トライガンの名言集！ヴァッシュやナイブズの名シーン・名セリフを一挙に紹介

「トライガン」といえば、己の信念をかけて戦うヴァッシュ達の活躍はもちろん、かっこいいセリフもファンを魅了しています。過酷な世界を生き抜いてきた彼らのセリフは、人生について考えさせられるでしょう。以下では、「トライガン」からヴァッシュやナイブズ、うふるウッドの名言や名セリフ・名シーンを紹介します。

地球からはるか遠くの砂漠の惑星を舞台にしたガンアクション「トライガン」。内藤泰弘先生の漫画で、1995年～1997年にかけて「月刊少年キャプテン」にて連載されました。1997年からは「ヤングキングアワーズ」にて「トライガン・マキシマム」の連載を開始し、2007年に完結しました。

地球からはるか遠くにある砂漠の惑星・ノーマンズランドは、二重恒星・高重力の影響により過酷な自然環境が広がっていました。人々は荒廃した大地を耕して細々とした生活を送るも、それらもガンマンによって脅威にさらされていました。そのような世界に生まれ、ある目的から旅を続けるヴァッシュ・ザ・スタンピード。己の信念を貫くべく、ガンマンたちと戦いに挑みます。

以下では、大切な人々を守ろうと奮闘する「トライガン」のヴァッシュ・ザ・スタンピードの名言や名シーン・名セリフを紹介します。

亡き父親が設計した砂蒸気船・フロウリッシュ号の強盗に出たカイト。しかし、バド・ラド団に協力した結果、多くの犠牲者を出してしまいます。人々の命を奪ってしまったことを後悔するカイトに、ヴァッシュは劇を飛ばします。彼自身も、育ての親であるレイを亡くしており、ヴァッシュが旅を続ける理由にもなっていました。

高額の賞金首がかけられ、世界中のガンマンたちに狙われているヴァッシュ。レガートの刺客の襲撃を受けるも、ヴァッシュは刺客たちの命を奪うことはしませんでした。しかし、刺客たちはレガートの手で十字架にかけられ、殺害されました。部下の命すら軽んじるレガートに怒りを覚えたヴァッシュ。レガートを倒すべく、宣戦布告しました。

銃社会において、刀一本で渡り歩いてきた雷泥・ザ・ブレードでしたが、人間を斬ることに飽きたとの理由から、ヴァッシュに死合いを申し込みます。雷泥の敗北に終わったものの、ヴァッシュはトドメを刺すことなく、背中を向けました。相手が隙を見せたことで、刀を振りかざした雷泥。ヴァッシュも背後の気配に気づくも、振り向いた時にはウルフウッドの銃が雷泥を向いていました。

雷泥の銃殺を目の当たりにし、ウルフウッドに詰め寄るヴァッシュ。一方、ウルフウッドは、自分が撃たなければヴァッシュがやられていたと言い放ちます。そして、自分の考えが間違っているならば、銃で撃ち殺せと自らに銃口を向けました。しかし、ヴァッシュは引き金を引くことはなく、ウルフウッドの見限りの早さや心の弱さを指摘しました。

精巧な操り人形を武器に戦うレオノフ・ザ・パペットマスター。ヴァッシュとは、彼の幼少期に出会っており、かつては「エミリオ」と名乗っていました。レオノフの気力を奪うべく、彼の父親との思い出を語るヴァッシュ。一方、交戦の舞台となった船は下層が崩壊し、レオノフの最愛の女性を模したイザベラ人形が落下します。

人形の落下を受けて、レオノフも船から飛び降りようとするも、ヴァッシュに引き留められます。人形の操り糸でレオノフの救助を試みるも、最後はレオノフの意思で落下しました。

メリル救出の際、ヴァッシュは拘束されたミリオンズ・ナイブズと対面します。プラントの自生種として誕生し、人間に憎悪をたぎらせるナイブズ。害悪とみなした人間を滅ぼすべく、ヴァッシュに協力を要請します。しかし、プラントと人間の共存を目指すヴァッシュは、ナイヴズの考えに理解を示そうとしません。人間は悪ではなく、優しさも秘めていたことを身を持って知っていたからでした。

「トライガン」の舞台であるノーマンズランドでは、プラントは人体実験の実験台とみなされていました。女性プラント・テスラの壮絶な最後から、この先もプラントは人間のために利用されると考えるナイブズ。プラントの未来を守るためにも、全人類への復讐を目論見ます。一方のヴァッシュは、人間への憎しみや争いの連鎖から抜け出すことが本当の戦いだ、と信じていました。

ナイブズに捕まり、船に乗せられたヴァッシュとウルフウッド。かつて弱虫だと思っていた男が、自分のために命を懸けてくれたことにヴァッシュは何かを感じます。船の装甲を破壊し、ウルフウッドと共に地上へ帰還したヴァッシュ。地球の人々を守るために、ナイブスとの戦いに挑みます。

以下では、己の欲望に忠実に生きる、「トライガン」のミリオンズ・ナイブズの名言や名シーン・名セリフを紹介します。

人間への激しい憎悪から、同胞に対して強い思いを持つナイブズ。特に、双子の兄弟であるヴァッシュには並みならぬ執着を見せていました。本能のままに生きるナイブスにとって、人間にある程度の情を持つヴァッシュの姿は、受け入れがたいでしょう。ヴァッシュの生き方は、自分に嘘をついているような、苦しいものに見えていたとも推測されます。

ヴァッシュが人間に対して良い感情を持っていても、人間の大半はプラントに対して負の感情を抱いていると訴えるナイブズ。人間にとってプラントとは、桁違いの力を持つ得たいの知れない存在だと認識していたでしょう。この事実をナイブズは理解しており、人間がプラントを受け入れる世界は来ないと考えてきました。

その根拠に、ノーマンズランドで起きている人間とプラントの争いを挙げています。この先も人間とプラントが分かり合うことはないと断言するナイブズ。プラントは人間の憎悪の対象とみなされると、悲観的な考えを示しました。

「トライガン」では、人間への並みならぬ憎悪が強調されるナイブズでしたが、テスラの死亡の真実を知る前は、人間に好意的な感情を持っていました。いつか、プラントと人間が分かりあえる日が来ると信じていたナイブズ。そのためには、人間と多く語り合うことが必要とだと考えていました。また、力では差があるものの、心だけは人間もプラントも変わらないと語っています。

しかし、ステラが人間による人体実験の末に亡くなった事実を知ったことで、ナイブズの人間に対する考えが一変しました。それは、自身が憧れていた人間からの裏切りにも感じられ、ナイブズの心を蝕んだでしょう。

テスラの真実を知り、人間への復讐を目論むナイブズ。人間の道具のように扱われ、命を奪われた同胞の死を哀れみ、彼らの無念を晴らそうと憎悪をたぎらせます。これまで人間に対して淡い幻想を抱いてきたナイブズ。しかし、今は人間への怒りと憎悪に支配される、変わり果てた姿になってしまったでしょう。

自分の生き方にこだわるあまり、数多くの悪事に手を染めてきたナイブス。彼がこの世界で求めてきたものは、双子の弟であるヴァッシュと共に歩むことでした。しかし、人間に対する考えの相違から、ヴァッシュに拒否されます。答えを受けて、孤独に生きることを胸に誓ったナイブズ。瀕死のヴァッシュを背負い、人間の医師の親子へ彼の治療を託しました。

ヴァッシュを「人類に必要な男」と評し、荒野に林檎の木を植えたナイブズ。その後、彼がどこへ向かったのか、誰も知りません。

以下では、ヴァッシュの盟友である「トライガン」のニコラス・D・ウルフウッドの名言や名シーン・名セリフを紹介します。

胸に辛いものを抱えていながら、それらをごまかしながら生き続けるヴァッシュ。そんな彼の本質を見抜いた人物がウルフウッドでした。ヴァッシュと同じく、辛い過去から目を背けようと痩せ我慢をするウルフウッド。表面では笑っていても中身は空っぽで胸が痛くなる、ウルフウッドの知られざる苦悩を感じさせる名言・名シーンでしょう。

フィフス・ムーン事件を起こした罪悪感から、戦いから身を引いていたヴァッシュ。そんな彼の元へウルフウッドが訪ねてきます。事件から2年後、GUNG-HO-GUNSのNo.5として活動するウルフウッド。ヴァッシュをナイヴズの元へ連れてくるように命じられていました。この先、ヴァッシュとは敵対関係になることが分かっていながら、ウルフウッドはヴァッシュに拳を渡します。

ヴァッシュとの戦いは避けられないと分かっていながら、彼の心の傷に共感してしまうウルフウッド。彼の優しさや心の矛盾が読み取れる名言です。

争いの絶えないこの世界を生き抜くには、すばやく的確な判断を下すことが求められ、迷うことは救えるものが救えなくなることを意味します。同時に、何かを選ぶことは、何かを切り捨てる勇気も求められます。ウルフウッドの場合は、孤児院の仲間を救うために、自ら殺し屋になる道を選びました。仲間を救うために、他人を犠牲にする過酷な稼業であるものの、ウルフウッドは心の鬼にして依頼を遂行します。

本当に救いたいものを救うためには、選ぶことも必要だと訴えるウルフウッド。ヴァッシュのように、敵に対して情けをかけていては、大切な人は救えないと言い放ちます。

敵に傷を負わせても、命は奪わないという誓いを立てていたヴァッシュ。そんな彼に対して、ウルフウッドは「選ぶ日が来る」と予言めいたセリフを吐きます。そして、GUNG-HO-GUNSとの戦いにて、ウルフウッドは命を落としました。リヴィオを救うために、命をかけて守り抜いたウルフウッド。ヴァッシュは、ウルフウッドが守ったものを守ることを決意し、不殺の誓いを解きました。

この時、ウルフウッドが胸に抱えていた辛さを感じたヴァッシュ。ウルフウッドの言葉の通り、厳しい現実の中で選択を迫られました。

孤児院の仲間を救うために、殺し屋となったウルフウッド。そんな自分の生き方を「外道」と称していました。「外道」とは、仏の教える道を外れることを意味する仏教用語であり、ウルフウッドが人を殺めて報酬を得ることを表現しているでしょう。ウルフウッドの人生観が読みとれる名言・名シーンです。

ガンマンが人を撃つ行為には、必ず理由がありました。しかし、それはターゲットを撃つことを正当化するための言い訳にすぎません。一方、不殺の誓いを守るヴァッシュには、人を撃つ理由もなく銃を放っています。言い訳をしないヴァッシュを「大馬鹿」と評するウルフウッド。しかし、そんなヴァッシュだからこそ、彼を信じたいという気持ちが芽生えたでしょう。

師匠であるマスター・チャペルとの会話で、ヴァッシュのことを語り聞かせるウルフウッド。理想論ばかり語り、現実を見ようとしないヴァッシュの考えを、最初は浅はかだと思っていました。しかし、彼との交流を通じて、ヴァッシュに対する見方を変えていきます。どんな苦境に立たされても信じることを諦めない、ヴァッシュの一途さが何かを変えると期待を寄せていたでしょう。

ヴァッシュと会ったばかりの頃、彼が心の辛さをごまかすために作り笑いをしていたことを指摘したウルフウッド。しかし、死を目前にして、やっぱり盟友には笑ってほしいと思いを打ち明けます。ヴァッシュに見守られ、静かに息を引き取ったウルフウッド。墓標の代わりにパニッシャーを立てられ、形見となった拳銃は李ヴィオへ託されました。

以下では、己の信念を貫くキャラクター達のセリフがかっこいい、「トライガン」に関する感想や評価を紹介します。

「トライガン」「マキシマム」の2シリーズが展開され、アニメ化をきっかけに原作漫画への人気が高まっている「トライガン」。砂漠の惑星を舞台にした壮大なストーリーはもちろん、心に響く名言の多さもファンを魅了しています。ある目的から旅を続けるヴァッシュや理想の世界を目指すナイブズ、人知れず苦悩を抱えるウルフウッドのセリフは、人生について考えさせられる奥深い名言として支持されています。

「トライガン」の名言は内容の奥深さだけでなく、心を前向きにさせてくれるセリフも見られます。SNSでは、「トライガン」のセリフに勇気をもらった、名言をメモしたくなったと好意的な感想も寄せられています。ストーリーはハードであるものの、魅力的なキャラクターの登場が読者の興味を引く「トライガン」。原作漫画の名言はアニメ版ではどのように表現されるのか、期待が高まっています。

「トライガン」の名言といえば、過酷な世界で生きるために必要な心得など、厳しい内容が目立つでしょう。一方で、キャラの本心や心の弱さに迫った内容も見られ、数多くの名言・名シーンが生み出されました。SNSでは、「トライガン」の名言をみて涙が出てきたとの感想も見られ、心の響く名セリフとして支持されています。

「トライガン」のヴァッシュやナイブズ、ウルフウッドの名言や名シーンをあらすじネタバレを交えながら紹介しました。己の生き残りだけでなく、大切な人々を守るために、戦うことを選んだヴァッシュ達。今回紹介した名言からは、それぞれの信条や知られざる苦悩が読み取れるでしょう。また、人生の教訓にしたい、心に響くセリフの多さもファンを魅了しています。