【呪術廻戦】九十九由基は夏油闇堕ちの元凶で戦犯?過去編の出会いシーンや会話内容は?

『呪術廻戦』には、九十九由基という呪術師が登場します。九十九由基は五条悟や夏油傑の過去編にも登場したキャラで、夏油傑の闇堕ちの戦犯だといわれています。では、なぜ九十九由基は戦犯だといわれるようになったのでしょうか?本記事では、呪術廻戦の九十九由基と夏油傑の出会いのシーンから、九十九由基が戦犯といわれるようになった理由について考察します。また、九十九由基と天元や東堂葵との関係や、アニメでの声優についてもまとめています。

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目次

  1. 九十九由基とは?
  2. 九十九由基は夏油傑闇落ちの元凶で戦犯?出会いや会話を考察
  3. 九十九由基の術式や能力
  4. 九十九由基と天元の関係や目的
  5. 九十九由基の登場シーン
  6. 九十九由基の声優
  7. 九十九由基に関する感想や評価
  8. 九十九由基と夏油の関係まとめ

九十九由基とは?

『呪術廻戦』には、特級術師と呼ばれている特に力の強い呪術師が存在します。九十九由基は、その特級術師のうちの1人です。九十九由基は過去に夏油傑と出会っており、そのときに夏油傑闇堕ちの原因を作ったともいわれています。本記事では、本当に九十九由基は夏油傑闇堕ちの戦犯なのかを、考察してまとめていきます。まずは、呪術廻戦の作品情報と、九十九由基の簡単なプロフィールからチェックしていきましょう。

呪術廻戦の作品情報

呪術廻戦の概要

呪術廻戦は週刊少年ジャンプに連載されている漫画で、作者は芥見下々さんです。呪霊という化け物と呪術師との戦いを描いた、ダークファンタジー漫画です。単行本は現時点で23巻まで発売済みで、シリーズの累計発行部数は8000万部を超しています。テレビアニメの第1期が2020年10月に放送され、2023年7月からは第2期のアニメが放送されています。

呪術廻戦のあらすじ

虎杖悠仁が通う学校には、「宿儺の指」と呼ばれる呪物が眠っていました。ある日、その封印が解かれたことで、学校には呪霊が出現します。虎杖悠仁は仲間を助けるため、呪術師の伏黒恵とともに呪霊に向かっていきます。呪霊に対抗する力を欲した虎杖悠仁は宿儺の指を飲み込み、虎杖悠仁に受肉した宿儺が復活します。宿儺の器となった虎杖悠仁は捕らえられ、死刑を宣告されるのでした。

九十九由基のプロフィール

呪術廻戦の九十九由基は、数少ない特級呪術師の1人です。一応呪術高専側の人間ですが、考えの違いから任務などは受けずに世界中を旅して回っています。背が高い金髪の美女で、サバサバした喋り方をします。好きな食べ物はチキンブリトー、嫌いな食べ物は海藻類です。趣味はバイクで、いつも大型のバイクに乗って移動しています。

九十九由基の口癖

呪術廻戦の九十九由基の口癖は、「どんな女がタイプかな?」です。その時々によって言葉回しは多少変わりますが、初対面の男性には必ず好みのタイプを訊きます。夏油傑はこの問いに答えず、結局好みのタイプは分からずじまいでした。九十九由基の口癖は、弟子の東堂葵へと引き継がれています。

TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト

九十九由基は夏油傑闇落ちの元凶で戦犯?出会いや会話を考察

呪術廻戦の夏油傑は、五条悟の親友でもあった特級術師です。しかし、物語の途中で闇堕ちし、五条悟とは敵対する関係になってしまいました。この夏油傑の闇堕ちには、九十九由基が深く関わっているといわれています。では、九十九由基は本当に夏油傑の闇堕ちの元凶なのでしょうか?ここでは、九十九由基と夏油傑の出会いや会話から、九十九由基が戦犯かどうかを考察してまとめます。

九十九由基と夏油傑の過去編での出会い

呪術廻戦の九十九由基が夏油傑と初めて出会ったのは、夏油傑と五条悟の過去が描かれた懐玉・玉折編でのことです。この過去エピソードでは、夏油傑はまだ呪術高専の生徒でした。夏油傑は五条悟とともに、星漿体である天内理子の護衛という任務を与えられます。しかし、この任務は失敗し、天内理子は殺されてしまいました。

星漿体の死を望んでいた盤星教の非術師たちは、天内理子の死体を見て喜びます。その非術師たちの様子を見た夏油傑の中で、「非術師たちを守る」という信念がゆらぎ始めました。しかし、夏油傑はその後も呪術師として、大量の呪霊を祓う日々を続けていました。夏油傑は何のために呪霊を祓っているかわからなくなり、徐々に非術師を憎むようになっていきます。

九十九由基が夏油傑と出会ったのは、そうやって夏油傑が呪術師としてのあり方に悩んでいた頃でした。呪術高専で夏油傑と出会った九十九由基は、自分の考えと呪術高専の考え根本的に違うことを話します。呪術高専が行っているのは「対処療法」ですが、九十九由基は「原因療法」を目指していました。その原因療法について、九十九由基は詳しく語り出しました。

九十九由基の話を聞いた夏油の反応

呪術高専は、現れた呪霊を祓うことを目的としています。そのため、過去の夏油傑や五条悟も、呪霊を祓ってほしいという依頼を受けてから行動していました。しかし、九十九由基はそれでは意味がないと考え、最初から呪霊が生まれない世界を作ろうとしていました。

九十九由基はこの方法を、「原因療法」と呼んでいました。九十九由基の目的を聞いた夏油傑は、これまでの概念を覆され、驚きに目を見開きます。九十九由基の考えは、夏油傑にとってまさに天の啓示ともいえるものでした。

九十九由基は夏油の発言を肯定?

九十九由基は、呪霊が生まれない世界を作るための2つの方法を夏油傑に教えます。ひとつ目は、全人類から呪力をなくすというものでした。九十九由基は呪力がまったくなかった伏黒甚爾をモデルケースとして、この方法で呪霊の生まれない世界を作ろうとしていました。しかし、伏黒甚爾に研究の手伝いを拒否された上、伏黒甚爾は五条悟との戦いで死んでしまいました。

そのため、九十九由基が考えていたひとつ目の方法は、実現が困難になってしまいます。そこで、次に九十九由基が考えた方法が、全人類の呪力コントロールを可能にさせるというものでした。その話の流れで「術師から呪霊は生まれない」と聞かされた夏油傑は、思わず「非術師を皆殺しにすればいい」と口走ってしまいました。てっきり咎められると思った夏油傑でしたが、九十九由基は真剣な顔で「それはアリだ」と肯定します。

その言葉に、逆に夏油傑のほうが驚いてしまいました。この九十九由基との会話で、夏油傑の中にあった「非術師がいなくなればいい」という思いがさらに強くなってしまいます。そのため、九十九由基は、夏油傑を闇堕ちさせた戦犯だといわれるようになりました。ただ、九十九由基の話を聞いて、すぐに夏油傑が闇堕ちしたわけではありません。

その後、夏油傑の後輩である灰原雄が任務中に命を落とし、夏油傑はさらに心を病んでいきます。そして、夏油傑が任務で訪れたある村で、夏油傑の闇堕ちを決定づける事件が起こりました。その村では、呪術師の幼い姉妹が牢に監禁されていました。姉妹が非術師たちに虐待され、散々罵倒される姿を見た夏油傑は、ついに非術師虐殺という暴挙に出たのです。

ここで夏油傑は自分の歩く道を決め、呪詛師として生きていくことになりました。夏油傑の闇堕ちの経緯を見ていくと、九十九由基が直接的な原因であったとは言い切れません。しかし、九十九由基の考え方が、夏油傑が闇堕ちするきっかけを作ったことは確かなようです。

九十九由基は夏油の闇落ちを防ぐことができた?

呪術廻戦の中で戦犯扱いされている九十九由基は、夏油傑の闇堕ちを防ぐことができたのでしょうか?まず、九十九由基が戦犯と呼ばれている理由のひとつに、夏油傑に「呪術師からは呪霊は生まれない」と教えてしまったことがあります。この事実を知ったことで、夏油傑の中で「非術師が全員いなくなればいい」という考えが大きくなってしまいました。

この会話ひとつとってみても、九十九由基が戦犯だといわれるのは仕方ないといえるでしょう。もし九十九由基がこの事実を夏油傑に教えなければ、夏油傑が「非術師を皆殺しにする」という極端な考えには至らなかった可能性もあります。また、夏油傑は九十九由基との会話の中で、非術師を見下す自分とそれを否定する自分に葛藤しているということを告白しました。このとき九十九由基は、どちらを選択するかは今後の自分次第だと言っています。

九十九由基は夏油傑の心の闇を否定せず、決断を夏油傑自身に任せました。その結果、夏油傑は非術師を見下す自分を選び、最終的に闇堕ちしてしまいました。夏油傑が正と負の感情で揺れていたとき、九十九由基が引き止めていれば未来が変わった可能性もあります。積極的に夏油傑を引き留めようとしなかった九十九由基の態度もまた、戦犯といわれる理由のひとつだといえるでしょう。

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九十九由基の術式や能力

呪術廻戦の中で戦犯扱いされている九十九由基ですが、羂索との戦いでは大きな活躍をしてみせました。九十九由基は日本に数人しかいない特級術師であるため、作中でもかなりの強さを誇っています。五条悟ほどではないとしても、夏油傑や乙骨憂太並の強さはあるだろうと推察できます。ここでは、九十九由基の強さや術式などを詳しく解説します。

九十九由基の術式

呪術廻戦の呪術師たちは、術式と呼ばれる技を持っています。九十九由基の術式は、「星の怒り(ボンバイエ)」という名前です。九十九由基はこの術式を使うことにより、仮想の質量を自分の体に付与することができます。

星の怒りを使った九十九由基は、人間の力を遥かに凌いだ力で打撃を繰り出していました。この質量はあくまで仮想であるため、九十九由基自身の体に負担はなく、スピードも落ちません。逆に、自分の肉体は強化できないため、防御面には効果を発揮しません。

九十九由基の式神

九十九由基が登場するとき、いつも胴体が長い骨格だけの生き物が彼女の周りを飛んでいます。この生き物は凰輪(ガルダ)という名前の式神で、九十九由基の術式でこの世に具現化しています。九十九由基の星の怒りで重量を付与できるのは、基本的に本人だけです。他の人間には、重力を付与することはできません。しかし、凰輪だけは例外で、星の怒りの対象内となっています。九十九由基は凰輪に星の怒りを使い、攻撃に利用していました。

九十九由基は反転術式が使える

呪術廻戦の世界には、反転術式という高度な術が存在しています。多くのキャラが使用している通常の術式は、負のエネルギーを利用して特定の効果を得るものです。一方の反転術式は、負のエネルギー同士をかけ合わせ、正のエネルギーを生み出すことを目的としています。この正のエネルギーの力は莫大で、負傷した体を治癒することもできます。

反転術式は通常の術式よりも習得が難しいため、作中でも使える人物は限られています。九十九由基はその限られた人物のうちの1人で、羂索との戦いの中で反転術式を使っていました。ひどい状態であった腕を一瞬で治した様子からも、かなり精度の高い反転術式であると推察されます。

九十九由基の領域展開

呪術廻戦の九十九由基は、作中で領域展開を使用していません。ただ、羂索との戦いにおける作戦を立てている最中、領域展開を使えるような発言をしていました。日本で数人しかいない特級術師であることを考えても、九十九由基が領域展開を使える可能性は高いといえます。しかし、結局九十九由基は領域展開を見せずに退場してしまったため、九十九由基の領域展開の詳細に関しては明らかになっていません。

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九十九由基と天元の関係や目的

呪術廻戦の九十九由基は、他のキャラに比べて登場回数が多くありません。そのため、作中で関わりがあるキャラも限られてきます。呪術廻戦の作中で特に九十九由基と関係が深いキャラは、天元と東堂葵です。天元と東堂葵は九十九由基とどのような関係にあるか、詳しく見ていきましょう。また、九十九由基の目的についてもあわせて説明します。

九十九由基と天元の関係

呪術廻戦の過去エピソードで、九十九由基は天元の状態について触れています。星漿体である天内理子が死亡したことにより、天元は星漿体と同化することができなくなりました。しかし、その後も天元の状態が落ち着いていることが、九十九由基の口から語られています。この発言から、九十九由基は天元と何かしら関係があると推察されました。過去から現在へと話が戻った後、九十九由基は虎杖悠仁たちを天元のもとへと案内しています。

ここでは、九十九由基と天元が過去にも面識がある関係だということがほのめかされました。そして、その後のエピソードで、九十九由基は元星漿体であることが判明しました。九十九由基は元星漿体であったため、天元のこともよく知っていたのです。だからといって天元と仲が良いわけではなく、どちらかというと天元のことを嫌っているようです。

九十九由基と東堂葵の関係

呪術廻戦の東堂葵は、呪術高専京都校の生徒です。九十九由基とは、師弟関係にあります。東堂葵は河原で高校生相手にケンカしていたところ、偶然通りかかった九十九由基と出会います。その後、どういった経緯で2人が師弟関係になったかは描かれていませんが、この出会いをきっかけに九十九由基は東堂葵の師匠となったようです。東堂葵は戦いの中で、九十九由基直伝の簡易領域を使っていました。

九十九由基の目的

呪術廻戦の九十九由基は、この世から呪霊をなくすことを目的としています。呪霊を祓うという目的で活動している呪術高専とは折り合いが悪く、特級術師でありながら任務はほとんど受けていません。九十九由基は呪霊の発生を防ぐため、過去には全人類の呪力をなくす方法を模索していました。しかし、この方法がうまくいかなかったため、現在では全人類の呪力コントロールを可能にする方法を模索しています。

九十九由基の死亡説

九十九由基は羂索との戦いで、体を真っ二つにされるという致命傷を負いました。しかし、その時点ではまだ九十九由基に息はありました。九十九由基は最後の力を振り絞り、星の怒りでブラックホールを生み出します。そして、そのままブラックホールに飲み込まれる形で姿を消しました。その後、一度も姿を現さないことから、九十九由基はすでに死亡している可能性が高いです。

九十九由基は反転術式を使えますが、反転術式には莫大な呪力が必要となります。あれだけの術式を使った後では、反転術式で生き返ることも難しいでしょう。また、九十九由基と羂索の戦いが終わった後、脹相が九十九由基がまとめた研究結果を虎杖悠仁に手渡しています。そのときに脹相は、「九十九の遺した研究記録」と言っていました。「遺した」という表記から、九十九由基はすでに死亡していると捉えることができます。

九十九由基の黒幕説

呪術廻戦の九十九由基は、戦犯だけでなく夏油一派の黒幕であるという説も浮上しています。夏油傑は過去の九十九由基との会話がきっかけで、徐々に「非術師を皆殺しにする」という考え方にシフトしていきました。このことから九十九由基は戦犯だといわれていますが、これが実は意図的なものだったのではないかと考察されることがありました。

九十九由基はわざと夏油傑に非術師がいない世界の素晴らしさを吹き込み、夏油傑を闇堕ちさせたと疑う人もいたようです。しかし、九十九由基は夏油傑の考えを肯定しつつも、その方法は現実的ではないと反対する姿勢を見せていました。九十九由基が夏油傑闇堕ちの戦犯であることは否定できませんが、黒幕だという可能性は低いでしょう。

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九十九由基の登場シーン

九十九由基の登場シーン①6巻

呪術廻戦の6巻では、九十九由基が作中に初めて姿を現しました。九十九由基が初登場したのは、6巻の50話でのことです。この回では、虎杖悠仁と東堂葵のコンビによる、花御との戦闘が続いていました。「術式を解禁する」と宣言した東堂葵は、戦いの最中に少しだけ過去を思い出します。

過去の東堂葵は、生意気だと感じた相手には年の差など関係なく立ち向かっていきました。小学3年生だった東堂葵は、ある日生意気な態度を取った高校生相手とケンカになります。高校生相手に圧勝してみせた東堂葵でしたが、ケンカを「面白い」とは感じていませんでした。

むしろ、退屈な毎日に飽き飽きしていたのです。そこに声をかけてきたのが、九十九由基でした。東堂葵は九十九由基の登場により、退屈が裏返る予感を覚えたのでした。そして、その予感の通り、それからの東堂葵の人生は退屈とは程遠いものとなりました。

九十九由基の登場シーン②9巻

呪術廻戦の9巻は、五条悟と夏油傑の過去エピソードが描かれていました。天内理子の護衛に失敗した後、夏油傑は1人で任務をこなすことが増えていきました。1人の時間が増えることで、夏油傑の心の闇はますます大きくなっていきます。ある日、夏油傑は後輩の灰原雄に話しかけられ、2人で世間話をしていました。そこへ1人の女性がやってきて、唐突に好きなタイプを尋ねてきます。

これが、九十九由基と夏油傑が初めて顔を合わせた瞬間でした。誰かと訝しむ夏油傑の横で、灰原雄は間髪入れずに自分の好きなタイプを答えました。そして、「悪い人じゃない」と言い、その場を去っていきました。その後、夏油傑はその女性と2人きりで話をすることになります。夏油傑は女性の正体が特級術師の九十九由基だと知り、本人の前で堂々と「任務も受けずにプラプラしてるろくでなし」と言い切りました。

その後、九十九由基は「呪術高専と方針が合わない」と言い、自分の目的に関する詳細を夏油傑に語りました。ここでの会話は夏油傑が闇堕ちするきっかけとなり、九十九由基は戦犯といわれるようになってしまいます。九十九由基は五条悟とも会いたかったようですが、タイミングが悪く会えずじまいでした。九十九由基は夏油傑との会話が終わると、そのままバイクに乗って帰っていきました。

九十九由基は去り際、夏油傑に「星漿体のことは気にするな」と言っています。九十九由基は慰めのつもりで言ったのでしょうが、天内理子の死を引きずっている夏油傑にとっては、心をえぐられる言葉だったと推察されます。戦犯だと噂されている九十九由基は、ここでも夏油傑にダメ押しをしたといえるでしょう。

九十九由基の登場シーン③16巻

呪術廻戦の九十九由基は、過去に登場してからしばらく出番はありませんでした。九十九由基が再登場したのは、16巻の135話です。16巻では、渋谷事変の戦いが進行していました。渋谷事変では五条悟が封印されてしまい、虎杖悠仁たちは五条悟奪還のために戦っていました。しかし、羂索と裏梅によって、虎杖悠仁たちはピンチに陥ってしまいます。

一行の窮地を救ったのが、颯爽と現れた九十九由基でした。九十九由基は、人類の未来について羂索と語り合います。しかし、2人の考えは平行線で、どこまでいっても混じり合うことはありませんでした。その後、羂索は封印した五条悟を持ったまま姿を消し、虎杖悠仁たちは死なずにすみました。

渋谷事変が終結した後、九十九由基は再び作中に姿を現しています。このとき、九十九由基は誰かに向かって、「君たちの味方というわけではない」と言っていました。会話の相手が誰かは描かれていませんでしたが、このシーンからは九十九由基の立ち位置が微妙であることがわかりました。
 

九十九由基の登場シーン④17巻

呪術廻戦の17巻では、虎杖悠仁たちが五条悟奪還に向けて動き出します。五条悟の封印を解く方法を調べるため、伏黒恵は天元に会うことを提案しました。そして、再登場した九十九由基は、彼らを天元のもとまで案内しました。ついに姿を現した天元は、すでに呪霊に近い存在へと進化していました。羂索の呪霊操術の対象となってしまった天元を守るため、九十九由基は護衛として薨星宮に残ることになります。

九十九由基の登場シーン⑤23巻

呪術廻戦の23巻は、九十九由基が大いに活躍した巻でした。護衛として残った九十九由基は、天元に天内理子以外の星漿体との同化を拒んだ理由を尋ねます。その会話の中で、九十九由基が元星漿体であったことが判明します。2人の会話は、結界を破った羂索によって終わりを告げました。九十九由基とともに護衛に残った腸相が、まずは1人で羂索へと向かっていきます。

自分では羂索の相手にならないとわかっていた腸相は、自分を犠牲にしてでも羂索の情報を引き出そうと考えていたのです。そして、腸相の攻撃により、羂索の術式の片鱗が見えました。そこで九十九由基は腸相と交代し、腸相を安全な場所へと逃します。羂索と九十九由基はお互いの術式を推測しあいながら、戦いを進めていきます。

羂索との戦いが始まる前、九十九由基と天元は羂索に対抗するための策を立てていました。その作戦の内容は、羂索の力を削いでから領域を展開させ、天元が領域を解体するというものでした。しかし、羂索は思ったよりも早いタイミングで領域を展開します。しかも、羂索は結界を閉じずに領域を展開したため、解体するための外殻が存在しませんでした。天元が何とか領域展開を解体しようとする間、九十九由基は簡易領域で羂索に対抗します。

しかし、簡易領域くらいでは羂索の領域に耐えることはできず、九十九由基は血まみれの状態で倒れてしまいます。羂索は九十九由基がこれ以上戦えるとは思っていませんでしたが、九十九由基は立ち上がり、羂索に肉弾戦を仕掛けます。そして、戻ってきた腸相とともに、2人がかりで羂索への攻撃を始めました。ある程度まで羂索を追い詰めた九十九由基でしたが、羂索の攻撃により腹に穴を空けられてしまいます。

体が真っ二つになった九十九由基は、それでも死なず、羂索の足をつかみます。そして、自分を犠牲にしてブラックホールを発生させ、薨星宮一帯は破壊されました。しかし、羂索はそれでも死なず、平然とした顔で姿を現したのでした。九十九由基の生死は定かではありませんが、この戦いで命を落としたと推察されます。

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九十九由基の声優

呪術廻戦のアニメで九十九由基役を演じた声優は、日高のり子さんです。日高のり子さんは数々の人気キャラを担当しているため、声に聞き覚えがあった人も多かったでしょう。九十九由基は呪術廻戦のアニメ第1期では一瞬しか登場しませんでしたが、第2期では登場回数が増えました。ここでは、九十九由基の声優である日高のり子さんのプロフィールや、過去の出演作品などを紹介します。

日髙のり子のプロフィール

日高のり子さんは、1962年5月31日生まれのベテラン声優です。血液型はAB型、出身地は東京都千代田区九段です。小さい頃から女優を志望していて、10歳の頃に児童劇団養成所に入所しました。しばらくはテレビドラマや舞台などに出演していましたが、高校3年のときにアイドルとしてデビューします。

しかし、アイドルとしてはそれほど人気が伸びず、声優へ転向することになります。声優となってからはいくつかの事務所を経て、81プロデュースに所属しました。その後、2006年に81プロデュースを退所し、2009年に声優仲間の三ツ矢雄二さんと新事務所「コンビネーション」を設立しました。

日髙のり子の主な出演作品や演じたキャラ

日高のり子さんの過去の出演作品といえば、『タッチ』を思い浮かべる人も多いでしょう。日高のり子さんはタッチのヒロインである浅倉南を演じ、一気に知名度を上げました。その後、『となりのトトロ』でサツキ役を担当したことで、日高のり子さんの名前はさらに世間に知れ渡りました。

日高のり子さんは他にも、『ピーターパンの冒険』のピーターパン、『らんま1/2』の天道あかね、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の瀬田宗次郎、『犬夜叉』の桔梗など、数多くの人気キャラを演じています。また、『ONE PIECE』のベルメール、『名探偵コナン』の世良真純などの役でも知られています。

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九十九由基に関する感想や評価

呪術廻戦の九十九由基を、夏油傑闇堕ちの戦犯だと思っているファンが大勢いました。しかし、夏油傑は遅かれ早かれ闇落ちしていたと考える人も多く、九十九由基の戦犯説に対する反対意見も目につきます。また、九十九由基が戦犯なわけでなく、九十九由基の言葉を真に受けた夏油傑のほうが悪いというコメントもありました。

九十九由基を夏油傑闇堕ちの戦犯だと思っている人からは、「九十九由基が嫌い」という感想が上がっていました。五条悟と夏油傑の関係が壊れてしまったことを嘆くファンは多く、その恨みが戦犯だといわれている九十九由基に向かってしまっているようです。もちろん九十九由基が好きだというファンも多く、九十九由基の評価は人によって大きく割れていました。

呪術廻戦の九十九由基は、腸相と協力して羂索と戦いました。九十九由基と腸相のコンビが好きな人は多く、2人の戦闘シーンは高い評価を得ています。特に、羂索との戦闘中に九十九由基が発した「最高だぜ、お兄ちゃん」というセリフは人気が高く、このセリフに共感する人が大勢いました。

呪術廻戦の九十九由基には、「かっこいい」という感想が多く寄せられていました。見た目だけでなく、戦い方や術式の名前もかっこいいと評判です。また、「登場の仕方がかっこいい」というコメントも見られました。

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九十九由基と夏油の関係まとめ

呪術廻戦の九十九由基と夏油傑の関係や、戦犯と呼ばれている理由についてまとめました。九十九由基は過去エピソードの中で夏油傑と対面し、そこで夏油傑が闇堕ちするきっかけを作ってしまいました。そのことから「戦犯」と呼ばれていますが、九十九由基と出会わなければ夏油傑が闇堕ちしなかったとは言い切れないでしょう。

天内理子の死亡から精神を病んでいた夏油傑は、九十九由基の存在がなかったとしても闇堕ちしていた可能性が高いです。九十九由基と夏油傑の過去エピソードはアニメ第2期でも描かれ、大きな反響を呼びました。九十九由基と夏油傑の関係を深く知りたい人は、ぜひ原作やアニメで2人の邂逅シーンを振り返ってみてください。

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