【トライガン】ウルフウッドの正体と強さは？最期・死亡シーンや名言も紹介

「トライガン」の人気キャラであり、ヴァッシュの盟友であるウルフウッド。表向きは巡回牧師を名乗り、スタンピードでは葬儀屋を営んでいます。また、バトルでは巨大な十字架を武器に戦い、圧倒的な強さをみせつけました。以下では、「トライガン」のウルフウッドの正体や強さ、名言についてネタバレ紹介します。その他、ウルフウッドの年齢やミリィとの関係、最期・死亡シーン、アニメ声優などもまとめました。

1995年に「月刊少年キャプテン」で開始されたガン・アクション漫画「トライガン」。原作者は内藤泰弘先生で、1997年からは「ヤングキングアワーズ」にて「マキシマム」として連載されました。単行本は、「無印」は全3巻、「マキシマム」は全14巻で構成されています。

アメコミに強い影響を受けて誕生した作品であり、海外でも高い人気を誇る「トライガン」の漫画。1998年にテレビアニメが放送され、深夜アニメの先駆けとなりました。また、2023年1月には新作オリジナルアニメとして、2作目が放送されました。

日々の暮らしもままならないほど荒廃した土地を旅するヴァッシュ・ザ・スタンピード。かつては賞金首をかけられた凄腕のガンマンであり、ある目的から旅を続けていました。平和主義者を自称しながら、行く先々でトラブルを起こし、時にはガンマンに命を狙われるヴァッシュ。ガンマンとの戦いに明け暮れながら、己の信念に従って人々に救いの手を差し伸べていきます。

暗殺集団GUNG-HO-GUNSのメンバーであり、ヴァッシュをナイブズの元へ案内する役目を任されたウルフウッド。しかし、旅を続けるうちにヴァッシュの考えに共感し、彼の盟友となりました。表向きは巡回牧師（葬儀屋）を名乗るも、聖職者とはかけ離れた外見や嗜好からテロ牧師と呼ばれています。また、敵の命を奪うことに容赦なく、不殺を信条とするヴァッシュと険悪になったことがありました。

プロフィールは、年齢や身長を含めて詳細は不明とされています。作中では、10代前半で孤児院を出て6年が経過したことから、年齢は20歳前後と推測されます。しかし、ウルフウッドの見た目は実年齢より年上にも見え、読者からも20代～30代と予想されました。また、孤児院で共に過ごした子供たちからも、ウルフウッドだと分からず、孤児院を去ってから外見がかなり変わったと推測されます。

その理由は、ウルフウッドが受けたミカエルの目による肉体の代謝促進薬の副作用によるものと判明しています。肉体の代謝を促すために老化も早まってしまい、結果、実年齢より年上に見える外見になってしまったでしょう。しかし、旧アニメ版では、ウルフウッドの生体強化の設定はないため、外見の通りの年齢20代～30代くらいと推測されます。

「トライガン」の旧アニメ版にて、ウルフウッドと恋仲になったミリィ・トンプソン。原作漫画では、ベルナルデリ保険協会の外交員であり、メリル・ストライフの業務をサポートしています。女性としてはかなり大柄な体格であるものの、性格は優しくておっとりしています。また、かなりの怪力であり、大口径スタンガンを軽々と持ち上げる姿から「スタンガン・ミリィ」の異名がつけられました。

ウルフウッドを語るうえで欠かせない女性キャラであるミリィ。しかし、2人の恋愛関係は旧アニメ版オリジナル設定となっています。そのため、原作版とスタンピード版では、ミリィとの恋愛シーンはありません。

以下では、「トライガン」のウルフウッドの正体や、実年齢より年上に見える理由、強さなどをネタバレ紹介します。

GUNG-HO-GUNSのメンバーでも上位に入る強さを誇るウルフウッド。彼の正体は、生体強化手術と肉体の代謝促進薬を入れられた肉体改造人間と判明しています。幼少期から孤児院で暮らし、子供たちから「ニコ兄」と慕われていたウルフウッド。孤児院の世話役のメラニィおばさんからも信頼され、子供たちのまとめ役を担っていました。

実は、ウルフウッドが過ごした孤児院は、ミカエルの眼による暗殺者の養成施設でもありました。ウルフウッドも、仕事があると呼び出され、暗殺者としての教育を受けました。同時に、生体強化手術も施され、肉体の代謝促進薬も摂取させられます。ウルフウッドが実年齢より年上にみられる理由はこの薬の影響とされています。薬の副作用で老化が促され、昔の面影が全くありませんでした。

暗殺者になる教育や肉体改造を施されながら、孤児院の正体を突きとめたウルフウッド。まずは、孤児院の運営者でもあった師匠マスター・チャベルを殺害しました。その後、彼の背後にいるナイブズに近づくべく、チャベルとしてGUNG-HO-GUNSに潜入します。しかし、ナイブズを倒すことはできず、反対にヴァッシュを連れてくることを命じられました。

原作では孤児院育ちで、暗殺者としての肉体改造を受けたウルフウッド。しかし、旧アニメ版ではウルフウッドの正体に変更が加えられています。まず、ウルフウッドの正体について、原作では巡回牧師を名乗っています。一方、旧アニメ版では殺し屋に変更され、さらにGUNG-HO-GUNSの補欠メンバーに変更されました。

ちなみに、ウルフウッドを暗殺者に育てた師匠は、チャベル・ザ・エバーグリーンであり、GUNG-HO-GUNSのメンバーと判明しています。このように、原作での改造人間という設定が無くなった旧アニメ版のウルフウッド。キャラ設定に変更点が加えられたことで、その最期や死亡シーンも原作と異なる内容となっています。

ウルフウッドのフルネームは「ニコラス・D・ウルフウッド」であり、「D」はミドルネームとなっています。本来ならば「D」は名前の略称であるものの、ウルフウッドのものは「ドコノクミノモンジャ ワレ スマキニシテ シズメタルカ コラ」と表記されます。変換すると「どこの組の者じゃ ワレ 簀巻きにして 沈めたるか コラ」となり、耳を疑ってしまうような内容でしょう。

実は、ウルフウッドのミドルネームは、作者・内藤泰弘先生の冗談から考案されたものでした。ミドルネームは考えていないとの指摘を受け、「D」の意味を明かした内藤先生。もしかしたら、これらの指摘に対抗するために、あえて長いミドルネームを考えたでしょう。

GUNG-HO-GUNSでも上位の強さを誇るウルフウッド。彼の強さの源は、巨大な十字架を模したパニッシャーです。巡回牧師（葬儀屋）を名乗りながら、作中では聖職者らしからぬ行動が目立つウルフウッドらしい武器といえるでしょう。また、戦闘力もかなり高く、「ニコラス・ザ・パニッシャー」という異名を持っています。

以下では、「トライガン」から読者の涙を誘ったウルフウッドの最期・死亡シーンや、ウルフウッドの名言を紹介します。

自身が身を寄せていた孤児院がチャペルに占領され、子供たちや世話役のおばさんを人質に取られてしまったウルフウッド。彼らを救うべく、たった1人で教会に乗り込みます。リヴィオとチャペルの順に撃ちあい、互角の戦いを見せる両者。しかし、リヴィオがもう1つの人格・ラズロと交代したことで、ウルフウッドは苦戦を強いられます。一度に2人を相手に戦った末、重傷を負いました。

その時、ヴァッシュが助太刀に現れ、ウルフウッドは薬を服用することで傷を回復させました。その後も、撃たれるたびに身体を回復させ、壮絶な戦いに勝利しました。人質となった子供たちも解放され、安堵したのもつかの間、ウルフウッドの身体に異変が生じます。実は、薬の過剰摂取したことで肉体がボロボロになっていました。

肉体が限界に達し、ウルフウッドは動くことが出来なくなります。一方、リヴィオとラズロにも変化が生じ、ウルフウッドの生き方に感化され、ラズロを消滅させました。そして、リヴィオによって戦闘は終わりを迎え、孤児院に平和が訪れました。ヴァッシュと共にベンチに腰掛け、彼に対する謝罪の言葉を述べるウルフウッド。心残りといえば、孤児院の仲間たちに自分のことを気づいてもらえなかったことでしょう。

暗殺者としての肉体改造を受けたことで、ウルフウッドの外見は実年齢よりも年上に見られました。また、孤児院を出て6年しか経過していなかったものの、彼の外見は大きく変わっていました。しかし、孤児院時代の仲間を大切に思う気持ちだけは変わっていません。暗殺者となった後も、陰ながら仲間を助けてきたウルフウッド。しかし、彼らに対する後ろめたさから、ニコラスと名乗れずにいました。

このまま、ニコラスだと気付かれることなく、静かに死を迎えると覚悟した時、孤児を乗せた避難船から、紙吹雪が降り注ぎます。実は、孤児院での戦闘中、ウルフウッドの正体がニコラスだと見抜いていたメラニィおばさん。今ではすっかり外見が変わってしまったものの、中身はニコラスのままだったでしょう。

紙吹雪を見て、孤児院の仲間たちが自分のことに気が付いてくれたと察したウルフウッド。天国へ旅立つ彼のために、教会の鐘が鳴らされました。その後、ウルフウッドの遺体はヴァッシュの手で埋葬され、墓標代わりとしてパニッシャーを突き立てました。

原作では、孤児院時代の仲間と再会を果たし、幸せな最期を迎えたウルフウッド。彼の死亡シーンは、涙を誘う感動的なものでしょう。一方、旧アニメ版では、原作と異なる最期・死亡シーンとなりました。師匠のエバーグリーンの命令を受けたウルフウッドは、ヴァッシュの殺害に挑みます。しかし、ヴァッシュの人柄に惹かれ、彼の仲間になるべく、師匠と対立しました。

師匠に勝ち、晴れてヴァッシュの仲間となったウルフウッド。しかし、戦いはまだ終わっておらず、レガードの能力によって、エバーグリーンが操られます。そして、自分の意思とは無関係に、ウルフウッドの背後へ銃を放ちました。銃撃を受けたウルフウッドは、ヴァッシュと一緒に行けないことを悟ります。最期の時を迎え、孤児院の仲間や恋人のミリィの姿が脳裏に浮かびました。

一方、自らの手で弟子を死亡させてしまったエバーグリーンは、レガードとナイブズに挑みます。しかし、再びレガードの能力にかかり、ナイブズの手で殺害されました。

「トライガン」の原作やアニメ版で数多くの名言を生み出してきたウルフウッド。心に響くセリフの数々でファンを魅了し続けています。ウルフウッドのセリフは、どれも名言と呼べる素晴らしいものでしょう。その中でも彼の最期の言葉となった以下の名言は、多くの読者の涙を誘いました。大切な仲間を守るため、自らを犠牲にして戦い抜いたウルフウッド。

全ての元凶であったチャベルを倒し、孤児院時代の仲間だったリヴィオをラズロから解放させることに成功しました。しかし、肉体の回復を促進するために強化剤を使い、副作用として寿命が縮んでしまいます。肉体の限界を感じたウルフウッドは、自身の死亡を悟ります。最期の時を、ヴァッシュと共に過ごすことに決めました。

教会のベンチに並んで座り、酒を酌み交わすヴァッシュとウルフウッド。出会ったばかりの頃は、不殺に対する考えから、険悪なムードを漂わせることもありました。しかし、ヴァッシュと行動を共にする中で、彼の行動理念に理解を示すようになります。出会って間もない頃、ウルフウッドは、ヴァッシュの笑顔が空っぽであることを見抜き、指摘しました。

後に、ヴァッシュの内に秘める苦悩を知り、自分と似ていると感じていたでしょう。最期の時を迎え、その件について謝罪の言葉を述べたウルフウッド。ヴァッシュの笑顔で旅立ちたいとの思いから、彼には笑顔でいることをお願いしました。

以下では、「トライガン」のウルフウッドの武器である「パニッシャー」の概要や原作・旧アニメ版での設定の違いなどを紹介します。

ウルフウッドの武器であるパニッシャーは、内部にマシンガン2丁とロケットランチャーを装備した十字架です。巡回牧師であるウルフウッドらしい武器であり、普段は布に巻いて運んでいます。ミカエルの眼で代々継承され、扱うことが許されることが名誉と言われるパニッシャー。作中では、マスター・チャペルやラズロの使用が確認できます。

パニッシャーは大きさはもちろん、攻撃力も非常に高く、組織で一流と認められた暗殺者でなければ扱うことが許されない武器です。一方、人間に匹敵するサイズから、重量もかなりのものと推測されます。そのため、パニッシャーを扱うには肉体改造によって筋力を上げる必要があるでしょう。また、パニッシャーの製造も難しいといわれ、ウルフウッドが所有する個体は10丁目とされています。

原作では大型の機関銃として使用されてきたパニッシャーでしたが、旧アニメ版ではガンラックに変更されています。十字架の横部分が収納スペースとなり、内部には多くの拳銃が保管されていました。一方、ストーリー後半からは、原作と同じく武器として扱われています。ウルフウッドの死後、彼のパニッシャーを引き継いだヴァッシュ。ネイブズとの最終決戦での切り札としてパニッシャーを持ち出しました。

旧アニメ版では大幅な変更が行われたパニッシャーですが、「スタンピード」版では原作を踏襲し、十字架型の機関銃として登場しています。戦闘では、十字架の下の部分を敵に向け、虚烈なビームを放って攻撃を繰り出します。また、スタンピードでは、ウルフウッドは葬儀屋という設定に変更されました。そのため、作中では、死者を弔う際の祭壇代わりとしてパニッシャーを活用しています。

見た目は十字架であるものの、内部は機関銃の装備が備わっているパニッシャー。独特の形状とかっこいいネーミングが目を引く武器には元ネタがありました。まず、十字架方型の機関銃は、映画「デスペラード」のギターケースが元ネタと考察されています。ギターケースから機関銃やミサイルが放たれるシーンから、パニッシャーが生み出されたでしょう。

一方、パニッシャーの元ネタは名前にも見られ、アメコミのヒーロー「パニッシャー」からつけられたと推測されています。実は、大のアメコミ好きで知られる作者・内藤先生。「トライガン」の漫画にもアメコミの影響が見られ、海外でも高い人気を誇っています。ちなみに「パニッシャー」とは、「罰を与える者」を意味し、ウルフウッドに相応しい武器といえるでしょう。

以下では、「トライガン」からウルフウッドの旧アニメ版・スタンピード版のアニメ声優のプロフィール等を紹介します。

ウルフウッドの旧アニメ版の声優・速水奨さんは、1958年生まれ、兵庫県出身の声優・歌手・俳優です。舞台活動を経て声優に転身し、アニメやゲーム作品、海外作品の吹き替えなど幅広いジャンルに出演しています。声優・速水奨さんの主な出演作品は、アニメ「超時空要塞マクロス」マクシミリアン・ジーナス役、「超時空世紀オーガス」桂木桂役、「勇者エクスカイザー」エクスカイザー役等です。

ウルフウッドのスタンピード版の声優・細谷佳正さんは、1982年生まれ、広島県出身の声優で、声優養成所を経て2004年から声優活動を行っています。声優・細谷佳正さんの主な出演作品は、アニメ「ゴールデンカムイ」谷垣源次郎役、「テニスの王子様」白石蔵之介役、「鬼滅の刃」獪岳役、「BANANA FISH」フレデリック・オーサー役等です。

以下では、圧倒的な強さやかっこよさ、ミリィとの恋愛模様に注目が集まった、「トライガン」のウルフウッドに関する感想や評価を紹介します。

原作・旧アニメ版共に壮絶な最期を迎えたウルフウッド。死亡シーンこそ大きく異なったものの、どちらもファンの涙を誘う悲しい結末となったでしょう。原作版では、最期の時をヴァッシュと過ごし、ここでも数多くの名言を残したウルフウッド。また、孤児院の仲間たちから、自分がニコラスだと気が付いてもらえ、幸せを噛みしめながら天国へ旅立ちました。SNSでも、ウルフウッドの死亡シーンに泣いたとの感想も見られます。

実年齢より年上に見える外見もあいまって、かっこいいと高い人気を誇るウルフウッド。実際の年齢がかなり若いことは、多くの読者に衝撃を与えました。このように年齢と外見とのギャップも魅力にあげられるウルフウッドですが、SNSでは男前すぎる、多くの名言を残したとの声も寄せられています。ウルフウッドといえば、「トライガン」の名言の宝庫であり、彼のセリフの多くは名言としてファンに支持されています。

「トライガン」のウルフウッドといえば心に響く名言が支持される一方、旧アニメ版でのミリィとの恋愛関係も注目されています。ミリィとの恋仲を深めるも、その直後にウルフウッドは突然の死を迎えました。SNSでは、ミリィと共に幸せになってほしかったと、ウルフウッドの死を惜しむ声が見られます。また、「トライガン」のベストカップルとして、ウルフウッドとミリィの名も挙がっています。

「トライガン」のウルフウッドの正体や最期・死亡シーン、年齢の謎、ミリィとの関係、名言、アニメ声優などを紹介しました。外見と比べて実年齢が若いことや、旧アニメ版でのミリィとの関係が注目されたウルフウッド。心に響く名言を多く残したキャラとしても親しまれ、ファンから根強い人気を誇っています。