【カイジ】地下帝国とはどんな場所?施設での労働条件や給料・ペリカの特徴は?

賭博破戒録カイジに登場した地下帝国は、帝愛グループが管理する、強制地下労働施設です。給料としてペリカという独自通貨が流通するなど、地上世界とは違った帝愛グループが指定した独自のルールで運営されています。この記事では、カイジの地下帝国について、労働環境や、独自通貨ペリカについて、強制地下労働施設を取り仕切る低アイグループについて、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

【カイジ】地下帝国とはどんな場所?施設での労働条件や給料・ペリカの特徴は?のイメージ

目次

  1. カイジとは?
  2. カイジの地下帝国とはどんな場所?
  3. カイジの地下帝国の施設での労働条件や給料
  4. カイジの地下帝国のペリカの特徴や商品の値段
  5. カイジの地下帝国を建設する帝愛グループを考察
  6. カイジの地下帝国に関する感想や評価
  7. カイジの地下帝国の地下労働まとめ

カイジとは?

賭博破戒録カイジの概要

賭博破戒録カイジは『賭博黙示録カイジ』に続いて、週刊ヤングマガジンにて連載されたギャンブルをテーマにした作品です。続編というよりは改題に近く、ストーリーも続きの作品になっています。独特の表現や、独創的なギャンブルから高い人気を集めた作品になっています。この作品のヒットにより、それまで麻雀漫画家として知られていた作者の福本伸行先生が一般にも知られるようになりました。

カイジシリーズは、メディアミックス展開も積極的に行われており、アニメや実写映画化、パチスロや舞台の題材としても使用されるなどしています。その人気は国内に留まらず、中国でも映画化が行われるなどしています。人気と共に評価も高い作品で、第22回講談社漫画賞一般部門を受賞するなどしました。またキャラクターの人気などからスピンオフ作品の展開なども行われています。

賭博破戒録カイジのあらすじ

帝愛グループの会長・兵藤との対決に敗れたカイジは、借金を大きく増やした状態で逃亡生活を強いられることになりました。ある日、遠藤の前に現れて再びのギャンブルを望むカイジ。しかし、帝愛グループのルールにより、カイジにこれ以上のギャンブルは斡旋できず、拉致されることになってしまいます。カイジが連れて行かれた先が、この記事で紹介する地下強制労働施設です。

逆境無頼カイジ|日本テレビ

カイジの地下帝国とはどんな場所?

地下帝国とは?

地下帝国とは、帝愛グループのトップ、兵藤会長の指示で建築されている、兵藤会長や帝愛幹部、兵藤会長が認めた一部の外部の人間のための超豪勢な核シェルターです。カイジが訪れた時点では、まだ完成にはほど遠く、この完成に向けての工事を行っている状態です。その場所は秘匿されており、カイジらが連れてこられる時も目隠しをした状態で連れてこられました。

ちなみに、『地下帝国』という表現は、メディアミックスによって表現にブレがあります。原作では『地下』『王国』『地下王国』という表現が使用されていました。一方で映画では『地下帝国』、アニメでは『帝愛王国』などと表現される形になっています。ちなみに、この地下帝国は単なる核シェルターというだけではありません。兵藤会長の意向で、自由に生活できるようにと、テニスコートなども作られていることが明らかになっています。

地下強制労働施設に入るのはどんな人?

地下強制労働施設に入るのは、カイジのように、帝愛グループに多額の借金をしている、多重債務者達です。具体的な額は不明ですが、地上では返せないと判断された場合、ギャンブルに規定回数挑み、それでも借金を返せない場合などに連行されることになります。懲役の目安は借金1000万ごとに15年とされており、地下労働の間は利子の支払いを免除され、確実に元本が減っていくことになります。

カイジシリーズにおいて地下施設の人間で、具体的な借金の額が明らかになっているのはカイジだけです。しかし、無事に借金を返せば外に出ることはでき、本編では、カイジを含む45組が、スピンオフ作品では、刑期を終えた木村、友人の借金の肩代わりをすることになった倉本などが、友人が借金を返したことで外に出ています。無事に外に出ることができれば、借金は綺麗サッパリなくなり、帝愛からの干渉も受けなくなります。

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カイジの地下帝国の施設での労働条件や給料

労働条件①勤務時間

地下帝国での生活は朝早く5時から始まります。部屋の掃除を済ませると早速労働が始まり、昼食を挟みつつ、夕方までが地下施設での労働時間となるのです。終わりの時間は作業の進捗次第で、残業代のようなものもありません。一応休みは週に1度はあるようですが、それでも月26日稼働で、年間312日もの労働を強いられることになります。

労働条件②給料

地下施設の中でも特にキツい制度が給料です。長い勤務時間に対して、給料は、1日で僅か3500円しか稼げません。しかも、この給料はあくまでも渡される前の実数であり、ここから、借金の返済と食費、地下施設の利用料という項目で天引きされ、手元にくるのは僅か350円だけです。稼働日数が26日なので、月に換算すると僅か9100円しか、手元には来ないという形になっています。

この給料が地下施設独自の通貨ペリカで、地下施設の労働者達に渡されることになるのです。利子を取らない状態になるのはありがたいですが、その分、給料から確実に借金返済がなされ、長い労働時間と低い給料でやっていく必要があるのです。

労働条件③食事

地下施設は食事もかなりわびしいものになっています。白米と味噌汁、ししゃもに沢庵だけというような例も多いのです。スピンオフ作品によると、やはり相手が多重債務者ということもあり、この食堂の予算もかなり限られていることが明らかになっています。その限られた予算で人数分の料理を作るとこのような質素な食事になってしまうのです。

また食事を作っているのも栄養の知識などはない帝愛グループの黒服なので、栄養バランスなどは当然考慮されません。地下施設では、体調不良で倒れてしまう者もいますが、それはこの食事のような劣悪な環境が影響していると言われています。

労働条件④勤務後は強制的にシャワー?

地下施設の地下労働者達の仕事は、地下帝国を完成させるための工事が主であり、基本的には肉体労働です。そのため、労働終了後には、強制的にシャワーを浴びさせられます。その浴び方もひどく、1列に並んで、シャワーの間を抜けるまでに洗いきらなければならないというものです。カイジ作中では、このシャワーの仕方について『家畜の方がマシ』と言われるほどの扱いになっています。

労働条件⑤班員全員が相部屋で監視カメラつき?

施設の地下労働者達には、仕事がない時にもプライベートはありません。というのもその部屋は、判別の相部屋であるためです。ベッドなどもなく、基本的には雑魚寝のような形になっています。しかもそれぞれの部屋には監視カメラもついているという徹底ぶりです。これは施設に来る地下労働者は、基本的に帝国からも借金を返せるという信頼がなくなっているためです。

そもそも帝愛グループとしては、地上にいて、多額の借金をしようが、返せるのであれば問題ありません。しかし、それが出来ない者がいるからこそ、この地下施設はあるのです。この地下施設に来るのは、それも不可能で、逃げるか、カイジのようなギャンブルに一発逆転をかけるような方法しか残されてない人達なのです。

労働条件⑥ギャンブルは許される?

地下労働者達にも、一応の自由時間はあります。ただし、娯楽の種類はかなり限られており、売店での飲み食いの他には、古本、古雑誌、囲碁、将棋、トランプなどしかありません。その他、毎月第1、3、5土曜日にだけ、班長特権で、なにか模様しものを行うことができるという仕組みになっています。そのため、普段はギャンブルは出来ませんが、この班長特権を使って大槻が地下チンチロを開場している形です。

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カイジの地下帝国のペリカの特徴や商品の値段

ペリカとはどんな通貨?

地上で使われる日本円に変わって、地下帝国及び地下強制労働施設で使用されている独自通貨がペリカです。地下労働者達の給料はこの独自通貨のペリカで行われます。独自通貨ペリカの見た目は日本のお札に似ていますが、肖像画には兵藤会長が使われるなど、紛れもない帝国が独自に発行しているものです。当然地下労働者達は、外に買い物に出ることはできませんが、班長らが運営する売店で嗜好品を購入したりするのに利用出来ます。

ペリカは日本円だといくら?

独自通貨のペリカと日本円のレートは非常にシンプルです。上記でも紹介したように、地下労働者達の月給は9100円ですが、ペリカではこれが9万1000ペリカで支払われます。つまり、1ペリカは0.1円のレートになっているのです。ペリカで受け取ると一見ある程度の額をもらえているように感じてしまうのが、この独自通貨ペリカのいやらしいところになっています。

ちなみに、日本円はお札と硬貨が通貨として併用されていますが、ペリカは全てが、お札となっています。また、売店の価格やボーナスの仕組みなどから、最低の桁は100ペリカ単位ではないかと考察されています。

地下帝国での商品の値段

地下帝国では、班長らを中心に売店が出る時があります。ただし、この売店は、地下施設で唯一の売店ということもあり、かなりのボッタクリ価格で運営されています。明らかになっているだけで、ビールが5000ペリカ(500円)、焼き鳥が7000ペリカ(700円)、ポテトチップスが3000ペリカ(300円)などです。

もちろん地下労働者達も、この価格がボッタクリ価格であることはある程度理解しています。しかし、ここで買わなければ、他に入手手段はないのです。結局、高いと分かっていてもここで購入するしかないですが、購入すること自体がかなりの贅沢になってしまうのでした。それでも手取りの給料からは借金は返済分が差し引かれているので、地下労働者達は、構わずに使っています。

ペリカがインフレにならないのはなぜ?

読者の中には、ペリカの通貨としての仕組みは、インフレが起こるのでは?と考える人もいます。単純な額にすると毎月1人あたり9万ペリカは多くはないですが、それが100人もいれば毎月900万ペリカを発行することになります。それでいて、地下労働者達がペリカを使う先は、売店しかない状態なのです。そこで帝愛グループが用意したのが、ボーナスの仕組みでした。

ボーナスはいくつかありますが、カイジ作中でも大きくスポットを浴びたのが、『一日外出券』です。実に50万ペリカも必要な高額品ですが、逆にいえば、誰かがこれを使えば一気にペリカを回収することが出来るのです。50万ペリカというと途方もない数字のように感じますが、全く使わなければ半年あれば貯まる計算です。また、スピンオフ作品で描かれているように、大槻が度々使用するなど実用例なども見られます。

ちなみに、地下労働者達は、外の世界のお金を持っていません。実際に一日外出券を使用する際は、50万ペリカの他、外で使用するために、独自通貨のペリカを日本円に換金してもらう必要があるのです。多くの一日外出券使用者は、外で慌てて生活することも明らかになっているので、相応のペリカを消費していると考えられます。これらの要素が独自通貨のペリカがインフレしない要因になっています。

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カイジの地下帝国を建設する帝愛グループを考察

帝愛グループとは?

地下帝国を作っている帝愛グループは、兵藤会長がトップに立つ大企業です。カイジ1話の時点で創業40周年であることから、おそらくは兵藤会長が1代で築き上げた企業になっていると言えます。メインは金融業ですが、それ以外にもカジノやホテル経営なども行っており、社員数も1200人を超えるなど、日本でも有数の企業になっています。

ただ、金融業は闇金も行うなど、完全に真っ当な商売をしているとは言えない形態にあります。帝愛グループで特徴的なのが、平社員は全員がサングラスと黒服で制服が統一されていることです。そのため、その雰囲気はかなり独特なものになっています。

帝愛グループの採用方法

帝愛グループの内部に関しては、本編ではあまり描かれていませんが、スピンオフ作品『中間管理録トネガワ』にて様々な様子が描かれています。その1つとして描かれたのが、新入社員採用の様子です。帝愛グループも大企業なので、エントリーシートから始まり、重役による面接が行われるという形になっています。面接を担当する重役には裁量権もある程度、与えられており、場合によってはその場で不合格になることもあります。

不合格の場合は、「お気をつけてお帰りください」と返される一方で、合格の場合は『あちらの扉にお進みください』と強引に連れ込んでしまい、物理的に逃さなかったりします。またカイジ本編では、帝愛グループの黒服達は、基本的には、男性しか登場しません。これは、そもそも女性の採用がこれまでほとんどなかったためであることが明らかになっています。

帝愛グループの犯罪行為

帝愛グループは、企業として真っ当かと言われるとそのようなことはありません。実際、その金利は闇金レベルです。カイジは連帯保証人になったことで借金を負うことになりますが、借りた額は30万だったのに対し、14ヶ月で385万にまで膨れ上がっていました。その他にも、脅迫や拉致なども当たり前に行っています。

これらの犯罪行為を行いながらも、帝愛グループが金融業を続けることができるのは兵藤会長が、政治家や警察、富裕層と繋がっているためです。ただし、全てをもみ消せるというわけでもなく、社員達には犯罪行為を行う際は、人目につかないように行うことが徹底されている他、誤って一般人に手を出したりがないように確認が行われます。帝愛グループが犯罪行為に及ぶのはあくまでも債務者だけなのです。

帝国グループのトップ兵藤会長の資産と崩壊の可能性

圧倒的な暴利での高利貸しをしている帝国グループですが、従業員はかなり少なくなっています。そのためもあってかそのトップである兵藤会長は、個人資産でかなりの額を溜め込んでいることも明らかになっています。兵藤会長は、日本円、米ドル、ユーロ、元でそれぞれに100億以上を保持しているのです。さらに北半球だけに資産を集中させては万が一の際に危ないという理由で豪ドルまで50億も預金しているのです。

それほどまでの資産を持ちながらも、兵藤会長はまだ足らないと満足していません。しかし、この資産も法改正によって吹き飛ぶ可能性も示唆されているのです。実は現実世界では2010年、『グレーゾーン金利の廃止』という法律が制定されました。スピンオフ作品『中間管理録トネガワ』にてこの題材は扱われ、結果は利根川の夢オチでしたが、先々の未来には兵藤会長の個人資産まで吹き飛ぶ可能性が示唆される結果になっているのです。

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カイジの地下帝国に関する感想や評価

ここからは既にカイジシリーズを視聴した人の、地下帝国に関しての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。断片的に描かれることで、地下労働者達の生活の一片を見ることが出来ますが、スピンオフ作品を含めて秘匿されており、気になるとされているのが地下帝国の場所です。外出先が東京が多いことから東京の地下と考察することもありますが、一切情報がないので考察のしようがないと言われています。

むしろ地下帝国の場所が東京の地下だとしたら、あまりにも安直すぎるとして、かなり離れた場所でも不思議ではないのではないか、とも考察されています。地下帝国の建設目的は核シェルターなので、核が落とされる可能性が高い東京の地下で大丈夫なのかとも考察されているのです。スピンオフ作品で様々な情報が明らかになったことで、地下帝国の場所の情報もほしいと言われることになっています。

地下帝国の要素の中でも、自身に置き換えやすく、励みになるともされているのが給料面です。圧倒的に安い地下帝国での地下労働者の給料ですが、衣食住が最低限保証された上での手取りであると考えると意外と悪くないのではないか、とする考察もあります。ただ、売店の価格を考えるとやはりキツいとする声も多いです。

ただ、地下帝国の安い給料と、地下労働者の動き方が、社会の縮図のように感じるとする感想も多いです。通貨などは独自に置き換えられているため、給料の差はあるものの、結局のところ、地下労働者は欲望に負けてしまうのです。使い方が限られているとはいえ、社会人をしていると、似たようなことになっていると感じる人も多くなっています。そのあたりが、リアルに感じさせるともされているのです。

カイジ本編では、サラッと描かれていましたが、地下帝国の地下労働者達は、基本的には共同生活を強いられることになります。中でもヤバいと感じたという声があるのが、入って最初の1ヶ月です。自分は一切買い物をすることもできず、周囲には晩酌をする人が大量にいるという状況が、ツラすぎるとも言われているのです。

カイジ本編では、この時点ではカイジは1日外出券に向けてお金を貯めるつもりでいましたが、それでも辛そうでした。大槻班長の誘惑があったとはいえ、最初の1ヶ月を乗り越えてカイジが耐えられなかったのも、致し方ないとする声が多くなっているのです。実際、同じ立場だったら我慢して貯めることは出来ないとする声も多かったのです。

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カイジの地下帝国の地下労働まとめ

カイジシリーズに登場する地下帝国は、地下労働者達によって建設されている、核シェルターです。地下労働者は帝国グループに多額の借金をする多重債務者で構成されており、徹底した管理を行われています。かなりの重労働であり、体調不良になる者もいるほどですが、確実に借金を減らせ、最低限レベルの衣食住を保証していたりもするのです。

独自通貨のペリカで給料を渡し、ボッタクリ価格とはいえ売店で買い物もできるなど地下労働者にもある程度の自由は与えられていたりします。独自通貨のペリカなどの存在によって、ぼかされていますが、この地下帝国の地下労働や仕組みがそのまま社会の縮図のようになっているとする声もあります。まだカイジシリーズを読んでいない人は、地下帝国やその生活環境などにも注目しながら本編はもちろんスピンオフ作品にも触れてみましょう。

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