしょう。

言葉の意味そのまま解釈すると、自分にとって都合の良いように解釈する、または不都合なものから目をそらすと捉えられるでしょう。また、「隣の芝生は青く見える」ように、理想に目をむけてばかりで現実を見ようとしない愚かさとも解釈できます。つまり、自分の弱点から目を背けていることを指摘しているでしょう。

初登場時は自信にあふれた王様キャラだった馬狼照英でしたが、選考が進むにつれてライバルたちの成長の早さに焦りを覚えます。やがて、自分がフィールドの主役でなくなったことを実感し、自信をなくしてしまいます。そんな彼に絵心がかけた言葉がこのセリフです。絶望がふりかかっても諦めないことが大事だと教える絵心甚八。

監督のアドバイスに奮起した馬狼はフィールドの主役から悪役に転じ、再び立ち上がりました。この時の馬狼の奮闘は絵心を震え上がらせ、己の指導が正しかったことを実感したでしょう。

二次選考にて、ブルーロックのトップランカー・糸師凛と対峙した潔世一。潔が負けた理由は運の差だと絵心は説明します。運とは、自分を信じて鍛錬を続けてきた者へ平等に振り続けるものと教える絵心甚八。つまり、運とは自分の日頃の心がけ次第で強運にも悪運にも変えることができるものでしょう。

スポーツの勝敗は運に左右されることもあり、運の差で強敵に打ち勝ったり、格下の相手に敗北することもあります。己の能力を上げるには、運のカラクリを理解することも重要だと教えているでしょう。

原作漫画でもインパクトある登場を見せた絵心甚八。以下では、アニメ版でも衝撃的な登場シーンとなった絵心甚八のアニメ声優を紹介します。

絵心甚八のアニメ声優・神谷浩史さんは、1975年生まれ、千葉県出身の声優、ナレーター、歌手です。声優養成所を経て1994年にデビュー、アニメやゲーム作品、海外作品の吹き替えなど数多くの作品に出演しています。また、第6回～第10回声優アワードにて、最多得票賞受賞を5年連続受賞し、殿堂入りを果たしました。

声優・神谷浩史さんの主な出演作品は、アニメ「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」シャムス・コーザ役、「ワンピース」トラファルガー・ロー役、「進撃の巨人」リヴァイ・アッカーマン役等です。また、特撮への出演も多く、「宇宙戦隊キュウレンジャー」ではショウ・ロンポー、リュウバイオレット等の声を担当しました。

以下では、ノエル・ノアとの関係やその正体にも注目が集まる、ブルーロックの絵心甚八に関する感想や評価を紹介します。

ブルーロックでもっとの謎多きキャラである絵心甚八。ファンの間では元アスリート説が有力視されるも、情報が極端に少ないため憶測の域を出ません。SNSでも絵心甚八の正体が気になるとの声が多く寄せられています。一方で、絵心は過去に行われたブルーロックに似たプロジェクトの被験者説も浮上しています。しかし、それらを示す根拠はないため、絵心の過去はいまだ謎とされています。

元アスリートを彷彿させるセリフや、ノエル・ノアとの関係から絵心甚八の正体は元サッカー選手説が有力となっています。しかし、作中では、絵心甚八という選手を知る者はなく、不自然に思えるでしょう。一方、SNSでは絵心甚八は偽名であり、その正体はサッカー界をにぎわせた選手とも考察されています。もし、絵心甚八が偽名だった場合、帝襟アンリに招集されたこと、潔たちが絵心を知らない理由にも納得でしょう。

潔世一の憧れの選手であり、世界一のストライカーと評されるノエル・ノア。絵心甚八とは元チームメイトであり、人生最初のライバルだったことを明かしています。ノエルとの関係性から、かなりの実力者だったと推測される絵心甚八。しかし、2人の関係はそれ以上は言及されず、いまだ謎に包まれています。SNSでは、ノエルと絵心の間に何かあったのか等、2人の知られざる関係や過去にも注目が集まっています。

絵心甚八の過去や正体、ノエル・ノアとの関係などを考察しました。作中のセリフから、元プロ選手や欧州クラブでの活躍が示唆された絵心甚八。ノエル・ノアからライバル視されていた点からも、現役時代は実力のある選手だったと予想されます。しかし、作中では絵心の正体や選手としての過去は、全く言及されていません。一方、現役時代の出来事がブルーロックの立ち上げにつながったと考えられるでしょう。