【推しの子】括弧（【】）の意味は？タイトル回収シーンやインタビューの伏線も考察

「推しの子」のタイトルに含まれる括弧（カッコ）は、何かの伏線を表していることが判明しています。また、作中でも重要ワードにはカッコが使用され、こちらも伏線として書かれています。果たして、括弧（カッコ）には、どのような意味があるでしょうか。以下では、「推しの子」の括弧（カッコ）の意味やタイトルの回収を考察しました。その他、インタビュー映像の伏線や回収もまとめました。

ファンタジーとサスペンス要素を組み合わせた異色の作風が人気を集める「推しの子」。赤坂アカ原作・横槍メンゴ作画による作品で、2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されています。

闘病生活を送っていた少女・さりなの影響で、アイドルオタクになった産科医・ゴロー。推しアイドル・星野アイの双子の出産に立ち会った際、アイのストーカーに殺害されました。その直後、ゴローとさりなはアイの双子として転生するも、数年後、アイがストーカーによって命を奪われました。数年後、成長したアクア（ゴロー）はアイの事件には黒幕がいると推測し、その人物への復讐を目論見ます。

作品のタイトルにも重要な意味を持たせた「推しの子」。タイトルにはどのような意味が込めらているでしょうか。また、タイトルや重要ワードにつけられた、括弧（カッコ）の意味も気になるでしょう。以下では、「推しの子」のタイトルの意味や、何かの伏線と考察されるカッコの意味を考察しました。

当初は、企画名として使用されていた「推しの子」。1つ目の意味は、タイトルの通り推しアイドルの子供を意味します。つまり、アイドル・星野アイのファンであり、彼女の子供に転生したアクア（ゴロー）とルビー（さりな）を指すでしょう。一方、「推しの子」には推しアイドルも含まれ、ゴローとさりなが推していた星野アイを意味します。

何気ないタイトルに見えながら、実は深い意味が込められていた「推しの子」。物語は、推しアイドルの子供に転生した主人公と双子の妹の誕生から始まります。

推しの子のタイトルには括弧（カッコ）がつけられており、不思議に思った読者も多いでしょう。正式なタイトルは『【推しの子】』であり、二重括弧となっています。もちろん、タイトルのカッコには作者の意図が含まれ、伏線にもなっています。括弧をつけるのは何かを演出するためと、インタビューで語った作者。しかし、勘の良い読者に探られないようにと、詳しい理由は伏せています。

物語も終盤に近づき、伏線回収が行われる「推しの子」。一方、作中では、タイトルにまつわる伏線も回収されています。以下では、「推しの子」のタイトルの回収シーンを紹介します。

B小町の絶対的エースであったアイドル・アイの双子として転生したアクア（ゴロー）とルビー（さりな）。2人は転生する前から、共通の推しアイドルを通じてつながりがありました。テレビに映るアイの姿に魅了され、アイへの憧れを命の糧にしていたさりな。勤務医であるゴローにも恋心を寄せるも、長い闘病の末、12歳で亡くなりました。

さりなとの交流を通じて、アイのファンになったゴロー。数年後、双子を妊娠したアイの極秘出産に立ち会うことになりましたが、ストーカーにアイの居場所を知られ、出産当日にゴローは殺害されました。しかし、さりなと共にアイの子供に転生し、「推しの子」となります。

作品のタイトルであり、アクアとルビー、星野アイを指した「推しの子」。4巻38話では、有馬かなのセリフとして「推しの子」が登場しました。新生B小町として活躍するも、アイドルならではの孤独感から自信を失いかけるかな。その時、サイリウムを振って推しダンスを披露するアクアの姿を見て、元気をもらいます。そして、アクアの「推しの子」になると心の中で誓いました。

かなのアイドルとしてのストーリーの始まりを表現する重要ワードとして登場した「推しの子」。まだまだ、タイトルの回収シーンが登場するかもしれません。

「推しの子」の謎であり、物語の重要な伏線として注目される括弧（カッコ）のついた単語。一見すると単語を強調するためと推測されるも、実際は別な意味があるかもしれません。また、ストーリー序盤のインタビューシーンでは、それぞれの職業を強調する装飾として使用されています。以下では、「推しの子」から、括弧（カッコ）が登場したシーンについて考察しました。

コミックス1巻の2話～10話までの冒頭で描かれたインタビュー映像は、映画「15年の嘘」の公開に伴い行われたものです。ここでもインタビューを受ける人物にはカッコがつけられ、それぞれの役職を強調していると推測されます。また、キャラの意味深なセリフはその後の展開を示唆した伏線と考えられ、後に回収されています。

1巻2話のインタビュー映像は、映画「15年の嘘」の主演を務める星野ルビーであり、女優初挑戦となった作品への意気込みが語られました。兄・アクアを世界で一番信頼できる人と評し、深い信頼関係にあるとみられたルビーとアクア。しかし、アクアによってアイの子供であることが公表されたことで、2人の関係に亀裂が生じました。

自分に何も言わず、勝手に公表されたことが許せなかったでしょう。「家族とは思わない」と絶縁ともとれる言葉を浴びせています。この出来事を踏まえて映像を振り返ると、アイドルとしての自分を演じる、偽りのルビーが見えてくるでしょう。

第3話は、苺プロダクションの社長であり、斉藤ミヤコです。居酒屋で酔っ払いながら、インタビューを受けるミヤコ。アイの存命中は、ベビーシッターのごとく双子の面倒を見ており、アイの死後、双子の育ての親となりました。ミヤコのセリフからは、伏線と思われる箇所はなく、その後の展開で回収される場面はないでしょう。

第4話で登場したドルオタは、アイの古参ファンの男性であり、現在はB小町のルビーを推しています。双子を子育てしながらアイドル活動をしていたアイ。あるライブで双子がオタ芸を披露し、それらがネットにアップされる事態が起きました。しかし、双子の正体がアイの子供とバレることありませんでした。さらに、この時の出来事が、アイの知名度を全国に広がるきっかけとなっています。

インタビュー映像の多くは、アイの秘密を知っていることを前提とした内容であり、アクアの公表後に撮られたと考えられます。一方、古参ファンの男性は、まだアイの秘密を知らないと見られ、アクアの公表前に撮影されたでしょう。

アクアの父親的な存在であり、アイからも信頼を寄せられていた五反田泰志監督。彼のインタビュー映像は第5話で描かれ、映画「15年の嘘」の監督であることが明かされました。最後に放った「この映画をアイに捧ぐ」は伏線であり、アイの死亡という形で回収されました。

第6話では、ルビーと共にアイドル活動を行う元子役の有馬かなのインタビュー映像が描かれました。かつて天才子役として人気を博したものの、成長した現在では自身の在り方に伸び悩んでいます。ライバルへの負け惜しみから、不謹慎な発言をしてしまったかな。アクアを「あーくん」と呼んでいることから、アイの秘密が公表された後に収録されたと推測されます。

第7話では、アクアとルビーが通っていた幼稚園の先生が登場し、インタビューを通じて2人の出演を知りました。転生前の記憶を持つ2人の知性は端からみれば特異なものであり、2人の面倒を見ていた先生もその点を感じていました。

第8話は、苺プロダクションの元社長であり、ミヤコの夫・斉藤壱護です。アイがアイドルになるきかっけとなった人物であり、アイの死と共に芸能界からも身を引きました。現在もアイの死を引きずっており、自分の人生は終わったとも語っています。

第9話は、アクアの役者としての意気込みが語られました。演じることは復讐と語り、映画「15年の嘘」でも、母親を殺した犯人役を演じるアクア。その目的は、アイの息子である自分が犯人を演じることで、犯人を追い詰めたいという思惑があったでしょう。一方、最後のセリフには、アクアの本心ではない部分があると考察されています。

インタビュー編で最後の登場となった母編は、第10話にて描かれたアイのビデオメッセージです。生まれたばかりの双子を抱きながら、子供たちへメッセージを送ったアイ。一見すると何気ない映像に見えるも、双子と同様、アイの光は白、つまり本心を隠した状態と推測されます。また、未来の子供たちへ向けたビデオメッセージを撮影した経緯は、自分が殺されることを予測していたためとも考えられます。

5巻42話の金田一のセリフの中にも、「役者」という単語に対してカッコがつけられています。かなと大輝の芝居を見て「役者」という単語をちらつかせた金田一。ここでいう役者とは、アクアのことを指すと推測されています。劇団ララライの演出家である金田一は、アイと一連の黒幕を結び付けた人物であり、アクアに対して何かを感じていたでしょう。

ストーリー全体にわたって、多くの謎が散りばめられた「推しの子」。物語も終盤に突入し、伏線回収も少しずつ始まりました。しかし、アイの殺害を指示した一連の事件の黒幕や双子の父親など、いまだ解明されていない謎も多く残されています。以下では、「推しの子」の謎について考察しました。

B小町の新曲のMVロケ場所・宮崎県で出会った謎の少女。小学生のような見た目と多くのカラスを従えたミステリアスな雰囲気を醸します。さらに、アクアとルビーの転生や、アクア（ゴロー）とアイが殺された経緯を知っていました。また、3人の関係について何か深い意味があるとほのめかしています。ゴローとさりなの時には、真の意味で母親を得られなかったと言われる2人。

一方、アイに関しても、魂の無い子を産んだ母親と意味深な発言をしています。魂がないとはどういう意味でしょうか。その直後、アイの子供として転生した2人がアイを導いたと続け、それ以上の意味があると語りました。少女の最後のセリフも気になります。また、原作漫画の77話では、カラスの導きによってルビーがゴローこと雨宮吾郎の遺体を発見しています。

遺体の発見直後、ルビーの目の前に現れた少女。アイとゴローを殺害した犯人につながる情報を教え、ルビーの復讐心に火をつけました。なぜ、誰も知ることのない情報を、少女が知っていたのでしょうか。少女は戸籍もある普通の人間であるものの、何か特別な力を持った人ならざる存在と考えられるでしょう。

アイの極秘出産に携わったゴローでしたが、アイの出産当日に彼女のストーカーの手で殺害されました。犯人は、数年後にアイを殺害した犯人と同一人物・リョースケと判明しました。なぜ、ゴローが殺害されたのか、その理由は彼も抹殺対象に含まれていた可能性が考えられます。父親の正体を明かすことなく、出産によって亡くなったゴローの母親。

一方、ゴローの容姿は、複雑な生い立ちを持つ姫川大輝と似ていると言われています。表向きは、上原清十郎の息子とされる大輝ですが、実父は母親の不倫相手だったと発覚しました。さらに、大輝は、アクアとルビーの異母兄という関係であり、3人の父親同一人物と推測されます。父親の正体は何者なのか、大輝の母親は役者、双子の母親はアイドルだったことから、芸能関係者説が濃厚となっています。

ゴローの父親に関しては、母親の情報も少ないため一般人が有力でしょう。しかし、大輝とゴローは、容姿が似ている共通点があります。これは、2人に何かしらの繋がりがあることを示す伏線と考えられます。そして、大輝や双子の父親の正体が明かされた時、アイの主治医だったゴローの殺害の真相も解明されるでしょう。

B小町で絶大な人気を誇ったアイでしたが、子供がいることは世間に隠していました。そのため、アイの殺害事件が世間をにぎわせた際も、双子の存在は伏せられ、事務所の社長夫人に引き取られました。亡き母の意思を貫くため、その事実を隠しながら芸能活動を行ってきた2人。しかし、有馬かなのスキャンダルを週刊誌にスクープされたことを受け、かなの窮地を脱するためにアイの秘密が公表されました。

表向きは、かなを守るためにアイの隠し子の存在を公表したアクア。しかし、その目的は、アクアが復讐を遂げた後、ルビーに降りかかる災難を避けるためだと考えられます。黒川あかねのセリフから、アクアの復讐劇は世間をにぎわせる大きな出来事になると予想されます。復讐の相手である父親を手にかけるような、ショッキングな事件が起きるかもしれません。

自身も前世で殺害された経緯から、アクアは自分が警察に捕まることは覚悟しているでしょう。しかし、自分のせいでルビーが世間的に辛い思いをすることは避けられません。ルビーを亡き母親の意思を受け継いだアイドルとして認知させ、妹を守ろうとしたと考えられます。

「推しの子」の黒幕は、ゴローとアイの殺害を指示した黒幕であり、アクアとルビーの父親と考えられています。アクアの調査により、黒幕は芸能関係者と予想され、姫川大輝の父親の上原清十郎が浮上しました。後に、大輝と上原に血縁関係がないこと、大輝の実父は生きていることが判明しています。その人物こそ、アクアとルビーの父親と思われ、劇団ララライのOBのカミキヒカルが候補に挙がりました。

アイとは、劇団ララライのワークショックを通じて知り合っています。また、アイが16歳で双子を妊娠した時、カミキは15歳の中学生でした。劇団を退いた後も、OBとして劇団に花を送り続けているカミキ。その本性は、自分の価値を見いだす手段として才能ある人物の命を奪う、歪んだ価値観を秘めていました。見た目がアクアと瓜二つであり、アイに通じる演技をすることから、双子の父親の正体の有力候補と考えられています。

五反田監督による映画「15年の嘘」は、凄惨な死を遂げたB小町のアイの死の真相を織り交ぜたドキュメンタリー作品です。主演・アイ役にはオーディションの結果、実の娘であるルビーに決まり、アクアもカミキヒカル役で撮影に挑みました。撮影を前に、アイの墓前で手を合わせたアクア。母親が果たせなかった本当の願いを自分の手で叶えると約束します。

それは、ゴローとしての自分とアイを死に追いやった黒幕への復讐ではなく、アイ個人の願いだと推測されます。ゴローが生きていた頃、アイドルと母親としての幸せ、どちらも欲しいと語っていたアイ。もしかしたら、男（夫）と子供のいるアイドルをファンは推してくれるのか、心配だったでしょう。しかし、アイは子供を産むことを決意し、子供たちの存在を伏せながらアイドル活動にも精を出していました。

そのようないきさつから、映画「15年の嘘」は、アイに焦点を当てた単なるドキュメンタリーではないと考えられます。つまり、「男と子供がいるアイドルを推せる？」というテーマを掲げた、アイに向けた答えとも捉えられるでしょう。

インタビューの伏線でも取り上げたアイのビデオメッセージ。子供たちが15歳になったら見せるようにと、五反田監督にDVDを託していました。このDVDをきっかけに、映画「15年の嘘」の企画が持ち上がったものの、内容は謎とされています。一方、DVDは2枚あり、それぞれアクアとルビー宛てに収録されたでしょう。内容はふせられていますが、アクアの方には重要なメッセージが隠されていたと推測されます。

同時に、DVDについて五反田監督から聞かれた際のルビーの反応から、ルビーにはその内容を話していないとも見られます。果たして、アクアのDVDには、どのようなビデオメッセージが収録されていたのでしょうか。もしかしたら、ルビーがショックを受けてしまうような衝撃的な内容だったと予想されます。

以下では、アイドルものでありながらシリアスな展開が読者の興味をそそる、「推しの子」に関する感想や評価を紹介します。

推しの子は、括弧（カッコ）をつけた文字が正式名称であり、最近になってその事実を知ったとの声も多く寄せられています。同時に、何かの伏線とも見られ、タイトルに括弧をつけた理由も気になるでしょう。一見すると何気なく見えてしまう「推しの子」のタイトル。しかし、そこには重要な意味が隠されており、「推しの子」の奥深さを感じさせるでしょう。

作者のインタビュー内容から、括弧（カッコ）にも重要な伏線が隠されていたことが判明した「推しの子」。カッコをつけてタイトルを強調したことから、推しの子に関する伏線ではと考えられています。一方、SNSでは、タイトルの形に意味があるという意見も投稿され、様々な考察が飛び交っています。タイトルにカッコをつけた作者の意図は何か、謎が深まるばかりでしょう。

タイトルにつけられた括弧（カッコ）は、単に「推しの子」という意味を強調するためではないとも考えられています。また、カッコの形に意味があるとの考察も浮上しました。しかし、作中ではタイトルの括弧に関する伏線は張られず、現時点では不明とされています。一方、推しの子の正式タイトルから、漫画と同名の作品が作中で作られると予想する声も見られます。

「推しの子」の括弧（カッコ）の意味やタイトル回収シーン、インタビュー映像や作中の謎について考察しました。カッコの意味は、作者の意図で伏せられているものの、作中の謎を解明するヒントにも思えるでしょう。また、インタビュー映像にてそれぞれの役職を示したカッコにも、別な意味が込められていると考えられます。