【薔薇王の葬列】マーガレットはヘンリー六世の妻!夫婦関係や目的は?

『薔薇王の葬列』に登場する王妃マーガレットの本当の顔を解明します!史実とファンタジーの要素が融合した漫画『薔薇王の葬列』は、9年間にわたる漫画雑誌連載のほか、本編を基にした番外編やスピンオフ作品、そしてテレビアニメなどが制作された菅野文による人気作品です。この記事では、イングランド国王ヘンリー6世の后マーガレットにスポットを当て、特異な夫婦関係や息子エドワードへの思い、そしてヨーク公リチャードを殺害した真の目的などについて考察していきます。

【薔薇王の葬列】マーガレットはヘンリー六世の妻!夫婦関係や目的は?のイメージ

目次

  1. 薔薇王の葬列のマーガレットとは?
  2. 薔薇王の葬列のマーガレットはヘンリー六世の妻!関係を考察
  3. 薔薇王の葬列のマーガレットの目的
  4. 薔薇王の葬列のマーガレットの声優
  5. 薔薇王の葬列のマーガレットに関する感想や評価
  6. 薔薇王の葬列のマーガレットまとめ

薔薇王の葬列のマーガレットとは?

薔薇王の葬列の作品情報

この記事では、『薔薇王の葬列』に登場するヘンリー6世の妻で王妃のマーガレットを特集します。これから、マーガレットとヘンリーの特異な夫婦関係や彼女の目的を中心に解説していきますが、その前にまずは『薔薇王の葬列』の作品情報をお届けしましょう。最初に『薔薇王の葬列』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

薔薇王の葬列の概要

「薔薇王の葬列」は、菅野文の創作による史実とファンタジー要素が融合した漫画作品です。作品はシェイクスピアの史劇『ヘンリー六世』と『リチャード三世』にインスパイアされており、『月刊プリンセス』誌で2013年11月号から2022年2月号まで連載されました。

2022年4月号からは番外編『薔薇王の葬列 外伝』が同誌に掲載され、途中タイトル変更(『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』)がありましたが、2023年10月号まで連載されました。また、2021年10月時点における書籍の累計発行部数は180万部を突破し、多くの読者から愛されている作品となっています。

概要のイメージ

『薔薇王の葬列』連載中の2021年、スピンオフ作品「キング・オブ・アイドル薔薇王の学園」が創作されました。『月刊プリンセス』誌で2021年2月号から2023年10月号まで連載されました。この作品では、オリジナル作品のキャラクターたちが芸能人養成学園に通うという新たな設定が展開されています。

また、メディアミックス展開として、テレビアニメが制作されTOKYO MXなど複数の放送局で2022年1月9日から6月26日まで放送されました。また同年6月にはテレビアニメ版を元にした舞台作品も上演されています。

薔薇王の葬列のあらすじ

あらすじのイメージ

中世イングランドでは、白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスター家が王位を巡る争いを繰り広げていました。ヨーク家の三男として誕生したリチャードは、両性具有の特異な身体を持っていました。幼少期から母親には嫌われますが、父のヨーク公リチャードからたっぷりの愛情を受けて育ちます。リチャードは父の国王就任を切望していました。ヨーク公はその期待に応え、現在の王ヘンリー六世率いるランカスター軍に戦いに挑みます。

マーガレットのプロフィール

ここからは、この記事のメインテーマであるマーガレットの話題に移ります。マーガレットは、ランカスター家のヘンリー六世の妻として知られています。たった15歳の若さで、百年戦争の和平実現のためにヘンリー六世と結婚しました。

その後、ヘンリー6世との間に息子が誕生します。息子はエドワードと名付けられ、王太子となりました。エドワード王太子は、物語の主人公であるリチャードと同世代の人物であり、この物語において重要な役割を果たしていきます。

『薔薇王の葬列』の作中では、夫ヘンリー六世に対して軽蔑の眼差しを投げかけ、息子のエドワード王太子に対しては厳しい言葉を浴びせるマーガレットの姿がたびたび描かれています。彼女の振る舞いからは、恐ろしく冷徹な女性像を感じることでしょう。実際マーガレットにはそうした面がありますが、それには何らかの理由があるはずです。彼女がなぜそのような態度を取るようになったのか、その背景に迫ってみましょう。

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薔薇王の葬列のマーガレットはヘンリー六世の妻!関係を考察

考察①マーガレットの夫・ヘンリー六世への愛情はない?

ここからは、『薔薇王の葬列』のマーガレットと彼女の夫ヘンリー6世との関係について考察していきます。ヘンリー六世は非常に信仰心が厚く、争いを極端に嫌う人物で、精神的にも不安定な一面があります。リーダーシップを発揮できるような資質はなく、支配者には向いていない人物と言えるでしょう。

一方でヘンリー六世は本来穏やかで優しい性格をしており、人として非常に魅力的な人物であることは疑いありません。しかし、その優しさが国王には適していなかったのです。マーガレットは夫のやることなすことに極度の苛立ちを覚え、国王としての力量に厳しい評価を下します。夫の行動を見て「弱々しい」と感じていますし、息子であるエドワード王太子にも、父親のようにならないようにと繰り返し忠告しています。

また、夫ヘンリー六世に対するマーガレットの愛は、ほとんどないと言っても過言ではありません。マーガレットには心から愛していた別の人物がいたからです。この時代においては、特に女性が自分の愛する人と結ばれることはとても難しいことでした。

マーガレットは15歳の若さで、政略結婚によってヘンリー六世の妻となりました。本当に愛する相手との人生を諦め、代わりに結婚した相手がヘンリーのような不甲斐ない男だったのです。マーガレットが自分の役割をやり切れない思いで果たしているのに、夫は国王といての役割から逃れようとしているのですから、激しい不満を抱いて当然かもしれません。

考察②マーガレットはヘンリー六世と無理やり子供を作った?

この時代の上流階級の人々にとって、性的な行為は公然の場で行われることが一般的でした。ヘンリー六世はそれすら嫌がります。結局、マーガレットはヘンリー六世を縛って強引に行為を行いました。

マーガレットも、愛情のない相手との性交渉は望んでいなかったでしょう。しかし、彼女はそれをひた隠しにし、強制的なやり方で行為に至りました。マーガレットはヘンリー六世と無理やり子供を作ったのです。あからさまに嫌がるヘンリー六世に対し、マーガレットも嫌悪感を抱いていたに違いありません。

考察③マーガレットとヘンリー六世の子供はエドワード

マーガレットにとっては、屈辱と言えるヘンリー6世との行為の末に、念願の王太子・エドワードが誕生しました。マーガレットは、与えられた自らの役割を立派に果たしたのでした。

考察④マーガレットは軍を指揮もしている?

マーガレットは、夫ヘンリー六世の代わりに軍を指揮しています。ヘンリー六世は戦闘を好まず、時折逃げ出すか、精神的な不調を訴えることもあります。マーガレットの取った行動は、やむを得ない状況でのことでした。他の人に指揮を任せるという選択も考えられましたが、その人物に権力を奪われる危険性があり却下されました。

マーガレットはエドワード王太子の母親であり、息子の地位を脅かす選択は避けたいと考えていたのでしょう。戦闘の際には自ら指揮を執り、エドワード王太子と共に遠征にも同行しました。マーガレットはいつも、求められる役割において最善で果たそうと尽力する人物なのです。

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薔薇王の葬列のマーガレットの目的

考察①マーガレットはヨーク公リチャードを殺害した?

ここからは、『薔薇王の葬列』のマーガレットの目的について考察していきます。マーガレットは、本作『薔薇王の葬列』の主人公リチャードの父ヨーク公リチャードを非情な方法で殺害します。ランカスター家の王位を狙いに来たのはヨーク家であり、それを阻止するために必要な自衛手段だと考えていたことでしょう。

ヨーク公は作中ではとても素敵な人物として描かれていますが、マーガレットにとってはランカスター家の安泰を損なう、非常に危険な人物に映っていたことでしょう。

もしもヨーク家が王権を手に入れた場合、マーガレットの息子であるエドワード王太子の立場は極めて危ういものとなるでしょう。復権を企む勢力によって、エドワードが排除される可能性もあったからです。ランカスター家の血を引いているというだけで、生命の危機にさらされることすらあるのです。そのため、マーガレットは王族としての地位を守るために、戦い抜く覚悟を抱きました。

考察②マーガレットの目的

主人公のリチャードの側に立ってこの物語の世界に没入すると、マーガレットは極めて恐ろしく、非情で冷酷な人物のように映ります。しかし、マーガレットがそのような行動に出たのはなぜなのでしょうか?。ここでは、マーガレットがヨーク公リチャードを殺す決断を下した背景や、彼女の真の目的について考察してみます。

目的のイメージ

マーガレットの生涯は、自分の意思で決定する余地がほとんどなく、政略結婚など様々な人々の思惑に左右されてきました。人々が彼女に期待する役割や責務を果たし、その上で自分を見失うことなく人生を切り開きました。また、自分に課せられた役割を遂行することで王族としての誇りを持つことができました。

マーガレットは、困難な状況に直面しても自分を見失わず、常に最善の道を選択してきました。この強い意志が彼女の行動に表れています。特に息子であるエドワード王太子には深い愛情を示しています。彼女の行動の目的は、王族としてのランカスター家の名誉を守ることと、親として愛する子供を守ることに集約されます。その目的を遂げた時、マーガレットの自己実現も完結するのです。

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薔薇王の葬列のマーガレットの声優

大原さやかのプロフィール

ここで、アニメ『薔薇王の葬列』のマーガレット役の声優・大原さやか(おおはら・さやか)を紹介します。 大原さやかは、1975年12月6日生まれ・神奈川県横浜市出身の女性声優です。現在は東京俳優生活協同組合に所属し、ナレーターやDJ、ラジオパーソナリティとしても活動しています。

大原さやかは、幼少期から演技に対する興味を持っていましたが、「声優」という職業への関心が高まったのは、中学生になってからでした。彼女は、弟がCDドラマなどを聴かせてくれたことが大きいと述べています。鎌倉女学院中学校・高等学校時代には演劇部に所属し、頻繁にミュージカルを鑑賞するなど、次第に演劇の世界にのめり込んでいったようです。

青山学院大学を卒業後、1997年に大原さやかは俳協ボイスアクターズスタジオに第11期生として入所しました。しかし、最初の数年間は仕事のオファーがほとんどなく、アルバイトをしながらひたすらオーディションを受けていました。

やがて、友人とともに劇団を結成し、舞台に立つようになります。最初はナレーション関連の仕事が中心でしたが、2000年代に入るとアニメ出演が増えていきました。そして、2013年に声優アワードで助演女優賞を受賞するなど、声優として高い評価を受けました。

大原さやかの主な出演作品や演じたキャラ

やがて、友人とともに劇団を結成し、舞台に立つようになります。最初はナレーション関連の仕事が中心でしたが、2000年代に入るとアニメ出演が増えていきました。そして、2013年に声優アワードで助演女優賞を受賞するなど、声優として高い評価を受けました。

  • ARIAシリーズ(アリシア・フローレンス)
  • ゴールデンカムイ(家永カノ)
  • メイドインアビス(オーゼン)
  • 美少女戦士セーラームーンCrystal Season III(海王みちる/セーラーネプチューン)
  • 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER(セレーネ・マクグリフ)
  • マイホームヒーロー(鳥栖歌仙)
  • FAIRY TAIL(エルザ・スカーレット)
  • Fate/Zero(アイリスフィール・フォン・アインツベルン)
  • とらドラ!(高須泰子)
  • のだめカンタービレ シリーズ(孫Rui)

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薔薇王の葬列のマーガレットに関する感想や評価

ここまで『薔薇王の葬列』のマーガレット特集をお届けしてきましたが、最後にマーガレットに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

「こわい!」や「冷酷」という評価のあるマーガレットですが、こちらの投稿者は、マーガレット王妃に同情的なようです。むしろ、めそめそ泣いているヘンリー6世にイライラしていたそうです。こうした読者も多いのではないでしょうか?

続いて紹介するツイートでは、本編と番外編でマーガレットの印象がずいぶん変わると呟いています。本編を読んでマーガレットに悪い印象を持った方は、1度番外編を読んで確認してみるのも面白いかもしれません。

強くてこわい王妃というイメージのマーガレットですが、こちらのツイートによると全編強い女性ではなく、3行くらい弱さを示す描写があったそうです。どのようなシーンなのか確認してみてはいかがでしょうか?

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薔薇王の葬列のマーガレットまとめ

この記事では、「『薔薇王の葬列』マーガレットはヘンリー六世の妻!」と題して、マーガレット・ヘンリー夫妻の夫婦関係やヨーク公リチャードを殺害したマーガレットの目的などについて考察してきました。

まとめのイメージ

政略結婚で臨まない相手、ヘンリー6世の后となったマーガレットには不甲斐ない夫に愛情はありませんでした。夫婦関係も愛情からではなく、子供をもうけるためにマーガレットが嫌がるヘンリーを縛って半ば強引に行為に及びました。

また、ランカスター家の王位を狙いに来たヨーク公リチャードを残酷な方法で殺害しました。その目的は、王族としてのランカスター家の名誉を守ることと、そして親として愛する子供エドワードを守ることに尽きると考えられています。

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